2011年6月30日木曜日

東日本大震災:障害者、再就職厳しく 震災で休業・失業、職種限られ不安も 岩手

毎日新聞 
東日本大震災の影響で1万人を超える人が休業・失業した県内沿岸地域では、大勢の障害者も仕事を失った。県は緊急雇用対策として約118億円を補正予算に計上したが、職種が限られ、障害者の雇用には結びつきにくいのが現状だ。離職期間が長期に及ぶと再就職が難しくなるケースもあり、関係者は早期の対策を求めている。陸前高田と大船渡の両市では、震災により一般就労していた約60人の障害者が仕事を失った。支援物資の仕分けやがれきの分別作業など、県の緊急雇用で再就職が決まったのはわずか7人。障害の種別や程度も異なり、肉体労働ができなかったり、人間関係になじめなかったりといった理由が、就職の妨げになっているという。

発達障害児指導のハンドブック 県教委が事例集め作成へ 長野

信濃毎日新聞 
発達障害のある児童生徒の増加を受け、県教育委員会が県内小中学校で実際に行われている指導の事例を集めた「発達障害児等支援ハンドブック(仮称)」の作成を始めた。特別な支援を必要としつつも通常学級で学ぶ児童生徒は、県内に6千人以上。教員が発達障害を十分理解し、児童生徒への適切な指導に結び付けるために活用する。特別支援学級や専任教員を配置した通級指導教室の事例も収録するが、通常学級での指導法に重点を置く。同委員会で今後、ハンドブックの構成などを決めていく。県教委は「通常学級での指導の難しさはあるが、できるだけ他の子どもたちと一緒に学ぶことが理想」とする。ハンドブックは来年度、各学校に配布する計画だ。

天井画に希望込め 篠栗町の寺に奉納 知的障害者のアート集団・アトブラ 福岡

西日本新聞 
知的障害者が通う障害福祉サービス事業所「JOY倶楽部」(福岡市博多区)の利用者でつくる美術集団「アトリエブラヴォ」(アトブラ)が、篠栗町の山あいにある切幡寺本堂の天井画を制作した。29日、天井画を奉納する法要があり、制作したメンバーや信徒ら約100人が新たな寺の顔となる絵の完成を祝った。アトブラはこれまで、同市中央区大名の落書きの絶えない壁に明るい絵を描いたり、絵本を出したりするなど、幅広く活動しているが、寺社用に絵を描くことは初めて。アトブラの活動に興味を持っていた同寺の薮崇史住職(43)が昨年12月に制作を依頼した。

かながわ遊ナビ:手織りコットン製品を展示・即売、川崎で来月15〜16日 神奈川

毎日新聞 
NPO法人「赤いふうせん」(川崎市多摩区)が運営する知的障害者通所施設「工房和丘(わきゅう)」と「工房登戸新町」が来月15〜16日、同区登戸の登戸南町会会館で手織りコットン製品の展示・即売会を開く。バッグやポーチ、ブックカバーからコットンショール、クッションまで涼やかで柔らかな手触りが魅力のコットン製品30種約800作品が並ぶ。工房和丘の佐藤美弥子さんは「通所者は熱心。訓練で日に日に技術を上げており、品物の品質には自信がある。一つ一つ丁寧に、真心込めて作っているので温かみがあり長持ちする。ぜひ手にとってご覧頂きたい」とPRする。

2011年6月29日水曜日

障害者の就農を支援 兵庫県がモデル事業開始へ

神戸新聞 
農業分野で働く障害者を増やそうと、兵庫県は7月から、就労のためのモデル事業を始める。障害者に農作業を教えるとともに、受け入れ農家に橋渡しをする「就労サポーター」の養成に取り組む。農場実習を重ねた上で、今秋には課題を整理し、2012年度以降の雇用創出を目指す。モデル事業には、県立淡路景観園芸学校(淡路市)や障害者が通う県立あわじ特別支援学校(洲本市)などが協力する。今秋以降、サポーター養成や農場実習の課題を洗い出す「プログラム推進会議」を開く予定。自治体や受け入れ農家、特別支援学校が、就労への支援体制について話し合う。

障害者差別なくそう 県議会厚生委「共に生きる条例」案可決 熊本

西日本新聞 
障害者への差別撤廃を目指す「障害のある人もない人も共に生きる熊本づくり条例」案について、県議会の厚生委員会は28日、全会一致で可決した。7月1日の本会議で成立、来年4月1日から施行される見通しだ。委員会では、障害者の声をくみ取り問題解決にあたる「相談員」の人選や、「何が差別か」を分かりやすくする必要性などについて意見が出た。

発達障害者:支援検討会が初会合 10月めどに報告書 長野

毎日新聞 
県は16日、自閉症や学習障害、注意欠陥多動性障害などの児童らへの支援態勢を整えようと「発達障害者支援のあり方検討会」の初会合を開いた。医療や教育が専門の委員計13人が10月をめどに報告書をまとめる。会合で県は、児童生徒の中から学習障害やアスペルガー症候群などが判明するケースが増える傾向にあることを報告。委員から「教育現場に専門家が必要」などの意見が出た。

発達障害児限定のデイサービス 来月から伊那で 長野

朝日新聞 
発達障害児に限ったデイサービスが7月1日、長野県伊那市で始まる。成人のグループホームなどを運営する社会福祉法人が、「発達障害児を持つ親の切実な声に応えたい」と新事業に乗り出す。自らも発達障害児を育て、「玩具福祉士」の資格を持つ女性がサービスの責任者になる。新サービスの通所定員は10人、担当職員は古畑さんら2人。個別に療育相談をする。伊那市西箕輪の元民家を施設に充てる。原則火曜〜土曜の週5日。

松島美容室 伊那養護学校で無料の出張カット 長野

伊那毎日新聞 
箕輪町に本店がある松島美容室は27日、伊那市の伊那養護学校で無料の出張カットを行いました。松島美容室のスタッフ31人が伊那養護学校を訪れ、小学部から高等部までの児童や生徒、およそ60人を無料でカットしました。出張カットは、スタッフの1人が養護学校を卒業していることや、学校と同じ雰囲気で髪の毛を切ってあげたいという思いから、5年前から行っています。松島美容室では、秋にも伊那養護学校で無料の出張カットを計画しています。

多様な学び体験を 太良高が7月4日から公開授業 佐賀

佐賀新聞 
「多様な学びのできる全日制普通科高校」のモデル校になっている太良高(白水敏光校長)は7月4、5、7の3日間、一般向けに授業を公開する。電子黒板やeラーニング教材などICT(情報通信技術)を活用した授業など、生徒が主体的に学ぶための取り組みを紹介する。太良高は本年度から、不登校経験や発達障害のある生徒と高校中退者が対象の全県募集枠(40人)を導入。体験学習を含む多様な科目選択が可能な単位制を取り入れ、少人数や電子黒板などを活用した授業に取り組んでいる。外部専門家を活用した相談体制など、きめ細かな指導で生徒の特性に合った進路実現を目指している。

企業、生徒らに意向調査 高等特別支援校設置で県教委 栃木

下野新聞 
軽度知的障害のある生徒に職業教育を行う本県初の高等特別支援学校の在り方を検討するため、県教委は27日までに、県内の児童生徒や民間企業などを対象に、全県的なアンケートに着手した。アンケートは、特別支援学級に在籍する小学5年から中学3年の児童生徒と保護者計1045組と、民間企業や高齢者福祉施設、病院など845事業所が対象。有識者による高等特別支援学校整備検討委員会も同日発足し、議論を開始。今後、学校の基本理念や規模などについて、アンケート結果や検討委の議論を踏まえ、来年1月下旬をめどに意見集約し、同3月までに策定する整備基本計画に反映させる。

父がサポート ひたむき創作 東京

朝日新聞 
鮮やかな色のペンキで愛らしいキャラクターを描く画家のAKI=本名・木下明幸=さん(24)が、4作目の絵本「だあれ?」をリーダーズノート社から出版した。軽度の知的障害があるAKIさんは、父・昭さん(51)のサポートでひたむきに創作を続ける。29日からは、絵本の原画などを集めた個展を銀座で開く。「AKI新作絵画展」と題した個展は7月3日まで、Gallery(ギャラリー) NOAH(ノア)(中央区銀座3丁目)で開催する。開場は正午〜午後8時、最終日は午前11時〜午後6時。入場無料。

2011年6月28日火曜日

男性にもある「出産適齢期」 高齢の父親と子どもの障害の相関性

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 
父親の年齢が話題を呼ぶきっかけとなったのは数年前。米マウントサイナイ医科大学の研究者が、40歳以上の男性は、30代以下の男性と比較して、自閉症の子が生まれる確率が6倍高いという報告を発表したのだ。以降、統合失調症の子が生まれる確率についても、男性の年齢が40歳に達すると倍になり、50歳以上では3倍になるとの研究結果も発表されている。また、そううつ病やてんかん、前立腺がん、乳がんを子どもが発生する確率も、男性が40歳に近くづくにつれ高くなるという。

自閉症の子ども 支援方法考える 岡山

朝日新聞 
自閉症の子どもたちの自立について考えるセミナーが26日、倉敷市笹沖の「くらしき健康福祉プラザ」であり、神奈川県海老名市立わかば学園長の諏訪利明さんの講演に約220人が聴き入った。自閉症の子どもの親らでつくるNPO法人「県自閉症児を育てる会」が主催した。諏訪さんは臨床心理士で、自閉症児の教育について全国各地で講演している。諏訪さんは、自閉症児は耳で聞くより目で見た方が指示を理解しやすい、と指摘。自立を促す一歩として、活動スケジュールの時間や内容を文字と写真、絵を組み合わせて伝える方法を紹介した。諏訪さんは「自閉症児のものの考え方、見方を想像できれば、子育てが楽しくなります」と話した。

立命大生、授産品販売コーナー開設 被災地の施設支援 京都

京都新聞 
立命館大の学生たちが、東日本大震災の被災地の障害者福祉施設を支援するプロジェクト「カオウヤ京都」を発足、27日から京都市北区の衣笠キャンパスに授産製品の販売コーナーを開設した。7月1日までの出店で、「多くの人に買いに来てもらい、京都から支援の輪を広げたい」と話している。被災して生産拠点や販売ルートを失った障害者施設を支援しようと大阪市の福祉関連会社などが始めたプロジェクト「ミンナDEカオウヤ」の一環。

障害者施設の逸品をブランドに 埼玉病院敷地内関東初のアンテナショップ 埼玉

東京新聞 
障害者施設で作る逸品をブランド化した「真心絶品」を販売する店「真心絶品Cネット関東店」が、和光市諏訪の独立行政法人国立病院機構埼玉病院の敷地内にオープンした。「真心絶品」は、障害者就労を促進するため、日本財団(東京)が全国の施設の良質な生産品を“ブランド品”として認定し、主にインターネットで販売している。店での販売を担当する福井県の社会福祉法人「コミュニティーネットワークふくい」が、同病院の障害者支援事業として提案、関東で初の開店が決まった。運営は同法人が地元の障害者団体と連携して当たる。

「どんこや」2年ぶり作品展 宮崎市の障害者団体8人が15点出品 宮崎

西日本新聞 
障害者が芸術を通して社会とつながりを持とうと活動している社会福祉法人「ゆくり」が運営する「アートステーションどんこや」(宮崎市東大宮)が約2年ぶりとなる作品展を開いている。同市広島1丁目のカフェギャラリー「アートスペース色空(いろそら)」で8人が絵画や書、オブジェなど15点を出品、自己表現を目指した創作が光っている。どんこやは1994年、絵画などを描いていた障害者5人が共同でアトリエを借り、作品展や販売会を開こうと発足した。各駅停車の普通列車(鈍行)のようにのんびり作品作りに打ち込みたいとの思いを「どんこや」の名称に込めた。30日まで(29日は定休日)。

2011年6月27日月曜日

アテネでSO大会開幕 7500人が参加

47NEWS 
知的障害者のスポーツ大会「スペシャルオリンピックス(SO)夏季世界大会」の開会式が25日夜、ギリシャの首都アテネの競技場でパプリアス大統領も出席して行われた。大会は7月4日までで、約180の国・地域から約7500人の選手が参加し、22の公式競技が行われる。日本選手団は約50人で、水泳や陸上、バレーボールなど9競技に出場する。SOは夏季・冬季それぞれ4年に1度、世界大会が実施される。前回の夏季大会は2007年に中国・上海で開かれた。

神戸スウィーツ・コンソーシアム:洋菓子、障害者ら対象に講習会 兵庫

毎日新聞 
障害のある人を対象に、一流パティシエが洋菓子業界で活躍する人材を育てる「神戸スウィーツ・コンソーシアム」の今年度の講習会が25日、神戸市、愛知県一宮市の2会場で始まった。障害者の就労を支援する社会福祉法人「プロップ・ステーション」(竹中ナミ理事長)と日清製粉が08年から続ける取り組みで、今年で4回目の開催。参加者の多くは、障害者作業所などで菓子作りに取り組んでいる知的障害者ら。同講習会の卒業生には、プロのパティシエとして活躍している人もいるという。当初は神戸のみで開いていたが、全国に広めようと昨年からメーン会場の様子をインターネット回線を使って中継し、複数会場で同時に指導をしている。

地球村に架ける橋:財団法人たんぽぽの家=高賛侑 大阪

毎日新聞 
あざやかな色彩に大胆なデフォルメ。独特の造形美を生み出す障害者アートがいま注目を集めている。近鉄西ノ京駅から車で10分。財団法人たんぽぽの家は、「アート」と「ケア」の視点から多彩なプロジェクトを実践する稀有(けう)な存在である。たんぽぽの家などが中心となって日本障害者芸術文化協会(現・エイブル・アート・ジャパン)を設立し、「エイブル・アート・ムーブメント」を始動させた。「エイブル・アート」という造語の意味は「可能性の芸術」。障害者アートを新しい視点から見つめ直し、その可能性に焦点を当てようというのである。主旨に賛同した企業の協力の下、96年からトヨタ・エイブルアート・フォーラムを全国展開。以後、世界8カ国の実践者が集まる国際フォーラムを開催するなど、海外にも多大な影響を与えた。

笑顔の接客マナー磨く 下京で特別支援学校生、研修 京都

京都新聞 
京都府立の特別支援学校の生徒たちが24日、京都市下京区の大丸京都店で接客マナーを教わった。今秋同店で開く自主製品販売会「ふれあい・心のステーション」を前にした研修で、生徒たちは笑顔を大切にした接客姿勢を学んでいた。生徒たちは、大丸京都店の社員教育担当者から基本的な動作や言葉遣いを教わり、「笑顔で目を見てお客様とお話しをして」とアドバイスを受けた。「ふれあい・心のステーション」は9月7、8日に大丸京都店で開かれる。

2011年6月26日日曜日

業務上横領:後見人制度悪用、懲役5年 「横領の犯意」判断 奈良

毎日新聞 
成年後見人制度を悪用して現金をだまし取ったとして、業務上横領罪などに問われた奈良市の衣料品販売会社元役員、仲村美香被告(34)の公判が24日、奈良地裁であり、今井輝幸裁判官は「常習性が高く悪質。実行犯の役割を果たした」として懲役5年(求刑・懲役6年)の実刑判決を言い渡した。弁護側は控訴する方針。弁護側は「実情は知らなかった。知った後も祖母の指示に従っただけ」として一部無罪を主張していたが、今井裁判官は「33件すべての犯行の実行行為を行い、横領の犯意があった」と判断した。

