2011年7月31日日曜日

障害者スクール:楽しいな!水遊び ボランティアを募集 大分

毎日新聞 
青空の下、今年も笑顔が弾けた。障害のある子の夏休みをボランティアが支える「わくわくサマースクール」が、佐伯市木立の県立支援学校で始まった。同校近くの障害者通所施設「さつき園小島」が実施。今年は中高生から一般まで、14日間で延べ174人がボランティア登録し、水遊びやドライブなどを手伝う。8月にも12日間ある。後半の23〜26日はボランティアが不足気味。

がんも怖いけど、日焼け避ける方がずっと体には悪いかも

ギズモード・ジャパン 
自閉症の爆発的増加も、妊娠中に母親の体内のビタミンD摂取量がゼロに近く、産後も小さな乳幼児の時に日光から隔絶されて育つことが原因なのでは...と危惧する専門家も今は多い。Cannell氏によると、自閉症有病率が最も高いのは、雲と雨が最も多く、よって血中ビタミンD量が最も低いエリアらしい。スウェーデンの研究でも日光欠乏と自閉症を強く関連付ける結果が得られている。さらに同じ緯度に住む人でも黒人は体内ビタミンDが白人の半分で、自閉症に罹る確率は倍だ。逆にソマリアのように太陽が燦々と降り注ぎ、ほとんどの人がほとんどの時間を野外で過ごす土地では自閉症は文字通り確認もされていない。

東日本大震災:仮設住宅に絵を贈ろう 学生や障害者の作品を被災地に 埼玉

毎日新聞 
仮設住宅に1枚の絵をーー。障害者アートを扱う「あいアイ美術館」(川越市郭町2)が、東日本大震災の被災地に絵を贈る活動を進めている。東京芸術大学、武蔵野美術大学などの学生も参加し、10月1日と15日に岩手県一関市で展示会を開催し、来場者に気に入った絵をプレゼントする予定。同美術館が扱っている知的障害者らの作品は、既存の作品や手法を模倣せず、内面の創作意欲のままに制作されることから、「アウトサイダーアート」として高く評価されている。同美術館を運営するNPO法人「あいアイ」(粟田千恵子理事長)には、銀座で個展を開いたこともある実力者も所属している。

スペシャルオリンピックス:印西市・堀口明奈さん、テニス2冠を市長に報告 千葉

毎日新聞 
ギリシャ・アテネで6〜7月に開かれた知的障害者のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス夏季世界大会」のテニスで、印西市小林の堀口明奈さん(27)が金メダル2個を獲得した。堀口さんは市役所に山崎山洋市長を表敬訪問し、優勝を報告した。山崎市長は「市にとっても大変名誉。これからも頑張って」と激励していた。

知的障害者と芸術家「新たな表現」 茨城

MSN産経ニュース 
知的障害者と芸術家がパートナーを組み、新たな表現発表の場に向けたプレワークショップが、桜川市鍬田の市岩瀬福祉センターで開かれ、市内3施設の入所者、通所者ら45人が参加した。制作に対する集中力や独自の世界観など潜在能力を美術で表現する試みで、来年1月に県つくば美術館で開かれる「桜川芸術祭Vol3」に向けた障害者と県内外の版画家、陶芸家など7人のアーティストの“マッチング”第1弾。

障害児らが熱演 新居浜で和太鼓コンサート 愛媛

愛媛新聞 
新居浜市のボランティア団体「おもちゃ図書館きしゃポッポ」(松山明子代表)の和太鼓活動10周年を記念したコンサートが30日、同市高木町の市総合福祉センターであり、小学生から成人の障害者と保護者ら約40人が力強いばちさばきを見せた。 松山代表は「最初は親が子の手やばちを持ってサポートしていたが、今回は子どもが一演奏者として一人で太鼓を披露し、心身共に成長した。今後も長く演奏を続けたい」と感慨深げだった。

2011年7月30日土曜日

改正障害者法が成立へ=投票所バリアフリー化

時事通信 
障害者支援の基本原則などを定めた改正障害者基本法が29日の参院本会議で全会一致で可決、成立した。就職や教育などあらゆる機会での差別を禁じた「障害者の権利条約」批准に向けた国内法整備の一環。政府は今後、障害者総合福祉法(仮称)と障害者差別禁止法(同)の制定も目指す。改正法には、(1)障害者に政治参加を促すための投票所のバリアフリー化(2)障害者が刑事事件で取り調べを受けたり裁判に臨んだりする際の意思疎通を図る手段の確保ーなどが新たに盛り込まれた。

マイペースで勉強を、オープンスペースあゆみ 奈良

奈良日日新聞 
障害を持った子どもたちが自分に合った課題を自分のペースで学習する「フリースクール」が奈良市内で週1回開かれており、異年齢の仲間が机を寄せ合って楽しくのびのびと勉学に励んでいる。主催者は「障害がある人もない人も関係なく一緒に楽しめる空間を目指し、一人でも多くの人に存在を知ってもらえれば」と話している。障害児の「プラス1」の活動の場として小学校教諭が自宅を開放して約12年前にスタートさせ、現在、代表を務める田中勉さん(47)、尚子さん(54)=いずれも同市山陵町=夫妻とボランティアが6人の子どもたちをサポートしている。

障害者雇用:就職1.5倍目標 労働局・県など、促進計画を始動 埼玉

毎日新聞 
県内企業の障害者雇用を促進しようと、厚生労働省埼玉労働局(苧谷(おたに)秀信局長)は今月から、「障害者雇用支援戦略プロジェクト」を始めた。28日は県、さいたま市、県雇用開発協会などと初会合を開き、▽ハローワークを通じて就職する障害者を、10年度の2060人から、15年度に1・5倍の3090人に増やす▽5年後には、障害者の勤続年数を今年度比で2年以上延ばすーーなどの目標を決めた。同局によると、県内の民間企業の障害者雇用率は1・59%(10年6月現在)で、全国で42位。障害者雇用促進法の法定雇用率1・8%をクリアできていない。

東北の障害者支援 45施設の製品など販売 中野にオープン 東京

東京新聞 
東日本大震災の復興支援のため、障害者施設を運営する社会福祉法人・愛成会(中野区中野)が二十八日、中野駅北口の商店街に、被災した障害者施設の製品を販売するデリシャス・サン二号店をオープンした。約三十平方メートルの空き店舗を活用。有志の被災地支援団体「ミンナDEカオウヤ」が東北五県の障害者施設四十五カ所から木工品や革細工、リンゴジュース、クッキーなどを仕入れ、学生ボランティアらが販売する。数カ月後には、愛成会の障害者も店番に立ち、愛成会の施設で作った製品や、宮城、福島の野菜も販売する。月曜定休。午前十一時〜午後六時半。

アンテナショップ:福祉施設の商品、3700点販売 福島

毎日新聞 
県内の福祉施設などの通所者が作った品々を販売するアンテナショップ「福祉の店いわき」が、いわき市平谷川瀬のヨークベニマル谷川瀬店で開かれている。8月1日まで、食品や雑貨など約3700点を販売する。同ショップは、福祉施設で作られている商品を多くの人に知ってもらおうと15年前にスタート。出品者は、いわき市や南相馬市などの授産所や福祉施設の計21カ所。

ブルーベリー土壌に火山灰 福岡

朝日新聞 
みやま市瀬高町下庄の観光農園「みやま農場ブルーベリー園」で大粒のブルーベリーがたわわに実り、来園客の人気を集めている。農園はNPO法人「ひとびと福祉事業団」が運営している。障害のある人の就労訓練にと、サトウキビによる黒糖づくりに加え、ブルーベリー栽培も5年前から始めた。4200平方メートルほどの農園で約300本のブルーベリーの木が高さ1メートル余に成長している。具志道次代表理事は「ブルーベリーは健康によいし、この地域にない果実なので選んだ」と説明する。観光農園は8月中旬までで、入園料250円。

障害者が技能競う 県大会に49人参加 中塚さんら金賞 奈良

奈良新聞 
障害者が日ごろの訓練で身につけた職業技能を競う「県障害者技能競技大会」(アビリンピック)が28日、三宅町石見の県立高等技術専門学校で開かれた。知的・身体に障害のある49人が参加し、全5種目に挑戦した。今年で27回目。パソコンデータ入力や喫茶サービス、販売実務などの種目があり、それぞれ審査員が採点する。床や机を清掃する早さと丁寧さを競うビルクリーニングには、県立高等養護学校の生徒4人も挑戦。練習を重ねてきた成果を披露し、担当教師は「成長が大きい」と目を細めていた。

ダウン症の書家・金澤さんが熊本に

テレビ熊本 
障がいがありながら書家として活躍している女性をご存じでしょうか。東京在住の彼女の書に向かうひたむきな姿勢が、今、多くの感動を呼んでいます。この女性が熊本市を訪れます。力強く躍動感あふれる筆使い。これらの書を手掛けたのは東京都在住の書家金澤翔子さん(26)です。ダウン症の翔子さんは同じく書家である母・泰子さんの影響で小さいころから筆をとり、障がいを感じさせない筆遣いで多くの人に感動を与えています。

東日本大震災:塩釜市立第三小・特別支援学級児童、ヒマワリを仮設住宅に贈る 宮城

毎日新聞 
塩釜市立第三小学校(同市花立町)の特別支援学級の児童7人が28日、同市伊保石の震災仮設住宅を訪れ、手作りの木製プランターに植えたヒマワリ20鉢を贈った。同学級は毎年、「ものづくり」をテーマに野菜や和紙、菓子作りなどに取り組み、震災後は「学級としてできる被災者支援」を考えてきた。6月に同市の全小、中学校に北海道小樽市の市民グループから、阪神大震災で亡くなった少女ゆかりの「はるかのひまわり」と北海道北竜町産の種が贈られたのを機に同小の「ヒマワリ担当」を任せられた。その後、児童らは丹精込めて長さ70センチ、幅・高さ30センチのプランターを作り上げた。

2011年7月29日金曜日

ソフトバンク、岩手と福島の特別支援学校にiPadを無償貸出し

リセマム 
ソフトバンクグループは7月27日、岩手県と福島県の特別支援学校にiPadを無償で貸し出す被災者の学習支援を行うと発表した。貸し出しの期間は来年6月末までの1年間。貸し出しの対象となるのは、岩手県の県立釜石祥雲支援学校と、福島県立富岡養護学校および同校の教員・生徒が避難している福島県内の特別支援学校8校。分散して授業を行う富岡養護学校の先生や生徒のコミュニケーションにiPadを活用してもらい、安心感を少しでも取り戻してほしいとしている。今回の貸し出しについても、具体的な活用事例を研究・公開することで、障がい児の学習を支援する「学習のバリアフリー」に向けた取り組みを進めていくとしている。

障害者が住みやすい社会に 豊後大野市 大分

大分合同新聞 
豊後大野市内の障害者福祉施設などが連携し、障害者が住みやすい社会づくりを目指す「障がい福祉事業所連絡協議会」が発足した。26日、同市三重町の市介護予防拠点施設「ひなたぼっこ」で設立総会があった。協議会は、市内で障害者福祉施設を運営している11法人と市福祉事務所で構成。これまで施設同士をつなぐ組織がなかったことから、情報交換や協力して課題を解決することを目的に設立した。

お中元:「なら風ギフト」を 県内福祉施設で製造・販売、6商品集めカタログ 奈良

毎日新聞 
障害者をITで自立支援するNPO法人「地域活動支援センターぷろぼの」(奈良市)が、県内の福祉施設で製造・販売している豆腐やプリンなど6商品を集めたカタログ「なら風ギフト」を作った。お中元商戦に挑み、既に計200点以上を売り上げた。8月7日が注文の締め切りで、知的・発達障害のある人たちが商品管理、会計処理、こん包作業に励んでいる。県内約60カ所を通じてカタログを配り、インターネットなどで注文を受け付けている。障害者が受け付けや、送り主との連絡をして、将来の就職を目指して経験を積んでいる。発達障害の人たちが苦手なコミュニケーションやマナーを学ぶ狙いもある。

2011年7月28日木曜日

子供の感覚統合障害知って 行動理解の一助として機能回復へ

MSN産経ニュース 
触覚や聴覚、平衡感覚など、「感覚」から受け取る情報処理が脳内でうまく働かないために日常生活に問題を生じる「感覚統合障害」。米国では、自閉症やアスペルガー症候群など発達障害の子供たちを理解する手段として注目を集めており、日本でもその動きが広がり始めている。「感覚統合障害は新たな障害ではなく、発達障害の子供に対する違った切り口での理解の方法」。日本感覚統合学会長で県立広島大学保健福祉学部教授、土田玲子さんは、こう説明する。そのうえで、感覚統合障害を知ることで「子供の行動の理由が見えてきて理解につながることが大切だ」という。

現場発:NPO頼みの「福祉有償運送」 サービス提供者に負担大きく 岡山

毎日新聞 
1人で外出が困難な高齢者や障害者を、ガソリン代などの実費だけを受け取って送迎するサービスが「福祉有償運送」だ。家族の送り迎えの負担を減らし、外出困難な人の買い物や通勤、通院を支える。利用者には好評だが、サービス提供者の負担は大きく、定着には課題も少なくない。「もうけが全くないのでやめる人も多い。これでは事業として発展しない」。柏木さんは苦い表情で言う。実費しか受け取れないため、フル稼働で依頼を受けても収益は月5万円ほど。ガソリン代や車の維持費を捻出するのがやっとだ。家族の負担も軽減され、サービス利用者には人気だし、ドライバーも「やりがいがある」と手応えを感じる。

障害者の和太鼓集団の映画上映 三田の奏者も出演 兵庫

神戸新聞 
知的障害者のプロ和太鼓集団「瑞宝太鼓」(長崎県)を追ったドキュメンタリー映画「幸せの太鼓を響かせて〜INCLUSION(インクルージョン)〜」が30日から、神戸市兵庫区の神戸アートビレッジセンターで上映される。新曲を提供した三田市乙原の太鼓表現師時勝矢一路さん(49)も出演、演奏指導する姿が映し出される。時勝矢さんは「彼らがパワーアップしていく過程を見てほしい」と話している。作品は今年公開され、全国でロングラン上映に。神戸アートビレッジセンターでは8月5日まで上映される。火曜休館。

