2011年2月28日月曜日

アスペルガーの人を専門に雇うハイテク系スタートアップ 米

ギスモード・ジャパン 
シカゴの「Aspiritech」はソフトウェアテスト専門のスタートアップ。アスペルガー症候群の人だけを採用している会社です。なぜかって?アスペルガーの人はソフトウェアテスト技師として有能だからですよ。アスペルガーの人にとってハイテク分野の仕事は「安全感」があって、自分で「コントロール」できると感じるらしく、秀でた能力を発揮することは研究で裏付けられているんですよ。同社ではサイト、ソフトウェア開発者、アプリデザイナー向けに営利事業を行いながら、テストの方は非営利で運営しています。事業プラン構築を支援した鈴木慶太さんは東京で姉妹会社「KAIEN」を共同創業し日本でも同様の事業を展開されていますので、興味のある方は社長ブログやツイッターを覗いてみてね。

テレビエンタメストア:全従業員解雇 旧経営陣が未払い賃金9割分支払い提示 京都

毎日新聞 
京都市南区のテレビキャラクターグッズ販売店「テレビエンタメストア」の障害者42人らが全員解雇された問題で、元従業員と支援者でつくる被害者の会は25日、旧経営陣らを呼んだ説明会を同区内で開いた。経営陣から解決金として未払い賃金の9割分を支払うとの提示があった。1カ月分の賃金約600万円に加え、即日解雇で生じる予告手当を含む総額約900万円が未払いになっている。被害者の会によると、説明会では、破産管財人から会社資産はほぼないとの説明があった。その後、元社長らが陳謝し、賃金分の9割を私財で負担すると言及したという。

発達障害で「支援必要」6268人 県内小中学校で調査 長野

信濃毎日新聞 
県内の公立小中学校の通常学級に在籍する児童生徒のうち、発達障害があるとみられ、学校側が「特別な支援が必要」とする児童生徒が6268人(全体の3・4%)いることが26日、県特別支援教育連携協議会の調べで初めて分かった。うち3分の2は、発達障害の診断・判定を受けておらず、発達障害に対するケアを必要とする子どもがより多い実態が浮かんだ。県教委が支援の重点を置く不登校(病気や経済的な理由以外で年間30日以上欠席)の児童生徒は、小学生が534人、中学生が1922人(2009年度の学校基本調査速報値による)。今回、特別な支援が必要とされた児童生徒数は、これを上回ることになる。発達障害は不登校の原因の一つともされており、より踏み込んだ対策を求める声が高まりそうだ。

特別支援学校の過密化解消へ 5年で1700人分整備 千葉県教委が計画素案 千葉

千葉日報 
特別支援学校の過密化解消に向け千葉県教委は、県立特別支援学校整備計画の素案をまとめた。統合や児童生徒数の減少などで使用されなくなった学校施設などを活用し、2011年度から5年間で約1700人分の施設を整備する。県教委によると、県内の33公立特別支援学校には10年度5337人が在籍。10年前に比べ約40%、1500人増加した。急激な児童生徒増による教室不足に、各校は音楽室、図書室など特別教室を普通教室に転用したり、一つの教室を2学級で合同使用するなど工夫して対応してきた。県教委は、特別支援学校の児童生徒は今後も増え続け、15年度には6500人を超え、20年度には7300人に達すると推計。深刻な教室不足の解消に向け、11年度から当面5年間の整備計画を策定する。

自閉症の画家 心の切り絵75点 山口

読売新聞 
3歳の頃に自閉症と診断された萩市在住の切り絵画家、上田豊治さん(41)の個展が26日、周南市の近鉄松下百貨店で始まった。上田さんは、養護学校高等部での美術の授業で切り絵に出合ったのを機に活動を開始。各地で個展を開き、県障害者芸術文化展などで最優秀賞を受賞している。会場には、原爆ドームや一の坂川など県内外で見た風景を精密な切り絵で表現した75点を展示。首里城や松下村塾は初公開という。3月2日まで。期間中は、上田さんが制作を実演し、午前11時と午後3時にサイン会を開く。最終日は午前の回のみ。

浜松のNPO法人、障がい者が従業員のお好み焼き店をオープン 静岡

障がい者の働く場ニュース 
障がい者の生活支援に取り組み、障がいのある人もない人も住みなれた町で生き生き生活できる環境づくりを行っている、浜松市のNPO法人地域生活応援団「あくしす」が、障がい者が運営に関わるお好み焼き店「こなこな」を同市中区早出町にオープンする。店舗はコンビニを改装したもので、モダンな和の雰囲気を持っている。カウンターや座席などを全部で30席設け、メインのお好み焼きのほか明石焼き、イカ焼きなどを販売する。スタッフは知的・精神障がいがある男女10名。客役の店関係者とともに1か月間、接客や調理の練習に励んだ。

2011年2月27日日曜日

たくさんの絆求め 障害に寄り添う 秋田

秋田魁新報 
視力が弱いことも障害の一つ。知的障害者や身体障害者など、いろんな人がいて社会がある。でも、まだ「かわいそうだ」としか思わない人がいる。障害者をサポートすることが「思いやり」や「善意」といった感覚にとどまっているのが現実だ。同じ社会に暮らすみんなが支え合うことが自然で、それが当たり前だと認識される世の中になってほしい。生きるということは、その人の能力を発揮して暮らすことなんだ。知的障害者も、自分のできることに取り組みながら社会で生きている。多くの人に、その事実をもっと分かってほしい。

改善勧告:入所者のけが報告せず 県が知的障害者更生施設「くすのき園」に 高知

毎日新聞 
須崎市大谷の知的障害者更生施設「くすのき園」(森光次男理事長)が、入所者がけがをしても責任者から保護者に報告もなく、十分な施設運営ができていないとして、県から改善勧告を受けていたことが25日分かった 県障害福祉課などによると、同施設を利用する保護者らから、「顔に何針を縫うけがをしても、連絡や謝罪はなかった」「夏場に何日間も同じパジャマを着させられていた」などの声が寄せられ調査を実施。「施設の自主的な改善策は困難」と判断した。武市施設長は「けがはしたが何針も縫うようなけがではなかった。何日も同じパジャマを着せたことなどありえないことだ」と否定している。

芸術で障害者自立 石井の社会福祉法人、徳島駅前に画廊開設 徳島

徳島新聞 
石井町石井の知的障害者通所授産施設「れもん」を運営する社会福祉法人カリヨン(田岡博明理事長)が、徳島駅前のビル内にギャラリーを開設する。通所者が芸術家や来場者と交流するとともに、工芸品を創作するスペースとして活用する。展覧会の第1弾として27日から3月13日まで徳島市在住の造形作家が個展を開く。展示スペースを芸術家に有料で貸し出して展覧会を開いてもらい、芸術に興味のある通所者が接客するなどして来場者らと交流し、社会参加と自立を促す。作業スペースでは通所者が絵を描いたり、ガラス工芸品の制作に取り組んだりする。

2011年2月26日土曜日

寄り添い親を救う 先生たちの危機感(5)

中日新聞 
アキラ君は席にじっとしていられない。授業中に奇声を上げ、校舎内をうろつく。同級生や教員を怒鳴ったり、暴力を振るうこともあった。勉強は苦手だ。小学生のころ、発達障害と診断されていた。卒業式の日。式の後のクラス会で、アキラ君の母親が涙を流しているのに、直子先生は気づいた。かつては「あの子が憎い」と言っていた母親の温かい涙だった。その視線の先で、アキラ君は笑っていた。子どもの抱える問題は、学校だけでは解決できない。だから「教師は、親に寄り添い、ともに生きようとすることが大切だ」と直子先生は考え、家庭訪問にこだわる。

ハンディ乗り越え“新たな挑戦” 福岡

RKB毎日放送 
自閉症など、知的障害をもつ人たちによって構成された「アトリエ・ブラヴォ」というアートグループをご存知でしょうか?グループのメンバーは、絵画などの創作活動を通じて、アーティストとして自立を目指しています。福岡市内の障害者支援施設を拠点とし、絵画などの制作活動をしている彼らは、これまで舞台の美術セットを手掛けたり、街で壁画をかくなど、様々な作業に取組んできました。現在は篠栗町の寺に奉納する190枚の天井画を制作中の『アトリエ・ブラヴォ』、自らの可能性を広げていこうと、彼らはこれからも挑戦を続けます。

たくさんの絆求め 秘められた力 秋田

秋田魁新報 
潟上市飯田川にある小玉醸造の瓶詰め工場。若者は舘岡浩二、23歳=同市昭和。総務課勤務。箱詰めや箱作りを担当する社員7人の中で、ペースを落とさず作業できる数少ない1人だ。工場のどこに何があるのか、1回見るだけで忘れない。しかし、急に予定が変わると対応するのが難しい。人とのコミュニケーションも苦手。浩二は2歳7カ月の時、自閉症で知的障害があることが分かった。同市の羽城中学校卒業後、みどり学園高等部で学び、2006年4月に入社。小玉醸造が初めて受け入れた同校卒業生だ。常務の長谷川正志(62)が振り返る。最初はお互いに接し方が分からなかった。臨機応変に対応するのも苦手でした。でも、秘めた力が何かあるんじゃないかと思いました。

象の鼻テラスで「横浜ランデヴー プロジェクト」展 商品製作の実演も 神奈川

ヨコハマ経済新聞 
象の鼻パーク内の「象の鼻テラス」(横浜市中区海岸通1)で2月25日より、「横浜ランデヴー プロジェクト展ースタジオ2011ー」が開催される。「横浜ランデヴー プロジェクト」は、アーティストやクリエーターと、横浜市内の企業や障害者施設との出会いによってモノ作りを行うプロジェクト。2009年にスタートし、現在19人のアーティストやクリエーターの参加のもと、障害者施設や企業とのコラボレーションによる商品開発、アート作品の制作を行っている。会期中は、開発商品の展示やアーティストトーク、パネルディスカッションを通して、同プロジェクトのさまざまな取り組みを紹介する。開催時間は10時〜18時。3月27日まで。

 横浜ランデヴー プロジェクト展ースタジオ2011ー
 http://www.rendezvous-project.com/

道の駅に活路 障害者施設の商品販売 大分

大分合同新聞 
県内の障害者施設でつくる商品を、幹線道路沿いにあり、観光客が多く訪れる各地の「道の駅」で販売する計画が進んでいる。3月中に佐伯市の「宇目」と「かまえ」で常設コーナーを設置、他の道の駅でも協力を呼び掛けていく。地域の特色に合わせた“目玉商品”の開発も進めており、販売促進による、障害者の工賃アップを目指す。道の駅に常設コーナーを設けることで「商品の実物を見て、触れる場を提供したい」と担当者。「道の駅で商品を購入してもらい、良いと思えばネットでの注文にも結びつくだろう。売り上げアップにつながればうれしい」と期待する。さらに、福祉施設が新商品の開発を担当し、各地の特色を出したオリジナル商品を道の駅に提案する。

障がい児施設過密 当初定員60人 ニーズは185人 沖縄

沖縄タイムス 
那覇市は障がい児の支援拠点、市療育センターが現状のニーズの3分の1しか満たせない施設規格になっていることを24日、開会中の市議会2月定例会で報告した。1982年に定員60人と見込んで設計したが、今年1月末現在、利用者や待機状態にある子どもは計185人と過密状態にある。市は分園や職員拡充の必要性を認めつつも、実現のめどはたってない。市によると、設計時には子どもたちを入れることを考えていなかった所長室や倉庫を開放、141人を受け入れている。さらに待機児童も44人おり、双方を合わせると少なくとも計185人分のニーズがある。

2011年2月25日金曜日

教育ルネサンス 教員の研修(4) 発達障害を医師と学ぶ

読売新聞 
東京・世田谷区内の多目的ホールの一室に、年代も様々な小学校の教員ら約20人が集まっていた。1月11日夜に開かれた発達障害を学ぶ勉強会。講師の宮尾益知・国立成育医療センター発達心理科医長に、女性教諭(41)が問いかけた。女性教諭は、「本で読むのと実際に医師の助言が聞けるのとは全然違う。じっくり話を聞き、気持ちをほぐしてあげる必要があるとわかった」と語った。勉強会は、現職教員らでつくる教育研究団体「TOSS」のメンバーが、昨年春から月1回のペースで開いているもの。宮尾医長を囲んで講義を受け、それぞれの指導経験を報告している。発達障害の研修は各地の教育委員会で開かれているが、医師から最新の知見を継続的に学べる機会は貴重で、首都圏だけでなく、兵庫県や福島県からの参加者もいるという。

障害者自立へ お好み焼き店オープン 浜松のNPO 静岡

静岡新聞 
障害者の生活支援に取り組む浜松市のNPO法人地域生活応援団「あくしす」(高木紀子理事長)が27日、障害者自立支援法に基づく就労支援事業として、障害のある人が運営に携わるお好み焼き店「こなこな」を同市中区早出町にオープンする。オープニングスタッフは知的・精神障害がある10〜40代の男女10人。客役の店関係者を相手に1カ月間、接客マナーや調理の練習に励んできた。飲食店での仕事を初めて経験する女性(19)は「慣れない部分もあるけれど、たくさん練習してお客さんの笑顔があふれるお店にしていきたい」と力を込める。

接客訓練の場 装い新た 「喫茶オズ」オープン祝う 石川

中日新聞 
知的障害者福祉施設の若草福祉作業所内にある「喫茶オズ」の改装作業が終わり、23日、金沢市十一屋町の同作業所で、オープニングセレモニーが開かれた。オズは1997年に開店。接客訓練の場として、作業所に通う障害者らがウエーターやウエートレスとして働いている。作業所に通う約60人のうち10人が接客をして働く。営業時間は平日午前10時〜午後5時。土曜は午後1時まで。日曜祝日と第二・四土曜は休み。 

障害者五輪の夏季世界大会 卓球の上田選手、県勢初出場 滋賀

毎日新聞 
スポーツを通して知的発達障害がある人の自立と社会参加を進める「スペシャルオリンピックス」の夏季ワールドゲーム(世界大会、7月にギリシャ・アテネで開催)に、卓球の上田圭太選手(19)=豊郷町出身=が日本代表として出場することが決まった。県勢初で、「金メダルを目指して頑張りたい」と話している。上田選手は、昨年11月に大阪で開かれた「日本夏季ナショナルゲーム」で優秀な成績を収めたことから選ばれた。同ゲームは世界大会の国内選考を兼ねており、県勢は初参加だった。

独創アート 障害者の力作 広島

中国新聞 
障害のある人が手掛けた絵画など55点を紹介する「どんぐり工房作品展〜夢」が尾道市防地町の市人権文化センターで開かれている。3月3日まで。土日曜日休館。無料。荒波の海を渡る船を表現した水彩画、地球と星の宇宙を描いたアクリル画などが並ぶ。縦1・3メートル、横1・6メートルの大作は、カラーペンで「コ」の文字を書き連ねたB5判の黒い画用紙約100枚を貼り重ねた。さをり織りや書道などもある。

「おばけパズル」が人気、障害者と芸術家が共同制作で理解と自立目指す 神奈川

カナロコ 
個性や技術を生かして社会と関わりたいー。障害者がアーティストとともに作品制作に携わり、商品化を目指す動きが横浜で広がっている。自立支援と同時に障害への理解を深めようという新たな試みに、参加する施設が増えつつある。横浜市中区寿町の障害者施設「風のバード」。木工や機織り、余り布を使ったグッズを製作し、バザーでほそぼそと販売していたが、アーティストと組んだ新商品の情報が広まり、今は注文が相次いでいる。人気商品の一つが「おばけパズル」。横30センチ、縦20センチの長方形に12人のお化けが奇妙に並ぶ。丁寧にくりぬかれた目や口はそれぞれに表情が楽しめ、パズルの周囲にちりばめたラインストーンは輝く星のよう。

26日に「エコチル」フォーラム 山梨

山梨日日新聞 
化学物質が子どもの健康に及ぼす影響を調べる環境省の「エコチル調査」で、山梨と長野の調査拠点となる甲信ユニットセンターは26日午後1時から、中央市の山梨大医学部で、「エコチルやまなし フォーラム2011」を開催する。「発達障害のある子どもたちのさまざまな育ち」と題し、同大の相原正男教授を座長に、国立精神・神経センター精神保健研究所の神尾陽子部長が講演。続いてパネルディスカッションが行われ、同センター長で同大大学院の山縣然太朗教授、鈴木孝太特任准教授が、エコチル調査の意義や、同大が20年以上にわたり甲州市内で実施した母子調査の結果を踏まえながら、山梨でエコチル調査を行う目的などについて説明。来場者との質疑も交えながら、子どもが健やかに育つ環境づくりについて考えていく。