子どもの発達支援に訓練室 広島

中国新聞 
対人関係や意思表示が苦手な子どもの発達支援に取り組む福山市のNPO法人「ジョブ・ディスカバリー」が、同市延広町にトレーニングルームを開設した。楽しませながら、子どもにコミュニケーションや勉強法を教える。トレーニングルームはビルの1室で約20平方メートル。心理療法士などの資格を持つ武林和恵代表(45)たち3人のスタッフがトレーナーを務める。2〜4人を一組にして約2時間半、トランポリンなどを使った遊びを交え、他人の気持ちを考えた行動や「聞く、読む」の力を養う方法を教える。

2011年6月25日土曜日

「ハガネの女」ドラマでトラブル 漫画家が異論唱え原作者降りる

J-CASTニュース 
発達障害の男児がクラスに残るかをクラスメートの投票でーー。学校がこんなことをするシーンを盛り込んだテレ朝系ドラマ「ハガネの女」の内容に反対し、漫画家が原作者を降りたと表明して波紋を呼んでいる。深谷さんは掲示板上で、2月に脚本を読んで驚き、多数決のシーンには反対したが、その意見はテレ朝側に採用されなかったと告白。そして、6月23日になって、サイトのトップページすべてを使い、2話の描写に同意しないとして、16日放送の最終話で原作者の立場を降り、クレジットを削除してもらったことを明らかにした。

ドラマのサイト上では、アスペルガー症候群は、広範囲な定義・解釈を持ち、その症状や行動特性には個人差があるという断り書きも入れていた。とはいえ、男児の受け入れをクラス投票で決めるという内容に対しては、反発や批判が多かったようだ。深谷かほるさんのサイト掲示板では、アスペルガー症候群の子どもを持つ親として「ありえない内容」だと、ドラマ打ち切りなどを求める書き込みまで出ていた。

就学相談会:ハンディあっても普通学級に 千葉

毎日新聞 
発達の遅れやハンディのある子の普通学級への就学相談会が、松戸市と千葉市で相次ぎ開かれる。松戸市では、26日午後1時半から健康福祉会館ふれあい22で、千葉市では7月3日午後1時半から市生涯学習センターで。障害があっても普通学級で学ぶ道を模索する観点から、市民団体が主催する。両会場とも、元教員の佐藤陽一さんが就学までの流れや制度の説明をした後、体験者の親などがグループ単位や個別で相談に応じる。普通学級での工夫や配慮、子供たちの様子など、具体的な情報を得ることができる。

オープンスクール:発達障害児教育「見晴台学園」 来月21・22日 愛知

毎日新聞 
学習障害や注意欠陥多動性障害などの発達障害を抱えたり、学校と合わずに悩む子どもたちを対象にした「見晴台学園」(名古屋市中川区柳森町)のオープンスクールが、7月21、22日に開かれる。対象は、小学6年、中学3年、進路に悩む中学、高校生とその保護者。オープンスクールでは、実際と同じ「芸術と文化」「技術と人間」などの授業を体験する。保護者は、懇談会に参加し、授業を見学する。同学園は、発達障害を抱える子どもたちの学びの場を確保しようと90年4月に開校した。中等部と高等部がある。学ぶ楽しさを知る教育を目指し、小集団での独自のカリキュラムを実践している。

知的障害者のモダンバレエ教室・ハッピーエンジェル 福岡

西日本新聞 
26日に小倉南生涯学習センター大ホール(北九州市小倉南区若園)で開かれる「みなみ会太鼓音楽祭」で踊りを披露しようと、北九州市内で開かれている知的障害者のモダンバレエ教室「ハッピーエンジェル」が練習に励んでいる。同教室代表の月形悠紀子(つきがたゆきこ)さん(29)は「障害がある人たちの表現力は想像を超えて素晴らしい。ぜひ多くの人に見てほしい」と話している。音楽祭は午後1〜5時。料金は当日1300円、前売り千円(小学生以下、障害者手帳持参者と介添え1人までは無料)。

買い物して被災障害者支援 プロジェクトに「シュリーの店」が道内初参加 北海道

毎日新聞 
東日本大震災で被災した障害者施設で作られた商品を買って支援につなげようというプロジェクト「ミンナDEカオウヤ」に、障害のある人たちが働く札幌市の修理店「シュリーの店」が、25日から道内で初めて参加する。シュリーの店ではJR札幌駅に直結する「パセオ」内に25日オープンする新店舗で20〜30種類を先行販売し、商品がそろい次第、全17店で販売する予定。「ミンナDEカオウヤ」プロジェクトは、障害者支援と関わりのある全国のNPOや企業の計7団体が、4月から始めた。被災した東北各県の34事業所・施設の手作り物産を販売。扱う商品は、地元特産の乾燥シイタケやリンゴジュース、丁寧に加工された木製パズルやキャンドルなどさまざまだ。

放課後の障害児支援、「清光会」が1日20人受け入れ 神奈川

カナロコ 
障害のある児童や生徒を放課後預かる日中一時支援事業を、横須賀市武1丁目の社会福祉法人「清光会」(山田千秋理事長)がスタートさせた。市内最多の1日20人を受け入れ、将来的にはショートステイも検討している。小学生から高校生までの障害児が対象。現在は一日に横須賀市内の15〜16人を受け入れ、スタッフは前川牧彦相談支援員(40)ら3人の職員を中心に対応している。同会によると、横須賀市内には2009年時点で障害のある児童・生徒が約700人いる。しかし、自立支援法に基づく受け入れ枠は未就学児を含めて1日当たり79人しかなく、大半は自宅で保護者が世話をしている。経済的に苦しくても保護者が働けないなど、大きな負担となっている。

「ひばの積み木」に林野庁長官賞 北海道

北海道新聞 
黒石市社会福祉協議会が運営する知的障害者通所授産施設「せせらぎの園」=田舎館村堂野前=で製造している、県産ヒバ材を使用した「ひばの積み木」がこのほど、全国の優良なおもちゃを認定する認定NPO法人日本グッド・トイ委員会=東京都=の本年度の選考「グッド・トイ2011」に選ばれ、国産木材を使用した製品が対象の林野庁長官賞を受賞した。「ひばの積み木」は同施設が約20年前から製造を開始。全117ピースからなり、3700円(税込み)で販売している。

スペシャルオリンピックス:入江さん「目標は金メダル」 ボウリングで出場 岡山

毎日新聞 
25日からアテネで始まる知的・発達障害がある人のスポーツの祭典スペシャル・オリンピックス夏季世界大会に、入江信行さん(22)=瀬戸内市長船町長船=がボウリング競技で出場する。調子は上向きで金メダルを狙っている。コーチの上岡幸高さん(51)は「練習量を増やしてからアベレージも順調に伸びている。ガッツがあるタイプで本番に強い。メダルは十分期待できる」。入江さんは「目標はもちろん金メダル。応援してくれるみんなにいい成績を報告したい」と意気込んでいる。

2011年6月24日金曜日

松野明美さん講演会 ダウン症の次男から「大切なこころ」 神奈川

タウンニュース 
社団法人川崎青年会議所(川崎JC、阿部徹理事長)が7月10日(日)、元マラソン選手でテレビなどでもお馴染みの松野明美さんを講師に招いた講演会を川崎区内で開く。川崎JCでは小学生とその保護者を中心に聴講者を募集している。講演会は川崎JCが進める「大切なこころスクール」の一環。松野さんが「人生は人との競争じゃない、いちばんじゃなくてもいい」をテーマに講演するほか、踊り「いーじゃんだんす」や合唱、障がいのある人たちによるリズムダンスもある。

県民生協が7店目「ハーツ」 福井

福井新聞 
県民生協は23日、福井市志比口2丁目に食品スーパー「ハーツ志比口(仮称)」を来年3月にオープンすると発表した。福井県内7店目で、直営のスーパー部分の売り場面積は約1650平方メートルと最大となる。ハーツ棟は鉄骨造り一部2階建て、延べ床面積約3100平方メートル。ハーツのほかに花、ベーカリー、クリーニング店などのテナントが入居し、2階は子育て支援施設、歯科医院、発達障害児支援センターとなる予定。スーパーの売上目標額は年間10億円。

あさひ学園:来年度から民営化 公募で福祉法人に 徳島

毎日新聞 
県は22日、徳島市国府町の知的障害児入所施設、県立あさひ学園の運営について、来年度から民営化する方針を明らかにした。県議会の一般質問で、小森将晴・保健福祉部長は、民間事業者が同様の施設を設置していることを指摘し、「県の役割は(施設運営から、民間への)指導や人材育成、自立支援に向けた調整などへ移っている。公募で、実績のある社会福祉法人に運営を移譲したい」と述べた。県によると、来月中にも有識者らで作る選定委を設置し、年内にも施設の運営法人を決定する予定。

個展:個性あふれる鳥や花の絵 藤山晃代さんが神戸で 兵庫

毎日新聞 
障害者作業所で働きながら絵を描き続けている藤山晃代さん(29)=神戸市中央区=の個展が同市兵庫区中道通9のギャラリー「アートホールWA」で開かれている。7月3日まで。藤山さんはダウン症の障害を持ちながらも、幼少のころから家の襖(ふすま)や壁に絵を描くなどして育った。高校に進学後、本格的に絵画の勉強を始めてからはさまざまなコンクールで入選。昨年は米国ニューヨークのギャラリー公募展で新鋭画家100人に選ばれた。ギャラリーは午前11時から午後6時まで(最終日は午後4時まで)。月曜は休館。

あじさい祭展示即売も 神奈川

タウンニュース 
知的障害者の福祉施設を運営する進和学園が今月23日から26日まで、毎年恒例の『湘南平あじさいまつり』を催す。期間中は『学園感謝デー』も行われ、クッキーや陶芸、竹炭、クラフトといった生産品の即売のほか、学園が部品を納めているホンダ車の展示販売、各施設の公開なども開かれる。

▼絵手紙教室(23日10時半〜14時/ともしびショップ湘南平)▼お茶席(23日〜26日10時半〜16時/同)▼陶芸教室(24日〜26日10時半〜15時/しんわやえくぼ)▼万田太鼓愛好会お囃子(25日10時/湘南平バス停)▼陶芸体験(25日10時〜12時・13時〜15時/進和職業センター)▼ポット苗作り(26日10時〜12時/同)▼生花教室(26日10時半〜12時/しんわルネッサンス)▼だるま作り(26日10時〜12時/同)

障害への理解を 神奈川

タウンニュース 
旭区内の地域作業所等交流イベント「ぱれぱれフェスタ」が、6月30日(木)から7月2日(土)まで3日間、旭区福祉活動拠点「ぱれっと旭」(ザ・プライス隣)で開催される。時間は各日午前10時から午後3時まで。8回目を迎えるこのイベントは、旭区内にある障害者地域作業所等の活動内容を知ってもらい、障害への理解を深めてもらおうというもの。 当日は15団体が参加。お菓子やパン、手芸品、カレーなど自主製品の販売や、喫茶コーナー、作業所の様子を紹介するDⅤD上映などが行われる。ゲームや紙芝居、ボランティア団体によるステージも披露される予定だ。

2011年6月23日木曜日

障害者施設利用者の預金2千万円不明 神奈川県警が捜査

朝日新聞 
横浜市のNPO法人が運営する知的障害者のグループホームとケアホームで、複数の利用者の預金が無断で引き出され、少なくとも約2千万円が使途不明になっていることが神奈川県の調査でわかった。県は法人の管理責任を問い、月内にもグループホームなどの指定を取り消す方針を固めた。同県警は業務上横領容疑での立件を視野に捜査を始めた。県によると、このNPO法人は「障害者フルライフサポート・ユーリカ」。2008年度の事業報告書によると、横浜市内に5カ所のグループホームなどを運営し、知的障害者24人が住んでいた。現在も数人が居住している。

愛知の男性、成年後見制度で失った選挙権回復 愛知

中日新聞
知的障害がある愛知県内の30代の男性が、成年後見制度を利用したことで一度は失った選挙権を、判断能力の再認定を求める手続きを通じ3カ月程度で取り戻したことが分かった。男性を支援するNPO法人「名古屋成年後見センター」(名古屋市緑区)が明らかにした。昨年7月の参院選を機に公選法により被後見人が選挙権を失うことを知った男性は回復を希望。センターが今年3月、選挙権を保ちながら後見を受けられる「保佐(ほさ)」認定をあらためて求め、6月1日付で家裁が「保佐相当」に見直したという。

避難所でこつこつ詩作、作品出版へ 軽度知的障害の佐藤さん 岩手

河北新報 
命はやがて海の目となり、生き残った私たちを見守ってくれるー。軽い知的障害のある岩手県山田町の佐藤啓子さん(33)が、東日本大震災の直後から避難先で詩を書き続けている。漢字に当て字を使いながら、独特の文体で復興を願う詩集は「海をうらまない(仮題)」のタイトルで出版されることが決まった。愛読していた相田みつをの詩集を流されたという佐藤さんは、ルーズリーフに「震災ポエム」を書き始めた。国語辞典を引きながら「再希(さいき)を目指して」「残された人こそ必詩(ひっし)に」などと自分なりの熟語を作り、支援者への感謝や海に対する思いをつづった。詩の存在を知った合同出版(東京)が出版を企画。職員らの後書きを添え、7月中旬に全国の書店で発売する。

2011年6月22日水曜日

子どもの寝不足、脳に影響 発達障害研、ラットで証明

47NEWS
愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所(同県春日井市)は21日、乳幼児期の不規則な睡眠が原因で脳内の脳由来神経栄養因子(BDNF)というタンパク質の分泌リズムが崩れ、脳の発達に支障が出ることをラットの実験で証明したと発表した。また、自閉症の人にみられる遺伝子の異常を人工的に再現したマウス(ラットより小型)でも同様の現象を確認。自閉症は脳の発達障害の一種のため、自閉症の子どもの睡眠バランスを薬物で改善することなどで、症状を緩和できる可能性もあるという。

IT業界と「自閉症スペクトラム」:研究結果

WIRED.jp 
ケンブリッジ大学の研究者らが、オランダの3つの地域で集められたデータに基づいて、情報技術(IT)産業に関係する地域に自閉症スペクトラム状態(ASC)が多く見られることを明らかにした。研究者の1人であり、ケンブリッジ大学の自閉症研究センター所長を務めるサイモン・バロン=コーエンは、ITのような「システム化」に関係する職に両親が従事している地域で自閉症の割合が高い理由について、両親の中では、自閉症に関係した遺伝子が「システム化の素質」として発現しているからだと述べている。つまり、自閉症の遺伝子は「適応性がある、有利な特性」と関連しているというわけだ。ただし研究者らは、IT関連の職が多い地域では自閉症が気づかれやすいだけかもしれない、とも注記している。

強制わいせつ:知的障害女性被害、差し戻し審有罪 宮崎

毎日新聞 
知的障害がある女性(31)への強制わいせつ罪などに問われた宮崎県高千穂町の無職、飯干広幸被告(61)の差し戻し審で、宮崎地裁は21日、飯干被告に懲役2年6月、執行猶予5年(求刑・懲役2年6月)を言い渡した。被害女性に告訴能力(被害を訴える力)があるかを巡り1、2審で判断が分かれたが、中田幹人裁判長は告訴能力を認め「被害者の人格を顧みない動機にくむべき事情はなく、被害者の精神的被害も重大」と指摘した。判決後、被害女性の父親は「長くつらかったが、やっと事実が認められた。知的障害者であることを理由に訴えをまた否定されないか心配だったが、少しは娘のことが分かってもらえたと思う」とほっとした様子だった。

被災農家を指導役で職員雇用 宇治の障害者施設 京都

京都新聞 
京都府宇治市小倉町の障害者授産施設「同胞の家」は、東日本大震災の被災者支援として、施設利用者が取り組んでいる無農薬栽培の農作業を指導する被災者の農家を募集している。職員として雇用し、宇治田原町などの農地で活動してもらう。希望者には公営や民間住宅の入居あっせんも行う。利用者らが化学肥料や農薬を使わない有機自然農法でシイタケやイチゴ、ニンニクを栽培し、今年から稲作にも乗り出している。被災者の農家には、この作業を指導してもらう。募集は1農家。

