2011年11月30日水曜日

総社市:障害者1000人雇用 来月、議会に条例案提出 岡山

毎日新聞 
市内の障害者1000人雇用を目標に掲げる総社市は28日、「市障がい者千人雇用推進条例案」を12月5日開会の市議会に提出する、と発表した。千人雇用の基本理念のほか、市や事業主、商工会議所などの責務などを定め、「市は、自ら率先して障がい者の雇用に努める」「事業主は、障がい者が働きやすい職場環境を整備し、雇用拡大に努める」などとしている。同市は今年7月から地元ハローワークに市職員を常駐させ、市内に多い日系ブラジル人らの外国人や障害者らの雇用支援を実施。障害者雇用では、今年度になってから一般就労で34人増、行政の支援がある福祉的就労で31人増となり、合計で65人増えて計420人が就労しているという。

発達障害の児童・生徒が増加 割合も上昇 長野

MSN産経ニュース 
学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの発達障害と判定された長野県内の公立小中学校に通う児童生徒数は4328人で、昨年度より546人増えていることが県教委のまとめで分かった。全児童生徒に対する割合は2・37%で、昨年度よりも0・32ポイント上昇した。それによると、LDは301人、ADHDは1330人、反抗挑戦性障害(ODD)は19人、アスペルガー症候群は844人、広汎性発達障害(PDD)や高機能自閉症(HFPDD)などその他の発達障害が1834人だった。

発達障害:接し方を解説、保育士らの理解支援 県が冊子3万部配布 埼玉

毎日新聞 
保育士、幼稚園教諭らを対象に、発達障害など気になる子どもとの接し方について、分かりやすく解説した冊子を県が3万冊作製し、今月、配布した。園での具体的な場面を取り上げ、子どもがとる行動への解説や、対応の工夫などを説明している。医師や言語聴覚士ら、県福祉部、県自閉症協会などが7月ごろから話し合いを重ね作製した。「トイレ」「自由遊び」「登園」など10の場面を示し、子どもがその行動を取った理由を複数掲載。周囲の関わり方もなるべく多様な選択肢を紹介するよう工夫されている。

作業学習の成果披露 「弘済学園」作品展12月5日から 東京

MSN産経ニュース 
鉄道弘済会が運営する知的障害・自閉症児者施設「弘済学園」(神奈川県秦野市)の利用者の作品展「わたしたちが創る展」(JR東日本協賛)が12月5~9日、東京駅丸の内北口地下・動輪の広場で開催される。学園利用者の作業学習の成果を披露し、福祉への関心と理解を深めてもらうのが目的。49回目の同展では織物や木彫りなどの作品を展示する。5日のオープニングには俳優の舘ひろしさんも参加し、励ましのメッセージを送る。

宇工跡地で最終調整 県高等特別支援学校 栃木

下野新聞 
中学を卒業した軽度の知的障害のある生徒に職業教育を行う本県初の高等特別支援学校について、県が宇都宮工業高跡地(宇都宮市京町)に整備することで最終調整していることが28日、関係者への取材で分かった。高等特別支援学校整備は福田富一知事の2期目のマニフェストの柱の一つでもあり、知事自身が実現に強い意欲を見せていた。近く着工時期も含めて最終決定される見込みだ。

障害者の思いにアート 県美分館で「ハート展」 熊本

熊本日日新聞 
障害のある人がつづった詩に、著名人が描いたアートを添えて展示する「NHKハート展」が29日、熊本市の県立美術館分館で始まった。12月4日まで。誰もが生き生きと暮らせる社会を目指して、県やNHK熊本放送局、障害者団体などが主催する「くまもとハートウィーク」(29日〜12月10日)事業の一つ。

2011年11月29日火曜日

障害者、舞台で生き生き 栗東で糸賀音楽祭 滋賀

中日新聞 
県内の障害のある人らがダンスや演奏を発表する「糸賀一雄記念賞第10回音楽祭」が27日、栗東市の栗東芸術文化会館さきらで開かれ、600人が訪れた。音楽祭は、障害のある人らに舞台で自由に表現してもらおうと、県社会福祉事業団が毎年開いている。今年は宮沢賢治の「注文の多い料理店」を題材にしたダンスなど、7グループ180人が打楽器演奏、合唱、ダンスを披露した。

苗の出荷は利用者の励み/丸亀・ふじみ園 香川

四国新聞 
香川県丸亀市飯山町の知的障害者援護施設・県ふじみ園で、年始の寄せ植えや門松用に栽培した葉ボタンの出荷が最盛期を迎えた。育てた苗は学校や市場へ出荷するほか、希望があれば個人にも販売。葉ボタンだけで5千鉢ほど出荷する予定だ。園近くの即売所も人気で、売り上げは利用者にとって励みになる。「園芸部門は規模を拡大してやってきたので、栽培ノウハウを次の世代へうまく引き継ぐのが課題です」と伊賀さん。広い敷地では、利用者も職員ものびのびと作業を楽しんでいる

障害児支援音楽通しPR下松で催しフラダンスや二胡演奏 山口

読売新聞 
音楽を通して、障害児支援活動への理解を呼びかけるイベント「MUSIC JAMBOREE WITH LOVE(ミュージック ジャンボリー ウィズ ラヴ)」(読売新聞西部本社など後援)が26日、下松市のスターピアくだまつで開かれた。生まれながらに心身に障害を持つ子どもたちを資金面で支援する「おぎゃー献金」をより多くの人に知ってもらおうと、県産婦人科医会が主催。今年で4回目を迎えた。

2011年11月28日月曜日

「フューチャースクール」に不安も 沖縄

沖縄タイムス 
県教育庁は27日、県立高校編成整備実施計画策定に向けて、2017年度をめどに北谷高校へ単位制の「フューチャースクール」を導入する考えを同校で説明した。不登校経験者や発達障がいのある生徒の学び直しに対応した学校への移行に対し、参加者からは普通科クラスの大幅削減や県内初導入の制度に「実態が見えない」など不安の声が相次いだ。説明会参加者らは、フューチャースクールの必要性に賛同したものの「なぜ北谷高か」「普通科が減る分町外の高校への通学に交通費が掛かる」など不安の声が噴出。12月中に同計画案をまとめる方針にも「拙速だ」「地域の教育力を壊す」と反発が相次ぎ、会は予定より1時間半延長した。

ライブ:知的障害者の「WALKS」、結成20年の記念演奏 香川

毎日新聞 
結成20周年を迎えた知的障害者の音楽療法グループ「WALKS」(高松市)が26日、同市南新町の高松オリーブホールで記念ライブを開き、熱演に約150人の観客が盛り上がった。同市の福祉施設「ワークプラザたんぽぽ」職員の高橋修さん(48)が、知的障害者が参加するスウェーデンのプロロックバンド「EKO」に感動、音楽を通して障害者に自信を持ってもらおうと91年7月に結成した。月2回の練習を重ね、学校や福祉イベントなどで公演してきた。

シンポジウム:発達障害への理解を 奈良

毎日新聞 
子どもの発達障害への理解を深めようというシンポジウム「学齢期の発達障がい児への支援の現状と展望」が26日、奈良市の帝塚山大であった。臨床心理士や医師らが支援のあり方を議論し、約100人が耳を傾けた。シンポでは、大久保千恵・奈良教育大特任専任講師(臨床心理士)が、発達障害と診断された子どもが乳幼児の段階で障害を指摘されたケースが3割にとどまるとの調査結果を示し「気づくことからサポートが始まる」と説明。ソーシャルワーカーとして学校現場で活動している周防美智子・帝塚山大講師は「学校という集団環境の中でこそ、子どもも周囲も成長する。多くの人が関わって支援計画を作ろう」と指摘した。

2011年11月27日日曜日

来月3日、長野市で発達障害セミナー 長野

MSN産経ニュース 
児童や生徒の発達障害を考えようと12月3日、長野市の第一高等学院長野校でセミナーが開かれる。午前10時から始まるセミナーでは、臨床心理士の資格を持つ佐々木尚子氏が講師として参加し、事例などを紹介して、発達障害の児童や生徒との接し方などについて話す。対象は一般の保護者や教職員で参加費は無料。定員は20人で申し込みの締め切りは29日まで。

12月3日発達障害テーマに創作劇 北海道

十勝毎日新聞 
町内の障害者団体でつくる「チャレンジド・ネットワークほんべつ」(新津和也会長)は12月3日、町中央公民館で開く記念事業で発達障害をテーマにした創作劇を上演する。関心が高まる発達障害の特性に理解を深めてもらおうと、劇を用いる道内でも珍しい試み。親の実体験などを基に脚本を仕上げ、出演も地元有志など全て町民の手で作り上げる。創作劇は午後1時半から。記念事業では他に、障害者手帳の活用の説明、各団体の活動紹介のパネル展示などがある。

高次脳機能障害:理解協力求める 県警に家族会 佐賀

毎日新聞 
高次脳機能障害者の家族会「ぷらむ佐賀」のメンバーが25日、高次脳機能障害について、警察官への理解普及への協力を求める文書を県警本部に提出した。県警本部を訪れたのは、犬丸理枝子代表ら3人。当事者が時に、感情をコントロールできずに家族に暴力をふるうなどして警察に出動を依頼したり、悪意なく他人に関心を持って話しかけようとして誤解を招くケースがあることを紹介した。その上で「外見では障害があると分からない当事者も多く、知識を持って対応してもらうだけでも、家族は安心する」と説明。家族らが警察官に直接話をする機会を設けるなど、理解浸透への協力を求めた。

障害者のパン・菓子コンテスト 横浜で90人が腕競う 神奈川

MSN産経ニュース 
知的障害や精神障害のある人がパンや焼き菓子を作って出来栄えを競う「チャレンジドカップ」の決勝大会が26日、横浜市西区の国際フード製菓専門学校で開催された。今年で5回目のコンテストには、全国の障害者のパン・菓子作り施設から64チームが参加。決勝大会は、予選を勝ち抜いた16チームの90人が腕を競った。パン部門は横浜市泉区の「開く会 共働舎」、焼き菓子部門は東京都国分寺市の「万葉の里」が優勝した。