2011年2月24日木曜日

たくさんの絆求め 自由なキャンバス 秋田

秋田魁新報 
一枚の絵がある。題名は「ぐるぐるぐる」。動物たちが笑い、ぐるぐる回っている。種類も何も関係なく、楽しそうに、溶け合うように。 描いたのは小野崎晶(あき)(21)=大仙市大曲。大曲養護学校の中学部時代に手掛けたアクリル画だ。この絵を目にした時、母親の静(しずか)(52)は思った。ーみんな笑顔だなあって。下絵なしで、紙をくるくる回しながら描いたと先生が教えてくれました。 ある人は絵を見て「晶さんの中では、すべて平等なんですね」と静に言った。キャンバスに向かった時、晶は何を感じたのだろう。何が見えたのだろう。

特別支援学校生に“副次的”籍 地域校での交流促進 静岡

静岡新聞 
浜松市教育委員会は新年度から、特別支援学校の児童生徒に対して「交流籍」と名付けた制度を導入する。居住する地域の小中学校にも副次的な“籍”を持てるようにして、居住地域の小中学校との交流や共同学習の促進の支援に乗り出す。全国的には「副籍制度」として導入例はあるが、交流籍という制度は県内で初めて。22日の定例の委員会で明らかにした。交流籍は市教委が独自に作った仕組み。障害のある子どもたちは地元の小中学校を「交流籍校」として、授業を受けたり、学校行事に参加できるようになる。これまで交流は各校で独自に行われていたが、制度として、広く重点的に行っていく。

19日に発達障害を学ぶ研修会 広島

中国新聞 
広島県世羅町社会福祉協議会は3月19日午後1時半から、世羅町西上原の甲山保健福祉センターで発達障害について学ぶ研修会を開く。県発達障害者支援センター(東広島市)の西村浩二センター長(42)が、自閉症など発達障害のある子どもの特徴や行動を解説する。言葉でのコミュニケーションが苦手なケースが多い傾向を踏まえ、障害の特性に応じた対応や支援方法なども紹介する。無料。

大人のADHD その症状とは?

新刊JPニュース 
「片付けられない」「ハマりやすい」「うっかりミスや忘れ物が多い」「お金やものの管理が苦手」「朝起きられない・遅刻が多い」etc…。これらはすべてADHD(注意欠陥・多動性障害)の諸症状です。ADHDとは、アスペルガー症候群や学習障害などと共に知的障害のない「軽度発達障害」に属します。今回は本書より、ADHDの症状のうち、特徴的なものをいくつか紹介しますので、ご自身のことや、身の回りの気になる人がどれくらい当てはまっているか、ぜひチェックしてみてください。
  • 頭に浮かんだことをすぐ口に出す。
  • 本来の自分の力が出し切れていないと思う。
  • キレやすく、ストレスに弱い。
  • 気分の浮き沈みが大きい。
  • 依存・中毒になりやすい。
  • なんでも自己流でやりたがる。
  • 飽きっぽく、じっとしていられない
  • あれこれ手をつけて、どれも完成しない

2011年2月23日水曜日

かながわ遊ナビ:アニマルセラピーで療育 横浜で市民フォーラム 神奈川

毎日新聞 
動物との触れ合いを通して療養を図る「アニマルセラピー」への理解を深めようと、横浜市獣医師会は27日、市社会福祉センターホール(同市中区桜木町1)で「療育の中のアニマルセラピー」と題した市民フォーラムを開く。フォーラムでは、アニマルセラピーなどで発達障害児を療育する「のぞみ牧場学園」(千葉県木更津市)の運営法人理事長で、臨床言語士でもある津田望さんが講演。同学園の取り組みと、犬に障害物競技を指示してほめる動作を通し、徐々に対人へ移行してコミュニケーション能力向上を図る「アジリティーセラピー」について紹介する。また、専門学校「社会医学技術学院」(東京都小金井市)の石井孝弘さんも「乗馬療法」を講演する。13時半〜16時半。入場無料。

ビジネスチャンス自己開拓 障害ある社員が6割「かんでんエルハート」 大阪

産経関西 
障害のある社員が全社員の約6割を占める関西電力の特例子会社「かんでんエルハート」(大阪市住之江区)がミニカーを共同開発し、同社のネットショップで人気商品になっている。玩具メーカーと連携し、関電の電気自動車を葉の模様1枚まで完全コピーしたオリジナル。扱う商品はクッキーやぬいぐるみなどにも広がっており、障害のある社員たちのアイデアがビジネスチャンスを広げている。同社は平成5年、「だれもが尊重される社会」を目指し、府と大阪市が各24・5%、関西電力が51%を出資して設立。7年の開業時の社員は障害のある28人を含む43人だったが、現在は視覚や聴覚、精神などの障害者も含め全社員171人中108人に増えている。

県、発達障害児支援を強化へ 県議会答弁 静岡

静岡新聞 
県は2011年度、発達障害児者の支援体制を強化する。石川俊一健康福祉部長が21日の県議会2月定例会一般質問で、発達障害児が対象の通園施設に専門家を派遣する事業などに乗り出すことを明らかにした。発達障害と診断された乳幼児には早い段階からの相談や療育支援が有効とされ、県は11年度予算案に発達障害児を中心とした支援体制整備費1千万円を新規で計上した。臨床心理士や社会福祉士として県内外で活動する専門家を、乳幼児期の障害児などが通う「早期療育施設」に派遣し、研修会などを実施。施設の受け入れ体制強化や職員の知識向上を図る。

待ってたよぉ。キュートなダンス・ロボ「キーポン」が商品化されるって

ギズモード・ジャパン 
この丸くてキュートな子は、以前、何度かご紹介したダンスロボットのキーポンです。音に合わせてリズミカルにダンスしたり、近寄ってくる人に目線をあわせたり、首をかしげる姿にメロメロになった人も多いはず。キーポンのパパこと小嶋秀樹さんとマーク・ミカロウスキーさんが共同で設立した新会社「ビートボッツ(BeatBots)」は、このマイ・キーポン(My Keepon)をなんと、近い将来40ドル(約3300円)で販売予定だそです。もともと、キーポンを使用して自閉症の治療法を研究していた小嶋さんは、利益の一部は、セラピストや医療現場で仕様できる医療ロボットの開発に使用していきたいと語っているそうです。

障害乗り越え 奏でる音色 伊奈で25日 埼玉

読売新聞 
久喜市六万部の知的障害者支援施設「久喜けいわ」の通所・入所者8人が25日に、半年間練習した「トーンチャイム」の演奏を施設外で初めて発表する。8人は、それぞれ割り当てられた音階のトーンチャイム1、2本を持ち、生活支援員の相馬義樹さん(31)の指揮で順番に振って音を出す。当初は、自分が楽器を鳴らす順番が来ても周りを見回すなど集中力が続かない部員もいたが、今では指示を予測して楽器を構えるなど、全員でリズムよく曲を奏でられるようになった。練習の成果は、県民活動総合センター(伊奈町)で開かれる、「彩の国いきがい大学伊奈学園」卒業生による総合文化祭で披露される。午後2時50分から特別出演し、「星に願いを」や「アメイジング・グレイス」など3曲を披露する。入場無料。

2011年2月22日火曜日

みんな地域の学校へ 障害児「分離」から転換

朝日新聞 
障害のある子もない子も、地域の学校でともに学ぶ。そんな「インクルーシブ教育」の理念が注目されている。国が進める障害者基本法改正の議論でも焦点のひとつだが、人的、物的なサポート体制の整備はまだ十分とは言えない。障害児が通常学級に通う現場から課題を探った。内閣府の障がい者制度改革推進会議は昨年12月、「障害の有無にかかわらず、原則としてすべての子どもが地域の小中学校で学ぶ」ことを盛り込んだ第2次意見をまとめた。国連の障害者権利条約がうたう「インクルーシブ教育」の理念を踏まえたものだ。

自閉症の買い物支えよう 一関で高校生らサポート 岩手

岩手日報 
一関市のNPO法人いわて発達障害サポートセンターえぇ町つくり隊の「えぇ町探検隊」は20日、同市中心街の大町商店街で行われ、ボランティアが自閉症者の買い物に同行するサポート体験をした。7年目の取り組みで、若いサポーターの芽を育てようと初めて呼び掛けた高校生が多数参加。店側の理解も進み、支え合いの輪が着実に広がっている。市内の高校生40人が、小学生から大人までの自閉症者20人の買い物や食事に付き添い、自閉症への理解を深めた。自閉症者の父母にとっては、子どもが自立的に生活できるきっかけとなる。

ぷれジョブ 広まれ 障害児の長期職場体験 富山

中日新聞 
障害のある子どもが長期間にわたり職場体験をする「ぷれジョブ」が、北陸では初めて富山県高岡市内で取り組まれている。子どもに自信をつけてもらうと同時に、地域の人たちにも障害者への理解を深め、共生を進めてもらうのが狙い。ただ、体験ができる職場はまだ少なく、関係者は受け入れ先などの広がりに期待を込めている。ぷれジョブたかおかの事務局を務める「高岡市手をつなぐ育成会」によると、現在、同市内の小中学生計二人が職場体験中。だが、受け入れ先は三件、ジョブサポーターも二人しか確保できていない。竹川さんは「障害のある人が地域で暮らすには、存在を隠すのではなく、知ってもらうことが大切。ぷれジョブ発祥地で、市の事業にもなっている岡山県倉敷市のように、まちを挙げた取り組みになってほしい」と、行政や地元企業などの協力も求めている。

障害者雇用で「ビーハッピー」 岡山

朝日新聞 
ハチミツ製造・販売の山田養蜂場(山田英生社長、鏡野町)は、障害者に働く場を提供する子会社「ビーハッピー」を設立した。4月から業務を始める。5月には障害者雇用促進法に基づく特例子会社としての認定を申請する。資本金1千万円で、山田社長が社長を兼務する。障害者12人と支援員3人の募集を始めた。通販商品の簡単な荷造りや本社の清掃、草抜きをしてもらうという。10月にはさらに6人を募集する予定。採用の問い合わせはビーハッピーの特例子会社開設準備室。

発達障害の子供や保護者を支援 板橋区が23年度に施設開設 東京

MSN産経ニュース 
東京都板橋区は平成23年度事業で、発達障害について療育に至るまでの支援を行う中核的施設「子ども発達支援センター」を開設する。乳幼児や児童の発達障害に特化した専門相談窓口を設置するとともに、本人や保護者への早期支援体制を確立し、支援が適切かつスムーズに教育機関へ移行されるようにするのが狙いだ。発達障害に特化した施設の設置は、都内23区内では世田谷区に次いで2番目。ただ、世田谷の施設が療育も実施しているのに対し、板橋の方は相談や各機関の連携に力点が置かれている。

「発達支援センター」整備に3000万円 三重

MSN産経ニュース 
心身の発達障害がある子供の療育などを目的に名張市が平成23年度中の開設を目指す「市子ども発達支援センター(仮称)」について、市は同年度の整備費として約3千万円を見込んでいることを明らかにした。センターは、同市百合が丘西6番町の製薬会社の元研修棟(鉄筋地上1階地下1階延べ約1600平方メートル)を改修して設ける。地下部に療育の相談窓口や事務所を設置。地上部は療育に伴うデイサービスのスペースにする意向という。市は「段階的に整備しながらセンター開設にこぎつけたい」としている。

書道展:多彩な作品16点並ぶ 障害者コン金賞を受賞、犬飼さん 岐阜

毎日新聞 
「第25回障害者による書道・写真全国コンテスト」書道部門で金賞を受賞した犬飼優太郎さん(15)=岐阜市立岐阜特別支援学校中学部3年=の書道展が20日、各務原市蘇原新栄町の「まちかどギャラリーにらめっこ」で始まった。犬飼さんは自閉症で、かつては字が書けなかったが、障害者を支援するNPO法人の書道教室に通い、母里美さん(45)や先生の伊藤佐代子さん(59)に支えられて書に親しんでいる。優太郎さんは、一つ作品を書くと席を立ってしまうこともあるが、必ず戻ってくる。「書道が好きなんだと思う」と里美さんは言う。優太郎さんの金賞受賞作は「母」だった。書道展は27日まで。

鰹トートバッグ人気 静岡

読売新聞 
焼津市大覚寺の知的障害者生活介護施設「虹の家」で、利用者が作る「鰹(かつお)トートバッグ」が人気を集めている。地元の呉服店がオリジナルで製作しているカツオ柄の手ぬぐいを使った焼津らしさがあふれるバッグは口コミなどで評判が広がり、生産が追いつかないほどのヒット商品となっている。虹の家では、従来、雑巾や巾着などを作っており、2009年に開かれた国民文化祭の記念品として、焼津に伝わる生地「鰹縞(かつおじま)」を使った巾着を作り、好評だったことから、職員が「焼津らしいバッグを」と鰹トートバッグを発案。バッグは、A4サイズの書類を横に入れられる大きさで、色は白、黄、クリームの3種類。1個3000円(税込み)。

「自慢のラーメン、はいどうぞ」 施設の子どもたちを招待 長崎

毎日新聞 
長崎県佐世保市早岐1の飲食店「麺処 あきら」(福田亮(りょう)代表)はこのほど、川棚町の知的障害児施設「あすなろ」に入所する子どもたちにラーメンなどを無料で提供した。「地域に貢献できる店づくり」を目指すボランティア活動。今後も定期的に取り組むという。福田さんは市内出身の25歳。中学卒業後10年間、九州各地で「ラーメン修業」を重ねた。「あきら」は昨年4月に開店。常連客の養護学校教諭に施設を紹介してもらい、今回の活動を申し出た。招待された子どもたちと職員約40人は、2時間貸し切りでラーメンやギョーザをおいしそうに食べた。

障害者と地域住民 理解深める作品展 沼田で23日まで 群馬

東京新聞 
昭和村川額の知的障害者入所施設「たけのこ学園」が主催する恒例の「ゆうあい作品展」が、沼田市中心商店街の大型商業ビル「グリーンベル21」五階展示ギャラリーで開かれている。同学園の堤克彦園長は「年々、レベルアップする作品を多くの人に見てほしい。障害のある人たちが作品を通じて活動の様子を発信することで、地域住民との交流の輪を広げたい」と来場を呼び掛けている。二十三日まで。入場無料。

地域作業所が日ごろの活動を紹介、1市5町の14施設参加 神奈川

カナロコ 
南足柄市内と足柄上郡の5町にある障害者支援施設の日ごろの活動を紹介する「ちいき・ふくし博」が21日、同市役所1階アトリウムで始まった。地域の人に障害者や施設への理解を深めてもらおうと企画され、今年で4回目。14施設が参加した。25日まで。

2011年2月21日月曜日

米子の女性が水泳で出場 スペシャルオリンピックス 鳥取

日本海新聞 
今夏にギリシャ・アテネで開催される「スペシャルオリンピックス夏季世界大会」に、鳥取県米子市の女性が水泳で出場する。鳥取県内から同大会への出場は2人目。知的発達障害のある世界中のアスリートが集う大舞台だが、「いろいろな国の人に出会うのが楽しみ」とリラックスした様子で本番に備えている。出場するのは米子市錦海町3丁目の手島阿友美さん(20)。昨年11月に大阪で開催された日本大会に初出場し、25メートル自由形で金メダルを獲得。世界大会出場を決めた。世界大会は6月25日から7月4日までの10日間。185カ国から7500人以上のアスリートが参加する。