2011年7月27日水曜日

障害者グループ、郡上おどりで交流 八幡と岐阜の50人参加 岐阜

中日新聞 
郡上市八幡町のケアホームで暮らす知的障害者の保護者や支援者でつくるNPO法人「ぽこあぽこ」が24日、岐阜市を中心に活動する障害者の劇団「ドキドキわくわく」のメンバーや保護者ら約50人と郡上市内で交流した。ケアホームでは10〜40代の障害者6人が共同生活。ぽこあぽこは4〜11月の6回にわたり、ドキドキわくわく事務局の元中学校教諭渡辺武子さん(66)を講師にコミュニケーションや性についての勉強会を開いており、今回はその第3回。

動植物などモチーフ 自閉症の生徒が切り絵展 兵庫

神戸新聞 
兵庫県立こやの里特別支援学校(伊丹市)の高等部1年で、自閉症の小池義典君(15)=川西市=による個展「ボクの切り絵展」が、宝塚市栄町、複合観光施設「宝塚ガーデンフィールズ」で開かれている。持ち前の集中力を駆使して、カッターナイフで画用紙を丁寧に切り抜き、大好きな乗り物や動植物を表現した。初めは母親の環さん(44)が描いた図案を基に制作していたが、中学で美術部に入ると図鑑や資料写真を参考に、自分で下絵も描くようになった。8月30日まで。午前10時〜午後5時半。水曜定休。

障害者総合福祉法:サービス無料に 内閣府部会が提言素案

毎日新聞 
内閣府の「障がい者制度改革推進会議」の総合福祉部会は26日、現行の障害者自立支援法に代わる障害者総合福祉法(仮称)の骨格となる提言の素案を公表した。障害福祉サービスの利用料を公的支援により無料とすべきだなどの考えが示された。だが、厚生労働省は難色を示している。同部会は障害者団体代表などが中心となって議論している。8月30日に提言をまとめる意向だが、法案づくりは難航しそうだ。

ハートバッチ:古川支援学校PTA、「石巻父母教師会」に贈る 宮城

毎日新聞 
周囲の人たちに障害があることを理解してもらう「ハートバッチ」が、大崎市の県古川支援学校PTAから石巻市の県石巻支援学校父母教師会に贈られた。震災では、障害を持つ子供の保護者が「周囲に迷惑をかける」と避難所に入らなかった事例もあり、同学校は「地域の人たちに障害を理解してもらうためにバッジの周知を図っていきたい」としている。「ハートバッチ」は、古川支援学校のPTAが09年に「我が子に障害があることを周囲に理解してもらい、温かく見守ってほしい」との願いを込めて作製。中央にハートが描かれ「障がいがあります」の文字が記されている。今回、支援学校に150枚を寄贈した。石巻支援学校は「バッジを付けることに抵抗感を持つ親もおり、強制ではない」とした上で、バッジへの理解を深める活動を続ける方針だ。

2011年7月26日火曜日

取材前線:特別支援教育、拡充求め陳情 父母の声切実、具体策見えず 長崎

毎日新聞 
5〜7月、県立鶴南特別支援学校小学部時津分教室(時津町)と島原特別支援学校南串山分教室(雲仙市)の保護者らが、それぞれ中学部、高等部の新設を求め県教委に陳情した。県は6月、今後10年間の特別支援教育の在り方を基本計画素案にまとめたが「障害がある子供も地域で学ばせたい」という切実な声に応える具体策は見えないままだ。県教委は素案への意見を25日まで募集しているが、寄せられたのは22日現在まだ17人。宮野さんは問い掛ける。「障害があり配慮が必要な子供が、教育を受けるのに更に大きな負担を強いられることが自然なことでしょうか。多くの人に現状を知ってもらい、知恵を分けてほしい」

障害者向けに歯科検診・医師らが福祉施設で無料奉仕 埼玉

東武よみうり 
八潮市緑町の障害者福祉施設「工房森のこかげ」で15日、市内歯科医師らによる無料歯科検診が行われ、通所者11人が受診した。無料検診は昨年に続き2回目。通所者は精神的にう歯(虫歯)があっても歯科医院には通いづらいという。同施設長の大山ひさ子さんが桂こうへい歯科医師(市内桂歯科医院院長)に相談したところ「通所者の歯の健康が気になっていた」と検診を快諾。医院診療の合間の昼休みの時間帯に施設での検診を実施した。

2011年7月25日月曜日

知的障害児を包み込む社会を 佐賀市で研修大会 佐賀

佐賀新聞 
「知的障がい児(者)の教育と福祉・就労振興研修県大会」(佐賀新聞社など後援)が24日、佐賀市文化会館であった。知的なハンディを持つ人の親、福祉施設、教育関係の3者から約600人が集まり、知的な障がい者を優しく包む社会の実現に向けて、講演や分科会による研修などを行った。開会式では、障がい者の父母らで作る「県手をつなぐ育成会」の中島直幸会長が「障害者自立支援法に代わる新たな法案づくりが進む今が正念場。集まった関係者が三位一体となって、障がい者が自己実現できる社会を目指したい」とあいさつ、来賓の古川康知事らが祝辞を述べた。

就労環境づくりを議論 福井でシンポ、発達障害者を支援

中日新聞 
発達障害がある人たちの就労環境の在り方を考えるシンポジウム(公開討論会)が23日、福井市手寄1丁目のアオッサで開かれた。保護者や支援者ら90人が参加し、情報交換や議論を深めた。発達障害者は就職先での人間関係や仕事でつまずいて離職しやすく、再び職に就くのが困難な状況に陥る例が多いという。永井さんは問題解決の糸口として、保護者や本人には「自己分析や自己受容」、学校には「できないことの保護者への伝達」、雇用者には「発達障害者に向いた職場の確保」などを提案。清水教授らと意見交換した。

スペシャル五輪金岡本さん成績報告 高松市長訪問 香川

四国新聞 
知的障害者のスポーツ大会「スペシャルオリンピックス夏季世界大会」の陸上競技5千メートル走で金メダルを獲得した岡本昇さん(23)=香川県高松市屋島西町=がこのほど、高松市役所に大西市長を表敬訪問し、成績報告と今後の抱負などを話した。岡本さんはメダルを手に「これからも頑張ります」と抱負を語り、大西市長は「金メダルという輝かしい成績は、県民にとっても栄誉なこと。今後も精進を続け、次のオリンピックを目指してほしい」と激励した。

2011年7月24日日曜日

妊娠中絶、20年で6倍に 超音波検査の精度向上で

47NEWS 
胎児が順調に育っているかを調べる妊婦の超音波検査(エコー)の精度が向上した影響で、2000年代後半の人工妊娠中絶の推定件数は、1980年代後半の6倍超になったとの調査結果を日本産婦人科医会が23日までにまとめた。妊娠初期に胎児の異常が見つかり、中絶を選ぶ例が増えたとみられる。異常の種類や状態により新生児の障害の程度は異なる。平原教授は「どれぐらい深刻なのか、医師の説明が不十分で妊婦もちゃんと理解しないまま、中絶したケースが少なくないとみられる」と指摘している。

スペシャルオリンピックス:卓球・上田さん「金」報告 滋賀

毎日新聞 
ギリシャ・アテネで開かれた知的発達障害のある人たちのスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス夏季世界大会」(6月25日~7月4日)の卓球に出場し、金と銅メダルを獲得した上田圭太さん(20)=豊郷町吉田=が22日、同町役場を訪れ、伊藤定勉町長らに報告した。「皆さんの応援で頑張ることができた。4年後はシングルで金メダルをとれるよう頑張ります」と目を輝かせた。同席した父幸一さん(55)は「出発前に体調を崩して心配したが、上出来でした」と話していた。

音楽で心開き交流、自閉症児童が通う支援学校で地域の小学生らも参加しコンサート 神奈川

カナロコ 
自閉症の児童が通う横須賀市野比の筑波大学付属久里浜特別支援学校で23日、「きらきらコンサート」が開かれた。同校の子どもたち約50人のほか、保護者や地域の小学生、作業所のメンバーら計約160人が参加、歌や楽器演奏を堪能した。同校は2006年4月、自閉症児の教育の充実を図る目的で設置された。幼稚部と小学部の計18学級があり、3〜12歳の計51人が在籍している。子どもたちは国語や算数などの基本科目のほかに、買い物にでかけたり図書館で本を借りたりしながら自立を目指す「社会活動」にも取り組んでいる。

被災地の授産品並ぶ NPO、下京で販売会 京都

京都新聞 
東日本大震災で被災した障害者を支援しようと、東北三県(岩手、宮城、福島)の障害者施設で作られた授産品の販売が22日、京都市下京区の京都駅ビル9階「ハートプラザKYOTO」などで始まった。津波被害に遭いながらも生産を再開した施設の商品もあり、東北の特産品を生かした商品を並べて復興を後押しする。岩手産小麦100%のかりんとうをはじめ、東北の魅力が詰まった食品のほか、古い角質を落とす「まゆだま」や手に優しい弱アルカリ性の台所用せっけんが並んだ。間もなく福島の施設からみそや手ぬぐいなどが入荷し、28施設の41品がそろう予定。売り上げは全額、各施設に渡す。

おおいたイチオシ家族:障害者施設製品などネットショップ、別府でPR 大分

毎日新聞 
障害者施設製品などのネットショッピング「おおいたイチオシ家族」を広く知ってもらうイベントが22日、別府市楠町のゆめタウンで始まった。24日まで計11店舗・施設の商品が販売される。「イチオシ」は、高品質ながら販路拡大に悩んでいた障害者施設商品支援のため昨年4月、県から委託を受けた三菱商事太陽(別府市)が運営開始。多くの消費者にPRできるよう、県内企業や商店にも出店を求め、現在は25障害者施設と66店舗が登録する。

スペインの画家 佐土原で交流 宮崎

読売新聞 
宮崎市佐土原町で23日から始まる「現代国際巨匠絵画展」(読売新聞西部本社など後援)を記念し、作品を出展するスペインの画家、フランシスコ・ボッシュさん(62)とピラー・テルさん(60)夫妻が22日、主催するNPO法人・チームさどわらのメンバーと交流した。チームさどわらは障害者の自立支援などを行っている。参加した約20人のメンバーは、模造紙に寄せ書きをしながら思い思いの絵を描き、和やかな雰囲気で交流を楽しんだ。

2011年7月23日土曜日

特別支援教育講座:専門家ら、発達障害考える 9月から阿倍野で 大阪

毎日新聞 
ベテラン教諭やスクールカウンセラー、大学教授らが講師を務める「第34回特別支援教育講座」(大阪養護教育振興会主催、毎日新聞大阪社会事業団など後援)が9月2日〜12月16日の計15回、大阪市阿倍野区の市立阿倍野市民学習センターで開講する。学校、幼稚園、施設関係者や保護者らが対象。「脳科学から考える発達障害の理解と対応」「通常学級における発達障害の児童への支援について」「特別支援教育と発達障害支援の今日的課題」などの演題で、専門的、実践的な講義をする。

県教委、発達障害高校生の自立支援へモデル事業 静岡

静岡新聞社 
県教委は21日、発達障害のある生徒の社会的、職業的自立を支援する初のモデル事業の実施計画を固め、県教育委員会に報告した。対人関係づくりを支援する「コミュニケーションスキル講座」を開講し、生徒と保護者を対象にした医師らによる教育相談も行う。10月8日から来年2月25日までの毎週土曜に、森町の旧周智高で実施する。モデル事業の定員は30人程度。対象は県内の公立高の本年度卒業予定者で、対人関係づくりが苦手で就職を予定している生徒。1グループ15人に分けて原則土曜に計9回開講する。各種実習活動も重視するのが特徴。講座では集団行動のルール理解やコミュニケーション、仲間意識、就労への意識などを学ぶ。農業や調理実習、陶芸体験などを行い、集団の中での対応を学ぶ。教育相談は医師や臨床心理士らが、学校生活や日常生活、卒業後の進路などについて対応する。

来春開校の鹿児島高等特別支援学校が設置式 鹿児島

南日本新聞 
来春開校する県立鹿児島高等特別支援学校の設置式が22日、同じ敷地にある鹿児島市の鹿児島東高校であった。同校の空き校舎の改修や教育課程の編成など準備を進める。生徒向けの説明会は8月22日にある。高等特別支援学校は県内では初の設置。比較的軽度の知的障害の生徒の自立を目指し、職業教育を重視する。1学年4学級32人。募集区域は県内全域だが、路線バスなどで通学できる生徒が対象。

島原特別支援学校:南串山分教室父母ら、高等部設置を陳情 長崎

毎日新聞 
身近な地域で高等部教育を受けさせたいと、県立島原特別支援学校南串山分教室の保護者らがこのほど、島原半島西側に高等部分教室の設置を求め、渡辺敏則県教育長に約2万人の署名を手渡し陳情した。分教室の本校は半島東側の島原市にあり、05年に高等部が設置された。南串山分教室には現在、小学部4人と中学部5人が在籍。陳情書では▽本校高等部の分教室の設置▽通学困難な子供に教育の場を確保することーーを求めている。

障害者の社会参加促進へ はーとふるメッセ千葉寺店開店 千葉

千葉日報 
障害者によって製造された商品の販売拠点として、「はーとふるメッセ千葉寺店」が、中央区の市ハーモニープラザ1階にオープンした。障害のある人の社会参加促進と工賃アップを目指し、美浜店に続き市内で2店舗目となる。同店は、県障害者就労事業振興センターと、社会福祉法人「樹の実会」「オリーブの樹」による経営委員会が運営。市内26カ所の障害者施設や事業所で作られた「いいもの、おいしいもの」を中心に販売し、気軽に立ち寄れるお店をモットーとしている。障害者もスタッフの一員として加わり、生き生きと働く。