障害者が手打ちそば店 12月1日、徳島駅にオープン 徳島

徳島新聞 
徳島駅構内に12月1日、障害者が製麺から調理、接客まで行うそば店「麺家れもん徳島駅」が開店する。全国のJR駅構内で、障害者が主体となって運営するそば店は初めてという。準備してきた障害者らは「たくさんの人に食べてほしい」と意気込んでいる。そば店を開店させるのは社会福祉法人カリヨン(石井町)。運営する就労移行支援事業所「れもん徳島」で就労訓練を受ける障害者らのために田岡博明理事長が発案、JR側と交渉してきた。営業時間は午前7時から午後7時まで。日曜と祝日が定休日。1日午前10時半から開店記念式典がある。

音色温か、聴衆スマイル 恵庭で障害者バンド公演 北海道

北海道新聞 
視覚障害と知的障害のある4人組のバンド「スマイル4Beat(フォービート)」が、JR島松駅前の夢創館でコンサートを行った。4人が奏でるさわやかな音楽に、来場者は温かな雰囲気に包まれた。10年ほど前から本格的に活動を始め、全道の市町村で公演している。公演数は今回で556回目となった。4人はともに視覚障害と知的障害があるが2、3回、曲を聞いただけで演奏できるという。レパートリーは演歌や民謡からポップスまで幅広く、千曲を超える。

2011年11月26日土曜日

長女監禁致死 母親に懲役3年6月 岡山

山陽新聞 
知的・発達障害のある長女を自宅浴室に閉じ込めて死亡させたとして、逮捕監禁致死罪に問われた母親の岡山市北区北方、無職清原陽子被告の裁判員裁判で、岡山地裁は25日、「しつけの範囲を超えた違法な行為。守ってくれるはずの母親に監禁され、16歳で人生を終えた無念さは察するに余りある」として懲役3年6月(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。弁護側は即日控訴した。浴室に閉じ込めた行為の違法性の有無や死亡との因果関係をめぐり、検察、弁護側の主張が対立。弁護側は「問題行動を見せる娘のしつけや自傷行為を防ぐためで違法ではない」と無罪を求めていた。

障害者雇用、最高の36万人 前年比6.8%増 民間企業

時事通信 
厚生労働省が25日発表した2011年(6月1日時点)の障害者雇用状況によると、民間企業の雇用障害者数は36万6199人で、前年から6.8%増加し、過去最高になった。改正障害者雇用促進法が昨年7月に施行され、前年の数値と単純に比較できないものの、厚労省は「前年までのベースで計算しても4.8%増加しており、企業の障害者雇用は広がりをみせている」としている。全従業員に占める雇用率は1.65%で、過去最高だった前年から0.03ポイント低下した。

ETCの障害者割引制度悪用 千葉県警巡査を逮捕 千葉

MSN産経ニュース 
障害者が同乗していないのに高速道路の割引制度を使ってETC(自動料金収受システム)料金所を通行したとして、千葉県警交通捜査課などは25日、電子計算機使用詐欺の疑いで、県警成田国際空港警備隊所属の巡査、林克幸容疑者=成田市橋賀台=を逮捕した。同制度は、障害者本人が運転をするか重度の障害者が同乗している場合のみ利用できる。制度の不正利用に対する同容疑の適用は全国的にも珍しいという。

島原特別支援学校:南串山分教室の保護者ら、高等部設置を県議長に陳情 長崎

毎日新聞 
島原特別支援学校南串山分教室(雲仙市)の保護者らがこのほど、島原半島西側への高等部設置を県議会の宮内雪夫議長に陳情した。同分教室小中学部には半島西側の児童生徒9人が通う。卒業後は東側の島原市にある本校の高等部や、寄宿舎のある県央の特別支援学校に進学する。陳情書は「本校に通うには約2時間かかり、体力的・精神的負担が大きい」としている。

産直市場型物産館:「おじゃったモール」オープン 鹿児島

毎日新聞 
障害を持つ人たちの就労を支援する産直市場型物産館「おじゃったモールさつま川内館」がこのほど、薩摩川内市入来町浦之名にオープンした。社会福祉法人・ウイズ福祉会(入来町)が運営。山の駅・物産館として、同市やさつま町の農家からの農畜産物や加工食品、甑島から直送される魚介類を販売するほか、県内の障害者授産施設などで作った農産品、加工食品、工芸品などを販売するコーナーも設けている。営業は午前9時~午後6時。第2、第4水曜などが定休。

2011年11月25日金曜日

ディスレクシア:理解して 読み書きに困難伴う学習障害

毎日新聞 
読み書きの流ちょうさと正確さに困難のある学習障害の「ディスレクシア」を取り上げたドキュメンタリー映画「DXな日々--美(び)んちゃんの場合」(谷光章監督)が完成した。早期発見や適切な支援が必要だが、日本では成人になってディスレクシアと診断される人も少なくない。専門の医療機関で、読み書きの正確さと流ちょうさの検査などを組み合わせて診断する。乳幼児検診では発見できず、文字の学習が終わる小学校低学年にならなければ診断確定は難しいという。「研究者の間では、学習障害の中核が『読み書き障害』のディスレクシアで、8割を占めると考えられている」と話す。谷光監督は「非常にユニークな考えを持つディスレクシアの人たちが、才能を生かせる社会を考えていただければ」と話す。

知的障害者サッカー 日韓両チームが熱戦 静岡

静岡新聞 
「第1回日韓知的障害者サッカーフェスティバル in Shizuoka」(同実行委員会、県サッカー協会主催)が23日、静岡市清水区のアウトソーシングスタジアム日本平で開かれ、日韓両国の知的障害者がスポーツを通じて交流を深めた。公式試合では、本県選抜と韓国の仁川特別市選抜が対戦した。青と赤のユニホームを着た両チームの選手たちは大きな声援を背に懸命な表情でピッチを駆け回り、熱戦を展開した。試合に先立ち、清水エスパルスの選手によるサッカー教室や記念撮影もあり、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

障害者にパン作りの楽しさを 神奈川

タウンニュース 
障害のある人たちがパンや菓子づくりの技を競う「チャレンジド カップ」の全国大会が11月26日(土)、西区の国際フード製菓専門学校で行われる。同コンテストは「自立に向けて努力する障害を持っている人たちの励みになれば」と、横浜を中心としたパン・菓子作りの仲間たちが2003年から隔年で開催している。第5回となった今大会は、沖縄県から北海道までの全国64チームの応募があった。9月の書類選考と、10月に行われた製品審査を通過した16チーム(パン部門8チーム、焼き菓子部門8チーム)が最終審査に駒を進めた。

自閉症児の父 講演とライブ 神奈川

タウンニュース 
3人の発達障害児の親でシンガーソングライターのうすいまさとさんが講師を務める南区人権啓発講演会「生まれてくれてありがとう」が12月9日(金)午後2時から南公会堂で行われる。うすいさんは歌手として活動していた2004年、長男が自閉症と診断され、音楽活動を休止。3年後、発達障害児の思いを届けようと活動を再開した。入場無料、直接会場へ。

障害者の製品 フェスタで販売 神奈川

タウンニュース 
東海大学前駅前南口広場で12月3日(土)、NPO法人秦野市障害者事業推進センターと同駅前商店会協同組合の共催で自主製品の展示即売会、ステージイベントなどを盛り込んだ「東海大学駅前フェスタ」が行われる。障害者週間(12月3日〜9日)に合わせて初めて開催されるもの。来場者に障害者に対する理解を深めてもらい、障害者がどんな製品を作っているのか知ってもらうことを目的としたこの催し。市内の障害者事業団体からの声で、今年9月頃から計画されてきた。時間は、午前10時から午後3時まで。

2011年11月24日木曜日

発達障害者の通所施設開所へ 来年1月、県内で初 福井

中日新聞 
大人の発達障害者を専門に受け入れる生活習慣訓練の通所施設が来年1月、福井市御幸4丁目にオープンする。知的障害のない発達障害者に特化した訓練施設は県内初で、全国的にも少ない。他人とのコミュニケーション向上などを目指し、自立や就職につなげていく。これにより、発達障害に悩む人たちのために県内の支援機関が役割分担する「相談」「生活訓練」「職業訓練」「就職支援」という就労への流れが完成する。現在は障害を自ら受け止め、就職に踏み出すまでの“クッション”となる生活訓練の場が未整備だった。県が2009年から関係機関を交えて構築を進め、「完成は全国最初」(県障害福祉課)になる。

原発事故:集団避難の知的障害者73人が福島に帰郷

毎日新聞 
東京電力福島第1原発事故後、千葉県鴨川市の県立鴨川青年の家に集団避難していた福島県内の知的障害者279人のうち73人が23日、約7カ月ぶりに福島に戻ることになった。家族と離れ避難生活を余儀なくされていた入所者にとって、待望のふるさとへの帰還。だが、いずれも9月末に緊急時避難準備区域が解除された南相馬市内の施設入所者で、警戒区域内の施設から避難した206人が戻る見通しは立たず、明暗を分けた形になった。

性的虐待:施設運営法人の嘱託職員、障害者に 預かり金で私物購入も 広島

毎日新聞 
三原市で知的障害者施設などを運営する社会福祉法人の嘱託職員3人が、09年10月から今年6月までに、施設に入所・利用する複数の女性に性的虐待をしたり、預かった金で私物を購入するなど不適正行為を繰り返していたことが22日、分かった。施設側は県に報告せず、県は外部から通報を受け調査している。同法人によると(1)指定障害者支援施設の20代の男性職員が今年6月、自宅アパートに軽度の知的障害がある20代の女性入所者を連れ込み性的虐待行為をした(2)就労継続支援施設の60代の男性職員は昨年11月、軽度の知的障害のある当時10代の女性利用者の体を触るなど性的虐待行為をした(3)指定障害者支援施設の40代の女性職員は09年10月から昨年6月までの間、女性入所者から預かった金で男性用Tシャツなど6点約9000円分の私物を購入していた--という。

障害者就労、住民との交流の場 当別に共生型農園開業 北海道

北海道新聞 
NPO法人「ゆうゆう」は20日、町内太美町1481に、障害者就労のレストランと地域住民の交流の場を併設した当別町共生型コミュニティー農園「ぺこぺこのはたけ」を開業した。プレオープン期間として飲み物のみの販売だが、12月5日に本格オープンし、和食ランチを始めるほか、来年からは農園で収穫した野菜も提供する計画だ。営業は、平日の午前10時から午後6時。本格オープン後は、地元食材を使った和食膳をランチタイムに提供する。当面、障害者3、4人とスタッフ2、3人が店を切り盛りする。既に地域住民による準備会も設立され、木工品やクリスマスツリーの飾り作りなどの子ども向けイベントや、豆腐作りなどが企画されている。