「仕事に対するひたむきさ生かしたい」、障害者自立へ企業に“橋渡し”新事業が軌道に 神奈川

カナロコ
障害者の自立につなげようと海老名市の女性ラーメン店主らが起こした、企業と障害者地域作業所の橋渡し事業が軌道に乗り始めた。仕事の発注量も増え、受け入れ態勢も整ってきた。地域の理解や支援の輪も広がっている。ラーメン店を営む鈴木晶子さん(45)が本業の傍ら社長を務める会社が「ECエンターテインメント」。さまざまな業種の企業を回って仕事を受注し、作業所に発注するのが主な業務内容だ。現在、企業20社と6カ所以上の作業所との業務委託や新規ビジネスの調整、開拓企画役を務め、営業から発注後の品質管理までを担当する。大量発注でも仕事がさばけるようにと、作業スタッフとして子育てママ約30人も登録する。

2011年2月20日日曜日

県央地域の「ぷれジョブひまわり」が活動をPRする「ぷれジョブ in 燕三条」に予想を上回る130人が来場 新潟

ケンオー・ドットコム 
障害のある子どもたちを職場体験を通して地域で育てる活動「ぷれジョブ」が全国で広がるなか、県央地域でも「ぷれジョブひまわり」が誕生。4月1日からの職場体験のスタートに向けて活動をPRしようと19日、三条東公民館で講演とパネルディスカッションを内容に「ぷれジョブ in 燕三条」を開き、予想を上回る130人が来場した。ぷれジョブひまわり代表を務めるのは、自閉症の高校生の親でもある三条市の黒鳥祐子さん。黒鳥さんは、「同じような思いをもっている人がこんなに多かったんだとしってびっくりしました」と言う一方、「責任の重さを感じます」と戸惑いすら感じる。

支援学校生徒に金融知識を伝授、横浜銀行が講義 神奈川

カナロコ 
障害のある生徒に金融への理解を深めてもらおうと、横浜市港南区の市立日野中央高等特別支援学校の生徒を招いた金融講義が18日、同市磯子区の横浜銀行洋光台支店で開かれた。同銀行の地域活動の一環で、初めての試み。高校3年生に当たる50人が参加し、3回に分けて支店を訪問。預金口座の種類や現金自動預払機(ATM)の利用法、ローン商品の種類などについて担当者から講義を受けた。銀行担当者が「キャッシュカードの暗証番号はむやみに人に教えないこと」「電話番号などは使わないで」などと具体的なアドバイスをしていた。 

障害者アート 美術館開設 成田で常設展示 千葉

東京新聞 
芸術活動による障害者の自立を促そうと、不動産会社などを経営する橋本勇さん(73)=東京都江東区=がが先月、障害者の美術作品を常設展示する「成田ユニバーサル美術館」を千葉県成田市に開設した。「じっくり作品を鑑賞してもらえる場所で、第二、第三の山下清を発掘したい」と、言語・知的障害のあった放浪画家を例に、「障害者アート」普及の夢を膨らませている。今回の展示に協力した、特別支援学級元教諭で江東区内の芸術活動サークル「アトリエ21」世話人、高橋春国さん(81)は「各地で障害者アートに取り組む人が増えている。常設展示場は、それらの人が垣根を越えて交流できる場となる。各地にできれば、障害者らの希望にもつながる」と期待している。入館無料。月曜日は休館。

知的障害者と那須町の住民 「よさこい踊り」結成10年へ 栃木

東京新聞 
知的障害者と那須町の住民でつくるよさこい踊りチーム「光舞隊」が二十日、初の演舞会を同町文化センターで開く。チームは間もなく結成十年。踊りを通じて障害者と住民が交流を図り、海外での舞台も経験するなど充実した時を重ねる。メンバーは本番に向け「障害への理解を進め、町を元気にしたい」と張り切っている。演舞会では、地元で活動する他のよさこい団体も登場し、舞台を盛り上げる。面川さんは「障害のあるなしに関わらず、皆が一体感を味わえる踊りで地域を笑顔にしたい」と訴えた。演舞会は入場無料で午後一時半開演。

発達障害支援施設を独自開設 広島

中国新聞 
福山市は、広島県に新設を求めていた未就学児向けの療育施設「こども発達支援センター」を独自に開設する方針を固めた。県が同市内の重症心身障害児(者)施設「県立福山若草園」の機能を拡充し、幅広い年代の拠点とする構想を示したため。市は2011年度、設置先の市保健センター(三吉町南)の改修工事に着手する。県は今月7日、若草園を市内の別の場所に移転させた上で、世代を限定せずに診療体制を強化する構想を打ち出した。市は「障害の重度化を招かないために幼い時期での発見と対応が欠かせない」との当初の見解に沿い、独自開設に踏み切ったとみられる。

2011年2月19日土曜日

知的障害の生徒、独自に技能検定 広島

読売新聞 
広島県教委は2011年度から、特別支援学校高等部に通う知的障害を持つ生徒向けに、独自の技能検定制度を創設する。就職希望者には清掃や包装といった職業訓練を行っており、達成度に応じて県教委が“お墨付き”を与えることで、就職活動を有利に進めてもらうのが狙い。検定は10月にも、来春卒業見込みの生徒に「清掃」「接客」の2分野で実施を計画。生徒に作業をしてもらい、審査員が手際や要領などを見ていく。卒業生の採用実績がある企業の意見を参考に、より実践的な審査基準を作成する。12年度には、「パソコン」「流通・物流」「食品加工」の3分野を加える予定といい、県教委特別支援教育課は「就職は生徒が自立し、生きがいを持つ重要な機会。身につけた技能や個性をしっかりPRできるよう、検定を充実させていきたい」としている。

特別支援高 就職率好調 東京

読売新聞 
高校生と大学生の就職難が深刻化する中、知的障害者らの通う都立特別支援学校の高等部が、きめ細かい職業教育と改正障害者雇用促進法を追い風に就職率を伸ばしている。都教委によると、2009年度の同高等部(知的障害)の卒業生全体に対する就職率は39・8%と、5年前と比べ9・6ポイント上昇した。進路指導教諭は、クラスを持たずに企業開拓などを進めている。新聞の折り込みチラシなどを持ち寄り、企業に電話で営業したり、直接訪問したり。その数は年間400社。実習まで結びつくのは20社に満たないが、山口真佐子校長は「企業側は就業実習を通じ『障害者は仕事ができない』というイメージを改めつつある」と強調する。担当者は「就職という出口を示すことで、子どもたちはやる気を出している」と話している。

読み書き困難疑似体験ソフト無償配布 つくばのNPO 茨城

茨城新聞 
障害などで読み書きが困難な子どもたちを理解してもらおうと、つくば市二の宮のNPO法人・リヴォルヴ学校教育研究所は、読み書き困難を疑似体験する小冊子とパソコンソフトを作成した。全国の都道府県と市町村の教育委員会に提供するほか、一般希望者にも無償で配布する。冊子などは同研究所が運営するフリースクール「ライズ学園」での指導内容を基に▽カタカナやアルファベットの字形を識別できない▽うまく文字をなぞれない▽左右逆の鏡文字を書くなど、具体例を挙げながら説明。指導法やサポートのヒントも記した。

大垣共立銀、障害者を定期採用 就労支援制度に登録 岐阜

日本経済新聞 
大垣共立銀行は17日、障害者の就労支援を強化すると発表した。障害のある人が学ぶ「特別支援学校」の新卒者の定期採用を4月から始めるほか、大垣駅前(岐阜県大垣市)の商店街の一角にバリアフリーなどに配慮した専用拠点を同月開設する。簡単な事務作業などを任せる予定。空き店舗の解消も併せて、地域貢献に積極的な姿勢を明確にする狙い。障害者の就労支援に前向きな企業をネットワーク化する岐阜県教育委員会の制度「働きたい!応援団 ぎふ」に登録した。この枠組みを通じて、特別支援学校などとの連携を今後強化する方針。

【イベント プレビュー&レビュー】「発達障害」の知識を深める講座 岐阜

SankeiBiz 
岐阜市生涯学習センター(岐阜市)は、3月12日午前10時から、「発達障害に気づかない大人たち」と題した講座を開催する。「発達障害」は自閉症やアスペルガー症候群、学習障害などの総称。子供に現れる症状だと思われがちだが、大人になってから顕在化することが多いという。参加希望者は往復はがきに講座名、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上、岐阜市生涯学習センター生涯学習係まで。料金は300円。定員は100人。

大津市東部 初の障害児施設 5月開設 発達障害乳児も受け入れ 岐阜

読売新聞 
障害があるため療育が必要な乳幼児の受け入れ増を図るため、大津市は5月、通所施設「市立東部子ども療育センター」を同市萱野浦に開設する。市内では3施設目だが、市東部では初めて。発達障害の可能性のある乳児も受け入れることにしており、市障害福祉課は「より広い範囲でサービスが提供できるようになる。待機児の解消にもつながるはずだ」としている。スタッフは保育士12人と看護師、発達相談員で、1〜3歳の障害児と、発達障害の可能性があって支援が必要な乳幼児計40人を受け入れる。障害児は週5日、発達支援の必要な乳児は週2日、それぞれ通所し、遊びなどを通して集団生活に慣れさせる。保護者向けには、発達障害の種類や子どもとの接し方、福祉面での支援制度などに関する学習会も定期的に実施する。

知的障害児バンド「ピュアハート」 20日帰国コンサート 福岡

西日本新聞 
ありがとう、そしてただいま。福岡都市圏の知的障害児ら7人でつくるアマチュアバンド「ピュアハート」(事務局・筑紫野市)が20日、同市二日市南の生涯学習センター・さんあいホールで、デンマーク公演の報告を兼ねた帰国コンサートを開く。指揮者の国友美枝子さん(53)は「貴重な体験をし、一回り成長したメンバーの演奏を聴いてほしい」と呼び掛けている。ピュアハートは2004年11月、音楽講師の国友さんが知的障害のある子どもたちと結成。現在、メンバーは11ー21歳で、演奏中のハプニングも含め、ありのままの姿を見せている。コンサートでは約1時間、現地の映像とともにメンバー全員が感想を報告した後、13曲を披露する。公演は午後2時と午後6時の2回。入場無料。

パン移動販売で膨らむ希望 墨田の授産施設に車寄贈 東京

MSN産経ニュース 
東京都墨田区立花の知的障害者通所授産施設「墨田さんさんプラザ」が18日、移動販売車での営業を始めた。これまでは所内の喫茶コーナーでの販売が中心だったが、販路の拡大によって、PR効果や施設利用者の作業内容の増加に期待している。車は、NTT東日本社員の「社会福祉を進める会」などから寄贈された。小野坂明夫施設長(63)は、移動販売によって、これまで施設の存在を知らなかった人たちへのPRになるうえ、利用者にとって包装や接客などの作業が増えることで、働く可能性が広がるのは大きな利点だとして、寄贈に感謝していた。移動販売車は、東向島のすみだボランティアセンターの前庭で毎週金曜午前11時半から売り切れるまで。水曜は、同区墨田のワクワク工房デイサービスでも販売する。

近江学園作品展:一人一人の個性見て 滋賀

毎日新聞 
湖南市の知的障害者施設「県立近江学園」の園生たちによる作品展が18日から草津イオンモール(草津市新浜町)2階のイオンホールで開かれる。入場無料。20日まで。陶器や木工品、絵画など約100点を展示。勝部神社の火祭りで使われたたいまつの廃材で作ったテーブルセットや、日本の知的障害者らの作品を紹介してパリで反響を呼んだ「アール・ブリュット・ジャポネ展」に出展した卒園生が新たに作った陶器のオブジェなどが見られる。

障害者作品展:すてきな世界味わって 東京

毎日新聞 
障害を持った人が制作した絵や粘土作品などを展示する「つくる展」が18日、昔は町工場として使われていた台東区日本堤2のギャラリー「三富製作所」で始まる。20日まで。同展は障害児の母親らが設立した同区のNPO法人「ほおずきの会」が主催。期間中の19日には、同製作所で段ボールを使ったワークショップが開かれるほか、グループホームや学齢部門の自由見学会もある。

個性豊かな図画工作700点 玉野で特別支援学級作品展 岡山

山陽新聞 
特別支援学級で学ぶ小中学生らの合同作品展(玉野市特別支援教育研究会、同市青い鳥育成会主催)が17日、玉野市宇野の市総合文化センターで始まり、子どもたちの個性あふれる図画や工作が並んでいる。19日まで。市内の12小学校と5中学校の児童生徒と、障害児通所施設・わかえの園の乳幼児が、教師らのアドバイスを受けながら作り上げた約700点を展示した。

2011年2月18日金曜日

障害者基本法:「捜査、障害者配慮を」改正案に規定

毎日新聞 
政府は今国会に提出予定の障害者基本法改正案に、障害者が関わった刑事事件の際、障害の特性に配慮するよう捜査当局に施策を求める規定を盛り込む方針を決めた。知的障害者が関わる事件では、逮捕状の内容や黙秘権の告知について正しく理解できず、当局に迎合的な供述をする恐れがあることから、事実認定に重大な誤りを生む危険性を指摘する声が多い。規定には刑事司法手続きの適正化を図る狙いがある。日本が今後批准をめざす障害者権利条約には、司法手続きの平等を図るための障害者への配慮が定められており、批准に向けた国内法整備が課題となっている。

罪を犯した知的障害者支援 専門家が実践書発刊 兵庫

神戸新聞 
罪を犯した知的障害者に対し、事件発生時から社会復帰までの支援のあり方をまとめた実践書を、兵庫県内の弁護士や社会福祉士でつくる専門家グループが発刊した。知的障害者への適正な取り調べが求められる中、意思疎通が難しい「障害特性」への理解の必要性も強調。実際の支援事例を盛り込み、再犯防止につなげる仕組みを提言している。「罪を犯した知的障がいのある人の弁護と支援」。警察・検察の取り調べ時や裁判での弁護活動、判決確定後の成年後見人としての支援計画づくりを続ける尼崎市の谷村慎介弁護士(41)が編集した。

入所者の預金盗む 障害者施設長を逮捕 東京

MSN産経ニュース 
入所していた知的障害者の女性(30)のキャッシュカードを使って預金を引き出したとして、警視庁立川署は窃盗の疑いで、東京都立川市若葉町の障害者施設「LaLaLa若葉」施設長、山崎則良容疑者(53)を逮捕した。同署によると、山崎容疑者は「生活費やパチンコに使った。十数回引き出した」と供述。女性の口座からは昨年4月〜6月に、計約100万円が引き出されており、同署で関連を調べている。

特集ワイド:ご存じですか? 20〜30代で受診増「大人の発達障害」

毎日新聞 
大人の発達障害が注目されている。これまでは子どもの障害とされていたが、大人になっても症状が残る人がいる。特に20〜30代で発達障害を疑って受診する人が増えているという。「大人の発達障害がわかる本」(洋泉社)を監修する吉祥寺クローバークリニック(備瀬(びせ)哲弘院長)を、発達障害で受診する人はここ2、3年で約2倍に増え、特に20〜30代が多い。備瀬院長は「啓蒙(けいもう)が進み、メディアが取り上げる機会が増えたこと」を要因に挙げる。20〜30代に多いのは、就職を機に問題が表面化することが多いからだ。

【発達障害と向き合う】「心の回復力」研究報告 教師・保護者集いシンポ 栃木

下野新聞 
心の回復力を意味する「リジリエンシー」をキーワードに発達障害児への支援を考える公開シンポジウムが13日、駅東通り2丁目の白鴎大東キャンパスで開かれ、県内小中学校の教員や発達障害のある子の保護者ら約80人が参加した。同大の仁平義明教授(応用認知心理学)を代表とする東日本の大学関係者らの研究グループが主催。同グループは本年度まで3年間、研究を続けてきた。

発達障害支援や連携策探る 26日から国際医福大で北大教授ら 栃木

下野新聞 
NPO法人障害児・者トータルサポートセンター空(大田原市親園)は同市北金丸の国際医療福祉大で20日と3月27日、自閉症やアスペルガー症候群のうち知的障害のないケースを中心に発達障害に関する講演会を開く。鹿沼市出身の児童精神科医で北海道大の田中康雄教授らを講師に、支援や関係機関連携策などを探る。 同NPO法人は「発達障害への意識が高まり課題が多く現れている」とし、実行委員会(阿見典子委員長)を組織。保護者、教員をはじめ幅広い層を対象に初めて500人規模の講演会を実施する。いずれも午前10から2時間。