障害者就労のうどん店 兵庫

読売新聞 
障害者が実際に働きながら職業訓練を行う「さぬきうどん 幸来(はぴくる)」が21日、淡路市大谷の市立津名温水プール隣にオープンした。運営する市社会福祉協議会によると、淡路島内の障害者の職業訓練施設でうどん店は珍しく、調理や接客など幅広く経験できる。従業員らは店名の通り、「食べた人が幸せになれる場所に」と願っている。就労移行支援事業所として、国の補助を受けて運営する。市内の身体、知的、精神障害者が最長3年間、12人まで従業員として働くことができ、市社協職員5人が指導にあたる。開店時間は午前11時~午後5時(日曜定休)

しょうゆ風味抜群 シフォンケーキとクッキーに新味 小矢部の工房 富山

富山新聞 
小矢部市内の養鶏業者と醸造業者らによる合同会社「彩(いろどり)おやべ」が企画し 、同市の知的障害者更生施設・渓明園の菓子工房メルヘン=綾子=が製造する「醤油(しょうゆ)シフォンケーキ」「しょうゆクッキー」が22日から発売される。21日には同工房で試食会が開かれ、関係者が「和洋折衷の味」「酒のつまみにもいける」と感想を寄せた。クッキーとケーキは22、23日に小矢部市で開かれる「源平火牛まつり」(富山新聞社後援)会場で販売、その後は同市浅地の畑醸造直売所「蔵元宗珍」で扱う。

「みなと祭」前に障害者が笹かざり制作 愛媛

愛媛新聞 
四国中央市地域活動支援センター「ココロン」(同市三島中央5丁目)に通う障害者らが22日、伊予三島地域の夏の風物詩「第43回みなと祭」(23~25日)に合わせて中心部の商店街を彩る「笹(ささ)かざり」を完成させた。 ココロンでは現在、24~36歳の6人が古着を機械の油拭きに加工し地元企業に販売するなどしている。 笹かざりは、赤や黄、青など色とりどりの造花用薄紙や吹き流しを使って作る。みなと祭の一環で「笹かざりコンクール」が1981年から毎年開かれており、ココロンは約10年前から出品。五輪マークを表現した2004年など入賞も2度果たしている。

事故による記憶障害を乗り越えGOMA & JRSが復活アルバム

ナタリー 
GOMA & THE JUNGLE RHYTHM SECTIONが約2年ぶりのニューアルバム「I Believed The Future」を9月14日にリリースすることが発表された。このバンドのリーダーであるディジュリドゥ奏者のGOMAは、2009年11月に首都高速で追突事故に遭遇し、これがきっかけで高次脳機能障害を発症。その後、彼は画家としての活動もスタートさせつつ、リハビリに励むとともにディジュリドゥを練習。GOMA & JRSは6月に静岡で開催された野外フェス「頂2011 feel the groove MUSIC & CAMP」にシークレット出演して復活を果たし、今月末に新潟・苗場スキー場で行われる「FUJI ROCK FESTIVAL '11」への出演もアナウンスされている。

大分市の喫茶店で知的障害者らの作品展 大分

大分合同新聞 
知的障害者更生施設の利用者らと陶芸作家の作品を展示する「踊る陶器展」が、大分市府内町の喫茶店「ばんぢろ」(二宮慎二店主)で開かれている。「作品の持つ力を感じてほしい」と呼び掛けている。8月28日まで。出展しているのは、由布市庄内町の知的障害者更生施設「向陽学園」の利用者や、知的障害のある国東市国見町伊美の中野マーク周作さんと父の伸哉さん、由布市庄内町の陶芸作家、孔井美幸さん。向陽学園の支援員、宮崎ゆきみさんは「利用者の作品を美術作品として、このような場所で展示するのは初めて。作品づくりへの意欲が高まりそう」

23日から瀬戸内市で「アール・ブリュット展」 岡山

山陽新聞 
美術の専門教育を受けていないが、既成概念にとらわれない国内アーティストの作品を集めた「アール・ブリュット展」(山陽新聞社後援)が23日から、瀬戸内市牛窓町牛窓、同市立美術館で開かれる。パリでの特別展で評価された12人の作品90点が展示される。9月4日まで。今回、昨年3月から今年1月まで、パリの美術館で開かれた「アール・ブリュット・ジャポネ展」に参加した63人のうち、注目される12人の作品に絞った。

アールブリュット展:障害者らの作品中心に630点展示 新潟

毎日新聞 
国内の障害のある人たちの作品を中心とした「アール・ブリュット・ジャポネ」展が新潟市中央区の市美術館で開かれている。8月28日まで。同展は今年1月までパリで開かれ、10カ月間に12万人が訪れ注目を集めた。新潟展には63人の作品約630点が展示されている。「アール・ブリュット」は正規の美術教育を受けない人たちの造形活動。さまざまな障害がありながら、エネルギッシュで独創的な作品が特徴とされている。

2011年7月22日金曜日

駅で頻繁トラブルの男、男性を線路に突き落とす 大阪

読売新聞 
21日午前9時20分頃、大阪市港区の市営地下鉄中央線弁天町駅上りホームで、奈良県大和高田市、船員星野清英さん(75)が、大阪市北区の無職の男(23)に押され、線路上に転落した。星野さんは駅員らに救出されたが、頭を打ち、左側頭部を切るけが。コスモスクエア行き電車が接近しており、非常ブレーキで約30メートル手前で止まった。男には知的障害があり、駆けつけた府警港署員が近くの障害者施設にいるところを確保、殺人未遂容疑で逮捕する方針。

7割社員が障がい者の会長 「国が障がい者の雇用保障すべき」

NEWSポストセブン 
国内シェア3割と、業界でもトップのチョークメーカー・日本理化学工業(神奈川県川崎市)は、全従業員の7割を占める55人が知的障がい者で、そのうち26人が重度知的障がい者だ。同社会長の大山泰弘さん(78)は2009年、社会貢献した経営者に与えられる第7回渋沢栄一賞を受賞。そんな大山さんが望んでいるのは、国が障がい者の雇用を保障することだ。「私を含め、健常者はたんに障がい者の面倒を見ることが福祉だと思いがちだけれど、それは思い違いです。人のために働くことで心が豊かになる。心の幸せがあってこその福祉なのです。しかも日本国憲法には、すべての国民は勤労の義務を負うとあります。働く場所を提供することが国や企業の使命なのです」

東日本大震災:特別支援学校生徒、手作りおもちゃで激励 兵庫

毎日新聞 
たつの市新宮町光都の県立西はりま特別支援学校(内海常明校長)高等部木工班の生徒10人が東日本大震災で被災した子どもたちのために木製のおもちゃを作った。近く宮城県亘理町の中央児童センターに送られる。佐用高や山崎高など播磨地方6高校の生徒が被災園児のために「通園セット」を手作りしたのを知った同校の志水幸広教諭(44)が、「知的障害があっても無理なく支援できることを」とおもちゃ作りを思い立ったという。

尾道に今春開設、児童家庭支援センター「まごころ」 広島

毎日新聞 
尾道市栗原町に今年4月、開設された児童家庭支援センター「まごころ」。児童福祉法に基づく県内で初めてのセンターに寄せられた相談は、この3カ月間で425件に上り、子供や家庭の厳しい現状を映している。児童家庭支援センターは児童虐待や発達障害などに対応するため98年、地域に開かれた子育ての相談・援助機関として、児童福祉法改正で創設された。全国に82、中国地方では島根県を除く各県に7カ所ある。県内ではまごころが初めてで、県東部こども家庭センターなどと連携しながら備後地方をカバー。県は14年度までに、2カ所の増設を目指す。

別府市・オムロン太陽「無災害10年」達成 大分

大分合同新聞 
別府市のオムロン太陽(渡辺祐一社長)がこのほど、労働災害の無災害10年を達成した。世界に通用する労働安全衛生マネジメントシステム規格「OHSAS18001」を2001年に取得しており、同年6月14日からの連続記録。従業員の約6割が障害のある同社だが、徹底した安全管理体制が記録につながった。工場内の危険有害要因を洗い出し、リスクの大きさを見積もる「リスクアセスメント」で労働災害の防止策を講じている。リスクの判定には障害の内容や障害によって進む筋力低下といった状態を「加算リスク」として反映させるなど、障害者が中心となって働く同社ならではの仕組みづくりにも取り組んでいる。

当事者が語る発達障害 神奈川

タウンニュース 
発達障害の男性が自身の経験を語った「発達障害なんのその、それが僕の生きる道」(東京シューレ出版、1575円)が6月30日に出版された。両親はこれまで2冊の本を出しているが、本人の手記を盛り込んだのはこれが初めてだ。康一さんが担当した一章は、本人が過去の経験をパソコンで綴った原稿と、出版社によるインタビューを元にまとめたもの。初めての執筆だったが、「なんとかなる」と考え、前向きに取り組んだという。

神戸元町商店街で「元町夜市」手作り屋台200店出店 兵庫

神戸経済新聞 
「元町夜市」が7月26日、神戸元町商店街1番街~6丁目で開催される。主催は神戸元町商店街連合会。毎年約5万人以上が訪れるという同イベントは、今回で30回目を数える。今年も「夜の元町に楽しい縁日」をテーマにした商店街による手作り屋台が登場。お好み焼き、たこ焼き、焼きそば、かき氷、いか焼き、フランクフルトなどの飲食屋台や金魚すくい、スーパーボールすくい、ビンゴゲームなどの縁日屋台約200店が出店する。今年の特別企画として障害者らが働く施設・作業所の手作り商品専門店「神戸ふれあい工房」(東川崎町1)の販売コーナーを開設。売上金の一部は被災地作業所の支援金に充てる。

作業所の店、念願の広島駅に 広島

中国新聞 
広島市内の作業所で働く障害者が作った商品の販売コーナーがJR広島駅南口(南区)で随時、設けられている。販路を拡大しようと、社会福祉法人が運営する市就労支援センター(西区)が複数の作業所に呼び掛けて実現した。これまでは福祉関係の行事や市役所など公共施設で商品を販売してきた。だが、売り上げが伸び悩む場合も多く、支援センターが広島駅での販売を企画。場所代として売り上げの一部をJR西日本の関連会社に払う。

2011年7月21日木曜日

「時間かけ現実受け入れる」、発達障害児の子育て体験談を講演 神奈川

カナロコ  
発達障害児の子育てをテーマとした講演会がこのほど、箱根町宮城野の町総合保健福祉センター「さくら館」で開かれた。2人の母親が体験談を披露、率直な思いに参加者は真剣に耳を傾けた。講演したのは、17歳の次男が発達障害児という荒井このみさんと、7~14歳の3人兄弟が発達障害という鈴木忍さん。荒井さんは次男の障害に正面から向き合えず、自分や周囲を責めて苦しんだ経験を吐露。しかし「何かしなければいけない」と思い直し、時間をかけて現実を受け入れる努力をしたという。「今では次男との生活が楽しくなり、夫と障害についてきちんと話せるようになった」と笑顔で話した。

川崎市と専修大が公開講座「ソーシャル・ビジネス入門」開催へ 神奈川

カナロコ 
川崎市と専修大学は30日午後2時から、同大学生田校舎10号館で、ソーシャル・ビジネスの人材を育成する社会人向け大学院特別教育プログラム「KSソーシャル・ビジネス・アカデミー」の公開講座「市民のためのソーシャル・ビジネス入門」を開催する。第1部では「知的障害1者に導かれた経営から地域社会発展への提言」をテーマに、日本理化学工業会長の大山泰弘さんが語り、その後、KSコミュニティ・ビジネス・アカデミー修了生による二つの取り組みが紹介される。

ウインドサーフィン:楽しんで 自閉症者らにスクール開校 滋賀

毎日新聞 
ボードに取り付けた帆を操り、風を感じながら水面を進むウインドサーフィンの良さを分かち合おうと、近江八幡市のプロショップ「かんとりーはーばー」がこのほど、京都市内の自閉症者らにスクールを開いた。京都市内の自閉症者らがスポーツなどを楽しむ団体「Let’s ぐー」から17〜38歳の22人が「生徒」として参加。3年前から毎年開催している。

増える障害者の就職 法改追い風 北海道

朝日新聞 
景気低迷のなかで、障害者の就職件数が道内で伸びている。2010年度は前年度より1割以上増え、過去最高となった。法律改正で企業の雇用義務が拡大したことが追い風になっている。ただ、法律で定められた雇用率に届かない企業も約半数に上り、障害者雇用への理解が不十分な面も残る。障害者の就職支援会社「ウイングル」(東京)が先月開設した障害者の就労移行支援事業所だ。この事業所は障害者自立支援法で定められ、就職活動や職場の定着を支援する役割を担う。目標は1年以内の就職。パソコンの使い方やビジネスマナー、面接の受け方などを学び、同社の伊藤朱里さんは「イメージとしては、就職の塾や予備校に近い」と話す。

2011年7月20日水曜日

子ども発達支援センター、20日オープン 東京

MSN産経ニュース 
東京都板橋区小茂根に20日、発達の偏りや遅れが懸念される子供と保護者を早くから支援して、就学などの環境変化に対応できるようにする施設「子ども発達支援センター」がオープンする。19日行われた開設式では、坂本健区長が「相談者に寄り添った、一貫した支援をしていく」とあいさつした。医療福祉相談員や臨床心理士、言語療法士、作業療法士らを配置し、発達障害に関する専門相談に応じるほか、問題行動への対処の仕方を学ぶペアレントトレーニングなどを行う。

《ラウンジ》オホーツク発 福祉継続助ける 北海道

朝日新聞 
もし、障害のある子どもが親の亡き後、独りぼっちになったらーー。こうした不安を少しでも解消させたいという試みが昨年2月、オホーツク地方で始まり、全道に広がりを見せている。自閉症の子を育てる母親らが、子どもの成長記録、相続の考え方、人脈マップなどを記入する冊子「親心の記録」を作成し、普及に取り組んでいる。将来に「希望」を託す命の伝言。各地で影響を受けたご当地版も誕生している。