子どもら元気にダンス、障害者支援でイベント 神奈川

カナロコ 
知的障害者の教育や就労支援を行い、共に生きる社会を目指すイベント「ゆうきのつばさ2011」(同実行委員会主催、神奈川新聞社など後援)が23日、横浜市港北区のトレッサ横浜で開幕した。初日は歌手らによるステージや、ダウン症の子どもたちのパフォーマンスが披露され、会場は熱気に満ちていた。27日まで。日本初という知的障害児のタレント事務所に所属する、子どもたちのダンスパフォーマンスも飛び出し、会場は笑いと歓声に包まれた。27日までの5日間は、毎日さまざまなゲストが来場。

HAHAHAキャラバン隊「笑いと体験」講演奔走 奈良

毎日新聞 
自閉症の子どもを持つ母親たち11人が「奈良HAHAHAキャラバン隊」を昨年春に結成、県内各地で講演している。「自閉症のことをもっと知ってもらいたい」と、今までにPTAの勉強会や中学校など約40カ所で講演してきた。ジョークや体験を交えて、楽しみながら理解できるようにしているのが特徴で、参加者からは「自閉症の人が身近に感じられた」と好評だ。同隊が大事にしているのが「笑い」と「体験」。前に映した大きな豆大福の画像を、ペットボトルの筒を通して見てもらい、何かを当てるクイズ。「自閉症の中には、このように一部しか見えない限定的な視野を持っている人もいる」と説明すると、参加者は真剣な表情で聞いていた。

陶芸でピクニック! 7障害者施設の利用者が作品展 京都

京都新聞 
京都市内にある7つの障害者福祉施設の利用者による陶芸作品の展示会「陶あそび 秋の楽しいピクニック」が22日、京都市右京区のぶらり嵐山で始まった。動物や自然の風景をイメージした作品が並び、訪れる人たちを楽しませている。陶器を作る施設が集まって座談会を開く中で、作品展の企画が持ち上がった。展示会はNPO法人京都ほっとはあとセンターの市内加盟施設が主催し、約300点を出展した。25日まで。午前10時~午後5時。23日はぶらり嵐山前で販売会も開く。

2011年11月23日水曜日

母親に懲役5年を求刑 岡山・長女監禁致死裁判

山陽新聞 
知的・発達障害のある長女の麗さん(16)を浴室に閉じ込め死亡させたとして、逮捕監禁致死罪に問われた母親の岡山市北区北方、無職清原陽子被告(38)の裁判員裁判論告求刑公判が22日、岡山地裁(森岡孝介裁判長)であり、検察側は「手足を縛って全裸で立たせた行為はしつけの範囲を逸脱している」として懲役5年を求刑した。弁護側は「問題行動を見せる娘のしつけであって違法性はない」と無罪を求めた。判決は25日の予定。

横領:障害者の預金614万円を 保佐人の男起訴 福井

毎日新聞 
福井地検は21日、保佐人の立場を悪用して知的障害のある男性の預金614万円を横領したとして、名古屋市北区、無職、中村利夫容疑者を業務上横領容疑で逮捕、起訴したと発表した。起訴状などによると、中村被告は福井家裁武生支部で男性の保佐人に選任され、03年1月から財産を管理していた。07年12月~08年9月、男性の父親の遺産636万円のうち計614万円を預金口座から勝手に引き出し、生活費などに充てたとされる。

企業に特別支援校の技術紹介 広島

中国新聞 
福山市駅家町の福山北特別支援学校は21日、経営者たちに生徒の技術や学ぶ姿を紹介し、生徒の就職への理解と協力を広める「企業の参観日」を開いた。経営者と生徒の面談も初めて実施した。福山、府中、笠岡3市の鉄工業や介護業などの7社8人と広島県中小企業家同友会の事務局員2人が同校を訪れた。高等部職業コースの生徒が、プロ用の道具で洗車と床窓清掃の作業学習に取り組む姿などを1時間にわたって見学。教諭から「技術だけでなく、あいさつも重視しています」と説明を受けた。10年度の同校高等部の卒業生29人のうち、就職したのは7人だった。

現場から記者リポート:特別支援の生徒急増 全日制高と“共学” 滋賀

毎日新聞 
県内の特別支援学校の生徒が急増している。県によると、00~10年の増加率(約1・8倍)は全国1位。「大規模化への対応とノーマライゼーション教育の推進」を理由に、県は全日制高校の校舎内に養護学校の一部を設置する案を示している。高校に併設された、全国でも珍しい特別支援学校が甲賀市にあると聞き、交流の様子を取材した。07年に軽度の知的障害者を対象に設置された甲南高等養護学校(生徒数55人)では、校舎を共有する甲南(同333人)と制服や校訓を統一している。両校の生徒は委員会活動や体育祭などで交流し、高等養護の約3割の生徒が甲南の部活動に参加している。

丁寧な仕事ぶりが人気 浜松で障害者運営のお好み焼き店 静岡

中日新聞 
浜松市中区早出町の馬込川沿いの住宅街に今年2月、知的障害者10人で切り盛りするお好み焼き店「こなこな」がオープンした。障害者にきちんと賃金が払える職場を作りたいとの支援者の思いに応え、丁寧な仕事ぶりのお好み焼きが人気を集め店は軌道に乗りつつある。障害者に配慮はしても特別扱いはしない。小田さんは「経営の視点で商品力を高め、お客さんを増やし、皆が生活できる賃金を払いたい」と言う。現場で指導する同法人統括課長の長谷川行信さんは「少しずつできる仕事が広がり、自信をつけてきた」と見守っている。こなこなの営業時間は午前11時~午後2時(昼の部)、午後5時~9時(夜の部)。月曜休み。

陶芸展示即売会:障害者が丁寧に制作 近鉄百貨店で 和歌山

毎日新聞 
障害者が制作した個性あふれる陶芸の展示即売会「土と遊ぶ-わたくしたちの陶芸展-」が、和歌山市友田町の近鉄百貨店和歌山店5階催事場で23日まで開かれている。県福祉事業団が運営する障害者支援施設「由良あかつき園」(由良町吹井)と「南紀あけぼの園」(上富田町岩田)の知的障害者や自閉症患者ら約40人が作った皿や花瓶、オブジェなど。価格は100~7000円で収益は利用者に配分する。入場無料。

コーヒー職人、障害者喫茶店で65年の経験伝える 京都

京都新聞 
知的障害者による喫茶店「リ・ブラン京都中京」が21日、京都市中京区三条通油小路東入ルに開店した。接客・技術指導は「コーヒー職人」として全国にファンの多い猪田彰郎さん=右京区。65年間にわたるコーヒー人生の花道を飾ろうと、80歳までの1年間、手伝うことにした。「コーヒーの味わいに皆の真面目さがにじみ出ている。望んでいた仕事に出会えた」と話している。楠本理事長は「いい先生をお迎えできて、スタッフは幸せ。地域に溶け込んだ店にしたい」と喜ぶ。

松江・来年のえと「辰」の張り子作り急ピッチ 島根

山陰中央新報 
今年も残すところ1カ月余り。松江市内の授産施設では、来年のえと「辰(たつ)」の張り子作りが急ピッチで進み、緑と赤の2種類の張り子が正月ムードを醸し出している。同市打出町の「障がい者支援施設授産センターよつば」。20年ほど前から家内安全を祈る正月の縁起物として張り子の製作を始めた。施設利用者の9人が年内に500個を手作りする。

2011年11月22日火曜日

容疑者、被告の知的障害把握 日弁連がチェックリスト作成

西日本新聞 
逮捕、起訴された人の人権を守る弁護士として、容疑者や被告に知的障害や発達障害がある可能性に早く気付くことができるよう、日本弁護士連合会は接見時に活用できる簡単なチェックリストを作成した。法務省によると、罪を犯した人の2割以上は知的障害が疑われる。リストを活用してもらうことで、障害に応じた弁護や福祉との早期連携を目指す。国選弁護の登録をする約2万人に配るほか、新人弁護士の研修でも使う。日弁連刑事弁護センターが各弁護士会を回る際に担当者がリストを説明する。委員長の川島志保弁護士は「容疑者や被告に早い段階で接する弁護士の役割は大きいのに、障害者への問題意識は差があった。リストを手掛かりに自覚を持って弁護をしてほしい」と話す。

長女監禁致死 被告人は終始無言 岡山地裁公判で取り調べ映像公開 岡山

山陽新聞 
知的・発達障害のある娘を低体温症で死亡させたとして、逮捕監禁致死罪に問われた母親の岡山市北区北方、無職清原陽子被告の裁判員裁判第3回公判が21日、岡山地裁(森岡孝介裁判長)で行われた。体調不良を理由に審理予定になかった被告人質問が急きょ実施されたが、清原被告は終始無言で、検察側は取り調べの映像などを公開した。弁護側によると、清原被告は長女麗さんの死や逮捕のショックなどが原因で「解離性障害」と診断され、会話できない状態という。被告人質問は検察側の請求で決まった。

チャレンジド・アーツ展(第11回佐賀県障害者作品展)を開催します 佐賀

News2u.net 
県では障害のある方に対する県民の理解を進めるため、国の「障害者週間」を含む約1ヶ月(11月12日~12月11日)を「障害者月間」と定め、市町をはじめ障害福祉団体などと一体となり、各種の啓発事業に集中的に取り組んでいます。この取組みの一環として、障害者の創作意欲の向上と社会活動への参加を促進するため、下記により「チャレンジド・アーツ展(第11回佐賀県障害者作品展)」を開催します。
  • 日時 11月19日(土曜日)~11月27日(日曜日)午前10時~午後5時
    ただし19日は表彰式のため一般展示は午後1時から午後5時までとなります。
  • 会場 イオン佐賀大和店 2階イオンホール
  • 作品種目 書、絵画、写真、工芸、手芸、和・洋裁、作文、ポスター

2011年11月21日月曜日

1文字ずつ手作業で印字 英訳の中尊寺願文Tシャツ 岩手

岩手日報 
一関市大東町大原の障害者福祉サービス事業所室蓬館(しっぽうかん)(金野育朗施設長)は、「中尊寺落慶供養願文(がんもん)」を英訳したTシャツの印刷を手掛けている。利用者が一文字一文字丁寧に転写。利用者の丹念な手仕事が、奥州藤原氏初代清衡の平和思想PRを後押ししている。室蓬館の20代男性利用者が、アルファベットの小さな文字に沿って、金色のシートをナイフで切り取り、Tシャツに熱転写する。手先の器用さと根気が必要で1日に制作するのは5枚程度。シルクスクリーンでの印刷も行うが、熱転写の方が仕上がりが良く長持ちするという。毛越寺、中尊寺の売店などで販売している。

