2011年6月1日水曜日

さよなら「鶴見の里」 大分

大分合同新聞 
障害者を支える「鶴里会」(南惇会長・顔写真上)の拠点となっていた別府市野田の「ふれあいロッジ鶴見の里」が閉じることになった。元特別支援学校教諭の高木正さん(88)=同市東荘園・同下=が私費を投じてロッジを建てたが、維持や管理の難しさを理由に手放すことを決めた。退職後、県内各地の卒業生を訪ねた際、障害のためにホテルや旅館から宿泊を拒否されたという話を聞いた。「障害者が周囲を気にせず、集える場をつくりたい」と退職金をつぎこみ、バリアフリーで温泉もあるロッジを建設。ロッジを拠点に卒業生たちの交流は続いた。「障害児教育に関わる中で、自殺や病気で命を落とす多くの教え子がいた。ロッジは、生きていこうという気持ちになったり、思いをぶつけ合える場。生徒たちへのプレゼントだった」と高木さん。

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