障害者雇用が10年で倍増 県内、職場体験で理解広がる 秋田

秋田魁新報 
県内で障害者の雇用が増えている。2010年度にハローワークを通じて就職した障害者は過去最多の431人で、10カ年で約2倍に増加した。障害者雇用に積極的な企業や、職場体験による就労支援に取り組む自治体もあり、秋田労働局は「障害者雇用促進法の浸透などで、企業や自治体の理解が広がっている」とみる。ただ、就職先は医療・福祉と製造業、卸・小売業で半数を占めており、一層の雇用拡大には新たな業種の開拓が必要との声もある。

障害者の雇用促進 福祉の店オープン 兵庫

神戸新聞 
障害者地域活動支援センターの手作り商品などを販売する「福祉の店ミレニアム」が20日、三田市東本庄に開店した。着物を再利用した服やかばん、ブローチ、エプロンなど多彩な約250点が並んでいる。同センター「にじの家」「第2にじの家」を運営するNPO法人ミレニアムの島津智子理事長(64)が、障害者の雇用を進めようと開設した。長年の夢だったという。島津さんは「お客さんのアイデアを取り入れた商品も今後開発していきたい」と話している。店舗は三田四ツ辻郵便局の東側。月曜〜金曜の午前9時半〜午後4時半。

障害者喫茶:横須賀の自衛隊内にオープン 初日から盛況 神奈川

毎日新聞  
海上自衛隊横須賀地方総監部(横須賀市西逸見町)で20日、同市内の知的障害者授産施設「あすなろ学苑」(小矢部4、三浦麻矢苑長)運営の喫茶店「あすなろカフェ」がオープンした。豊富なメニューが好評で、初日から多くの隊員が食事をしたり、弁当やパンを購入した。学苑は08年4月から県立横須賀明光高校(同市佐原4)で売店を運営する実績もあるが、飲食店は初めて。通常の、障害者2人と職員1人に加え、当面、別の職員2人が応援で加わり計5人で切り盛りする。隊員の1人は「手作りの温かいメニューがたくさんあり、これからも活用したい。こうした店が他の基地にもできれば」と話していた。

2011年6月21日火曜日

被災時の支援「つながり」鍵 福島県自閉症協会員らが体験談 宇大で報告会 栃木

下野新聞
東日本大震災で大きな被害を受けた福島県からの現地報告会「被災地の自閉症の生活を考える」(東京都自閉症協会、県自閉症協会主催)が19日、宇都宮市の宇都宮大で開かれた。福島県自閉症協会員らは物資不足や放射能汚染が深刻な状況の中、発達障害者などの「弱者」が安心できる環境づくりに試行錯誤した体験談を報告。「震災を通し、人とのつながりの素晴らしさを実感した」という。放射能問題が収束せず、不安もあるが「障害児がゆったりした空間で情緒を安定できる場を提供し続けたい」と話した。東京都自閉症協会は「障害者の余暇支援」に着目し、福島県自閉症協会に玩具などを提供した。「支援ができたのは、福島の協会が会員の状況を的確につかんでいたから。顔の見えるネットワークの大切さを痛感した」

アール・ブリュットもっと広まる 近江八幡で知事らトークショー 滋賀

中日新聞 
専門の美術教育を受けていない人の芸術活動「アール・ブリュット」をテーマにしたトークショーが18日夜、近江八幡市の近江兄弟社学園ヴォーリズ平和礼拝堂であった。知的障害や精神障害がある人の作品を収集、紹介している美術館「ボーダレス・アートミュージアムNOーMA」(近江八幡市)などが催した。嘉田由紀子知事と保坂健二朗・東京国立近代美術館研究員が意見を交わした。「社会学や倫理学、精神分析学、心理学などの専門家と連携した研究が必要。アール・ブリュットは新しい『人間の学』を構築する足掛かりになる」と指摘した。

授産品のお中元ひと目 奈良

読売新聞 
障害者施設の運営をサポートする「県ITソーシャル・インクルージョンセンター」(奈良市)が、県内の障害者授産施設6か所の商品を集めた中元カタログ「なら風(かぜ)ギフト」を発行した。手作りのお菓子や豆腐、そうめんなどの商品を取りそろえた。県内約60か所の障害者施設と特別支援学校で配布している。授産施設の商品を身近に感じてもらおうと企画。3施設は、今回のため新しい詰め合わせセットを作った。価格には施設への寄付(15%)が含まれ、カタログを配布した施設に運営費として送られる。障害者施設の全国組織「きょうされん」(東京)によると、授産品の中元をカタログ販売する取り組みは全国的にも珍しいという。

2011年6月20日月曜日

諫早の行方不明:生徒を無事発見 自然の家で宿泊学習中 長崎

毎日新聞 
国立諫早青少年自然の家(諫早市)で宿泊学習中に行方不明になった県立虹の原特別支援学校高等部1年、船越雄大君(15)は18日、近くの山中で無事発見された。けがなどはないが3夜を経て衰弱しているため、大村市内の病院に運ばれた。同校などによると、18日午後0時半ごろ、自然の家から約4キロ離れた諫早市高来町の山道で、近くの男性が道端に座り込んでいる船越さんを見つけ、110番した。

発達障害、本社取材班二つの提言 「障害への気付きと受容」「オープンな環境をつくる」

下野新聞 
年々増加傾向を示す発達障害児者のルポを通じ、家庭や教育現場、社会が直面する課題について1月から始めた長期連載や関連記事で報道してきた下野新聞社「発達障害取材班」は、一人一人の個性を認めともに歩む社会の実現に向けて、「本人や家族はまず障害があることに気付き、受容する」「障害の特性を認め、本人や家族がためらわずオープンにできる環境をつくる」の2つを提言する。

SO代表選手団出発 有森さん決意「元気伝える」

スポーツニッポン 
知的発達障害のあるアスリートによる国際総合大会スペシャルオリンピックス(SO)アテネ大会(25日開幕)の日本代表選手団75人が18日、現地に向け出発した。 17日に障害者のサポートも明記したスポーツ基本法が成立したことで、初めて国からの補助で選手団を派遣。出発前には都内で結団式と壮行会が行われ、初めて選手団長を務める有森裕子SO日本理事長(44)は「大震災があり、参加を見送ることも考えられたが“日本は元気です”と世界に伝えるのが私たちの仕事」と涙で決意を表明した。

鱸さん幻想絵画展 滋賀

読売新聞 
障害者らのアート作品を紹介する近江八幡市永原町上の「ボーダレス・アートミュージアムNOーMA」で18日、女性の体などをテーマに絵画を描く鱸(すずき)万里絵さん(32)の展覧会「縷々累々(るるるいるい)、紙の上の私の風景」が始まった。8月21日まで。昨年から今年にかけ、パリで開かれた日本の「アール・ブリュット」(生(き)の芸術)を紹介する展覧会でも、高い評価を受けた。ミュージアムの担当者は「絶妙な構成力と色彩の強さで表現される、独特の世界観を体験してほしい」と話している。

2011年6月19日日曜日

海自横須賀:知的障害者授産施設が隊員専用のカフェ 神奈川

毎日新聞 
海上自衛隊横須賀地方総監部(神奈川県横須賀市)に20日、市内の知的障害者授産施設「あすなろ学苑(がくえん)」が運営する隊員専用の喫茶店「あすなろカフェ」がオープンする。自衛隊施設に授産施設が出店するのは全国で初めて。今年4月、総監部に元々あった喫茶店が撤退し、防衛省共済組合横須賀支部が新しい店を公募。総監部内で展示即売会を週1回開いていた学苑が応募し、審査で認められた。三浦麻矢苑長(37)は「障害者の能力を社会に発信できる機会。全国の自衛隊施設などに授産施設が出店するきっかけになってほしい」と話している。

自閉症の被災者 支援考える会合 東京

NHK 
環境の急な変化に対応するのが苦手な自閉症の人が東日本大震災でどんな問題に直面したのかを知り、よりよい支援につなげようというシンポジウムが東京で開かれました。障害の特性が一見分かりにくいため、ふだんから福祉サービスを受けていた人以外は、支援から漏れたケースも多かったことなどが報告されました。環境の急な変化でパニックになった自閉症の人が避難所で騒いで周囲の人とトラブルになり、車の中や壊れた自宅での生活を余儀なくされたことを指摘しました。一方で、一部の避難所では、自閉症の人と家族のために、ついたてで区切った場所を作り、うまく対応できたケースなども報告されたほか、自閉症だとすぐ分かるシンボルマークを作って身につけてもらい、素早い支援につなげるべきだという提案もありました。

特別支援学校:小中高一貫、報告書に必要性明記 熊本

毎日新聞 
教育関係者らでつくる熊本市特別支援教育検討委員会は17日、小中高一貫の特別支援学校の必要性などを明記した報告書を広塚昌子・市教育長に提出した。広塚教育長は「検討のうえ、できるだけ早く今後の方針を出したい」と話した。検討課題は、幼稚園の特別支援教育▽小中学校の特別支援教育▽教員の専門性の向上▽中学卒業後の特別支援教育▽市立特別支援学校の必要性ーーの五つ。市内で特別支援教育の拠点機能を担う小中高一貫の特別支援学校と地域の小中学校で共に学ぶ環境を充実させたうえで将来の自立や就労につながる特別支援学校高等部の設置の必要性を明記した。

地域での障害者の生活支援探る 岡山

山陽新聞 
障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会の岡山大会が18日、岡山市内のホテルで2日間の日程で始まった。初日は全国のグループホーム世話人や知的障害者ら約350人が参加し、講演会やシンポジウムがあった。美作大地域生活科学研究所の渡辺勧持客員研究員が基調講演。かつて知的障害者は大規模な福祉施設に入るのが一般的だった経緯に触れ、「現在は本人の意思が尊重され地域での生活も増えた。彼らに寄り添い、地域で受け入れる体制を整えることが重要」などと話した。

2011年6月18日土曜日

障害者虐待防止法:成立 発見者に通報義務づけ

毎日新聞 
議員立法による「障害者虐待防止法」が17日午前、参院本会議で全会一致で可決・成立した。家庭や施設、勤務先で虐待を発見した人に通報を義務づけ、自治体などに調査や保護を求める内容。埋もれやすい被害の発見と救済に乗り出す法的根拠となる。家庭内の虐待の通報先は市町村で、被害者の生命や身体に重大な危険が生じる恐れがある場合、市町村職員は家族の許可がなくても自宅へ立ち入り調査できる。施設については通報先の市町村から報告を受けた都道府県が監督権限に基づき調査し指導、虐待の状況や対応を公表する。職場での虐待は通報先を市町村か都道府県とし、報告を受けた労働局が調査・指導にあたり実態などを公表する。

特別支援校の男子生徒が諫早で宿泊学習中に不明に 長崎

長崎新聞 
県教委は、諫早市内で学校の宿泊学習に参加していた県立虹の原特別支援学校(大村市)高等部1年の船越雄大君(15)=大村市富の原=の行方が15日深夜から分からなくなった、と16日発表した。学校関係者や警察などが捜索を続けている。県教委によると、船越君は15日から1泊2日の日程で、諫早市白木峰町の国立諫早少年自然の家での宿泊学習に参加。15日午後11時ごろには、寝床にいるのを引率の教師が確認していたが、約10分後、部屋からいなくなった。同支援学校の坂梨修司校長は「自分から助けを求めることができない生徒。見かけたら一刻も早く情報を提供してほしい」と話している。

発達障害:社会参加、行政支援など紹介 19日、中央区で公開フォーラム 大阪

毎日新聞  
NPO法人「全国LD親の会」(内藤孝子会長)は19日午前10時15分〜午後5時半、発達障害者の支援のあり方を考える公開フォーラムを大阪市中央区のドーンセンターで開く。大阪医科大LDセンターの竹田契一顧問が「発達障害のある人の自立・社会参加に必要なこと」と題して基調講演し、日米での支援事例を紹介する。また、厚生労働省担当者が行政支援の体制を解説し、課題を話し合う。午後3時からのトークセッションでは、教育ジャーナリストの品川裕香さんが、発達障害を抱えながらも仕事に就いた当事者2人を迎え、社会参加を支える家族や支援機関の果たす役割を考える。

山下清展:予想超える盛況、入場者1万人超 県立美術館で来月10日まで 千葉

毎日新聞 
県立美術館で開催中の特別企画展「放浪の天才画家ーー山下清展」の入場者数が12日で1万人を超え、予想以上の盛況ぶりに関係者も驚いている。15日の「県民の日」は入場無料ということもあり、家族連れなど4125人が入場した。ちぎった紙を貼って表現した貼絵の代表作「長岡の花火」(1950年)や「桜島」(1954年)の前は常に人だかり。このほか、同展では放浪時代の作品、ヨーロッパの風景、遺作となった東海道五十三次まで初期から晩年までの油彩、水彩、陶器作品なども含め約200点を展示している。7月10日まで。

ユニクロ/2011年スペシャルオリンピックスの日本選手団へユニフォーム提供

流通ニュース 
ユニクロは6月25日から7月4日に、ギリシャ・アテネで開催される「2011年スペシャルオリンピックス夏季世界大会・アテネ」の開催にあたり、日本選手団公式ユニフォームを無償提供する。夏季大会用に、ドライイージーオックスフォードシャツ(半袖)、ジップアップパーカ、ボーダークルーネックTシャツ(長袖)、チノパンツなど4アイテム、計300枚を寄贈する。ユニクロは2002年からスペシャルオリンピックス日本への支援を開始し、これまで国内外での大会でのユニフォーム寄贈をはじめ、従業員によるボランティアとしての各種大会参加など、様々な支援活動を行っている。

SO出場の今村さん県庁訪問 福井

福井新聞 
6〜7月にギリシャ・アテネで開催される知的発達障害16 件者のスポーツ大会「スペシャルオリンピックス(SO)夏季世界大会」の陸上競技に出場する今村彰彦さん(18)=南越前町=が17日、福井県庁を訪れ、小林正明健康福祉部長を表敬した。今村さんは「メダルを取って帰りたい」と意気込みを語った。今村さんは昨年11月に大阪で開かれたSO日本夏季全国大会の1500メートルで優勝したことなどから、世界大会への切符を手にした。SO世界大会に県内選手が出場するのは初めて。

マンション不当贈与訴訟:登記の抹消命じる 裁判官「判断力不足につけ込む」 東京

毎日新聞 
NPO法人の信用をかさにうその説明をされ、マンションを贈与させられたとして、福生市の知的障害の男性(52)が瑞穂町のNPO法人「護民官」(角田豊治代表理事)を相手取り、所有権移転登記の抹消などを求めた訴訟の判決が16日、地裁立川支部であった。若松光晴裁判官は「贈与契約は、原告の判断能力が十分でないところにつけ込んだ著しく不均衡な内容」として登記の抹消などを命じた。角田代表理事は「納得できない判決で控訴する」と話している。

2011年6月17日金曜日

東日本大震災:知的障害者、相次ぐ急死…避難先で発作など

毎日新聞
 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で避難した高齢者らが慣れない避難先で死亡する「災害関連死」が問題化する中、原発周辺の入所施設から避難した知的障害者の死亡が相次いでいる。毎日新聞の調べでは少なくとも11〜67歳の男女4人が死亡し、中には津波で夫が行方不明となった妻が知的障害者の長男を災害関連死で失うケースもあった。専門家は「知的障害者は苦痛を伝えにくい上、多くは持病などを抱え、長時間の移動や環境の変化が致命的影響を与える場合もある」と警鐘を鳴らす。