「震災と自閉症児」考える 盛岡でシンポ 岩手

岩手日報
世界自閉症啓発デーin岩手(県自閉症協会主催)は19日、盛岡市三本柳のふれあいランド岩手で開かれた。「被災時の支援と今後の課題~東日本大震災の現状から~」と題したシンポジウムでは、自閉症の子を持つ親や福祉関係者らが発達障害のある子を取り巻く現状を報告し、支援の課題や方向性を考えた。宮古圏域障がい者福祉ネット「レインボーネット」の高屋敷大助相談支援員は震災時の障害者支援活動を振り返り、「緊急時、避難所で障害者をカバーするのも限界があるのは確か。障害者専用のスペースや福祉避難所拡充など平時からの準備が必要」と訴えた。

足利 ココ・ファーム収穫祭に4000人 全国からファン集う 栃木

下野新聞 
田島町の知的障害者施設「こころみ学園」のワイン醸造場「ココ・ファーム・ワイナリー」で19日、新酒を味わう恒例の収穫祭が始まった。あいにくの雨となったが、全国各地から訪れた約4000人のファンでにぎわった。収穫祭は今年で28回目。昨年末に亡くなった川田昇園長が園生らと共にブドウ畑を整備し、ワイン作りを始めてから53年目となる。この日は、傾斜38度のブドウ畑が、雨をしのぐブルーシートや傘で埋め尽くされた。敷地内には市内のレストランなどが出店し、ジャズ演奏も行われた。

2011年11月20日日曜日

皇太子さま、福祉施設へ「育樹祭」でご来県 奈良

MSN産経ニュース 
皇太子さまは19日午後、奈良市で20日に開かれる「第35回全国育樹祭」の式典出席のため来県された。障害者福祉施設「たんぽぽの家」(同市)を視察され、隣接する「アートセンターHANA」では、施設利用者らの演劇グループ「くらっぷ」の活動を見学された。グループのメンバーたちはこの日、フランスの劇作家、サミュエル・ベケットの戯曲「ゴドーを待ちながら」をアレンジした作品の稽古中で、皇太子さまは「練習は楽しいですか」などと声をかけられた。

岡山・長女監禁死:裁判員裁判 母親「後悔している」検察側、調書読み上げ 岡山

毎日新聞  
知的障害のある長女を浴室で死亡させたとして逮捕監禁致死の罪に問われている北区の無職、清原陽子被告に対する裁判員裁判が18日、岡山地裁(森岡孝介裁判長)であった。清原被告が「後悔している」と述べた供述調書が読み上げられた。死亡した長女麗(れい)さん=当時16歳=が通っていた高等支援学校の担任教諭は「麗さんの言葉を“SOS”と受け止めた」と証言した。

発達障害 県が研究機関 高知

読売新聞 
自閉症や注意欠陥・多動性障害(ADHD)など発達障害の子どもの診療体制を充実させるため、県や県立療育福祉センター(高知市若草町)、高知大などは来年4月、同センターに研究機関を設置する。発達障害研究の先駆者、スウェーデン・ヨーテボリ大のクリストファー・ギルバーグ教授(児童青年精神医学)が協力し、県内の精神科医や小児科医が定期的に集まり、臨床研究などを通じて専門医としての力をつける。センターの名称は「高知ギルバーグ発達神経精神医学センター」。18日に県庁で、ギルバーグ教授が同センターを指導・助言する協定を尾崎知事と結んだ。調印式でギルバーグ教授は「取り組みを通じて発達障害の子どもや親のサポート策を考えていきたい」と話し、尾崎知事は「発達障害研究の最先端を担う機関になれば」と期待を込めた。

発達障害児の学習支援 姫路のリンクス開設1年 兵庫

神戸新聞 
気が散りやすく、集中力が長続きしないため、授業にも遅れがちになる。そんな発達障害のある子どもを支える学習塾「リンクス学習サポート」(姫路市飾西)が開設から1年を迎えた。「怠け者」や「我慢が足りない」などと誤解されることが多い子どものため、独自の教材などを用意し、個別指導を続ける。地元FMラジオで発達障害児の育児情報番組を制作する吉田真樹子さんが、取材を通じて学習支援が必要と感じ、昨年10月に専門の学習塾を開設。発達障害と診断された小中学生ら約15人に個別指導している。「(発達障害という)診断のあるなしに関わらず、悩んでいる方は、まず相談してほしい」と呼び掛けている。問い合わせはリンクスのホームページで。

肢体不自由児自立へ「教科書」作成 横浜の特別支援学校 神奈川

朝日新聞  
横浜市南区の市立中村特別支援学校(佐塚丈彦校長)の教員が、肢体不自由児の「自立活動」の授業の“教科書”を自ら作り上げた。その取り組みが評価され、同校は第42回博報賞(博報児童教育振興会主催)を受賞した。教科書「わたしたちのうんどう」は、うんどう指導部の西郷建彦教諭ら3人が中心になって作った。手や足の感覚を磨いたり、上手な呼吸法を身につけたりする訓練方法を、イラストや人形の写真などを交えて視覚的に紹介している。いずれも子どもたちが一斉に取り組める内容になっている。

高等支援学校の校名は「琴の浦」 鳥取

朝日新聞 
県教育委員会は18日、2013年4月に琴浦町に開校予定の高等特別支援学校の校名を「県立琴の浦高等特別支援学校」に決定したと発表した。公募72件の中から選考委員が決めた。同校の定員は3学年で計120人。知的障害者のうち比較的軽度な生徒に職業教育をする。学科名も「生産流通科」と「サービスビジネス科」に決定。農業、食品衛生、流通、サービス(接客・介護)、ビルメンテナンスなどを体験しながら学べるという。

柔和な笑顔に親近感 障害理解へ、ダウン症児の写真展 奈良

毎日新聞 
ダウン症などの子供たちの写真を集めた「障害のある子どもの笑顔展」が18日、奈良市高畑町の奈良教育大学術情報教育研究センター教育資料館で開幕した。作品は特別支援教育を学ぶ同大の学生10人が、奈良市を中心に活動する、ダウン症の子供を持つ親の会「バンビーナ21」などと交流して撮影。子供たちが、学生と遊ぶ中で見せる自然な笑顔の作品約50点が展示されている。27日まで。入場無料。午前10時~午後5時まで。

湖国の人たち:オピニオン'11 池谷正晴さん 滋賀

毎日新聞 
自閉症の澤田真一さん=草津市=が作り出すトゲトゲ生物の焼き物が注目を集めている。欧州で関心が高い「アール・ブリュット」の展覧会にも出展され、豊かな表情と独創性は見る人をひきつけた。アトリエは栗東市の山中にある「なかよし福祉会」の掘っ立て小屋。作品を生み出す環境作りについて、11年間陶芸指導を続ける池谷正晴さんに語ってもらった。

2011年11月19日土曜日

成人の2.1%が発達障害の一つ「ADHD」 浜松医大などが調査

中日新聞  
浜松医科大と浜松市は17日、発達障害の一つで成人期の注意欠陥多動性障害(ADHD)がある人の割合や傾向を共同調査し、協力した市民の2・1%がADHDにあたると結論づける研究結果を発表した。成人期のADHDは日本では現状把握や治療法が未確立で、調査は国内で初めて。結果から、浜松市では約8000人が成人期のADHDと推測でき、浜松医科大の中村和彦准教授は「全国的にも同様の割合や特徴があると見ていい」と見解を述べた。

発達障害の治療薬を共同開発へ 塩野義製薬とアイルランド企業

MSN産経ニュース 
塩野義製薬は18日、アイルランドのシャイアーと、幼少期に発症する発達障害のひとつである「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」の治療薬について、日本国内における共同開発や商業化に関する契約を結んだと発表した。共同開発からおおよそ5~7年後の販売開始を目指す。シャイアーが米国で販売している2種類の治療薬をもとに、両社が日本国内用の製品を開発する。売上額に応じたロイヤルティー(特許権などの使用料)を、塩野義がシャイアーに支払う。

創立者の魂胸に収穫祭 足利・ココファームワイナリー

読売新聞
栃木県足利市田島町の知的障害者更生施設「こころみ学園」の園生らがブドウの栽培や瓶詰などを行っているワイン醸造場「ココ・ファーム・ワイナリー」で19、20日、恒例の収穫祭「ハーベスト・フェスティバル」が開かれる。昨年12月に創立者の園長が亡くなり、東日本大震災と原発事故で風評被害などに見舞われたが、園生たちは「今できることを一生懸命やろう」と気丈に準備を進めている。収穫祭は、両日とも午前10時半~午後3時半。参加料3000円で、ワインやジュースを楽しめる。敷地内に24のレストランが出店し、特設ステージで演奏会などが行われる。

仙台の障害者施設に電子ピアノ届く 再建施設で活用へ 宮城

河北新報 
東日本大震災の津波で被災した仙台市の知的障害者就労支援事業所「まどか荒浜」に、熊本県から電子ピアノが届けられた。障害の有無を超えて音楽を楽しむ「とっておきの音楽祭」が3月に熊本市で開かれ、主催者が会場で募った寄付金を活用してプレゼントした。まどか荒浜の利用者らは「楽器があると元気が出る」と喜んでいる。主催した「オハイエくまもと」(入部祥子会長)は音楽祭で集まった200万円のうち、80万円を宮城県共同募金会に寄付。残りは障害者施設への物資支援に充てることを決め、第1弾として、あんべさんの橋渡しで、まどか荒浜に電子ピアノを贈った。

障害者芸術祭 18日開幕 福岡

西日本新聞 
北九州市や近郊に住む障害者が、日ごろから取り組んでいる歌や絵画などを披露する第4回北九州市障害者芸術祭が18日から、戸畑区汐井町のウェルとばたで開かれる。「障害者に芸術発表の場を」と、市と財団法人北九州市身体障害者福祉協会などが主催。公募で集まった写真や書道、手芸など約100点を展示する。20日午後2時からは、全盲の落語家桂福点さんの公演や、知的障害がある福岡都市圏在住の若者7人でつくるバンド「ピュアハート」の演奏、ダウン症児らの民謡舞踊のステージイベントも開催される。入場無料。25日まで。

