2012年12月31日月曜日

レストラン好評で2号店 障害者就労支援NPO 鳥取

日本海新聞 
障害のある人の就労支援などに取り組むNPO法人「あかり広場」(鳥取県米子市皆生温泉2丁目、渡部恵子代表)は1月、利用者の作品の鑑賞と食事が楽しめるギャラリー&レストラン「O'tyano Second(オッティアーノ・セカンド)」を同市東倉吉町に開店する。運営の中心となるのは互いに異なる障害を抱える同NPO職員と利用者スタッフ。フォローし合いながら、笑顔あふれる店づくりを目指す。同NPOが既に運営しているカフェレストラン「O'tyano」(同市皆生温泉2丁目)が好評なことから、2号店として1月16日に開店する。

2012年12月30日日曜日

35歳息子の首絞める 両親「障害あり将来悲観」 大阪

スポーツニッポン 
大阪府警西堺署は29日、入院中の息子(35)の首を絞めて意識不明の重体にしたとして、殺人未遂の疑いで、母の無職八木礼子容疑者(63)と父の無職正徳容疑者(65)を逮捕した。西堺署によると、2人は「息子に発達障害があり、将来を悲観した。暴れることもあり、ずっと耐えてきた」と供述しており、詳しい状況を調べている。

2012年12月29日土曜日

西播磨の県立高校生 障害者に嫌がらせ、動画投稿 兵庫

神戸新聞 
西播磨の県立高校の野球部員らが、路線バス内で障害者の男性に嫌がらせをし、パニックに陥った様子を撮影した動画を仲間内で閲覧できるインターネット上に投稿していたことが27日までに、同校への取材で分かった。同校は重大な人権侵害に当たると判断し、関係した生徒10人を5日間の自宅謹慎とし、部活動についても禁止している。同校によると、野球部員8人を含む1年の男子生徒計10人。11日午後6時すぎ、下校中のバス内で、男性が席を移動するのをわざと妨げたり、生徒が先回りして席に座ったりしてからかったという。さらに、嫌がらせに興奮した男性を生徒の1人が携帯電話で撮影し、投稿したという。乗り合わせた乗客が同校に連絡して発覚した。

新鮮野菜作り障害者の自立促す 「岐阜なめきファーム」 岐阜

中日新聞 
ダイコンを抜くと、笑みが広がった。「外で作業するのは気持ちがいい」。岐阜市次木(なめき)の「岐阜なめきファーム」。障害者を雇用し、野菜を栽培する。地元の日比野誠二さん(43)が一年八カ月前、知的障害のある三男(10)の将来を思い、「居場所をつくりたい」と会社を辞めて開業した。働くのは、十八~五十代の知的、精神、身体障害者十六人。日比野さんと妻、その両親ら五人が支える。

2012年12月28日金曜日

特別支援学校生徒に『ハウスクリーニング職業体験学習』を実施 千葉

朝日新聞 
長谷川興産株式会社(本社・東京都豊島区、社長・肥後宏治)が展開するハウスクリーニングの全国チェーン「おそうじ本舗」は、11月22日、千葉県立特別支援学校市川大野高等学園の生徒8名に、ハウスクリーニングの職業体験学習を実施いたしました。受講した8名は、授業のコースでメンテナンスサービス(お掃除)を履修している生徒です。研修は、卒業後の進路であるメンテナンスサービス業界の職業観を学び、就業意欲を高め、また、基本となるサービス業の心構えを身につけるのが狙いです。開業を控えた加盟店オーナーが研修を受講している様子を見学し、サービス業の職業観を育てます。

地元住民招き感謝祭、障害者が働くレストラン 鳥取

山陰中央新報 
障害者の働く場として今春オープンした米子市皆生温泉2丁目のレストラン「オティアーノ」で26日、地元住民らを招いて感謝祭があった。オティアーノは、地元のNPO法人「あかり広場」(渡部恵子代表)が民間から借り受けた倉庫を改装、就労継続支援A型事業所として4月末に開店。一般就労を目指す知的、身体、精神障害者7人が法人職員と手を携え、自慢のコーヒーや定食などを提供している。

2012年12月26日水曜日

自閉症の交流障害に効果か 難病用の抗腫瘍薬-東大など

時事通信 
全身に良性の腫瘍ができる難病「結節性硬化症」の治療に今年11月から国内で使われるようになった抗腫瘍薬「エベロリムス(商品名アフィニトール)」が、自閉症のさまざまな症状のうち、社会的交流障害を改善させる可能性があることが分かった。東京大と東京都医学総合研究所、順天堂大の研究チームによるマウス実験の成果で、25日までに英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表された。

発達障害に負けずチア躍動 広島

中国新聞 
発達障害がある広島市内の小中学生8人でつくるチアリーディングチームが24日、初めて発表の舞台に臨んだ。人との関わりを増やす療育の一環として始めたチアで、中区のアステールプラザに集まった約千人の観客を沸かせた。「緊張したけど気持ち良かった」。弾けた笑顔に達成感と自信がにじんだ。

発達障害児の子育て「相談役」養成 経験生かし助言 長野

信濃毎日新聞 
発達障害児を育てた親が、経験を生かして育児中の親の相談役になる「ペアレント・メンター」の養成が県内で本格化している。研修を受けた人を助言者などを意味する「メンター」として認定し、発達障害児の育児に悩む親に経験を伝えたり、適切な相談機関を紹介したりしてもらう狙いだ。昨年度まで県自閉症協会が実施していたが、本年度から県の事業となって研修内容なども拡充された。

2012年12月25日火曜日

門松作って販売も 甲南高等養護学校生 滋賀

読売新聞 
滋賀県甲賀市甲南町の県立甲南高等養護学校の生徒が23日、同校近くのNPO法人「六角ふれあいひろば」のふれあい市場で、新春を彩る門松の販売を行った。同校で木工などに取り組む約60人が今月中旬から、授業の一環として60セットを製作。高さは約90センチあり、葉ボタンや松、竹、梅などで飾られている。ふれあい市場には20セットを並べ、1セット2500円で販売。生徒たちが「いらっしゃいませ」と元気な声で呼びかけると、手頃な値段とあって、多くの市民らが買い求めていた。