東日本大震災:ケア付き仮設で安心…石巻の社会福祉法人

毎日新聞 
 東日本大震災の被災地・宮城県石巻市で知的障害者の入所施設「ひたかみ園」を運営する社会福祉法人が、障害者と家族のためのケア付き仮設住宅を建設している。家族や自宅を津波で失った知的障害者も多いが、一般の避難所での集団生活は困難が伴う。ケア付き仮設住宅で生活基盤を支える狙いだ。入居予定者は「ケア付きなら安心」と今月中の完成を心待ちにしている。生活相談を受けるスタッフが24時間常駐し、相談支援や緊急時対応のほか家事や通院を支援する。障害者単身用14室と世帯用40室の2種類があり、単身用は共用部分に台所と居間があるグループホーム形式。日本財団から建設費用約1億7000万円の助成を受けた。入居期間は2年間、水道光熱費は実費負担となる。

自閉症支援、被災時は 19日、宇大でイベント 栃木

下野新聞
県自閉症協会と東京都自閉症協会は19日、宇都宮市峰町の宇都宮大峰キャンパスでチャリティー映画上映会と福島県自閉症協会による現地報告会を開く。東日本大震災を受け、発達障害者への支援の在り方などについて考える。上映する映画は、自閉症(アスペルガー症候群)の姉と妹の心の交流を描いた「音符と昆布」。池脇千鶴さん、市川由衣さんらが出演している。報告会は「被災地の自閉症の生活を考える」がテーマ。福島県自閉症協会員らが被災者ケアの現状などを報告する。宇都宮大教育学部の長谷川万由美教授がコーディネーターを務める。無料だが、会場で被災地支援のカンパを募る。定員200人。

傷害:障害者の体たたく 柏のNPO、男性ヘルパー解雇 千葉

毎日新聞
柏市のNPO「自立生活センターK2」の男性ヘルパー(63)が、派遣先の知的障害者の男性(27)の全身をほうきでたたいてけがをさせたとして、県がNPOに再発防止を行政指導したことが分かった。NPOはヘルパーを解雇。被害者の男性は家族を通じて被害届を提出し、柏署が傷害容疑で調べている。NPOは責任を認め、今月5日に理事長が辞任。ヘルパーも5月末に解雇した。古賀芳夫理事は「重大な虐待、人権侵害と受け止めている。申し訳ない」と話した。

今治特別支援学校生徒が保育園で職場体験 愛媛

愛媛新聞 
かわいい子どもとふれ合う仕事がしたいー。今治特別支援学校高等部(今治市桜井)の知的障害がある3年生女子生徒(17)ら2人が15日、西条市三津屋南の富士保育園など2園で7日間の職場実習を開始した。同校によると、県内の特別支援学校生徒が保育園で実習するのは初という。同校の3年生は将来の職業を考えたり就業先を探す目的で、今治市内外の企業で年2回現場実習を行う。実習先は生徒の適性や希望に応じて決められるが、今年は女子生徒や保護者から子どもと関わる職場体験の希望があり、今年初めて同園に受け入れを申し込んだ。

庄内の知的障害者施設が塚原で作品展 大分

大分合同新聞 
由布市庄内町の知的障害者更生施設「向陽学園」(広川良治施設長、70人)の創作クラブの作品展「ココロきらきら 大分のアールブリュット」が、同市湯布院町塚原のギャラリー忘路軒で開かれている。クラブ担当の宮崎ゆきみ支援員は「会員は重度の知的障害や発達障害があるが、感性のままに作り上げた優しい作品ばかり。独特の世界を多くの人に見てもらいたい」と呼び掛けている。宮崎さんは「芸術活動で収益があれば、必要な道具なども自前で買えるようになり、生きがいにもなる。今後も作品を発表できる機会をつくっていきたい」と話している。作品展は30日まで、午前11時〜午後4時(定休日・毎週火曜)。

大津で「アール・ブリュット」検討委が初会合  滋賀

京都新聞 
流行や教育に左右されず衝動のままに表現した芸術「アール・ブリュット」の発信について議論する滋賀県の検討委員会の初会合が16日、大津市内で開かれた。作品の発掘や収集、発信拠点整備などのあり方について年内に報告をまとめる。会合で、委員長に保坂健二朗・東京国立近代美術館研究員を選出した。その後、事務局が作品を評価する人材の不足や著作権問題など現状と課題を報告した。委員からは「総合的支援の窓口が必要」「アール・ブリュットは学芸員でも一部しか知られていない。現職の学芸員に対して教えることが大事では」などの意見が出た。県は報告を来年度の施策にいかす方針。

千歳市に13年度、高等養護学校 北海道

苫小牧民報 
道教委は公立特別支援学校配置計画案で、道央地区に知的障害特別支援学校高等部(職業学科設置校)を2013年度に配置する方針を決めた。学級数は1学年3学級(1学級8人)。小中学校の空き校舎を借用しての高等養護学校の新設。今年9月に設置地を決めるが、12年3月に閉校する千歳市真町中が候補地となっており、ほぼ確実視されている。市町村の小中学校の空き校舎を借用して設置する場合、「市町村が校舎の耐震化工事をする」ことが、一つの条件。千歳市は誘致に当たって、11年度の補正予算案に同校校舎の耐震化に向けて500万円の実施設計費を計上、12年度着手を目指している。

2011年6月16日木曜日

障害者基本法:改正案が衆院委で可決…防災対策も盛る

毎日新聞 
障害者と健常者の共生を目指す障害者基本法改正案が15日、民主、自民、公明各党による修正を加え、衆院内閣委員会で、全会一致で可決された。東日本大震災を受け、国と自治体に障害者の生活実態に応じた対策を義務づけるなどの防災・防犯対策を新たに盛り込んだ。週内にも衆院を通過する見通し。修正案は、このほか、障害者の定義に「発達障害」も明記。普通学校か特別支援学校かといった障害児の入学基準について、児童・生徒、保護者に「十分な情報提供を行い、可能な限り意向を尊重しなければならない」とした。

障害者用仮設住宅を整備四角東松島市に、7月完成目指す 宮城

時事通信 
宮城県は14日、東日本大震災で被災した障害者が共同で生活する「グループホーム型」仮設住宅を東松島市に建設する方針を固めた。17日に着工、7月中の完成を目指す。高齢者向け福祉仮設住宅は仙台市で着工しているが、障害者向けを整備するのは県内で初めて。関係者によると、2棟は男性用と女性用に分け、知的障害者を中心に精神障害者や身体障害者の入居を想定しているという。被災して身寄りを失い、1人で仮設住宅で生活するのは困難な人が多いため、市が県に建設を要望した。

発達障がい者の就労支援施設が開所 沖縄

沖縄タイムス 
発達障がい者のサポートを中心にした就労移行支援・就労継続支援B型事業所「さぽーとせんたーiとぉ〜ち」が那覇市首里鳥堀町に開所した。同事業所によると、発達障がい者に重点を置いた就労支援事業所は県内で初めて。行政やハローワークなど関係機関と連携しながら、自立や就労を望む人々に寄り添い、一歩を踏み出す後押しをする。11日、開所式があり、市や福祉団体の関係者ら約70人が事業所の船出を祝った。

障がい者の就労支援 NPOが美濃加茂に作業所 岐阜

中日新聞 
美濃加茂市森山町にNPO法人「プラス・ワン」が5月、障害者自立支援法に基づく作業所「ワークショップむくのき」を開所した。多数の障がい者雇用で知られる同市川合町の自動車部品製造業「東和組立」(板津幹彦社長)が、むくのきに仕事を発注することで支援。地元企業で働きたい障がい者を育てる場ともしたいという。 

障害者の“遊び”を冊子で紹介 大分

大分合同新聞 
大分市内を中心に障害者の余暇活動を支援している「大分レジャーライブラリーまこと」(井上秀子代表)の利用者が、これまでに開発したおもちゃ36種類を冊子「レクリエーション案内本」にまとめた。「遊びを通じて、自立や対人関係に必要な力を育んでいる。参考にしてほしい」としている。まことは、同市の県社会福祉会館で週1回活動。発達、知的、身体に障害がある14〜37歳の4人が、地域のボランティアらの協力で、レクリエーションやおもちゃ作りを楽しんでいる。冊子や手作りおもちゃは別府市の別府大学内にある「大分おもちゃ図書館まこと」などで貸し出す。

学食、障害者働くカフェに 法政大 東京

朝日新聞  
法政大学多摩キャンパス(町田市相原町)の学生食堂がリニューアルし、学生と教員、障害者支援に取り組む地域のNPO法人などが協力して運営する「カフェ」になった。学外の市民も利用でき、大学と地域をつなぐ役割が期待されている。森に囲まれた法政大の学生用施設「エッグドーム」の円屋根の建物2階に「Slow World cafe」が入る。スタッフには障害者も加わる。軽度の知的障害の男性(34)は「がんばって働きたい」と話す。増田正人・法政大多摩学生センター長は「障害者が学内で働く意味を学生が学びとってほしい」と福祉への理解の広がりを期待する。

宇都宮市授産品創造開発研究会 いちごらすく 栃木

毎日新聞 
障害者授産施設などでつくる「市授産品創造開発研究会」(宇都宮市)が、県産いちご「とちおとめ」を使った菓子「いちごらすく」を開発。今月から発売を始めたところ、販売店舗から追加注文が相次いでいる。サクサク感にイチゴ特有の甘酸っぱさ。なるほど、やみつきになりそうだ。製造しているのは、授産施設「泉ケ丘ふれあいプラザ」。材料のフランスパン作りから、ジャム塗り、乾燥工程まで全て丁寧に手作業で行っている。市障がい福祉課の佐藤斉課長補佐は「一般商品として通用するようしっかり味を追求してきた。ぜひ手にとってほしい」と話している。

室蘭・北興工業に「太陽の園」アンテナショップ開店 北海道

室蘭民報 
建設業の北興工業(本社室蘭市入江町、萩済社長)は20日から、同社1階ロビーに知的障がい者(児)施設「太陽の園」(伊達市幌美内町、前原孝敏総合施設長)のアンテナショップを開設する。同社の社会貢献の一環として同施設とタイアップし、通所者の授産品を展示販売する。同ショップは道内5店目、室蘭では初めての出店となる。 開設時間は月〜金曜の午前9時〜午後5時半。祝日は休み。

県勢初 卓球の上田さん 滋賀

朝日新聞 
ギリシャのアテネで25日開幕する知的障害者のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス夏季世界大会」の卓球に、豊郷町吉田の上田圭太さん(19)が出場する。県勢から同大会への出場は初めて。上田さんは「日ごろの練習の成果を出し切って金メダルを取りたい」と意気込む。大会では4人いる日本の卓球チームでキャプテンを務める。9日、県庁を訪れ、嘉田由紀子知事に出場を報告。「一生懸命プレーすることで日本にいるみんなに元気と勇気を与えたい」と決意表明した。

アテネからの生中継も…「スペシャルオリンピックス特集2011」開設

RBB Today 
2011年スペシャルオリンピックス夏季世界大会・アテネが6月25日〜7月4日に開催される。これに合わせてYahoo! JAPANが「スペシャルオリンピックス特集2011」を開設した。同特集では、スペシャルオリンピックス夏季世界大会・アテネの概要と日本選手団を紹介。また、大会期間中は現地から毎日更新される公式ブログの紹介やスペシャルオリンピックスの競技の模様をスペシャルオリンピックスの現地スタッフがUstreamでの配信を予定している。有森裕子団長を始め、松浦亜弥さん、井上康生さん、森理世さんなど各界著名人から寄せられた応援メッセージも掲載されている。

2011年6月15日水曜日

自閉性障害 女子の支援 配慮を

東京新聞 
アスペルガー症候群など自閉性障害の女子への支援について、関心が高まってきた。発達障害者支援法ができて七年。早期発見や特別支援教育の体制は次第に整ってきたが、女子の障害は男子に比べ診断されにくい。友達同士の「ガールズトーク」の輪に入れずに疎外感を抱くなどして、不登校にもつながりやすいという。自閉性障害の男女比は、四対一で男子が多いとされているが、「診断されずに見過ごされている女子も多い」と考える専門家も増えてきた。辻井教授は「自閉性障害の子が混乱したとき、男子はパニックを起こすが、女子は硬直してしまう。反応が内向きなため、思春期の悩みと混同されたりして、なかなか診断されない」と話す。

「だんだんボックス」 段ボールデザイン募集 福岡市の団体、障害者対象に 福岡

西日本新聞 
NPO法人や建築家などでつくる「だんだんボックス実行委員会」(神崎邦子代表、福岡市)が、障害者を対象に、段ボール箱にあしらうデザインを募集している。贈答や収納用の「だんだんボックス」として商品化し、売り上げの一部を障害者の自立に役立てる。募集テーマは、家族とのだんらんや料理など「食の思い出」。1人2点まで。締め切りは20日(必着)。優秀作は、食品メーカー・椒房庵(久山町)のオリジナル段ボール箱として製作される。

喫茶「くりの木」開店、栗田養護学校 高等部生徒が接客実習 秋田

秋田魁新報 
秋田市新屋の栗田養護学校(小林敬一校長)の高等部生徒が接客を実習する場として12日、校内に喫茶店がオープンした。店名は校名にちなみ「くりの木」。24日の正式オープンを前にしたお披露目で、福祉・サービス業などへの就職を目指して環境・福祉科で学ぶ2年生10人が接客に当たった。喫茶店は、生徒に職場で必要なコミュニケーション能力を養ってもらうとともに、地域住民との交流を図ろうと学校が企画。環境・福祉科棟の一室を喫茶店とし、20席分の椅子と机を並べた。同市で喫茶店を展開する「ナガハマコーヒー」の社員が講師となり、接客の基礎を指導。生徒たちが注文取りや会計などを行う。

知的障害者の自立支援「まちなかカフェ」接客担当・徳永祐太郎さん 佐賀

毎日新聞 
知的障害者の自立を支えるNPO法人「たすけあい佐賀」が、今年4月に佐賀市唐人1に開設した「まちなかカフェ」で、接客担当として勤務している。「接客は自分に合っている」と、充実感を味わいながら仕事に取り組んでいる。漢字が読みにくいことがあるなど、メニューを説明するのは難しいが「お客さんが楽しく過ごしているのを見ると、すごく楽しい」と、仕事のやりがいを実感した。笑顔と大きな声で対応する接客を目指しており、同僚も「スタッフの花です」と評し、ムードメーカーにもなっている。

スペシャル五輪、夏こそ金 愛知

朝日新聞 
ギリシャのアテネで25日に開幕する知的発達障害者のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス(SO)夏季世界大会」に、愛知県小牧市光ケ丘の岡元彩子(あやこ)さん(26)が、冬季のスキーに続き、ボウリングで出場する。愛知から夏の世界大会に出るのは初めて。冬夏の連続出場は、52人の日本選手のうち2人しかいない。彩子さんは3歳からスキーに親しみ、2009年に米国で開かれた冬季世界大会・アイダホに出場し、アルペンスキーで二つの銅メダルを獲得した。次はボウリングでSOに挑戦することにした。まだ始めて4年程度。スキーほど自信はないが、大きな舞台でも物おじしないキャラクターがチームを和ませる。

2011年6月14日火曜日

監禁致死で母起訴 岡山

山陽新聞 
岡山市で2月末、知的・発達障害のある清原麗さん(16)が自宅浴室で死亡した事件で、岡山地検は13日、両手足を縛って閉じ込め、全裸で長時間放置したとして、逮捕監禁致死罪で母親の同市北区北方、無職清原陽子容疑者(38)を起訴した。清原被告は犯意を否認している。裁判員裁判の対象となる。