松橋西養護学校で高等部3年生を対象にメイク講習 熊本

テレビ熊本 
宇城市松橋町の松橋西養護学校では卒業して社会人になる高等部の3年生を対象に身だしなみを学んでもらおうと3年前からプロの講師を招いた授業を行っています。今回は6人の女子生徒がメイクについて学びました。講師に招かれたのは、学校や施設を回りメイク講習を行っている資生堂販売・熊本オフィスの斉藤さんです。「メイクをしてきれいになることで頑張ろうという気持ちになるので、上手にメイクをしてください」とエールを送りました。生徒たちは来月11日に卒業式を迎え、ほとんどの人が就職するための訓練や作業所などで働くということです。

知的障害者のバスケ普及目指 県連盟が10周年 長野

信濃毎日新聞 
知的障害者が行うバスケットボール競技の普及を目指す県FIDバスケットボール連盟が創立10周年を迎える。2001年2月の設立から県内の特別支援学校などに呼び掛け、競技人口は約200人と6倍以上に増え、レベルも向上。ただ、支援体制には課題もあり、関係者は「さらに理解を広げたい」としている。「社会全般に、障害者スポーツを支援する意識はまだ希薄な面がある」と指摘。現在は厚生労働省が所管する障害者スポーツが、新設が検討されているスポーツ庁の所管になることに期待し「これを機に理解や支援が進むといい」と話している。

自閉症児・者の作品展 神奈川

タウンニュース 
自閉症の子どもや大人が描いた美術作品を展示する「平成22年度自閉症児・者作品展」が2月18日(金)から20日(日)まで、ジャスコ秦野店2階の中央エスカレーター横で開催される。時間は午前10時から午後5時まで、入場無料。市自閉症児・者親の会が主催、県自閉症児・者親の会連合会が共催。秦野丹沢ライオンズクラブ、ジャスコ秦野店が協力している。この作品展は「ミロより優しく、ゴッホより激しく、ピカソより純真」をキャッチフレーズに平成17年から開催しているもの。

特別支援学校個性豊か作品展 埼玉

読売新聞 
知的障害のある児童や生徒が通う川口市の県立川口特別支援学校の作品展が16日、同市前川のイオンモール川口キャラのイーストモール3階で始まった。地元の人たちに日頃の学習成果などを知ってもらおうと同校が開催。展示されているのは、小学、中学、高等各部に通う263人の児童らが、授業で制作した色鮮やかな絵画やアクセサリーなどで、修学旅行先の沖縄で拾ったサンゴや、花びらの形に切ったペットボトルを使うなど、いずれも工夫が凝らしてある。同市芝の主婦鈴木恵子さん(36)は「作品に個性がある」と感心していた。22日まで。

NHK教育「バリバラ」…自らの障害 ネタに笑い

読売新聞 
脳性マヒなどの障害者が自らの障害をネタにお笑いパフォーマンスを演じるーー。NHK教育の福祉番組「きらっといきる」(金曜後8・00)の「バリバラ」が話題を呼んでいる。衝撃的に見える試みの背景には、長寿番組の方向転換があった。「見ていいのかと戸惑うけれど、見れば面白い。そこで、見る側のバリアフリー度が問われる気がする」。日比野和雅チーフプロデューサー(CP)は話す。「視聴者に、障害者の生き方を見て感動してほしいのではなく、障害者と自分との関係を考えてほしい」と狙いを語る。バラエティーはそのための表現手段のひとつ。試行錯誤から生まれた試みは、福祉番組の枠を超えた広がりを見せ始めている。

2011年2月17日木曜日

知的障害施設:入所者に性的暴行、容疑の元職員逮捕 埼玉

毎日新聞 
埼玉県内の知的障害者の入所施設で、20代の女性入所者に性的暴行を加えたとして、県警は16日、同県熊谷市玉井に住む元施設職員の田口寛敏容疑者(33)を準強姦(ごうかん)容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。障害のため抵抗が困難なことに乗じて暴行していたとみて調べる。県警は、他にも施設を利用した女性数人が被害に遭ったとみて別の準強姦容疑でも調べる方針。

専門枠越え発達障害研究、広島大大学院プロジェクト 広島

読売新聞 
広島大大学院は4月から、脳科学や行動科学、工学など異なる分野の研究者がチームを組み、発達障害を研究するプロジェクトを始める。遺伝子レベルまでさかのぼって原因を究明する一方、機能改善に向けて多角的にアプローチすることで、より効果的な診断、支援体制を整えたい考えだ。内匠教授は「今までは障害に合わせた対症療法が主体だった。プロジェクトでは発症原因を突き止め、科学的根拠に基づいた支援体制を確立したい」と意気込んでいる。

発達障害の児童 少人数教室で自信 大分

大分合同新聞 
県教委によると、知的には遅れのない発達障害児は通常学級で過ごしている。だが、集中力が続かないなどさまざまな理由で授業や集団行動になじめず、本人も周囲も悩むケースがある。このため2006年度に初めて発達障害児向けの通級指導教室を県内の3小学校に設置。学校現場からの要望も高く、10年度には14教室を増やし、約100人の児童が利用している。ただ、担当教員の半数が特別支援学校教諭の免許を持たないなど「専門性を磨くのが課題」(県教委特別支援教育課)。今後、研修に力を入れ、発達障害への理解を深めるとともに、児童一人一人に応じた指導方法を身に付けてもらう方針だ。

名張市子ども発達支援センター:整備費に3000万円 三重

毎日新聞 
名張市健康福祉部は15日、市議会全員協議会で、来年度中に開設予定の「市子ども発達支援センター」(百合が丘西6)の整備費が計約3000万円になることを報告した。同センターは、発達障害児(19歳未満)の療育や家族相談などをする施設で、製薬会社の元研修棟を借りる。内訳は、設計委託料150万円▽手すりや多目的トイレ設置など施設建物改修工事1200万円▽駐車場、段差のない進入路整備など付帯工事1300万円▽滑り台、簡易プールなど備品購入350万円。半額は国の地域医療再生基金を充当する予定。年間経費は人件費など約4000万円になる見込み。

大胆な構図 障害者アート 広島

中国新聞 
障害のある人の作品を展示した「アート・ルネッサンス2011」が広島市中区袋町の市まちづくり市民交流プラザで開かれている。アクリル絵の具で鮮やかに描いたツバキなどの絵画や、動物をかたどった陶芸作品など98点が並ぶ。安佐南区のNPO法人「コミュニティリーダーひゅーるぽん」が中国地方の福祉施設や学校に呼び掛け、集まった525点の中から選んだ。20日まで。無料。

自閉症、映画で 神奈川

タウンニュース 
平戸地域ケアプラザで3月6日(日)、映画「ぼくはうみがみたくなりました」の上映会が開催される。自閉症の青年と、人生に少し行き詰まっている看護学生が偶然から海へ向かう旅に出て、そこで出会う人々との交流を描いたストーリー。午後2時〜4時。無料。中学生以上(先着50人)。

ラーメン店「大砲」障害者に無料提供 福岡

西日本新聞 
久留米市のラーメン店チェーン「大砲」(香月均社長)は16日、同市三潴町西牟田の障害者施設「栄光園」(樋口博行理事長)で、入所者ら140人にラーメンなどを無料で振る舞った。栄光園には、知的、身体、精神の各障害者98人が入所または通所。施設利用者を外食に連れていくこともあるが、個室がなく、客の回転も早いラーメン店は「迷惑がかかる」と遠慮してきた。このため、同園が「ラーメン店の味を堪能させたい」と、大砲に出張営業を依頼したところ、福祉施設への社会貢献を考えていた香月社長が無料での提供を申し出た。香月社長は「ラーメンは人の心を温める、人を元気にする食べ物だと再認識した」と目を細めていた。

2011年2月16日水曜日

障害者基本法:内閣府が改正案概要 「障害は社会問題」

毎日新聞 
内閣府は14日の「障がい者制度改革推進会議」で障害者基本法改正案の概要を示した。改正案は通常国会に提出の予定だが、障害者側と省庁の見解に隔たりが大きく、提出まで難航も予想される。概要は障害者の定義を、身体、知的、精神などの障害があり、社会的障壁によって日常や社会生活に「相当な制限を受ける状態にある」人とした。社会的障壁は日常や社会生活で「障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切」と明記。障害を個人的問題ではなく社会的な問題ととらえる見方を示した。

生保信託:注目集める 受取人・支払い方法柔軟に

毎日新聞 
死亡保険金の受取人や支払い方法などをあらかじめ柔軟に設定できる「生命保険信託」が注目されている。家族の形が多様化し相続トラブルが増える中、保険金の新たな受け取り方として利用拡大が期待される。「保険金を長期間、安心して残したい」。最初の契約者となった佐賀県伊万里市の女性(58)はこう話す。1年前に夫と死別。同居する長女(29)がダウン症で、多くの不安を抱えている。女性はプルデンシャルの終身死亡保険に複数加入し、保険金額は計4000万円。プルデンシャルを通じ中央三井と契約を結び、自身の死亡時に保険金から葬儀代が支払われ、残った分から毎月15万円ずつ20年間にわたり長女に生活費が振り込まれるようにした。

全小中学校に「発達支援室」設置提言 長野

信濃毎日新聞 
障害がある子どもたちの教育支援の基本指針について話し合う県特別支援教育連携協議会は14日、県庁で最終会合を開き、県教委に提出する報告書案をまとめた。知的障害や発達障害などの児童・生徒に多様な学びの場を提供するため、「発達支援室」(仮称)を公立の全小中学校に設置することなどを提言した。

自閉症の22歳コンサート 周南で16日 マリンバで9曲演奏 山口

読売新聞 
自閉症で下松市在住の武居輝樹さん(22)が16日、周南市市民館でマリンバのコンサートを開く。母親の芳子さん(50)は「周りの人が少し手助けをすれば、自閉症の人たちも自立して生きられることを知ってほしい」と来場を呼び掛けている。音楽が好きだったため、中学2年の時に芳子さんが週1回、マリンバのレッスンに通わせたところ、のみ込みが早く、約2年半でソロでリサイタルを開けるまで上達。コンサートは2部構成で、童謡やクラシック9曲を演奏。幕あいに、芳子さんが自らの体験に基づいた自閉症についての解説を行う。入場無料。

障害者の就労支援拠点開設 千葉

千葉日報 
障害者の就労支援事業を展開するウイングル(本社・東京都千代田区)が、船橋市東船橋3に就労移行支援事業所「ヒューマンサポート船橋」を今月開設した。千葉市内の千葉事業所に続き県内2カ所目。20〜50代の約25人が登録し、パソコンやビジネスマナーの講習を受けながら就職を目指している。指導に当たるのはサービス管理責任者ら6人。寺田克彦グループリーダーは「パソコン技術があるからといって就職できるわけではない。むしろ、コミュニケーション能力が重要」と指摘する。価格は300円(税込み)。26日のPR販売会は午前10時〜午後3時。

子会社化で障害者雇用へ/ティーネットヴィグラ 香川

四国新聞 
建設コンサルタントなどのティーネットジャパン(香川県高松市)は14日、障害者雇用促進法に基づく特例子会社のティーネットヴィグラ(同)が、同日までにうどん製造販売のさぬき狸屋(香川県琴平町)の全株式を取得したと発表した。子会社化することで、製麺分野での障害者の雇用促進を図る。ヴィグラは2005年に設立。社員数は障害者10人を含む14人で、現在の事業は事務作業や施設清掃など、ジャパンからの受託業務が中心。子会社化は障害者の雇用の場を広げるのが目的。さぬき狸屋は香川県多度津町の工場でうどん製品を製造しており、ジャパンは「袋詰めや発送などの作業で障害者が働ける場をつくりたい」としている。

授産品「フルーツチップス」 東武宇都宮百貨店が販売 26日にPR販売会 栃木

下野新聞 
障害者授産施設や市などで構成される「市授産品創造開発研究会」が開発した授産品「フルーツチップス」の販売がこのほど、東武宇都宮百貨店ふるさとギフトコーナーで始まった。商業ベースで授産品が大型商業施設で販売されることは珍しく、同研究会にとって初めて。26日には、施設職員らがPR販売会を同百貨店で開く。授産品は社会的貢献の一環で出張販売や直売所などで販売されるケースが多いが、大型商業施設での常設販売は珍しい。同百貨店の陳列には“授産品”の表示は一切なく、一般商品と肩を並べて販売されている。売れ行きは予想を上回るペースで、好調だという。

授産施設の商品産直 「地産地消市場」で初開催 宮城

河北新報 
障害者が授産施設で手作りした食品や花きなどを販売する「社会就労センター にぎわい市」が、仙台市青葉区一番町の「地産地消市場」で開かれている。17日まで。市町村の特産品などを扱っている同市場に、授産施設の商品が並ぶのは初めて。販路拡大を支援するNPO法人「みやぎセルプ協働受注センター」(太白区)が主催。授産施設で生産する商品の質を知ってもらい、施設利用者の工賃アップにつなげようと企画した。午前10時半〜午後6時。最終日の17日は午後5時まで。

2011年2月15日火曜日

ADHDのある子どもの適切な支援を、ウェブでサポート

共同通信PRワイヤー 
日本イーライリリー株式会社(本社:神戸市、社長:アルフォンゾ・G・ズルエッタ)は、注意欠陥/多動性障害(以下、ADHD)のある子どもの支援や理解を促進するADHD情報提供サイト『ADHD.co.jp』(https://www.adhd.co.jp/)を、保護者や学校関係者向けに大幅に拡充いたしました。今回、新たに、ADHD当事者やそのご家族、専門医とともに開発したADHD理解促進アニメーション「ADHDの正しい理解のために」では、子どもの日常生活を通じて、周囲に誤解を受けやすい行動の特性や当事者・保護者が直面する生活上の困難を分かりやすく紹介しています。
  • ADHD.co.jp ADHD(注意欠如・多動性障害)を十分に理解し、正しく対処していただくための情報をお届けします。

障害ある子らと教え学び「発見」 「遠山真学塾」の小笠さん 東京

朝日新聞 
東京都武蔵野市内で障害のある子どもや若者に、算数や数学などを教える「遠山真学塾」を主宰する小笠毅さん(70)が冊子「塾を原点とした教え学びの“関数”ー人間万事塞翁(さいおう)が馬ー」を作った。数学の授業で習う「関数」を「人間的な働きを持つキャラクター」と位置づけ、塾を28年間続ける中でのエピソードなどと関連させて語っている。冊子は64ページ。第2部では、小笠さんが母校の徳島県立小松島高校で語った話も収録した。非売品だが実費500円で購入可。

支援に感謝 踊りや演奏「ホップあき」 高知

朝日新聞 
重度の知的障害のある人たちが通う共同作業所「ホップあき」(長田純子所長)が12日、今年4回目の「結いの里フェスティバル ホップ・ステップ・ジャンプ」を田野町ふれあいセンターで開いた。「障害者の自立に役立てば」と、県東部のNPO法人や福祉作業所の仲間たちが出店し、交流の輪を広げた。ホップあきは2000年、「安芸市障害児をもつ親の会」が集めた募金や市の援助で設立。軽作業をするかたわら、障害者の独特の感性を生かそうと、音楽や踊りの発表、書や絵の制作に取り組んできた。

2011年2月14日月曜日

【発達障害と向き合う】おもちゃで学び後押し 白鴎大・中谷教授、遊びから成功体験を 栃木

下野新聞 
教材としてのおもちゃを長年研究してきた白鴎大教育学部(小山市大行寺)の中谷陽子教授(70)は14日から24日までの全6日間、自らの研究室で発達障害児を中心に子どもの学びを後押しするおもちゃの「ミュージアム」を開く。自身が集めた数千点から、世界各国の珍しい積み木ややじろべえなど約100点を展示。「成功体験の少なくなりがちな発達障害のある子にも、遊びの中から学ぶ喜びを感じてほしい」という願いが込められている。開催日は14〜17日までと21、24日。いずれも午前11時〜午後4時。

発達障害児対応で平塚市 通級施設を新設 言語障害、難聴児施設も 神奈川

東京新聞 
平塚市は、市立崇善小学校(浅間町)敷地内に発達障害児の通級施設「学びの教室」を新設し、4月1日から授業を始める。老朽化した言語障害と難聴児童・幼児のための「言葉の教室」建て替えに合わせ、発達障害児の指導教室を併設した。両機能の併設は県内初という。初年度の通級者は定員20人に対し、募集に応じた15人。いずれも普段は市内小学校へ通学し、週一度の割合で施設へ通うという。担当者は「施設の利用希望者は今後、増加する見込み。2011年度の状況を見て、次年度以降の定員を再考したい」としている。

