2010年10月31日日曜日

暴行事件で矯正許容範囲どう判断 元首席専門官に来月1日判決

47NEWS 
広島少年院の暴行事件で特別公務員暴行陵虐の罪に問われた元首席専門官向井義被告(49)に、広島地裁(芦高源裁判長)が来月1日、判決を言い渡す。矯正教育として許容される範囲はどこまでか、裁判所の判断が注目される。向井被告は発達障害に着目した独自の理論で先進的な矯正教育を実践。処遇部門のトップとして荒れていた広島少年院を立て直したとされる。公判では「教育指導が目的だった」と一貫して無罪を主張してきた。

「首にシーツを掛けただけで絞めてはいない」「洗剤と水を混ぜてガスを発生させたふりをしただけだ」こんな言い訳が通じるのだろうか。

障害者手帳持参で入場無料 姫路城など11月から 兵庫

神戸新聞 
姫路市は11月1日から、世界遺産・国宝姫路城とその周辺の4施設で、障害者手帳などを示した障害者らの入場を無条件で無料に統一する。これまでは施設によって減免基準が異なっていたという。姫路科学館や手柄山温室植物園などほかの6施設も本年度中に同様に改める方針。姫路城をはじめ市立美術館や姫路文学館など計5施設が対象で、障害者手帳などを持参すれば居住地や障害の程度に関係なく無料となる。見学を援助する介助者1人の入場も無料に統一する。市によると、市外の障害者らから「京都の寺社は無料なのに」などと市の減免に対する指摘が、年に数件あるという。

一宮で知的障害ある長男刺  殺人容疑、父親を逮捕 愛知

中日新聞 
知的障害のある長男を殺害したとして、愛知県警一宮署は30日、殺人の疑いで、同県一宮市春明、無職稲垣和一容疑者(68)を現行犯逮捕した。稲垣容疑者は「長男がいつも自宅で暴れ、けさは治まらなかった」などと供述しているという。逮捕容疑では同日早朝、自宅で長男の無職和孝さん(35)の腹部など数カ所を包丁で刺し、殺害したとされる。稲垣容疑者宅は2階建て集合住宅が連なる団地にあり、妻(66)と和孝さんの3人暮らし。近所の人の話では、毎朝、和孝さんのわめき声と、それをしかりつける大声が聞こえていたという。

和孝さんは知的障害があり15年ほど前から引きこもっていた。って二十歳から...。

障害者雇用状況 厚生労働省発表

佐賀市に総合福祉ビル完成 ジャンル違うサービス入居 佐賀

佐賀新聞 
ジャンルの違う複数の福祉サービスが入居する総合福祉ビル「ハーモニー」が佐賀市鍋島に完成した。1日から事業を始める。ハーモニーは6階建て2540平方メートル。4〜6階は以前はビジネスホテルで、6階に女性専用の障害者グループホーム、5階は高齢者向けケア付き賃貸住宅(8戸)、4階には通所、宿泊が可能な多機能ホームを設置。地域住民との交流スペースも作った。通路に手すりを付け、車いす利用できるようにエレベーターも広くした。ケアを行うNPOふくしの家の江口陽介理事長は「高齢者と障害者と地域住民がつながるのが狙い。“新たなまち”のモデルケースにしたい」と話す。

御手洗君デザインのラッピングバス完成 山口

宇部日報 
発達障害児について考えてもらおうと、宇部市交通局は啓発用のラッピングバスを仕立て二十九日、市役所前でお披露目した。来月一日から路線バスとして運行する。市によるとこうした試みは全国初。デザインに使われた絵を描いた宇部総合支援学校中学部一年の御手洗敦也君も訪れて完成を喜んだ。バス側面には、御手洗君が描いた十二人の笑顔がペイントされ、啓発コピーの「えっ 知らんほ? 発達障害のこと」が書かれている。運行期間は来年三月三十一日までの五カ月間。阿知須線、中央病院線、丸尾港線など十二路線で、平日十七便、土曜日十便、日曜日と祝日に七便が予定されている。

母子保健奨励賞を受賞

「母親の話聞き支えたい」 館山の保育士、福原啓子さん受賞 /千葉
毎日新聞
館山市簡易マザーズホームの保育士、福原啓子さん(53)が「第32回母子保健奨励賞」を受賞した。保育士になって32年。母子保健の向上に尽くしてきた功績が表彰された。福原さんが担っているのは、子供の発達が気になる母親の相談業務。就学前の子供を育てる母親が、自分の子は発達が普通の子と違うのではと不安を抱え相談に来る。「悩んでいる母親の心の声を聞いて支えています」

小児科医・細田さん選ばれる 障害の子ら支え25年 /神奈川
毎日新聞
母子保健の向上に尽くした人たちを表彰する第32回母子保健奨励賞で29日、相模原市南区の重症心身障害児施設「相模原療育園」診療部長の細田のぞみさん(51)が選ばれた。発達障害の早期発見という視点から、子供の経過検診の必要性を提唱。1歳6カ月健診から保健師の観察と経過検診で、障害の気付きから療育開始につながる母子保健と医療の連携システムを相模原市で構築した。

成長の証し スペシャルオリンピックス、11月5日から

朝日新聞 
知的障害がある人のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス(SO)日本・夏季ナショナルゲーム」が11月5日、大阪で開幕する。水泳や陸上など12競技に、全国各地区から1048人が参加。熱い思いで練習を続けてきた選手たちの成長の証しを、家族や支援者らが見届ける。競技は6、7の両日、大阪府内10会場で繰り広げられる。詳細はSO夏季ナショナルゲーム・大阪の公式ホームページ(http://www.son.or.jp/sonng2010/)で。

2010年10月30日土曜日

富士通、障がいを持つ子どもの教育を支援する携帯アプリを無償提供開始

マイコミジャーナル 
富士通は10月29日、発達障がいや知的障がいがある子どもと、そのような子どもたちの指導者や保護者を対象とした「特別支援携帯アプリ」を開発したことを発表。同日より無償提供を開始した。同社は同アプリについて、2010年5〜9月の期間で香川大学と共同実証実験を行い、機能や操作性を改善してこのほど一般公開するに至った。提供されるアプリは、時間の概念を面積(図形)にする「タイマー」、伝えたいことや手順をビジュアル化してコミュニケーションを支援する「絵カード」、書き順をアニメーションで表示する「筆順」の3種類。"視覚化"やバイブレーションによって子どもたちの理解を手助けするようになっている。

 プレスリリース
 http://pr.fujitsu.com/jp/news/2010/10/29.html?nw=pr

障害のある人が働く……このことを考えてみた

Business Media 誠 
しかし障害者の採用には方針などがあまりないという。採用された障害者は現場に配属されても、歓迎されないケースが少なくないようだ。「人事部から言われて、現場の管理職は納得しないままに採用が始まる。だから『障害者をなぜウチの部署で受け入れるのか』と考えているケースがある。障害のある人が働きやすいように配慮する意識も乏しい」ある企業では耳が聞こえない人に対し、同じ部署の人が「なぜ電話に出ないのか」といった態度をとったこともあったという。そのことに対し、採用の窓口となる人事部の反応が鈍い企業は多い。人事部は、障害者を雇い入れて法定雇用率を達成した時点で、“企業の社会的責任”は遂行できたと満足し、その問題を改善しようとはしていない。

障害者雇用率、過去最高の1.68% 厚労省まとめ

日本経済新聞 
全国の民間企業で働く障害者の全労働者数に占める割合(障害者雇用率)が6月1日時点で1.68%となり、5年連続で過去最高を更新したことが29日、厚生労働省のまとめで分かった。従業員1千人以上の大企業だけだと1.90%で、2年連続で法定雇用率(1.8%)を超えた。大企業以外では999〜500人規模で1.70%、499〜300人で1.61%、299〜100人と99〜56人ともに1.42%で、いずれも昨年比で上昇したが法定雇用率は未達成だった。採用されている障害者を障害の種別でみると、身体障害者が約27万2千人で最多。知的障害者約6万1千人、精神障害者約1万人と続いた。

障害者の法定雇用率 達成は47%

NHK 
厚生労働省が全国の企業を対象に障害者の雇用状況を調べた結果、法律で定められた雇用率を満たしている企業は47%と、半数以下にとどまっていることがわかりました。産業別に見ますと、▽情報通信業がおよそ24%と最も低く、▽学術研究や技術サービスが32%、▽不動産業が33%などとなっています。また、この雇用率を満たしていない企業およそ3万8000社のうち、障害者を1人も雇用していない企業は2万4000社余りと、およそ64%に上りました。厚生労働省は「重度の障害や知的障害などがある人の雇用が特に進んでいないので、指導を徹底していきたい」と話しています。

こちらも厚生労働省のまとめから。どちらかというとネガティブな切り口。

障害者雇用:道教委に促進勧告 労働局長「宿題サボっている」北海道

毎日新聞 
厚生労働省は29日、法律で定められた障害者雇用率が満たされていないとして、道教委に障害者の採用を促進するよう勧告した。勧告は3回目。道教委は障害者採用計画を基に改善を図っているが、雇用率(6月1日現在)は前年同期と変わらない1・62%で、北海道労働局の高原和子局長は「例えて言えば、先生方は職場に障害者を受け入れる宿題をサボって先延ばししている」と指摘した。

県警保護の青年死亡:遺族支援団体が被告側に抗議文 /佐賀

毎日新聞 
知的障害者の安永健太さんが警察官に取り押さえられた直後に急死した問題の審判で、被告側が「遺族の支援団体などから圧力を受ける可能性がある」として意見書を提出した問題を巡り、支援団体側は28日、被告側弁護団が支援団体の提出した質問書の回答を拒否したことを受け、抗議書を弁護団あてに発送した。

「ありがとう」に働く喜び 高松のうどん店、障害者活躍 香川

朝日新聞 
知的障害のある人たちが手伝う、うどん店が高松市成合町にある。社会福祉法人たんぽぽの会(高松市)が運営する「さぬきうどん。たんぽぽ」だ。障害者の就労支援の場にと開店し、3年半。調理や接客を覚えながら、おいしいと評判のうどんづくりを支え、自信を深めた7人が従業員として他店へ巣立っていった。県内では、知的障害のある人が携わるうどん店が数店あるという。竜雲あけぼの学園(高松市)が運営する「竜雲うどん」では、十数年前から障害のある人が勤務し、昨年4月には、障害者と雇用契約を結ぶ「就労継続支援A型」のうどん店に生まれ変わった。

古着店 福祉事業所と連携 岩手

読売新聞 
障害者の工賃アップが全国的な課題になっている中で、若者に人気の古着店と盛岡市内の福祉事業所がタイアップし、流行を敏感に取り入れたアクセサリーや小物類の製作・販売に乗り出した。29日から、盛岡市の古着店で販売がスタートする。福祉事業所で働く人たちのやりがいにもつながりそうだ。同社の工藤隆介さん(29)は、「福祉事業所で働く人たちの技術レベルはとても高い」と話す。商品づくりにあたった社会福祉法人カナンの園「となんカナン」のサービス管理責任者、栃内恵子さん(48)は「デザイン性の高いものを作ると、働く人のやる気を一層引き出すことができる」と期待する。今後、同社はマフラーやニット帽子などの服飾雑貨にも手を広げたい考え。また、全国各地の他店と地元の福祉作業所の間でも、同様の商品開発ができないか検討している。

コケイン症候群:早老病の一種、患者会「難病指定を」 30、31日に東京でセミナー

毎日新聞 
発症メカニズム不明、国内で推定100人弱「存在知って」
幼いうちから老化に似た症状が進む「早老病」の一種で「コケイン症候群」という病気がある。国内に現在100人弱の患者がいると推定されているが、難病指定がされず、治療法のないまま苦しんでいる。患者会「日本コケイン症候群ネットワーク」は、多くの人に病気を知ってほしいと30、31日に東京都内で初めてのセミナーを開く。劣性遺伝による病で、遺伝子の傷を修復できずに起きるとみられるが、発症メカニズムは分かっていない。患者には「老人のよう」といわれる、彫りの深い特有の顔つきがある。小柄で明るい性格の子が多いため「天使」とも呼ばれる。

2010年10月29日金曜日

ディスレクシア児支援 デジタル教科書の効果に期待

MSN産経ニュース 
「読み書き障害」と呼ばれる学習障害(LD)の一つ、ディスレクシア。英語圏に多く、米国では全人口の10〜15%に及ぶという報告がある。日本には正確なデータはないが、ここ数年、「LDの中心的な症状」という認識が深まっている。研究者によって学習支援の方法は異なるが、最近、デジタル教科書を通じた支援をめぐり、ホットな議論が展開されている。東京都港区と共同でディスレクシア児を支援するNPO法人「エッジ」の藤堂栄子会長は「感覚に訴える方法」を探ってきた。デジタル教科書を導入する条件として、(1)迅速に手に入る(2)フォントや行間などニーズに合った形に加工しやすい(3)子供の発達障害のレベルやニーズに合っていることーの3つを挙げる。

「読み書き障害がある子供だけがデジタル教科書を使用する場合、周りの子供たちはうらやましいと思うだろう。デジタル教科書が全員に配布され、その利点が還元されるとよい」と語った。ってお役所的だね。iPhoneやiPadが使えるのはうらやましいってこと?

思考だけでパソコン操作も 米大学が脳の信号研究

47NEWS 
頭の中で思い浮かべるだけでパソコンを操作ー。米カリフォルニア工科大の研究チームは、脳細胞が発する電気信号を利用して手を使わずにパソコンを自在に操作する技術に結び付くような脳の働きに関する研究結果を27日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。重度の障害などで意思表示ができない患者とのコミュニケーションに応用することなどが期待される。研究では、重度のてんかん患者12人の協力を得て脳に電極を差し込み、電気信号を観察。マリリン・モンローなど有名人の写真を示し、好みの人物を見たときに特定の脳細胞が活性化することを記録した。

思考だけでパソコン操作できる可能性があることがもしかすると分かった!! まだ先は長いです。

自分は受け取れない? 障害年金、思いこみ注意

日本経済新聞 
身体や精神に障害があるのに障害年金について知らなかったり、受給していない人は「意外に多い」(社労士の佐々木久美子さん)。障害者は日本に約700万人いるが、障害年金の受給者は180万人程度だった。とはいえ、以前に比べれば受け取る人は増えてきている。会社員や元会社員が受け取る障害厚生年金の請求件数は近年は年間4万件前後が続いている。請求から決定まで「3カ月半が目標」(日本年金機構)というが、請求件数が高水準で「もっとかかることが多い」(同)という

教室が足りない!特別支援学校…静岡

読売新聞 
県教委学校教育課によると、特別支援学校に通う児童・生徒数は1998年度頃から増加傾向がみられ、特に知的障害を持つ高等部の生徒数は98年度には499人だったのが、10年度は1304人と2・6倍に増えた。「児童・生徒の増え方は(学校の受け入れ能力の)限界を超えている」。同校の深沢裕子副校長が語る。86年の開校以降、2回にわたって校舎を増築したが、「敷地はもう一杯」。教室不足が著しく、作業室などの特別教室のほとんどを普通教室に転用したり、廊下の一角を使って子供が作業をしたりすることもあるという。教室が足りないため、中学部3年生は従来は1クラス平均8人で4クラス編成としてきたが、今年度から1クラス平均12人で3クラス編成にせざるを得なくなった。「自閉気味の子供だけでなく、自分と周囲との間に空間がほしい子供は多い。子供同士の距離が近いとトラブルも起きかねない」と懸念する。

障害を理解するために 神奈川

タウンニュース 
厚木中ロータリークラブ(建部覚会長・会員数53)が「障害をいかに正しく理解し、接することができるか」をテーマに、健常者のためのガイドブック『この街でともに』を作成した。視覚・聴覚・自閉症などの障害をイラストやカラーで見やすく分かりやすく解説し、望まれる支援や接し方が簡単に説明されている。健常者に向けた障害者のためのガイドブックが発行されている例は全国的にも稀という。小学生にも理解できるレベル。社会教育にも大いに役立つと期待されている。

絵画展:障害者らの個性あふれる作品80点展示 一宮 /愛知

毎日新聞 
一宮市本町のルボテンサンビル3階のギャラリー「るぼ」で27日、障害者らの絵画展「のむらしげ代&その仲間たち展」が始まった。11月1日まで。同市柳戸町、元小中学校教諭、野村重代さん(64)が指導する二つの美術教室に通う障害者たちが自由に制作した油彩、水彩、写真など80点が並ぶ。色紙を細かくちぎって張り合わせ魚の世界を表現した「魚のオアシス」や、鋭いつめで魚をつかむ「鷹(たか)」など個性あふれる作品が訪れた人を楽しませている。

スペシャルオリンピックス:下関の川瀬さん初出場 中尾市長がエール /山口

毎日新聞 
来月5〜7日、大阪府で開催の「2010年第5回スペシャルオリンピックス(SO)日本夏季ナショナルゲーム・大阪」の陸上競技四百メートルに、SO日本・山口下関支部所属の川瀬顕生さん(18)が出場する。大会は、知的発達障害のある人たちのスポーツを通じた社会参加を応援する競技会で、同支部所属選手の出場は初めて。大会は来年6月にギリシャ・アテネである世界大会の国内選考を兼ねている。26日、中尾友昭市長を表敬訪問した川瀬さんが「頑張ります」と意気込むと、中尾市長も「ギリシャを目指してほしい」とエールを送った。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 車助手席から見た女性/2 佐賀

毎日新聞 
知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、今月5日に開かれた審判の第5回公判。現場を通り掛かった車の助手席から目撃した女性に対する被告側弁護士の尋問が続いた。

弁護士 殴っているのを見たと証言した人がいるが、警察官が安永さんを殴っているのを見たか。
証 人 殴ったようには見てないけど、安永さんに大分力が入ってたみたいなので、(安永さんが)
    手を外す反動で、そう見えたのでは。

2010年10月28日木曜日

青春駆ける SOから広がる世界 スペシャルオリンピックス大阪大会来月5日開幕

産経関西 
隆司さんも拓郎さんも重度の知的障害者。同校中学部の卒業生で、それぞれ在学中の9年前からSOの活動に参加。平日は作業所に通い、日曜日の母校での練習を心待ちにしているという。「私の方が心配であの子のそばにくっついてしまいがちなんですが、あの子は親と離れている時間が楽しいみたい」と自穂さん。寛子さんも、SOをきっかけに「子離れ」を意識するようになったという。SOは、大会だけでなく年間を通して多様なスポーツプログラムが継続的に行われているのが特徴。だから名称も複数形だ。寛子さんも自穂さんも「記録はそのときどきの本人の気持ち次第」と笑いながら、「SOを通して本人も家族も世界が広がった。ぜひSOの活動を知ってほしい」と話している。

障害ある子どもの親を支援 大分

大分合同新聞 
障害がある子どもの親でつくる「県手をつなぐ育成会」(斉藤国芳会長、1140人)は、家族支援プロジェクトに取り組む。親自身の生き方や子どもとの関係性を見詰め直し、生涯を通じて子どもたちを支える仕組みづくりにつなげることが目的。プロジェクトを推進するファシリテーター(進行役)を養成するための研修が23日、大分市の県総合社会福祉会館であった。障害がある子どもの母親、父親など約40人が参加。伊藤理事長は「親子が一心同体では、子どもの自立につながらない。親子の距離感を知り、親として何をすべきか、考えるきっかけにしてほしい」とアドバイスした。家族支援プロジェクトは、全日本手をつなぐ育成会が考案した。大分県育成会は本年度から取り組む。この日の参加者は各地域で今後、開く研修会でファシリテーターを務める。

ゲオ/障害者の雇用促進で子会社設立

流通ニュース 
ゲオは10月27日、さまざまな障害を持つ人でも能力を発揮できる就労環境を整備し、雇用機会を提供することを目的として「株式会社ゲオビジネスサポート」を設立すると発表した。同社は会社設立後、「障害者の雇用の促進等の促進等に関する法律」に基づく特例子会社の認定を申請する。新会社は10月29日に設立の予定で、11月1日から営業を開始する。