2012年12月24日月曜日

特別支援学校の少年、電車にはねられ死亡 京都

日刊スポーツ 
23日午後2時45分ごろ、京都府大山崎町のJR東海道線(京都線)長岡京-山崎間の踏切付近で、特別支援学校に通う大阪府茨木市の少年(17)が西明石行き普通電車にはねられ死亡した。向日町署によると、少年は50代の母親と一緒に踏み切りで電車を待っていたが、突然、1人で遮断機をくぐり線路内に入ったという。運転士が非常ブレーキをかけたが間に合わなかった。

障害者65歳で要介護者 関係者に戸惑い 佐賀

佐賀新聞 
障害者が65歳を超えると障害者自立支援サービスより介護保険サービスを優先適用される現行制度に、関係者から戸惑いの声が上がっている。「障害者」から「要支援(介護)者」に枠組みが変わることで、受けられるサービスが半減したケースも。高齢者施設で障害の特性に合わせた支援ができるか、施設変更のストレスをどう軽減するかなど、課題は山積している。

発達障害児の円滑就学を県教委指南 保護者向けリーフレット作成 福井

福井新聞 
発達障害児のスムーズな就学を図ろうと、福井県教育委員会(県教委)は小学校入学を控える5歳児の保護者向けリーフレットを作成した。幼・保育園と小学校の生活の違いを紹介。多動や集団行動が苦手といった子どもの状況に応じて小学校の教員が行う指導・支援法を詳しく記載している。また、子どもが発する小さな“SOS”や発達障害の兆候をとらえ、迅速に幼・保育園に連絡することなど家庭の対応策も記した。県特別支援教育センターをはじめとする相談先も付記した。年明け以降、各小学校で開かれる学校説明会で保護者に配布する。

障害者の芸術作品発表の場に 福祉ギャラリー日光にオープン 栃木

東京新聞 
障害者が芸術作品を発表しやすい場を提供しようと、日光市瀬川に「アートギャラリー 憩い」がオープンした。市内の丸山昇平さん(71)が、経営していた会社を廃業したのを機に事務所を改築したもので、障害者の利用料は健常者よりも安く設定。障害者にやさしい福祉ギャラリーとして関心を集めそうだ。利用料金は、障害者は一日千円、健常者は千五百円。利用時間は、午前九時半から午後六時半までで、入場無料。水曜定休。

2012年12月23日日曜日

特別支援学校女子生徒死亡:修学旅行中に死亡 遺族が県を提訴へ 新潟

毎日新聞 
昨年6月、県立はまぐみ特別支援学校(新潟市中央区)高等部の修学旅行中に女子生徒(当時17歳)の体調が悪化し、亡くなった問題で、女子生徒の母親(43)と、遺族を支援する同市の人権団体が21日、記者会見を開き、遺族が県を相手取って損害賠償を求めて新潟地裁に提訴を検討していることを明らかにした。弁護士に相談中で提訴は来年2月か3月ごろになる見込み。

「夢の国」からサンタミッキー 夷隅特別支援学校 千葉

千葉日報 
いすみ市の県立夷隅特別支援学校(渡部勉校長、児童・生徒87人)に21日、浦安市の東京ディズニーリゾートで親善大使のアンバサダーを務める横田恵理子さん(26)が“仲間”とともに訪れ、障害のある子どもたちと交流した。さまざまな事情から同リゾートへ来園するのが難しい人たちに「ディズニーの楽しい夢」を届ける活動の一環。今年は全国25件で実施しており、同校へは初めての訪問となった。

障害者のクッキー人気 四万十町の「由菜の里」 高知

高知新聞 
高岡郡四万十町北琴平町の障害者作業所「由菜(ゆーな)の里」(牧野利恵子所長)が週1回開いているクッキーバイキングが、地元の女子生徒らの人気を集めている。人気の秘密は障害者が焼いたクッキーの素朴な味と1枚10円の安さ。クッキーをきっかけに地域との交流も進み、障害者の社会参加が広がっている。

つながる;ソーシャルメディアと記者 障害者アート、Tシャツに 大阪

毎日新聞 
ソーシャルメディアを結節点に新しい価値が生まれる。その実例を先月、大阪市内で見てきた。同市内の障害者施設「コーナス」の西岡弘治さんらの作品をベースに、東京のファッションブランド「NUDE:MM」が作ったシャツやTシャツの展示会だ。大阪の小さな施設で描かれた障害者アートがモードとつながり、各国のバイヤーも相手に販売へ打ってでる。異色の組み合わせ、きっかけを作ったのはフェイスブックだ。

2012年12月22日土曜日

特別支援学校の技能検定拡大 広島

中国新聞 
広島県教委は、特別支援学校高等部の知的障害の生徒を対象にした独自の技能検定を拡大した。従来の清掃と接客の2分野に、流通・物流▽食品加工▽ワープロ―の3分野を追加。計5分野にした。生徒の意欲を引き出すとともに、企業の採用に役立てる狙い。流通・物流と食品加工の検定は都道府県で初めてという。技能検定は2011年11月、県教委が清掃と接客の2分野で始めた。客観的な評価を設けることで、企業が生徒を採用する際の目安にしてもらい、就職率を上げる狙いがある。

2012年12月21日金曜日

支援学校見学し障害者雇用を促進 長野

伊那毎日新聞 
障害者の雇用拡大につなげようと、長野県は、事業所などを対象にした特別支援学校の見学会を、20日、伊那養護学校で初めて開きました。見学会には、上伊那管内の事業所や、経済団体、地方自治体の職員など、30人ほどが参加しました。この見学会は、障害者の雇用拡大につなげようと、県の主催としては、初めて伊那養護学校で開かれました。来年度から、法律の改正により、障害者を雇用しなければならない事業所の規模が、従業員56人から50人になります。新規に障害者雇用を検討している企業の担当者などは、それぞれの個性を生かした作業学習を熱心に見ていました。

希望が丘支援学校、新校舎は規模2倍に 岐阜

中日新聞 
障害のある小、中学生が通う「県立希望が丘特別支援学校」(岐阜市則武)の新校舎は来年度に着工される。現校舎の老朽化に伴い、隣接地に建設。規模は二倍になり、高等部を新設する。児童や生徒が入院する病院「希望が丘学園」も移る。二〇一四年度の利用開始を予定している。現校舎は、治療と教育の療育一体型の施設として、一九七四年に建設された。新校舎の完成後、取り壊され、跡地には体育館や駐車場が整備される。