知的障害者に就労を/NPO勉強会 和歌山

朝日新聞 
設立1周年を迎えたNPO法人「和歌山自立支援センター」(栩原吉教(とち・はら・よし・のり)理事長)が12日、知的障害者の就労について考える勉強会を、和歌山市手平2丁目の和歌山ビッグ愛で開いた。企業経営者や教師、学生ら約100人が参加し、意見を交わした。栩原さんは、和歌山市内で貸しおしぼりの「三共レンタルサービス」を経営。社員の約8割にあたる障害者25人を雇っている。障害者の就労機会をさらに広げようと同センターを設立し、就労支援事業所「ともにー」(定員10人)の運営をしている。

地元食材豊富 縄文あいす人気 広島

読売新聞 
安芸高田市の障害福祉サービス事業所「ひとは工房」の知的障害者が製造、販売しているアイスクリーム「縄文あいす」が人気を呼んでいる。古代米や清酒など地元食材を使ったバラエティーに富んだ味で、発売から7年たった今も売り上げは少しずつ伸び続け、島根や鳥取など県外から車で買いに来るファンも。メンバーは「喜んでくれる顔を見たい」と作業に精を出している。シングル300円から。月曜休み(祝日の場合は翌日)。営業時間は午前10時半〜午後6時。

セラピー犬と障がい者交流 沖縄市で競技楽しむ 沖縄

沖縄タイムス 
セラピー犬と障がい者が交流を深める、第6回「新春わんわん大運動会」(主催・NPO法人沖縄災害救助犬協会)が12日、沖縄市の白川米軍娯楽施設サッカー場で開かれた。同協会の真栄城忠之理事長は、県内約10の障がい者関連団体などから約200人が参加していることを報告。その上で「時間の許す限り、セラピー犬と楽しい交流の時間をつくってもらいたい」とあいさつした。県内企業や社協、高校なども協力、協賛した。

2011年2月13日日曜日

発達障害支援へ連携強化模索 広島

中国新聞 
発達障害のある子どもの生活を、学校や地域で支える体制に課題が浮かんでいる。東広島市の専門機関では保護者からの相談が増え続け、授業などを補助する教員や専門施設も不足しがち。市は、教育現場での支援強化のため、専門機関と市教委の連携を強める方向で検討している。市は07年、はあとふるを設置して精神や知的、身体障害とともに発達障害の相談も受けてきた。ただ、要員は十分でなく、小中学校の授業で子どもの補助を目的に市教委が任命する教育支援員やサポーターは各校1、2人にとどまる。はあとふるは新年度、学校での支援強化に向け、市教委との連携を深める方針。学校生活の相談事業でアドバイザーを務める元教員と、支援を定期的に協議するという。

のびのび支援学級アート 徳島

読売新聞 
徳島市などの14中学校の特別支援学級で学ぶ生徒75人の絵画、手芸、彫刻作品など約160作品を披露する「さくら作品展」(徳島市など主催、読売新聞徳島支局など後援)が、同市沖浜東のふれあい健康館で開かれている。13日までで、14〜18日は同市役所で展示する。

アート作品展:障害者の個性光る 神戸で15日まで 兵庫

毎日新聞 
障害者の個性豊かなアート作品を集めた「ドギドギ展〜もじもじもじ〜」が11日、神戸市中央区元町通4のこうべまちづくり会館で始まった。障害者と共生できる地域作りを目指す「もとまちハートミュージアム2011」(実行委主催)の一環で、15日まで。入場無料。実行委の松村敏明委員長は「障害を持った人がおおらかに描いた作品ばかりを選んだ。たくさんの人に見てもらうことで更なる創作意欲がわくはずです」と話している。

教える育む学び合う:県立紀伊コスモス支援学校高等部 パン製造販売を体験 和歌山

毎日新聞 
県立紀伊コスモス支援学校高等部(和歌山市弘西)では週1回、生徒が製パン活動に取り組んでいる。生徒の卒業後の就労を見据え、働く意欲や仕事への姿勢を作業を通して学ぶためだ。三反田和人校長は「社会に出た時に、自分が人の役に立つんだという思いを持ってもらいたい」と狙いを語る。その成果を披露しようと、製パン班の代表3人は4日、出来上がったばかりのパンを携え、県庁に仁坂吉伸知事を訪問。チーズパンやクリームパン、メロンパンなど10種類のパンを卓上に並べた。仁坂知事は好物のメロンパンを一口食べると開口一番、「とてもおいしい。100点満点」。生徒らに安堵(あんど)の笑みが広がった。

2011年2月12日土曜日

【発達障害と向き合う】触覚過敏が影響 「妥協しない指導」が鍵 栃木

下野新聞 
自閉症の子どもに見られる「わがままに映る」振る舞いの背景には、他人に触られることを極端に嫌うなどの触覚過敏がある。1月末に宇都宮大で開かれた「発達が気になる子の実践ワークショップ」(LD等発達障がい児者親の会ゆずりは、とちぎ発達障害研究会主催)。東京都立港特別支援学校主任教諭の川上康則さん(36)は、架空の「教室を出て行ってしまうヒナさん」を検討事例に、触覚の過敏さと自閉症児の行動の関係や支援策を解説した。不得意なことを逃避・拒否ですり抜けているヒナさん。川上さんは「苦手なことも適切なサポートを受けやり遂げることで成長させることが大切。そのためには、この大人は『辛抱強くやり遂げるまで妥協しない。泣いたり叫んだりする方法は通用しない』と印象付けることが鍵になる」と訴える。

子ども相談室:4歳息子と同級の発達遅い男の子…=スクールカウンセラー・山下直樹

毎日新聞 
◇Q・4歳息子と同級の発達遅い男の子、接し方は
◇A・不安や緊張、誰にもある 輝く個性に目を向けて

障害のあるなしにかかわらず、人と人が出会う時は互いに不安と緊張を伴うものです。あなたもその保育園の友達とかかわる際、少しの不安と緊張を抱いているのかもしれません。「障害」を持つ子どもと出会った時、私自身が大切にしていることは、たとえ「障害」があっても、その子どもの本質的な部分である個性は「障害」を持ちえない、ということです。重い障害があっても、その子の個性は輝いています。私はゆっくりと自分のペースで変化、成長する子どもを見る時、子どもの個性の輝きを感じることができます。

少年不明:伊達の15歳の情報提供呼びかけ 3年前から姿消す 北海道

毎日新聞 
伊達市の知的障害児者総合援助施設「太陽の園」に入所していた砂浜佳祐さん(当時15歳)が行方不明になって丸3年になる11日、園の職員約20人や伊達署員が伊達市と登別市の大型商業施設前でチラシ約800枚を配り、買い物客らに情報提供を呼びかけた。砂浜さんは08年2月11日、園内で職員に見かけられたのを最後に姿が分からなくなった。これまでに有力情報がなく、園の東山浩史総務部長は「ささいなことでも構わないので、情報を寄せてほしい」と話している。

<'11予算案 東村山市> 発達障害児童ら支援 専門家チームを派遣へ 東京

東京新聞 
発達障害の子どもたちを適切に指導するため、東村山市教委は医師や臨床心理士らでつくるチームを小中学校の普通学級に派遣するなど、支援体制を強化する。10日発表した新年度予算案に、特別支援教育専門家チーム設置事業費191万円など関連経費を盛り込んだ。チームは20人程度で構成。学校側の求めに応じて普通学級などを巡回し、児童生徒一人一人の様子をみる。状態や支援の必要性、支援内容などを検討し、個々に合った対応を学校に助言する。

展覧会:ワークスペース街の作品展ーーきょうから北浜 大阪

毎日新聞 
大阪市阿倍野区の知的障害者通所施設「ワークスペース街(マーチ)」(NPO法人ドマーニ運営)が11日から、開所10周年を控えて、利用者の作品展覧会を大阪市中央区北浜3のエル・おおさかで開く。同施設は02年4月にオープン。カレーパン作りや販売、野菜の栽培などを通じて障害者の自立を支えてきた。08年からは米ニューヨーク出身の壁画家、ヒューズ・R・マシューさんの協力を受けて絵画教室を開き、障害を持つ生徒らの感性を磨く手伝いをしている。今回は、生徒らが心を込めた動物の絵や抽象画など37点を紹介する。13日まで。午前11時〜午後5時(13日は午後3時まで)。無料。

輝き放つ自由な創作 盛岡・きららアート展 岩手

岩手日報 
知的障害などがある人の作品の公募展、第14回いわて・きららアート・コレクションは、盛岡市盛岡駅西通2丁目の盛岡市民文化ホール・展示ホールで13日まで開かれている。内面の衝動に導かれて描き、形づくった作品群は、創作の喜びに満ち、強い輝きを放っている。午前10時から午後5時、最終日同3時半まで。入場無料。

知的障害者雇用施設で説明会 神栖のクラレ鹿島事業所 茨城

朝日新聞 
神栖市知手にクラレ鹿島事業所が開設した知的障害者雇用施設「あおぞらワークス」で10日、説明会があった。近く操業が始まるが、雇用された5人は「ずっと続けられそう」などと張り切っている。5人は鹿島、神栖市などに住む19歳から38歳までの男女。いずれもハローワークを通じて雇用された。同事業所で製造した液状ゴムを入れる2重のポリ袋を作るという。大きさの違うポリ袋を重ねるが、よれないようにぴったり重ねなければならない。穴が開くのは厳禁。手のクリームなどが付着してもだめで、なかなか神経を使う作業だ。クラレでは同様の施設を新潟、愛媛県内にも開設している。いずれも同社各事業所の一部門と位置づけられ、給料をクラレが支払う。

障害者も気楽に外食を 慈善招待300人超に 大分

西日本新聞 
障害者に外食を楽しんでもらおうと、日田市のボランティアグループ「ののひるの会」は、日田玖珠地区の福祉施設の通所者、入所者を毎月、同市中ノ島のレストラン「銀の鈴」に招待している。珍しい取り組みで、これまでに出席者は延べ300人を超えた。普段は外食を控えている障害者が多いこともあり、毎回、笑みがこぼれる楽しい食事会になっている。同会は、銀の鈴の長澤道夫社長(61)が、高校の同級生で保険会社を営む手嶋直義さん(61)と「障害者が街に出やすくする機会をつくろう」とお金を出し合い、2009年11月に始めた。市内の福祉施設「神来の郷(さと)」の大下小弓(さゆみ)施設長(60)を通じて、地元の16施設に順に声を掛け、毎月20人を無料で招いている。

2011年2月11日金曜日

JSS、加盟社の営業禁止要求 障害者40人が失業恐れ 愛知

中日新聞 
愛知県高浜市の福祉サービス会社「ジョブスマイルサービス(JSS)」が、通所型の障害者雇用施設の設立・運営の指導契約をした2業者に加盟金の残金支払いを求めている訴訟で、JSSが業者に対し2013年6月までの施設営業差し止めを求めていることが分かった。JSSの主張が認められれば、2業者の施設を利用している障害者計40人が失業する恐れがあり、福祉関係者は憂慮している。同市内で障害者の就労支援施設を運営している代表者は「JSSの差し止めの請求の内容が事実なら、利用者(障害者)保護の視点が欠落している。障害者が一般企業で働けるよう訓練する事業の趣旨を重視するべきだ」と指摘している。

高機能自閉症の成人は他人の意向を理解しにくい

日本経済新聞 
高機能自閉症(high-functioning autism)の人は、IQの高い人でも他人の意向(intention)を理解するのが困難であり、そのため他人を厳しく評価し、人間関係の形成や維持に問題を生じる可能性のあることが新しい研究で明らかにされ、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Science(PNAS)」オンライン版に1月31日掲載された。他人の意向、欲求、信念を認識する能力は「心の理論(theory of mind)」と呼ばれ、一般に4〜5歳で発達する。研究共著者の1人でMIT博士研究員のLiane Young氏によると、これまでの研究で自閉症児はこの能力の発達が遅いことが示されているという。

新日本科学、米社とオキシトシン経鼻剤の開発・販売等に関するライセンス契約を締結

日本経済新聞 
当社は、Pastorus社との間で、自閉症スペクトラム(Autism Spectrum Disorder、以下「ASD」という。)の治療を目指したオキシトシン経鼻剤の開発・販売等に関するライセンス契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。オキシトシン(Oxytocin)は、下垂体から分泌されるホルモンで子宮を収縮させるなど、末梢組織に対する作用が知られており、産婦人科領域の医薬品として長年にわたり使用されてきました。一方、近年の研究でオキシトシンが神経伝達物質の放出調節、シナプス構築の調節や社会的認知に関与する特定の脳領域の活性化など、中枢神経に対する作用も特定され、最近の臨床研究の結果から、オキシトシンがASD患者の社会的認知の能力を高めることがわかってきました。Pastorus社は、この新たな作用に着目し、ASDの治療を目的としたオキシトシン薬剤の開発を進めている中、痛みが伴わずに高い安全性と有効性が期待できる当社の経鼻投与技術(の採用を決定したものであります。

ギャンブル依存 発達障害がある場合も

東京新聞
「ギャンブルにのめり込んでいる人の中には、発達障害の人がかなりいる」。こんな見方が、ギャンブル依存者の回復を支援する専門家の間で認識され始めた。入所型の回復施設「NPO法人ワンデーポート」(横浜市瀬谷区)は、発達障害がある人に合わせた回復プログラムを実施し、成果を上げている。ワンデーポートは、社会性やコミュニケーション能力が乏しい発達障害の人も回復できるようにと、〇八年から、従来のミーティングのほかに、発達障害の人向けのミーティングを定期的に開いている。発達障害の人だけが集まり、その人なりのペースで自分と向き合える。発達障害があるギャンブル依存者には、独自の回復プログラムが必要だとして、「自分たちが気づいたことを少しでも伝えていきたい」としている。

障害者を高校で雇用へ 県教委 鳥取

朝日新聞 
知的障害者や聴覚障害者に県立学校の非常勤職員として働いてもらい、民間企業に就職する地ならしをしようと、県教育委員会が新たな就労支援に乗り出す。県教委は4月以降、智頭農林、倉吉農業の2高校に4人ずつ、鳥取湖陵、米子白鳳、日野の3高校に2人ずつ、知的障害者を農場管理補助職員として採用する。各校には農場があり、農作物の水やりや除草、農業用ハウスの清掃をしながら人と関わり合う力を高めてもらう。雇用期間は最長2年。障害者を指導し、支援する非常勤職員7人も別に雇う。県内では毎年、特別支援学校の高等部や専攻科を120人前後が卒業する。就職先は食品や流通関係の倉庫業務、老人福祉施設の補助員が主で製造業は減っている。

講演会:翻訳家・ニキリンコさんら、自身の体験交え 滋賀

毎日新聞 
発達障害への理解を深めてもらおうと、近江八幡市鷹飼町の県立男女共同参画センターでこのほど、翻訳家でアスペルガー症候群のニキリンコさん(45)と出版社社長、浅見淳子さん(47)の対談形式の講演会「自閉っ子、えっちらおっちら世を渡る」が開かれた。ニキさんは、自閉症の子どもが社会で活躍するため周囲が注意すべきことを、自身の体験を振り返りながら語った。参加した彦根市の主婦、富永美砂穂さん(49)は「物のとらえ方が違い、丁寧に説明することが大切だと分かった。周りが違いを理解してサポートできたら」と話した。

障害者アート公募展で特別賞 姫路

神戸新聞 
発達障害のある子らでつくる姫路市の絵画教室「丸太っこクラブ」が、障害者対象の公募展「かんでん コラボ・アート21」で審査員特別賞に輝いた。裂いて筒状にした布でカメをかたどった作品「亀」で、最優秀に次ぐ高い評価を受けた。入賞作など15点は10〜14日、同市本町のイーグレひめじで展示される。「かんでん」は関西電力が2001年から開催。寄せられた関西2府5県の1057点から最優秀賞1点、審査員特別賞5点などを選び、10会場で巡回展示している。