2011年11月18日金曜日

長女監禁致死裁判で無罪主張 岡山

山陽新聞 
岡山市で2月末、知的・発達障害のある清原麗さん(16)が、自宅浴室で裸のまま立たされ死亡した事件で、逮捕監禁致死罪に問われた母親の同市北区北方、無職清原陽子被告の裁判員裁判初公判が17日、岡山地裁(森岡孝介裁判長)であり、弁護側は「正当なしつけだった」と無罪を主張した。

冒頭陳述で検察側は、清原被告は中学から問題行動を見せ始めた麗さんを叱責(しっせき)する際、「顔を殴ったり手首をビニールひもで縛り長時間立たせた」と指摘。事件当日の状況は「そろばん塾の帰りに盗み食いをしたと考えた。麗さんは母親への恐怖心などで逃げ出せなかった」と述べた。

一方、弁護側は「問題行動は口頭注意では直らず、清原被告の行為は“愛のむち”。懲戒権行使の範囲内だ」と強調。「麗さんは自ら浴槽内に入り、水に漬かって死亡した」と、監禁と死亡の因果関係を否定した。

パラオ、発達障害者とイルカの触れ合い

時事通信 
ダイビング以外の観光の目玉になるようにと、2000年7月、実業家の故盛田昭夫氏の子息がイルカ研究施設「ドルフィンズ・パシフィック」を非営利企業(Non-Profit Corporation)として創設した。この施設では観光客がイルカと触れ合うだけでなく、自閉症など発達障害者を対象とした「フィール・ドルフィンズ」というプログラムが設けられている。「フィール・ドルフィンズ」は療法に重きを置く「イルカセラピー(イルカ介在療法)」とは一線を画し、パラオの自然の中、リラックスしてイルカと触れ合う「アクティビティー(イルカ介在活動)」を実践している。

障がい者と支援者が共に“創る”!「工房しょうぶ」のクラフトワークとフラットな未来 鹿児島

Greenz 
鹿児島市にある「工房しょうぶ」から生まれた、個性豊かなペーパーバッグ。このほか、刺繍アート、木製家具など、ユニークなプロダクトやアート作品が次々と生み出されています。「工房しょうぶ」は、クラフトワークやアートを通じて、障がい者と社会をつなぐプラットフォーム。1985年頃から、それまでの下請け作業所の体制を転換させ、障がい者の独創的な感性と創作活動をベースに、オリジナルのプロダクトを製作。刺繍を中心とする「nui project」をはじめ、木工、陶器、和紙といったクラフトワーク、ドローイングや彫刻などのアート制作、パン、そば、パスタのような食のジャンルにいたるまで、その活動を広げています。

デザイナー・中小経営者らが力合わせて、廃材加工しブローチ商品化 神奈川

カナロコ 
木型工場から出た廃材をおしゃれなブローチに加工して商品化しようと、中小企業の経営者とデザイナー、障害者が横浜で挑んでいる。立場が違う若い3者が「出会う」ことで新たな価値を提案するとともに、障害への理解を深めてほしいとの願いを込めている。最終的に仕上げるのは若者の就労支援を行うK2インターナショナル(横浜市磯子区)。K2グループの就労継続支援B型事業所「フェロップ」を利用する精神・知的障害を抱える3人が紙やすりを使って表面の仕上げに挑戦し、慣れない手つきながら熱心に取り組んだ。事務局長・福島竜さんは「障害者にとってコラボでの社会参加はモチベーションの向上につながる。働くことや自立に悩む若者たちへの理解が深まってくれれば」と話している。

大丸心斎橋店で「テミルプロジェクト」知的障害者と有名パティシエがコラボ 大阪

なんば経済新聞 
大丸心斎橋店(大阪市中央区心斎橋筋1、TEL 06-6271-1231)北館地下1階入り口横で11月16日、知的障害者と有名パティシエがコラボレーションし作ったスイーツを販売する「テミルプロジェクト」の催事出店が始まった。有名パティシエが開発したレシピを基に、社会福祉法人などの施設に勤務する知的障害者がスイーツを作り、人気絵本作家やイラストレーターによるパッケージデザインで商品を包み販売する。これにより最低賃金の確保をしようというビジネスモデルが評価を受け、2011年度のグッドデザイン賞を受けた。

障害者施設に販売所提供 菖蒲南部産業団地協議会 埼玉

埼玉新聞 
菖蒲南部産業団地(久喜市)内の4社でつくる「菖蒲南部産業団地協議会」は、障害福祉サービス事業所を支援しようと、地元でパンの製造販売を行っている「アルト・ボラルあおぞら」(同市菖蒲町)に、パンの販売場所を提供する。同協議会は今月1日設立。団地内に事業所を持つYKKAP、トナミ運輸、大和物流、ホンダパーツ日商の4社で構成する。共通課題の解決や、福祉施設との連携、周辺自治体会との意見交換会、地元の小中学生の工場見学の受け入れなどを行っていく。

刺繍「ゲルニカ」 色鮮やか 三重

朝日新聞 
伊賀市上野中町の「Cafe・wakaya」で、知的障害者の通所授産施設「やまなみ工房」(滋賀県甲賀市)の作品展「OK・GOOD!ハッピーで行こうぜ!」が開かれている。絵画や刺繍(ししゅう)、陶芸や粘土作品など約270点が展示されている。メンバー約20人が作った絵画約20点、陶芸・粘土約200点、手工芸50点が並べられている。刺繍作品では、糸で編み上げた「ゲルニカ」や「モナリザ」といった色彩豊かな作品もある。27日まで。午前11時~午後5時(月曜休み)。

2011年11月17日木曜日

子供への向精神薬投与が急増 12歳までは処方しないのが常識

NEWSポストセブン 
日本では小学生、中学生にまで向精神薬が投与されている実態がある。専門医が子供に向精神薬を処方している割合を見ると、就学前から投与する医師が約28%、小学校低学年からが約26%となり、それらを含め高校生までに処方する医師は約73%いる。本来『発達障害』と診断されるべきで薬の必要のない子供が『初期の統合失調症』と誤診されて、向精神薬を処方されるケースが実に多い。その場合、診断・治療法が間違っているので当然効果はなく、薬の副作用にだけ苦しめられることになります。そもそも『落ち着きがない』『問題を起こす』といった子供の行動をすべて医療の問題とみなして教師が精神科や心療内科の受診を勧める背景には、本来学校の持っていた教育機能が低下している面があります。

グッドデザイン賞:障害者雇用しコチョウラン栽培 群馬

毎日新聞 
三洋電機の特例子会社・三洋ハートエコロジー群馬事業所(大泉町住吉)のコチョウラン栽培事業が、優れた工業製品やビジネスモデルを選ぶ今年度のグッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)を受賞した。身体・知的障害者を雇用して自立を支援する取り組みと、高品質の生産システムが評価された。同事業所は04年に設立され、09年秋から市場向けのコチョウラン栽培を始めた。敷地約2000平方メートルに4棟の育成・栽培室を整備。約40人の従業員のうち知的障害者は21人を占め年間約5万株のコチョウランを全国に出荷している。

障害者、自然体で喜劇 神奈川

朝日新聞 
川崎市で10月に開催された「KAWASAKIしんゆり映画祭」で、ダウン症の男性が主演したコメディー映画が公開された。監督を務めた兄が映し出す障害者の自然体の姿に「健常者との懸け橋になる映画」という声が寄せられている。題名は「39(サンキュー)窃盗団」。心神喪失者の不法行為を罰しないと定めた刑法39条にちなんだ。監督は東京都町田市の押田興将(おし・だ・こう・すけ)さん。知的障害があるダウン症の主人公キヨタケを演じた実弟の清剛さんもダウン症だ。

法廷の録画 証拠採用 知的障害ある被告の真意は? 佐賀

西日本新聞 
知的障害のある男性が選挙ポスターを破ったとして公選法違反の罪に問われた佐賀地裁(若宮利信裁判長)の公判で、地裁は法廷での男性の様子をDVDに録画し証拠として採用した。15日の公判では、この録画などを基にした精神科医の鑑定結果が採用された。争点は男性の責任能力と訴訟能力。法廷の録画の証拠採用は異例で、迎合的な受け答えをしやすいともいわれる知的障害者の真意を慎重に見極める取り組みといえる。

東北の特別支援学校 支援活動の成果報告 茨城

朝日新聞 
養護、盲、ろう学校など県内の特別支援学校の先生21人で始めた東北の被災3県の特別支援学校への支援が、実を結び始めた。県庁で15日、支援プロジェクト「IBARAKI TOGETHER~ミンナデトモニ~」の報告会があり、来年度も活動を継続する方針などを確認した。21人は30代が中心。教職経験10年以上の教員を対象に、企画力や実践力などを養う今年度の県の研修参加者だ。

2011年11月16日水曜日

障害児支える地域の絆 震災、原発事故…… 避難生活で大切さ浮き彫り

西日本新聞 
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故では、発達障害のある子どもも数多く被災し、避難生活を強いられた。学校や地域に見守られ、新たな一歩を踏み出す家族がある一方、避難先で孤立を深める母親もいる。震災を通じ、地域の絆の大切さが浮き彫りになった。「普段から子どもの存在を知ってもらうのが大事。日常の在り方が非常時の支えになる」と話す高橋さんは「『つらかった』で終わらせず次に伝えたい」と、自分や浅野さんら親たちの体験を「大震災 自閉っこ家族のサバイバル」(ぶどう社刊)にまとめた。

テレ東『カンブリア宮殿』が大反響! 人間の幸せとは

ZAKZAK 
日本理化学工業 大山泰弘会長(78)
人間の、究極の幸せとは何なのか。知的障害者の雇用に取り組み、ベストセラー『日本でいちばん大切にしたい会社』やトーク・ドキュメンタリー番組『カンブリア宮殿』で注目されたリーダーの哲学が、「幸せ=経済成長」ではないことを教えてくれる。4つの幸せを言い換えると、人間は皆、愛されることを求めているのだと思う。愛されるために、まず、周囲に褒められる存在となり、人の役に立ち、必要とされるまで努力しなさい。そうすれば必ず愛されますよ、ということでしょう。じっと待っていても愛されはしません。自分から働きかけなければいけないのです。