2012年12月20日木曜日

東大など、ラパマイシンは結節性硬化症モデル動物の自閉症の主な症状を改善することを発見

日本経済新聞 
東京大学大学院医学系研究科の水口 雅教授らは、東京都医学総合研究所の池田和隆参事研究員ら、順天堂大学の樋野興夫教授らとの共同研究により、自閉症の主症状である社会性相互交流障害がラパマイシン(mTOR阻害薬の1種)により改善することを、2種類の結節性硬化症モデルマウスを用いた動物実験により明らかにしました。自閉症は社会的相互交流障害、コミュニケーション障害、反復的・常同的行動を主症状とする発達障害です。結節性硬化症は自閉症を高率に合併し、自閉症の基礎疾患の中では頻度が最も高いものです。自閉症に対する薬物治療は、従来表面的な対症療法がほとんどで、社会的交流障害を改善する効果は乏しかったのです。

浜松の障がい者支援NPOが墓参り代行サービス 草取り作業で経験積み 静岡

浜松経済新聞 
障がい者施設と連携して草取りサービスを提供するNPO「障がい者就労支援協会」が12月17日、墓参り代行の「やさしいお墓参りサービス」を始めた。同サービスは体が不自由な人や日頃は遠隔地に住んでいて墓参りができない人の代わりに墓の清掃とお参りを代行するサービス。浜松市を中心とした静岡県西部エリアを対象とする。同団体は2011年に発足、障がい者の就労の新しい仕組みと基盤作りを目的に活動を行っている。現在は草取りをメーンに授産所と連携したサービスも提供している。理事長の舩越貴久さんは「多くの方に草取りの受注をもらい経験を積むことができた。仕事の幅を広げるために新しい分野に挑戦しようと思った」と話す

2012年12月19日水曜日

藍染とコラボ 自閉症の堀川さん、新境地を開く 徳島

徳島新聞 
高層ビル群をテーマにさまざまな手法で描き続ける自閉症の堀川真也さん(19)=上板町神宅=が、藍染職人の矢野藍游(らんゆう)さん(28)=藍住町矢上=と作品のコラボレーションに挑戦している。作品を藍染と組み合わせることで新境地を切り開き、海外の展示会への出品も目指す。 藍染に挑戦するきっかけになったのは、新人クリエーターらを対象に11月に松茂町で開かれたイベント。堀川さんは作家デビューと位置付け、作品をプリントしたTシャツなどを出品した。これが選考委員だった矢野さんの目に留まり、来秋の全国現代クラフト展を目指して作品を共同制作することになった。

2012年12月18日火曜日

障害者の預金着服、施設管理者に懲役3年判決 神奈川

読売新聞 
グループホームを利用する知的障害者の預金など約525万円を着服したとして、業務上横領罪に問われた横浜市泉区のNPO法人「障害者フルライフサポート・ユーリカ」元副理事長の矢ヶ部恵美被告(61)(横浜市戸塚区)の判決が17日、横浜地裁であった。板津正道裁判官は「障害者の支援を行うべき立場にありながら、利用者の資産に手をつけた点で悪質」と述べ、懲役3年(求刑・懲役4年)を言い渡した。

発達障害相談予約1カ月待ち 広島

中国新聞 
福山市こども発達支援センター(三吉町南)に発達障害に関する相談予約が殺到し、対応まで約1カ月待ちになっている。10月15日の受け付け開始後、11月末時点の予約127件のうち、応じられたのは半分の64件にとどまった。相談対応は2人態勢。うち1人は必ず保健師が務める。センターの保健師は2人。作業療法士などの協力を得ても、他の診療、発達訓練の対応があるため1日3組程度が限界だという。1回当たりの所要時間は1時間から1時間半程度。

2012年12月17日月曜日

障害者が本音で「ぶっちゃけトーク」 長野

中日新聞 
障害者が日々の生活で感じたことを語り合う「ぶっちゃけトーク」が十五日、飯田市東栄町の飯田勤労者福祉センターで開かれた。障害者の生活、就労支援をする飯伊圏域障害者総合支援センターが主催。飯田下伊那地域の身体、知的、精神のいずれかの障害がある人たち約二十五人が参加した。支援センターの小木曽明彦所長(56)は「自信を持って、発表してくれた。この声が地域に波及して、暮らしやすい地域になれば」と話した。

作品作り指導 海外販売へ 美術工芸作家が障害者支援 石川

中日新聞 
県内の美術工芸作家らが障害者に作品づくりを指導し、海外で販売する仕組みをつくる団体「HANA」が十五日、金沢市内で設立された。障害者の就職難が続く中、経済的自立や生きがいづくりを支援し地域の伝統工芸を海外に紹介する狙い。団体は来年二月、障害者の工芸体験イベントを開催予定。賛同する作家やボランティアを募る。

障害者ら「さをり織り」作品展/高松で17日から 香川

四国新聞 
知的障害者らが作製したさをり織りの作品展「心もはずむマフラー展」が17日から22日まで、香川県高松市三谷町の社会福祉施設「ミルキーウェイ」で開かれる。会場は、思いを込めて織り上げられた色鮮やかな作品が並ぶ。作品展は、障害者の豊かな創造力を広く知ってもらおうと、同施設が毎年行っており今回9回目。同施設や近くの作業所の利用者ら約50人が出品した。

2012年12月16日日曜日

カレンダー:「やさしいちきゅうものがたり」 豊能障害者労働センターが制作 大阪

毎日新聞 
障害のある人もない人も共に働く豊能障害者労働センター(箕面市)が、カレンダー「やさしいちきゅうものがたり」を制作、販売している。センターは今年で30周年。障害の有無に関わらず、対等に給料を分け合っている。カレンダーは、全国約60団体で構成する「障害者市民事業ネットワーク」が障害者の生活に役立てようと販売。ふせんとメモ用紙も作った。

2012年12月15日土曜日

政治へ私の声2012:NPO法人「県自閉症協会」理事長・石原秀郎さん 岡山

毎日新聞 
日本は、障害者権利条約を批准していないので、次の政権でどうなるか心配です。最近も「発達障害の予防は可能」と誤った見解を示した国会議員たちがいます。障害者自立支援法(来春から障害者総合支援法)は、福祉サービスの費用の1割を負担させるなど批判が多かった。法改正で負担能力に応じて支払う応能負担に変わったものの、政党の思惑で成立が遅れました。制度を作っても、その成果はどれだけ当事者に寄り添えるかによります。政治家は現場の人に向き合って政治に心と血を通わせ、多様性に富んだ社会を支えてほしいと願います。 