自閉症知って マリンバ演奏 山口

中国新聞  
周南市教委は16日、自閉症の武居輝樹さん(22)=下松市西豊井=のマリンバのコンサートを周南市岐山通の市市民館小ホールで開く。2部構成で、クラシック、童謡など9曲を披露する。1部と2部の間に、母の芳子さん(50)が自閉症について解説する。武居さんは3歳で自閉症と分かった。マリンバは下松中2年の時、上手に演奏する自閉症の人がいると知った芳子さんの勧めで始めた。午後3時開演で1時間半の予定。ピアノの伴奏に合わせ、バッハの「メヌエット」、童謡「赤とんぼ」などを演奏する。芳子さんは「周囲が自閉症について正しく理解し、支援すれば、自閉症の人も社会で暮らしていけることを知ってほしい」と話している。無料。

好きな絵、陶芸を商品に 中京で作品展 京都

京都新聞 
京都市伏見区の授産施設「市ふしみ学園」に通う11人の作品展「やっほぅ!!ギャラリー〜ふしみからアールブリュット」が、中京区三条御幸町角の同時代ギャラリーで開かれている。同学園の利用者は3年前から、決められた商品作りをやめて、好きな絵を描いたり陶芸で時間を過ごしており、そこから評価の高い作品や商品が生まれているという。今回は、ここ1〜2年に作られた絵や版画など18点が飾られている。寺本施設長は「こう見せたいという計算のない彼らの素朴なエネルギー、才能を感じ取ってもらえれば」と話している。13日まで。正午〜午後7時(最終日は同6時)。入場無料。

知的障害者のスポーツ全国大会 開催に向け準備着々 福島

朝日新聞 
知的障害者がスポーツプログラムを発表するスペシャルオリンピックスの第5回ナショナルゲーム(全国大会)冬季大会が来年冬、県内で開幕するまで、10日でちょうど1年となった。先月に実行委員会が発足し、急ピッチで準備が進んでいる。実行委員会は今月5、6日に現地の会場視察を兼ね、スキーの指導者を集めた研修会を実施。26、27日にはスケートも同様の研修会を行う。4月には1992年バルセロナ、96年アトランタ両五輪のマラソンメダリストでスペシャルオリンピックス日本(SON)の理事長である有森裕子さんを招いて講演会かトークショーなどのチャリティーイベントを開催。6月は郡山市内で聖火の採火式を行い、知的障害がある人が聖火をリレーする「トーチラン」を実施する予定だ。

2011年2月10日木曜日

集中する工夫は…特別支援学級のノウハウ、通常学級に取り入れ 和歌山

読売新聞 
和歌山県教委は2011年度から、知的障害などを抱える子ども向けに特別支援学級などで培ってきた授業のノウハウを、小中高校の通常学級に取り入れるための研究を始める。集中力を損なわない掲示方法や、注目を集める黒板の使い方などで、一般の児童生徒にも分かりやすく楽しい授業で“学級崩壊”を回避する狙い。県教委は、通常学級で学ぶ注意欠陥・多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)を持つ子どもにも有効として、12年度の実施を目指している。「全員に分かりやすく楽しい授業が実現すれば学級は安定し、学力向上にもつながる。すぐに効果が表れなくても、継続することが大切だ」

福祉ナビ:障害者への消費者教育の重要性が高まっています。

毎日新聞 
知的障害や発達障害のある人を狙った悪質商法などが横行している。企業で働き、地域で生活する障害者が少しずつ増えている今、お金の使い方やだまされない知恵を身につけることは大切だ。社会に出る前に何を学べばいいのか。国民生活センターによると、全国の消費生活センターに寄せられた認知症高齢者や知的障害者ら「判断不十分者」からの相談は、00年度の4067件から09年度は1万370件と2・5倍に増えている。特別支援学校での授業を「親元を離れる前にお金や消費者被害について教えることはとても有意義」と評価する。

「熊本市立特別支援学校設置」検討委員会が現場視察 熊本

テレビ熊本 
熊本市で今、障害を持つ児童生徒のための市立の特別支援学校を設置するかどうかが検討されています。少子化が進む一方で、学校が足りないという問題が起きているのです。近年、発達障害などへの理解が広がるのと並行して1人1人の子供に合った教育を希望する保護者が増加、養護学校など特別支援学校へのニーズが高まっています。このため熊本市内に住む児童生徒のうち市内の養護学校などに通っているのは全体の44%にとどまり、これ以外の56%の児童生徒は宇城市や大津町など市外の養護学校に通っている状況です。子供の送り迎えなど保護者の負担も重く、これまで幾度も新設校の設置が要望されてきました。

インクルーシブ教育:考えるシンポ 特別扱いせず共に学ぶ 大阪

毎日新聞 
障害の有無にかかわらず、すべての子どもが地域の普通学級で学ぶ教育について考える「第9回インクルーシブ教育を考えるシンポジウム」(毎日新聞社・豊中市教職員組合主催、同市・市教委・市連合PTA協・市人権教育推進委員協・市社福協など後援)。豊中市本町1の市立大池小学校で5日開かれた同シンポでは、内閣府・障がい者制度改革推進会議担当室の南舘こずえ政策企画調査官が「待ったなし!インクルーシブ教〜分ける教育から、ともに学ぶ教育へ」と題し講演した。続いて障害のある人やその保護者、若手教諭らも加わって討論。参加した約200人が、推進会議の議論の様子やパネリストの体験、思いに熱心に耳を傾けていた。

作品展:支援学校生の張り絵など95点 福島

毎日新聞 
福島大学付属特別支援学校(福島市八木田)の児童生徒が制作した絵などの作品展が8日、同市上町の福島テルサで始まった。発表の場を設けて児童生徒のやる気を高めようと、同市立福島養護学校と県立大笹生養護学校を合わせた3校で95年から、毎年交代で展示している。今回は同支援学校の小学部から高等部の全校児童生徒53人が、粘土や折り紙、綿などを使った張り絵や手工芸品など、自由な作品95点を並べた。13日まで午前9時〜午後5時。入場無料。

障がい者働く場、盛岡にカフェ10日に開店 岩手

朝日新聞 
障がい者の雇用の場を広げようと、盛岡市盛岡駅西通1丁目の「アイーナ」の4階のスペースに10日、カフェ「杜(もり)のCaf((eに´付き),e)」が開店する。販売スタッフには障がい者が採用され、オープンを前に準備を進めている。カフェは開放的な吹き抜けの下に設けられ、約10人の障がい者が販売スタッフとして働くことになった。弁当や団子にケーキ、果物や野菜を使ったジェラートなどが味わえる。運営するのは、障がい者の作業所などをしているNPO法人フラット寺町「ファーム仁王」と高幸商事「やまびこ」。開店を前に、販売スタッフたちは接客を約1カ月間かけて学んだ。カフェは現在、プレオープンとして午前10時から午後2時半まで営業している。10日に開店すると、営業時間は午後5時までになる。アイーナの休館日に合わせて休み。

京都三条会商店街そばに菓子工房とキッズカフェ 地産食材使い障害者と運営 京都

烏丸経済新聞 
キッズカフェを併設した菓子工房「ぐらん・ぶるー」が2月9日、オープンした。以前は修学院に工房と店舗があったが、工房が手狭になったため同所に移転した。1階は店舗で、2階はキッズスペースを設けたカフェに。店舗面積は約95平方メートルで、席数はテーブル席が20席。同店では健常者と障害を持つスタッフが働く。代表の石井雄一郎さんは、障害を持つ子どもの母親から、「健常者と障害者が保育園の段階で隔離されるため、接し方がわからないまま大人になる」という現状を聞き、両者が一緒に遊べる場所が作りたいとキッズスペースを設けたという。「ここで働いているスタッフは皆『働きたい』という意識が高い」と石井さん。「障害を持つ人と働くのは、その人のことをよく知り、働きやすいよう仕事を見直せばできる」と話す。「働く人をよく知る事が重要なのは一般の企業でも同じ」とも。

ユズ搾り:甲良養護学校生が体験 地域と交流 滋賀

毎日新聞 
県立甲良養護学校(甲良町)の高等部1、2年生十数人がこのほど、地元のユズ園でユズ搾りを体験した。農業を通じた地域交流の一環で、生徒たちは農家の人たちの指導で作業した。果汁や皮は学校に持ち帰り、ケーキ作りに使ったりユズ茶にして味わう。田園地帯にある同校は、開校以来、田植えやイチゴ栽培などの農業体験学習を通じて地域と交流している。果樹園も整備しており、その学習も兼ねてユズ園を訪れ、昨年末には収穫を体験した。

博多のギャラリーで障害者アーティストによる企画展 福岡

博多経済新聞 
博多リバレイン(福岡市博多区下川端町)地下2階のギャラリーアートリエで2月11日より、障害者アーティストによる企画展「エイブルアート2011LifeMap」が開催される。今回で4回目となる同展。今まで美術作品を展示してきたが、今回は障害者の日常を収めた映像に「工房まる」に所属するアーティスト・濱野歩さんが制作した詩を、映像内で朗読する作品など約20作品を展示する。会場にキャンバスを設け、作家による公開制作や朗読パフォーマンスなども予定。開催時間は10時〜20時。入場無料。3月27日まで。

江戸期からの伝統・天神人形 通所者が復活 島根

山陰中央新報 
「伝統を継承し、地域へ恩返しを」。島根県の出雲地方で男児の健やかな成長を願い、桃の節句に贈られる五色天神(天神人形)づくりに、出雲市神西沖町の障害者支援施設「ふたば」の通所者が挑んでいる。市内で唯一、制作を続けてきた店舗が閉店し、昨季は途絶えたが、同施設が江戸時代からの風習を絶やすまいと、復活させた。「支えてもらっている地域社会に恩返しを」と語るのは、同施設の主任支援スタッフの高橋奈穂子さん。制作を支援するギャラリー高瀬川(同)の金本道子代表も「一生懸命に出雲の伝統を継ごうという意気込みが見える」とエールを送る。1体の価格は1千円で、同施設や市役所売店、同ギャラリーなどで販売中。

寄付:福祉分野に活用を 県に匿名で8万円 兵庫

毎日新聞 
県は8日、匿名での寄付金8万円が、差出人不明の封筒で送られてきたと発表した。福祉分野への活用を求める文書が同封されていたことから、県は3月に「原田の森ギャラリー」(神戸市灘区)で開催する県内在住の障害者による美術展「障害者芸術文化祭」の運営費に充てる。県には「福祉課」がないため、社会援護課が受け取った。09年12月14日にも匿名の寄付金3万円が送られたが、同封されていたメモの字と今回の筆跡が似ていることから、同一人物による寄付の可能性が高い。

ボランティア:農業・福祉、県外の若者育成 阿波のNPOが募る 徳島

毎日新聞 
障害者の自立支援施設を運営する阿波市土成町のNPO法人「スマイル」が、県外から若い世代のボランティアを募っている。幅広い価値観を持った若者を育てようと、島根県の旅館が09年から全国に呼び掛ける取り組みに賛同し、受け入れ先として手を挙げた。原美智子施設長は「障害への理解を深めてもらうだけでなく意見も出してもらい、施設に新しい風を吹かしたい」と期待を寄せる。ボランティアを希望する若者には、障害者らの作業の補助を担ってもらう予定で、繁忙期に当たる夏場や年末に来てもらうことを想定している。まだ応募者はいないが、原施設長は「貴重な経験になるはず。できるだけ多くの人との触れ合いが生まれれば」と話している。

2011年2月9日水曜日

発達障害児 早期発見・支援へ 埼玉

読売新聞 
県内で6万人以上と推計される発達障害のある子ども(15歳未満)の早期発見と支援を実施するため、県は、2011年度当初予算案に約1億8700万円を盛り込む方針を固めた。臨床心理士や言語聴覚士らによる「専門チーム」が、保育所や幼稚園で両親や保育士らの支援に力を入れる態勢づくりを目指す。「中核発達支援センター」も整備するとしている。新年度、まず発達障害について認識を高めてもらう必要があるとして、保育所や幼稚園などの全職員、乳幼児健診に訪れた母親向けに、テキストやリーフレットを配布。さらに、作業療法士などによる専門チームに加え、実際に発達障害児を育てる親も、保護者の相談相手となる態勢づくりを目指す。重症心身障害児施設を活用して「中核発達支援センター」を整備し、医師らによる診療・療育の受け入れ態勢も強化する方針だ。

風船の中に手作りプリン 広島

朝日新聞 
社会福祉法人「アンダンテ」が運営する障害者作業所「ジョイ・ジョイ・ワーク引野」(福山市引野町南1丁目)が、風船に手作りプリンを入れた新商品を発売した。つまようじを刺すと風船がはじけ、まん丸の白い豆乳プリンが現れる。池田正則理事長は「子どもたちに楽しみながら食べてもらいたい」とPRしている。1個150円。職員と通所者が協力して1週間に約200個を製造、同所などで販売する。池田理事長は「衛生面に気を配ったり、材料の分量を量ったりする作業は、就労支援にも役立つ」。

廃石板・タイル 建築資材に 山口

朝日新聞 
キラキラと輝く小さな石や大小様々な瓦、タイルが作るモザイク模様。知的障害者授産施設「ふしの学園」(山口市宮野上)の利用者7人が作っている「エコ平板」だ。県内の石材業者などから、割れて使えなくなった石板やタイル、れんがなどを安価で譲り受ける。それをハンマーやペンチで細かく砕き、自分たちで作ったコンクリートが固まりきらないうちに張り付けていく。障害者らの感性を生かしたデザインが特徴で、学園は「ほかの製品と比べても、品質、デザインともに劣らない」と胸を張る。

学校現場での対応は 特別支援教育の研修会 岩手

東海新報 
特別支援教育に対応した授業力向上研修会が5日、大船渡市盛町のカメリアホールで開かれた。障がいを持つ児童をはじめ、現場の実情に合ったアドバイスが送られ、出席者は熱心な表情で聴講していた。教師らで組織する同研修会実行委員会(代表・田村治男立根小教諭)が主催し、昨年に続き2回目の開催。「子どもの自尊感情(セルフエスティーム)と安心感を高める学級経営と授業経営での対応」をテーマに、現場に立つ教師の指導力強化を図ろうと企画した。

農業を障害者の働く場に つくばのNPO、開設準備 茨城

朝日新聞 
農業で障害者の仕事の場を作ろうと、つくば市のNPO法人「つくばアグリチャレンジ」が農場「ごきげんファーム」の4月開設に向けて準備を進めている。農業の担い手のいない農家などから畑を借り、障害者に働いてもらい、障害者と農業の可能性を最大限生かしたいとしている。準備を進めているのは、同NPO法人理事長でつくば市議の五十嵐立青さん(32)と、筑波大4年生で農場長の伊藤文弥さん(22)ら。働く障害者には月2万円を払う予定だが、開設までには制度を整備する。生協やスーパー、さらには研究機関などに販路を求め、当初は年間500万円の売り上げを目指す。公的な給付金と合わせて「持続的な経営」をしたいという。農場で働く障害者は、自分で働きたいうえに、簡単な作業をこなせ、つくばエクスプレスのつくば駅まで通える人が対象(家族の送迎も可)。現在、30人以上の申し込みがあり、面接をしているという。

障害者ケアホーム:「陽だまり」内の店、新装オープン 新潟

毎日新聞 
五泉市の社会福祉法人・中東福祉会の障害者ケアホーム「陽だまり」(同市東本町2)内のコミュニティースポットが、新装オープンした。今回、同市ふるさと雇用再生特別基金事業の一環で、市民3人をスタッフとして採用し再スタート。店舗では、自立就労センターいずみ内の喫茶店「ま〜まぁカフェ」のケーキや焼き菓子などを販売するほか、市内の福祉作業所で作られた作品も展示販売する。同福祉会の向隆理事長は「障害者と市民の交流の場として活用し、障害者の就労の機会も広がることを期待したい」と話した。

2011年2月8日火曜日

増える障害児 細る教育 静岡

朝日新聞 
知的障害や肢体不自由のほか、学習障害(LD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの発達障害……。少子化に歯止めがかかる兆しがみられない中、障害児教育を受ける児童生徒数は年々増加の一途をたどっている。受け皿となる県内の特別支援学校からは、「施設が手狭で教育の質を保てない」と悲鳴が上がり始めた。予備の部屋があるのは「まだましなケース」。すぐ向かいの部屋では教室に11人がやっと入り、あふれた4人は廊下で作業をしていた。授業自体廊下ですることも珍しくない。厨房(ちゅうぼう)施設も限界を超えていて給食を人数分そろえられず、高等部の教職員は弁当持参だ。一方、現場からは「教員養成が追いつかない」という指摘もある。特別支援学校では、障害児教育の幅広い知識や技術を有する「特別支援学校教諭免許状」を持っていなくても、通常の教員免許を持っていれば指導することが可能だ。実際、県内の教員の3割は免許状を持っていない。