障害者虐待防止法:発見者に通報義務 法案提出へ

毎日新聞 
障害者への虐待を防ぐため、虐待の発見者に通報を義務づける民主、自民、公明各党などによる「障害者虐待防止法」案の内容が判明した。法案では「虐待をしてはならない」と明記。自治体などが救済に乗り出す法的根拠となる内容になっている。全市区町村に通報・相談窓口となる「虐待防止センター」の設置も義務付け、会社など職場も通報の対象として、埋もれがちな被害を防ぐ。超党派の議員立法として週内にも今国会に新たに提出され、成立する見通し。

マネジメントベース、大人の発達障がいに関する調査結果を発表

日本の人事部  
組織・人材に関する各種アセスメントの開発・提供を行う株式会社マネジメントベース(本社:東京都文京区)では、今年2月に20歳以上の社会人・学生1148名を対象に大人の発達障がいに関する調査を実施致しました。その結果の一部を公表いたします。
  1. 全体で8.8%が、その傾向がみられた
  2. 自閉症スペクトラム指数(以下、AQと呼称)では、調査結果の集計の際、ある一定の得点をカットオフポイント(健常者と、その傾向がある人の境目)として設定しております。このポイント以上の得点となった人の割合をみたところ全体の8.8%となりました。
  3. 職業別にみると技術系の会社員で割合が高く、事務系の会社員で低い
  4. 会社員を事務系と技術系に分けると事務系は約半分程度となっています。技術系はその傾向があったとしても得意な技術分野等で力を発揮できる場があることを示していると考えられます。一方で、事務系では、営業や企画等、社内外コミュニケーション力も必要とされるであろうことから、採用段階である程度絞られていると推察されます。

2011年6月13日月曜日

来月2日、宇都宮で発達障害セミナー 青年・成人期の課題探る 栃木

下野新聞 
県発達障害者支援センター「ふぉーゆう」は7月2日、宇都宮市瓦谷町の県総合教育センター大講義室で「発達障害セミナー」を開く。入場無料。テーマは「思春期を迎えた発達障害児への支援ー青年期・成人期を迎える前に取り組むべき課題とはー」。小児科医で約40年間にわたり発達障害児者の診療や支援に当たってきた西多摩療育支援センター発達障害支援部長の吉野邦夫氏が講師を務める。セミナーは午後1時半〜4時。定員300人。

自身の障害の「世界」をアートで表現、アーティストがチャリティー展に新作 神奈川

カナロコ 
小田原市在住のアーティスト安藤ニキさん(27)は、自身の障害に向き合いながら絵を描き続けている。自閉症の一種「アスペルガー症候群」。幼いころから、頭の中に広がる「もう一つの世界」に悩まされてきた。意図しないのに恐怖映像が繰り返しフラッシュバックする。「アスペルガーの世界を表現することで、多くの人にその存在を知ってもらいたい」。そんな願いを筆に込めている。独学で油彩画に没頭した。「怖い思いをした子どもが泣くのと同じように、小さいころから私にとって絵は心を表現できるツールなんです」。描くのは決まって空想世界の人物。寂しげで陰のある男性ばかりだったのが、最近は優しい表情の赤ちゃんも登場するようになった。小田原市堀之内の「すどう美術館」で、14日から開かれる震災のチャリティー展覧会にも新作1点を出品する。

トイレ掃除、ピカピカに夢中 市原の特別支援学校分校 千葉

朝日新聞 
千葉県市原市鶴舞にある県立市原特別支援学校つるまい風の丘分校の便器は、どれも光っている。生徒がピカピカにする。「きれいになり、やりがいがあります」。生徒の心ばえも光っている。分校は昨年開校。1、2年生が66人いる。トイレは4カ所、大小の便器は約40ある。流通サービス科の17人が1カ所に3時間ほどかけ、2カ月で全部を磨く。日々の掃除は短時間、生徒全員でやる。

障害者の家探しについて考えあう会:不動産業者らと意見交換 宮崎

毎日新聞 
第1回「障害者の家探しについて考えあう会」(宮崎市自立支援協議会、市宅地建物取引業協同組合主催)が11日、宮崎市教育情報研修センターであった。障害者の賃貸住宅への入居が制限されないよう、借りる側と貸す側双方の理解を深める目的。市内の不動産業者や家主、障害者ら約80人が意見交換した。市自立支援協議会「居住の場」プロジェクトチームの山之内俊夫リーダーは「地域で暮らす障害者は増えている。障害者と不動産業者が相談し合える関係を築けたら」と話した。

資格の総合スクール「LEC」 障がい者ジョブチャレンジ事業を受託 大阪

障害者雇用インフォメーション 
株式会社東京リーガルマインド(東京都千代田区:以下LEC)は、国の緊急雇用創出基金事業として行う「堺障害者ジョブチャレンジ推進事業(大阪府堺市)」の運営業務を受託し、6月1日より事業を開始している。LECでは創業30 年以来の国家資格・各種検定の受験指導のほか、各雇用支援や求職活動支援等、職業訓練及び委託訓練、職業紹介事業などにおいて、精力的に事業展開を行ってきた。今回、その実績で培ったノウハウを活かし、働く意欲や希望があってもさまざまな理由で、就職が困難となっている障がい者の就職を支援する推進事業を受託するに至った。

2011年6月12日日曜日

東日本大震災:働ける喜び実感  障害者カフェ、きょう再開 福島

毎日新聞 
震災後、営業を見合わせていた障害者の働くカフェ「匠(たくみ)」(福島市置賜町)が11日、再開する。開店から11日目に被災し、休業していた。3カ月ぶりの再開を心待ちにしているスタッフらは「働ける喜びを再認識した。被災者たちに元気を届けたい」と話している。カフェは20年までにグループ全体で1000人の障害者雇用を目指すIT事業会社「アイエスエフネットハーモニー」(東京都中野区)が雇用の機会を広げようと3月1日、全国展開の第1号店として福島市にオープン。障害者6人を準社員に雇用し、将来は月給25万円の正社員への昇格を目標としている。

障害者と地域結ぶイベント、12年で幕 宮崎

朝日新聞 
宮崎県小林市とえびの市、高原町の福祉施設を利用する障害児らが歌や踊り、太鼓演奏などを披露するイベント「ゆめの輪コミュニケーション」が12日、小林市文化会館で開かれる。障害のある人と地域の交流などを目的に1999年に始まり、今回で12回目だが、これでラストステージになる。1回開催するのに、運営経費が約50万円かかる。仲間でカンパを出し合い、県の助成金なども受けてやりくりし、賛同してくれる市民の炊き出しのカレーが出演者への謝礼代わりだ。イベントを今回でやめるのは、福祉を取り巻く制度や環境が変化し、行政の財政支援も難しくなったことなどが理由という。「一回立ち止まって、新たな展開をめざす」と決意を新たにしている。

障害者施設で職員が暴行、通所40代女性が金沢署に被害届提出 神奈川

カナロコ 
横浜市金沢区の知的障害者地域作業所で、30代の男性職員が、通所者の40代の女性に暴行を加えていたことが10日、分かった。首にけがを負った女性が家族に相談して発覚。施設側も「いき過ぎた行為があった」と職員による暴行があったことを認めている。女性は金沢署に被害届を提出しており、同署は傷害か暴行の疑いもあるとみて男性職員から事情を聴いている。

県警保護の青年死亡:損賠訴訟 「原因は警官のやりすぎ」 父が弁論で主張 佐賀

毎日新聞 
佐賀市の国道で知的障害がある安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題を巡り、遺族が県を相手取り約4240万円を求めた損害賠償請求訴訟の口頭弁論が10日、佐賀地裁(野尻純夫裁判長)であった。巡査長が無罪となった今年3月の同地裁判決後、初の口頭弁論。父孝行さん(49)は「警察のやり過ぎで健太が死んだことを明らかにして」と改めて主張した。

布バッグ斬新 障害者製作展 山口

中国新聞 
障害者が作った帆布製バッグ、絵画などの展示販売会「生まれる+ing」が11日、周南市徳山の市文化会館で始まった。同市の障害者就労支援施設「周南あけぼの園」が主催し、12日まで。同園に通う16人がこの1年間で制作した帆布製のバッグやポーチ約450点、水彩などの絵画約150点を展示。初日から多くの人が訪れ、買い求めていた。カレンダーやクリアファイルなども販売している。

発達障害児:居場所を NPO児童サービスたくみ理事長・大歳太郎さん 兵庫

毎日新聞
近年増えている発達に遅れがある子どもを支援しようと、今年1月にNPO法人を立ち上げた。特に、症状が軽かったり、知的レベルが高いなどで医師の診断がつかない「グレーゾーン」の子どもを対象としている。作業療法士として、市内の肢体不自由児の施設で働いた経験がある。現在は、NPO法人を運営すると同時に、関西福祉科学大学の教授として教壇に立つ。「子どもが安心できる場所を作りたい」とNPOを立ち上げ、児童デイサービスを始めた。「子ども自身の能力を伸ばし、社会生活に適応する手助けができれば」

高松の障害者施設、NPO化で再出発 香川

四国新聞 
香川県高松市の直営だった知的障害者小規模通所授産施設ほのぼのワークハウス(同市牟礼町)の運営主体が本年度から、施設利用者の保護者が立ち上げたNPO法人に移行した。このほど、同施設で開所式があり、利用者や職員らがボランティアらとともに再出発を祝った。新しい施設名称は、就労継続支援B型事業所「NPO法人ほのぼのワークハウス運営委員会」。18〜70歳の11人が利用している。

モンドセレクション「あすなろ麺」3年連続金賞 大阪

産経関西 
大阪府豊中市寺内の障害者通所授産施設「あすなろ」の通所者らが作るうどん「あすなろ麺」が、2011年の食品の世界的な品評会・モンドセレクションのシリアル部門で金賞を受賞した。3年連続の快挙となった。ベルギー・ブリュッセルで行われた授賞式に出席した通所者は「今後はさらに上位の最高金賞を目標に、さらなる努力を続けたい」と意欲を見せた。

NHKハート展:障害者の詩を募集

毎日新聞 
NHKは「第17回NHKハート展」に出品する詩を募集している。この展覧会は、障害者が書いた詩と、芸術家や著名人がハートをモチーフに表現したアート作品を組み合わせたもの。来年3月から1年間、全国各地で開催する。詩については入選50作品を展覧会に出品する。インターネットでも受け付けている。締め切りは9月9日(必着)。

スペシャルオリンピックス、大阪から5選手出場 大阪

朝日新聞 
ギリシャ・アテネで25日に開幕する知的障害者のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス夏季世界大会」に、大阪府内から5人の選手が出場することが決まった。12日に大阪市内で選手団の壮行会がある。出場するのは水泳の北野浩佑(17)、陸上の山崎大樹(20)、バドミントンの竹中有花(28)、ボウリングの溝上絵理(16)、ゴルフの小滝一徳(24)の5選手。このほか、コーチ4人も参加する。

スペシャルオリンピックス 卓球・上田選手が初挑戦 滋賀

読売新聞 
ギリシャ・アテネで25日に開幕する知的障害者のスポーツ祭典「2011年スペシャルオリンピックス夏季世界大会・アテネ」の卓球に、豊郷町吉田の上田圭太選手(19)が日本代表として出場する。県勢の出場は初めてで、上田選手は「練習の成果を発揮して、メダルを取りたい」と意気込んでいる。大会を前に、上田選手は県庁に嘉田知事を表敬訪問。知事から「あなたが頑張れば、県民にも元気が伝わります。全力プレーで光るメダルを持ってきてください」と激励され、「代表に選ばれなかった人の分まで、強い気持ちで向かっていきます」と活躍を誓った。

2011年6月11日土曜日

「障害」の表記、43%が容認

沖縄タイムス 
政府は10日午前の閣議で、2011年版「障害者施策の概況」(障害者白書)を決定した。障害のある人への意識調査で「障害」の表記を改めるべきだという意見は22%で、容認派の43%の半分程度だった。「害」の字が差別や偏見につながるとの指摘があるものの、新たに適切な呼称を見つけにくい現状が浮き彫りになっている。変更を求める人に、どのような表記にすべきか聞いたところ「障がい」が41%、戦前に用いられた「障碍(しょうがい)」は8%だった。内閣府によると、北海道や熊本県など少なくとも10道府県と5政令市では、自治体独自の政策や担当部署の呼び方などで「障がい」の表記が使われているという。

同じ内容の記事ですがタイトルが真逆です。

「アートセラピー」かえって心の傷深くなる場合も

朝日新聞 
心のケアのため、被災地の子どもに絵を描いてもらう「アートセラピー」について、日本心理臨床学会が9日、注意を呼びかける指針をまとめた。心の不安を絵で表現することは、必ずしも心的外傷後ストレス障害(PTSD)の予防にはつながらず、かえって傷を深くする場合もあるという。臨床心理士ら約2万3千人が所属する同学会が9日にまとめた「『心のケア』による二次被害防止ガイドライン」では「絵を描くことは、子ども自身が気づいていなかった怒りや悲しみが吹き出ることがある」と指摘。特に水彩絵の具のように、色が混ざってイメージしない色が出る画材を使う際には、意図せず、強い怒りや不安が出てしまう心配があるため、注意が必要とした。

【無添加の美 ハーバー研究所の挑戦】「メークで自信」 障害者の就労支援 東京

SankeiBiz 
就労の機会が増えてきた知的障害・発達障害がある女性たちを応援しようと、2009年からスタートしたハーバーサロン(東京都千代田区)のスキンケア・メーク講座。11年4月末で10回目を迎え、計88人が受講した。06年の障害者自立支援法の施行以降、障害者の社会進出が期待され、障害者も社会と接する機会が増加した。それにともない、メークなど身だしなみの重要性が高まったが、家庭で伝えることは難しく、学べる場がないというのが現状だった。心がけたのは笑顔で接すること。スキンシップで安心感を与え、マイナス言葉はけっして使わないようにとスタッフと話し合った。通常であれば一度に進むところも、一つ説明しては一つやってみるというように時間をかけた。障害がある人でも理解しやすいように新たなリーフレットも作成した。

佐賀・太良高校の特別枠 不登校や発達障害者ら受け入れ

毎日新聞 
不登校や中途退学になったり、発達障害がある生徒らを受け入れる取り組みが今年度、佐賀県太良町の県立太良高校で始まった。同県の全日制普通科高校は原則学区制だが、同校は特別枠を設けて全県から募集。今年度から設けた不登校経験者▽発達障害者▽高校中退者ーー対象の全県枠には38人の応募があり、30人が入学した。長崎県境に近く、佐賀市内から電車で約1時間かけて通う生徒もいる。悩みを抱えながら奮闘する生徒たちのためのさまざまな支援体制を設けている。集中力が乏しい傾向にある発達障害の生徒たちのためには、教室前方に掲示物を張らない▽机や椅子の先にゴムを付け、雑音を防ぐーーといった環境面にも配慮した。

アイリス鮮やか1500株 小諸の施設で19日まで「祭」 長野

信濃毎日新聞 
小諸市塩野の社会福祉法人「小諸学舎」のジャーマンアイリス園で、施設利用者が育てる約1500株の花が見ごろだ。紫や黄、白といった色鮮やかな花が見る人を楽しませ、ジャーマンアイリスの株や利用者が作った製品も販売している。施設を利用する知的障害者ら18人が農園芸班として、4月から園の草を取るなどして準備してきた。19日まで「アイリス祭」を開いており、ジャーマンアイリス(1株500円)や、利用者が作ったストラップ、ブレスレットを販売している。入園無料。

タマネギほ場で障害者就労体験 県マッチング事業 香川

四国新聞 
労働力が不足している農場で、知的障害者が就労機会を得る香川県のマッチング事業が8日、善通寺市内のタマネギほ場で始まった。同事業は農業活性化と障害者の自立支援などを目的に2009年度、琴平町内のニンニク畑で試験的に実施。農業者からは本格導入された昨年度に6件、本年度も17件の依頼があった。これまではすべてニンニク畑での就労で、タマネギほ場での作業は今回が初めて。「タマネギは重量作物で、収穫期の人手集めに苦労していた。仕事もしっかりとしてくれるし、ありがたい」と話した。県は「農業者の高齢化などを考えると、潜在的ニーズは多い」としている。