自閉症などの発達障害は母体の化学物質摂取による可能性があるー東大

マイナビニュース 
東京大学(東大)は12月13日、微量のダイオキシンを投与した母マウスから生まれたマウスを用い、独自開発の行動試験を行った結果、仔マウスが成長後に、脳の柔軟性の低下と集団行動の異常が生じること、そしてその背景に脳活動のアンバランスがあることを解明したと発表した。ダイオキシンは、環境・食品中に広く存在しており、国際的に環境対策が合意されている残留性有機汚染物質(POPs)の一種。ダイオキシンの母胎への取り込みが、生まれてきた子どもの学習・記憶に影響を及ぼすことが疫学研究により示唆されているが、そのメカニズムは十分に解明されているとは言えない状況であった。

横浜の障害者ホーム職員、新たに574万円着服判明 神奈川

カナロコ 
横浜市泉区の障害者グループホームに勤務していた男性職員(33)が、知的障害者の施設利用料などを少なくとも112万5千円着服していた問題で、新たに約574万円の着服が判明した。問題発覚の10月から調査を続けていた施設運営者や横浜市などが14日、発表した。男性職員は10月12日付で懲戒免職処分となっている。

発達障害児の子育て情報発信 岡山の保護者らが冊子作成 岡山

山陽新聞 
発達障害のある子どもの子育て情報交換などを公民館で行っている岡山市内の保護者たちが、体験をつづった冊子を年1回作成している。今年で3年目。子育てや就労情報を発信している。冊子は、発達障害のある子どもの保護者と市内の公民館職員でつくる「公民館発達障害者支援グループ」が2010年から発行。市教委などが主催する子育てイベントで、発達障害に関するブースを訪れる人が元気になるメッセージを送ろうと、1冊目の「おもしろ子育て奮闘記 よんで元気になる体験談」を作り、配布を始めた。

7カ所で年賀状受注印刷 上伊那の障害者就労支援事業所 長野

長野日報 
上伊那地域の障害者就労支援事業所7カ所は、利用者の考えたデザインの年賀状印刷を受注している。利用者の工賃アップにつなげようと5年目の取り組み。担当者は「例年よりたくさんの絵が載っており、楽しい気分でお正月が迎えられるはず」と利用を呼び掛ける。年賀状は、このうち6事業所の利用者30人が描いた来年のえとの蛇の絵などをデザインした10種類。会社ロゴの印刷は無料、自作のあいさつ文の希望も受け付ける。締め切りは17日。

2012年12月14日金曜日

発達障害児:県、診療機能を強化へ 希望が丘学園建て替えで 岐阜

毎日新聞 
県は、障害児療育の拠点施設「県立希望が丘学園」(岐阜市)の老朽化に伴い、施設を建て替えて発達障害児への診療機能を強化すると発表した。増加している発達障害の診療や相談に対応するためで、15年の開設を目指す。また併設の岐阜希望が丘特別支援学校には、16年4月から高等部(定員約40人)を新設する。施設は74年に整備され、老朽化のため建て替え計画が進められていた。新施設は延べ床面積が現在の約2倍にあたる約1万4500平方メートル。鉄筋コンクリート2階建てで建設費は約48億円。学園の病床数は約30床から53床に増やす。

地元ブランドの芋だんご発売 北海道

朝日新聞 
稚内市内の障害者就労支援事業所「ノース工房」が12日、ジャガイモの地元ブランド、勇知イモを使った「手作り勇知芋だんご」を発売した。調理済みの真空パック詰めで、JR稚内駅の販売コーナーで2串入り180円で販売している。工房に勇知イモが寄贈されたのを機に、お年寄りに昔ながらの作り方を習い、試行を繰り返して商品化にこぎ着けた。工房は障害者に仕事を提供するため市民が設立したNPO法人で、現在は22人が利用している。

2012年12月13日木曜日

張籠展:知的障害者とヘルパー二人三脚 花器や小皿など6点 京都

毎日新聞 
知的障害者の男性と外出支援を行うヘルパーとが二人三脚で作った伝統工芸作品の展示会「張籠(はりかご)二人展」が京都市呉竹文化センター(伏見区)で開かれている。言葉に頼らず、手の動きを注視して繰り返すというコミュニケーションによって作られた作品が並ぶ。張籠は、竹籠に和紙を張り重ね、柿渋を塗った上に漆を何度も塗り完成させる。竹の編み目と漆の艶やかさが特徴だ。20日まで。火曜休館。午前10時〜午後7時。

県産豆に手作り麹でみそ造り 盛岡の障害者支援施設 岩手

岩手日報 
盛岡市上太田の障害者支援施設「太田の園」(中村純夫園長、利用者56人)は、利用者の就労支援の一環としてみそ造りに取り組んでいる。地元産の大豆や利用者が栽培した豆を用い、みその製造に欠かせない麹(こうじ)も手作りするなど細部までこだわった。来年1月ごろから地元の産直などで販売し、利用者の社会参画につなげていきたい考えだ。作業場所は、同施設に併設するプレハブ小屋を改修し3月に開設した「みそ工房」。4月に仕込んだ南部白目のみそは、大豆120キロを使用し8カ月ほど熟成させた。口に入れた瞬間に鼻から抜ける、豆本来の豊かな香りが特長だ。

障害者アート:第1回公募展作品展 大阪

毎日新聞
「現代アートの世界に輝く新星」発掘プロジェクト(大阪府主催)の第1回公募展優秀賞受賞者作品展が、同府大東市立総合文化センター(サーティホール)1階市民ギャラリーで開かれている。障害のある人の作品を現代アートとして評価する試み。西岡弘治、前田泰宏、揖宿(いぶすき)雄大、浜田泰慎の絵画26点を展示。16日まで。

2012年12月12日水曜日

障害者が働くお店においでよ 仙台市が無料紙で紹介 宮城

河北新報 
仙台市は、障害者が調理や接客に当たっている市内のカフェやレストランなど15店を掲載したフリーペーパー「せんだいふれあいランチなび」を作製した。A4判の1枚紙に両面カラーで印刷し、六つに折り畳んだ。交通アクセスや営業時間のほか、地元食材を使った日替わり定食など各店の看板メニューを写真付きで紹介している。障害者の就労に理解を深めてもらおうと、2000部を用意。市役所と各区役所、総合支所で配布している。