区役所にコーヒーの香り 障害者運営カフェがオープン 神奈川

タウンニュース 
磯子区役所に10月13日、障害者が中心となって運営するカフェが開店した。店の名前は、フランス語で空を意味する、「カフェ・ル・シエール」。その名の通り、吹き抜けでガラス張りの店内からは、磯子の空を眺めることができる。店舗は、区内15の障害者施設・福祉団体で構成される連絡会が運営を担当。実務は特定非営利活動法人さざなみ会が担い、同会の施設利用障害者とスタッフが店舗を切り盛りする。カフェは、平日の午前10時から午後4時まで営業。区役所でイベントがある際は、土・日曜日などでも開店予定となっている。

料理評論家の服部先生も参加! 至福のお届け展

障がい者の働く場ニュース 
東京秋葉原のベルサール秋葉原にて、10月29日・30日に、障がい者の就労施設で作られた優秀な製品やサービスを展示・即売する「『至福のお届け』ー好事例発表、展示・即売会ー」が開催される。今回の開催に先立って、料理評論家の服部幸應氏を委員長とする「至福のお届け」選定委員会が、製品の厳正な審査を実施。その結果、最優秀賞には新潟県の「ワークセンターなごみ」から「おからの焼きかりんとう」が見事選出された。

「大野寮」、初の絵画作品展 広島

中国新聞 
廿日市市大野の知的障害者施設「大野寮」の通所者や入所者が描いた絵画作品展「はじめの一歩」が、大野市民センターで開かれている。大野寮では2008年5月から月1回、利用者を対象にした絵画教室を開催しており、初めて企画した。11月1日まで。また、大野寮では31日午前10時半から施設内で大野寮祭を開く。大野寮は来年4月に同市原へ移転するため、現在地では最後の祭り。人形劇や合唱の披露があり、おでんや焼き鳥などの屋台も並ぶ。

特別支援学校の生徒増加 検討委が報告書 香川

朝日新聞 
知的障害のある子どもを対象とした特別支援学校の児童生徒数増加への対応策を話し合ってきた県教委の「特別支援学校における教育推進検討委員会」は26日、報告書をまとめた。教室の確保やスクールバスの増車などが必要だとし、可能なものから実施するよう求めている。近く細松英正教育長に提出する。県教委によると、知的障害のある子どもが対象の県立特別支援学校は県内に4校あり、在籍者は1999年度の500人から09年度は660人に増加。20年度はピークの825人と推計している。

県警保護の青年死亡:審判の証人へ圧力問題 被告側弁護団、抗議書に回答せず /佐賀

毎日新聞 
知的障害者の安永健太さんが警察官に取り押さえられた直後に急死した問題の審判を巡り、被告側が「遺族の支援団体などから圧力を受ける可能性がある」として意見書を出した問題で、被告側弁護団は26日、支援団体が提出した抗議書に対し、回答しないことを明らかにした。「公判当事者以外の第三者に公判の関係資料を口外することはできない」ことが理由という。

2010年10月27日水曜日

ウイングル、発達障がい者の家族向けコミュニティサイト「ふぁみえーる」公開

CNET Japan 
ウイングルは、発達障がい児や発達障がい者の家族に向けたクチコミサイト「ふぁみえーる@発達(ふぁみえーる)」を、11月1日より正式公開する。ウイングルは、障がい者雇用促進事業を展開するベンチャー。これまでに約400人の障がい者の雇用を実現してきた。9月にプレオープンしたふぁみえーるでは、発達障がい者を持つ家族同士をつなげ、悩みや不安を和らげることを目指す。12月にはモバイル版サイトも公開する予定。ウイングルでは、PC版とモバイル版のユーザーを合わせ、初年度5万人の会員を目指すとしている。

 ふぁみえーる@発達(ふぁみえーる) http://famiyell.net/

会いたい・聞かせて:知的障害者の作品を展示する美術館館長・梶原紀子さん /栃木

毎日新聞 
那珂川町で知的障害のある人たちの芸術作品を展示する「もうひとつの美術館」が来年で開館10周年を迎える。館長の梶原紀子さんは全国から障害のある人たちの作品を募集し、2011年の夏に集めた作品を町内のさまざまなスポットに展示する「アートフォレスタ」を計画中で、08年に続き3年ぶり2回目となる。美術館設立の経緯や、障害のある人たちによる芸術作品の魅力などを聞いた。

芸術には言葉に代わるものがあると思う。障害を持った人たちはほとんどが作業所で働き、余暇の時間で自分がそれまでため込んでいたものを吐き出すように表現している。表現をすることで満足する部分があるので、作品を「見せる」ことでその活動をバックアップしていきたい。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 車助手席から見た女性/1 佐賀

毎日新聞 
知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題の審判は、今月5日の第5回公判で、現場を通り掛かった車の助手席から目撃した女性に対し、被告側の弁護士が証人尋問した。

弁護士 力関係は。
証 人 安永さんが体格良くて、警察官が押されている感じ。

弁護士 それからは。
証 人 安永さんが警察官をグーで殴った。

障害者ら全国舞台で健闘誓う 広島

中国新聞 
知的障害者のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム」(11月5〜7日・大阪府)に出場する広島尾道市選手団(神原隆団長)が25日、尾道市役所を訪れ、平谷祐宏市長に健闘を誓った。代表5選手のうち3選手が訪れた。競泳男子50メートル自由形の三原特別支援学校高等部3年松浦康平さん(18)=御調町神=が「精いっぱい力を出し、勝利を目指します」と決意表明した。

「ゆめ半島千葉大会」が終わって、次は「スペシャルオリンピックス」ですね。

巨大絵画:障害者30人で制作 静岡で展示中 /静岡

毎日新聞 
障害者が作った縦2・5メートル、横2・5メートルの巨大絵画「ぼくらの富士山」が、静岡市葵区呉服町2の「障害者働く幸せ創出センター」で展示されている。11月19日まで。この富士山画は静岡市清水区梅田町にある障害者の就労支援施設「みすず」で働く30人が約9カ月かけて制作した。駿河湾や同区の景勝地、三保の松原の後ろに富士山がそびえる風景を、廃材を切り張りして表現している。海や虹の絵はペットボトルのラベルをちぎって張り、拾った枝で松の木を表した。

ぐるっと県内:障害者支援施設「番匠の里」、新作業所で製菓作りーー佐伯市 /大分

毎日新聞 
佐伯市弥生の障害者支援施設「番匠の里」(川越生男施設長)の製菓作業所が国道10号沿いに移転し、11月中旬にもクッキーとケーキの直売を始める。店内で食べられる「イートイン」も導入する予定で、地域に開かれた作業所を目指す。一昨年に県内であった国体の際、土産用クッキーを作ったところ、期間前後の売り上げが5倍を超えた。これが自信となり、「もっと地域に出て、利用者が電話を受け、お客に対応する店が持てたら、就労に向けた勉強にもなる」(川越施設長)。施設から約500メートル離れた国道沿いに空き店舗が見つかり、改装して新作業所として使うことにした。

2010年10月26日火曜日

つくられた「障害者像」考えよう 27日に講演会 佐賀

佐賀新聞 
メディアの中の障害者像を考える講演会が27日午後2時40分から、佐賀大学本庄キャンパスで開かれる。世界人権問題研究センター専任研究員の松波めぐみさんが「明るく前向き」に描かれる障害者像に疑問を呈し、報道や社会の在り方を問い直す。聴講無料。講演は「『障害』をつくりだしているのは誰?」というテーマで、テレビ番組の分析などを通して問題を提起。障害者権利条約を解説し、社会の仕組みの中にある不平等や不利益を解消するための方策を考える。

発達障害、就労などに不利益 支援者が改善訴え

神戸新聞 
コミュニケーションが苦手なアスペルガー症候群や高機能自閉症などの広汎(こうはん)性発達障害。障害として認知された歴史が浅いため、知的障害者や身体障害者に交付される手帳制度がない。制度上は健常者のため、日常生活や就労の面で不利益を受けても、税控除や公共交通機関の割引、就労支援などを受けられないのが現状だ。支援者らは「発達障害者は周囲の理解や配慮で社会的自立が可能。希望すれば手帳の交付を受けられるなど、支援を得やすい仕組みにしてほしい」と訴える。ひょうご発達障害者支援センター・クローバー(高砂市)の和田康宏さんは「手帳を持つかどうかを選べるのは大きな強み」と評価しつつも「発達障害の可能性がある人の保護者には手帳に抵抗感を示す人もいるだろう。手帳のメリットを周知していく必要がある」と付け加えた。

障害者らが和太鼓交流コンサート 愛媛

愛媛新聞 
障害者の和太鼓交流コンサート「みんなでたたこうin愛媛2010」が24日、松山市若草町の市総合福祉センターであり、県内8団体約150人が力強いばちさばきを披露した。障害者の芸術支援に取り組むNPO法人アトリエ素心居(松山市、河部宏子代表)が主催し、6回目。 コンサートは西予市の知的障害者更生施設「希望の森」の利用者らによる「希望太鼓」と、同市内の和太鼓グループ「開明太鼓」が共演する「希望太鼓・開明太鼓」で開演。息の合った勇ましい演奏で会場を盛り上げた。

介護分野で県内初の特例子会社 MCSハートフル 埼玉

MSN産経ニュース 
大宮公共職業安定所(ハローワーク大宮)は、グループホームの巡回清掃などを行うMCSハートフル(本社・さいたま市、今野雅彦社長)を、介護事業を手掛けるメディカル・ケア・サービス(同、山崎千里社長)の障害者雇用にかかわる特例子会社に認定した。埼玉県内に親会社がある企業では6社目、介護事業では県内初という。この制度は、障害者の雇用促進と安定を図るため、事業主が障害者の雇用に特別な配慮をした子会社を設立し、一定要件(従業員のうち障害者が5人以上で雇用率が20%以上など)を満たす場合、子会社に雇用されている労働者を親会社に雇用されているとみなし、法定雇用率(従業員数56人以上の民間企業の場合、障害者の占める割合は1・8%以上)に算入できるもの。事業主側は、障害者の特性に配慮した仕事の確保・職場環境の整備が容易となり、障害者の能力を十分に引き出すことができるほか、障害者側にとっても雇用機会が拡大するなどのメリットがある。

【ゆめ半島千葉大会】開催県初の最高成績で幕閉じる 千葉

MSN産経ニュース 
第10回全国障害者スポーツ大会「ゆめ半島千葉大会」の閉会式が25日、千葉市美浜区の幕張メッセで行われた。千葉県と千葉市の選手団は、金175個、銀68個、銅47個の計290個のメダルを獲得。開催県としては初の最高成績で締めくくり、3日間にわたる大会の幕を閉じた。午後4時から行われた閉会式には競技を終えたばかりの選手らが参加。式典では高円宮妃久子さまが「心温まる素晴らしい大会でした」とあいさつした。

2010年10月25日月曜日

全国から600人参加/高松で描画療法学会

四国新聞 
第20回日本描画テスト・描画療法学会(会長・石川元香川大医学部教授)が23日、香川県高松市玉藻町のアルファあなぶきホールで始まった。初日は全国から精神科医や心理学者ら約600人がワークショップなどに参加し、患者が描いた絵を治療に生かす描画療法への理解を深めた。24日まで。近年、患者が絵を描く作業から心理状態や薬の効果などを読み取って治療につなげる同療法が日本でも徐々に普及。発達障害や精神障害の患者への治療に用いられている。このほか、精神科医のディグビー・タンタム英国・シェフィールド大教授が「脳と脳の交流ーアスペルガー症候群からのエビデンス」と題して講演した。

不勉強で申し訳ありません。描画療法って初耳です。

支援学校生 職場体験手応え 山口

読売新聞 
障害を持つ子どもに職場体験させる「ぷれジョブ」と呼ばれる取り組みが全国に広がっている。対人関係の基礎を早い段階で身につけさせ、将来の就職に備える狙いで、県内でも今年、中学生2人が初めて参加した。6月から約4か月間にわたって週1回、1時間の訓練を続けたところ、コミュニケーションの取り方に変化が表れ、関係者は手応えを感じている。「ぷれジョブ」が広がる背景の一つに、不況のしわ寄せが障害者雇用にも及んでいることがある。山口労働局のまとめでは、2009年度の県内の新規求職者数は1285人で、過去5年間で最高。そのうち就職できた人の割合は47・2%と、2年連続で低下した。来春卒業予定の県内の特別支援学校生は206人で、就職希望は78人(37・9%)だが、県教委特別支援教育推進室の瀬戸雅己主査は「実際に就職できるのは50人前後になる」と厳しい見方をしている。

がっせぇアート:パワー感じて 障害者ら初の絵画展ーー但馬長寿の郷 /兵庫

毎日新聞 
障害者らの絵画を紹介する第1回但馬ボーダレス・アート展「がっせぇアート」が23日、養父市八鹿町の但馬長寿の郷で始まった。31日まで。入場無料。がっせぇは但馬弁で「すごい」の意味。但馬地域に住む18〜83歳の82人が色鉛筆などで描いた約120点を出品している。「アートを通して障害者と健常者が共に暮らせる社会を」と父母らが09年5月に実行委員会をつくった。今年6月、活動を支援してくれる画家らから提供された作品でチャリティー展を開き、開催資金65万円を集め初めての開催にこぎつけた。

周南あけぼの園:来年のカレンダーを製作 /山口

毎日新聞 
周南市久米の障害者授産施設「周南あけぼの園」が11年のカレンダーを製作、1部1000円で、同園や下松市中央町のザ・モール周南内の県授産製品アンテナショップ「cocoross」で販売している。カレンダーはA4判で、月ごとにめくる壁掛け式。「ピンクで元気に」をコンセプトに利用者6人が1年間に描いたり、刺しゅうした絵を表紙も含め14枚使用している。

第10回全国障害者スポーツ大会 関連ニュース

2010年10月24日日曜日

皇太子さま障害者スポ大会出席 「力と技、存分に発揮を」

47NEWS 
皇太子さまは23日、千葉市の幕張メッセで開かれた第10回全国障害者スポーツ大会の開会式に出席。あいさつで「一人一人が日ごろの練習で培った力と技とを存分に発揮し、それぞれの目標に向かって活躍されることを期待します」と述べられた。鹿児島・奄美大島での豪雨災害にも触れ「亡くなられた方々に心から哀悼の意を表します」と話した。大会は25日までで、全国から選手、役員ら5千人以上が参加。

第10回全国障害者スポーツ大会 開幕

障害者への理解深めて ゆめ半島千葉大会開会へ MSN産経ニュース
第10回全国障害者スポーツ大会「ゆめ半島千葉大会」が23日、開幕する。22日には開会式会場の幕張メッセ(千葉市美浜区)で、最終リハーサルが行われた。開会式に出席する皇太子さまもこの日午後、千葉市を訪れ、千葉県・千葉市選手団の激励会で、選手らを励まされた。開会式・オープニングセレモニーは23日午前8時20分から。陸上、卓球、フライングディスク、水泳などオープン競技を含めた11競技がこの日から始まる。「ゆめ半島千葉大会」では、全国からの来訪者を温かく迎え、障害に対する理解を深めてもらおうと、各会場に入場自由の「ふれあい広場」を競技開催に合わせて開設する。地域の特色をいかした「おもてなし」を用意している。

全国障害者スポーツ大会:きょう開幕 毎日新聞
第10回全国障害者スポーツ大会「ゆめ半島千葉大会」が23〜25日、県内で開催される。13競技に選手3280人が参加するほか、オープン4競技も予定されている。開会式は23日、千葉市美浜区の幕張メッセで。千葉の伝統芸能や特別支援学校生のダンスなどが披露される。25日の閉会式前には、SPEEDの今井絵理子さんの歌とトークショーも。各競技の観覧は無料。

輝く「生の芸術」 亀岡でアートイベント 京都

京都新聞 
知的障害の人や現代アーティストの芸術作品が豊かな自然と歴史に融合するイベント「丹波国分寺跡アートスケープ」が10月22日、亀岡市千歳町の丹波国分寺跡で開かれた。水田に手作りのランタン150基が並べられ、だいだい色の丸い光が水面にも反射し、幻想的に浮かび上がった。京都府と、知的障害者入所施設「みずのき」が主催。同施設は、専門の美術教育を受けていないことから「アール・ブリュット」(生の芸術)と呼ばれる芸術活動に取り組んでおり、山崎孝さん(70)ら多くの有名作家が暮らしている。24日まで。

発達障害の学生支援 (8)才能を伸ばす視点必要

読売新聞 
大学入試センター特任教授 上野一彦さんに聞く
ーー大学に進学する発達障害の学生は増えているのか。
「日本学生支援機構が全国の大学などを対象に実施する実態調査によると、2009年5月1日現在で、発達障害の診断書がある458人の学生が、174校に在籍していた。診断書がなくても、発達障害と推察されて教育上の配慮が行われている学生も699人おり、診断書のある学生の約1・5倍いた。両者を合わせると1157人で、前年より500人増えている」

ーーどの大学でも頭を悩ませているのが、就労問題だ。
「就職を有利にするため、療育手帳を取らせる大学もあると聞くが、知的発達の遅れを伴わない発達障害学生が、知的障害者に交付される療育手帳を持つのはおかしい。大卒は、決して万能なパスポートではない。自立して社会参加していくために何が必要か、大学に入る前にしっかりと考えてほしい」

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 歩道で目撃した女性/3 佐賀

毎日新聞 
知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題の審判。5日の第5回公判で、現場近くの歩道で目撃した女性に対し、検察役弁護士が証人尋問した。

検察役 なぜ動かなくなったかは。
証 人 分からない。

検察役 安永さんがおかしい人とか、そういう会話は。
証 人 酔っぱらいか何かでは、と会話した。酔っぱらいか、シャブ中、薬物中毒かと。

紋別高等養護学校、現場実習の成果を報告〜就業に向けて大きく成長 北海道

北海民友新聞 
紋別高等養護学校(菅野誠校長、生徒82人)は22日、3年生の卒業後の就業を見据えた8週間の日程で行った現場実習についての報告会を、地域授業参観日にあわせて公開で行った。3年生たちは、学校での実習授業とは異なる社会の厳しさに触れたことを率直に報告し、卒業まで残り5ヵ月の過ごし方への抱負や課題を発表。保護者や教職員、1・2年生から激励を受けた。

2010年10月23日土曜日

第10回全国障害者スポーツ大会 直前ニュース

発達障害の学生支援 (7)体験の場で「支える側」に

読売新聞 
国際文化学部2年の金咲洋輔さん(22仮名)に会った。東京の大学に進学したがうまくいかず、医療機関で注意欠陥・多動性障害(ADHD)の疑いがあると言われた。地域貢献の授業では、小学校を訪れ、発達障害の児童を教える教師のアシスタントをしている。金咲さんは「こうした体験を通して、発達障害者は支援を受けるだけでなく、逆に支援する側になってもいいと思うようになった」と話す。障害というものを意識し過ぎず、相手が「手伝って」と言った時だけ手を差しのべるくらいでちょうどいいこともある。「障害に対し過敏な社会では、告白がしづらく、支援が受けにくくなる。ありのままを認めて、もっと普通に接して」と金咲さん。森定准教授は「支援が過剰でも気づかないことがあり、彼の意見が、適正な支援を考える契機となっている」と話す。

府:障害者への差別禁止 社会参加促進、条例制定を検討 京都

毎日新聞 
府は、障害者が健常者と同じように住みやすい社会づくりを目指す「ノーマライゼーション条例」(仮称)の制定に向けた検討を始めた。理解不足からくる差別や虐待を禁止し、社会から隔離されがちな障害者の社会参加を促すのが狙い。障害者が施設や家庭で虐待される事例が近年、問題化していることや就労機会などで健常者との差別がなくならないといった問題の解消を図る。同様の条例は千葉県と北海道が制定済み。さいたま市などが検討中。
千葉県にいますが、特に障害者が健常者と同じように住みやすい社会になった気は全くしませんね。