障害者のグループホーム 市営住宅を貸し出しへ 本年度から福岡市 福岡

西日本新聞 
福岡市は、障害者たちが社会福祉法人などの支援を受けながらアパートなどで一緒に暮らすグループホームやケアホームとして、市営住宅を貸し出す。開設意欲を持ちながら、場所探しに悩む事業者に設置を進めてもらうのが狙い。本年度からの3年間で毎年度4戸ずつ計12戸(36人分)の開設を目指す。事業者の求めで西区の市営住宅3戸を貸している例はあるが、障害者支援策の充実に向け、積極的に貸し出すことにしたという。設置が進まない一因として同課は、不動産業者や近隣の住民から理解が得られず、事業者が開設を諦めるケースが少なくないことを挙げる。担当者は「グループホームと聞くと大型の施設だと誤解されがちだが、地域住民と同じように障害者が暮らす家だということを住民に説明したい」と話している。

来春、和歌山市に「第二こじか園」開園 和歌山

わかやま新報 
知的障害児通園施設「こじか園」(和歌山市上黒谷)を運営する社会福祉法人一麦会(田中秀樹理事長)は、移転した市立杭ノ瀬保育所の旧園舎を市から購入し、来春「第二こじか園」(定員30人予定)を開園する。同会は12月10日、同市手平の和歌山ビッグ愛大ホールでチャリティーコンサートを開き、購入資金などの協力を呼び掛ける。同会によると、市では毎年100人前後、障害のある子どもが見つかるが、市内に通園施設が2園(合わせて定員60人)しかないため、不足している状態だという。同会は「子どもたちが適切な療育を受け、友達と一緒に毎日生き生き過ごす通園施設づくりにご協力ください」と呼び掛けている。

2011年11月15日火曜日

障害福祉施設の製品販売 渋谷公会堂 東京

MSN産経ニュース 
東京都渋谷区内の障害福祉施設を利用する人たちが作ったバッグ、ポーチ、アクセサリーなどの自主製品が、渋谷区宇田川町の渋谷公会堂の地下1階売店で販売されている。服飾雑貨のほか、印鑑ケース、ブックカバーなどの文具類、コースターなどを販売している。収益は主に障害者への工賃として還元される。渋谷区は「工賃収入が増えれば、施設利用者の自立につながる。ぜひ買いに来て」と話している。販売時間は午前11時~午後4時。

施設の製品 託され20年 茨城

朝日新聞 
福祉施設を利用する障害者らが手作りした工芸品やクッキーなど売る店「ハーネス」が今月、創業20周年を迎えた。水戸市千波町の県総合福祉会館内に1991年に開店。県の補助金を受けながら、現在は県内51の福祉施設から製品の販売を請け負っている。運営する県心身障害者福祉協会によると、売り上げは年間300万円ほど。ハーネスの創業時から干しシイタケを納品してきた障害者支援施設「愛の里」(笠間市大橋)の森重正副施設長は「販売網が無いなかでやっている私たちにとって、ハーネスの存在は貴重」と話す。

共生願い商店街探検 盛岡で一関のNPO法人 岩手

岩手日報 
一関市のNPO法人岩手発達サポートセンターえぇ町つくり隊(熊本葉一代表)は12日、盛岡市肴町の肴町商店街で「えぇ町盛岡肴町探検隊」を初めて実施した。自閉症児者がスタッフらと一緒に買い物しながら、啓発ポスターやステッカーを配布。自閉症児者と周りの人々が相互理解を深めながら、障害を持つ人への理解と応援を商店主らに訴えた。

2011年11月14日月曜日

日曜ひろば:Swimming ピュアネット主宰、北端芳子さん 石川

毎日新聞 
「はい、お顔つけて」ーー。プールでバタ足をする生徒の手を引きながら、北端芳子さんが根気よくかける声が響く。公営プールなどで、発達障害や自閉症を抱える人たちを対象にした、全国でも珍しい水泳教室を運営している。教室の難しさや、障害者の水泳を取り巻く環境について聞いた。障害を持つ生徒とコミュニケーションすることは難しい。でも、結局は「心」です。人と会話できない生徒でも、一生懸命に根気よく話しかけてあげることで、心を開いて答えてくれる。「心が通じた」と感じる瞬間に幸せを感じます。水泳のレッスンでは技術だけでなく、礼儀を重視します。まず、あいさつができるようになることが大切。他の利用者に負担にならないように振る舞えたら、どのプールでも通えるはず。そうなるよう、希望を持って指導しています。

応援団たくさんいますよ 周囲に支えられて成長 相手への思いやり大切

読売新聞 
自閉症の息子さんが起こすパニックについて悩む大阪府のお母さんの手紙に、30通以上の反響をいただきました。多かったのは、実体験に基づくアドバイスや励ましでした。多くの方が、気持ちを落ち着かせる呼吸法や、自閉症の本、具体的な場面を設定した訓練方法など、さまざまな対策を挙げてくださいました。一部しか掲載できず、申し訳ないのですが、投稿主のお母さんには詳しくお伝えしました。早速、いくつかのご助言を試してみるそうです。「励ましに、涙が出そうになりました。前を向けそうです。子供の成長を信じて一歩一歩進みます」と感激しておいででした。

障害者福祉に尽力の2氏1団体表彰 糸賀一雄記念財団 滋賀

中日新聞 
障害のある人のために尽くした人らをたたえる糸賀一雄記念賞、記念奨励賞の授賞式が12日、大津市内であった。障害のある子どものための福祉施設「近江学園」を創設した故糸賀一雄氏の意志を受け継ぐ人材を育成しようと、糸賀一雄記念財団が毎年賞を贈っている。記念賞に全日本視覚障害者協議会相談役の藤野高明さんが選ばれた。藤野さんは事故で両手を失い、両目を失明。大阪市立盲学校の教諭として子どもたちを指導してきた。記念奨励賞には、障害のある子どもの「わいわい絵画教室」代表の竹内由里子さんと甲賀市の障害者ソフトボールチーム「しがらっき~ず」(監督・小倉繁昌さん)が輝いた。

障害者虐待防止法で学習会 危機管理 支える側にも 千葉

東京新聞 
「もし障害のあるわが子が虐待されたら」。こんな事態を防いだり、直面した際の対応を探ったりする学習会が千葉市文化センターで開かれ、切実な不安を抱える母親たちを中心に県内外から約70人が参加した。6月に成立した「障害者虐待防止法」が来年10月に施行されるのをにらみ、弱い立場の人々を支える側にも危機管理意識が求められることが、あらためて浮き彫りになった。児童養護施設での虐待問題追及にも取り組んでいる浦島さんは「特に意思疎通が苦手な知的障害者は『介助者の意に沿わない行動』をとることを常に想定しなければならない。虐待は悪意がなくても『起こり得る』という危機管理意識を事業者や介助者が共有することが大切」と話している。「一番いけないのは、自分のところでは虐待など起きないと思い込むこと」とあいさつして締めくくった。

登別・月とらいおん、看板商品シリーズさらに充実 北海道

室蘭民報 
障害者就労継続支援施設「月とらいおん」(登別市幸町、辻勲施設長)は14日、「豆乳入りシフォンロール」(500円)、「とうふだんご」(8個入り180円)、「ごま寄せ豆腐」(200円)の販売を開始する。同施設の“看板商品”の豆乳、豆腐シリーズの新バージョンだけに、スタッフは「多くの人に食べてもらいたい」と愛情を込めている。 今回、売り出しを決めた豆乳入りシフォンロールは「プレーン」と「ココア」の2種類。生地に豆乳を染み込ませ生クリームをたっぷり投入。口に運べばほんのり甘い豆乳の味がおいしく、カロリーを抑えたヘルシーな菓子に仕上がった。全ての商品を手作業で生産しており、辻施設長は「どれもおいしいですよ」とPRしている。販売は幌別町の地域食堂・ゆめみーるでも扱う。

2011年11月13日日曜日

自閉症児の脳は過度に発達、出生前に起因か 米研究

AFPBB News 
自閉症の少年7人の遺体解剖の結果、彼らの脳が自閉症ではない少年のものより重く、ニューロン(神経細胞)の数も多かったとする研究結果が8日、米国医師会雑誌(Journal of the American Medical Association、JAMA)に発表された。少人数ながら、自閉症児の脳の過成長が子宮内で起こっている可能性を示すものだと指摘している。ただし今後は、こうした関連性の検証や、脳の相違が自閉症の程度にも関連しているのかなどを調べる研究が必要とされている。今回の論文によると、脳や頭部に異常な成長が見られる生後9〜18か月の時期に自閉症の兆候が現れる傾向があることが、これまでの研究で示されているという。

キセキ ノ メイシ 知的障害児童の文字を活かした名刺作成サービス開始のお知らせ

PR TIMES 
知的障害児童による手書き文字を活かした、「心に響く」オリジナルの名刺を作成するサービスを、ZACCESS Consulting株式会社が社会福祉プロジェクトとして新たに開始しました。このサービスは、障害児童の文字をアートと捉え、彼らの特徴をビジネスの場で活かし収益に結びつける試みであり、知的障害児童自立支援団体と協力して行うもので、売上代金の20%を彼らに収める形で支援を行ないます。

障害者がイラストを描いた「だんだんボックス」に歌 福岡

西日本新聞 
障害者のアーティストがデザインしたイラストをあしらい、福岡や東京の郵便局などで販売されている段ボール箱「だんだんボックス」の活動を応援しようと、北九州市小倉南区出身のシンガー・ソングライター・冨永裕輔さん(27)が、テーマソング「ありがとう」を制作した。「ありがとう あなたの笑顔の種をいま贈ろう」。歌詞には、普段は口に出せない素直な気持ちを込めた。歌は、9月に福岡市で行われただんだんボックスの活動1周年記念のセレモニーで初披露され、今後、発売予定のアルバムに収める計画だ。

障害者ダンス集団:さいたま芸術劇場で公演 埼玉

毎日新聞 
人気ダンスカンパニー「コンドルズ」を主宰する近藤良平さんと障害をもつ人が一緒に公演するダンス「適当に やっていこうと 思ったの」(県など主催、毎日新聞社など後援)が12、13日に彩の国さいたま芸術劇場(さいたま市中央区)小ホールで行われる。一昨年の第1回公演が好評だったため、振り付けや構成を一新し上演される。近藤さんは「前回公演より一人一人を知っているので、持ち味を引き出せた。彼らは僕が想像するより面白いもの、人を引きつけるものを出してくれる」と話す。