「障がいは個性」 「おひさま日記」著者・森山さん講演 沖縄

琉球新報 
琉球新報生活面で連載中の「天才児ひなとかのんのおひさま日記」の著者、森山和泉さんを招いた「キラキラ子育て講演会~発達障がいの正しい理解と可能性」(主催・沖縄自閉症児者親の会まいわーるど、琉球新報社)が9日、那覇市天久の琉球新報多目的ホールで行われ、約190人が来場した。発達障がいのある双子の親の森山さんは、障がいの特性を否定的に見るのではなく素晴らしい個性ととらえ、可能性を伸ばすサポートが必要と強調した。

2012年12月11日火曜日

バリアフリー向上と障がい者雇用をめざすレストラン開店 大阪

産経関西 
10月29日にオープンした「和のだんらん緑彩」(大阪市北区)は「誰でも自然に食事を楽しみ、自然に笑顔になれる店」をめざす和食レストランだ。店長の山本昌幸さん(41)は、店内のバリアフリーの向上と障がい者の雇用をすすめていく。山本さんが「緑彩」の構想を立てたのはオープンの3カ月前。外食食材を専門に扱う株式会社アドム卸販社(大阪市北区)の直売野菜会に参加し、同社代表取締役の岡部義雄さん(45)と出会った。そこで以前から関心のあった障がい者の支援について話し合い、分け隔てなく自然なサービスを提供するレストランの開業を考えた。

ヘビの置物作りピーク/高松の授産施設 香川

四国新聞 
香川県高松市勅使町の知的障害者通所授産施設「あゆみ園」(小西英夫施設長)で、来年の干支(えと)「巳(み)」の置物作りがピークを迎え、園生たちがワックスがけなど最後の仕上げ作業に取り組んでいる。同園では、多度津町在住の彫刻家速水史朗さんから原型の提供を受け、1993年から毎年干支の置物を製作。今年は10月ごろから作業を始め、12月中旬までに約700個を完成させる予定。

障害者問題に理解を 田辺で劇団公演 和歌山

紀伊民報 
和歌山県田辺市新屋敷町の紀南文化会館で8日、劇団「シアター青芸」による障害者への理解をテーマにした公演「ふるさとをください」(脚本・演出はジェームス三木)があった。実行委員会主催、紀伊民報など後援。ある町に障害者の共同作業所ができ、地域で反対運動の先頭に立つ父親と、作業所の存在に共感する娘との間に確執が生まれる様子や、自立しようとする障害者と偏見を拭いきれない地元住民の葛藤などを描いている。

発達障害に理解求め上演 北海道

北海道新聞 
第10回障がい者週間記念事業(チャレンジド・ネットワークほんべつ主催)が8日、町中央公民館で開かれ、町民が手作りの創作劇「自閉症のまま地域で暮らす」が上演された。自閉症やアスペルガー症候群など発達障害のある兄弟と家族の物語を高校生や教諭、町職員らが演じた。発達障害の特徴である「こだわり行動」などのため、周囲から奇異の目で見られる兄弟と、自らのしつけの失敗のせいではと苦悩する両親。戸惑いながらも成長する子供たちの姿が時にユーモラスに演じられた。

2012年12月10日月曜日

個性あふれる力作、知的障害者のアート展 神奈川

カナロコ 
平塚市内の知的障害者70人の陶芸、工芸、絵画などアート作品を展示、販売する「こころのかたちアート展」(同実行委主催)が、同市万田の湘南平にあるギャラリー&カフェ「ともしびショップ湘南平」で開かれている。個性あふれる作品が並んでおり、実行委では、多くの人に足を運んでほしいと話している。入場無料。19日まで。午前10時~午後4時、木曜休業。

2012年12月9日日曜日

障害者施設入所者に虐待 島根

読売新聞 
社会福祉法人・島根整肢学園(木原清理事長)が運営する障害児者支援施設「西部島根医療福祉センター」(江津市渡津町)の男性職員(40)が11月末、入所者2人に虐待を行っていたことが7日、わかった。同学園や江津市によると、男性職員は11月27日に50歳代の男性入所者の頭をたたき、同28日には20歳代の男性入所者の頭をたたいた上、罵倒したという。2人にけがなどはなかったという。別の職員が目撃して発覚、同学園の職員数人で構成する虐待防止委員会で調査し、虐待と認定した。

県障がい者アート作品展:「作品価値に広く理解を」 県立美術館 島根

毎日新聞 
県内の障害者のさまざまな芸術作品を展示する「県障がい者アート作品展」が7日、県立美術館(松江市袖師町)のギャラリーで始まった。障害者の作品の価値を広く理解してもらおうと、県と県社協が毎年開いている。昨年から審査会が始まり、今回、アーティストの天津恵さんら審査員4人が開いた。入場無料。9日まで。

障害者が色鮮やかに表現 宮古で染め物作品展 岩手

岩手日報 
宮古地域の障害者による染め物を中心とした作品展「つむぎ-紡ぎ-」(造形遊びセンターコア舎主催)は7日、宮古市末広町のりあす亭で始まった。色鮮やかな染め物やパッチワークなど、手作りのぬくもりがあふれる作品を展示している。10日まで。作品展は午前10時から午後3時まで。入場料無料。

元気印@学校:障害者とアート制作 奈良市の小中、交流で互いに刺激 奈良

毎日新聞 
アートを接点に障害のある人たちと出会う授業が、奈良市の小中学校で始まっている。財団法人たんぽぽの家が講師やスタッフを派遣し、小中学生とアート作品を共同制作するもので、作品と授業の様子は来年2月7〜17日、奈良市登大路町の県文化会館で開かれる「県障害者芸術祭 HAPPY SPOT NARA」(県主催)で展示する。

アメッコ市の枝アメ包装に協力 比内養護学校高等部 秋田

秋田魁新報 
大館市の比内養護学校(石崎國人校長)高等部の生徒60人が、市の小正月行事「アメッコ市」(来年2月9、10日)で街中を彩る「ジャンボ枝アメ」の包装作業を進めている。生徒に地域の行事に関心を持ってもらう狙いで、初めての取り組み。7日に同校で行われた作業には生徒と同校職員、市観光協会職員ら計約70人が参加。大館菓子協会が作ったピンクのアメを一つずつ、12センチ四方の透明なビニールで包み、金色の帯ひもで結んだ。30分ほどで1671個を包装した。作業は12日まで続く。