ろう学校への知的障がいクラス見送り 大分

大分放送 
聴覚障害者が学ぶ大分市の県立ろう学校に知的障害者の職業科を2011年度設ける計画について、県教育委員会は22日、計画の見送りを決めました。 県立ろう学校では知的障害者の職業科を設けることに対して、ろう学校の保護者らが学習環境が作れないなどの理由で反対しています。 また、2010年度はろう学校の校名を変える予定でしたが、県教育委員会は「引き続き慎重に検討する」としています。

障害者 就職へ奮闘 群馬

朝日新聞 
障害者を対象にした就職面接会が21日、高崎市で開かれた。26社のブースが設けられ、144人の就職希望者が訪れた。近年は不況で頼りの製造業の求人が減り、清掃などサービス関係の雇用に期待が高まっている。養護学校などでは教諭が自ら清掃の実務を学び、生徒たちに教え、就職口を見つけようと懸命だ。「家族にしっかりやってこいと言われて来ました。面接は初めてで緊張したけど、こつこつと集中して作業が出来るタイプなので、仕事はうまくできると思います」知的障害者が通う県立前橋高等養護学校3年の男子生徒(18)は、はにかむように取材に答えた。店舗に陳列する商品の品出しと洗い場の仕事に希望を出したという。

あまり「しっかりやって」的なことは言わないでほしいなあ。それと今はビル清掃と介護関連かもしれませんが、そのうちにまた変わってくると思います。

歌姫スーザン・ボイルの表情が豊かすぎる件

ロケットニュース24 
イギリスの人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で一躍スターダムにのし上がった歌姫スーザン・ボイル。昨年4月に同番組に出演してから彼女の人生は一変し、いまや押しも押されぬクラシック歌手として世界中で活躍している。もともと学習障害のあった彼女は、学校で随分いじめられたそうだ。「学校では人として扱ってもらえなかったの。わざとに転ばされたり、タバコで服を燃やされたこともあったわ」と、ひどい仕打ちを受けていた事実を明かした。また、「私が臆病だったから、やめさせることができなかったのよ。そのかわり何か違うもので見返してやろうと思ってた。それが歌だったの」と、「今、思えば、いじめられていたけれども、愛されていたんじゃないかって思う。自分が若すぎてそういう風に感じることができなかったのかもしれない」と、振り返っている。

2010年10月22日金曜日

ブックオフが特例子会社を設立

障がい者の働く場ニュース 
ブックオフコーポレーションは、平成22年9月22日開催の取締役会で、下特例子会社を前提とした子会社「株式会社ビーアシスト」を設立することを決議した。同社は10月15日付で設立された後、「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づく特例子会社の認定を申請してゆく予定。株式会社ビーアシストの事業内容はブックオフコーポレーションと変わらず、書店、リサイクルショップ及びレンタルビデオショップの店舗運営に関する業務などを行う。また、雇用した障がい者は健常者と同じ店頭での業務などに振り向ける。将来は全社員の4%に当たる200人程度にまで障がい者雇用を拡大する方針とのこと。

発達障害の学生支援 (6)親と面談 理解を促す

読売新聞 
同大は2年前から、学生に発達障害が疑われる場合、積極的に親との面談を持つようにしている。親が子どもの発達障害を受け入れなかったり、理解できなかったりすることで、苦しむ学生が目につくようになったからだ。入学させた以上、大学側はきっちり4年間で卒業させ、就職まで面倒を見て当たり前、と考える保護者もいるという。「発達障害を申告してくれれば、教員に授業時の配慮を依頼するなど、スムーズに支援体制を取れる。だが、保護者が我が子の障害を受け入れず、4年間での卒業にこだわり過ぎれば、ゆっくり成長していく発達障害学生の可能性を狭めてしまうかもしれない」と安井課長は話す。効果的な支援には、学生のありのままの姿を受け入れることが欠かせない。そのためには、大学と保護者が手を携えることから始めなければならない。

発達支援研究会:障害者と地域が共に 暮らしや悩み考えるーー坂井 福井

毎日新聞 
坂井市のNPO「障害者自立援助センターしいのみ」を利用している児童の保護者や、職員、地域の小学校養護教員らが、障害者が暮らせる地域作りを考えようと「坂井地域発達支援研究会」を作った。第1回研究会を24日午前10時から、同市丸岡町西里丸岡の高椋公民館で開く。第1回のテーマは「子どもの性」で、性教育に長年取り組んでいる元福井南養護学校寄宿舎指導員、東みすゑさんが講演。他人に聞きづらいため、障害を持つ子どもの保護者には悩んでいる人が多いという。参加者同士で話し合う場もある。

自閉症児医療支援 来月21日に講演会 広島


MSN産経ニュース
 
福山市水呑町の社会福祉法人創樹会・福山六方学園(西山堅太郎統括園長)は11月21日、福山すこやかセンター(同市三吉町)で「自閉症児・者に寄り添う医療支援」をテーマにした講演会を開催する。講師は、花の木医療福祉センター(京都府亀岡市)の歯科衛生士で、「歯医者さんを好きになる〜自閉症児・者のための7つのひけつ〜」(おめめどうライブラリー)の著書がある高原牧氏。地域レベルでの支援体制を作ることを目指しており、障害福祉施設に勤める人や自閉症児を持つ親だけでなく、保健・医療機関、教職員、関心のある人の参加を呼びかけている。

自閉症の実態調査を

キャリアブレイン 
民主党政策調査会の「障がい者政策プロジェクトチーム(PT)」は10月21日、9回目の会合を開き、障害者自立支援法の見直しの在り方について、関係団体からヒアリングした。会合後に記者会見した同PTの谷博之座長によると、出席団体からは、自閉症の人が全国に100万人いるとの推計や、子どもの3〜4%が自閉症だとする推測はあるものの、正確な数は分からないため、実態調査をしてほしいとの要望があった。その上で、本人のほか、親などへのサポート体制の整備を求める意見が出た。

石狩の知的障害者が働くパン工房「こむぎっこ」 パティシエ伝授の菓子好評 北海道

北海道新聞
知的障害者らが働く市内樽川のパン工房「ベーカリーショップこむぎっこ」が、東京の人気パティシエ辻口博啓(ひろのぶ)さんの指導で菓子を作り、好評だ。よりよい商品を販売して収益を上げることで障害者への賃金増につなげようというプロジェクトの一環で、今月から通販も始めた。地域活性化などに取り組む東京の企業「テミル」(船谷博生社長)が発案したプロジェクトで、同社が東京・自由が丘の人気菓子店「モンサンクレール」などを運営する辻口さんと、こむぎっこに働きかけて実現した。こむぎっこは同プロジェクトの実施1号店となる。プロジェクトで製造する商品は3種のマフィン(210円)と、ドイツのチーズケーキ「アイアシュッケ」(230円)、ハスカップジャムのような「コンフィチュール」(50グラム400円)。

障害者働く喫茶店が10周年 宇治で感謝セール 京都

京都新聞 
障害のある人が働く喫茶店としては山城地域で草分けの「コーヒーハウスぱれっと」(京都府宇治市小倉町)がこのほど、開設10周年を迎えた。地域への感謝を込めて、コーヒーなどを半額の100円で提供している。23日まで。ぱれっとは、障害のある人もない人も、絵の具のように混じり合おうという願いを込め、2000年10月、市内にオープンした。記念セールは、コーヒーや紅茶などを半額の100円にしたほか、10周年にちなみ粉砂糖やクリームでデコレーションを施した手作りシフォンケーキを200円で販売している。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 歩道で目撃した女性/2 佐賀

毎日新聞 
知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題の審判で、5日にあった第5回公判。現場の歩道で近くから目撃した女性に対し、被告側の弁護士による証人尋問が続いた。

弁護士 警察の1人がグーで殴ったということが問題になっているが、そこまでのいきさつで目撃したか。
証 人 いいえ、ありません。

成年後見制度導入から10年、不正やまず求められる監督機能の強化

カナロコ 
認知症や知的障害などで判断能力が十分でない成人を支援する成年後見制度。導入から10年が経過し、高齢化の進展もあって後見開始の申し立ては県内でも年々増えているが、成年後見人による財産の不正使用も相次いでいる。横浜家庭裁判所によると、後見人に関する告発は2007年7月以降の3年間で5件あり、いずれも業務上横領や詐欺など、金銭の不正取得に関するものだった。このような不祥事や職務怠慢などを理由にした後見人の解任も、2000〜04年は1〜4件で推移していたが、05年以降は10件前後となり、昨年は17件まで増加している。「告発は後見人による財産不正使用のうち氷山の一角」と指摘。「親族を後見人に選任する際の、負債やトラブルの有無の調査や、選任後の後見監督機能の強化などが必要」と話している。

「高等養護学校」高い就職率 滋賀

読売新聞 
軽度の知的障害者の就労を支援するため、企業での体験就業や介護実習などを授業に取り入れている県立の「高等養護学校」2校が実績を上げている。就職率だけでなく定着率も高く、2006、07年度の開設以来、勤め先を辞めた卒業生はいない。あいさつなどの社会儀礼や就労に必要な忍耐力などが身に着くほか、県立高に併設されているため、同じ敷地内にある全日制高校の生徒との交流を通して団体生活に慣れることが、就職や自立が可能なまでに成長していくことにつながるという。

2010年10月21日木曜日

ネコのあくび:好きになれとは言わないけれど

毎日新聞 
「なにをどうしても絶対にダメ」という人はほんの一握り。そのまわりには「みんなが反対というから私も反対」「どちらでもいい」と思っている人たちがいる。もっと多いのは「本当は反対したくない」と思いながら声に出せない人たちだ。と、障害者施設の建設に反対する地域住民について研究した大学教授から聞いたことがある。障害のある人のことを好きになってくれとは言わないけれど、嫌いな相手がどこに住もうとも反対する権利が誰にあるというのだろうか。たとえあなたが障害者を嫌いでも、その人のことが心配でたまらない家族がいる。だれよりも大切に思っている人たちがいるのだ。

発達障害の学生支援 (5)「生き抜く力」有料指導

読売新聞 
「どんな仕事に興味を持ちましたか」と書かれたプリントを前に、学生が真剣な表情で求人情報誌のページを繰っている。手元をのぞくと、そこには「顧客対応なしでデータ入力がメーンの一般事務」と書かれている。明星大学(東京都日野市)が発達障害の学生を対象に開く「STARTプログラム」。10月16日に開かれた3・4年生クラスの講座は、仕事の探し方がテーマだった。今年度は27人の学生が、授業料とは別に月2万円を払い、年間30コマのプログラムを受講する。同プログラムの最大の特徴は、対人関係を積極的に営む技能である「ソーシャルスキル」よりも、社会や学生生活で困った場面を乗り切るために使う最低限の実践的スキルの獲得を目指している点だ。

人と仲良くしなくても社会で受け入れられ、自立していくための『サバイバルスキル』ってなんかいい感じがします。

全国高校駅伝:県大会 希望が丘特別支援学校が初出場ーー来月5日 長崎

毎日新聞 
師走の都大路を駆け抜ける全国高校駅伝競走大会(日本陸連、全国高体連、京都府、京都市、両教委、毎日新聞社主催、学生情報センター特別協賛)の長崎大会男子の部に、知的障害の生徒たちが通う県立希望が丘高等特別支援学校(諫早市、渡辺正校長、生徒数94人)が初出場する。県内での特別支援学校の出場は初めて。11月5日の号砲を目指し、積み重ねる練習は真剣勝負そのものだ。大会出場は、就任9年目の竹田竜太監督(33)の「夢」だった。「特別支援校生でも普通に戦える」。普段から地区の駅伝大会に生徒を出場させるなど、陸上の楽しさを伝える指導方針で「タスキをつなぐ協調性を身に着け、社会に役立つ人間になってほしい」と願い続けた。

正式な駅伝競技ですからすごいことですよね。まずはタスキがつながるようにがんばってほしい。

スペシャルオリンピックス:待ち続けた夢舞台 バスケ・スマイリーズ初出場 高知

毎日新聞 
県内の知的障害者らのバスケットボールチーム「スマイリーズ」が来月、大阪である「スペシャルオリンピックス日本 夏季ナショナルゲーム・大阪」に初出場する。準備不足で出られなかった06年以来待ち続けた、夢の舞台。「勝ってみんなに笑顔を」と意気込んでいる。20日、決意表明のため尾崎正直知事を表敬訪問する。大会は夏季と冬季があり、2年に1度交互に開催する。バスケットは夏季のみで、機会は4年に1度。創部間もない06年当時はユニホームもチーム名もない発展途上で、熊本県での全国大会は見送らざるをえなかった。

市長賞に一条中・高久さん 宇都宮の「わく・わくアートコンクール」

下野新聞 
障害者の創作活動の成果を芸術の視点で評価しようと、市が9月に初めて実施した「わく・わくアートコンクールinうつのみや2010」。最高賞となる市長賞に一条中2年の高久未来さん(13)の作品「夜の風景」が輝いた。高久さんの両親は「娘だけではなくほかの子どもたちにも励みになる」と喜びをみせ「このような支援が広がればうれしい」と話していた。未来さんは「広汎性発達障害高機能自閉症」と診断され、話しは聞くことができるが、うまく話せない。毎週土曜日午前、NPO法人チャレンジド・コミュニティが主宰する美術造形教室に通っている。受賞作品は、この教室で約2時間かけて一気に描き上げたものだ。入賞作品巡回展は9月下旬から始まり、19日からは表参道スクエア5階市民ギャラリーで展示されている。

ひと交差点:猫のさまざまな表情を描いている、山下絵理奈さん 北海道

毎日新聞 
寝転がったり、万歳したりする可愛い猫たち。水彩やアクリル、クレヨンなどを使い、猫のさまざまな表情を描いた絵が、札幌市中央区のミニギャラリー「猫の足あと」に飾られている。描いているのは、知的障害と精神障害がある山下絵理奈さん(23)。小さいころから絵が好きで、小学5年生の時に自宅で飼っていた猫を描いたのをきっかけに、これまでに300点以上を描いてきた。「絵を描くと楽しくて落ち着いた気持ちになる」と話す。今夏には地元「札幌・二番街商店街」のうちわの絵になり、1000本が30分でなくなるほどの人気を集めた。「目標は絵本を出すこと」と張り切る。

創立150年 金大クッキー 知的障害生徒ら初出荷

中日新聞 
金沢大が来年に創立百五十年を迎えるのを記念して、金沢大付属特別支援学校の高等部と大学生協が特製のクッキーを作り、二十五日から学内で販売を始める。十九日には、生徒たちがオリジナル缶に詰める作業などをして初出荷した。知的障害がある生徒たちにとって、単なる作業学習だけでなく、流通や販売を学ぶ機会にもなっている。特別支援学校の山本仁教頭は「生徒たちのモチベーションは高い。大学や社会とのかかわりを通じ、主体性を育てるきっかけにもなっている」と目を細めている。

人と生物の関係描 愛知

読売新聞 
軽度の知的障害がある東京都世田谷区の画家、木下明幸さん(23)の作品展「画家AKI 生物多様性を考える展示会」が19日、名古屋市中区伊勢山の日本たばこ産業名古屋支店ロビーで始まった。木下さんの絵は、自由な感性で動物などを描くのが特徴。14歳の時に子供服やTシャツの絵柄をデザインしたのが画家への第一歩。2008年にスペインで行われた「日本・スペイン交流親善名誉作家展」で金賞を受賞した。木下さんは「人間と生物は持ちつ持たれつの関係。それを作品で表したい」と話している。22日まで。

「さくら学級」5年継続方針 神奈川

朝日新聞 
川崎市の特別支援学校再編整備検討委員会が19日、開かれた。重度・重複障害児を受け入れているさくら小学校の「さくら学級」について、市教委は2014年度から受け入れ停止としていた従来案に代わり、来年度から5年間、研究校として現在の態勢を維持し、14年度に改めて検討する修正案を示した。市教委の修正案では、校内での障害児と健常児の交流に加え、近隣に小・中学部が移設される田島養護学校との交流の研究校にさくら小学校を指定。特別支援学級に複数の担任を置くために県から加配される教員の優先配置をはじめ、市費による介助員の配置とスクールバスの運行を継続する。国の補助制度を利用した市費による非常勤講師の配置も国に継続を求めていく。

2010年10月20日水曜日

自尊心低下を疑似体験 ADHDに理解を

47NEWS 
発達障害の一つ「注意欠陥多動性障害(ADHD)」の患者に起きる自尊心低下などの精神状態を疑似体験できる装置の貸し出しを、製薬会社ヤンセンファーマ (東京都千代田区)が始めた。周囲の無理解や非難にさらされ続ける患者の状況を一般の人に理解してもらうことで、患者が成人後にアルコール依存やうつ病といった二次的な問題に陥るのを予防、改善するのが目的。同社は2008年に、ADHD患者にみられる不注意などの症状を疑似体験する装置も開発している。装置はパソコンとヘッドホン、ゴーグル型のディスプレーで構成され、患者の目で見た日常生活の映像が映し出される。テレビに気を取られて弁当を学校に持っていくのを忘れ、母親から「何度言ったら分かるの」と注意されるなど、さまざまな「しかられる場面」が展開される。貸し出しは無料で、医療従事者や教育、福祉関係者、患者家族などが対象。

なんか「時計じかけのオレンジ」でアレックスが受けたルドヴィコ療法みたいな感じなのかあ。監修は北海道大子ども発達臨床研究センターの田中康雄先生です。

和〜歌〜Worker:わたしのしごと ソーシャルワーカー 和歌山

毎日新聞 
<勤務する福祉施設によって業務内容は多岐にわたる>
◆家庭内暴力(DV)被害者の引っ越しの手伝いや、体調を崩した相談者から呼ばれて夜中におかゆを作りに走ったこともあります。

<3日間で辞める人もいる仕事。過酷な面もある>
◆現場に出たら素人だろうが関係ない。プロとして頼られる。「答えがない」と投げ出せるわけもありません。

<だが「やりすぎ」と言われることも>
◆共感することは大事ですが、一緒に泣いていたら援助にならない。

企画展:障害者、創作の喜び表現 近江八幡・NOーMAで7人の絵や陶芸展示 滋賀

毎日新聞 
甲賀市甲南町葛木の授産施設「やまなみ工房」の鎌江一美さん(44)をはじめ、知的障害などを持つ全国の作家ら7人の絵や陶芸などを展示する企画展「ミクロとマクロ」が近江八幡市永原町上のボーダレス・アートミュージアムNOーMAで開かれている。11月28日まで。知的障害のある男性が自作の物語を絵と文字で1枚の和紙に表現した作品や、自閉症の男性が広告の裏に描き続けている絵を張り合わせた全長約230メートルの巻物がある。一般500円、高大生350円、中学生以下無料。午前11時〜午後5時。

新たな可能性と広がる雇用。人気エントリーランキングTOP10

障がい者の働く場ニュース
この期間注目を集めたエントリーをランキング形式で紹介するこのコーナー。今回もさまざまな企業の取り組みやユニークなニュースがランクインしています。
  1. どうやって従業員のやる気を引き出す? HTS社の取組1
  2. 障がい者の強みを生かせる会社
  3. 進めよう!障がい者制度改革 全国大フォーラム開催!
  4. ナチュラル水耕栽培で障がい者も活躍
  5. 浦安にワークステーション開設
  6. 札幌市が発達障がい者支援のポイントをまとめた冊子を交付
  7. 横浜市が肺炎球菌ワクチン接種費用の一部助成を開始
  8. 障がい者職業訓練生募集中!
  9. 下肢障がい者、ロボットスーツ着用で世界遺産を訪問
  10. 伊藤忠の特例子会社

じらいむ:障害持つ子の親ら語らう場、好評 青森

毎日新聞 
知的障害を持つ子どもの保護者らで作る「青森市手をつなぐ育成会」(鳥山夏子会長)が今春から始めたおしゃべりを楽しむ場「じらいむ」が人気だ。平日の月3回、市総合福祉センターの一室で開かれ、当事者や保護者らの憩いの場となっている。育成会は参加者の輪を広げるため、24日から日曜日も開く。事務局は「気軽に来て、心のうやむやを話してほしい」と呼びかけている。「じらいむ」は「自(・)分ら(・)しくい(・)られるる〜む(・)」の4文字を組み合わせた名称。仕事を早く終えた人や平日が休みの人らが集まり、おしゃべりする場だ。誰かと話がしたいだけでもいい。