2011年6月10日金曜日

障害者10億人、世界人口の15%=高齢化で増加傾向

時事通信 
世界保健機関(WHO)と世界銀行は9日、心身に障害を抱える人が世界で少なくとも10億人に上るとの報告書を初めて公表した。世界の人口全体の約15%を占める。報告書は、高齢化などに伴い今後も障害者が増えると分析。政府や民間、研究機関による連携した対策強化を訴えた。障害のある子どもは健全な子どもに比べて就学時期が遅く、進級できない割合も多い。介護サービスを受けることで障害者自身や家族の経済負担も重く、英国では健常者並みの生活をするには、収入の最大69%の追加コストが必要という。

防災対策を義務付け 障害者基本法改正で合意

47NEWS 
民主、自民、公明3党は9日、国会に提出されている障害者基本法改正案を大幅修正することで合意した。東日本大震災で障害者への情報伝達に不備があったケースを受け、防災・防犯対策を新設し、国と地方自治体が障害者の年齢や状態に応じた対策を講じることを義務化することなどが柱。

震災で延期の「世界自閉症啓発デー2011」6月開催

WORK MASTER 
東日本大震災の影響で延期となっていた「世界自閉症啓発デー2011シンポジウム」が、6月18日(土)に開催されることが決定した。「世界自閉症啓発デーシンポジウム」は、社団法人日本自閉症協会が厚生労働省や関係団体と協力して、自閉症やその他の発達障害について、国民に広く理解してもらうための取り組みとして毎年開催しているイベント。国連が4月2日と定めた「世界自閉症啓発デー」に合わせて毎年同月に開催されてきたが、今年は東日本大震災の影響のため、開催日が未定のまま延期となっていた。

「農福連携」で校庭芝生化のポット苗増産 鳥取

読売新聞 
知的障害者らの働く場を確保する一環として、芝メーカーと福祉施設が連携し、校庭などの芝生化に使うポット苗を量産する取り組みが本格化している。この取り組みは、障害者の就労の場を農業分野で確保していく「農福連携」を進める県の橋渡しで、昨年度に大平園で始まった。校庭芝生化の普及で増産を目指すチュウブ緑地が試験的に3万個の生産を委託。1個約10円で同社が買い取り、大平園には約30万円の収入になった。ポット苗を校庭にまばらに植え込み、自然に繁茂させる「鳥取方式」は全国に普及。4施設で生産された苗は今月下旬から7月にかけ、各地の学校などに届けられる。チュウブ緑地の担当者は「今後も施設と協力し、さらなる普及に一役買いたい」と話している。

授産所の運営ピンチ 原発事故で活動自粛、風評被害

福島民友新聞 
東京電力福島第1原発の事故で放射性物質が拡散した問題は、障害者らの生活にも大きな影響を及ぼし始めている。知的障害者らが働く県内の授産施設では、屋外活動の自粛や風評による取引の停止、観光客の減少などを受け、関連する仕事が激減。施設の代表者らは、元々わずかだった利用者に対する工賃も払えないと、施設の運営に頭を悩ませている。知的障害者約30人が働く伊達市のほどはら授産所。毎年春から夏にかけ、手作りの花苗約10万ポットを販売しているが、今年の販売額は6月8日現在、前年同期比で約150万円の減という。また、旅館に出荷する、タオルや歯磨き用品を一つにまとめた温泉セットを作る仕事が4、5月は完全に停止。風評被害による観光客の減少が影響し始めた。

農の現場:高齢化で労働力不足、障害者がお手伝い 香川

毎日新聞 
善通寺市のタマネギ畑で8日、知的障害者施設の利用者が収穫作業を手伝った。高齢化などで労働力不足が深刻な農の現場を、障害者の働く場にして支えようという県の取り組みの一環。昨年から、県の呼び掛けで施設利用者が琴平町やさぬき市などでニンニクの収穫作業に参加。出来高に応じて農家が賃金を支払う方式で、各農家からは「人集めの手間が省け、助かる」と好評だった。今年度からは作業内容が似ているタマネギの収穫も手掛けることになった。

OKIグループ、障害者の在宅就労向け多地点音声コミュニケーションシステムを納入

ソフトバンク ビジネス+IT 
OKIグループの特例子会社であるOKIワークウェルはこのたび、クオール株式会社の特例子会社クオールアシスト株式会社へ障害者の在宅就労向け多地点音声コミュニケーションシステム「ワークウェルコミュニケータ」を納入しました。今回、クオールアシストへ納入した「ワークウェルコミュニケータ」は、多地点で臨場感のある音声コミュニケーションを実現できる在宅勤務システムです。在宅勤務者が作業を進める上で、映像より音声を重要視することに注目し、音声通話に特化しているため、ネットワークの負荷をかけずに利用できます。また、従来のTV会議システムのように特定の時間ではなく就業時に常時利用を想定し開発しているので、在宅ながら臨場感があり孤独感や疎外感を解消します。

スペシャルオリンピックス:出場の入江さん、目標は“金メダル” 岡山

毎日新聞 
知的発達障害の選手が集う「スペシャルオリンピックス夏季世界大会・アテネ」のボウリング競技に出場する入江信行さん(22)=瀬戸内市長船町=の激励会が8日、県庁であり、石井正弘知事が「活躍してください」と激励した。入江さんは「目標は金メダルです」と健闘を誓った。両親の育男さん(42)、倫子さん(48)らと出席した入江さんに石井知事は「夢と感動を県民に与えてください」と期待を寄せ、スポーツタオルを贈った。入江さんは「日本人として岡山人として頑張る姿を世界中に見てもらいたい。体調も良好です」と述べた。

2011年6月9日木曜日

障害者の雇用を促進 特例子会社に認定 大分

大分合同新聞 
大分銀行の関連会社で、人材派遣サービス業の「大銀スタッフサービス」(大分市、三好澄男社長)が、障害者の雇用を進める特例子会社の認定を受けた。社会貢献への取り組みの一環。障害のある人たちに人気の高い事務系での就職の間口が広がり、採用されたメンバーは順調なスタートを切っているという。ハローワークなどを通じて4月に19〜52歳の障害者15人を嘱託社員として採用した。同行では行員58人が障害者らへの接客を研修してサービス・ケア・アテンダントの資格を取得。店舗のバリアフリー化など、障害者の社会参加や自立を支援する取り組みを進めている。

廃校跡に障害者支援施設 福岡

西日本新聞 
2004年3月に廃校となった旧東上小(上毛町東上)の跡地に、障害者就労支援施設「東上きのこ苑(えん)」が完成し、1日、開所式があった。マイタケやナメコなどのキノコの菌床(きんしょう)を1日800個生産し、年間売り上げ4千万円を目指す。キノコ栽培は、単純作業の工程が多いため障害者でも可能で、短時間の労働でもよい利点があるという。1キロ2千円前後と単価の高いヤナギマツタケなどの菌床を多品目で少量栽培し、経営を安定させる方針だ。

障害者が働く場、保育園内に 宮崎・都城のNPOが開設 宮崎

朝日新聞 
福祉作業所などを運営する宮崎県都城市のNPO法人「こころ」が、地元産の野菜や雑貨、海産物、菓子などを売る「wakuwakuショップこころ」を同市都原町に開店した。障害のある人たちの働ける場を立地したのは、住宅街にある保育園の園庭。地域との共生という夢も乗せて営業をスタートさせた。ショップ店長の蓑部千鳥さん(44)は「障害のある人が地域で幸せに暮らせるという夢を、さらに大きく膨らませたい」。地域への発信力を高めることも課題という。ショップの営業は午前9時〜午後5時、土、日、祝日は休み。

「いちごらすく」販売 宇都宮市授産品創造開発研究会 きょうから東武百貨店で 栃木

下野新聞 
市内の障害者福祉施設などで構成された「市授産品創造開発研究会」は8日から、開発したイチゴ味のラスク「いちごらすく」を東武宇都宮百貨店ふるさとギフトコーナーで販売する。ラスクは泉が丘3丁目の授産施設60 件「泉が丘ふれあいプラザ」が製造を担当。フランスパンから手作りし、本県特産のイチゴの甘酸っぱさとサクサク感を併せ持った商品に仕上げた。価格は1袋300円(税込み)。これまでは市庁舎内の「わく・わくショップU」だけで販売していた。

ボウリングで出場の入江さんが知事表敬 スペシャルオリンピックス夏季世界大会 岡山

山陽新聞 
知的・発達障害がある人のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス夏季世界大会」(6月25日〜7月4日、アテネ)のボウリング競技に出場する入江信行さん(22)=瀬戸内市長船町長船=が8日、石井正弘知事を表敬訪問した。県庁知事室を公式ユニホームで訪れた入江さんは、「頑張る姿を世界中の人に見てもらいたい。メダルを取って元気に帰ってきます」などと、大会に向け練習してきた英語と日本語で決意表明。石井知事は「大活躍を期待しています。交流も広げてきてほしい」と記念品を贈った。

2011年6月8日水曜日

介護技能等習得事業 「受け手」から「担い手」へ 滋賀

毎日新聞 
福祉サービスの「受け手」から「担い手」へ。知的障害者が介護ヘルパーとして働くための県の「介護技能等習得事業」が開始から10年が過ぎた。草津市の居宅介護事業所「心」(村田美穂子所長)で働くダウン症の山元麻記子さん(39)を訪ね、障害者の就労現場を取材した。村田所長は「彼女にしかできない接し方や働き方がある。障害の特徴さえ把握すれば、働きぶりに問題はない」と話す。ただ、厚生労働省は09年3月、ホームヘルパー3級を介護報酬算定外とし、養成を終了したため、3級は事実上、資格ではなくなった。山元さんは現在、「ヘルパー」ではなくスタッフの立場だ。同センターは3級に代わる独自資格「生活支援員」を設けるよう県に働きかけている。

iPhone版に続け!発達障がい者向けアプリにアンドロイド版登場

サーチナニュース 
インフォ・ラウンジ合同会社(神奈川県横浜市:以下同社)は5月20日、発達障がいのある子どもやその家族支援の仕組みづくりなどを行っている「たすく株式会社(神奈川県鎌倉市)」と共同開発した発達障がい者向け教育支援ソフト「たすくスケジュール」のアンドロイド版のダウンロード販売を開始した。価格は1,800円。今回のアンドロイド版では、入力したテキストがそのまま絵カードとして使える「文字カード作成機能」を追加した。この機能はiPhone/iPod touch版、およびiPad版では未搭載である。

児相の判断検証 長女監禁死 岡山市部会初会合 岡山

読売新聞 
岡山市は6日、知的障害などのある長女(16)が母親に浴室に閉じ込められ死亡した事件で、市の対応を検証する市社会福祉審議会児童処遇部会の初会合を開いた。今後3か月から半年かけて、市こども総合相談所(児童相談所)の母親や学校とのかかわり方に不適切な点がなかったかを探り、再発防止策をまとめる。同会は、東條光彦・岡山大大学院教育学研究科教授(臨床心理学)(50)を部会長に、医師や弁護士ら外部の有識者からなる委員5人で構成。審議は「プライバシーにかかわる問題を扱うため、条例で非公開としている」として報道機関には公開されなかった。東條教授は「様々な機関や近所の人たちが(虐待と疑われる出来事の)情報を通報していたようなので、その時の児童相談所の判断の内容について整理して検討していきたい」と話した。

子どもの一時預かり開始 宇治支援学校が放課後 京都

京都新聞 
今春開校した宇治支援学校(京都府宇治市広野町)の放課後や夏休みなどに、保護者が仕事をしたり休息できるよう、児童生徒の一時預かりを行う「日中一時支援たいむ事業」が6日、同校のプレイルームで始まった。初日は8人の利用があり、児童生徒は遊具で遊んだり、おやつを食べて放課後を過ごした。学校内にある122平方メートルのプレイルームや、ほか2室を使い、宇治東福祉会が運営する。児童生徒1〜2人あたり介護者1人が見守る。常駐ではないが看護師が医療的なケアも行う。午後5時までで保護者の自己負担額は1時間9〜22円、定員14人。障害者自立支援法の地域生活支援事業として実施する。

授産商品カタログ一新 県内NPO法人 徳島

徳島新聞 
徳島県内の30の障害者授産施設でつくるNPO法人とくしま障害者授産支援協議会が、授産商品のカタログを一新し、販売に力を入れている。掲載しているのは、県産食材を使った菓子をはじめ、藍染や食品など計173点で、これまでの3倍以上に増やした。カタログは5千部作成し、県や県の出先機関、量販店などに配った。また、インターネット販売のためのサイト「あるんじょ」も6年ぶりにリニューアル。カタログにある商品のうち、藍染製品など20点を購入できる。

絵やオブジェ100点展示 伊那で展覧会 長野

信濃毎日新聞 
障害者の芸術活動を支援している群馬県高崎市のNPO法人「工房あかね」は9日まで、「OTUMUTEN展」(おつむてんてん)を伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。同県内の知的、身体、精神障害者ら20人の絵やオブジェなど約100点が並ぶ。工房あかねは昨年も同ホールで作品展を開いた。スタッフで、絵を教えている前島芳隆さん(53)は「芸術の中では障害の有無は関係ない。芸術はコミュニケーションの手段にもなっている」と話していた。入場無料。

障害者アート拠点「画楽」、集う個性 高知

朝日新聞 
JR高知駅からほど近くの江ノ口川沿いに「アートセンター画楽(がらく)」がある。障害のある人たちが集うアトリエだ。画用紙やキャンバスをのぞくと、そこに描かれるのは抽象的な図形、アンパンマン、太陽、バス、人の顔……。カラフルな原色があふれる部屋で、静まりかえるほど一心不乱に制作に打ち込んでいた。2、3階は上田さんが営むグループホームが入る。画楽は1階にある。85平方メートルの部屋にテーブルが四つ。発達障害や自閉症などの人たち30人ほどが通ってくる。

スペシャルオリンピックス・県内唯一の選手 富山

チューリップテレビ 
今月末、アテネで知的発達障害のある人のスポーツの祭典、スペシャルオリンピックスが開催されます。県内からボウリング競技に出場する1人のアスリートがいます。射水市の長久慎吾(ながひさ・しんご)さん、23歳。スペシャルオリンピックス夏季世界大会に県内からアスリートとしてボウリング競技に出場します。「僕はアテネに行けなかった友達の分も精一杯頑張りたいと思います。そして、世界中のアスリートと友達になり、日本や富山のことを知ってもらいたいと思います」

卓球・日本代表 徳橋さん「金メダル狙う」 新潟

朝日新聞 
ギリシャのアテネで25日に開幕する知的障害者のスポーツの祭典、スペシャルオリンピックス夏季世界大会に、新潟市の徳橋由貴さん(19)が卓球の男子日本代表として出場する。新潟から唯一選ばれた。右利きのシェークハンド。サーブが得意で、最近では不利な状況でも粘り勝てるようになった。5月下旬にあった国体予選でも、1ー9から逆転し、準優勝した。海外へ行くのはこれが初めて。徳橋さんは「今から緊張しているけど、金メダルを取って帰ってきたい」と話している。

2011年6月7日火曜日

傷害致死:長男暴行され死亡 71歳父逮捕 愛知

毎日新聞
愛知県警知多署は6日、息子に暴行して死なせたとして、同県知多市南粕谷1の無職、根口友幸容疑者(71)を傷害致死容疑で逮捕した。逮捕容疑は5日、自宅で無職の長男雄光さん(32)の顔を殴ったり腹を蹴ったりして死なせたとしている。雄光さんは知的障害があるといい、根口容疑者は「水を飲ませようとしたが言うことを聞かず、ビンタして腹を蹴った」と供述しているという。