ユズ:「甘酸っぱいにおい」 養護学校生が収穫 滋賀

毎日新聞 
県立甲良養護学校(甲良町)の高等部3年5組の10人が6日、地元の長寺西区のユズ園で収穫体験をした。「生活」科の「ゆず狩りをして、ジャムを作ろう」との学習で、農業を通じた地域との交流の一環として保護者やボランティアの人たちと一緒に訪問。ユズ園では約500本が栽培されており、長寺西区の上田常雄区長(61)と寺本純二・村づくり委員長(63)の指導で樹高2〜2.5メートルほどの木から、柄が伸縮するはさみで6〜8センチほどのユズの実を1個ずつていねいに収穫した。

愛らしい「巳」の置物 鯖江の障害者施設で製作 福井

中日新聞 
鯖江市和田町の障害者支援施設「光道園ライトワークセンター」で、来年のえと「巳(み)(蛇)」にちなんだ置物作りが、師走を迎えて急ピッチで進められている。七千~八千個を作る予定で作業は年末まで続くという。製品の中には注文の受け付けが終わったものもあるが、販売は同センターで行っている。

2012年12月8日土曜日

東京理科大・群馬大、自閉症のマウス作製-病態解明に道

日刊工業新聞 
東京理科大学の古市貞一教授と群馬大学の定方哲史助教のグループは、自閉症マウスの作製に成功した。自閉症患者の遺伝子発現パターン解析から明らかになった遺伝子変異をマウスで再現。脳の神経回路の発達を促す因子の正常な分泌を阻害した。作製したマウスを観察したところ、社会性行動異常など自閉症患者特有の行動障害を示すことを確認した。実験動物として活用することで、自閉症の病態解明や創薬開発などへの貢献が期待される。

障害乗り越え無事故10年 沼津・山本さん、顧客からも信頼 静岡

静岡新聞社 
知的障害がありながらも運転免許を取得し、トラック運転手になった沼津市植田の山本俊幸さん(36)が10年間、無事故で運送業務を続けている。夢に抱き、苦労の末に就いた職業。取引先からも「丁寧な仕事をしてくれる」と厚い信頼が寄せられている。周囲の反対を押し切って教習所に通ったものの、仮免許は8回、卒業試験は2回、学科試験は5回落ちた。2002年10月、念願の普通免許を取得した。最初の挑戦から2年。04年には大型免許の試験に1回でパスした。

バスや電車、自力で通所 知的障害者支援 大分

大分合同新聞 
知的障害のある人たちが、バスや電車を使って自力で事業所などに通えるよう支援する県内各地の取り組みが、全国に先駆けて始まっている。現在、施設などによる送迎を利用している障害者の中には、数回の練習やちょっとした工夫で自力通所できる人が少なくない。支援ノウハウを確立し、知的障害者が公共交通機関の利用に自信を付けることで、地域社会に溶け込み生活の幅を広げることが期待されている。

福祉パス有料化 横浜市提案 障害者団体は撤回求める 神奈川

東京新聞 
横浜市は六日、障害者がバスや地下鉄を無料で利用できる「福祉特別乗車券(福祉パス)」について、年額千八百円に有料化する条例案を、開会中の市議会十二月定例会に提案した。有料化をめぐっては反対の意見も根強く、この日、市内の障害者団体が、林文子市長と市議会議長に条例案の撤回を求める緊急声明を提出した。条例案では、新たに軽度の知的障害者約八千人にも対象を広げ、サービスを拡充する一方で、事業費を抑制するため利用者に一律の負担を求めている。

師匠の技を伝心、張籠制作 伏見の自閉症男性が二人展 京都

京都新聞 
自閉症で知的障害がある京都市伏見区醍醐の男性が長年、職人の指導を受けながら竹籠に和紙を張り重ねた「張籠(はりかご)」の制作を続けている。作業ペースはゆっくりだが作品の質は高く、師匠の作品と一緒に同区の市呉竹文化センターで「張籠二人展」と題して展示されている。男性は小笠原優さん(41)。外出支援ヘルパーで張籠職人の石川裕二さん(59)=大津市藤尾奥町=と2005年に出会い、現在は下京区の工房で月に2日指導を受けている。同センターには、小笠原さんがこの3年間で仕上げた6点など2人の作品計12点が並ぶ。20日まで(毎週火曜休館)。午前10時~午後7時。無料。

えとの置物作り:「ヘビ」仕上げに大忙し 高松・授産施設「あゆみ園」 香川

毎日新聞 
高松市勅使町の知的障害者通所授産施設「あゆみ園」で、来年のえとである「ヘビ」の陶製置物(高さ約9センチ)作りが最終工程を迎えている。作業場では、つや出しのため、約10人の利用者が歯ブラシやストッキングで磨いており、とぐろを巻いた可愛らしい置物が次々と完成している。同園では毎年、国際的にも活躍している県出身の彫刻家、速水史朗さん制作の型を使ってえとの置物作りに取り組んでおり、今年は20年目。9月ごろから、利用者が粘土を型に入れ、窯で焼くなどして約600個の制作を進めている。

2012年12月7日金曜日

障害者虐待で調査 西東京の施設 都「不適切な行為把握」 東京

東京新聞 
西東京市の知的障害者施設で入所者への暴力、罵声が続いているとの通報を受け、都と西東京市は施設職員らへの聞き取り調査を始めた。都は近く、施設側を指導する。都の担当課長は「不適切な行為を把握している。人権意識に欠ける面がある」と話している。問題になっているのは、社会福祉法人が運営する定員五十人の知的障害者更生施設。虐待発見者に自治体への通報を義務づける障害者虐待防止法(十月施行)に基づき、関係者が十一月二十七日に都と市に通報、受理された。

障害者施設を支援 22日、23日に展示即売会 福島銀行 福島

福島民報 
福島銀行は5日、県授産事業振興会が今月開催する障害者施設の製品展示即売会を全面支援すると発表した。22、23の両日午前10時から福島市の同行本店で開かれる。同行が取り組む障害者施設の運営支援の一環で、会場提供に加え、チラシやポスターを作製して各本支店で開催PRに取り組む。展示即売会では県内各地の約40施設がクッキーやケーキ、漬物、バッグ、小物、木工製品などの製品約4800点を展示・販売する。22日は障害者による軽食販売やハンドベルのコンサートも催す。

障害者雇用に理解深めて 高崎で見学会 群馬

東京新聞 
障害者雇用への理解を企業や福祉関係者に深めてもらう先進事業所の見学会が、高崎市内であった。群馬労働局や県などの主催。県内の企業の人事担当者や福祉関係者ら二十四人が高崎市倉賀野町の廃棄物収集運搬会社「環境システムズ」を見学した。同社は五年前に新工場をつくった時、人手がいるリサイクル選別作業を機械化しないであえて残し、障害者雇用につなげた。現在、知的・身体障害者九人を雇っており、うち八人は正社員。塚田敏則社長が自宅隣人の重度障害者との交流から長年、構想を温めていたという。