発達障害向け特別教室 児童生徒数が5年で12倍 兵庫

神戸新聞 
学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)など発達障害児、発達障害者向けの教室で、特別な指導を受けている児童生徒が、兵庫県内に776人(5月現在)いることを、県教育委員会が18日、明らかにした。2006年度は64人だったが、5年で約12倍に増えた。背景には近年、発達障害への理解が急速に広がり、受け入れ態勢も整ったことがあるとみられる。ただ、発達障害の子どもの実数は調査されておらず、発達障害があっても通常の学級で学ぶ児童生徒もいる。県教委によると、特別な指導をする教室は「通級指導教室」と呼ばれ、小中学校内に開設。各市町教委の就学指導委員会が「特別な指導が必要」と判断した児童生徒が通常学級に籍を置きながら週8時〜月1回の範囲で、「学校生活支援教員」から感情や行動のコントロールなどを学んでいるという。

兵庫県教育委員会事務局 特別支援教育課
http://www.hyogo-c.ed.jp/~sho-bo/

特別支援学校、教室不足が深刻に

読売新聞 
更衣室、廊下、職員室まで転用…2008年文科省調査
障害児が学ぶ全国の特別支援学校で、深刻な教室不足が起きている。倉庫を教室に転用したり、1教室をカーテンで二つに仕切ったり。発達障害などで入学してくる子どもが増え続けているためとみられる。政府内では障害児教育のあり方を巡る議論が進められているのに、障害児の教育環境は悪化するばかりだ。特別支援学校の児童生徒が急増するのは、本来、一般の小中学校に入ることになっている発達障害の子どもが、支援学校に入学してきているためとみられる。茨城大学の荒川智教授(障害児教育)は、「一般の学校には障害児教育の経験、知識が十分な教師が少なく、場所を失った子どもが、特別支援学校にきている。教室増設も急務だが、小中学校の体制も見直す必要がある」と指摘している。

岡山瀬戸高等支援学校:生徒が実習 県内自治体初、総社市が受け入れ 岡山

毎日新聞 
立岡山瀬戸高等支援学校(東区、生徒数80人)の生徒1人が、総社市で現場実習を行っている。同校は比較的軽度の知的障害生徒の就労を支援する高等部単独の特別支援学校(3年制)として中四国地方で初めて09年度に開校。全県学区で、2年生は自宅から1人で通える職場での実習に赴くが、県内の自治体が生徒実習を受け入れたのは初めて。北区の男子生徒(16)で今月13日から実習スタート。市図書館で返却図書を書架に戻したり、文化財の発掘現場で発掘または土器の復元に取り組むほか、市役所内でのコピーやパソコンの入力作業なども予定されている。

港地区第二特別支援学校を建設 都教育庁 東京

建通新聞 
東京都教育庁は、2014年度に開校する「港地区第二特別支援学校(仮称)」の建設計画をまとめた。08年度に閉校した旧赤坂高校の既存校舎を全面改築し、新たに知的障害特別支援学校を設置して、在籍者の増加に伴う普通教室数の不足を解消する。新校舎の規模は延べ9071平方㍍で、11年第4回都議会定例会の付議案件として工事を発注する予定だ。14年度の開校後にグラウンドや外構整備なども実施する。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 歩道で目撃した女性/1 佐賀

毎日新聞 
知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、今月5日に審判の第5回公判が開かれた。母親、知人男性と車で現場交差点を通り掛かり、近くの飲食店駐車場に車を止めた後、現場近くの歩道で目撃した女性に対し、被告側の弁護士が証人尋問した。

弁護士 立っている様子の後、安永さんの動きはどうなった。
証 人 左腕に手錠がかかっていた。

弁護士 立っている状態から片手錠にいく間の動きは。
証 人 ずっと暴れていたので。警察官が突き飛ばされたりした。

新居浜分校本校化 特別支援学校 愛媛

愛媛新聞 
知的障害児を対象とする県立今治特別支援学校新居浜分校(新居浜市本郷3丁目、99人)を2011年度に本校化する方向で県教育委員会事務局が検討していることが、18日分かった。来年の2月定例県議会に条例改正案を提出する見通し。11年度に小・中・高等部の全学年がそろうことから、同課は「4月の本校化が一番良いタイミングと考えている」とし、保護者や地域からは「高等部1期生を本校生として卒業させたい」との要望があるという。

スペシャルオリンピックス:県選手団壮行会、28人が健闘誓う 宮崎

毎日新聞 
4年に1度の知的障害者のスポーツ全国大会「第5回スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・大阪」に出場する県選手団の壮行会が17日、都城市社会福祉センターであった。選手28人と役員らの計45人。長峯誠市長らが「皆さんの活躍が口蹄疫からの復興を目指す宮崎への励ましになる」と激励。水泳の中園真美選手が「精いっぱい頑張ります」と健闘を誓った。

障害者用乗り継ぎ券で割引ミス 近鉄・生駒駅 奈良

MSN産経ニュース 
近鉄は19日、生駒駅(奈良県生駒市)で10月15日までの4年半にわたって発行した「身体・知的障害者割引の乗り継ぎ乗車券」で、大阪市営地下鉄など近鉄以外の乗り入れ先で降車した場合、割引が適用されないミスがあったと発表した。対象者には返金するという。近鉄によると、10月11日に乗客の指摘で発覚。確認できただけで50件のミスがあった。精算機へのデータ入力ミスで乗車券に誤った情報が書き込まれたのが原因という。

横須賀の知的障害者授産施設「あすなろ学苑」の製品が県内で唯一の優秀製品に 神奈川

カナロコ 
横須賀市小矢部の知的障害者授産施設「あすなろ学苑」(三浦麻矢苑長)の自主製品がこのほど、厚生労働省主催の事業で県内では唯一となる優秀製品に選ばれた。29日に東京都千代田区で開催される「至福のお届け」と題するイベントで、表彰式や製品の即売会が行われる。

ちなみに最優秀製品は、新潟県「ワークセンターなごみ」の「おからの焼きかりんとう」です。

2010年10月19日火曜日

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 歩道橋から見た男性/2 佐賀

毎日新聞 
知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題の審判は、今月4日の第4回公判で、現場近くの歩道橋などから目撃した男性に対し、検察官役弁護士が証人尋問した。

検察役 安永さんが年寄りの警察官を殴ったように見えたというが。
証 人 そう見えた。右手で振り抜いた。

検察役 若い警察官に足げにしたのは。
証 人 完全に間違いない。ガードレールに倒れていました。

パリ市:滋賀の嘉田県知事らに勲章 障害者美術展貢献で

毎日新聞 
パリ市当局は18日、市庁舎で滋賀県の嘉田由紀子知事と同県社会福祉事業団の北岡賢剛理事長の2人に銀メダル勲章を授与した。日本の知的障害者らが参加し同市の美術館で開かれている作品展「アール・ブリュット・ジャポネ」への貢献などが評価された。パリ市が授与する勲章は三つあり、銀メダルは2番目に価値が高い。北岡理事長は「福祉とは人間としての誇り、立つ瀬を持つことだと信じてやってきた。勲章は、事業団のスタッフ全員の喜び」と述べた。既に福岡、埼玉など全国8美術館から作品展開催の打診が来ているという。

「収入で賠償額決定 障害者だけでない」 逸失利益訴訟、支援集会で弁護士

中日新聞 
重い知的障害のある名古屋市守山区の伊藤晃平さん=当時(15)=の事故死に伴う損害賠償をめぐり、遺族が障害のない同世代と同等の賠償を求めた訴訟で、遺族側の支援集会が16日、同市中区の市女性会館で約30人が参加してあった。原告代理人の岩月浩二弁護士は「収入や将来の収入見込みで賠償額が決まる問題は障害者だけにとどまらない」と訴えた。伊藤さんは福祉施設で階段から落ちて死亡。障害がなければ慰謝料と逸失利益を合わせ6000万円程度とされる賠償額を、施設側保険会社は「将来収入を想定できない」と逸失利益をゼロとして約1500万円を提示、遺族側が昨年提訴した。

中村愛之助くん、水泳で県代表に・自由形で全国大会に挑む 埼玉

東武よみうり 
知的発達障害者のスポーツプログラム・トレーニングを実践する「スペシャルオリンピックス日本・埼玉・みさと」に所属する、水泳の中村愛之助くん(17)=県立三郷特別支援学校高等部2年=が23日から始まる、ゆめ半島ちば国体のプログラムの一つ、「全国障害者スポーツ大会・水泳競技」(習志野市・国際総合水泳場)に埼玉県代表として、初出場する。知的障害のアスリートたちが成果を競う「スペシャルオリンピックス全国大会」(11月5〜7日・大阪府で開催)にも三郷の仲間2人、鈴木千絵さん、久保池尚樹くんとともに初出場する。

スペシャルオリンピックス大会開幕 大分

朝日新聞 
知的発達障害の人がスポーツに取り組むスペシャルオリンピックスの大分夏季地区競技大会が17日始まり、大分市でボウリング、由布市で水泳の競技が行われた。24日に大分市で陸上、バドミントン、サッカー、バレーボールがある。全6競技合わせて選手とボランティアスタッフ延べ約300人が参加し、勝ち抜いた選手が大阪府で11月5〜7日に開かれる全国大会に出場する。

スペシャルオリンピックス選手ら知事訪問 佐賀

佐賀新聞 
11月に大阪で開かれる知的障害者の大会「スペシャルオリンピックス夏季ナショナルゲーム」に出場する県選手団が18日、古川康知事を表敬訪問した。出場するのは、陸上の北古賀秀樹さん(35)、ボウリングの生方貴章さん(29)と梅崎順子さん(34)、フライングディスクの鍵山将さん(28)と松本怜子さん(16)の5人。佐賀市の荒木文雄さんが団長を務め、西九州大の学生がコーチとして選手たちをサポートする。

至福を皆さんにお届け 東京

障がい者の働く場ニュース 
障がい者の経済的な自立を促進するために厚生労働省が平成19年度から行っている、就労施設で働く障がい者の賃金引き上げを目指す「工賃倍増5か年計画支援事業」。その事業の一環として、「『至福のお届け』ー好事例発表、展示・即売会ー」を10月29日(金)〜30日(土)、東京・秋葉原で開催する。主催は同事業に参加する38道府県。また、その他に、至福のお届け選定委員会による審査によって選ばれた優秀製品の表彰も開催一日目の10月29日に行われる予定だ。

2010年10月18日月曜日

日本の障害者バンドがパリ公演 魂のリズムに拍手

47NEWS 
知的障害者らが参加する日本のバンド「サルサガムテープ」が16日、パリの市立美術館「アル・サンピエール」で公演した。専門の音楽教育を受けていない障害者が感性を思いのままに表現する魂のリズムに聴衆は大きな拍手を送った。ダウン症などの男女8人とミュージシャン8人の計16人で構成するバンドは、まず美術館外側の路上で打楽器のみの演奏を披露。強烈なリズムに、すぐ100人余りの聴衆が集まり、手拍子などで応えた。サルサガムテープは、ミュージシャンのかしわ哲さんが神奈川県の福祉施設の知的障害者と94年に結成。長野県で05年に開かれたスペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会の公式サポートソングを演奏している。

発達障害の子ども 働くことの意味学習 福井

読売新聞
発達障害のある子どもたちに、働くことの意味や楽しさを知ってもらおうと、福井大教育地域科学部の三橋美典教授(障害児心理学)と研究員らが16日、飲料水販売の体験会を同大学文京キャンパス(福井市文京)で開き、発達障害児ら約10人が参加した。この日は、「注文」「会計」「受け渡し」の三つの係に分かれ、お茶やジュースなどを販売。ペットボトルの水滴をタオルでふき取ったり、訪れた客に丁寧に頭を下げたりして、練習の成果を出していた。

夢と愛いっぱいアート展 愛媛

読売新聞 
知的障害のある20〜40代の男女5人が描いた絵画を紹介する「夢アートコレクション作品展〜夢がいっぱい 愛がいっぱい」が、松山市上野町の県総合運動公園体育館1階ロビーで開かれている。大胆な構図や色遣いの24枚を展示。観覧者から「1枚ほしい」との声が出るほど好評で、企画した同市のNPO法人「家族支援フォーラム」(米田順哉理事長)は「障害者の絵という枠を越え、アートとして見てもらえれば」としている。11月30日まで。午前9時〜午後5時。無料。

30日福山で療育を考える会 広島

中国新聞 
発達障害と向き合う小中学生の親でつくる「療育を考える親の会ひよこクラブ」は30日午前10時から、福山市北本庄のポリテクカレッジ福山で保護者や教員を対象にした研修会「子どもの本音を聞く〜そこから学ぶこと」を開く。療育に詳しい岡山大教育学部の佐藤暁教授と鳥取療育園の前岡幸憲園長が講演する。子どもが自らの体験や感じたことをビデオに収めて紹介し、参加者で意見交換する。

「うどピラフ」立川の味 福祉喫茶、毎日10食完売 東京

朝日新聞 
立川市特産のウドをふんだんに使った「うどピラフ」を、立川市役所新庁舎内の福祉喫茶「Cafeはぁもにぃ♪」がメニューに取り入れ、評判を呼んでいる。7月のデビュー以来、1日10食の限定メニューは毎日完売。ウド独特の食感が人気の秘密だ。立川市は都内の収穫量の4割を占めるウドの産地。「うどピラフ」は、「はぁもにぃ」のスタッフ会議のなかで、「地元特産品を使った目玉メニューを加えよう」と提案され、試作を重ねた。「はぁもにぃ♪」は、市社会福祉協議会が運営、障害者の就労支援の場として、今年5月の新庁舎開庁と同時にオープンした。現在スタッフ6人のうち、20〜30代の知的障害者3人が、接客や調理の一部を担当している。

小学生が電車にはねられ死亡 東京

NHK
16日午後7時20分ごろ、東京・小平市の西武鉄道の小平駅で、線路にいた近くに住む小学2年生の小山慶太郎くん(7)が、西武新宿行きの上りの特急電車にはねられました。この事故で小山くんは全身を強く打ち、2時間後に病院で死亡が確認されました。小山くんは知的障害があり特別支援学校に通っていて、午後7時ごろ、両親が、自宅にいないのに気づいて探していたということです。小山くんは駅の改札にある防犯カメラには写っておらず、警視庁は駅と隣接する踏切から線路に入った可能性もあるとみて詳しい事故の状況を調べています。

知的障害者逮捕の際、どう支援 民間団体が冊子に 京都

京都新聞 
知的障害者が刑事事件で警察に逮捕された際に家族や福祉関係者らがどのように支援すればいいのか解説する冊子を、民間団体「大津権利擁護研究会」が10月末に発行する。障害やトラブルの状況を十分に伝えられない知的障害者に代わって、取り調べをする警察へ情報を提供する方法などをイラスト入りで説明している。「知的障がいのある人が地域で安心して暮らすためにー逮捕の連絡を受けてから起訴まで」(A5判、28ページ)。障害児者の関係者、社会福祉協議会、弁護士、大学教員などでつくる同研究会が約3年かけてまとめた。1万部作製し、大津市の障害児者の団体や学校、施設のほか、民生委員、警察署などに無料配布する。

2010年10月17日日曜日

発達障害の学生支援 (4)入学前に調査、早期発見

読売新聞 
発達障害の学生には、早期発見と早期支援が欠かせないが、自分自身では障害に気づいていない場合が多い。このため、同大は入学後の学生生活ガイダンスで、全学生を対象に、不安傾向などが分かるUPIテストを実施。さらに、合宿形式の新入生オリエンテーションでも、学生相談室のカウンセラーらが気になる学生をチェックしている。例えば、自己評価を引き出す設問では、「私はよく人から」という書き出しだけ示し、その後に思いつくことを自由に書かせる。「当てはまるものに丸をつけるUPIテストと違い、友人関係などについて文章を書いてもらうことで、発達障害の発見につながる」と竹渕さんは説明する。

安永さん支援団体 警察官側弁護士に撤回求める 佐賀

佐賀新聞 
知的障害者の安永健太さんが警察官に取り押さえられた直後に死亡した事件の刑事裁判で、遺族を支援する「安永健太さんの死亡事件を考える会」が15日、警察官側の弁護人に対し、「会が証人に圧力を加えると言われては見過ごせない」として経過説明を求める質問書を手渡した。この問題では、警察官側の弁護人が「一部の証人候補者に対して支援団体の一員を名乗る者から証言しないようにと圧力を加えられた事実がある」とする意見書を裁判所に提出。これに対し、遺族側弁護人は「悪意と中傷に基づいた主張の撤回を求める」との意見書を出している。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 歩道橋から見た男性/1 佐賀

毎日新聞 
知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題の審判。4日の第4回公判で、現場を車で通り掛かり、近くの歩道橋などから目撃した男性に、被告側の弁護士が証人尋問した。

弁護士 見ている間、(警察官が安永さんを)殴る場面は。
証 人 そういう様子はない。

弁護士 殴る余裕があったように見えたか。
証 人 いいえ。押さえるので精いっぱいと見えた。

特別支援学校:開校は14年4月 県教委が方針 岡山

毎日新聞 
県教委は15日、倉敷市真備町箭田(やた)に新設する県立特別支援学校について、開校時期などの整備基本方針を固めた。開校目標は14年4月1日。知的障害と肢体不自由に対応し、小学部・中学部・高等部を設ける。児童生徒数は約260人を見込んでいる。敷地約3万平方メートルに校舎や体育館など延べ約1万3000平方メートルの施設を建設する。卒業後を見据えて福祉と労働を連携させる学校体制「WELコラボ」や、知的障害と肢体不自由の児童生徒がともに学ぶ共同学習、高等部に職業コース設置などが検討されている。

特別支援学校生:大江町がタクシーで送迎 18日から、親の負担軽減 山形

毎日新聞 
大江町は特別支援学校に通う町内の児童や生徒の送迎をタクシー会社に委託する支援制度を18日から始める。毎日の送迎の親の負担を軽くするのが狙い。町健康福祉課の池田義孝課長は「特に働く一人親の送迎の悩みを解消するのが狙い」と話している。町健康福祉課によると、6月ごろ「朝は出勤ついでに送れるが、午後2、3時に迎えにいくのは厳しい」「送迎ができないので寄宿舎のある特別支援学校しか選べず、行きたい学校に行けない」などの相談を受けたのが制度創設のきっかけ。168万2000円の予算を計上。家庭の負担は月3000〜9000円だ。

場所・環境によりますが良い試みと思います。でも月9,000円だとかなりの負担なのでは。

自転車には危険がいっぱい 神奈川

タウンニュース 
小田原ドライビングスクール(秋山栄雄代表取締役)で11日、社会福祉法人よるべ会の永耕園、梅光園、竹の子学園に通う知的障がい者を対象にした自転車の交通安全教室が開催された。当日は同課、同署による交通安全講話、自転車実技講習、同スクール教習指導員による大型車巻き込み実験などが行われた。「障がい者の人も自転車に乗る人が多い。就職して自転車通勤する人もいる。これを機に交通安全に務めてほしい」と梅光園の山下良男施設長はコメントした。

2010年10月16日土曜日

発達障害の学生支援 (3)教員と心理職 二人三脚

読売新聞
学生相談室長でカウンセラーの瀬島順一郎教授(63)にマンツーマン指導を受けていたのは、アスペルガー症候群と軽度の学習障害の診断がある工学部4年の渡辺真さん(21)(仮名)だった。同大では、発達障害の学生には教員と学生相談室が連携し、学習と生活を支援する体制を整えている。渡辺さんは、苦手な科目の単位がなかなか取れずに悩んだ末、2年生の時、学生相談室を訪れた。渡辺さんは力の出し方をコントロールしたり、場面に合わせて声の大きさを変えたりすることができなかった。そこで、上手な会話の仕方など、社会生活や対人関係を営む技能である「ソーシャルスキル」を、学生相談室でトレーニングすることになった