移動販売:鹿屋のNPO、障害者を支援 商店街に“定点出店” 鹿児島

毎日新聞 
障害者の社会参加を支援する鹿屋市のNPO法人「愛・あいネット」(柳井谷昭平理事長)はこのほど、同市大手町商店街で、そばやうどんの移動レストランを始めた。毎週木曜の午前11時半〜午後5時だけの開店。手作りのメニューを提供する。移動販売車は、同法人のシンボルキャラクターから名付けた「ボブ&アリス号」。開店場所は同商店街の一角の空き地。「ボブ&アリス号」の前にはテントが設けられ、大勢の人が「十割そば」や冷やしうどんなどに舌鼓を打った。竹之下隆さん(52)は「昔ながらの味がして、とてもおいしい」と話していた。

活動支援の自販機設置 - スペシャルオリンピックス日本 奈良

奈良新聞
奈良市大安寺西1丁目の県立図書情報館で15日、知的発達障害のある人たちに年間を通じてスポーツトレーニングと競技の場を提供するスペシャルオリンピックス日本(SON)・奈良(安田順恵会長)の活動を支援する飲料自動販売機の除幕式があり、SONのアスリートや家族、ボランティアら約100人が出席。奈良新聞社の甘利治夫代表取締役も出席した。自販機はコカ・コーラウエスト(本社・福岡)の協力で設置。売り上げの一部をSONに支援金として提供するしくみで、西日本各地で設置が進んでおり、県内第1号。

被災授産施設の商品を並べ販売 豊田のカフェ 愛知

中日新聞 
障がい者の雇用の場でもある豊田市上原町のカフェ・Musu・B(ムスビィ)で18日、東日本大震災の被災地の障がい者が作った商品の販売を始めた。震災で仕事や販売先をなくした授産施設を支援する狙い。当初は宮城や岩手、青森各県の施設から届いたりんごジュースなど4種類を扱い、順次種類を増やしていく。仙台市青葉区の施設からはコンピューターでデザインしたポストカードや、地元産米ひとめぼれで作ったポン菓子が、岩手県宮古市からは自家焙煎(ばいせん)のコーヒーが届いた。別に10カ所近い施設にも発注しており、クッキーやドーナツ、雑貨を加えていく。ムスビィの営業は月-土曜の午前11時半〜午後6時。商品販売は午前9時半から。

2011年7月19日火曜日

障害者性教育の必要性を説明 米原で東さん 滋賀

中日新聞 
障害のある子どもや大人の性をテーマにした講演会(中日新聞社後援)が17日、米原市の米原公民館であり、障害者の性の相談に取り組んでいる「福井ゆいの会」の東みすゑさんは「性は人間にとって楽しいこと。性教育は豊かに生きるために大切だ」と語った。よく受ける相談例として子どもの自慰を挙げ、「18歳ごろには落ち着くので黙って見過ごして」と指摘。むしろプライベートな行為として身に付けさせれば、精神的な自立や異性への思いやりにつながると話した。保護者ら70人が参加。主催は、発達障がいサポートネットでこぼこフレンズ。同じテーマの講演を同所で23日午後1時半から開く。

絵カード被災地に 岡山大付属特別支援学校生が製作

山陽新聞 
岡山大教育学部付属特別支援学校(岡山市中区平井)に通う知的障害児らが、東日本大震災で被災した同様の立場の子どもたちを支援しようと、学校生活でコミュニケーションに使う「絵カード」を送る準備を進めている。知的障害や自閉症など発達障害児は言葉を使って自分を表現したり、相手の気持ちを推し量るのが苦手で、絵カードは療育現場に欠かせないツール。19日には、完成した4セットを宮城県気仙沼市の県立気仙沼支援学校に発送する。

2011年7月18日月曜日

アール・ブリュット・ジャポネ展

信濃毎日新聞 
  • 会 期 2011年7月16日(土)〜2011年8月28日(日)
  • 会 場 新潟市美術館
  • 内 容 長野県内の3人を含む知的障害などで、美術の専門教育を受けていない63人の680点。17日にボーダレス・アートミュージアムNOーMAアートディレクターのはたよしこの講演会。18日と8月15日を除く月曜、7月19日は休館。
  • 料 金 一般700円、高校・大学生350円、中学生以下無料。
  • 電話番号 025・223・1622

自閉症児らの作品100点 周南で展示会 「根気強さ感じて」 山口

読売新聞 
自閉症児らの作品を集めた展示会が16日、周南市市民交流センター2階の多目的広場で始まった。24日まで。自閉症の人たちのことをもっと理解してもらおうと、NPO法人県自閉症協会(平尾要理事長)などが主催した。会場には、県内の約30人による絵や書、陶器などの作品約100点を展示。同じ作業を根気強く繰り返して作った繊細な切り絵などもあり、訪れた人たちは個性的な作品の数々に見入っていた。同協会の石井新也理事は「作品を見てもらうことで、自閉症の人たちの繊細な表現方法や、根気強さなどを感じてほしい」と話している。

放浪の天才画家「山下清展」 貼絵や水彩画ずらり 兵庫

神戸新聞 
放浪の天才画家が生涯に制作した作品約150点を紹介する「山下清展」(神戸新聞社など主催)が16日、明石市上ノ丸2の市立文化博物館で始まった。初日は約800人が訪れ、細やかさの中に力強さがにじむ独特の作風を楽しんだ。テレビドラマや映画などでは、旅先で絵を描く姿が紹介されているが、実際には数カ月から数年の旅から帰った後、記憶に刻んだイメージを基に創作していたという。会場には代表作「長岡の花火」や「桜島」などの貼絵が並ぶほか、ヨーロッパを題材にした晩年のペン画や水彩画、絵付けを施した陶器なども鑑賞できる。8月28日まで。大人800円。高大生500円。小中生400円。

登別の起業家集団「ともかな」レストランが話題に 北海道

室蘭民報 
社会貢献などを目的に今年5月にオープンした社会起業家集団「ともかな」の施設(登別市桜木町3)の中に、日替わりシェフが腕を振るうレストランがある。シェフは6店舗の面々。イタリアンやフレンチ、玄米菜食、ラーメン、カレー、パンなどの個性あふれる味が、手ごろな価格で提供され、地域住民はもちろん女性客の話題となっている。誰でもが気軽に立ち寄れ、交流できる「コミュニティーカフェ&レストラン」が狙い。地域の憩いの場を目指している。営業は月〜土曜(日曜、祝祭日は休み)の午前10時〜午後5時。午前11時半〜午後2時はレストランとしてランチを提供し、それ以外の時間帯は喫茶店となっている。パン類を提供するピアチェーレは、障害を持つ人たちが就労訓練の一環で作っている。ランチ価格は500〜800円台。

佐久の会社「涼み」石けん 節電の夏、洗い上がり爽快に 長野

信濃毎日新聞 
せっけん製造などの有限会社「ねば塾」(佐久市鳴瀬)は、夏本番に向けて洗い上がりに爽快感を感じる化粧せっけんを開発した。障害者が健常者とともに働く同社は昨秋、洗顔や入浴用に使う化粧せっけんの認可工場を建設。自社製造できるようになり、せっけん部門により力を入れる考えだ。開発したせっけんの名前は「信濃夕涼み」。メントールを配合し、泡立てて体にのばすとスーッとした感覚が楽しめる。清涼感が強めの「男涼み」と、肌への刺激を気にする女性を意識して「女涼み」の2種類がある。同社は1978(昭和53)年に設立。現在は従業員50人弱のうち、26人が知的、精神の障害者だ。無添加を重視して、主に雑貨せっけんを生産。地域の障害者と共に発展したいと、共同作業所などに包装などを委託している。

2011年7月17日日曜日

ADHD:時間処理機能の異常など、最新研究を紹介 四国

毎日新聞
発達障害の一つで、注意力や落ち着きに欠け、多動が目立つ「注意欠陥多動性障害」(ADHD)の最新研究を紹介するシンポジウム「ADHDの新展開〜壊れた脳内時計への対応」が今月8、9日、高松市内で開かれた。三つ目の症状として注目を集めつつある「時間処理機能の異常」について研究発表などが行われた。石川教授はADHDの薬物療法についても触れ、脳内でドーパミンやノルアドレナリンの神経伝達物質の濃度を高めるメチルフェニデート(商品名・コンサータ)とアトモキセチン(同・ストラテラ)が国内で主流と説明した。

学校訪問:特色ある活動紹介 京都市立白河総合支援学校 京都

毎日新聞 
京都市立白河総合支援学校(左京区)は、04年に市内の養護学校で初めて職業学科(産業総合科)を設置、卒業後の企業就労に向けた職業教育を進めている。企業での長期実習もあり、5年連続で企業就労希望者全員が、就職を果たしている。同校には選択制の専門教科として、食品加工▽農園芸▽情報印刷▽地域コミュニケーションの四つがあり、生徒らは興味のある分野を選び、働くための知識や技術を身につけている。地域貢献を目指す「地域コミュニケーション」では、同校と養正サテライト施設で毎週開かれている高齢者体操教室のサポート活動を実施。毎回生徒が交代で体操に参加し、会場設営、受付、清掃、活動費の集金なども行っている。

元気印@学校:奈良東養護学校 職場実習 奈良

毎日新聞 
県立奈良東養護学校(奈良市、榊原俊彦校長)の高等養護部は、職場実習の機会を多く設け、生徒の能力向上に成果をあげている。来年度、同部には「福祉くらし」「農園芸」の2コースが新設される。さらに、医療、介護施設などでの体験学習を充実させる方針だ。進路指導部長の谷川佳之教諭は「人と接するうえでいかにあいさつが大切かなど生徒たちは現場で実感とともに学ぶ。訪問先とつながりができ就職先になるケースもある」と語る。新設のコースは資格取得などを目指す専門的なカリキュラムではないが、平井克季教頭は「福祉や農作業などを通じ人間的に成長してもらうのが目的で、それには実習の効果は大きい」と話す。

コバケン共生へ魂の演奏 長野

読売新聞
「炎のコバケン」の愛称で知られる指揮者の小林研一郎さん(71)(東京都新宿区)とプロやアマチュアの奏者仲間でつくる「コバケンとその仲間たちオーケストラ」が、知的障害や発達障害のある人たちを無料招待するコンサートを8月4日、茅野市民館で開く。小林さんが同市の蓼科高原で新たに開く演奏会に合わせた企画。音楽仲間約100人が集まる予定で、小林さんは「障害者と健常者の共生を目指し、魂を入れて演奏したい」と意気込んでいる。演奏曲はシベリウスの交響詩「フィンランディア」、サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」、ベルディのオペラ「アイーダ」から「凱旋(がいせん)行進曲」など。4日午後3時開演。100人の知的、発達障害者と付添人各1人の100組200人を無料招待するほか、有料で一般の入場も可能。

憂楽帳:30歳の成人式

毎日新聞 
太田宏介さんに4年ぶりに会った。重度知的障害を伴う自閉症のアーティスト。先月、30歳になった。絵画や陶芸など創作活動が中心の福祉作業所「工房まる」(福岡市南区)に通いながら、絵を描いている。彼は今、九州大箱崎キャンパスの建物の一室でウオールアートを手がけている。築80年の建物の改装計画の一環で、工房まるに「感動を与える絵を」という依頼があった。「ゆっくりでも着実に成長しています」と母愛子さん(62)。父実さん(65)は「健常者が20で成人なら、ハンディー10の宏介は30歳で成人になる」とブログに書いた。

自閉症のCGアーティスト 石川県で個展

沖縄タイムス 
自閉症のコンピューターグラフィックアーティスト波平ゆうすけさん(26)=読谷村=の個展が今月から、石川県内を巡回している。第1弾が開かれたのは、障がい児のデイサービス事業を展開している金沢市のエイブルベランダBe。同施設に沖縄出身の職員が勤めていることなどが縁で、個展開催が決定。その後は8月28日まで、北陸銀行や石川県庁など6カ所を巡る。県外で波平さんの個展を開くのは、京都、オランダ、スイスに続いて4回目。

障害者がパン作り学ぶ 岡山で講習会 菓子職人ら指導

山陽新聞 
障害者の自立や社会参加につなげようと、プロのパン・菓子職人が障害者に技術を伝える講習会が16日、岡山市北区大供、西日本調理製菓専門学校で開かれた。岡山、山口県の施設や作業所で菓子製造などにあたる5人が参加し、米粉パン作りを学んだ。神戸市の社会福祉法人プロップステーションと日清製粉でつくる神戸スウィーツ・コンソーシアムが2008年から実施し、県内では初開催。講習会は11月までの3回シリーズ。次回は菓子職人がケーキと焼き菓子を指導する。

クラーク博士のパン再現 札幌、障害者に働く場 北海道

47NEWS 
明治初期に設立された札幌農学校(現北海道大)の初代教頭クラーク博士が当時食べていたパンが“再現”された。知的障害者らの就労支援に取り組む北海道北広島市の社会福祉法人が「看板商品を作り、障害のある人が安定的に働ける場を増やしたい」と4月に販売を開始。口コミで評判となり、売り上げは1日50個以上だ。商品名は「クラーク博士の石臼全粒粉パン」。クラーク博士が学生にパン食を推進したことに興味を持っていた「北ひろしま福祉会」の佐々木勝彦さん(48)が発案した。JR北広島駅構内や同福祉会直営店で1個100~300円で販売している。

障害者向け仮設完成 はまなす学園 岩手

河北新報 
東日本大震災の津波で全壊した岩手県山田町の知的障害者更生施設「はまなす学園」の仮設住宅が町内に完成し、入所者ら38人が15日、避難先から引っ越した。県が、山あいにグループホーム型の建物2棟を建設した。延べ床面積はそれぞれ300平方メートル。各棟には2、3人が入る居室10室と食堂、リビングルームがあり、職員19人が交代で勤務する。陸前高田、大船渡市でも障害者のグループホームやケアホームが全壊したため、岩手県が7月中の完成を目指して仮設住宅を建設している。