新しい仕事見つかった 主力業務低迷の障害者施設 京都

両丹日日新聞 
福知山市南栄町の障害者就労継続支援B型事業所のしあわせネット・勇気(一井静枝施設管理者)が、同市三和町下川合の食品製造業・株式会社京都庵(松田清克社長)から仕事の受注を始めた。勇気の受注業務の主力だった電器部品加工が低迷しており、新たな主力にと張り切っている。

2012年12月6日木曜日

発達障害:小中生61万人 4割支援受けず 普通学級、平均2〜3人

毎日新聞 
普通学級に通う公立小中学生の6・5%に発達障害の可能性があることが5日、文部科学省の調査で分かった。40人学級で1クラスに2〜3人が「読む・書く」が苦手、授業に集中できないなどの課題を抱えていることになる。調査対象地域の44都道府県(岩手、宮城、福島の3県を除く)を基に推計すると約61万4000人になる。このうち約4割は特に支援を受けておらず、専門家は「教員の増員などの手当てが必要」と指摘している。

おもしろ障害者パフォーマーNo.1は!? 「SHOW-1グランプリ」今年も放送決定

ねとらぼ 
日本一おもしろい障害者パフォーマーを決める「SHOW-1グランプリ2012」が、NHK・Eテレ「バリバラ」の特番として放送される。オンエアは12月7日の午後9時から。「バリバラ」は「バリアがなくなると、生きることが楽しくなる!」と唱える障害者情報バラエティー。SHOW-1グランプリの開催は今年で3回目となる。2010年の優勝者は「脳内マヒブラザーズ」、2011年は「失敗ダーマンZ」。今年のMBP(もっとも・バリアフリーな・パフォーマー)は誰になるのだろうか。

諦めない心育む 大分支援学校が部活動導入 大分

大分合同新聞 
大分市志村の大分支援学校(鈴木基史校長、164人)は高等部の生徒を対象に今秋から部活動を導入している。陸上と書道両部があり、それぞれ自立通学できる生徒が週1回、放課後に校内で練習。陸上部は来年度の県高校体育連盟入りを目指している。県教委によると、県内の知的障害の特別支援学校での部活動導入は陸上部がある南石垣支援学校に次いで2校目。

障害者6施設がブランド立ち上げお歳暮セット 長野

ミナミシンシュウ 
飯田下伊那の障害者6施設(あゆみ、いずみの家、こぶし園、南原苑、紙ふうせん、夢のつばさ)が共同で立ち上げたブランド「南信州200%マーケット」のお歳暮セットが、各施設で販売されている。ブランド構想は「魅力のある製品を売ることでお客さま、作り手とも200%の満足感が得られ、障害者の給料も200%増に」と、3年ほど前に具体化。同じデザインのラベルを貼るなどして商品に統一感を持たせ、試食会を重ねながら味にも磨きをかけた。

逸品生んだ 障害者パワー

読売新聞 
障害者の福祉施設などで作られた商品が、注目を集めている。スイーツ、ワイン、化粧品……。良質なものが多く、一般的に価格も手頃だ。購入することで、障害者の経済的な自立にも貢献できる。福祉施設の中には、障害者の働く力を養う目的で、様々な生産活動を行っているところがある。就労支援施設と呼ばれ、かつては、福祉関係のバザーなどで製品を販売するのが一般的だったが、近年、障害者の自立志向の高まりを受け、一般市場で売れる製品の開発に力を入れる施設が急増している。障害者を主戦力として多数雇用する企業もある。

門司港にアーティスト雑貨店「かちゃ」 障がい者の収入増目指す 秋田

秋田経済新聞 
門司港駅そばの新海運ビル(北九州市門司区西海岸1)2階に11月11日、アートとクラフト雑貨の店「かちゃ」TEL 093-342-9745)がオープンした。店舗面積は約6坪。店内には、障がい者が手掛けたアクセサリーやステーショナリー、陶器、オブジェなど約90種300点が並ぶ。店主の中村伊久夫さんは、障がい者のアート活動を支援する団体に所属する傍ら、同店を開業した。開業にあたり、各地の社会福祉施設15カ所と連携し、「『障がい者が手掛けた』という概念はいったん捨てて、デザイン性やアート性を見極めながら作品として厳選した」という。

2012年12月5日水曜日

両陛下、京都市の障害福祉事業所を訪問 京都

読売新聞 
天皇、皇后両陛下は4日、京都市の障害福祉事業所「京都太陽の家」を訪問された。障害者に働く場を提供し、自立した生活を支援する施設で、1986年に制御機器大手のオムロン(京都市)の協力で設立された。両陛下は、制御盤などに使用されるソケットの生産ラインを視察。車いすの男性の作業を、皇后さまは体をかがめて見つめ、「よい仕事をなさってね」と励まされていた。

六本木ヒルズで障がい者アートイベント 東ちづるさん率いる団体主催 東京

六本木経済新聞 
六本木ヒルズ(港区六本木6)umuで12月4日、自閉症やアスペルガー症候群のアーティストの作品展示やライブを行う「Get in touch! 2012」が始まった。主催は一般社団法人Get in touch。昨年12月に日米自閉症スペクトラム研究会議実行委員会の主催で初めて開催された同イベント。今年10月には企画運営の中心となった女優の東ちづるさんを理事長に法人を設立、障がい者やマイノリティーの創作・表現活動の支援などを中心に活動を行っている。

イチゴ収穫心待ち 末吉の障害者就労支援施設で初栽培 鹿児島

南日本新聞 
曽於市末吉の障害者就労支援施設「のどか園」で、今年初めて栽培したイチゴが順調に育ち、通所者ら施設利用者が収穫を心待ちにしている。12月中旬には実り、園で販売するクリスマスケーキに使う。収益は施設利用者の工賃に充てられる。ビニールハウス1棟に10月、苗700本を植栽した。利用者が水やりや、余分な茎を抜き取る作業を続け、育ててきた。

ホームレス障害者 彼らを路上に追いやるもの 鈴木文治[著]