県立高等特別支援学校:県内初、概要を発表 鳥取

毎日新聞 
県教委は、知的障害を持つ生徒の就労支援を目的とする県内初の県立高等特別支援学校(3年制)の概要を発表した。琴浦町の旧赤碕高校の校舎を活用し、13年4月開校を目指す。生産流通科(仮称)とサービス産業科(同)の2学科を設置する。生産流通科は、農業系▽食品衛生系▽流通系を設ける。サービス産業科は、サービス系▽ビルメンテナンス系▽事務オフィス系。1学年の定員は5学級40人。敷地内に定員45人の寄宿舎を併設する。学力試験により選抜を行う。

「独自の世界観で創作」 アール・ブリュット題に有識者ら意見交換 滋賀

中日新聞 
全国の福祉関係者らが福祉について話し合う「アメニティーフォーラム15」は最終日の6日、大津市のホテルで開かれ、「アール・ブリュット(生の芸術)」について考える催しや、内閣府政策統括官として共生社会政策を担当する村木厚子さんの講演などがあった。知的障害のある人や美術教育を受けていない人の創作活動のうち、独創的な芸術表現と評価された「アール・ブリュット」を現代アートの視点から魅力を読み解こうと、金沢21世紀美術館(石川県)の秋元雄史館長と、アーティストで東京芸大教授の日比野克彦さんが意見を交わした。

演奏に合わせ迫力絵画障害者グループ 山口

読売新聞 
知的障害者らでつくる芸術グループ「JOY倶楽部アトリエブラヴォ」(福岡市博多区)のメンバー2人が6日、山口市阿知須地域交流センターで開かれた「あじすふれあいフェスティバル」で、地元住民による演奏に合わせて布製のキャンバス(縦1・6メートル、横1・2メートル)に絵を描くパフォーマンスを披露した。本田雅啓さん(27)と樋渡幸大さん(28)。和太鼓の勇壮な響きや、井関小児童でつくる「金管バンドクラブ」の演奏に合わせ、赤や黄、白色などの水性ペンキを使って、布製のキャンパスいっぱいにはけを走らせた。

障害者の手作り品販売/高松で「ふれあいの店」 香川

四国新聞 
香川県高松市内の小規模作業所などに通う障害者らの手作り品を展示販売する「高松ふれあいの店」(同実行委主催)が7日、高松市役所1階市民ホールで始まった。手芸品や弁当など、目当ての品を買い求める来庁者でにぎわっている。10日まで。ふれあいの店は、障害者の自立と経済活動への参加を目的に毎年開催しており、今年で10回目。市内の17施設が参加した。

病児と親支える真心 南部医療センター わらびの会 沖縄

沖縄タイムス 
NPO法人こども医療支援わらびの会(真栄田篤彦理事長)が県立南部医療センター・こども医療センターで取り組んでいる病院ボランティア活動が5年を超えた。外来の待ち時間や病棟などで、病児やそのきょうだいの遊び相手になったり、親の悩みの聞き役としても活躍。利用者や病院からは「ありがたい存在」と好評だ。同会は「ボランティアに興味を持ってほしい」と新たな活動者も募っている。

2011年2月7日月曜日

シンポジウム:インクルーシブ教育を考える 共に学ぶ「大切さ実感」 大阪

毎日新聞 
70年代から障害の有無に関わらず地域の学校で共に学ぶ教育に取り組む豊中市で、5日行われた「第9回インクルーシブ教育を考えるシンポジウム」(豊中市教組・毎日新聞社主催、同市・市教委など後援)。市立大池小学校体育館には保護者や教育関係者らが集い、国の障害者制度改革の議論の動向など直近の状況も交えた話に熱心に耳を傾けた。自閉症、知的障害のある長男を持つ糸井みどりさん(46)は「小学校6年間でみんなと関わってきた土台があったからここまで来られた」と振り返った。

公開セミナー:発達障害の子支援へ「関係者が連携を」 兵庫

毎日新聞 
員や臨床心理士らでつくる三田学校臨床心理研究会の公開セミナーが5日、同市けやき台のウッディタウン市民センターであった。教師や臨床心理士、学生ら約70人が参加し、事例研究などで発達障害の子どもへの支援を学んだ。同研究会の中山俊昭・市立弥生小教頭が「軽度な発達課題を抱える子どもの支援」をテーマに基調講演。シンポジウムでは、塩見守・県立清水が丘学園次長▽市橋真奈美・県立神出学園主任専門指導員▽教育カウンセラーの塚田良子・市立学園小校長▽松尾将作スクールカウンセラーの4人が、現場でのケースを紹介しながら、発達障害の子どもの現状や問題点を紹介した。

反射鏡:「エコチル調査」は最初が肝心=論説委員・青野由利

毎日新聞 
環境省が1月から参加者募集を始めた「エコチル調査」もコホート研究だ。何それ?という声が聞こえてきそうだが、エコはエコロジー、チルはチルドレン。「子どもの健康と環境に関する全国調査」という名の国家プロジェクトだ。環境省によれば、この20〜30年の間に先天異常や小児ぜんそく、発達障害などが増加した。背景に、ダイオキシン類や重金属、農薬など化学物質への暴露の増加、生活習慣の変化があるのではないか。そんな仮説に基づき、発病と環境、生活習慣や遺伝との相互作用を解明するのが目的だ。

合同作品展:障害ある子どもたちの作品641点、船橋市役所で展示 千葉

毎日新聞  
特別支援学級に通学する児童生徒ら障害のある子どもたちの作品を展示する船橋市の合同作品展(市教委など主催)が9日まで、市役所1階ロビーで開かれている。市内小中学校の特別支援学級、県立・市立特別支援学校の計30校が参加。知的障害、自閉症、情緒障害、難聴、肢体不自由の子どもが制作した絵、土器、木工品など641点を展示している。市総合教育センターの担当者は「障害があっても一般の子どもと変わらない作品をぜひ見てほしい」と話している。

世界自閉症啓発デー、4月2日にシンポジウム開催

障がい者の働く場ニュース 
4月2日の世界自閉症啓発デーに合わせ、本年も同日に『世界自閉症啓発デー2011・シンポジウム』が開催されることが決定した。これは平成19年12月18日の国連総会において、毎年4月2日が「世界自閉症啓発デー」と決議されたことを受け、日本でも始まったもの。厚生労働省と社団法人 日本自閉症協会が主催する同シンポジウムの、今回のテーマは『私たちの育ちを信じて! 愛して!』。

上田で障害者女性が初の個展 長野

信濃毎日新聞 
上田市諏訪形の知的障害者更生施設「上田悠生寮」に入所している瀬志本みつ子さん(59)の初めての個展「みつこのへや」が5日、同市中央4のパン店「ルヴァン」で始まった。同施設によると、瀬志本さんは普段ほとんど会話をせず、食事以外の時間は絵の制作に没頭している。机や椅子を置いて瀬志本さんの部屋を再現し、動植物や風景などを描いた約50点を並べた。20日まで(9、16、17日定休)。入場無料。

2011年2月6日日曜日

障害者雇用のIT子会社 営業準備室が始動 宮城

河北新報 
ITベンチャーのアイエスエフネット(東京)子会社で、障害者雇用を担うアイエスエフネットハーモニー(同)は仙台市宮城野区に仙台営業所準備室を設置し、業務を始めた。発達障害などがある2人を雇用し、4月にはさらに2人を採用する。障害に合わせて作業を分担し、一定の生産性を確保して自立生活が可能なレベルの給与水準を目指すという。ハーモニーは仙台を皮切りに全国展開する計画で、25日には福島市中心部にオープンする商業ビル「パセナカMisse(ミッセ)」に障害者が働くカフェも出店する。

知的障害者の駅伝大会 熊本

RKK熊本放送 
知的障害者260人が参加して駅伝大会が、きょう熊本市で開かれました。これは、「熊本中央ライオンズクラブ」が知的障害を持つ人達に10キロの駅伝競技を通じて、仲間や家族とのふれあいを楽しんでもらおうと、10年前から毎年開いているものです。日頃から練習を重ねてきた選手達は、トラックと競技場のまわりを周回する緩やかな2キロのコースを声援を受けながら、それぞれのペースで走り抜き、5人がタスキをつなでいました。

アルミ缶回収:リサイクル協、「くわのみ」に感謝状 三重

毎日新聞 
アルミ缶の回収活動を続けている個人・団体の協力者表彰で、桑名市今島の知的障害者更生施設「くわのみ」が選ばれ、アルミ缶リサイクル協会(東京)から4日、感謝状が贈られた。くわのみでは、施設利用者の作業の一つとして01年から、資源ごみの回収を始めた。リサイクル班の5人を中心に協力してくれる家庭を回っているほか、近所の人からの持ち込みもある。年間約20トンの資源ごみを回収しており、その中から缶やビン、ペットボトルなどに分別している。表彰対象となった10年度は2・77トンのアルミ缶を回収し、その実績が認められた。

障害者お手製、格安パン販売 静岡

静岡新聞 
吉田町片岡の町総合障害者自立支援施設「あつまリーナ」内にある就労継続支援B型施設「ワークセンターさくら」(沢渡繁施設長)の通所生による手作りパンの生産販売が4日、同所で始まった。初日は20種類約200個を用意、販売前から多くの町民が詰め掛け、焼きたての格安パンは15分で“完売”となった。「さくら」の沢渡施設長は、「施設の利用者が製造販売に携わって、作る喜びや買ってもらえる喜びなどを感じて、自立に向けて自信になってほしい」と話している。パンは「あつまリーナ」玄関ロビーで毎週火・金曜日午前11時半ごろから販売する。種類は北海道産の小豆を使ったあんパンやメロンパン、チョコデニッシュなど。売り切れ次第終了となる。

不明から4年 情報提供呼びかけ 岩手

ニュースエコー 岩手放送 
盛岡市の養護学校に通っていた小学生、滝村隆規君が行方不明となってきょうで4年です。盛岡駅前では情報の提供を呼びかけるチラシが配られました。4年前のきょう、県立みたけ養護学校小学部の1年生だった滝村隆規君は盛岡市前九年の北上川近くで行方がわからなくなりました。これまでのところ、有力な手がかりはないことから、現場近くの盛岡駅前ではきょう、警察官や地域のボランティアなどおよそ20人が集まり、滝村君の服装や特徴が書かれたチラシ2000枚を道行く人に配って情報の提供を呼びかけました。滝村君は行方不明になった当時身長およそ120センチでした。

手をつなぐ子らの教育展 344人力作並ぶ 愛知

中日新聞 
一宮市の小中学校特別支援学級に通う子どもの美術、工作品を紹介する「手をつなぐ子らの教育展」が4日、同市真清田の一宮スポーツ文化センターで始まった。57校344人の個人作品と学級ごとの共同作品を展示。三条小の「あおぞら学級」は、南知多ビーチランド(美浜町)の海洋生物を色紙やプラスチック品の工作で鮮やかに表現した。8日まで。

「アール・ブリュット」が持つ可能性議論 大津でシンポ 滋賀

京都新聞 
独創性と多様な表現法がフランスで好評だった日本の障害者らの作品展「アール・ブリュット・ジャポネ」の凱旋(がいせん)展が大津市で開かれているのに合わせ、シンポジウムが5日、会場の大津プリンスホテルで開かれた。地域と芸術の関わりや人類の心の動きを探る可能性など、さまざまな視点で議論が行われた。兵庫、岩手などの県知事による議論もあり、嘉田由紀子滋賀県知事は「評価されずに眠っている作品をもっと発掘し、滋賀をアジアのアール・ブリュットの拠点にしたい」と述べた。

障害者の美術展をイベントで支援 長野

信濃毎日新聞 
松本市の市民グループ「フリマネット信州」は4〜6日、同市の県松本文化会館で開催中の中信地区の障害者による美術展「ほのぼの力作展」を支援しようと、会場でフリーマーケットを開いている。同グループの協力は5年ぶりで多くの人の来場を呼び掛けている。支援のきっかけは04年。フリマネット信州代表の立石恵子さん(50)=松本市平田東=が、美術展を担当していた県職員から協力を依頼された。フリーマーケットは午前10時〜午後2時。美術展は7日まで。いずれも入場無料。

山下清展、開幕まで1カ月 画伯初訪問の新聞をめくる 鳥取

日本海新聞 
日本海新聞発刊35周年記念「放浪の天才画家 山下清展」(新日本海新聞社主催、鳥取信用金庫特別協賛、3月5日ー4月3日・鳥取県立博物館)の開幕まで1カ月。山下画伯が鳥取を初訪問した55年前の日本海新聞をめくると、鳥取までの車内、百貨店、慰問先の施設で画伯が次々巻き起こしたエピソードやこぼれ話が登場。ドラマ「裸の大将」さながらの画伯の天真らんまんな人柄がうかがえる。55年目の山下展では、画伯が描いた砂丘の絵や石版画作品を会場に特別展示する。

2011年2月5日土曜日

全国初 発達障害者向けの高校開設へ 県、支援教育の継続目的 静岡

中日新聞 
静岡県は、発達障害がある生徒の教育を目的にした高校の開設を目指す。準備段階として、閉校になった県西部の高校の校舎で今秋、モデル事業を始める。発達障害者に対する支援教育は中学校までで途切れてしまうのが現状で、高校に進学しても不登校になったり、中退するケースが多い。これら生徒を継続支援するのが目的で、文部科学省の担当者は「発達障害者を対象にした高校の開設は、全国でも聞いたことがない」と話す。他人とのかかわりが苦手な発達障害者に配慮し、通信制が基本。対人関係の対応を学ぶ専門家のカウンセリングや、農業、陶芸などの実習体験を取り入れ、自立して社会参加する能力を身につけてもらう。

<はたらく>発達障害の男性の就職 専門機関の支援得て活動 愛知

中日新聞 
学生時代に発達障害の一つ「アスペルガー症候群」の診断を受けた愛知県の男性(26)が、就職支援機関の支援を受けながら就職を果たした。障害者手帳を取得した上で、会社に自分の個性や障害の特徴を伝えたことが、採用につながった。採用までの道のりや工夫を聞いた。中部地方の工学系大学に通っていた男性が就職活動を始めたのは、三年生だった二〇〇五年春ごろ。金属加工や電子関係メーカーの会社説明会に出席。卒業までに百五十社を受け、うち百二十社が面接まで行ったが、次々と不採用になった。理由は「話が正確すぎて、交渉や指示は優秀だが、日常会話が成立しないのでは」「学生らしさがなく、管理職や教授と話している錯覚を覚える」などというものだった。

「障害へ理解得られず」 就労調査 対人関係悩み多く 栃木

東京新聞 
障害者が就労時や働いている際に困ったりつらかったこととして、職場の無理解や対人関係を主に挙げていることが、障害者の就労支援などをする宇都宮市のNPO法人「チャレンジド・コミュニティ」の調査で分かった。調査は昨年末、県内の障害者百六十人を対象に実施。十八歳から五十代の男女三十九人から回答を得た。回答には「障害への理解が得られず、隠して働かねばならない」「上司から『治す気がないから障害が治らない』と言われた」など対人関係に関する悩みが多く、トラブルから体調を崩したケースもあったという。

パリで大絶賛 障害者の作品凱旋展 滋賀

朝日新聞 
障害者アートの本場パリで絶賛された日本人作家らの作品を紹介する「凱旋展」が大津プリンスホテル(大津市におの浜4丁目)で開かれている。6日まで。「アール・ブリュット・ジャポネ」と題し、昨年3月から年明けまでパリ市立美術館であった展覧会は異例の集客数を記録。世界での「成功」をきっかけに県は2011年度から、アジアの障害者アートの拠点づくりを支援することを決めた。