2011年11月12日土曜日

福祉と文化の祭典 開幕 障害者アートや演奏会 福井

福井新聞 
福井県若狭町の福祉と文化の祭典「ハート&アートフェスタ2011」(福井新聞社後援)が11〜13日、同町のパレア若狭を中心に開かれる。障害者によるアート作品展、認知症の家族への思いなどをつづった一行詩の朗読会、障害者との交流会や福祉講演会など多彩な催しが繰り広げられる。町や福祉団体などでつくる実行委が主催。文化、芸術などの活動を通して、障害者と健常者の自然な交流や生きがいづくり、健康づくりを推進する目的で、今年5回目。

BOOK:『自閉症のある人のアニマルセラピー』=メロピー・パブリデス著

毎日新聞 
アニマルセラピーは、動物との触れ合いを病気や障害の治療に取り入れること。自閉症の子どもの母で家庭犬トレーナーでもある著者が、犬、馬、イルカなどのセラピーに取り組む団体や個人を丁寧に取材している。携わる人たちへのインタビューも含め、セラピーが子どもや家族にどう影響したのかを紹介する。精神科医の横山章光さんと小児科医で児童精神科医の古荘純一さんが監訳している。

「農」で知的障害者の生活支援 静岡のNPO法人 静岡

静岡新聞社 
知的障害の子を持つ静岡市内の保護者らでつくる「やまっこの家」(森下勝巳理事長)がこのほど、NPO法人として活動をスタートさせた。知的障害者が自由に農作業できる環境を整備し、生活支援につなげる。2013年4月に、障害者自立支援法に基づく地域活動支援センターとして作業所開設を目指す。現在の参加者は市内の8家族で、日曜日を中心に農作業体験を始めた。森下さんは「同じ環境にある家族に参加を呼び掛けたい。地域の支えで障害者が安心して過ごせる場所にしたい」と話している。

安浦の生徒ら「小さな芸術」 広島

中国新聞 
呉市安浦町の黒瀬特別支援学校安浦分級の生徒たちの作品を集めた「小さな小さな芸術展」が14日から広島市中区のドコモ広島大手町ビル1階で始まる。同校は2004年から毎年美術展を開き、生徒が1年かけて制作した作品を披露している。学校の花壇で育てたヒマワリを生き生きと描いた2年の竹下久子さんは「時間をかけて制作した作品を多くの人に見てほしい」と来場を呼び掛けていた。午前10時〜午後6時。14日は正午からで、18日は午後3時まで。18日まで、無料。

保護者の交流深まる 都立羽村特別支援学校、幼児支援事業開始から半年 東京

読売新聞 
都立羽村特別支援学校(山口真佐子校長)が、今年度から始めた幼児支援事業。事業開始から半年以上が過ぎ、事業に参加する子どもたちには少しずつ変化が見られ、保護者同士の交流も深まっているという。10月末には、事業の見学会が行われた。事業では、幼児向けの教室と、その保護者への療育相談など、直接的な支援を行っている。現在は発達に遅れや偏りがみられる4〜6歳児10人が週に1度、幼児支援教室に参加。半年以上が過ぎ、子どもたちは次第に新しい環境に慣れ、スタッフと言葉を交わすなどコミュニケーションも取れるようになってきた。

2011年11月11日金曜日

幸福度、5位 佐賀は「障害者に優しく、住みやすい」 佐賀

佐賀新聞 
47都道府県の「幸せ度」を調査・分析した幸福度ランキングで、佐賀県は総合5位と評価された。障害者雇用率や作業所の平均工賃の高さなど労働・企業部門の評価が高く、上位にランクされた。総合ランクは1位福井、2位富山、3位石川と北陸3県が上位を占め、最下位は大阪府だった。佐賀は作業所の平均工賃月額が2位、障害者雇用率3位、正社員率5位で、労働・企業部門は2位と高い評価。生活・家族部門は保育所定員や出生率が上位で、13位だった。最も評価が低かった医療・健康部門も26位と全国平均並みの順位で、「障害者にやさしく、住みやすい県」と評価された。

鴨川 障害者帰郷 立たぬメド 千葉

 
東京電力福島第一原発事故で、福島県の福祉施設から避難してきた知的障害者245人が県立鴨川青年の家(鴨川市)で生活を始めてから半年が過ぎた。施設はいずれも原発から30キロ圏内で、全員が帰郷できるメドは立っていない。福島県は福祉型の仮設住宅の用地を確保し、先月末から転居を進める予定だった。しかし、候補地の一部が台風により浸水し、計画見直しを迫られた。同県障がい福祉課は「利便性や安全性も配慮すると、これだけの人数を収容できる用地が見つからない」という。一部の入所者を緊急時避難準備区域が解除された福島県内の施設に今月下旬以降、戻すことを決め、ほかの施設も探している。

ぷれジョブ:NPO、就労に向けサポート 障害者が勤労体験、社会性養う 山口

毎日新聞 
障害者の生活支援などにあたっている下関市のNPO団体・シンフォニーネット(岸田あすか代表)は、コミュニケーションが苦手だったり、理解力が十分ではない子どもたちの就労に向けた準備を手伝う「ぷれジョブ」に取り組んでいる。仕事を体験することで、コミュニケーション能力を向上させ、働く気力を養う。岸田代表は活動の目的を「障害のある子どもを外に出したがらない保護者は多い。このため『うちの子も意外とできるんだ』と、家族自身も障害への理解を深めるのも目的の一つ」と説明。7月から地元ボランティアの協力で、市内の企業での勤労体験をスタートさせた。支援の輪を広げるため、協力者を募っている。

障害者の働く場と企業がマッチング 富山

北日本放送 
障害者が働く「就労支援事業所」と企業を結び付けて仕事の発注につなげようというイベントが、10日富山市で開かれました。 県が開いているこのマッチングフェスタは、去年に続き2回目で、今年は県内23の就労支援事業所が参加しました。 県内の障害者一人あたりの平均工賃は昨年度、月に1万2500円あまりで、前の年度と比べて600円ほど上がりました。 県では、さらなる工賃アップを目指して今後も企業と結びつける取り組みを続けたいとしています。 マッチングフェスタはイオンモール高岡でも今月15日に開かれる予定です。

笑って納得、成年後見制度 神奈川

タウンニュース 
「笑って納得 成年後見制度」が11月28日(月)13時〜、神奈川区民文化センター・かなっくホールで開催される。成年後見制度とは、認知症、知的障害、精神障害などにより、判断能力が十分でない人の権利を守る民法に基づく制度。当日は、よしもとのお笑い芸人(くまだまさし、ショウショウ、THEフォービーズ他)によるコントや芝居と、弁護士・延命政之さんによる解説を交えて説明する。定員は先着270人(要予約)。参加無料。

千歳高校定時制が発達障がい支援連携モデル校に 北海道

苫小牧民報 
千歳高校定時制(釣晴彦校長)は今年度から、道教委の「高等学校における発達障がい支援連携モデル事業」のモデル校となり、10月から本格的な取り組みをスタートさせている。白樺高等養護学校(北広島市)との連携、特別支援教育支援員の配置などを通じて、特別支援教育を必要とする生徒へのきめ細かな指導を目指す。坂口勝幸教頭は「特別支援学校と同じ取り組みをするわけではない。協力校の専門的な知識を生かし、生徒の進路の幅を広げるための取り組みを考えていく」と強調。具体的には「卒業後の就職や進学につながるように、社会性を身に付ける教育に力を入れる」と目標を掲げる。

「センス」沖縄支部結成 特別支援教育の充実へ 沖縄

琉球新報
学習障がい(LD)や注意欠陥・多動性障がい(ADHD)の指導などを専門的に行う「特別支援教育士(S.E.N.S、センス)らで構成する「S.E.N.Sの会沖縄支部会」の結成式が10月29日、北谷中学校で開かれた。同資格を持つ教諭や臨床心理士、保護者ら12人が参加。「センス」は、一般財団法人特別支援教育士資格認定協会が認定。日本LD学会などに所属し、同協会の研修会などを受講して単位を取得すると認定される。資格を維持するためには、継続して研修を受けなければならない。県内の有資格者は15人。同支部会は今年7月に全国で29番目に認定。有資格者を正会員とし、日本LD学会正会員を準会員とする。

特別支援校の分校拡充 県10年計画素案 沖縄

沖縄タイムス 
県教育庁は9日、2012年度から10年間にわたる「県立特別支援学校編成整備実施計画」の素案を示した。地域での就学や既存の特別支援学校の過密化解消を目的に、市町村の小中学校に分校・分教室を設置するほか、軽度の知的障がいに対応する高等部の分校・分教室を各地区内の高校に設置する。同庁は今後、専門家や保護者代表で構成する懇話会を3回開き、審議。来年1月に関係団体の意見、パブリックコメントを経て3月までに案をとりまとめる。

一歩・障害を越えて:福祉施設のIT化に NPOが中古PC無料レンタル 奈良

毎日新聞 
障害者の就業をITで支援するNPO「ぷろぼの」(奈良市)が、修理した中古パソコンを福祉施設に無料でレンタルする事業を今年9月から始めた。障害のある人たちからは、働く場に新しくパソコンが提供され、仕事に役立つと好評だ。「福祉施設は、パソコンの設置がとても遅れているのが現状」と「ぷろぼの」の阿南雅昭・センター長代理は話す。「40〜50人の障害者が通う施設でも、事務所に2、3台ぐらいしかないところが多い。パソコンがもっとあれば、情報を共有できるし、時間も効率的に使える」と強調する。今後も福祉、市民団体を中心にレンタルを進め、障害のある人のパソコンへのアクセスを支援するつもりだ。レンタルは無料で2年間。

2011年11月10日木曜日

23日に新宿区で障害者虐待防止シンポ 参加者募集 東京

MSN産経ニュース 
東京社会福祉士会は23日、シンポジウム「障害者虐待防止法の成立を受けて〜障害のある人・家族の声に対し専門職はどう向き合うのか!」を東京都新宿区の全国身体障害者総合福祉センター(戸山サンライズ)で開く。社会福祉士を対象にした内容だが、一般の参加も可。午後1時半〜5時。定員100人。先着順。一般2千円、障害者・支援者(同伴者)1千円。

発達障害に適正支援を 家族教室参加者募集 大分

大分合同新聞 
県こころとからだの相談支援センターは、発達障害者(16歳以上)の家族を対象に、16日と12月7日の午後1時半から、「成人発達障がい者家族教室」を大分市玉沢の同センターで開く。無料。コミュニケーションの取りづらさといった特性がある発達障害。大人になって職場などでうまくいかずに障害に気付くケースも多いという。適正な支援のため、2回続きで、障害の正しい知識や対応、家族のメンタルヘルスを学ぶ。定員は30人程度。