朝日新聞 
著者は、川崎市にある日本基督教団桜本教会の伝道師である。盲学校、養護学校の校長を務めた障害児教育の専門家でもある。ホームレスの人々や障害者と「共に生きる」とは、どう生きることか。障害者が路上での暮らしを余儀なくされていること自体、「共生」の対極にある「排除」の原理がなお、社会を支配していることを示している。本書は、その厳しい現実を描きながら、同時に、その現実に希望の風穴をあけてくれる。著者はこう書いている。「桜本教会は(略)単なる支援活動ではなく、『共に生きる営み』だからこそ、20年を経て今日まで継続しているのである」

2012年12月4日火曜日

皇太子さま:障害者フォーラム式典に出席

毎日新聞 
障害者週間がスタートした3日、東京都内で皇太子さまが出席して「障害者フォーラム2012」記念式典が開かれた。今年は03年を初年度とする「障害者基本計画」の最終年度と「アジア太平洋障害者の10年」の最終年に当たり、内閣府が主催、障害者関係の功労者や児童、生徒の作文やポスターの表彰などを行った。式典で皇太子さまは「障害の有無にかかわらず誰もが相互にその個性と人格を尊重し支え合う『共生社会』が実現されていくことを切に願います」などとあいさつした。9日までの期間中にセミナーなどが開かれる。

刑務所の4人に1人知的障害 出所後も貧困と孤立で再犯

J-CASTニュース 
罪を犯して刑務所に入る人の約4分の1に知的障害の疑いがあるという。多くは障害があることを周囲から理解されず、福祉サービスを受けずに貧困と孤立に苦しむ人たちだ。万引きや無銭飲食を十数回繰り返して刑務所に入った人もいる。こうした負の連鎖はどうすれば断ち切ることができるのだろうか。「長崎県地域生活定着支援センター」は刑務所から出所した障害者に福祉サービスを受けるようにと3年前に立ち上げられた。同センターへの取材から、罪を繰り返す障害者の実情と、必要な支援は何かを探っていく。

ニート、発達障害者を戦力に 府内で取り組み進む 大阪

大阪日日新聞 
就労や就学をしていないニート状態の若者や、コミュニケーションなどが苦手な発達障害者たち。いざ就職をしようとすると企業側から敬遠されることも少なくない。しかし、一方では力の生かし方次第で戦力になりうると、その手法を企業関係者らに発信する取り組みも始まっている。大阪で進む直近の動きを追った。

障害者の作品展、市役所で始まる 栃木

下野新聞 
障害者が手掛けた作品を集めた「わく・わくアートコンクールinうつのみや2012」の巡回展(市主催)が3日、市役所1階市民ホールで始まった。7日まで。市役所1階ロビーには絵画や手芸などの作品30点が展示中。カラフルで躍動感あふれるタッチの作品が並ぶ。午前9時~午後5時(最終日は午後4時)。

障害者の作品を路線バスに飾る 神奈川

NHK 
3日からの障害者週間にちなんで、横浜市では、障害のある人たちの絵や書を市営バスの車内に飾って運行することにしています。障害者の絵や書を市営バスに飾る取り組みは、横浜市の中区役所などが企画し、2日、バスの営業所に障害者や家族など20人余りが集まり、飾り付けをしました。横浜市中区役所福祉保健課の大山弘三事業企画担当係長は「一人一人に個性があることを分かってもらい、障害のある人もない人も、地域で一緒に暮らしていることを感じてもらいたいです」と話していました。作品を飾ったバスは3日から運行されます。

2012年12月3日月曜日

「発達障害でいじめ」元野球部員が学校など提訴 熊本

読売新聞 
熊本市の鎮西高の元野球部員(16)が発達障害を理由に部内でいじめられ心身に苦痛を負ったとして、元部員と両親が30日、同高を運営する学校法人鎮西学園などを相手取り、慰謝料など計880万円の損害賠償を求める訴訟を熊本地裁に起こした。学校法人のほかに訴えられたのは、教頭と野球部の元副部長。訴状などによると、元部員は幼児の時に発達障害と診断された。中学時代に野球で活躍し、今年4月、スポーツ特待生として同高に入学し、野球部に入った。しかし、入部後、間もなく、他の部員や副部長から暴言や暴力を受け、教頭はいじめの報告を受けても放置したとしている。両親は学校の対応への反発から授業料を払わず、元部員は10月末、除籍処分となったという。

2012年12月2日日曜日

障害者就労のそば屋1周年無料イベント 徳島

読売新聞 
JR徳島駅構内で列 障害者が祖谷そばの製麺から調理、販売までを行うJR徳島駅構内の「麺屋れもん徳島駅」が1日で開業1年を迎え、無料でそばを振る舞う記念イベントが行われた。開始前から多くの人が列を作り、できたてのそばを口にしながら1周年を祝った。同店は障害者の就労を支援しようと、石井町の社会福祉法人「カリヨン」が運営。祖谷そばやおでん、おにぎりなど約20種類のメニューをそろえ、1日平均で50~60人が来店するにぎわいを見せている。

2012年12月1日土曜日

クッキー:味自慢、好評 阿南の障害者施設、県産品使い手作り 今秋から東京で販売 徳島

毎日新聞 
阿南市那賀川町敷地の障害者支援施設「シーズ今津」を利用する障害者らが和三盆など県産品を使って作るクッキーが好評だ。今秋から東京都内で販売を始めたが、約2週間で在庫がほぼ無くなる売れ行きで、予約の問い合わせも相次いでいるという。丹精を込めて手作りする利用者らは「徳島を代表する菓子に」と意気込んでいる。知的障害者らが通う同施設では、5年ほど前から焼き菓子の製造販売を手掛ける。昨年、「味にこだわった菓子を販売し利用者の自立につなげたい」と県産品を使った菓子を作ることに。利用者らは、自分たちが商品を卸す徳島市内の飲食店主からアドバイスを受けながら試行錯誤を繰り返し、1年間かけて完成させた。

おしゃれ楽しんで、障害者がモデル挑戦 香川

四国新聞 
障害のある人におしゃれを楽しんでもらう「いきいき生活ヘアーファッションショー2012」がこのほど、香川県宇多津町の香川短大で開かれた。参加者は人生初のドレスや手作りのカジュアルな服を身にまとい、来場者からの拍手に笑顔でこたえていた。イベントは障害のある人がおしゃれをすることを通して、自分らしさを見つめたり、社会参加の意欲を高めたりするきっかけにしてもらうのが目的。県内の福祉団体のほか、美容師や学生、高校生らが協力した。

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