デイサービス:障害ある児童、生活指導受けながら楽しく 親も信頼 宮城

毎日新聞
障害のある児童が放課後や夏、冬休みに生活指導を受けながら楽しく過ごす大崎市古川中里の児童デイサービス施設「放課後ケアいちばん星☆」が、6月の開所から4カ月経過した。県古川支援学校などに通う児童らが利用している。公立の児童館は障害児を受け入れる態勢になく、障害児の親たちは「安心して子供を任せられる場」と「いちばん星☆」を評価している。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 通り掛かりの警察官/3 佐賀

毎日新聞 
知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題の審判。4日の第4回公判に出廷した男性警察官に、検察官役弁護士と、裁判官がそれぞれ証人尋問した。

裁判官 安永さんは(被告に同行の)警察官につばをかけたか。
証 人 はい。

裁判官 安永さんの首はどうか。
証 人 左右に振っていた。

裁判官 被告に顔を向けたこともあったか。
証 人 被告へははっきり見ていない。

本番は楽しく レッツ・ダンス 31日『障害者ふれあいフェス』 石川

中日新聞 
白山市徳丸町の社会就労センター松の実園の利用者九人が、三十一日に金沢市の県産業展示館で開かれる「県障害者ふれあいフェスティバル」で披露するダンスの練習に励んでいる。七月中旬から毎日練習を続け、十四日の通しげいこでは順調な仕上がりを見せた。ダンスの振り付けを考案し、指導している園支援員の上原健二さんは「本番ではとにかく、笑顔で楽しく練習の成果を出してほしい」と話していた。

温泉客に好評、障害者手作りセット 仙台・作並の2旅館に納入 宮城

河北新報
綿棒や歯間ブラシなどが入った障害者手作りのアメニティーグッズの詰め合わせが、温泉客に好評だ。仙台市の障害者社会適応訓練の事業所となっている青葉区の広告代理店が今夏から同区の作並温泉に納入し、旅館側が宿泊客にサービス品として提供している。旅館側は「ひと味違うアメニティーでありがたい」と喜んでいる。内嶋代表は「大量生産はできないが、一つ一つ心を込めて作り、多くの人の手元に届けたい」と話している。

千葉県障害者グループホーム大会が11月開催 千葉

障がい者の働く場ニュース
千葉県で、生活の場として広まりつつある「グループホーム」での障がいのある人の暮らしを広く啓発するため、昨年度に引き続き、第2回千葉県障害者グループホーム大会を開催することを決定した。開催会場は千葉市文化センター3階 アートホール、開催日時は2010年11月2日 12時30分。参加費は無料。グループホームとは障がいなどのために通常の生活を送るのが難しい人達が、専門スタッフ等の援助を受けながら、小人数で一般の住宅で共同生活する社会的介護の形態のことで、日本でも導入が進められている。

知的障害者 体育の祭典 16日から大阪府内6会場でフェスタ

産経関西
知的障害のある人たちの体育の祭典、第29回「スポーツフェスタ2010大阪」(主催、大阪知的障がい者スポーツ協会)が16、17日、大阪市東住吉区の長居第2陸上競技場など、大阪府内6会場で開催される。知的障害のある人たちに体育活動を通じて社会参加を図ってもらうのが目的で、今年は大阪府を中心に計2240人が参加。16日午前9時半、長居第2陸上競技場で開会式を行った後、各会場に分かれて陸上、水泳など計9種目で力を競い合う。

2010年10月15日金曜日

親亡き後も幸せな生活送って、母親グループが障害のある子へ「引き継ぎ書」作成 神奈川

カナロコ 
「親亡き後」も幸せな生活を送れるよう、障害のある子どもを持った親たちが将来に向け必要な情報をまとめた「引き継ぎ書」を作成する取り組みが広がっている。横浜市鶴見区の母親グループは先進地の事例を参考に、子どもを中心に据える方式に改良。「将来に不安を抱える親に役立ててもらえれば」とホームページ(HP)で公開している。千葉県内の障害者団体が作成した同様の冊子を基に、社会福祉士の資格を持つ根岸さんが中心となり「本当に必要な情報」を整理。親の思いより「本人」の視点から、障害の程度を含めた「基本情報」、通院状況など「健康管理」、日常の過ごし方といった「本人情報」、年間収支や財産状況を記す「金銭管理」など8項目に分類した。

成年後見事務所アンカー 引き継ぎ書「将来のためのあんしんノート」
http://www.ne.jp/asahi/suda/yuki/anchor/note2.html

やっぱりみんな考えますよね。とても気になることです。

ペアレントメンター 発達障害ある子を育てる 経験した先輩が手助け

東京新聞 
発達障害の子を育てた親たちが、同じ障害のある子を持つ若い親たちを支える「ペアレントメンター」養成の取り組みが広がっている。メンターとは「信頼できる相談相手」の意。大変な子育てを経験した先輩だからこそ、安心して相談できることも多い。厚生労働省も、本年度からメンター養成に乗り出した。ペアレントメンターの養成は二〇〇五年ごろから、日本自閉症協会などが各地で行ってきた。今回の愛知県の養成講座も、同県自閉症協会のセミナーを修了したメンターが指導役を務めた。十五歳の自閉症の息子がいる浅野雪香さんもメンターとして活動する一人。「養成講座を受ける前は、自分の意見を押し付けてしまっていたかも。受講後は、アドバイスすることより、相手の気持ちを引き出すことを大切にするようになりました」同協会のメンターは、親の相談に乗るほか、療育施設での講座の講師を務めたりしている。

発達障害の学生支援 (2)「共育」で理解深める

読売新聞 
東北公益文科大学(山形県酒田市)で10月9日に開かれた「インクルージョン社会論」の授業。15人の学生が視覚障害者の移動介助や、点字の名刺作りなどを体験した。「指で点字が読めるのを『すごい!』と言う人がいるけれども、視覚障害者にとっては平仮名を読むのと同じこと。そこが分からないと、すべての人々が排除されることなく幸せに生きられるインクルージョン社会は実現しない」。発達障害学生への支援では、板書や資料を使ってより丁寧に説明するようにするなど、授業のユニバーサルデザイン化を進めている。言葉で話すだけでは理解が難しいという障害の特性に配慮したものだ。この結果、発達障害のある学生だけでなく、障害のない学生からも「分かりやすい授業になった」と好評だという。

自閉症・ADHD向け 家庭療育 こつ冊子に 広島

中国新聞 
尾道市内で児童デイサービスなどを運営する社会福祉法人「あづみの森」は、自閉症と注意欠陥・多動性障害(ADHD)の子どもを家庭で療育するための手引書を作った。無料。同法人は2000年に設立。発達障害児療育通園・相談センターなどの運営を通して蓄積した知識とノウハウを、保護者や教育関係者と共有するために各700部を作製。希望者は電話で申し込む。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 通り掛かりの警察官/2 佐賀

毎日新聞 
知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に死亡した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判。4日の第4回公判では、現場を通り掛かった男性警察官への被告弁護側による証人尋問が続いた。

弁護士 安永さんはどんな姿勢か。
証 人 上体を左右に上げるように(被告に同行の)警察官につばを吐きかけたり、両足をバタバタさせ、意味不明な奇声を上げていた。

iPodで障害児支援 富山高専生 意思疎通ソフト開発 富山

中日新聞 
富山高専専攻科の一年生が、iPod touch(アイポッドタッチ)を使った知的障害児向けのコミュニケーション支援ソフトを開発し、富山市婦中町下邑のしらとり支援学校で教員に使い方を説明した。ソフトは、言葉を理解できるが表現できないダウン症の児童を想定して、意思疎通を図るためにつくられた。授業や休み時間など六場面に区別。休み時間の画面を触ると、図書館や教室、トイレ、お茶の絵が現れ、それぞれを触ると「トイレに行きたいです」などと画像と音声で表現する。このような項目を計二十三種類つくった。

なんていう名前のアプリなんだろう。まだ開発中?

養護学校生が就労体験 北海道

毎日新聞 
札幌市立豊明高等養護学校の1年生55人が13日、役所や公園などの市関連施設で職業実習に取り組んだ。3日間の日程で、市役所で実習する3人は9月に1階ロビーにオープンした障害者が働く「元気カフェ」でも接客を学ぶ。同校によると、卒業生の10〜15%は一般企業に就職しているが、職業への意識を持ってもらうための実習先探しが課題になっているという。

知事がパリ市訪問へ 障害者美術展、勲章授与で 滋賀

中日新聞
日本で活躍する障害者の作品を集めた美術展「アール・ブリュット・ジャポネ展」が、フランス・パリ市のアル・サン・ピエール美術館で開かれている。障害者の表現力の可能性を内外に示したとして、県がパリ市から勲章を授与されことになり、嘉田由紀子知事が16〜21日まで、パリ市を訪問する。訪問中、県民の代表として嘉田知事が勲章授与式に出席する。

2010年10月14日木曜日

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 通り掛かりの警察官/1 佐賀

毎日新聞 
知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判。4日の第4回公判で、現場を通り掛かり、取り押さえに加わった私服警察官の男性に対し、被告側の弁護士が証人尋問した。

弁護士 何をしているように見たか。
証 人 男性を両方からはさんで、暴れているのを必死になって押さえようとてこずっていた。

小中学校と特別支援学校の教員交流「短期1年」を新設 栃木

下野新聞 
特別支援教育の充実を図る目的で県教委は12日、県内小中学校と特別支援学校の教員による相互交流制度について、2011年度から交流期間を1年間とする枠を新設する方針を決めた。現行の3年間より短い期間を設定することで、教員が利用しやすい人事制度に改善する。増加傾向にある特別支援学級の児童・生徒に、より充実した支援をするため、特別支援教育経験のある教員増を目指す。

エコバッグ:障害者就業と環境意識向上訴え 完成、無料配布 広島

毎日新聞 
県の緊急雇用対策事業の一環として、人材サービス会社が、知的障害や精神障害のある人を雇用して製作したエコバッグ1万5000枚が完成。今月から広島市中心部の街頭や環境イベントなどで、無料配布を始めた。障害者の働く場を創出しながら、環境意識の向上を広く訴えようという試みだ。事業は総合人材サービス「インテリジェンス」広島オフィス(中区)が手がけた。バッグは布製で35センチ四方。エコをイメージして、四つ葉のクローバーや木のマークのシールを張り付けている。

国分寺跡彩る障害者アート 亀岡で15日から催し 京都

京都新聞 
京都府亀岡市千歳町の丹波国分寺跡一帯を現代美術の展覧会場にする「丹波国分寺跡アートスケープ」が、15〜17日と22〜24日の6日間開かれる。隣接する知的障害者入所施設「みずのき」の人たちが制作したランタンや絵画などを出品。京都府とみずのき(同市河原林町)が主催する。みずのきは1964年から芸術活動に取り組み、専門的な美術教育を受けていない人の芸術作品を集めたスイスのアール・ブリュット美術館に、入所者の作品がアジアで初めて収蔵されるなど高い評価を得ている。

授産施設に笑顔輝く 利用者の写真100枚展示 仙台

河北新報 
知的障害者の授産施設「すていじ仙台」(仙台市泉区)で、施設内のレストランなどで働く利用者たちの姿をとらえた写真展が開かれている。平野模夫(のりお)施設長は「利用者たちの素顔に触れ、施設の活動を知ってもらいたい」と来場を呼び掛けている。写真展「すていじ仙台の輝く仲間たち」は、開設7周年の記念として企画。玄関前とレストラン内にA3サイズ約100枚を展示した。撮影者は若林区のカメラマン加藤未樹さん(32)。写真展は23日まで。午前10時〜午後4時(レストランの営業時間も同じ)。入場無料。日曜と祝日は休み。

減免制度に統一基準 拡大、障害者準じる人も 来年度から日光市 栃木

下野新聞 
障害者などが市施設を利用する際の減免制度について市は、合併前の市町村でばらついていた基準を統一的なものとし、来年4月から適用することを決めた。減免の適用範囲を広げたほか、難治性疾患患者見舞金受給者や発達障害の子どもなど、障害者に準ずる人にも配慮。「減免カード」を交付して、障害者と同様に減免を受けられるようにする。

発達障害の学生支援 (1)対人関係 語り合える場

読売新聞 
悩みを打ち明け、励まし合うのは、ほとんどが発達障害の診断、または疑いのある学生たち。福岡大学(福岡市)で週に1回開かれるサポートグループの集まりだ。同大で発達障害の学生の相談が目立ってきたのは、約10年前のこと。ちょうどこの頃、当時の学生相談室をヒューマン・ディベロップメント・センターへと改組し、不登校なども含めた心の健康の支援を始めていた。サポートグループは、発達障害の学生らを対象に実施された対人関係などの心理教育プログラムの参加者から、「このまま別れるのは寂しい」と声が上がり、9年前に発足した。現在は約10人が参加し、同センターのカウンセラーに助言を受けながら、一緒に卒業や就職を目指している。

小1男児が高圧送電線の鉄塔から転落 意識不明の重体 長崎

朝日新聞 
12日午後4時55分ごろ、長崎市中里町で、高圧送電線の鉄塔から子どもが転落したと110番通報があった。県警によると、転落したのは近くに住む市立小学校1年生の男児(7)で、病院に運ばれたが頭を強く打ち、全身にやけどを負って意識不明の重体という。男児は校内の特別支援学級に在籍。この日は5時間目の授業終了後、午後2時50分に集団下校し、帰宅後に1人で出かけたという。学校では送電鉄塔など危険な場所には近づかないよう児童に注意していたという。

障害福祉施設入所者がボランティア清掃 愛媛

愛媛新聞 
東温市西岡の社会福祉法人「馴鹿(となかい)」が運営する障害福祉サービス事業所「トナカイ福祉交流館・あい」(同市樋口)の喫茶店で就労訓練に励む入所者約20人が、隣接する愛媛大医学部付属病院の周辺を定期的にボランティア清掃している。 この喫茶店は国や県などが補助する「就労移行支援」事業として2007年4月にオープン。客に病院の職員や地元住民が多いことから今年3月、感謝の気持ちを込めて清掃奉仕を月間スケジュールに組み入れた。

2010年10月13日水曜日

改正案の素案、「障害」の定義めぐり意見分かれる

キャリアブレイン 
内閣府は10月12日、「障がい者制度改革推進会議」の第21回会合を開き、障害者基本法改正案の「総則」と「推進体制(地方モニタリング機関)」について議論した。議論のたたき台として総則の「条文イメージ素案」が示されたが、特に「障害」の定義については意見が分かれた。
「国連の『障害者の権利に関する条約』(障害者権利条約)では感覚まひを含む『感覚的障害』も盛り込まれており、これを改正案に入れるべき」

「英語では身体と感覚を分ける習慣があるのではないか。日本語では両者の障害とも身体障害に含まれる」

「(感覚的障害の)『的』を外す必要がある。用語の意味があいまいになり、新たな議論の材料になってしまう」

「『的』を入れて、(機能障害だけでなく、社会的な障壁による障害も含めた)条約の表記に合わせていくべき」

自閉症に理解を 24日郡山で公開講座 福島

福島放送 
自閉症・発達障害児のための公開講座「社会に適応する力をつけよう!自閉症の困った行動を考える」は24日午後1時から郡山市の富久山公民館富久山分室で開かれる。発達障害児を支える会の主催。郡山市や関東に拠点を置くココロ発達療育センタースタッフの土方玲子さんが、東京・杉並の教室での体験などをもとに自閉症などへの具体的な対応などをアドバイスする。

韓国で知的障害者交流 北九州から37人

朝日新聞 
北九州市の知的障害者と支援者ら計37人が、韓国・ソウル市で12日に開かれる知的障害者同士の日韓交流大会に参加する。日本側の障害者は大半が初めての海外旅行で、国際交流を楽しみに準備を進めている。参加するのは社会福祉法人の北九州市手をつなぐ育成会。障害者26人と職員11人が11〜13日の日程で訪韓。団長の北原守理事長は「知的障害者は海外に行く機会が少ないので、彼ら自身のやる気を高め、人生の向上につながるのを期待している」と話す。

バス車内清掃を体験・知的障害者が職場実習 埼玉

東武よみうり 
東武バスセントラル株式会社草加営業事務所でこのほど、障がい者の社会参加と就労に向けた、職場実習が行われた。草加市柿木町の東部障がい者就業・生活支援センターみらい(宮田敏男所長)が同社に依頼し、草加市内の知的障害者授産施設・つばさの森、希望の家と協力し実現した。景気低迷の社会情勢の中、障害者の就職は厳しい。同センターみらいの斉藤幸子副所長は「企業にとっても厳しい状況だが、障害者への職場の理解や少しの配慮がいただければ、十分戦力として企業でも働けます」とアピールする。同センターでは、草加、越谷、三郷八潮、吉川、松伏の6市町の障害者からの就職に関する相談や企業からの障害者の雇用相談を随時受付中。

<障害者書道>みなぎる力 岐阜

朝日新聞 
羽島市の児童デイサービスセンター「かみなり村」に通う障害児の作品を中心に約70点を集めた書道展が、羽島市文化センターで開かれている。「かみなり村」は3年ほど前から毎週1回、「筆であそぼう」と題して手本も決まりもなく、無心に筆を動かすことで子どもたちの感性を引き出す体験学習を続けている。今回は約50人が書きためた作品などを、地域の人にも見てもらおうと初めて企画した。12日を除く17日までの午前10時〜午後6時。無料。

障害者就労支援、軌道に 広島

中国新聞 
岩国市のボランティアグループ「コンチェルト」の障害者就労支援活動が、軌道に乗ってきた。障害者の職場体験を受け入れてくれる企業、事業所とを結ぶコーディネート役を始めて約1年。協力企業や事業所が12カ所になった。グループは2009年3月に結成。ピアニストの中村桂子さん(33)を会長にメンバーは10人。「障害者も健常者も境のない世の中に」と、障害者も参加する福祉コンサートの開催を中心に活動してきた。約1年前から障害者の社会参加を促すため、職場体験の受け入れ先の確保に力を入れてきた。

24時間テレビ 募金総額9億7402万円

日テレNEWS24  
今年8月に放送された「24時間テレビ 愛は地球を救う」のチャリティー委員会に全国から寄せられた募金の総額は、9億7402万8568円となった。募金は、高齢者や障害者への福祉をはじめ、地球環境保護や災害の際の緊急支援に活用される。

2010年10月12日火曜日

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 飲食店から目撃の女性/3 佐賀

毎日新聞 
弁護士 警察官が殴ったという根拠は、手が拳を作っていたのと、その拳を下に振り下ろした二つか。
証 人 それもある。

弁護士 他は。
証 人 押さえるだけなら肩から上に腕を上げない。

弁護士 警察官の動作の流れから言うと、殴ったに違いない、きっとそうだ、と心の中で思っているのでは。
証 人 思った。

弁護士 想像ではないのか。
証 人 自分だけなく、他の人にも聞いた。

障害者の逸失利益訴訟 争点や権利学ぼう 愛知

中日新聞 
重い知的障害のある名古屋市守山区の伊藤晃平さん=当時(15)=の事故死に伴う損害賠償をめぐり、遺族が障害のない同世代と同等な賠償を求めた訴訟で、遺族の支援グループが16日、訴訟の争点や障害のある人の権利を学ぶ集会を同市中区の市女性会館で開く。参加無料。訴状などによると、伊藤さんは07年12月、短期入所施設で宿泊中に階段から落ちて死亡。障害のない同世代なら6000万円程度が見込まれる賠償額を、施設側の保険会社は重度障害を理由に「将来の収入を想定できない」として逸失利益をゼロと見積もり、慰謝料など約1500万円を提示した。遺族側は昨年5月に「労働力だけを基準に逸失利益を算定するのは命の差別だ」と施設側を提訴。施設側は「差別でなく合理的区別」と反論している。