ボウリングで金メダル スペシャル五輪夏季世界大会 富山

中日新聞 
六月二十五日~七月四日にギリシャ・アテネで開かれた知的障害者のスポーツの祭典「2011年スペシャルオリンピックス夏季世界大会」で、ボウリングの男子ダブルスで金メダルを獲得した長久慎吾選手(23)=射水市あおば台=が十五日、県庁を訪れ、石井隆一知事に喜びを報告した。県障害福祉課によると、四年に一回開かれる夏季大会での金メダル獲得は、県内初という。石井知事から「多くの県民に勇気と元気を与えてくれた。さらに精進して頑張ってほしい」と激励を受け、「金メダルをとれてうれしかった。練習を続けて、いつかまた出場したい」と笑顔で話した。 

2011年7月16日土曜日

父の願い「工房」実現 知的障害児が自立 大分

大分合同新聞 
知的障害児の父親やサポーターでつくる大分市の「さくら親児(おやじ)会」(後藤覚代表)が、障害者の就労継続支援A型事業所「せっけん工房 さくら親児会」を同市下徳丸に開所した。「親亡き後も、自立し、地域で心豊かに暮らしてほしい」という後藤代表(56)の願いに賛同する父親らの輪が広がっている。17日午前10時から開所式をする。「気軽に見学に来てほしい。協力してくれる個人や事業所も大歓迎」と後藤代表。

障害者製作せんべい人気 青森

東奥日報 
つがる市で知的障害者を支援するNPO法人あいうえおの会(奈良衛理事長)が6月から、同市木造の街の駅・あるびょんに作業場を構えて「しゃこちゃんせんべい」を焼いている。製作する障害者たちにとって、せんべいが好評な上に街中でいろいろな人たちと触れ合いながら作ることが励みになっている。しゃこちゃんせんべいは同市の亀ケ岡遺跡から出土した遮光器土偶(愛称「シャコちゃん」)をかたどっている。つがる市商工会が東北新幹線開業を契機に新たな観光土産品にしようと、市の支援を受けて今年初めまでに開発した。

障害者施設から商品仕入れ販売 岡山

山陽新聞 
障害者の就労支援に取り組む岡山県セルプセンター(岡山市北区南方)は、東日本大震災で被災したり販売ルートを失った東北の施設から商品を仕入れ、買い取った値段で販売する支援活動に乗り出す。被災地で働く障害者の収入を確保し、生活を支える障害者の就労支援施設では企業の注文を受けたり、独自に食品や雑貨を製造して出荷、販売。月数万円の工賃が、障害者の生活の支えとなっている。販売開始は19日から。

障害者ら手作り さぬきうどん店開店へ 兵庫

神戸新聞 
淡路市内の知的障害者らによる手作りのさぬきうどんを低価格で提供する飲食店「幸来」が21日、同市大谷の津名温水プール前にオープンする。香川産の小麦粉を使った?はもちっとした本場の味わいそのままのうえ、だしも就労支援員らとともに考案。メンバーは「多くの人に訪ねてもらい、交流を深めたい」と開店を心待ちにしている。市内の共同作業所で働く知的障害者らの自立を目指そうと、市社会福祉協議会が計画し、サンシャインホール(同市浦)の喫茶店に続き2店舗目。市から土地を無償で借り、鉄骨平屋の建物を設けた。午前11時~午後5時。日曜休み。

知的障害者のワインづくり 愛知

読売新聞 
ブドウづくりからワイナリーでの醸造まで、知的障害者の手でワインづくりを行う計画が、小牧市でスタートした。計画を進めているのは、名古屋市昭和区で福祉ホームや授産施設などを運営する社会福祉法人AJU自立の家。14日には、小牧市の山下史守朗(しずお)市長が、市有地を無償で提供するなど全面協力する覚書を、自立の家との間で交わした。最終的に、障害者がワインづくりで自立できることを目指すという。

「出前授業」教師の教材に 障害理解へ願い込め 栃木

下野新聞 
障害児の保護者らでつくるNPO法人障がい者福祉推進ネットちえのわ(理事長・池本喜代正宇都宮大教授)は、小中学校などで行っている障害理解のための「出前授業」を教材化したCD付き冊子を作製し、このほど市内全小中学校に配布した。授業などで活用してもらうのが目的で、事例をふんだんに盛り込んだ。12日には市の教員研修会で模擬授業を行いながら教材の使い方を説明。「子どもたちの障害理解に役立ててほしい」と呼び掛けた。

2011年7月15日金曜日

障害者サポートステーション:相談窓口を開設 島根

毎日新聞
障害者やその家族の総合相談窓口として、松江市千鳥町の市総合福祉センター内に「まつえ障がい者サポートステーション絆(きずな)」がこのほど開設された。サポートステーションは、各機関と連携し、どんな障害に関しても対応できる総合窓口として、松江市が開設した。社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を持つ相談員が、利用者のニーズに応じて相談にあたる。利用は無料。開所は月〜金曜日の午前9時から午後5時まで。

あじさいコンサート:日進の4施設、障害の枠超え 16日、初の共同開催 愛知

毎日新聞  
日進市にある四つの障害者施設が16日、市民会館大ホールで「第16回あじさいコンサート」を開く。精神障害者の就労を支援する「ゆったり工房」が96年に「優しい街で暮らしたい」との思いから始めたチャリティーコンサート。今回初めて、身体・知的障害者の利用施設との共同開催が実現した。実行委員長を務める同工房施設長の小林千津子さん(60)は、「障害の違いによって支援の仕方は異なるが、障害の枠を超えてほっとできるコンサートにしたい」と願う。午後1時半開演。大人1000円、障害者・介助者と中学生以下500円。障害者の作品を集めた「ひかりの人々展」も市民会館展示ホールで16〜22日にある。

障害者が手作りせっけん 「セルプあいら」 鹿児島

南日本新聞 
姶良市の知的障害者援護施設「セルプあいら」は、香りに視点を置いた“癒やしのせっけん”を作っている。やわらかく優しい「ゆず」、まろやかな「かぼす」、さわやかな「ほうしょう」の3種類を用意する。人の肌を洗うせっけん作りには化粧品製造の許可が必要で、費用や技術面などハードルが高かった。そこで、ハーブ・アロマセラピー専門店「生活の木」(東京)が取り組む「ウェルフェアトレード(社会福祉取引)」に参加。同店から設備設計や備品調達、技術指導を受けた。定価630円。

スペシャル五輪の成績報告 メダル獲得の3人を熊本市長がねぎらい 熊本

西日本新聞 
ギリシャで開かれていた知的障害者のスポーツ大会「スペシャルオリンピックス」夏季世界大会(6月25日〜7月4日)に熊本市から出場した選手3人が11日、市役所を表敬訪問した。3人ともメダルを獲得し、笑顔で成績を報告した。村山恵さん(29)=ボウリング、今村真望(まみ)さん(18)=ゴルフ、山野紗弥さん(21)=バドミントン。ゴルフのショットやパットの技術力を競う「個人技能競技」で金メダルを手にした今村さんは「だんだん緊張がほぐれ、自分の力が発揮できた。海外でたくさんの友達ができ、とても楽しかった」と話した。

2011年7月14日木曜日

ニュースUP:死招いた母の「しつけ」=岡山支局・五十嵐朋子

毎日新聞 
弁護士に、「娘は生きがいだった」と打ち明けた被告は、知的障害のある麗さんの育児日記を10年以上つけ、そろばん塾への送り迎えも続けてきた。麗さんはそろばん1級を取得、塾関係者は「しっかりした服を着せ、手作りの袋も持たせていた」と話す。しかし、麗さんを厳しくしつける清原被告は、養育方針をめぐって夫と対立。数年前に別居し、母一人子一人の生活が始まった。母親の願いは「障害を乗り越えられる子」であり、長女の将来をいつも心配していた。

だいあろ〜ぐ:東京彩人記 映画監督・山田火砂子さん 東京

毎日新聞 
明治から大正にかけ、東京や北海道に家庭学校(児童自立支援施設)を築いた留岡幸助(1864〜1934年)の生涯を描く村上弘明さん主演の映画「大地の詩ー留岡幸助物語ー」が、2月の岡山市を皮切りに全国各地で上映されている。私には知的障害者の長女(47)がいて、その影響が大きい。親である私は長女の無欲な姿にいろいろなことを教えてもらった。障害者を含めた弱者への差別を少しでもなくしたいという思いが原動力になっている。理不尽ないじめや差別に対する怒りが今回の作品にもにじみ出ていると感じた。山田さんが映画に描くテーマは「最終的に悪は善に負ける」ということだ。

障害ある母親ら交流、育児など語り合う 香川

四国新聞 
障害のある母親が集い、育児などについて語り合う「ふらっと・ふぁみりー」が、毎月第3火曜日に香川県善通寺市文京町の市子ども・家庭支援センターで開かれている。障害者のための子育て広場は県内初。中心メンバーの1人は「障害があるからこそ、互いに励まし、助け合う場所が必要」と利用を呼び掛けている。核家族化が進行する中、乳幼児を子育て中の母親は孤立しがちだが、障害があれば、育児の難しさはさらに増す。

福祉の店「ドリーム・ベーカリー」がオープン10周年 北海道

室蘭民報 
指定障害福祉サービス事業所・むろらんワークセンター岬(瀧谷昭所長)が運営する、室蘭市輪西町の「福祉の店ドリーム・ベーカリー」が7月で開設10年を迎えた。社会自立を目指す知的障害者の作業訓練としての活動が節目を迎え、関係者は、趣旨のさらなるPRにも力を注ぐ考えだ。14日からは「記念感謝セール」を行う。 「記念感謝セール」は14〜16日に開かれ、全商品2割引きセールや記念品贈呈、400円以上購入者対象の抽選会(特賞・お好みのケーキかパン10個)を行う。

三農生と授産施設がパン開発

東奥日報 
ツクネイモのパンはいかがー。三本木農業高校植物科学科と十和田市の知的障害者授産施設「ぷちぶろう」が、ヤマノイモの一種、ツクネイモを使ったパンを完成させ、10日に同市の道の駅とわだでお披露目販売会を開いた。収穫期の今秋から本格的に販売を始めるほか、今後は市内レストランでのツクネイモメニューづくりにも取り組む。

割り箸アート「エネルギッシュ」と高評価 山形

山形新聞 
知的障害がある武田拓(ひらく)さん(23)=山辺町山辺=が割り箸を積み上げて作った高さ約2メートルの作品「はし」が、障害者対象の「ポコラート全国公募展2011」で、1000を超す応募作の中から審査員賞の「中村政人賞」に選ばれた。「エネルギッシュで、純粋な表現力がある」と評価された。受賞者によるグループ展が9月、東京で開かれる。作品「はし」は、洗って乾かした牛乳パックに使用済み割り箸を詰め込む作業を発端に作られた。牛乳パックは次第に大量の箸を支えきれなくなり、最後は一抱えもあるかごで代用。差し込んでは少し離れた所から眺め、また差し込むことを繰り返し、手が届かなくなると台に上って続けた。約2カ月後「はし」が完成。施設の天井にまで届くほどに膨れ、巨木や樹氷を思わせる形になった。

SO卓球で県勢初の快挙 薄井さん「金」3個 栃木

下野新聞 
6月25日から今月4日までギリシャ・アテネで開催された知的障害者のオリンピック「スペシャルオリンピックス(SO)夏季世界大会」の卓球日本代表、宇都宮市鶴田町のパン店勤務薄井えりかさん(25)は出場した3種目全てで金メダルを獲得、このほど帰国した。県勢の金メダルは初めて。東日本大震災の影響で練習が制約された中での快挙に「本当に良かった」とメダル3個の重みをかみしめている。

「人の本音を見抜くメガネ」開発中

サーチナニュース
会話のなかで変化する相手の表情はその人の本音を読み取るシグナルだ。しかし、結局のところ文化や個人の違いにより、人はそのシグナルを読み間違える場合も多い。これらのシグナルを技術で読み取ろうとしたのは、英・ケンブリッジ大学のラナ・エル・カリオビさん。もともと、感情的な交流を苦手とする自閉症の研究をしていた彼女は、実験によって表情が意味する心理状態を綿密に調査した。その結果定義されたのは、「考え中」、「同意」、「心配」、「興味」、「混乱」と「不同意」の6つの心理状態だ。これに電気エンジニアであるロザリンドさんの技術が加わり、この「本音を見抜くメガネ」が完成したのである。

2011年7月13日水曜日

発達障害らに交流拠点 鹿沼のCCVが設立へ 栃木

下野新聞 
発達障害や不登校の子どもたちを支援しているNPO法人「クリエイティブ・コミュニケーション・ビレッジ(CCV)」(福田由美理事長)は、千渡の県道沿いにある元飲食店の建物を改修し、子ども同士や一般市民との交流の場となる新たな施設づくりを進めている。施設はカフェ形式とし、手作り製品の販売や音楽、演劇などの発表を予定。今秋の完成を目指し、子どもたちは自ら建物の改修作業に汗を流している。今回の新施設は「CCVロハス・カフェ」の名称を予定。子どもたちが社会と関わりながら健康的で持続可能性を重視した生活(ロハス)を送ることで仲間づくりや自立を促すのが目的だ。

被災地の自閉症児招待  宇部の団体 ボランティア募る 山口

読売新聞 
宇部市の市民団体「福島の子どもたちとつながる宇部の会」は今月31日〜8月7日に東日本大震災の被災地に住む自閉症を抱える児童、生徒とその家族計20人を市に招待する。7泊8日で宇部の障害児らと交流したり、プールで遊んだりしてもらう計画で、ボランティア約30人を募集している。夏休み期間中の受け入れ先もなくて家族が悩んでいる実態を知り、心身の疲れを癒やしてもらおうと招待を計画。官民共同の「復興支援うべ」の助成を受けて実現した。ボランティアは、子どもの付き添いや食事の世話などを担当する。16日に市総合福祉会館で行われる自閉症に関する研修会への参加が条件。

顔に「死」…園児写真ばらまき25歳母に猶予刑 長女養育で 大阪

MSN産経ニュース 
大阪府池田市の福祉施設に通う知的障害の園児らの写真に「死」と書き、保護者の自宅にばらまいたとして、脅迫罪などに問われた同市の無職、杉橋恵被告(25)の判決が12日、大阪地裁であり、樋口裕晃裁判長は懲役3年、保護観察付き執行猶予4年(求刑懲役4年)を言い渡した。判決で樋口裁判長は「被害者から子供の発育が早いと自慢されたと思い込んだ」と動機を指摘。「刑事責任は軽視できない」としながらも、長女の養育に被告が必要だとして執行猶予とした。