発達障害の大学生ら5年で8倍超 日本学生支援機構調査 栃木

下野新聞 
県内の17校を含む全国の大学・短大・高等専門学校計1220校に在籍する発達障害の学生は2010年度に1064人に上り、調査を始めた5年前の8倍超になっていることが、独立行政法人日本学生支援機構が5日までにまとめた調査で分かった。同機構は「発達障害について学校側の認識が深まった結果」とみている。一方、発達障害の学生の就職率は3割弱と低迷しており、社会の入り口で苦戦している実態が浮き彫りになっている。

家族との関係改善 成果着実に 自閉症理解深まる 石川

中日新聞 
市民と研究者が月一回集まり、自閉症について学術的な視点も交えながら話し合う意見交換会「自閉症サイエンスカフェ」が金沢市で始まってから、六月で一年を迎える。会合では、障害の特徴に関する素朴な疑問や、薬物治療の可能性などが話題に上る。参加者の中には、自閉症への理解が深まり、家族関係が改善された人もいるなど、成果は着実に表れている。今後は地域や職場単位へと場を広げていく予定だ。

あん人こん人:障害児と親に寄り添う、田中カヨコさん 大分

毎日新聞 
大分市で未就学障害児を預かる施設を始めて約20年。今春、0〜2歳の障害児と親が通うこども発達支援教室も開所した。「できるだけ早いうちに子どもの障害に親が向き合い、どのように育てていくか一緒に話し合える場にしたい」と話す。約4年前、当時2歳7カ月の孫の知的障害が分かった。だが、障害のない子も障害児もともに成長していく様子を園で見ていたので「驚きはなかった」。言葉は遅いが、園で過ごすうちに小さい子どもの面倒を見たり、積極的に行動したりするようになった。そんな孫の成長に目を細める。

豊橋で戸苅宏二さん作品展 愛知

東海日日新聞 
3歳の時に自閉症と診断され、 言葉の代わりに絵で自己表現してきたという戸苅宏二さん (22) の作品展が、 豊橋市松葉町のこども未来館で開かれている。 モチーフは昆虫や植物が多いが、 電車を描いた作品では、 車両に取り付けられた看板の細かな文字まで正確に描写されており、 思わず目をひきつけられる。 「障害のある人の絵画展を行った際、 彼の作品は際立っていた」 と話す同館の尾川克也館長。 戸苅さんに作品の提供を依頼し、 2年前に初の個展を開いた。 「東京でも個展を開いて彼の作品を広めたい」 と話す。 個展は13日まで。

あふれる色彩12点 三重

朝日新聞 
自閉症とたたかいながら独特の感性で絵筆をふるう伊勢市上野町、サトナカ・マモル(本名、里中守)さん(23)の5年ぶり2度目の個展が、松阪市飯高町宮前の道の駅「飯高駅」で開かれている。2008年の県展入賞作でライオンや文字などで表現した100号の「コニーコニーコニー」など12点が展示されている。12歳の時、松阪市小阿坂町の障害者福祉施設「希望の園」の園長村林真哉さん(48)が指導する絵画教室に通い、才能が開花、その年の読書感想画県コンクールで優良賞に輝き、今年のみえ県展でも入賞するなどこれまでに20近い展覧会で優秀な成績を収め、各種展覧会への出品も多数ある。28日まで(水曜休み)。無料。

スペシャル五輪、薄井さん「メダルを」 栃木

朝日新聞 
25日からアテネで開幕する知的障害者のスペシャルオリンピック(SO)夏季大会に、宇都宮市鶴田町の薄井えりかさん(24)が県内から初めて出場する。薄井さんは卓球の女子シングル、女子ダブルス、ミックスダブルスに出場する。1日には県庁を訪れ、福田富一知事から激励を受けた。福田知事は「日ごろ鍛えた技を出し切ってください」と激励。薄井さんは「はい」と元気よく答え、「何色でもいいので、メダルを持ち帰りたい」と話していた。

スペシャル五輪アテネ大会へ 京都

洛南タイムス 
6月25日から7月4日まで10日間、オリンピック発祥の地ギリシャのアテネで開催される「2011年スペシャルオリンピックス夏季世界大会・アテネ」に、城陽市寺田在住の小林洋祐さん(22)が水泳競技で参加する。3日、市役所を表敬訪問した小林さんは、大会に向けた意気込みを話した。橋本昭男市長が「自信ありますか」などと声を掛けると、「400㍍自由形には自信があります。でも100㍍自由形は苦手」「最後までねばって頑張ります」などと意気込みを話した。小林さんは、「おはよう」「ありがとう」「友達」などのギリシャ語を流ちょうに披露、橋本市長を驚かせていた。

2011年6月6日月曜日

発達障害児教育「固定観念捨て柔軟に」 宇都宮で教師対象に講座 栃木

下野新聞 
発達障害児への教師の対応を、先進地米国の取り組みから学ぶカウンセリング講座「違いを活かした授業実践〜『みんなちがってみんないい』を実現するには〜」(日本学校教育相談学会栃木支部主催)が4日、宇都宮市の県教育会館で開かれた。講演したニューヨーク州認定スクールサイコロジストのバーンズ亀山静子さん(55)さんは、「一人一人の違いを生かすには教師が固定観念を捨て、柔軟になることが大切」と訴えた。学習を支援する環境整備「アコモデーション」は、「課題に選択の余地を与える」「授業や教科書のオーディオ化」「カリキュラムの簡素化」などがあるという。「通常教育の守備範囲を広げることが必要。子どもにとって選択できるというのは興味、動機付けになる」と推奨した。

発達障害児のデイサービス 伊那の施設が7月開始 長野

信濃毎日新聞 
伊那市西箕輪の知的障害者就労支援施設「アンサンブル伊那」は7月から、発達障害のある18歳までの子どもを預かるデイサービスを始める。同市御園で子育て支援などの施設を運営し、発達に応じた遊び方などを助言する「玩具福祉士」でもある古畑愛さん(40)を新たに職員に迎える。家族の相談にも応じて発達障害への理解を促し、子育て環境を整える考えだ。上伊那圏域障害者総合支援センターによると、上伊那地方で子どもを含め発達障害の人を対象にデイサービスをしているのは2施設。「まだ少ない」とし、受け入れ先が増えることを歓迎している。デイサービスは火曜から土曜の午前9時〜午後3時。

被災地に音楽届けたい 福岡

読売新聞 
自分たちの音楽で被災地を元気にーー。筑紫野市などの知的障害者・児でつくるバンド「ピュアハート」が4日、東日本大震災の被災地に向かう旅費などに充てようと、福岡市早良区の西南学院大でチャリティーコンサートを開いた。被災地へは来春を目標に向かう予定で、国友さんは「同じようなハンデがある方々に少しでも楽しい気持ちになってもらえれば」と話していた。活動の詳細はホームページで。

作品展:心を優しく包む絵 ダウン症の伊規須さん、パソコンで描く 福岡

毎日新聞 
ダウン症の宗像市河東、伊規須(いぎす)香さん(44)がパソコンで描いた初めての作品展が4日、同市田久2の喫茶店「dーcafe」で始まった。チューリップや結婚式、はねつきなど明るくて愛くるしい25点が展示され、鑑賞者の心を優しく包んでいる。パソコンに向かい、イメージした節分やクリスマスツリー、ヒマワリなどを描いた。タイトルは書道1級の腕前を発揮して伸び伸びと書いている。めいのために編んだベストなども併せて展示している。9日まで。

野菜のルバーブを、心込めジャムに 北広島の授産施設 北海道

北海道新聞 
市内の授産施設「小春日工房」が、菓子の材料として使われる野菜「ルバーブ」を使った手作りジャムを新たに発売した。近隣の農場でとれたルバーブを丁寧に煮詰めた製品で、「多くの人に食べてほしい」と話している。ルバーブはシベリア原産のフキに似た多年草。茎の部分が食用で、整腸作用もあるという。同施設はルバーブジャムをこれまで関係者のみに配っていた。1パック約120グラム入りで150円。福祉ショップ「ふゅーる」で販売しており、注文も可能。

スペシャルオリンピックス:水泳出場の手島さん、米子市長を表敬訪問 鳥取

毎日新聞 
知的障害や発達障害がある人たちのスポーツ祭典「スペシャルオリンピックス夏季世界大会」に出場する水泳とバレーボールの府内の選手5人が3日、山田啓二知事と門川大作・京都市長を表敬訪問し、健闘を誓った。水泳に出場する小林洋佑選手(22)=城陽市=は「いいタイムを狙いたい」と力を込め、双子の弟・良行選手とバレーボールで出場する安田知史選手(34)=山科区=は「精いっぱい頑張ります。応援お願いします」と意気込んだ。

2011年6月5日日曜日

やまと人模様:NPO法人「はじめのいっぽ」理事長・川上由紀子さん 奈良

毎日新聞 
子にとって今何が必要で、将来何が必要か。知的障害児らが対象のデイサービス事業を柱に、学習・運動・作業などの療育活動を展開する。長男の丈維君(14)は幼少の頃から多動だった。「様子を見ましょう」。病院などからは何の解決にもならない答えばかり。機関を転々とし、自閉症と診断された。世間の目は冷たく、人のいない場所を探した。「真夏の昼間や雪が降る真冬の公園は誰もいない。私たちの天国だった」 法人名は丈維君の口癖「いっぽ」から。「『頑張らないと』と勇気を出して扉をたたいてくれた時、ぐっと手を引っ張ってあげられる存在になりたい」

福祉製品を共同開発 一戸・子どもの森と障害者施設 岩手

岩手日報 
一戸町奥中山の県立児童館いわて子どもの森と二戸地域の障害者福祉施設は、同館のキャラクター商品を連携して開発し、今月下旬から本格的に販売を開始する。既にメモ帳やエコバッグ、クッキーなどを試験販売し、人気を集めている。関係者は、利用者の工賃アップと就労機会の確保につながることを期待している。商品開発は、来館者からキャラクター商品販売の要望を受け、県北広域振興局二戸保健福祉環境センターが仲介して実現。商品には、同館のキャラクター「ぽけっとりー」と、ぽけっとりーの仲間をデザインした。今月下旬からは、新たに二戸市内の2事業所が、バッジやシール、クリアファイルなどを販売する予定で、福祉施設との連携はさらに広がりそうだ。

作品展:障害者の一字書、力作34点ずらり 東京

毎日新聞 
知的・身体障害者が参加する「ドリームヴイ書道クラブ」の書作展が3日、北区王子の北とぴあ6階「ギャラリー遊」で始まった。それぞれの思いを漢字1文字で書き上げる「一字書」34点が展示されている。15日まで。7回目となる今回は、全紙(140センチ×70センチ)や半紙(70センチ×70センチ)に書いた作品が展示されている。区内の中学校の障害児学級で教諭をしていた、講師の有馬高枝さん(66)は「独自の視点で思いをまっすぐに表現しており、魅力的な作品に仕上がっている」と話している。入場無

SO世界大会 県選手が知事訪問 アテネでの健闘誓う 熊本

熊本日日新聞 
25日にギリシャ・アテネで開幕するスペシャルオリンピックス(SO)夏季世界大会に出場する県内の選手・コーチ14人のうち、12人が3日、県庁で蒲島郁夫知事を表敬訪問し、大会への決意を伝えた。蒲島知事は「アテネから日本は元気ですよと発信してほしい。皆さんの未来へ大きな一歩となれば」とあいさつ。県のPRキャラクター「くまモン」のバッジを贈った。

スペシャルオリンピックス:夏季世界大会 阿部知事、県選手団を激励 長野

毎日新聞 
6月にギリシャのアテネである「2011年スペシャルオリンピックス(SO)夏季世界大会・アテネ」に出場する県選手団3人が5月26日、県庁に阿部守一知事を表敬訪問した。3人はそれぞれ、競技歴や練習の様子を知事に伝えた。知事は「以前に観戦したSOでは感動したことを覚えている。皆さんの競技が多くの人に力を与える」と激励した。県選手団は、中野市、竹内和茂さん(26)=陸上▽軽井沢町、中田裕美さん(27)=陸上▽上田市、渡辺文博さん(32)=ボウリングーーの3人。

2011年6月4日土曜日

鶴南特別支援学校時津分教室:保護者ら、中学部設置を陳情 長崎

毎日新聞 
長崎市北部や長与、時津町、西海市の児童が通う県立鶴南特別支援学校時津分教室の保護者らがこのほど、小学部しかない同教室への中学部設置を求めて、渡辺敏則県教育長に陳情した。同教室は06年、県立盲学校の敷地に設置され、現在25人が通う。今年度末には、同教室に入学した児童が初めて卒業する。中学部は、長崎市南部の蚊焼町にある「本校」か、寄宿舎を利用しながら大村や諫早、佐世保市などの特別支援学校に通うことになる。「蚊焼町までは車で1時間半以上かかり通学は困難。地域で学ぶことで地域の人々に障害を理解してもらいたい。学校行事や普通校との交流でできたつながりも切れてしまう」と話した。

ろうあ児以外も受け入れ 北海道

北海道新聞 
道内唯一の入所型ろうあ児施設「室蘭言泉学園」(母恋南町)は来年度から、知的や身体などの障害児も受け入れることを決めた。多様な障害児受け入れに向けて園舎を本年度中に建て替え、バリアフリーや個室なども整備する。障害児施設はこれまで、児童福祉法などの定めで障害別に設けられていた。来年4月施行予定の改正児童福祉法は、一つの施設で多様な障害児を受け入れる一元化を認めており、同学園も受け入れ拡大を決めた。

苦心し手作り 自慢のケーキ 倉敷に洋菓子店オープン 障害者が製造・販売

山陽新聞 
障害者が製造・販売を手掛ける洋菓子店「グランひまわり」(倉敷市玉島上成)が2日、約2カ月間の研修を兼ねた試験営業を経て本格オープン。多くの客が訪れ、苦心して手作りした自慢のケーキを買い求めた。2009年秋に閉店した同所の洋菓子店「グラン」を引き継ぎ、社会福祉法人「ひまわりの会」(同市福田町福田)が就労の場として整備。18〜50歳の知的障害者6人が施設職員らとともに食材の計量やフルーツの飾り付け、掃除や販売などに携わっている。初日は、チーズケーキやロールケーキなど約20種類を用意。地元住民や施設関係者らが次々と買い求めた。

スペシャル五輪出場選手 山田知事を表敬訪問 京都

MSN産経ニュース 
知的発達障害者のスポーツの祭典「2011年スペシャルオリンピックス夏季世界大会・アテネ」に出場する府内の選手、コーチらが3日、府庁に山田啓二知事を表敬訪問した。同大会は25日から来月4日までギリシャ・アテネで開催され、府内からは、小林洋祐さん(22)=競泳▽黄瀬修一さん(45)=バレーボール▽橋本真明さん(27)=同▽安田知史さん(34)=同▽安田良行さん(34)=同▽浮田礼子さん(34)=同の6選手が出場。双子で2大会連続出場となる安田知史さんは「精いっぱい頑張ります。応援をお願いします」と話した。山田知事は「被災に苦しむ方々への明るいトーチになるよう、実力を発揮してきてほしい」と激励した。

2011年6月3日金曜日

スペシャルオリンピックス:卓球・上田さん、県内初出場 滋賀

毎日新聞 
ギリシャ・アテネで25日開幕する知的発達障害のある人たちのスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス夏季世界大会」の卓球に、豊郷町吉田の上田圭太さん(19)が日本代表として出場する。県内からは初出場で、「金メダルを持ち帰って」と関係者の期待が高まっている。同オリンピックス日本・滋賀設立準備委員会の檜山真理・事務局長や卓球コーチの吉川知則さんは「普段はおとなしい性格だがラケットを持つと闘志を見せ、攻撃型の卓球をする選手。金メダル獲得も可能」と期待している。