ダウン症児、成長見守ってー仙台・支援の集い

読売新聞 
ダウン症の子供の療育や支援のあり方を考える集いが10日、仙台市青葉区で開かれた。ダウン症は染色体異常によって起きる先天性疾患で、約1000人に1人の割合で生まれるが、その特性はあまり知られていない。「命の尊さや、急がないことを教わった」と話したのは、ダウン症の妹を持つ仙台市の専門学校生、阿部由衣さん。「障害児だからと特別扱いし、周りの大人が先回りして手を出すと、自分で考えて行動する機会を奪ってしまう」と疑問を投げかけた。基調講演では臨床遺伝医の長谷川知子さんが、ダウン症の社会人の事例を報告し、「ゆっくりだが確実に育つ。子供の頃はバランスの取れた発達を手助けしてあげてほしい」と語った

雨中の熱戦 障害者施設ピークゴルフ 北海道

苫小牧民報 
全道知的障がい者施設対抗パークゴルフ大会が10日、千歳市のリバーサイドパークゴルフ場で開かれた。北海道知的障がい福祉協会、道央知的しょうがい者福祉施設協会が主催し、13回目。地元千歳をはじめ道内各地区から40チーム、160人の選手たちが出場した。あいにくの雨のだったが、雨具を着けた選手たちは「ナイスショットなどの掛け声を響かせながら、元気いっぱいのプレーを繰り広げていた。

障害者が心込めた陶芸や絵画作品、14日から地元百貨店で展示 神奈川

カナロコ 
社会福祉法人小田原支援センター(小田原市東町、望月直洋理事長)を利用する障害のある人たちが、丹精を込めて制作した陶芸や絵画、書などの作品展が14日から5日間、ダイナシティウエストキャニオン(同市中里)ロビンソンデパート1階吹き抜け広場で開かれる。同センターで活動するグループ「就労継続支援B型」のメンバーら約80人が参加。それぞれがこの1年間で作った作品の中から約100点が展示される。また、16、17の両日にはメンバー30人によるオペレッタ「オズの魔法使い」発表会も開かれる。

授産施設商品で盛りかご 仏事用に販売開始 いわて生協 岩手

河北新報 
いわて生協(岩手県滝沢村)は、岩手県内8カ所の授産施設が作った飲食品を詰め合わせた「仏事用盛りかご」の販売を始めた。県社会福祉協議会を通して各施設の商品を集め、生協が傘下の葬儀場で販売する全国でも珍しい取り組み。関係者は「障害者の工賃アップにも貢献できる」と期待している。仏事用の盛りかごは果物の缶詰めや菓子などを詰め合わせるのが一般的。今回は、異物の除去から製油まで約2週間かけた菜種油や、豆を一粒一粒選別したドリップコーヒー、減農薬米、カシスジャムなど8施設の商品を盛り込んだ。1万円セット、1万5000円セット、2万円セットの3種類で、いわて生協が運営する葬儀場「セリオホール」3カ所で販売する。

2010年10月11日月曜日

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 飲食店から目撃の女性/2 佐賀

毎日新聞
知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、4日に佐賀地裁で開かれた審判の第4回公判。現場付近の飲食店内で事件を目撃した当時高校生の女性に対し、検察官役弁護士からの尋問が続いた。

検察役 警察官が腕を上げて、振り下ろした場面はすごく記憶に残ったか。
証 人 はい。

検察役(事件から)3年たったが忘れずにか。
証 人 はい。

検察役 今回あなたが証言に出てきた理由は。
証 人(事件を)知っている人は見たことを話さないといけない。人が1人亡くなっているから、亡くなっている人が浮かばれないから、できることがあればしなければと思った。

自立へ収入増模索 坂井の在宅障害者作業所、東京へ出品 福井

朝日新聞
在宅の障害者のため作業所などを運営する坂井市のNPO法人「しいのみ」が、11、12の両日、東京・南青山の県特産品アンテナショップ「ふくい南青山291」のフェアに、通所者らが作った薄焼きせんべいを出品する。2006年の「障害者自立支援法」で在宅障害者を取り巻く諸制度が一変するなか、少しでも通所者の収入を増やし、自立できる環境を整えようと、関係者の模索は続く。

松山でトーチラン 土佐礼子さん伴走 愛媛

愛媛新聞 
11月5日から大阪で開催される知的障害者の「第5回スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム」を前に、県代表選手の活躍を期待する「トーチランinえひめ」が10日、松山市内であった。女子マラソンで五輪に2大会連続出場した土佐礼子さんが伴走した。 トーチランには、アスリートやサポーターなど約400人が参加。コースは商店街や平和通りなどを回る12区間約6キロ。参加者らはトーチを先頭に掛け声を合わせ、トーチをつないでゴールの県庁を目指した。

会津若松市、障がい者雇用に積極的な事業所を募集 福島

障がい者の働く場ニュース 
会津若松市が、障がい者の雇用に積極的に取り組んでいる事業所の募集を行っている。応募期間は平成22年10月29日まで。障がい者雇用に理解があり、なおかつ障がい者目線から見た雇用環境の整備が進んでいる事業所を公の場で表彰する事により、障がい者雇用をより推進してゆくことが目的。審査は応募締め切り後、市が事業所を訪問して聞き取り調査を行ったうえで行われ、優秀な授業所には会津若松市長賞が送られる。表彰式は平成22年11月28日。

豊川市が障がい者雇用移行調査をまとめる 愛知

障がい者の働く場ニュース 
豊川市が、市内事業所の障がい者の雇用意向等の状況を知り、その結果を今後の障がい者雇用施策の展開に活用するとともに、個々の企業の障がい者雇用定着支援のフォローアップに活用し、当地域における障がい者雇用の拡大、促進に資するために、平成22年2月から3月に掛けて行った障がい者雇用意向等調査のデータをまとめて公表した。市内で雇用されている障がい者の人数は合計409人で、そのうち約8割に当たる329人が身体障がい者であった。一方知的障がい者、精神障がい者の雇用は伸び悩んでいることも明らかになった。

2010年10月10日日曜日

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 飲食店から目撃の女性/1 佐賀

毎日新聞 
知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた県警巡査長、松雪大地被告(30)に対し、佐賀地裁で4日に開かれた審判の第4回公判。現場付近の飲食店の窓越しに目撃した、当時高校生だった女性が出廷し、検察官役弁護士が証人尋問した。

検察役 押さえた警察官が3回振り下ろしたのか。
証人  はい。

検察役 鮮明に覚えているのはなぜ。
証人  警察官がたたいているのを見て衝撃を受けたから。

検察役 拳か。
証人  グーだった。

来月スタートの「ぷれジョブ」とは? 長野

須坂新聞 
須坂発・特別支援教育を考える会の「ぷれジョブ」推進会議(菅沼美知子会長、田幸康宏副会長、総勢15人)は、岡山県倉敷市で平成15年に始まった、障害のある子供の体験活動・インターンシップ(ぷれジョブ)を、県内で初めて来月開始する。墨坂中学校区を対象に小学生3人が参加する予定。ぷれジョブは就職を目指すものではなく、雇用関係はない。今ある力を使って週1回1時間程度、仕事や職業を体験する課外活動。半年ほど同じ場所で活動し、小5から高3まで8年かけてゆっくり地域とかかわり、知り合いを増やしていく。

障害者と芸術家がコラボ 横浜ベイクォーターに出店 神奈川

東京新聞 
障害者とファッションデザイナーらが協力して、ポーチなどの手作り商品を開発、販売する「横浜ランデヴーストア」が九日から、商業施設「横浜ベイクォーター」(横浜市神奈川区)に出店する。本格的な商業施設へは初出店で、担当者は「ここからも、販路を拡大していきたい」と話している。

湖国の人たち:オピニオン'10 城貴志さん /滋賀

毎日新聞 
県内で障害者の就労を支援する県社会就労事業振興センターの城貴志さん(33)が、障害者福祉を支える若手を育成する第2回糸賀一雄記念奨励賞に選ばれた。城さんは障害者や作業所と企業を橋渡しし、仕事の内容をコーディネートする、いわば福祉の営業マン。障害がある人もない人も、仕事をしながら地域で生きていける社会を夢見て、きょうも走り回っている。

しらかば帳:理解 /長野

毎日新聞 
宿泊所に帰ったところ、自閉症の男性がかんしゃくを起こし、大声を出して机などをたたいたりした。下山後、近くの温泉に行く予定だったが、この日は母親しか来ていない。そのため「1人では風呂に行かせられない」と男性に伝えたところ、腹を立てたのだという。母親たちが困っていると、登山をサポートした日本山岳会のリーダーが「一緒に行こう」と男性の肩をぽんとたたいた。男性は落ち着きを取り戻し、笑顔で温泉に向かった。

亡き長男への思いを冊子に 広島

中国新聞
呉市三条の会社員佐々木博之さん(54)と妻の志穂美さん(47)が、障害のある息子3人と日々をつづったエッセー「洋平へ 君の生きた20年と、家族の物語」を出版した。3人の成長や親子のふれあい、周囲の支えなど20年間の日常を振り返り、今年1月の成人式直後に亡くなった長男洋平さんへの思いも記した。本は四六判191ページで主婦の友社。1200円。

女性発達障害者のための「異性との付き合い方」入門セミナー

aluePress!  
発達障害と歩む会『Companion』(代表:高橋今日子)は、女性発達障害者のための「異性との付き合い方」入門セミナーを、2010年10月17日、24日に東京都台東区で開催する。
 17日 ワークショップ「付き合うということを知る基礎講座」
 24日 ワークショップ「自信・自尊感情を取り戻す講座」

不登校、発達障害児受け皿 星生学園説明会に120人 佐賀

佐賀新聞 
不登校や発達障害がある子どもへの教育支援を目的に来春開校予定の「佐賀星生(ほっしょう)学園」の学校説明会が9日、佐賀市多布施4丁目の同校で開かれた。入学を希望する中学3年生や保護者、学校関係者ら約120人が参加。対人関係などソーシャルスキルに重点を置くカリキュラムの内容などを熱心に聞いた。願書は12月1日から受け付ける。募集定員は週5日コースが40人、週1日コースは20人。

発達障害児の兄弟姉妹を支援 宇都宮の自助グループ 栃木

下野新聞 
発達障害児を兄弟姉妹(きょうだい)に持つ県内の子供たちを支える宇都宮市の自助団体「SHAMS(しぇいむず)」は、これまでの活動を通し会員の子供たちが抱える問題点をまとめた。「勉強の邪魔をされる」「友だちを家に呼べない」など、ほぼ全員が特有の悩みを持っているという。発達障害児への支援策は充実しつつあるが、きょうだいへの支援はほとんど行われていないのが現状。代表の加藤真優さん(27)は「もっと目を向けてもらえれば」と訴える。同会の会員は現在、小中学生32人。年6回、スポーツや遠足などを通して悩み相談や情報交換を行っている。

2010年10月9日土曜日

証人遮へい措置、警察官側が要求 取り押さえ死公判 佐賀

佐賀新聞 
知的障害者の安永健太さんが警察官に取り押さえられた直後に死亡した事件の刑事裁判で、被告の警察官側弁護人が、法廷で証人が傍聴席などから見えないようにする遮へい措置を求める意見書を佐賀地裁に提出していたことが分かった。提出理由に「一部の証人に証言しないように圧力を加えられた事実があるため」としている。公判には、安永さんの支援団体のメンバーや警察関係者が数多く傍聴している。松雪被告の弁護人の意見書は9月28日付で、今月4、5の両日開かれた第4回、第5回公判では「警察官が殴るのを見ていない」と証言した一般市民4人が出廷。全員に遮へいがされ、尋問も匿名で行われた。

展示会:43施設が障害者施設製品をPR 品質やデザイン改良もーー県庁で /熊本

毎日新聞 
県内の障害者福祉施設の製品や受注できる作業などを紹介する展示会が7日、県庁であった。県内全域から43施設が、手織りのショールや食品、化粧品などを展示しPRした。障害者自立支援法が施行された06年から、施設製品に対する理解を深め利用を進めるため、県や県授産施設協議会などが毎年開いている。県は施設で働く利用者の平均月額工賃を、1万3451円(09年度)から11年度に2万円に上げることを目標に利用促進を進めている。施設側も「障害者の作った製品」としてではなく一般市場で通用する製品を目指し、品質やデザインに工夫を重ねてきた。

三重で知的障がい者職員を募集中

障がい者の働く場ニュース 
三重県が、知的障がい者を対象とした三重県職員(非常勤職員)の募集を開始した。採用予定人数は1名で、仕事の内容は文書の集配、パソコンを使ったデータ入力、資料や保存文書の整理などの簡単な事務作業。勤務状況によっては次年度以降専攻を行ったうえで常勤職員として採用される可能性もある。試験は3次試験まであり、1次試験は筆記試験と面接試験からばるスタンダードなものだが、2次試験移行は全国的に見ても珍しい実技試験や職場実習試験などが行われる。受付期間は10月19日まで。

障がい者作業所でつくった手作りお菓子 扇町総合高校の文化祭で高校生が販売会を実施 大阪

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障がい者支援を行うプレジャーサポート株式会社(本社:大阪市 代表取締役:町 孝幸)は障がい者支援事業「CHANCEプロジェクト」で取り扱う障がい者作業所の手作り菓子を、10月17日に扇町総合高校の文化祭で高校生が販売会を行います。昨年からプロジェクトの販促企画を行っている学生が3年生となり、最後の文化祭で作業所を支援する自分たちの活動を後輩や地域の住民に説明します。平成21年に厚生労働相が発表した調査によると施設で働く障がい者の全国の平均賃金月額は12,587円と低く、その中でも大阪府は9,130円と日本で最も低い賃金です。プレジャーサポートは施設で作られた商品の販路が限られていることが低賃金の原因のひとつと考え、昨年より障がい者支援事業「CHANCEプロジェクト」を立ち上げ大学生による商品発掘、販売会を実施してきました。

工賃の平均月額が9,130円とは!!、ちょっと驚く。

稲刈り体験:障害者に働く喜びを 「農業ジョブトレーナー」とーー名張 /三重

毎日新聞  
名張市安部田の兼業農業、羽鹿(はじか)秀仁さん(47)が管理する農園で7日、障害者が、農作業のアドバイスなどをする「農業ジョブトレーナー」と一緒に稲刈りを体験した。障害者の農業参加や、雇用を進めている名張市障害者アグリ雇用推進協議会(会長=亀井利克市長)が後継者不足が深刻な農業分野を、障害者の就労の場の一つにしていこうと企画した。同協議会は独立行政法人「農研機構農村工学研究所」の委託を受け、障害者と一緒に活動をしたり、農家に障害の説明をしたりする「農業ジョブトレーナー」の養成講座を昨年からしており、現在15人がトレーナーとして登録している。

知的障害者ら 特別支援学校拡充に抗議 大阪

毎日放送
大阪市が知的障害者の特別支援学校を拡充することに対して、障害者らが「地域の普通校で共に学ぶという時代の流れに逆行している」と抗議しました。大阪市は特別支援学校に通う知的障害児や生徒の増加により教室が不足しているとして、難波特別支援学校を敷地が広く近い小学校へ移転する計画を打ち出しています。「(特別支援学校では)限られた人間関係の中で生きることになる。それは本人の生活力を逆に奪ってしまうことになる」(障害者の自立をめざす大阪連絡会議 古田朋也事務局長)

道を気持ちよく使えるように 神奈川

タウンニュース 
道を清掃することで使う人が気持ちよく利用できるようにと10月2日、社会福祉法人寿徳会の知的障害者通勤寮「キャンバス秦野」のメンバーが、清掃活動を行った。この取り組みは年に1度行なっており、今年で7回目。この日参加したのは利用者61人、職員4人の計65人。参加者は桜土手古墳公園から渋沢駅周辺までの道と、水無川に沿った道の、2コースに分かれてゴミ拾いをした。

2010年10月8日金曜日

カタカナ語の海外向け使用 府が「配慮強化」 大阪

大阪日日新聞 
障害者雇用を促す大阪府の「ハートフル条例」は「有害な条例」? 日本では「心温かい」などの意味合いで使われる和製英語「ハートフル」が、英語圏で正反対の意味にとらえられかねないとして、府は6日、カタカナ語を用いた発信への配慮を強化する方針を示した。この日の府議会本会議の一般質問で尾田一郎議員(維新)が「ハートフル」について、英語圏で発音するとスペルの違う「有害な」「苦痛を与える」ととらえられる可能性を指摘した。

heartful(心のこもった、心温まる)と hurtful(有害な、苦痛を与える)

違いを力に - 発達障害をめぐる現場から 第2部 教育の形(4)

大阪日日新聞 
教師と保護者つなぐ 支援委設置トラブル減
「学校と保護者が手をつなぐシステム」ー。発達障害などが対象の特別支援教育が行き着いた先は、悩んでいる子どもや困っている子どもら全員を支えていくための「教育の形」だった。堺市東区の市立日置荘小では、子どもの支援に精通した教諭が保護者からの相談を受け、校内全体で情報共有して対応する組織「子ども支援委員会」を5年前に設置。「特別支援教育には保護者の同意が不可欠。一番最初から手をつないでいけるシステムを目指した」。同校で仕組みづくりに尽力した特別支援教育士スーパーバイザーの山田充教諭はこう振り返る。

作品展:ダウン症女性が織物作品を展示ーー門司 /福岡

毎日新聞 
ダウン症の中原理恵さん(30)と母祐子さん=小倉南区=ら3人の織物作品展が門司区大里本町3のギャラリー&カフェ・ジラソーレで開かれている。11日まで。無料。自宅で織り工房を主宰する祐子さんは理恵さんにも高校2年生の時から織物教室に通わせた。理恵さんは上達し、卒業後はつむぎ織りや、さをり織りにも挑戦し、多くの作品を制作してきた。祐子さんは「ダウン症でも、ここまでできるというところを見てほしい。障害者の励みにもなれば」と話している。

大名に障害者アーティストの期間限定ショップ 福岡

天神経済新聞 
エンジョイスペース大名(福岡市中央区大名1)に10月5日、障害者アーティストの作品を集めた期間限定ショップがオープンした。今回は福岡の「工房まる」や「アトリエブラヴォ」、初参加の「ピースプラント」のほか、関東・関西の20の福祉施設が参加。130種1,400点のオリジナルグッズが並んでいる。絵画も展示し、カラフルな作品が来店客の目を楽しませている。営業時間は12時〜19時(土曜・日曜=11時〜20時)。今月10日まで。

障害者ら製作の小物を展示販売 山梨

山梨日日新聞 
障害者が製作した授産品を展示販売する「しあわせのかたち展」(同実行委主催)が11日まで、昭和町西条のイトーヨーカドー甲府昭和店で開かれている。南アルプス市や甲州市の授産施設など10の団体と個人がブースを設け、ストラップやアクセサリーといった小物や、障害者がデザインしたキャラクターをあしらった日用品など約2500点を展示販売している。植物のコケ玉作品もあり、体験コーナーでコケ玉作りに取り組むこともできる。

障がい者の母親らによるクラフト展示会、宮崎で開催中

障がい者の働く場ニュース 
障がい児を抱える子供たちの母親が、育児の合間を縫って作った布製品の展示会「秋のまみぃくらふと展」が、宮崎市清武町の「みんなの茶の間」(NPO法人ハートム)で開かれている。この企画は2007年に結成された「ほっぺ障がい児父母の会」が初めて企画したもので、会員が作ったエプロンや手提げバッグ、コースター、ペンケースなどの手製の布製品約70点を並べ、販売を行っている。

特別支援学級生が写真展 宇都宮 栃木

下野新聞 
市内10中学校の特別支援学級の生徒が撮影した写真を集めた「かがやくわたしの写真展」が14〜19日、東武宇都宮百貨店4階で開かれる。市教委が写真の専門家を各校に派遣し、カメラの操作や効果的な撮り方を教える写真教室を開催。会場では写真教室での成果を生かして生徒が撮影した風景など約140点が展示される。作品を展示することで生徒に自信を深めさせるのが目的。卒業後も余暇の有効利用に役立つとともに、写真をもとに家族や仲間とのつながりを深めるきっかけになればと初めて開く。