養護学校:来春から県立14校名「支援学校」へ 熊本

毎日新聞 
県教育委員会は8日、来年4月1日から県立の14養護学校を支援学校に校名変更する議案を承認した。県議会の11月定例会に校名変更の条例改正案を提案する方針。盲学校、熊本聾(ろう)学校については「校名に愛着がある」という意見が多かったため、当面は変更しない。盲学校や聾学校、養護学校は07年から法令上は特別支援学校に改められた。具体的な学校の名称は学校設置者の判断に委ねられている。県教委は09年から校名変更の検討を始め、保護者アンケートや説明会を実施してきた。「特別支援学校の『特別』という言葉にマイナスイメージがある」という意見が寄せられたため「支援学校」とした。

藍染製品のブランド化目指す あゆみ園利用者、技術PRへ作品展 徳島

徳島新聞 
障害者就労支援施設・徳島スローワークセンターあゆみ園(徳島市万代町6)が、利用者の作る藍染製品のブランド化を目指している。園には藍がめがあり、染料のすくもの仕込みから染色、仕上げまでこなせ、顧客の要望に細かく応えられるのが強みだ。市木工会館で開催中の初の作品展(11日まで)で、園の技術をPRしている。作品展はデザインや染色技術をアピールするため開催。阿波踊りの踊り子の姿を染めたタペストリーや、絹を染色した肌触りの良いスカーフなど200点余りを展示している。

見本市:「才能」感じ取って 10都県から障害者作品400点 島根

毎日新聞  
障害のある人たちが手がける芸術作品(チャレンジドアート)の見本市が松江イングリッシュガーデン(松江市西浜佐陀町)で行われている。中国5県を中心に東京や長野など10都県約20団体から、絵画や陶芸など約400作品が集まった。障害者作品のインターネット販売などで自立支援に取り組むNPO法人「サポートセンターどりーむ」(出雲市、土江和世理事長)が「チャレンジドアート・エキスポ・イン・ジャパン2011」と名付けて開催した。土江さんによると、障害者作品をビジネスの視点からとらえるのは珍しく、「本格的見本市は国内初では」という。13日まで。

とっておきの芸術祭:知的障害者の作品展 感性豊かな300点 香川

毎日新聞 
県内の知的障害者が手織りした作品を展示する「とっておきの芸術祭in香川2011」(実行委主催)が8日、高松市のサンポート高松市民ギャラリーで始まった。県内五つの障害者支援施設に通う知的障害者約50人が手織りしたマフラーや手提げバッグ、ペンケースなど約300点を展示。赤や青、緑など色とりどりの糸を織り機で一つ一つ丁寧に織り上げたさをり織りなど感性豊かな作品ばかり。一部の作品は即売もしている。10日まで。

シンポジウム:脳卒中などでの高次脳機能障害患者、社会復帰へ理解とケア 秋田

毎日新聞 
脳卒中や外傷で脳に損傷を受け、生活に障害をきたす高次脳機能障害への理解を深め、地域での生活支援を進める東北ブロックシンポジウムがこのほど県庁で開かれた。東北地方で治療などに取り組む医師ら専門家が講演。高次脳機能障害は一見健常に見えるが、脳の各分野の損傷が原因で記憶障害などを起こし、本能や欲求を制御できなくなって社会復帰の道を断たれるケースもある。県障害福祉課によると、08年度の調査で県内に339人の患者を確認したという。

2011年11月9日水曜日

男性の障害者扶養共済を誤って脱退処理 佐賀

佐賀新聞 
佐賀県は7日、佐賀市内の男性が加入していた県心身障害者扶養共済を誤って脱退処理していたと発表した。遺族には、本年度から月額2万円の年金を県費で支払う。同共済は障害児・者を扶養する保護者が掛け金を最低20年間支払うなどすれば、保護者が死亡した場合などに障害児・者に月額2〜4万円が生涯にわたって支給される。男性は1971年に加入、91年に2口に増やした。95年に2口目について脱退を県に届けたが、担当者が機構側へ「2口とも脱退」と誤って報告し、機構は95年9月末付で脱退処理した。

障害者の就労支援拠点 氷見 「bーらいふ」オープン 富山

中日新聞 
障害者らの就労を支援する氷見市幸町の施設「bーらいふ・かんぱにー」の開所式が七日、同施設であった。地域で暮らす障害者の社会参加を進めようと、NPO法人「bーらいふ」が運営。雇用の場として、障害者それぞれの適性に合った仕事をしてもらうほか、企業に就職するためのスキルアップも支援する学びの場にもする。定員は二十人。活動は先月から始まっており、現在は市内の三人が通っている。

2011年11月8日火曜日

入所の障害者に暴行容疑 施設職員の男を逮捕 東京

時事通信 
東京都江東区にある知的障害者福祉施設「ひまわり恵の家」で、入所者の男性の頭を押さえつけるなど暴行したとして、警視庁城東署は7日までに、暴行容疑で施設の生活支援員鈴木昇容疑者(70)を逮捕した。同署によると「言うことを聞かないので、6月ごろからたたいたりしていた」と話し、容疑を認めているという。男性の父親がICレコーダーで男性の悲鳴や鈴木容疑者の怒鳴り声を録音し、同署に相談した。他の入所者に対する暴行は確認されていないという。

発達障害講演会:中央区で19日 定員300人 福岡

毎日新聞  
発達障害に詳しい上野一彦・東京学芸大名誉教授の講演会が19日、中央区福浜の西日本短大福浜キャンパスで開かれる。障害がある子供を持つ親らでつくる「障害者より良い暮らしネット」が主催。参加費1500円。定員300人。障害者が地域の中で安心して暮らせる環境をつくりたいと願う同ネットの企画。発達障害についての正しい理解や、幼児期から大人までのライフステージを通して具体的な支援のあり方などについて学ぶ。

障害者アート見本市始まる 島根

朝日新聞 
障害者の芸術作品「チャレンジドアート」を、商品として展示する全国見本市「チャレンジドアート・エキスポ・イン・ジャパン2011」が6日、松江市西浜佐陀町の松江イングリッシュガーデンで始まった。絵や音楽などの芸術活動を通して、障害者の自立支援に取り組んでいるNPO法人「サポートセンターどりーむ」(出雲市東福町)の呼びかけで、中国5県を含む10都県から絵や写真、陶芸、書など約400点が集まった。チャレンジドアートは、障害者が純粋に追求する色彩や構図が評価され、芸術としての評価が高まっている。13日までで、入場無料。

ダウン症児の親たちが写真展 10日から 栃木

下野新聞 
ダウン症の子を持つ親たちがわが子の日常の姿をとらえた写真展が、10日から13日まで、雀宮町の市南図書館で開かれる。障害児が被写体となった写真展は少ないが、親たちが「バリアフリーは知ることから。障害児の家族だけでなく、あらゆる人にこの子たちを知ってほしい」と企画した。ダウン症は生まれつき染色体が1本多く、知的発達の遅れや心臓などに合併症を伴う。写真展は会員制交流サイトを通じて集まった、県内のダウン症児の親でつくる「21トリソミーいちごの畑」が主催する。展示は1人1点ずつ。観覧無料。

2011年11月7日月曜日

皇太子さま、障害者団体の式典ご出席 東京

MSN産経ニュース
皇太子さまは6日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開かれた「第60回全日本手をつなぐ育成会全国大会」の式典に、風邪による発熱で出席を取りやめられた天皇陛下の名代として出席された。同育成会は、知的障害者者と家族が、施策や権利の充実を求めて活動する団体。皇太子さまは「育成会が長年にわたるその活動を通して、障害者とその家族のさまざまな苦労を分かち合える仲間を作ってきたことは、その人々にとり、どれほど大きな支えになったことかと思います」と、陛下のお言葉を会場に伝えられた。

本屋は交流の場 客のニーズを“読み” 集客へ企画 石川

中日新聞
金沢市鞍月の「金沢ビーンズ明文堂書店」は今年六月から二カ月に一回、発達障害の本をテーマに専門家と客が意見を交わす「本屋さんカフェ」を開いている。発達障害の研究を進める金沢大の教授らの提案で、店が売り場フロアにある一室を提供した。先月三十日のカフェでは、小児科医と発達障害の人が課題本を書評し、会場の質疑に答えた。参加した女性は「専門家の見方や解釈が分かり、理解が深まった」。書店側も関連書の売り上げが伸び、効果を感じている。

障害者のアート集団 演奏に合わせ絵描く JR博多駅 福岡

西日本新聞
福岡市博多区の障害福祉サービス事業所「JOY倶楽部」に通う知的障害者でつくる美術集団「アトリエブラヴォ」(アトブラ)のメンバーが5日、JR博多駅ビル内のアミュプラザ博多で、ちんどん屋の演奏に合わせて鉄道の絵を描いた。アトブラがアミュプラザ博多のアパレル店「ラパンブロカンテ」と共同企画した「美の超特急展」の一環。同展は13日まで。入場無料。会場には作品約50点が飾られている。アトブラメンバーは13日午後1時からも、音楽に合わせて絵を描く。

障害者の製品支援へ売り場 広島

中国新聞
福山市東深津町の業務資材販売店モダン・プロ福山店は、市内の障害者施設が製造した商品の販売コーナーを店内に設けた。市内の約30施設の商品を1週間から10日で入れ替える。クッキーや革細工など常時約35種類が並び、価格は100〜3千円。古城竜次店長は昨年、障害者が施設で商品を作って得る工賃が安い現状を知った。販路拡大に協力するため、同市伏見町の一般社団法人トータルライフサポートふくやまに連携を申し出た。

高次脳機能障害:同じ障害もつ人に手引書 志木の市川さん、希望者に無料配布 埼玉

毎日新聞
交通事故や病気で脳に損傷を負い、集中力や記憶力などが低くなる「高次脳機能障害」を持つ人たちに、それぞれの個性を生かし、障害者・家族の会で役割を担ってもらうための手引書を、同じ障害をもつ会社員、市川剛さんが作った。市川さんは「それぞれの良いところにスポットライトを当てることが大事。役割を担うことで障害を負っても人の役に立てるとわかれば、自信がつき社会復帰にもつながる」と話す。

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