今年もハートをいちころ 干し柿入りチョコ販売 宮城

河北新報 
バレンタインデーに向けて、宮城県丸森町耕野の商店「いなか道の駅やしまや」が、耕野地区特産の干し柿「ころ柿」をチョコレートで包んだ「いちころチョコ」を昨シーズンに続き、販売している。柿の甘さ、チョコのほろ苦さという組み合わせは意外にも相性が良く、昨年は約800個売れたという。社会福祉法人はらから福祉会(柴田町)が運営する丸森町の障害者通所授産施設「はたまき・手づくりの里」に製造を委託。「不作だった昨年と比べ、ことしの柿の収穫量は平年並み。2000個ほど用意したい」と話している。

2011年2月4日金曜日

手帳所持10年で倍に 県内の軽度知的障害者ら 兵庫

神戸新聞 
知的障害児・者らに交付される療育手帳のうち、県内の軽度障害の所持者が2009年度末で9378人に上り、10年間でほぼ倍増していることが、県障害福祉課の調べで分かった。同課は「県が06年度から発達障害を交付対象にしたほか、障害への理解が進み、手帳を持つことへの抵抗感が薄れたり、障害者枠での就労が可能になったりすることが背景にあるのでないか」としている。09年度末の所持者数は、1999年度末と比べ、軽度は1・9倍で、重度(1・6倍)や中度(1・3倍)より伸びが大きい。さらに、神戸市障害者更生相談所(同市兵庫区)によると、ここ3、4年、リストラで職を失ったのを契機に新規に手帳を申請し、軽度が交付される30〜40代の人が目立っているという。

障害者施設「大野寮」廃止へ 広島

中国新聞 
広島県は、廿日市市大野にある県立の知的障害者施設「大野寮」を2010年度末で廃止する方針を固めた。利用者全67人は大野寮の指定管理者である社会福祉法人が同市原に新設する知的障害者施設に移る。大野寮は1964年5月に開設。知的障害者が灯籠や花の苗作りなどに取り組む施設で、現在の入所者は50人、通所者は17人。県によると、開設当時は同様の施設が県内にほとんどなかったが、現在は62施設あるという。

作品展:障害者9人、アート展 独創的な構図・色遣い 石川

毎日新聞 
精神や知的に障害のあるアーティストによる作品展「金沢発信アウトサイダーアートVol.3」が金沢市広坂2のしいのき迎賓館で開催されている。アウトサイダーアートとは、正規の美術教育を受けていない人々による芸術作品で、障害者らの作品も含まれる。才能豊かな障害者の発掘と自立支援に取り組む「金沢アート工房」で創作活動に取り組む、精神や知的に障害のあるアーティスト9人の作品を展示した。6日まで。

障害者のアート 絵や書など170点 愛知

朝日新聞 
障害のある人たちが創作した個性的なアート作品の展覧会「パラアートおおぶ」が、愛知県大府市明成町1丁目の市勤労文化会館で開かれている。障害者と多くの市民の接点を設け、理解者を増やそうと同市などが初めて企画した。会場には、公募に応じた福祉施設の利用者や養護学校の生徒ら62人と7グループ、2〜89歳の絵画や書、陶器などの作品約170点を展示した。6日まで。

移動車で焼き芋販売 知的障害者通所施設「ほっと」 静岡

静岡新聞 
浜松市南区の知的障害者通所施設「ほっと」は、JKA(旧日本自転車振興会)の競輪補助事業の支援を受けて移動販売車「たすき号」を購入し、同施設が売り出し中の地元サツマイモを使った焼き芋「ほっとなおいも」を市内各地を回って販売している。同施設はスーパーや大学、役場の駐車場など、定期的に販売できる場所の提供者を募っている。たすき号は調理場付きのワンボックスカーで、障害者の就労促進を目的に導入。同施設の家込久志理事長は「利用者にもっといろんな場で活躍してもらうためにも、積極的に外へ出て行きたい。協力できる方はぜひ、声を掛けてほしい」と話している。

「闇の中こそ光ある」 那須塩原 ダウン症の書家育てた母が講演 栃木

下野新聞 
第5回市社会福祉大会(市社会福祉協議会主催)が29日、黒磯文化会館で開かれ、ダウン症の書家金沢翔子さん(25)の母泰子さん=東京都大田区在住=が「天使がくれた贈り物」と題し、記念講演した。当初は普通学級で学ばせていたが、小4の時に特別学級に進むことに。書家である泰子さんは、「あまりの悔しさで娘に般若心経の書写を練習させた」。この事が翔子さんが書家となるきっかけになったといい、「闇の中にこそ光がある」との思いにつながった。

2011年2月3日木曜日

卒業後に主眼置き教育 佐大特別支援学校が優良校表彰 佐賀

佐賀新聞 
日本学校保健会の健康教育推進学校表彰(2010年度)で、佐賀市の佐賀大学文化教育学部付属特別支援学校(久野建夫校長)が優良校に選ばれた。「卒業後の生活」に主眼を置き、目で見て分かる教材開発や、ロールプレイなど実践的手法を取り入れていることが評価された。同校は知的障害の児童生徒を対象にする学校で、約8割が自閉症などの発達障害がある。場面ごとの対応が難しく、卒業、早期に離職してしまったり、「嫌と言えず断れない」ことから消費トラブルに巻き込まれるなどの課題があったという。2004年度から「相手の気持ちを害さずに断る方法」「栄養バランスの取り方」など実践的な教育を実施。4日午後0時半から、同校体育館で研究発表を行う。

障害児の社会参加へ「ぷれジョブ」 南さつま市育成会 鹿児島

南日本新聞 
知的障害や発達障害のある人とその親らでつくる「南さつま市手をつなぐ育成会」(本坊国博会長、正会員24家族)は、会員である児童生徒の就労体験事業「ぷれジョブ」に取り組んでいる。現在、4児童生徒が週に1回、同市内の店舗などで就労を体験。保護者からは「日常生活でも積極的になった」との声が上がっている。「ぷれジョブ」とは、知的障害や発達障害のある児童生徒の成長を促し、障害者を地域で支え社会参加できる仕組みづくりを目指し、岡山県倉敷市で2004年に始まった。

支援学校生と地元芸術家がアート展でコラボ 掛川で「バンビーニ」展 静岡

中日新聞 
特別支援学校の生徒と県中西部のアーティストの合同展「石田由弥子と大杉実代とバンビーニ展」が、掛川市上内田の喫茶店「ラ・マレア」で開かれている。創造性あふれる作品の数々が好評だ。バンビーニ(和田森美佐恵代表)は、自閉症の障害のある掛川、袋井、磐田市在住の特別支援学校中学部1年男子生徒5人と両親で運営するサークル。県中西部のアーティストとの合同展は年2、3回開いている。5日まで。

「自閉症」青年 出会いの物語 神奈川

タウンニュース 
あじさい会館(中央区富士見)で今月19日(土)、映画「ぼくはうみがみたくなりました」(山下久仁明原作/福田是久監督)の上映会が開催される。同作品は、主人公の若者と1人の自閉症の青年の出会いや交流を描いたもので、2009年に製作、一般公開され、話題を呼んだ。定員は300人(申込順)。上映は15時〜16時半。入場無料。

パソコン通し障害者の就職支援 県内2カ所目 船橋に事業所 千葉

東京新聞 
パソコンの技術指導を通して障害者の就職を手助けする就労移行支援事業所「ヒューマンサポート船橋」が一日、船橋市東船橋三に開所した。県内では昨年九月に千葉市中央区で開所したのに続き二カ所目。同区の事業所からはホームページ作成会社や印刷会社などに十一人が就職したという。運営するのは、民間会社のウイングル(東京都千代田区、長谷川敦弥社長)。二〇〇五年に設立され、さいたま、名古屋などに事業所を開設、船橋市で十三カ所目となる。同事業所の寺田克彦グループリーダーは「パソコンはあくまで手段。まず家を出る、体力を付ける、人と接触するのが目的」と強調する。このため、自分の考えを伝え、相手の意向を理解するコミュニケーション能力の向上を重視したグループによる訓練を実施。また、合同面接会への付き添いや、就職後の相談にも応じ、アドバイスを行うとしている。

障害者の民間就労移行支援施設 県内初、神戸に 兵庫

神戸新聞 
民間が運営する兵庫県内初の障害者就労移行支援施設「ウイングル・ヒューマンサポート神戸」が1日、神戸市中央区中町通2の神戸駅前ツインビル2階にオープンした。障害者の雇用は少しずつ増えているが、離職率が高く、知的・精神障害者の占める割合は低いなど課題が多い。担当者は「雇用先を開拓し、障害者が一般企業に就職できる可能性を広げたい」と意気込む。神戸の施設では、利用者が「週何時間働きたいか」「どれくらい収入を得たいか」など将来目標を設定。個別支援計画に基づき、能力に応じてカリキュラムを選ぶ。グループワークやパソコン研修、ビジネスマナー、履歴書の書き方などを学び、企業見学や模擬面接にも取り組む。また、スタッフがハローワークや就職説明会に付き添ったり、同社が別事業として障害者雇用をアドバイスしている企業を仲介したりする。

企業内に「作業所売店」 神奈川

タウンニュース 
地域作業所の商品が人気。名瀬町の大成建設(株)技術センターでは昨年12月から、東戸塚地域活動ホーム「ひかり」の通所者が作るパンを社内の食堂で販売している。パン販売は障害者の自立支援として行われている。同社は1979年から現在地に移転したが、これまで地域と接点を持つことは少なかったという。何か地域に貢献できないかと同協議会に相談したところ、同ホームの紹介を受けた。活動の推進責任者・坪田和博さん(52)は「『自立支援活動』という名目だが、実際には私たちの方がおいしいパンと温かい心をもらっている。社員が社会活動に参加しているという意識を向上させ、仕事へのモチベーションも上がれば」と話す。区役所や明治学院大学などでは地域作業所による商品が扱われているが、区内の企業が扱うことは珍しい。

2011年2月2日水曜日

成年後見制度:「選挙権喪失は違憲」と提訴 東京地裁

毎日新聞 
成年後見人が付くと選挙権を失う公職選挙法の規定は法の下の平等などを保障した憲法に反するとして、茨城県牛久市の名児耶匠(なごや・たくみ)さん(48)が1日、国に選挙権があることの確認を求めて東京地裁に提訴した。弁護団によると、同様の訴訟は他に例がない。「成年後見制度は財産管理のためのものであり、選挙権の行使とは全く関係がない」と主張している。訴えによると、匠さんはダウン症で中度の知的障害がある。07年2月に父清吉さん(79)が後見人になったが、同時に選挙権を失った。

ブサかわ「わさお」ぬいぐるみとストラップ開発 青森

読売新聞 
障害者の就労支援施設「夢工房月見野」(つがる市森田町)が、「不細工だけどかわいい」と人気の秋田犬「わさお」のぬいぐるみとストラップを開発した。同工房が手がける“わさおブランド”商品の第2弾。わさおの地元・鰺ヶ沢町や青森市などで2月から販売が始まる。同工房は2009年6月以降、わさおの飼い主で、イカ焼きや乾物を販売する「菊谷商店」の菊谷節子さんらの協力を得て、「わさおのお店のイカかりんとう」を製造し、売れ行きは好調。3月には、わさおを主人公とした映画も全国公開されるなど、わさお人気は依然として高く、新たなヒット商品を目指してぬいぐるみなどを売り出すことにした。

障害者制作の「富士山」作品を展示 静岡

MSN産経ニュース 
障害者が制作した「富士山」を題材にした絵画や陶芸などの作品展が1日から、静岡市葵区呉服町の障害者働く幸せ創出センターで開かれている。2月23日の「富士山の日」記念事業で、県内の知的障害の人たちが一生懸命作り上げた作品13点が出展されている。期は28日まで。

芸術の魅力を自由な感性で 大津で障害者作品凱旋展 滋賀

京都新聞 
豊かな独創性がフランスで高く評価された日本の障害者の作品展「アール・ブリュット・ジャポネ」の凱旋(がいせん)展が1日、大津市の大津プリンスホテルで始まった。19都道府県の62人の絵画、陶芸、造形作品308点が自由な感性で創作した芸術の魅力を伝えている。6日まで。観覧料5百円。4日からはシンポジウムなど(別料金)もあり、アル・サン・ピエール美術館のマルティーヌ・リュザルディ館長らが講演する。

2011年2月1日火曜日

ダウン症児者や自閉症児者レスリング、横須賀で交流戦 神奈川

カナロコ 
ダウン症児者や自閉症児者を指導するレスリング教室の交流戦が29日、横須賀市の県立大楠高校格技場で行われた。ダウン症児者、自閉症児者レスリングは、対人競技の醍醐味(だいごみ)を知ることで、向上心を育んだり、生きがいを見いだすことに役立ててもらおうという試み。宮城や富山、和歌山県などでもクラブが生まれるなど、活動が広がっている。ダウン症児者には頸椎(けいつい)が不安定な人がいるため、投げ技やブリッジなど首に負担がかかる行為を禁じている。レフェリーは、選手が転倒する際に頭に手を添えるなど、細心の注意を払う。

障害者記録ランナー努力輝く 山口

中国新聞 
30日の中国山口駅伝郡市の部。エースが集う3区(11・9キロ)で、宇部市の西村知之選手(22)が17チーム中6位の力走をした。知的障害者の5000メートルの日本記録を持つ努力家が、初めて挑んだ防長路で輝いた。西村選手は中学1年で陸上を始めた。山口総合支援学校高等部3年の時、指導経験がある藤野教諭と出会い、会社員となったいまも週3回、藤野教諭の指導で練習を続ける。

障害ある人のアート展 全国から251点展示 東京

朝日新聞 
障害のある人によるアート作品の公募展「ポコラート全国公募展」が、千代田区外神田6丁目の「アーツ千代田3331」で開かれている。絵画や写真、毛糸や割り箸で作った立体作品が展示され、訪れた人は鮮やかな色彩を楽しんでいる。「ポコラート」とは、「障害のある人もない人もアーティストも互いに影響し合う場」という意味を込めた、英語の頭文字からとった造語だという。来月10日まで(火曜定休)、入場無料。

障害者ら鍛錬のアートを披露 鹿児島市で祭典

南日本新聞 
鹿児島市小野1丁目のハートピアかごしまで30日、県内の障害者によるライブやダンス、作品展示などを行う「アートの祭典」があった。約40人が参加し、約200人の観客を前に日ごろの鍛錬の成果を披露した。障害者向け音楽スクール「きぼうの鐘」を開講するNPO法人「薩摩ROCK CLUB」が主催。障害者は、苦労して覚えた楽器や絵画の腕前を披露する場が少なく、障害者同士の交流も多くないことから企画した。今回で5回目。

米国在住の“鉄ちゃん”、名物駅弁贈る 松阪の障害者施設に 三重

中日新聞 
松阪市岡山町の障害者支援所「ふくのいえオアシス」に30日、松阪駅前の駅弁店「新竹商店」の名物駅弁が贈られた。寄贈したのは、米国に住む鉄道ファンの日本人男性。「旅の楽しみである駅弁を施設の子どもにプレゼントしたい」と男性から相談を受けた同店の新竹浩子社長(50)が支援所との間を取り持ち、国境を越えて善意が届いた。

子ども発達支援センター整備検討会が発足 三重

YOU 
発達の遅れや障害を早期に発見し、支援する名張市子ども発達支援センター(仮称)の整備を検討する同センター整備検討会の1回目の会合が1月31日、同市役所で開かれた。同会の委員は10人で、この日は9人が出席。委員に委嘱状を手渡した亀井利克市長は「当初から充実したものは望めないが、進化させて行きたい。2011年度のうちに立ち上げたい」とあいさつした。

中部電、発達障害児の育成支援 岡崎支店でIH料理教室 愛知

電気新聞 
中部電力はこのほど、発達障害児などの子育て支援を目的とする料理教室を岡崎支店で開催した。同社は従来、特定非営利活動法人(NPO法人)の「アスペ・エルデの会」と組んで発達障害児などの育成を支援しており、今回もその一環。料理研究家の中島和美さんの指導のもと、IHクッキングヒーターを使った料理教室を行ったほか、子ども向けのワークショップや、発達障害の子どもを持つ作家の堀田あけみ氏(椙山女学園大学准教授)による子育て相談を行った。当日は親子9組・30人が参加した。

▲ このページの先頭へ戻る