自閉症などの手引書作製 広島

中国新聞 
尾道市内で児童デイサービスなどを運営する社会福祉法人「あづみの森」は、自閉症と注意欠陥・多動性障害(ADHD)の子どもを家庭で療育するための手引書を作った。無料。自閉症についての手引書は縦21センチ、横15センチで76ページ。子どもの状態に合わせて、食器の片づけや洗濯物の分類などの課題を設けることを勧め、達成するうえでの注意点も記した。ADHDについての手引書は縦25・5センチ、横18センチで34ページ。衝動的な行動などの解決事例を報告。上手なほめ方も紹介している。希望者は電話で申し込む。

割安で掛け捨て『ミニ保険』 独自性や手軽さ魅力

東京新聞 
割安な保険料で手軽な補償を確保できる少額短期保険(ミニ保険)が増えている。魅力は、保険料の安さに加え、従来の保険ではカバーできない補償内容。ただ、普通の保険と異なり、保険期間や保険金額は限られている。特徴をよく理解し、選びたい。ミニ保険が誕生したのは四年前。オレンジ共済組合事件など、無認可共済による詐欺事件が相次いだのを受けて保険業法が改正され、新たな保険業態として制度化された。共済からの移行と新規参入を合わせ、現在、六十六業者が財務局に登録している。損保会社では二社しか扱っていないペット保険をはじめ、知的障害者向け、レスキュー費用など、ミニ保険には独自性のある商品が多い。

ぜんち共済の「ぜんちのあんしん保険」も少額短期保険(ミニ保険)ですね。

2010年10月7日木曜日

違いを力に - 発達障害をめぐる現場から 第2部 教育の形(3)

大阪日日新聞 
将来見据え自信つける 演劇通して表現力向上
発達障害の一つ、アスペルガー症候群の土屋健さん(16)=仮名=は、中学3年の夏から不登校になった。「空気が読めず、いじめに遭った」ためだ。進学の際「コミュニケーション能力を身に付けたい」と願い入学したのが、大阪YMCA(大阪市西区)の国際専門学校高等課程「表現・コミュニケーション学科(表コミ)」だった。さまざまな理由で不登校になった生徒を受け入れる表コミでは、高校卒業資格に必要な教育課程に加え、特別支援教育を重視。卒業後の将来を見据え、人とかかわる力を培う授業が柱の一つで、最終的に演劇に取り組む。

ネコのあくび:ともだち

毎日新聞 
ある日、学校からの連絡帳に子どもたちの作文がはさんであった。交流学級の感想だった。その一つにこう書いてあった。

 <手をつねられた。痛かった。赤くなった>

あ、やっぱり。その子は世話を焼いてくれたのだろう。いらいらした長男がつねったに違いない。しかし、わざわざ連絡帳にはさんで親に見せなくても……。謝罪しろということなのか。少しムッとした。でも、幼い文字はこんなふうに続いていた。

 <赤くなったのは、ともだちになれたしるしです>

ダウン症の原因遺伝子抑制…京大グループ、カエルで成功

読売新聞 
先天的な形態異常や知的障害を伴うダウン症の発症に関係すると考えられている遺伝子の過剰な働きを化学物質で抑え、体の発達を正常に保つことに、京都大の萩原正敏教授らのグループがカエルを使った実験で成功した。この遺伝子が関係することで生後に進行する症状が見つかれば、薬剤で治療できる可能性が出てくる。5日の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に発表した。ダウン症は、人間では21番目の染色体が3本になって起きる。この染色体の中で、遺伝子「Dyrk1A」の働きが強くなり、体の構造や神経の発達に重要な役割を担うたんぱく質の働きを妨げるとされる。萩原教授らが、遺伝子の働きを抑える物質をコンピューターの模擬実験などで探し出し、卵に注入すると、目や頭の形が正常になった。

これってすごいことですよね。その遺伝子の働きを抑える物質って何なんでしょうか。

障害者就労支援へカフェ開店 「高齢者の居場所にも」 栃木

下野新聞 
障害者の就労支援に取り組むNPO法人チャレンジド・コミュニティ(宇都宮市鶴田町、金井光一理事長)は5日、同町内にカフェ「デコボコ」を開店した。就労を希望する障害者の訓練の場とするだけでなく「地域の高齢者の居場所、小さなパーティーやコンサートの会場としても活用してもらいたい」として、休業日は毎月第2、4月曜に限定。ニートや引きこもり経験のある若者を支援する県若年者支援機構と、地域住民も運営に協力する。

南都銀行で仕事体験 県立高等養護学校3年男子生徒 奈良

奈良新聞 
南都銀行(植野康夫頭取)事務センター(奈良市南京終町1丁目)で4〜8日の5日間、県立高等養護学校3年の男子生徒(17)が職場実習を行っている。同行は本年度から、知的障害のある生徒の実習を受け入れており、初回は8月中旬、同校3年の男子生徒2人が実習。ともに働く現場からは「職場内の人権意識が高まる」と歓迎の声が上がっている。県のリーディングカンパニーである同行は、社会的責任(CSR)の一環として実習受け入れを開始。生徒が取り組む業務を検討した結果、同センター内にある100%出資のグループ会社、南都ビジネスサービス(冨森昇代表取締役)を実習場所に選定した。

はばたけアート公募展 入賞・入選決まる

産経関西 
障害のある人たちの芸術活動を応援し、アート作品を公募・展示する「産経はばたけアート公募展2010」(産経新聞社など主催)の審査会が5日、大阪市浪速区の産経新聞大阪本社で開かれ、入賞・入選作が決まった。近畿を中心に250点の応募があり、画家の嶋本昭三さんら4人の審査員が選考した。大賞は京都市伏見区、木村全彦さん(26)の「ブルートレイン」で、今年の大賞・優秀賞、特別賞をあわせた6点と佳作11点は、今月22日から24日まで、大阪市北区梅田の「ブリーゼブリーゼ1階メディアコート」で展示される。

授産品フェア「おこしやす」:販路拡大へ オンリーワン、好評 滋賀

毎日新聞 
障害のある人たちが通う作業所の授産品を紹介するフェア「おこしやす」(県社会就労事業振興センター主催)が8日午後1時から大津市の大津プリンスホテルで開かれる。授産品の販路拡大に向け08年から開催。これまでに延べ26事業所が出展し約20件の商談が成立した。3回目の今回は18ブース中11ブースが初参加。ホームページや年賀状の製作も受け付ける。主催者は「個性的でぬくもりがあり、オーダーメードが利く商品が好評。意外なニーズが実現できることもあるので足を運んでほしい」と呼びかけている。

アビリンピック:喫茶サービス部門出場、岡さんが水谷・桑名市長に報告 /三重

毎日新聞 
桑名市の障害者就労訓練施設「NPO法人さらい」に通う同市友村の岡幸子さん(48)が5日、桑名市役所を訪れ、水谷元市長に15日から横浜市で開かれる「第32回全国障害者技能競技大会(アビリンピック)」への出場を報告した。知的障害者の岡さんは喫茶サービス部門で出場、水谷市長が「落ち着いてやれば大丈夫」と励ますと「頑張ってきます」と元気に答えていた。

期待の就労支援の場「つつじが丘苑」が完成 和歌山

障がい者の働く場ニュース 
障がい者の就労を推進する支援施設、福祉就労センターつつじが丘苑が完成し、2日に竣工式が行われた。同施設は、和歌山市の社会福祉法人つわぶき会が建設したもの。つつじが丘苑は、企業への就職を目指す障がい者の就労を支援する施設。まずは20人の障がい者を受け入れ、就労の支援や企業への就職をサポートする。また、退職、解雇の場合にも再度受け入れることで、問題点を改善しながら再挑戦できるよう支援する。同苑で、障がい者は、消臭剤やシャンプー・リンスを容器に詰め、包装を仕上げて出荷するという作業を担当する。訓練を経て、さらに企業での実習などを通じて正式な就職を目指す。

2010年10月6日水曜日

Watch!:大阪市立難波特別支援学校の移転計画 /大阪

毎日新聞 
大阪市教委が発表した市立難波特別支援学校(浪速区)の移転方針に対し、府内の障害者団体が憤っている。新たな特別支援学校の整備が、障害の有無を問わずともに学ぶ「インクルーシブ教育」の取り組みと逆行する、と考えているからだ。この団体は、近く抗議行動する予定で「インクルーシブ教育の検証もせず、移転整備を決めたのは拙速」としている。抗議行動を展開するのは、府内84の障害者団体が加盟する「障害者の自立と完全参加をめざす大阪連絡会議」(障大連)。市役所前で8日午前、ビラを配って移転反対を訴える。

弁護側証言、殴打「見ていない」 取り押さえ死公判 佐賀

佐賀新聞 
的障害者の安永健太さんが警察官に取り押さえられた直後に死亡した事件で、特別公務員暴行陵虐致傷罪に問われた佐賀県警巡査長松雪大地被告(30)の第5回公判が5日、佐賀地裁(若宮利信裁判長)で開かれ、弁護側証人として目撃者の男女3人が出廷し、「殴ったところは見ていない」と証言した。現場近くのファミリーレストランに駐車し、約3メートルの直近から取り押さえ場面を見たという女性は「警察官が殴ることはなかった。腕を上下に振り上げたのも見ていない」と証言。「3年がたち、記憶は所々しかないが、安永さんが動かなくなった時の顔が印象的で、いつまでも残っている」と述べた。

優しくなれるアートカフェ 障害者の作品展示 東京

東京新聞
障害者アートを鑑賞しながら手作りパンが楽しめる「ふれあいアートギャラリー『ベーカリーカフェ あうる』」が四日、豊島区駒込六の染井銀座商店街にオープンした。運営に携わっている駒込福祉作業所の斉藤一紀施設長は「区内外の障害がある人の芸術作品を通じ、障害への理解や、人に優しい街づくりの輪を広げたい」と話している。カフェは、区の補助金二百五十万円で、広さ約五十七平方メートルの空き店舗を、十六席のギャラリー兼喫茶店に改修。育成会の職員らと約四十人の地域ボランティア、福祉作業所の利用者らで運営している。店内では、同作業所の利用者安田光一さん(41)や、童話作家を目指す久保貴寛さん(39)など、区内外の障害がある人の水彩画など原画六点を展示。

違いを力に - 発達障害をめぐる現場から 第2部 教育の形(2)

大阪日日新聞
誰もが分かる授業を 柔軟な思考会得の機会
「見通しを立てるのが苦手で授業に集中できない」「黒板の字を書き写すのが得意ではない」。大阪市生野区の府立桃谷高では、こうした発達障害の特性に対応できるよう、黒板の使い方や授業の進め方に試行錯誤を続けている。「発達障害のある生徒が理解しやすい授業はすべての生徒にとっても理解しやすい」との考えに基づいた「誰もが分かる授業」への挑戦だ。

ふれあい農園:作業通じ障害者と交流 NPO法人「いのちのさと」が貸し出し /徳島

毎日新聞 
農業で障害者の自立を目指すNPO法人「いのちのさと」(徳島市国府町矢野)が今月から、所有する農地を「ふれあい農園」として一般の人に貸し出そうと、利用希望者の募集を始めた。農作業を通じ、障害者とかかわる機会を増やしてもらうのが狙いで、無農薬野菜の栽培を楽しむことができるのも売りだ。同法人の石川正晴理事は「まだまだ障害者に対する偏見はある。交流で理解が深まれば」と期待を寄せる。石川理事は「野菜作りで交流が深まれば、野菜を生かした料理を一緒にできたら」と話している。農地利用の申し込みは随時受け付ける。

障害者スポ大会「1位を」 山口

中国新聞  
千葉県で23日開幕する全国障害者スポーツ大会(ゆめ半島千葉大会)に、岩国市由宇町の知的障害者更生施設「若葉園」に入所する山田奈波さん(19)が、フライングディスク競技の山口県代表として出場する。4日、市役所を訪れ福田良彦市長に意気込みを伝えた。福田市長が「全国の選手と交流し競技を楽しんで」と激励すると、「両種目で1位を取りたい。頑張ります」と話していた。

広がるフロアホッケー人気 長野で9、10日に全国大会


信濃毎日新聞

県内で2005年に開いた知的障害者のスポーツ大会、スペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会の競技の一つ、フロアホッケーが教育現場を中心に広がりを見せている。長野市真島のホワイトリングで9、10日に開く第5回全日本競技大会には小中学校から高校、大学、社会人まで過去最多の43チームが出場を予定。第1回の1・5倍で、競技を通じた交流の輪も広がっている。ロアホッケーはSO独自の競技で、穴の開いたパックをスティックで操ってゴールを狙う。障害の有無や性別、年齢にかかわらず、多くの人が楽しめる。

有森裕子さん:仙台市長を訪問 障害者スポーツ支援で /宮城

毎日新聞 
知的障害者のスポーツ活動支援を行っているNPO法人「スペシャルオリンピックス日本」の有森裕子理事長らが、仙台市の奥山恵美子市長を表敬訪問し「人が持っている可能性の素晴らしさを社会に伝えていきたい」などと語った。スペシャルオリンピックス日本は知的障害者の社会参加を支援する国際スポーツ組織の国内本部で、その宮城県本部が発足15周年を迎えるのに合わせ、有森理事長や清野剛宮城理事長らが訪問。

松前で知的障害児対象の柔道教室 愛媛

愛媛新聞 
柔道を通して知的障害がある子どもの力を引き出す「柔道療法」を提唱する西予市宇和町卯之町1丁目の仲野猛さん(68)。松前町の道場で毎週土曜日に開く柔道教室は6年目を迎え、このほど、実践マニュアル「『柔道療法』の実践〜詩・柔道で体・心・技・知を伸ばす」を発行した。 仲野さんは野村学園の元園長。施設利用者の粘土遊びから生まれた詩を「どろんこのうた」として開花させた。柔道を障害児に応用したのは2005年。

2010年10月5日火曜日

知的障害者最多1048人が挑戦 スポーツ大会

47NEWS 
大阪府で11月に開かれる知的障害者の国際スポーツ大会「スペシャルオリンピックス」国内大会の実行委員会は4日、大阪市で記者会見し、開催概要を発表した。参加者は過去最多の1048人となる。「ナショナルゲーム」と呼ばれる国内大会は、日本では1995年に始まり、関西地区では初の開催。11月〜7日、開会式やデモンストレーション、水泳や陸上など12競技が大阪府内の10会場で行われ、2011年6月にギリシャで開催される夏季世界大会の代表選手選考も兼ねる。五輪女子マラソンのメダリストで、大会会長を務める有森裕子さんは「一般の人の知的障害者への認識はまだ低い。大会を通じて、理解が深まってほしい」と話した。

大会ウェブサイト http://www.son.or.jp/sonng2010/

第16回徳島障害者芸術祭 エナジー2010 徳島

徳島新聞  
芸術創作活動を通じて障害者の自立と共生社会の実現をめざす「第16回徳島障害者芸術祭 エナジー2010」を開催します。障害を持つ県内のアーティスト248人、23グループから271点が出品されます。可能性を秘めた力作ぞろいです。ハンディキャップを乗り越えて制作された作品は、見る人に元気を与えてくれます。ご来場をお待ちしております。

◇と き 5日(火)〜10日(日)。10時から17時まで(最終日は16時まで)
◇ところ 文化の森の県立近代美術館ギャラリー、同21世紀館多目的活動室(徳島市八万町向寺山)
◇入場無料
◇出品内容 絵画135点、書41点、写真3点、七宝5点、陶芸4点、工芸品19点など

市民2人が異なる証言 安永さん取り押さえ死公判 佐賀

佐賀新聞 
知的障害者の安永健太さんが警察官に取り押さえられた直後に死亡した事件で、特別公務員暴行陵虐致傷罪に問われた佐賀県警巡査長松雪大地被告(30)の第4回公判が4日、佐賀地裁(若宮利信裁判長)で開かれ、現場を目撃した一般市民2人がそれぞれ「殴っているように見えた」「殴った様子はない」と異なる証言をした。

初の成年後見法世界会議、「横浜宣言」を発表し閉幕

カナロコ 
認知症や精神疾患などで判断能力が不十分な人を支援する成年後見制度について、法曹関係者らが話し合う世界初の「2010年成年後見法世界会議」が4日まで、横浜市西区のパシフィコ横浜で開かれ、同制度の適切な利用を訴える「横浜宣言」を発表して閉幕した。同会議は2日に開幕、16カ国から約500人が参加した。最後に成年後見制度の適切な利用を訴える横浜宣言を発表。日本に関しては、成年後見に関する市区町村長申し立ての積極的な実施や、後見人が本人の代わりに医療行為に同意できる権利を求めるとともに、後見開始決定に伴う選挙権のはく奪など権利制限が多すぎるとして、現行成年後見法の改正や運用改善を求めた。

子どもの気持ち 学び直す 教師ら大学院で「臨床教育学」

朝日新聞 
子どもたちの気持ちを学び直したい、と大学院に通って「臨床教育学」を学ぶ現職の先生たちがいる。教室での体験を持ち寄って他の先生たちと議論し、よりよい子どもとの接し方、教え方を考える。この学問を学べる大学院はまだ少ないが、来春には教育学者たちが学会をつくり、「先生の育て方」に一石を投じようとしている。先生たちはなぜ、大学院へ臨床教育学を学びにくるのか。「現場で一生懸命やってきたが、子どもとしっくりいかないという不安を持って、自分の教師像を問い直しにくるのです」と、武庫川女子大(兵庫県西宮市)の田中孝彦教授は語る。現在の基礎となる実践を1990年代から始めた、この分野の第一人者だ。

違いを力に - 発達障害をめぐる現場から 第2部 教育の形(1)

大阪日日新聞 
学校と親 連携密に 不可欠なチーム対応

特別支援担任の鶴賀一也教諭(31)の質問に、広汎性発達障害の山崎大悟君(6年)が元気良く答えた。大阪市港区の市立弁天小の特別支援教室で、社会性を身に付けるために取り組むソーシャルスキルトレーニング(SST)の一環。最大の支援者となったのは、母の知恵さん(42)だ。知恵さんは、大悟君が4歳前に言葉の発達に異常がある点を気に掛け、幼稚園時代に発達障害児の親の会のメンバーと知り合って情報収集。特性を受け入れ、息子の生きづらさを取り除くために試行錯誤を続けてきた。鶴賀教諭は、学級担任とともに知恵さんと連携。対応方法をすぐに相談したいときは「携帯電話に連絡する」ほどの信頼関係を築く。「言葉で気持ちを表し、自分の身を守れるように」と、コミック会話と呼ばれるSSTを提案したのも知恵さんだった。

浦安市ワークステーション開設 千葉

障がい者の働く場ニュース 
自立を目指す障害者を支援する「浦安市ワークステーション」が、1日、千葉県浦安市千鳥に開設された。この施設は、働く意欲のある障がい者の就労相談や、一般就労へのコーディネート機能を担う障がい者就労支援センターと、障がい者自立支援法に基づく福祉的就労施設、障がい者を直接雇用する一般就労施設である特例子会社2社を併設した複合施設。センターは、健康福祉都市を目指す同市が、就労機会拡大を目指して建設した。東京湾が一望できる立地に合わせて、海に漕ぎ出す船をイメージしたデザインだ。

2010年10月4日月曜日

「障害年金取れる」うつ病患者に不適正指南 ネット販売

朝日新聞 
うつ病患者を対象に「生活費を確保しよう」などと触れ込み、障害年金の取得を促すマニュアルが有料で出回っている。年金申請には障害認定が必要で、診断書に症状を重く書いてもらうように「医師を誘導してください」などと指南する内容だ。あるマニュアルは「患者主導」で診断書を書いてもらう必要性を強調。障害2級の認定基準に合わせた表現で病歴資料を作り、医師に受け取らせることを勧める。「家族全員で診察室を訪れ、プレッシャーを与えてしまいましょう」とも書いている。