2011年7月12日火曜日

「もう“特例”とは言わせない」大分県、障害者雇用の挑戦

日経ビジネス オンライン 
ホンダ太陽特有の取り組みは、「からくり改善」という言葉に代表される。自動化された製造装置を導入すれば、作業者は軽い負担で、早く正確に部品を生産できる。しかし、それでは設備費用が重しとなり、作業者の創意工夫も生まれない。だからこそ全社で改善提案を募り、ちょっとした工夫から生産性を改善することを目指す。例えば、ワイヤハーネス(組み電線)の生産工程でこのほど導入した「からくり」。品種ごとに組み合わせる電線の種類が異なるため、電線を入れた棚に白いボードを取り入れた。ボードは品種に応じて必要な電線のみを取り出せるような穴が空いていて、間違いを劇的に減らせるようになった。知的障害者のミスを減らすためにと発案されたこのアイデアは現在、特許を出願中だという。

障害者施設待機者3年で5.6倍に 「知的」が8割 兵庫

神戸新聞 
在宅サービスなどを利用しながら、障害者施設への入所を希望する兵庫県内の「待機者」が391人に上り、3年前の5・6倍に増えていることが県の調査で分かった。知的障害者が全体の79%を占め、県障害者支援課は「施設から在宅への地域移行を目指しているが、進んでいないのが現状。施設を退所する人が少ないことも影響しているのではないか」としている。全国知的障害者施設家族会連合会の由岐透会長は「入所者や保護者の高齢化が進み、施設の方が安心できる場合もある。地域移行は大切だが、必要としている人がいる以上、施設を整備してほしい」と話している。年齢別では、391人のうち40歳以上が50%を占めた。

一年前から公開が待たれていたジェット・リー主演の感動作が日本上陸

ウオーカープラス 
アクションスターのジェット・リーが、俳優人生初のノーアクションかつノーギャラで出演したことで話題を集めている映画『海洋天堂』。自閉症の息子と余命わずかな父親との静かな交流を描いた感動作だが、実はこの作品、熱心なファンが一年以上も前からブログ上で日本公開を呼びかけ続け、話題になっていたことをご存知だろうか? ジェット・リーという大スターの新境地を見たいという映画ファンの思いだけでなく、自閉症の家族を持つ方々からの支持があったからだ。劇中では自閉症の症状が虚飾なく描かれており、自閉症のことを正しく理解してもらいたいと考えている自閉症関係者の応援コメントが寄せられているのが『海洋天堂』ならではの独特な点といえる。

2011年7月11日月曜日

映画で学ぶメンタル管理 「シネマサイキアトリー」

President 
長崎大学病院の1階にある「精神カンファレンスルーム」に8人の医学部生が集まってきた。「これから観る映画は1988年に公開されたダスティン・ホフマンとトム・クルーズ共演の『レインマン』です。自閉症の兄・レイモンドが受け継いだ父親の遺産300万ドルを目当てに、弟のチャーリーがその兄をシンシナティの病院から連れ出してロサンゼルスに向かいます。そこで『レイモンドは自閉症の典型例か』『だとしたら、どのシーンが自閉症の症状を表現しているか』を考えながら観てください」。映画の登場人物の言動から精神医学を学ぶ「シネマサイキアトリー」。長崎大学医学部発のこの試みは、ビジネスマンがメンタルヘルスを自分でケアするための、有効なツールになる可能性を秘めている。

ボランティア受講者を募集 那須特別支援学校 栃木

下野新聞 
下永田の那須特別支援学校は8月27日からボランティアスクールを開講する。全7回で、特別支援が必要な子どもたちへの理解を深めてもらう。受講者を募集している。スクールでは「支援学校について」「障がいってなんだろう」などの講演や意見交換のほか、車いすの扱いや子どもたちとのコミュニケーションの取り方なども学ぶ。11月に開く学園祭「なとく祭」では、生徒たちが作った農作物やはがきなどを販売する「ほほえみマーケット」を生徒たちと一緒に運営する。対象は高校生以上。定員30人。

スペインの画家、園児と合作 沖縄

沖縄タイムス 
チャリティ現代国際巨匠絵画展とベンジャミ・マス画伯特別招待展(主催・社会福祉法人起産石川)のために来県したスペイン出身の画家、ベンジャミ・マスさんが8日、うるま市石川東山本町の知的障害者更生施設石川学院を訪れた。施設利用者や大育保育園の園児ら約40人と絵画を通して交流、共同で作品を作り上げた。マスさんが大きな用紙4枚に魚やバラ、石川の街並み、石川学院の絵を下書き。その上に施設利用者や園児らがクレヨンや絵の具などで自由に色を塗り、色彩豊かな絵に仕上げた。マスさんや園児らの署名も入れた。絵は絵画展会場で展示されている。同展は市石川保健相談センターで開かれている。11日まで。入場無料。

2011年7月10日日曜日

検察改革:福祉専門家「知的障害学ぶべきだ」

毎日新聞 
最高検が設置した「検察運営全般に関する参与会」のメンバーに、社会福祉法人「南高愛隣(なんこうあいりん)会」(長崎県雲仙市)の田島良昭理事長(66)の参加が決まった。誤誘導される恐れが高いとされる知的障害者について、取り調べでの録音録画だけでなく、本人をよく知る福祉施設職員らの立ち会いなども提言していく意向だ。「検察が本気で改革に取り組めば大きな効果がある」と期待を語る。田島さんは「可視化だけでは不十分。知的障害者が取り調べで本当のことを話せるように、信頼できる施設職員や学校の先生、家族らがそばにいて『通訳』の役割を果たすことも必要」と話す。

障害者差別 減るか 熊本

朝日新聞 
障害者差別のない社会づくりを目指す、全国的にも珍しい県条例が熊本に誕生した。障害のある人が感じている暮らしにくさを減らし、目的に掲げる「共生社会の実現」につなげる力になるのか。条例検討委員会のメンバーとして素案作りを担った2人に、制定の背景や意義、課題を聞いた。正式名は「障害のある人もない人も共に生きる熊本づくり条例」。今月1日の県議会で全会一致で可決し、施行は来年4月1日。条例の素案は昨年11月、障害者や識者ら16人による検討委員会の議論を踏まえて作成。その後の説明会で事業者などから出た「差別の定義が不明確」などの意見も聞き、県が条例案をまとめた。目的が「差別禁止」から障害者の「権利擁護」になるなどの変更点があるが、同課は「目的は変わっていない」とする。

東日本大震災:静岡の団体、障害者の絵画・彫刻募集 参加費で被災地支援 静岡

毎日新聞 
東日本大震災で被災した障害者に支援金を送り、県内の障害者と共に被災地の現状と復興について考えようと、障害者団体「ひまわり事業団」(静岡市駿河区)は11日から、県内の障害者に呼びかけ絵画や彫刻などの作品募集を始める。募集する作品のテーマは「共に歩もう、東北に思いをはせて」。絵画、彫刻、陶芸、写真など種別は問わない。応募作品は10月12日から市民文化会館で展示される。1点の応募につき参加費1000円が必要で、集めた参加費は全額、「東北関東大震災障害者救援本部」(東京都)を通じ被災地に送る予定だ。受け付けは9月16日まで。

2人展:授産施設「どんこや」、色彩豊かに30点 宮崎

毎日新聞 
障害者の工房「アートステーションどんこや」(宮崎市)の斉藤泉さん(55)と菊永恵子さん(59)が制作した油絵や押し花約30点を集めた2人展「真・出発」が、宮崎市祇園2のUMKギャラリーで開かれている。どんこやは社会福祉法人「ゆくり」が運営する授産施設。20〜50代の障害者約10人が所属し、絵画や演劇などの芸術活動に励む。10日まで。無料。

雑貨展:おしゃれ雑貨を販売 デザイナーと障害者共同制作 大分

毎日新聞 
障害者が作った流行最先端の雑貨展が大分市荷揚町のアートプラザで8月9日まで開かれている。一般就労へのステップアップを支える東京都町田市の社会福祉法人「なないろ」の活動。立命館大のロゴやパルコの広告を手がけた秋山具義さん(45)がデザインした。首都圏の百貨店でも販売されている。アートプラザの井上和子さんは「デザイナーとアイデアを出し合い、消費者が購入してくれることで就労意欲が高まる。県内のデザイナーにも取り組みを知ってほしい」と話す。入場無料。帆布製のカバンや箸袋、ブックカバーなどで840〜5300円。

映画「幸せの太鼓」トークセッション 熊本

テレビ熊本 
映画「幸せの太鼓を響かせて」の公開を前に出演者になどによるトークセッションがありました。この映画は、長崎県島原市の知的障害者のコロニーで暮らすプロの和太鼓グループ「瑞宝太鼓」のメンバーの日常生活や太鼓公演の模様をドキュメンタリーにまとめたものです。映画の製作総指揮を執った細川佳代子さんを司会に、瑞宝太鼓の岩本友広さんらが出席し、熊大の学生や教職員を交えて映画の感想や太鼓演奏などについて意見を述べ合いました。この映画「幸せの太鼓を響かせて」は熊本市の電気館で今月16日から29日まで上映されます。

2011年7月9日土曜日

障がい者の就労 パン工房で支援 沖縄

沖縄タイムス 
障害者支援施設太希おきなわ(南風原町)を運営する県身体障害者福祉協会(宮城光男会長)は5日、糸満市西崎に「パン工房 おきしんきょう」をオープンさせた。就労支援事業の一環で施設外での開設は初めて。パンの製造・販売を通し地域に愛され、地域に根差し、地域の憩いの場としての店舗づくりを目指すと意気込んでいる。売り場面積36平方メートル。菓子パンを中心に約30品目を製造・販売。ガラス越しに調理スペース、購入した商品をその場で食せる「イートインコーナー」も併設している。今後は、蜂蜜やジャムなどの関連商品、クッキーなど焼き菓子に挑戦するほか、商品紹介や委託販売も行う予定だ。

スペシャルオリンピックス世界大会 県内4選手「金」5つ 熊本

熊本日日新聞 
6月25日〜7月4日にギリシャ・アテネで開かれた知的発達障害者の国際競技会「スペシャルオリンピックス(SO)夏季世界大会」は、日本代表として出場した県内の4選手が五つの金メダルを獲得した。銀、銅を合わせるとメダルは5選手九つに上る快挙。選手団14人は6日深夜、帰熊した。世界大会は4年に1度開かれている。国内の支援組織スペシャルオリンピックス日本は熊本が発祥の地。

宇都宮に短期入所できる障害者通所施設開所 栃木

下野新聞 
社会福祉法人「恵友会」はこのほど、下小倉町の指定障害福祉サービス事業所「ひびき」の落成式を行った。県内の通所施設で短期入所事業も実施するのは初めてという。就労移行支援、就労訓練などを行う就労継続支援B型、生活介護、短期入所、日中一時支援事業を行う多機能型施設。県内の通所施設で初めて実施される短期入所事業は1日の定員が4人。

障害者安心コールセンターに相談殺到 北海道

日高新報 
社会福祉法人太陽福祉会(東田博之理事長)は、市内湯川町財部の事務局内で障害者を対象にした県内初の24時間安心コールセンターを開設して約2カ月が経過したが、予想以上にニーズが高いことが分かった。障害者の登録数はまだ15人だが、1カ月当たり100件にものぼる相談があり、現状の職員1人体制では対応に苦慮。しかし、太陽福祉会も厳しい運営状況の中で増員は難しく、何としても現在申請準備をしている国の新しい補助金事業の認可を受けたいところだ。

自閉症の息子と父の絆 映画「海洋天堂」 シュエ・シャオルー監督インタビュー

MSN産経ニュース 
中国出身の人気俳優、ジェット・リー(48)が得意のアクションを封印して挑んだ中国映画「海洋天堂」。本作で監督デビューを飾った女性脚本家のシュエ・シャオルー(40)は、自閉症施設でのボランティア経験を生かし、余命宣告されたリー扮(ふん)する父と自閉症の息子の絆に焦点を当てた。

作品展:知的障害者ら、12人のアーチスト展 福岡

毎日新聞 
障害福祉サービス事業所「リーシュ」(小倉南区富士見1)に通う重度の知的障害者ら12人の作品展「12人のアーチストの卵展〜挑戦のはじまり」が、小倉北区京町1の障害者自立支援ショップ「一丁目の元気」で開かれている。段ボールや石に絵を描いたり、雑巾に絵や刺しゅうを加えたりした独特なアート作品などを展示。12人が交代で作業内容を実演する。実演は平日午前10時半〜午後2時半、15日まで(13日定休)。

自閉症の諄君「癒やし」の絵 秋田

読売新聞 
紫や緑などの線をたくさん重ねて描いたカタツムリ。赤、黄、青の愛らしい動物や、空想世界の生き物たち。秋田市高陽幸町のリラクゼーションサロン「スタジオ ピュア」の一角に飾られている独特のタッチと色遣いのイラストが、訪れた人たちの心を和ませる。この店で働く戸嶋祐子さん(38)の長男、諄(あつし)君(13)(県立養護学校天王みどり学園中学部1年)が、4〜7歳の時に描いた作品だ。

鈴木邦男ゼミ:「甲山事件」の冤罪がテーマ 西宮で17日 兵庫

毎日新聞 
新右翼「一水会」最高顧問の鈴木邦男さんと、甲山事件の冤罪(えんざい)被害者の山田悦子さんが「冤罪と私たちの社会」をテーマに話し合うイベント「鈴木邦男ゼミin西宮」(鹿砦社主催)が17日午後2時から、西宮市戸田町5の喫茶店・Cafeインティライミで開かれる。イベント当日は2人の講演や対談、質疑応答が行われる。定員40人で事前連絡が必要。参加費は、一般2000円、学生1500円(フリードリンク)。

