2010年9月17日金曜日

「えんぴつ画」線の一本、あふれる躍動感 自閉症の奥出君、長井で個展 山形

山形新聞 
幼児期に自閉症の診断を受け、現在、特別支援学級に在籍する長井市豊田小3年奥出優斗君(9)の「えんぴつ画展」が長井市のギャラリー停車場で開かれている。自分の思いを画用紙にぶつけ、大胆な構図が描き出す遠近感が印象的。「同じ障害のある子を持つ人たちとつながることができれば」との両親や担任教諭の思いが個展開催を実現させた。この4月から学級の担任となった色摩和幸教諭は、奥出君が描く絵を見て驚いた。「シンプルで特徴をよくとらえ、遠近感が優れている」。右利きだが、6Bの鉛筆を左手に握り、何の迷いもなく一気に描いていく。細かい部分は芯の近くに右手を添える。走る新幹線、道路、山などを躍動感あふれる筆致で描き「頭の中に風景の下書きがあるかのように、消しゴムも使わない」と舌を巻く。

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