長崎市消費者センターには最近「マニュアル通りに年金申請をしたのにうまくいかない」という相談があったという。国民生活センター(東京)も「全国の消費者センターなどにも『信用できるのか』『マニュアル通りにやったけれども効果がなかった』などの相談が寄せられている」と話している。

困ったものです。これで制度内容が変わるのが心配です。

アートで防げ認知症 広がる臨床美術 沖縄

沖縄タイムス 
絵画や造形を通じて、潜在的な能力や意欲を引き出す「臨床美術」。認知症予防などの効果が期待され、高齢者や知的・精神障がいがある人たちを対象にした活用が県内でも広がりつつある。出来栄えよりも制作過程を重視し、脳の活性化を促すとされ、全国では企業がメンタルヘルス対策として取り入れる動きもある。NPO法人日本臨床美術協会(東京)によると、自治体での介護予防事業やメンタルヘルス対策の活用もあるという。「感性に基づいた表現体験を通して前向きになったり、コミュニケーションを取るきっかけにもなる」としている。

障害者の就労支援の場「つつじが丘苑」完成 和歌山

朝日新聞 
社会福祉法人つわぶき会(和歌山市和田)の福祉就労センター「つつじが丘苑(えん)」(米坂公男苑長)が和歌山市つつじが丘7丁目に完成。2日、現地で竣工式があった。つわぶき会が、市有地約5千平方メートルを借り、メーンの第一作業棟や食堂、シャワーのある管理棟など鉄骨平屋建ての4棟を建設した。事業費約1億6千万円のうち、国などから8200万円の補助金を受けている。この日の式典には関係者約300人が出席、真新しい施設を見学した。テープカットした岩橋正純・同会理事長は「今求められている障害者の就労の場として充実していきたい」とあいさつした。

わかみやクラブ:障害児、放課後を豊かにーー東京

毎日新聞 
心身に障害を持つ中高生が放課後のひとときを過ごすNPO法人「わかみやクラブ」(東京都中野区、青柳通理事長)が注目を集めている。「障害は特別なことではない」をモットーに、子どもたちは積極的に地域住民らと交流し、イベントに登場。おくすることなく社会参加して、生きる力を身につけている。中野区では02年、障害児を持つ母親たちが放課後に子どもが安心して過ごせる場所を探す活動を展開。運営管理者を探しながらクラブの設立を模索し、03年4月の発足にこぎつけた。クラブを利用できるのは原則、区在住・在学の障害のある中高生。両親が働いていれば入所が優先される。これまで、特別支援学校と特別支援学級に通う計50人が入会。いま29人が在籍する。

中高生が対象ってとてもいいですね。

スペシャルオリンピックス:PRで鴨川沿いをウオーク /京都

毎日新聞 
知的発達障害者のスポーツ祭典「スペシャルオリンピックス」をPRするチャリティートーチウオークが2日、京都市内であった。NPO「スペシャルオリンピックス日本」の府内10の協力団体約300人が府立植物園ー市役所まで鴨川沿い5・4キロを練り歩いた。この日は鴨川東西の河川敷を10区間に分け、京都ロータリークラブなど協力団体と障害者約70人がそれぞれ担当する区間を募金箱とトーチを持って歩いた。寄付金はNPOの活動費に充てる。

知的障害者卓球 トップ選手集結 東北福祉大で強化合宿 宮城

河北新報 
知的障害がある全国トップクラスの卓球選手が集まった強化合宿が1〜3日、仙台市青葉区の東北福祉大で開かれている。日本知的障害者卓球連盟が年3回実施している合宿で、男女14選手が参加。地元からはシドニーパラリンピック代表の木村はるみ選手(新陽ランドリー)が入っている。木村選手を含むほぼ半数の選手は、来月の欧州選手権(ポーランド)派遣が決まっている。遠征前、高いレベルにある学生と実戦経験を積むため、東北福祉大が合宿地に選ばれた。

2010年10月3日日曜日

ADHD、遺伝子要因説を支持する発見 英ランセット誌

AFPBB News 
学童期前後の子どもにみられる注意欠陥・多動性障害(ADHD)が、本人の行動習慣や親のしつけのせいではなく、遺伝子的原因に由来しているという説を少なくとも部分的に裏付ける発見が9月30日、英医学専門誌「ランセット(The Lancet)」に発表された。発表によると、英国の研究チームがADHDと診断された子ども366人と、ADHDではない子ども1047人の遺伝情報を比較したところ、2つのグループには「コピー数多型」(CNV)と呼ばれる領域で明らかな違いがあることが分かった。CNVは細胞1個につき2コピーあるはずの遺伝子が少なかったり、多かったりする「遺伝子の数の個人差」で、少ない場合は1コピー、多い場合は3コピーとなる。ADHDの治療としては現在、集中的な薬物治療と行動療法が行われている。今回の発見の成果は目覚ましいが、ADHDの完全な理解と対症療法の確立までにはさらに長い道のりがあると研究は指摘している。

成年後見制度の世界会議開幕…約20か国参加

読売新聞 
認知症高齢者や知的障害者などの財産管理を支援する「成年後見制度」の現状や課題を話し合う「成年後見法世界会議」が2日、日本、欧米、韓国など約20か国の司法関係者が参加、横浜市で開幕した。成年後見制度は、判断能力が不十分な人のために後見人を付ける制度で、日本では2000年にスタートした。欧米各国にも同様の制度があるが、高齢化が進み始めたアジアでも関心が高まっており、韓国が近く制度を導入する予定だ。会議では、一般市民が後見人の受け皿となる市民後見人の取り組みなどについて、各国の専門家が意見を交換するほか、最終日の4日には、制度の普及に向けた「横浜宣言」を発する。

「国民の声」にて、障がいを持たれた方の切実な訴え

障がい者の働く場ニュース 
9月24日から10月14日木曜日の12時まで、内閣府が意見募集をしているサイト「国民の声」。これは挨拶で蓮舫大臣が、「国民の声アイディアボックス」に頂いたご提案・ご意見などについては、行政刷新会議の下の設けられている規制・制度改革に関する分科会での議論に活用させていただくことも考えています。としている試みで、29日17時現在「障がい者」をメインテーマとしたスレッドが3件、正社員や障がい者の雇用率によって法人税を変えるべきだ、というスレッドが1件立てられている。

 国民の声 ーお聴かせ下さい、あなたの想いー http://koe.openlabs.go.jp/

「スペシャルオリンピックス」候補地に本県 福島

福島放送 
2012年冬に開催する知的障害者のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム」の開催候補地に福島県が検討されている。NPO法人スペシャルオリンピックス日本の有森裕子理事長が1日、県庁に佐藤雄平知事を訪れ、明らかにした。有森理事長は、スペシャルオリンピックス日本の活動を紹介し、知的障害者のスポーツ普及への理解と協力を求めた。福島県が2年後の全国大会の開催候補地の一つに挙がっていることを説明し支援を呼び掛けた。

知的・精神障害者の雇用課題、障害者就職面接会で来場者の7割に/横浜

カナコロ 
横浜市内に事業所や店舗を構える133社が参加した「よこはま障害者就職面接会」が1日、同市中区の横浜文化体育館で開かれた。法律の後押しなどで雇用の進む身体障害者とは対照的に、知的・精神障害者の働き口確保が近年の課題といい、この日も全体の来場者のうち7割ほどが知的・精神障害者で占められた。理由として、ハローワーク横浜は、企業側の受け入れ態勢を指摘。身体障害者はバリアフリーなどハード面の改良で課題が解決されることが多いが、知的・精神障害者の場合、「何かトラブルになった際、独力では修復できないケースが多い。就労支援機関との連携や手厚い支援が欠かせず、企業側が受け入れに及び腰になる要因にもなってしまう」と説明する。

愛情たっぷり手作りの味を/益田の施設 島根

朝日新聞 
知的障害者らが通う益田市須子町の「ひまわりの家」が、バターケーキとクッキーを主力にした洋菓子づくりに乗り出す。喫茶コーナーも設け、11月15日のオープンを目指している。障害者自立支援法に基づく就労継続支援B型事業所で、20〜60代の男女12人が通っている。新設された洋菓子づくりの施設は1日披露され、メンバーたちがコーヒーや洋菓子を振る舞った。店づくりを指導するフードコーディネーターの河野上(こう・の・うえ)和広さんは「素朴で愛情たっぷりの手作りの味にこだわって」と期待している。

カフェ「デコボコ」:障害、年齢の垣根越え集う場に 栃木

毎日新聞 
障害者の就労支援などを行うNPO法人「チャレンジド・コミュニティ」(金井光一理事長)が1日、宇都宮市鶴田町にカフェ「デコボコ」をプレオープンさせた。本格オープンする5日までドリンクや軽食を割引価格で提供。金井理事長は「気取った店ではなく、清潔で明るく居心地の良い店にしたい」と話している。店名「デコボコ」には、年齢差や障害の有無にかかわらず、さまざまな人が集う場所になってほしいという願いが込められている。店内は白黒赤を基調にしたシンプルなデザインで黒田太郎店長(47)は「お客さんがお店の彩りになってくれれば」と期待する。

2010年10月2日土曜日

発達障害8歳男児の胸骨折る 小学校教諭書類送検 兵庫

神戸新聞
発達障害の傾向がみられる小学3年の男児(8)を押さえ付けて骨折させたとして、淡路署は傷害の疑いで、淡路市内の小学校の男性教諭(32)を1日、神戸地検洲本支部に書類送検する。同市教委は「男児がパニックを起こしたのでその場から離れさせようとした。対応は適切だった」として、教諭の処分は見送る方針。しかし、兵庫県教委は「重傷を負わせたことはおかしい」と問題視している。送検容疑は、6月3日の授業中、教室にいた男児の手首とあごをつかんで背中を棚に押さえ付け、胸の骨を折る約4カ月の重傷を負わせた疑い。同署や学校などによると、教諭は、男児が宿題を忘れたことを理由に課題を追加したが、男児がすぐに「終わった」と答えたためしかったところ、パニックを起こしたという。男児は注意欠陥多動性障害(ADHD)とみられるが、これまで大きな問題はなかったという。保護者は「やりすぎだ。学校の対応次第では訴訟も考える」と憤る。

県立高等養護学校:来年度から定員1.5倍に /滋賀

毎日新聞 
毎年入試の競争率が高い県内2校(長浜・甲南)の県立高等養護学校について、県教委は来年度から、入学定員を1・5倍の計48人に拡大する。県教委は「知的障害のある中学生の中にも、企業就労率の高い高等養護への進学を目指す生徒が増えている。門戸を広げたい」と話している。知的障害や手足が不自由な生徒が通う県内8校の県立養護学校では、高等部卒業後の企業への就労率は9・3%(昨年度)にとどまっている。これに対し、高等養護学校の企業就労率は67・8%(同)と高く、例年入試の志願倍率が2倍近くになっている。

ドッグカフェ開設目指せ 長岡京で料理教室 京都

京都新聞 
国の認定介助犬育成に取り組む長岡京市友岡のNPO法人「京都ケアドッグステーション」が本年度、車いす利用者や知的障害者を対象にした料理教室を集中的に開いている。障害者が介助犬と一緒に働ける「コミュニティードッグカフェ」開設や就労支援をテーマに、参加者が調理や後片づけを体験し、カフェやレストランなど食にかかわる仕事で必要な作業を学んでいる。京都ケアドッグステーションは2008年度から、障害者も参加できる料理教室をスタート。昨年度には、事務所の一角を改装してキチン併設のバリアフリーのスペースを整備し、スタッフや参加者の交流拠点になっている。

自立の夢膨らむパン 調布/東京

朝日新聞 
知的障害者らが就労に向けた訓練をしながらパンを販売する店が、調布市布田2丁目にできた。これまで出張販売だけだった市内の援護施設「すまいる」の分室で、関係者にとっては念願の常設店舗。知的障害者が一般企業への就職を目指す、同市初の就労移行支援事業所という位置づけだ。分室は市の主体事業。「すまいる」は調布市役所や三鷹市の国際基督教大学などでパンの出張販売をしてきたが、常設店舗を持つのが夢だった。施設長の大山啓太郎さんは「念願を果たせた。地域の人たちとの交流も広がるでしょう」と喜ぶ。市障害福祉課では「就労移行支援事業で、ステップアップを目指すきっかけにしてもらえれば」と話している。

出所の知的障害者支える 千葉

読売新聞 
刑務所を出所しても身元引受人のいない知的障害者や高齢者などの社会復帰をサポートする「地域生活定着支援センター」が10月1日、千葉市を拠点にスタートする。司法に福祉を結びつけることで再犯を防ぐのが狙いだ。男性は中学卒業後、勤めた自動車部品製造工場を退職した後、知的障害を隠して職を転々とした。まじめに働いても「遊んでいるんじゃない」などと、どなられることも多かった。40歳を過ぎるとホームレスとなり、飢えをしのぐため食料品を万引きした。入所から半年たつが、男性は「障害のことを分かってもらい、丁寧に教えてくれる。今までこんなことはなかった」と喜んでいる。

夢紡ぐ 工芸品600点 広島

読売新聞 
知的障害や身体障害を持つ人の作った工芸品を紹介する「夢☆紡ぎ展」が福山市鞆町、「鯛匠(たいしょう)の郷(さと) とっとギャラリー」で開かれている。10月31日まで。無料。夢☆紡ぎ展は障害を持つ人に活躍の場を提供しようと、ギャラリーを運営する同市鞆町の食品会社「阿藻珍味」が約20年前から毎年、開催。17日午後1時から、来場者向けに藍(あい)染めのおしぼりやミニタペストリー作りなどの体験会が行われる。

障害者雇用進まず 昨年の県内、全国最下位 三重

中日新聞 
県内の民間企業での障害者の採用が進まないため、三重労働局が改善に向けた企業への本格的な働き掛けに乗り出した。本年度の障害者の就職者数は前年度より大幅に伸びたが、三重の昨年の障害者雇用率は全国の都道府県別で最下位だった。背景には、障害者を雇用するノウハウの不足や不況による採用控えがあり、ハードルは高い。同局から要望を受けた県中小企業団体中央会では今年7月に実施したアンケートで524社のうち7割が「一度も障害者を雇用したことがない」と回答した。障害者を雇用できない理由として「どういった仕事を担当してもらえばいいか分からない」「職場環境の改善にコストがかかる」などが上位を占め、担当者は「不景気で障害者の雇用まで手が回らないのが実情だ」と漏らす。

障害者自立目指すワークステーション開設 /浦安市 千葉

MSN産経ニュース 
自立を目指す障害者を支援する「浦安市ワークステーション」が、1日、千葉県浦安市千鳥に開設された。障害者の就労相談を行う「就労支援センター」を中心に、障害者が働く2企業の作業場・工場などを併設した複合施設。午前9時、松崎秀樹市長らのテープカットで業務がスタートした。センターは、健康福祉都市を目指す同市が、就労機会拡大を目指して建設。鉄骨3階建て約2900平方メートルで総工事費は約9億3700万円。東京湾が一望できる立地に合わせ、海にこぎ出す船をイメージしたデザインという。

障害者ら製造の米粉パン1周年 南丹の支援施設 京都

京都新聞 
京都府南丹市美山町島の就労継続支援施設「ワークセンターびび」を利用する障害者4人が、パン作りを始めてちょうど1年を迎えた。地元の米粉で作ったパンは、4人の努力でふっくらと膨らみ、同町内の観光施設などで人気を集めている。パン作りは、同町のパン職人の指導で昨秋から始め、今春にはパン生地を作る機械も導入した。南丹市社会福祉協議会美山支所の指導員2人が手伝いながら、毎週月曜日から金曜日まで作っている。

第19回発達障害就労支援研究会

ValuePress! 
就労支援推進ネットワーク(理事長:小林浩一)・発達障害児支援 アカンパニスト(理事長:柳下記子)・発達障害と歩む会 Companion(代表:高橋今日子)は、発達障害者の支援を研究する「第19回発達障害就労支援研究会」を、2010年11月7日に東京都台東区で開催する。今回は、就労支援推進ネットワークの事務局長でもあり、アスペルガー症候群の当事者でもある、松浦早希さんにお越しいただき、お話を伺います。松浦早希さんは、たくさんの人たちに支えられながら就職活動を実施し、無事就労することができました。松浦さんの6ヶ月間の就職活動を丁寧に伺い、発達障害の就労支援に役立つものを、参加者全員で考え直していきたいと思います。

2010年10月1日金曜日

よどのコロッケ:「おおきに」も揚げたて 大阪

毎日新聞
阪急十三駅近くにある小さなコロッケ店「よどのコロッケ」(大阪市淀川区十三東2)で、自閉症や発達障害を抱えた人が製造、販売する手作りコロッケが評判を呼んでいる。自閉症の人が持つ特性の一つである集中力を生かし、手間のかかる小ぶりの一口コロッケ6種類をそろえた品ぞろえが「おしゃれでおいしい」とヒットに。支援する福祉施設の職員は「『買ってあげよう』ではなく、『おいしいから買いたい』という気持ちがうれしい」と障害者の自立に期待を寄せる。一般に障害者作業所では、袋詰めなどの内職が多く、単価は一つ数十銭にしかならない。だが直営店舗で収益力がつき、客の反応を直接感じることで仕事への責任感も生まれた。最終目標は経済的自立だが、今は黒字を出すのがやっと。将来はネット販売などで収益増を目指す。

写真教室で夢中の一枚 中学の特別支援学級生作品展 栃木

東京新聞 
宇都宮市立中学校の特別支援学級に通う生徒の写真展(市教委主催)が来月十四日から、同市宮園町の東武宇都宮百貨店などで開かれる。専門家による写真教室で撮影法を学んだ生徒たちが、色彩豊かな世界を表現している。市教委は「自閉症などで話すことが苦手な子どもたちが、いきいきと撮影していた。視界が開け、コミュニケーションを取るきっかけにもなった。興味や関心を持った対象を、子どもがどう表現したかを見てほしい」と話している。同百貨店での写真展は十月十九日まで。同月二十二日〜十一月十日には同市役所市民ホールで展示される。

障害者雇用の現場を見学 神奈川

タウンニュース 
社会福祉法人藤沢育成会の知的障害者通所授産施設「みらい社」の利用者や家族、職員らが先月10日、日本理化学工業株式会社(川崎市高津区・大山泰弘会長)の工場を見学に訪れた。同工場は1973年に重度障害者多数雇用融資制度に基づいて作られたモデル工場第1号。全74人の従業員の内、55人が知的障害者で、ダストレスチョークは国内シェアの30%を占める。同会の倉重達也施設長は「雇用する側の体制などで障害者雇用は実現できる。成功例を勉強できた有意義な一日だった。見たこと、学んだことを藤沢に還元していけたら」と話した。

広島の商店街でリレー形式の「アートイベント」ー空きテナントを活用 広島

広島経済新聞 
広島市中心部の「裏通り」商店街のガリレアビル(広島市中区本通)で10月1日、リレー形式のアートイベント「カラコン」が始まった。同イベントは、商店街の空きテナントを使って10月から3月までの半年間実施するアートイベント。「アートで人がつながる」をコンセプトに、アーティストや参加団体が1カ月ごとに変わり、リレー形式の展示を行う。参加するのは、障害者が通うNPO法人「ひゅーるぽん」や社会福祉法人「かしの木」、写真家・粟根靖雄さん、インテリアデザイナー金本淳さんら6つの個人と団体。展示時間は11時〜19時。日曜・祝日定休。

世田谷で障害ある子供たちの作品展 東京

Tokyo MX 
障害のある子どもたちが描いた絵画や工作などおよそ1000点を集めた作品展が世田谷区役所のロビーで開かれています。この作品展には都内の特別支援学校などに通う世田谷区内の障害のある子どもたち571人が出品しています。小学校の部の作品の中には、障害学級の全員参加で作り上げたという真夏の空に広がる花火を折り紙で表現したものや、虹を描いた優しさがあふれる絵もあり、訪れた人は見入っていました。この作品展は来月15日まで開かれています。

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