2011年7月8日金曜日

特別支援学級、3000人超え 県内公立小中学校 発達障害の増加目立つ 栃木

下野新聞
知的障害や自閉症など障害のある子どもを対象とした県内公立小中学校の特別支援学級在籍者数は、5月1日時点で3020人となり、初めて3千人を超えたことが県教委のまとめで分かった。特に、発達障害とみられる児童生徒の増加が目立つ。県立特別支援学校(全14校、幼稚部・高等部含む)の在籍者数も、前年同期比67人増の2417人と過去最多を更新。増え続ける在籍者に対応するため、教員の専門性向上による指導体制の充実が迫られている。11年度に特別支援学級の新担任になった教員は約90人。県教委は「中には初めて障害のある子どもと接する教員もいる。新担任をいかに育てていくかが課題だ」と指摘する。

「それが大事」手話で歌う 伊賀の障害者と子供ら共演へ 三重

朝日新聞
知的障害者通所授産施設「上野ひまわり作業所」(三重県伊賀市予野)の通所者と、伊賀市内の小中学生らが手話を使った「ひまわりコンサート 太陽に両手広げて22」が10日、伊賀市西明寺の市文化会館で開かれる。元「大事MANブラザーズバンド」ボーカルの立川俊之さんをゲストに迎え、手話と共に全員でヒット曲「それが大事」を歌う。6日に伊賀市予野の市立花垣小学校であった最後の合同練習では、全校児童約40人と作業所のメンバー約10人の計約50人が参加。手話をまじえた歌を披露した。同作業所副施設長の小崎博之さん(39)は「小学生らも手話の自主練習を積んで、仕上がりはいい。コンサート当日は、全員で思いきり楽しんでほしい」と話した。

自立支援へカフェ開設 石狩の障害福祉事業所 北海道

北海道新聞 
市内の社会福祉法人「タンポポのはら」(鈴木幸雄理事長)が運営する障害福祉サービス事業所「ギャラリーヴィン」(花畔342の9)に、事業所の利用者が働く「ギャラリー・カフェ」がオープンした。事業所の工房で焼いたパンなどを使ったランチを販売する自立支援施設で、関係者は地域の人たちとの触れ合いの場にもなればと期待している。店に立つのは当面4人を予定し、店内では客がテーブルにあるオーダー票に注文を書いて、店員に手渡す。水もセルフサービスにしている。同事業所は、4人の働きぶりについて「接客など練習の成果が出ていると思う」とし、「地域の人に理解してもらい、自活できるような収入が得られる施設にしていきたい」と話している。

埼玉福興 農作業通じ障害者に「落ち着く」場所 埼玉

SankeiBiz 
農業で知的障害者の自立支援に取り組む農業生産法人が、埼玉県熊谷市にある。障害者を雇用し野菜や花などを育てる農場を「ソーシャルファーム」として運営する「埼玉福興」だ。ソーシャルファームとは、障害者や刑務所からの出所者など、就労が困難な人に仕事を用意し、雇用の機会を提供する手法のこと。福祉制度に基づく授産施設での受け入れや、一般企業の雇用に限界がある中で、新たな障害者の就労支援のあり方として注目を集めている。多くが重度の知的障害を持つが、新井利昌社長(36)は「種まきや収穫、収穫した野菜の選別や出荷作業など、一連の作業を障害の度合いや適性に合わせて分業することで、十分に能力を発揮できる」と話す。

実習用カフェでコーヒーどうぞ 宇治支援学校に開設 京都

京都新聞 
 京都府宇治市広野町の宇治支援学校は6日、校内を紹介する府民講座を開き、府内の公立小中高校で初めて設けられた実習用カフェを公開した。生徒が仕事やコミュニケーションを学ぶ場として、9月下旬からの本格オープンを目指している。講座は、4月に開校した支援学校や、障害のある子どもたちへの理解を深めてもらおうと開催。地域住民など約30人が参加し、校内のカフェや茶室を見学したほか、児童生徒の教育について学校から説明を受けた。「カフェJOY」は校舎1階東側に開設。20人分の客席や調理スペースを備えている。

2011年7月7日木曜日

4人に1人以上が発達障害!? 引きこもる大人たちが働けない本当の理由

ダイアモンド・オンライン 
「引きこもり男性の26%は、発達障害の可能性が高い」
最近注目されている「広汎性発達障害」と、年々、高年齢化、長期化する「引きこもり」との関連性が、研究者の調査報告によって、このほど明らかになった。中でも注目されるのは、広汎性発達障害の可能性を調べる「AQーJー16テスト」の得点結果だ。引きこもり本人の調査結果を見ると、広汎性発達障害の可能性が高いと思われる11点以上の得点人が、男性は16人。男性全体の26.3%で、4人に1人以上という高い割合を占めた。女性は3人で、女性全体の15.8%だった。「大学時代までは、何とかやっていけるのですが、ただ、働きだすと、コミュニケーションで行き詰って、職場不適応になってしまうと考えられます」

ジェット・リーがノーギャラ、ノーアクションで挑んだ感動作への思いを語る映像公開

シネマトゥデイ 
国際的アクションスターのジェット・リー本人が、カンフーを封印し、ノーギャラで出演した感動作『海洋天堂』について、出演に至るまでの思いなどを語るインタビュー映像が、予告編と共に公開された。映画『海洋天堂』では、病により余命がわずかとなった男性シンチョン(ジェット)と彼が男手ひとつで育てた自閉症の息子ターフーの(ウェン・ジャン)きずなが描かれる。監督のシュエ・シャオルーの14年間にわたるボランティア経験を反映した脚本を読み、大泣きしたという彼はインタビューで「非常に感動的な父と子の物語」とストーリーを絶賛。「ぜひとも自分が出演して監督の思いを伝えたいと思った」とノーギャラでの出演を決意した理由を述べている。

心込めた健康クッキー 岐阜

岐阜新聞 
喫茶TOMO(各務原市)
店内には、お母さんの手作りおやつのような心のこもったクッキーやケーキが並ぶ。喫茶エリアに隣接された社会福祉法人「あしたの会」共働学校に通う知的障害者らが、味と健康にこだわって作り上げたものばかりだ。自立を目指して作業する中にも、「おいしいものを提供したい」という意識が高い。保存料は使わず、アレルギーに配慮して卵やマーガリン不使用のクッキーも多い。ゴマ、煮干し、玉ねぎなどを混ぜ込んだ5種類のスティック菓子は大人にも人気で、リピーターも増えてきた。

2011年7月6日水曜日

政令市の自画像 第1部「教育」(6) 熊本

熊本日日新聞  
特別支援(下)体制充実「待ったなし」
熊本市教委が設置した特別支援教育検討委員会の最終報告書は、市立支援学校の必要性を明記した。しかし、設置する学校については、小中学部と高等部を備えた「小中高一貫の学校が必要」とする意見と、「義務教育段階は地域の学校で共に学ぶ環境を充実させ、高等部を新設する」との両論が併記されている。検討委の議論では、障害のある子とない子が共に学び合う「インクルーシブ教育」推進の観点から、「障害のある子どもだけの学校をつくるのは疑問」との意見も強かった。

病死:県立の特別支援学校女生徒、修学旅行後に体調崩し 新潟

毎日新聞 
県教委は4日、県立はまぐみ特別支援学校(新潟市中央区)高等部3年生で身体・知的障害がある女子生徒(17)が、6月1〜2日の修学旅行中に体調を崩し、新潟市内の病院で病死したと発表した。旅行前に体調不良はみられなかったといい、同委などが体調悪化の原因を調べている。県教委は病名は明らかにしていない。同委特別支援教育推進室の佐藤昇誠室長は「学校の管理下での事故なので、対応が十分でなかったという反省の下、検証を進めたい」と話している。

初の企業納品 障害者に自信 山口

中国新聞
周南市久米の障害者就労支援施設「周南あけぼの園」のバッグ製作グループ「はんぷ工房結(ゆい)」が、活動6年目で初めて一般企業から商品を受注し、納品した。同園では「メンバーの自信につながる」と喜んでいる。結はメンバー10人。裁断、縫製、アイロン仕上げなどの担当に分かれ、帆布製の手提げ袋やトートバッグなどを作っている。製品は2006年に活動を始めて以来、園の作品展などで販売してきた。6月30日に納品されたバッグを手にしたオーナーの松嶋匡史さん(39)は「理想通りで百点満点の出来」と満足。前崎敏明施設長(52)は「可能性が広がり、メンバーの自信にもなった。今後、生産能力を上げていくことも必要となるだろう」と喜んでいた。バッグはジャムズガーデンで販売する。

障害福祉ネットワーク“たまげんき”が東北物産展 東京

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多摩市で障がい者支援を行っている作業所・事業者で組織した「多摩市障害福祉ネットワークたまげんき」は7月9日(土)、多摩センター駅南側のパルテノン大通りで、東日本大震災被災地の障がい者施設の自主製品と東北地方の物産を販売する。被災地で運営に苦労している作業所の復興を支援することが目的で、収益金は被災地施設に寄付される。

2011年7月5日火曜日

成年後見付いた男性、選挙権確認など求め提訴 京都

読売新聞 
成年後見人が付くと、公職選挙法の規定で選挙権を失うのは「法の下の平等」を定めた憲法に違反するとして、知的障害を持つ京都市内の男性(57)が国を相手取り、選挙権確認と慰謝料300万円の支払いを求めて京都地裁に提訴した。成年後見制度を巡る選挙権の確認訴訟は東京、さいたま両地裁に続いて3例目。「成年後見制度が求めるのは財産管理能力で、選挙権とは関係ない」とし、憲法に反すると主張している。

政令市の自画像 第1部「教育」(5) 特別支援(上)

熊本日日新聞 
少ない選択肢 改善急務
6月17日、熊本市教育長室。市特別支援教育検討委員会の一門惠子委員長(九州ルーテル学院大教授)が、約1年間の検討結果をまとめた報告書を廣塚昌子教育長に手渡した。熊本市は、市立の特別支援学校を持たない。報告書は、障害のある子どもに多様な学びの場を確保するために「市立校が必要」と明記した。「政令指定都市として特別支援教育のレベルを上げていくために、拠点的な場所ができることが望ましい」と一門委員長。廣塚教育長は「できるだけ早く方針を決めたい」と答えた。

障害のある子、地域と交流 秋田県教委と仙北市が事業 秋田

朝日新聞 
障害のある子どもが、障害のない子どもや住民と交流する事業を秋田県教委と仙北市が今年度から始めている。県内の特別支援学校(養護学校)に通う児童・生徒はこの20年で約1.5倍に増加。将来の就職も見据え、地域で共に学び、理解を深め合うのが狙いだ。ある母親は、障害のある子どもへの無理解で傷ついた経験を明かし、「みんなと少し違う子が世の中にいることを知ってもらうことが、第一歩」と話した。

きれいな尾鷲 請負人 坂本純平さん 三重

朝日新聞 
毎日、夕方になると、尾鷲市の市街地でごみ拾いを続ける自閉症の青年が姿を見せる。同市大滝町の坂本純平さん(21)だ。いつも1人。「ごみ、発見」「ナイスキャッチ」。元気よく声を出して次々と拾っていく。始めて5年。通りはかなりきれいになっている。県立特別支援学校・東紀州くろしお学園おわせ分校高等部2年生の時、環境美化活動で、クラス全員で市内のごみ拾いを体験したのをきっかけに、いつしか1人で活動に取り組むようになった。地道な活動は市民の模範となる善行だと認められ、6月下旬には尾鷲市長表彰に選ばれた。純平さんは「みんなが喜んだ。褒められて幸せな気分だった」

植物育てる難しさ学ぶ/東かがわ・白鳥園 香川

四国新聞 
香川県東かがわ市松原の白鳥園は、知的障害者の自立を支援する入所施設。青年寮の利用者26人は、就職に生かそうと植物や野菜の栽培、製品の組み立て、手芸などの作業に励んでいる。スタッフのサポートを受けて、5人が農園芸を担当。毎日、朝から夕方までビニールハウスと畑の手入れをする。ハウスでは多肉植物やトレニア、バーベナの苗を栽培。地域の行事や学校の文化祭でブースを設けて販売も行う。

2011年7月4日月曜日

【衝撃事件の核心】 発達障害の娘に注いだ愛情は…教育熱心な母親がなぜ? 岡山・長女監禁致死

MSN産経ニュース 
岡山県内の高等支援学校に通う長女(16)の手足を縛り、自宅の浴室に全裸で監禁して死亡させたとして、母親が逮捕監禁致死容疑で逮捕され、6月に起訴された。長女は中学時代に虐待を受けている子供として認定され、学校と児童相談所が連携して見守っていたという。事件直前には長女が学校側に母親の虐待を打ち明けるなど“SOS”を発信していたが、最悪の事態を防ぐことはできなかった。発達障害などがあった長女を生きがいとして、教育熱心に育児に取り組んでいたという母親。長女への愛情は、なぜ悲劇を招いてしまったのか。

ダウン症の人たちが演奏披露 東京

NHK 
コンサートや演劇を通してダウン症の人たちの独創的な才能を知ってもらおうというイベントが、2日、東京・葛飾区で開かれました。このイベントは、染色体の異常により知的発達の遅れや心臓の障害などがあるダウン症の人たちの支援をしているNPO法人などが初めて企画したもので、2日はおよそ90人が舞台で日頃の練習の成果を披露しました。主催したNPO法人では「ダウン症の人たちが持つ音楽などの独創的な才能を発信できるこうした催しを、今後3年に1度、開催していきたい」と話しています。

会場彩る花、阿南支援学校の生徒が栽培 徳島

朝日新聞 
9日開幕の全国高校野球選手権徳島大会(県高野連、朝日新聞社主催)の開会式に並べられる黄色のマリーゴールドを、阿南市上大野町の県立阿南支援学校の生徒6人が育てている。大会を目前に、最後の世話に追われている。きれいな花をつけたプランターは、入場行進の際、各校が整列する目安として、各列の前に置かれる予定だ。大会期間中も、会場のオロナミンC球場に置かれ、大会に彩りを添える。中心になったのは自閉症や知的障害のある高等部1〜3年の男子生徒6人。今年1月から週2回、農作業や陶芸などを学ぶ「作業学習」の時間に、教諭ら4人の指導を受けながら世話してきた。

