毎日新聞
「はい、お顔つけて」ーー。プールでバタ足をする生徒の手を引きながら、北端芳子さんが根気よくかける声が響く。公営プールなどで、発達障害や自閉症を抱える人たちを対象にした、全国でも珍しい水泳教室を運営している。教室の難しさや、障害者の水泳を取り巻く環境について聞いた。障害を持つ生徒とコミュニケーションすることは難しい。でも、結局は「心」です。人と会話できない生徒でも、一生懸命に根気よく話しかけてあげることで、心を開いて答えてくれる。「心が通じた」と感じる瞬間に幸せを感じます。水泳のレッスンでは技術だけでなく、礼儀を重視します。まず、あいさつができるようになることが大切。他の利用者に負担にならないように振る舞えたら、どのプールでも通えるはず。そうなるよう、希望を持って指導しています。
0 コメント:
コメントを投稿