スペシャルオリンピックス:ボーリング・横江選手初出場 尼崎市長に健闘誓う 兵庫

毎日新聞 
知的障害や発達障害を持つ人たちのスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス(SO)夏季世界大会」に出場する尼崎市在住のボーリング選手、横江香織さん(43)が5月31日、稲村和美市長を表敬訪問し、健闘を誓った。表敬訪問を受け、稲村市長は「体調に気を付けて、持ってる力をすべて発揮すれば必ず結果につながります」と激励。横江さんは「普段通りのボーリングをしたいです。頑張ります」と意気込みを語った。

スペシャルオリンピックス:夏季世界大会 卓球・薄井選手、知事を表敬 栃木

毎日新聞 
6月25日〜7月4日にアテネで開かれる知的障害や発達障害のある人たちの大会「スペシャルオリンピックス夏季世界大会」の卓球に、県内から薄井えりか選手(24)=宇都宮市=が初出場する。1日、県庁で福田富一知事を表敬訪問。「目標は金メダル」と力強く語った。この日、福田知事に仕上がり具合を聞かれた薄井選手は「順調です」と自信を見せた。福田知事から「えりかさんらしい試合を」と激励されると、勤めている市内のパン店「コパン」のパンをお土産に渡した。

徳橋さんが「金メダル」へ決意 スペシャル五輪出場で新潟市長表敬 新潟

MSN産経ニュース 
6月下旬からギリシャで開かれる知的発達障害者のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス夏季世界大会・アテネ」に新潟県内から1人、出場が決まった新潟市西区の徳橋由貴(よしたか)さん(18)が30日、同市役所を表敬訪問し、篠田昭市長に出場報告を行った。卓球の男子シングルス、ダブルス、混合ダブルスに出場する徳橋さんは「練習してきたことを全部出し、金メダルをもらって帰る」と決意を披露。篠田市長は「出場は新潟の誇り。健康に留意し、頑張ってください」と激励した。

子ども発達総合支援 伊勢崎市 来年4月センター設置 群馬 

東京新聞 
伊勢崎市は、子どものさまざまな障害や発育の相談などに応じる「こども発達支援センター」を来年四月に開設する。専門知識がある職員が、障害の有無にかかわらず子どもと保護者から相談を受け、日常生活で必要な動作を教えたり、集団生活に適応するための訓練をしたりする。センターでは十八歳までの子どもや親を中心に、心身の障害や発達障害、発育の不安などを聞いて専門的な支援をする。学校など集団生活への適応訓練をする「児童デイサービス」も行う。職員が保育所を訪れて専門的な支援もする。

看板商品 復活願い 葛飾の障害者ショップ 東京

 
全国各地の障害者がつくった商品を一堂に取りそろえたアンテナショップ「ぽむの樹」が葛飾区青戸にある。人気商品の一つだったのが、ワカメの茎の塩漬け「わかめのキモチ」で、製造元は岩手県大船渡市の障害者施設。東日本大震災で被災して生産が中断、入荷は見通しがたっていない。同店の店員十人は葛飾、江戸川区に住む障害のある人たち。NPO法人「未来空間ぽむぽむ」が運営している。北海道の「納豆コンブ」や、和歌山の「切り干し大根」など、各地の知的、精神障害者らが生産、地元で人気を集める菓子や農産物加工品など約五十種類を販売する。

育てた花売り、笑顔 高島の新旭養護学校生が体験学習 京都

京都新聞 
滋賀県高島市の新旭養護学校高等部の生徒33人が、育てた花の苗を住民に販売する体験学習を1日、始めた。マリーゴールドやサルビア、日々草などをリヤカーに積んで「お花は、いかがですか」と元気よく地域を回った。接客や販売を通じて社会性を育むことを目指す授業の一環。生徒たちは、あらかじめ「大きな声であいさつする」「しっかり顔を見て接客する」などそれぞれの目標を決め、役割を確かめて出発した。生徒たちは「売れると、うれしい」と話していた。2日は新旭町の藁園と太田、3日は安井川地域で販売する。

東上きのこ苑:栽培所が開所 障害者雇用拡大目指す 福岡

毎日新聞 
キクラゲやナメコなどの菌床などを作り販売する「東上きのこ苑」が1日、上毛町の旧東上小学校跡地に開所した。社会福祉法人・豊恵会(水海吉太郎理事長)が障害者の雇用拡大を目指し整備したもので、上毛町、豊前市、大分県中津市などから障害者17人が利用する。定員は25人。施設は、鉄骨平屋の倉庫作業棟、菌床棟、管理棟と二つの栽培棟(ハウス施設)で、延べ床面積は約1200平方メートル。秋には旬のマイタケ、ヒラタケ、エリンギなどの栽培も手がけ、年間売り上げ目標は4000万円という。障害者自立支援法に基づき、障害者と雇用関係を結び、最低賃金の保障を義務づけた「就労継続支援A型」として整備した。

障害児の夢 寄付に託す 愛知

朝日新聞 
自前で障害者施設を建てようと、バザーなどの活動で15年間資金作りに取り組んできた尾張旭市の団体が、積み立てた120万円を市と近郊の計8施設に15万円ずつ寄付している。この団体は「ドリーム」。障害児を持つ親の間から「夏休みに子どもたちが過ごす場所がない」という話が出たのが、活動の始まり。通所施設を作ることを目標に、1996年に保護者22人、障害児24人で発足した。ところが、建物を自前で建てる段階まで進んだところで、障害の程度の違いや施設の職員の配置などの課題が持ち上がった。時間が経過するなか、今年3月までに、会員の障害児全員が養護学校高等部などを卒業。施設の必要がなくなり、積立金を障害児が通った施設に寄付することを決めたという。

2011年6月2日木曜日

仙台のNPO法人理事長が死亡 近くに刃物 同居の41歳長男不明


1日午後3時20分ごろ、仙台市太白区青山のNPO法人理事長、大塚美智子さん(68)方で、大塚さんが胸から血を流して倒れているのを、訪れた三男(37)が発見し、110番通報した。大塚さんはすでに死亡していた。大塚さんは会社員の長男(41)と2人暮らし。長男は同日、仙台市内の会社を欠勤しており、同署が行方を捜している。大塚さんは北海道出身で、東京学芸大を卒業後、東京都や宮城県で小学校や中学校の教諭をしており、仙台市の小学校の教頭も務めた。退職後は宮城教育大で再度学び、仙台市のNPO法人「みやぎ発達障害サポートネット」を発足させ、理事長を務めていた。発達障害に関する著作もある。

【知恵の経営】障害者に4つの幸せを与える職場

SankeiBiz 
数日後、尊敬する禅寺の住職から「人間の究極の幸せは、人に愛されること、人に褒められること、人の役に立つこと、そして人に必要とされること。この4つである」と教えられる。この言葉を胸に刻んで決意した大山氏は、翌年4月1日に2人の少女を正規社員として採用した。それから50年余り。ずっと定期的に知的障害者を採用し続けている。いろいろ話を聞いていた会議室に、初老の小柄な女性従業員が入ってきた。「よくいらっしゃいました。コーヒーをどうぞ…」と私たちに出してくれる。その女性が退出すると、大山会長は「彼女こそが、あの少女なのです」とやさしくほほえんだ。

25日 和歌山おもちゃ図書館オープン 和歌山

わかやま新報オンラインニュース 
和歌山市社会福祉協議会は25日、 同市木広町のふれ愛センターに、 発達障害や身体障害のある子どもたちに遊びの場を提供する 「和歌山おもちゃ図書館」 を開設する(利用無料)。 毎月第4土曜日(午前9時から正午まで)に開き、 同年齢の子どもと遊ぶ機会の少ない子どもたちにおもちゃで遊んでもらい、 次回開催まで貸し出しも行う。親同士が子育て情報の交換をしたり、 仲間づくりやリフレッシュの場になることも期待されている。 同協議会は 「ただ遊ぶということではなく、 障害のある子どもたちの成長を願って運営していきたい。 一過性のものではなく、 長くやっていく必要がある」 と話している。

発達障害児の支援機関11月開設へ 愛媛

愛媛新聞 
発達障害の子どもや保護者らを対象としたサポート体制の充実・強化に向け西条市は31日までに、新たな支援機関を開設する方針を決めた。6月議会に予算2921万円と関係条例を提案する。 支援機関の名称は「ウイングサポートセンター」。同市大町の旧大町公民館を一部改修し、11月の開設を目指す。市は2月に教育や医療、労働分野などの関係者25人で組織する「子ども支援協議会」を立ち上げ、センター設置に向けて準備を進めていた。愛媛新聞

日進市:障害者を生涯支援 拠点、来年4月開設 愛知

毎日新聞 
日進市が来年4月、障害を持つ乳幼児から高齢者まで生涯にわたって一貫して支援する「市障害者支援拠点(仮称)」を同市岩崎町に開設する。子どもの言語訓練や作業療法を行う通所施設「児童発達支援センター」と、障害者の生活相談や成年後見を担う「地域生活支援センター」の複合施設で、生涯にわたる支援拠点は県内で初めてとなる。市は社会全体が障害への理解を深め、障害者が地域の中で共に暮らせるまちづくりを目指す。障害を持つ子どもの場合、進学や就職のたびに支援がとぎれがちとの声があり、拠点が待ち望まれていた。また、高齢社会を迎え、判断能力に問題が出た時に、その人の財産を守る成年後見制度も必要とされている。

励ましたくて、一筆一筆 舟橋の小学生、被災地へカード 富山

朝日新聞 
富山県舟橋村の舟橋小学校に通う特別支援学級の児童7人が、一筆ずつ丁寧に書いたメッセージカードを、東日本大震災の被災地へと贈っている。「少しでも被災者の励みになりたい」と子どもたちの表情は真剣だ。この学級には、自閉症や学習障害などのハンディを抱える1〜6年生の男女7人が通う。なかには、父親が警察官として被災地に派遣された子もいる。先生の発案で、被災地へ贈るため、手書きのメッセージカードをつくることになった。「この子たちには募金もできないけど、いまできることはこれくらい。100枚に1枚でも、『頑張ろう』って思ってもらえればいい」

心の軌跡 娘は絵に残した 茨城

朝日新聞 
障害をかかえながら絵を描き続け、38歳で他界したつくば市の女性の絵画展が31日、同市の県つくば美術館で始まった。いじめなどで精神的な病を発症したが、絵を描くことで心の癒やしと生活の喜びを得ていたという。両親は「絵から心の変化をみていただければ」と準備を進めてきた。6月5日まで。絵画展は「大八木聡子ライフ展ー絵画にいやされて」。聡子さんが本格的に絵に向かい合った26歳から昨年9月に心臓病で急死するまでの12年の間に、パステルやクレヨンなどで描いた作品「マチスの『夢』より」など約120点が展示されている。

障害を持つ子ども向け理容サービスが1周年 理容店主らが取り組み 秋田

秋田経済新聞 
秋田で障害を持つ子ども向けの理容サービス「スマイルワンコインヘアカット」が6月、サービス開始1周年を迎えた。「障害を持つ子どもは体の自由が利かないことも多く、一般の理容店では入店を断られるケースもある」ことなどから、理容店「ヘアーメイクサロン赤石」店長でホームヘルパーの資格も持つ岩見谷真広(みちひろ)さんが昨年6月、取り組みに賛同する知人ら4人とNPO法人「福祉理容美容協会ほわいと」を立ち上げ、地元の特別支援学校などに通う子どもを対象にサービスを始めた。同NPO理事の小林秀樹さんは「1年でみんな大きくなった。子どもたちの成長を感じられてうれしい。調髪中の待ち時間の店内は、親御さん同士の交流スペースのようになっていて、回を重ねるごとに雰囲気も和やかになってきた」と1年を振り返る。

2011年6月1日水曜日

知的障害者事件、全面可視化を 最高検が指示

日本経済新聞 
最高検は31日までに、検察改革の一環として知的障害者が逮捕された事件について、検察官による取り調べの全過程の録音・録画(可視化)を試行するよう全国の各地検に指示した。検察関係者の話で分かった。7月上旬までに指針をまとめて公表する方針。知的障害者は取調官に迎合して誘導される可能性があるとして、法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」が全過程を含めた可視化を提言。これを受け、江田五月法相が今年4月、最高検に試行を指示していた。

16歳虐待死、清原容疑者逮捕から1週間 岡山

朝日新聞 
母に殴られる、家を出たいーー。亡くなる1カ月も前からSOSを発していたのに、なぜ、だれも救えなかったのか。知的障害のある清原麗さん(16)の逮捕監禁致死事件発覚から1週間、学校や児童相談所の検証は始まったばかりだ。麗さんは、約1カ月前の2月4日から、通学していた県立岡山瀬戸高等支援学校の教諭らに繰り返し虐待を訴えた。学校は、岡山市の児童相談所「こども総合相談所」に逐一報告したが、児相が学校と協議したのは2月22日。児相の職員でもある学校医が麗さんに面談したのは24日だった。岡本啓校長は「今となっては、児童相談所以外の機関に通報すべきだったかもしれない」と話し、警察に連絡するべきだったとの後悔の念をにじませた。

さよなら「鶴見の里」 大分

大分合同新聞 
障害者を支える「鶴里会」(南惇会長・顔写真上)の拠点となっていた別府市野田の「ふれあいロッジ鶴見の里」が閉じることになった。元特別支援学校教諭の高木正さん(88)=同市東荘園・同下=が私費を投じてロッジを建てたが、維持や管理の難しさを理由に手放すことを決めた。退職後、県内各地の卒業生を訪ねた際、障害のためにホテルや旅館から宿泊を拒否されたという話を聞いた。「障害者が周囲を気にせず、集える場をつくりたい」と退職金をつぎこみ、バリアフリーで温泉もあるロッジを建設。ロッジを拠点に卒業生たちの交流は続いた。「障害児教育に関わる中で、自殺や病気で命を落とす多くの教え子がいた。ロッジは、生きていこうという気持ちになったり、思いをぶつけ合える場。生徒たちへのプレゼントだった」と高木さん。

作品展:12施設の障害者、宇治で 京都

毎日新聞 
宇治市内の12の障害者施設が出品する「障害のある人たちの手づくり製品・作品展示会」が30日、宇治市役所1階の市民ギャラリーで始まった。6月3日まで。無料。障害者週間記念事業実行委の主催で、10年以上前から毎年開いている。出品したのは、天ケ瀬学園入所部▽天ケ瀬寮▽宇治川福祉の園▽志津川福祉の園▽同胞の家▽ほっとハウス▽ゆめハウス▽ワークセンター宇治作業所▽デイセンター宇治作業所▽こもれび▽みっくすはあつ▽市障害児者父母の会。

特例子会社アイエスエフネットハーモニー福島〜匠カフェ再開のお知らせ〜

ValuePress! 
3月11日の東北地方太平洋沖地震により一時閉鎖をしておりました、特例子会社株式会社アイエスエフネットハーモニーの匠カフェの営業を、来たる6月1日に再開させていただく運びとなりましたのでお知らせいたします。匠カフェは、障がいをもつ方の明るさ・笑顔・誠実さなどのサービス力を、ITの技術を活用してみな様にお届けし、新しい雇用の創造・地域密着型の社会貢献をコンセプトにしております。今回の再スタートにあたっては、震災の影響がまだまだ残る東北地方・福島の活性化に寄与するため、匠カフェを基幹として、東北の商品を全国にお届けするWeb販売(匠パック・真心絶品)や、地元有名菓子店とのコラボ商品、被災された方々の日々の悩みを解決できるサービスを店内で展開するなど、皆様と一緒に復興を後押しするイベントを数々行っていく予定です。

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