障害者支える地域へ 「ぷれジョブ」準備中 和歌山

わかやま新報 
障害者の就労問題に取り組んでいる和歌山自立支援センター(栩原吉教理事長)は、和歌山大学付属特別支援学校(赤松純子校長)と協働で、小学校高学年から中学生までの障害児を対象にした就労体験事業「ぷれジョブ和歌山」のスタートに向けて準備を進めている。協力企業や学生、市民などを募集している。子どもは約半年間ずつ同じ事業所に通い、週1回1時間の就労体験に取り組む。学校、保護者、地域住民、地域企業らが連携し、子どもが半年ごとにさまざまな業種を体験できるよう協力。現在、和歌山トヨペット(株)延時店、(株)ミニジューク関西、(株)ワーク、(株)アスタサービス、(株)東海日動パートナーズ和歌山、三共レンタルサービス(有)が協力している。

2011年7月3日日曜日

市民後見人の普及目指し全国大会 NPOなど取り組み報告 東京

47NEWS 
認知症などで判断能力が不十分な高齢者や障害者の権利を守るため、一般市民が財産管理や生活支援に当たる「市民後見人」について、役割や普及に向けた課題を話し合う全国大会が2日、東京都内で開かれた。専門家が悪質商法などから高齢者の財産を守る「成年後見制度」は、担い手不足が響いて利用が伸び悩んでいる。そのため、民間ボランティアも市民後見人として支援に加わることが期待されており、厚生労働省も12年度の介護保険制度改正に合わせ、全国での普及を目指す方針。大会では、主催者の東京大学が、市民後見人の養成講座を開き、約800人を送り出した経緯を説明。

東ちづるプロデュースの慈善絵画展が開幕 東京

サンケイスポーツ 
女優、東ちづる(51)がプロデュースする東日本大震災のチャリティー絵画展「よりそう」が1日、東京・原宿のRestaurantーIで始まった。知的障害をもつアーティストが創作した美術作品「障害者アート」の普及と、被災した障害者と家族を長期的に支援するための絵画展で、8年前から障害者アートを応援してきた東は、「(障害者の)施設や学園に行くと、芸術活動をしている才能のある人がいる。多くの方に見てほしい」と力を込めた。売り上げを被災地域の障害者施設、学校などに送る。14日まで。

柏の自立施設障害者虐待:報告書は不十分 県、再提出求める 千葉

毎日新聞 
柏市のNPO「自立生活センターK2」の男性ヘルパーが、派遣先の知的障害者の男性の全身を、ほうきでたたいてけがをさせたとされる問題で、県障害福祉課は1日、同NPOが6月下旬に提出した改善報告書について「内容が不十分」として、再度提出するよう指示したことを明らかにした。提出された報告書について同課は「問題意識はもっているが、再発防止のための解決策検討が不十分」と判断したという。同課によると、同NPOの理事長と副理事長は5月末の総会で、それぞれの役職を離れたが、理事職には引き続きとどまっているという。

高次脳機能障害者の社会復帰後押し  浜松に県内初の通所作業所オープン 静岡

中日新聞 
交通事故や突然の脳障害で、集中力の低下や記憶を喪失する高次脳機能障害者に、就労支援や生活訓練を行う、県内初の通所作業所「ワークセンター大きな木」が1日、浜松市北区初生町にオープンした。作業療法士が医学的知見に基づいて心身の状態を評価し、生活習慣の改善や職場研修を通して社会復帰を促す。同施設では、記憶障害者を対象とした生活訓練と、比較的症状が軽い人の就労を支援するプログラムを用意。生活訓練では認知度を評価するリハビリを兼ねたオリエンテーション後、雑貨の包装や値札付けなどの軽作業を行う。就労支援では、施設近くのスーパーや弁当店などで研修を積み、継続して働くことへの援助や相談を行う。建木理事長は「ジョブコーチや企業の協力も得て、働き場所を増やしていきたい」と話す。

オンリーワンのTシャツできた 園生描く 三重

朝日新聞 
松阪市小阿坂町の障害者福祉施設「まつさかチャレンジドプレイス希望の園」で絵画に取り組む園生たちの作品が、Tシャツに生まれ変わった。村林真哉園長(48)は「素晴らしい表現力で、絵のクオリティーが向上し、一人ひとりの個性で二つとない商品が出来た」とアーティストたちをたたえている。希望の園に通う障害者は全員が絵画や工作、音楽などを勉強しており、Tシャツ作りは成果発表の一環。今年度は12人の13点の絵が採用された。県展入選作品や入賞作品のほか、ふだんの絵画活動の中で、指導する村林園長の心を打ったという力作ばかりだ。

豆乳入荷、笑顔の再開 京都の障害者働く豆腐店 京都

京都新聞 
東日本大震災後、それまで使っていた宮城県産の豆乳が入荷しなくなり、休業していた京都市北区の障害者らが働く豆腐店「とうふ屋あい愛」がこのほど営業を再開した。製造元の現地の障害者施設との間でようやく配送ルートが確保できた。営業再開を待ちわびていた障害者たちは「東北の支援になればうれしい」と話している。宮城県七ケ浜町などで障害者施設を運営する社会福祉法人「はらから福祉会」から、同県産の大豆「ミヤギシロメ」を使った豆乳を仕入れていた。濃厚な味が人気を集めていたが、震災後、豆乳が届かなくなり、あい愛は休業を余儀なくされた。

「生演奏は初めて」障害者がクラシック音楽を楽しむ 神奈川

カナロコ 
自由にクラシック音楽を楽しんでー。障害がある人を対象とした演奏会「YOU&Iコンサート」が2日、都筑公会堂(横浜市都筑区茅ケ崎中央)で開かれた。横浜室内合奏団楽団員11人が、モーツァルトの「おもちゃの交響曲」やメノッティの歌劇「電話」などを演奏。障害者やその家族、介助者など約400人が調べに聞き入った。開演前はホール入り口付近で「ここで大丈夫です」とためらう親子もいたが、スタッフに促され座席に着くとすぐ、演奏に引き込まれていた。観客は舞台の方へ向かってスキップしたり、楽器の音をまねて口ずさんだりと、音楽に親しんでいた。

2011年7月2日土曜日

九州初の障害者条例 熊本県で成立

西日本新聞 
障害者への差別撤廃を目指す「障害のある人もない人も共に生きる熊本づくり条例」が1日、熊本県議会で全会一致で成立した。2006年に国連総会で採択された「障害者権利条約」を受けて制定された国内の条例としては九州で初めて。都道府県で4例目。条約がうたう「差別の禁止」を柱に、障害者への不利益な行為を禁止し、専門の相談員を置くなど問題解決のための仕組みを盛り込んでいる。施行は来年4月。だが「差別の定義」など今後議論を深めるべき課題も残った。国連の条約採択を受けた都道府県の条例は千葉県、北海道、岩手県で制定。ただ条約が、障害者への差別と定義する「合理的配慮の欠如」をめぐって、熊本を含む4道県の解釈が分かれている。最も厳格とされる千葉県は「合理的配慮の欠如」は差別と規定し、配慮を義務化した。他の3道県は少しずつ異なる。

特別支援学校に通う子どもをスマホで支援、香川大と富士通が共同研究

ITprol 
香川大学と富士通は2011年7月1日、スマートフォンを使った特別支援学校向けの共同研究を開始したと発表した。研究の目的は、発達障がい(学習障がいや自閉症など)や知的障がいのある子どもたちの生活や学習をスマートフォンで支援すること。スマートフォンには、子どもたちの感情表現や意志表現を助けるソフトをインストール。これを、香川大学教育学部の附属特別支援学校や、附属特別支援教室「すばる」に勤務する教師、支援員、あるいは子どもの保護者に貸与する。香川大学と富士通は、子どもたちがスマートフォンを使っている姿を観察しながら、この仕組みの有効性を調査・分析する。

発達障がい 支援制度学ぶ 九州自閉症協議会、沖縄で初開催

琉球新報 
第19回九州自閉症協議会九州大会inおきなわ(主催・同協議会、県自閉症協会)が6月25、26の両日、那覇市西のパシフィックホテル沖縄で開催された。2年に1度開催される大会で、沖縄開催は初めて。2日間で延べ千人以上が来場し、自閉症を伴う発達障がいなどについて学んだ。第19回九州自閉症協議会九州大会inおきなわ(主催・同協議会、県自閉症協会)が6月25、26の両日、那覇市西のパシフィックホテル沖縄で開催された。2年に1度開催される大会で、沖縄開催は初めて。2日間で延べ千人以上が来場し、自閉症を伴う発達障がいなどについて学んだ。25日は、国から厚生労働省発達障害対策専門官の小林真理子氏と、文部科学省の特別支援教育調査官の石塚謙二氏、県から県福祉保健部の里村浩参事、県教育庁の特別支援教育監・真謝孝氏を招き「行政の全国スタンダード」をテーマにシンポジウムが行われた。

児童デイサービス開所 宮崎

読売新聞 
知的障害者の生活支援に取り組む日南市のNPO法人「サザンウィンド」(島田雅弘代表)は、同市平山で福祉事業所「みなみかぜ 児童デイサービスたっち」を2日に開所する。1、3日に見学会を開く。日南市と周辺の知的障害や発達障害を抱える幼児や小中学生、支援学校高等部の生徒たちが対象。児童指導員などの資格を持つ3人の職員が常駐し、障害や能力に応じて調理やゲームなどをして療育する。1日10人まで受け入れる。利用時間は午前9時〜午後5時で、月1、2回は臨床心理士を招いて子育て相談も行う。

新教育の森:特別支援学校 熊本市の検討委報告書、異例の両論併記 福岡

毎日新聞 
市立の特別支援学校がなかった熊本市で、設置に向けた検討が進んでいる。ただ、小中高一貫校か高等部だけの設置か意見が分かれており、検討委は両論併記の異例の報告書をまとめた。背景には、障害を持った子どもたちへの教育に対する考え方の違いがある。子どもや保護者、学校を取り巻く現状を取材した。意見の一つは、子どもの性格を理解したうえでじっくり見てもらいたいと小中高一貫教育を求めるもの。高等部設置派も根強い。ただ障害のある子どもだけが集まる特別支援学校に行くことで『社会』から切り離されてしまうのではないか。障害のある子もない子も地域の学校で共に学ぶ環境を整えることが重要だ」と言う。

2011年7月1日金曜日

エコチル調査… 子どもの異変と化学物質の関係

読売新聞 
ここ数十年で、子どもの体に起こっている異変は、いくつも挙げられる。例えば、ダウン症や水頭症、尿道下裂など先天異常の子どもが生まれる頻度は、1970年代後半に比べ、2000〜2004年は約2倍に増えた。自閉症や注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの発達障害で医療機関を受診した子どもや、小児ぜんそくの患者は、25年前の数倍以上になった。そこで、関連が疑われたのが化学物質だ。化学物質の子どもへの悪影響には、メチル水銀による胎児性水俣病、鉛による中毒や知能指数(IQ)の低下などの例がある。現在の子どもの異変も、母親の胎内や出生後に子どもが触れる化学物質によって起こっているのではないか。調査は、この仮説の検証を目指す。エコチルは、エコロジー(生態学)とチルドレン(子どもたち)を組み合わせた造語。

使途不明金問題受け事業者の指定を県が取り消し、横浜の知的障害者施設 神奈川

カナロコ 
知的障害者施設の利用者の預金から約2千万円が使途不明となった問題で、県は30日、施設を開所したNPO法人「障害者フルライフサポート・ユーリカ」(横浜市泉区和泉町)に対し、障害者自立支援法に基づく指定障害福祉サービス事業者の指定を取り消したと発表した。これにより、同NPO法人は横浜市内にあるケアホームとグループホーム計8カ所の運営ができなくなった。数人いた入居者は他の施設に移るめどが立ったという。また、同施設では2009年度以降、施設の家賃、光熱費の滞納や従業員の給与未払いが続いたほか、食材費を職員が立て替えていたことも判明した。

子の発達支援へ訓練室 福山のNPO法人が開設 広島

中国新聞 
対人関係や意思表示が苦手な子どもの発達支援に取り組む福山市のNPO法人「ジョブ・ディスカバリー」が、同市延広町にトレーニングルームを開設した。楽しませながら、子どもにコミュニケーションや勉強法を教える。同法人は、2010年7月に専門家や発達障害児の母親たちで結成。同市三吉町南の福山すこやかセンターなどを拠点にしてきた。活動内容を充実させるための場所を探したところ、ビルのオーナーが賛同。4月にルームを開設した。

障害者がヘルパーに 養成講座スタート 福岡

西日本新聞 
ホームヘルパーを目指す障害者のための養成講座が30日、福岡市博多区の老人ホームで始まった。障害がある人に福祉の「受け手」から「担い手」になってもらおうと、社会福祉法人シティ・ケアサービス(南区)が実施した。厚生労働省の緊急人材育成支援事業の活用で受講料の負担がなく、知的障害や聴覚障害などがある19ー53歳の10人が作文試験などで受講生に選ばれた。同法人の大庭欣二・管理本部長は「人材不足に悩む介護現場は、障害のある人の優しさが生かせる仕事。取り組みが広がってほしい」と話した。

特別支援学校でエアコン設置遅れ 県、実施設計に時間掛かる 福井

福井新聞 
2月補正で予算措置した特別支援学校にエアコン140台を設置する計画が、夏場に間に合わない情勢となっている。県教委によると現在、各校の実施設計を終えた段階で、「今後、入札までに1カ月はかかるのが一般的」(学校教育振興課)なため、設置が始まるのは早くても夏休みに入ってからとなる見通し。特別支援学校の児童生徒は、自分で水分補給したり、体調不良を訴えることが難しいケースもある。県は昨夏の猛暑を受け、国の交付金を活用して約2億2200万円を計上していた。今後県が入札を行い事業者を決めるが、夏休み中に全教室での設置を終えるのは難しいとの見通しを示している。

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