2012年7月20日金曜日

墨絵に励むダウン症の小波津君 家族との成長映画化‎ 沖縄

沖縄タイムス 
墨絵の創作で知られるダウン症の小波津有希君(16)=島尻特別支援学校高等部2年=を追ったドキュメンタリー映画「琉球の空へ 羽ばたけ天使君」がこのほど完成し18日、八重瀬町の同校で試写会が開かれた。有希君を中心に、カメラは小波津家の人々に密着。支え合って困難を克服する家族の姿が、鑑賞した保護者や生徒の感動を呼んだ。今後、映画祭へ出品するほか、全国上映を呼び掛ける。日本映画監督協会会員の北畑泰啓さん(65)=宮古島市在=が監督を務め、同11月にクランクイン。今年5月まで撮影され、カラー75分の作品に仕上がった。

「美い舎」が開所/ふれあいの里‎ 沖縄

宮古毎日新聞 
社会福祉法人ムサアザ福祉会(池村幸理事長)が運営する「ふれあいの里」に、障害者の就労支援事業所「美(か)い舎」が開所した。定員10人に、利用者は知的障害者6人、発達障害者1人の計7人。開所式には、利用者の家族や行政、福祉事業所の関係者らが出席し、障害者福祉の向上を祈念した。美い舎の事業は、「就労継続支援B型」に分類され、職業技能や日常、社会生活に必要な能力を身に付ける訓練を行う。

2012年7月19日木曜日

癒やしの絵画 被災障害児に 支え合い生きる動物の姿見て‎ 石川

中日新聞 
金沢市在住の若手画家、西野健太郎さん(32)が今月、東日本大震災で津波の被害を受けた宮城県気仙沼市を訪れ、同県気仙沼支援学校の障害がある生徒らに自身の作品を寄付した。西野さんは、動物が仲間を大切にする優しさを作品のテーマにしており、寄付作品にも動物がたくさん登場。仮設住宅暮らしが続く生徒らの癒やしになってほしいと願いを込めた。

2012年7月18日水曜日

職場の理解や工夫で能力発揮 発達障害者の就労‎ 佐賀

佐賀新聞 
発達障害者の就労を支援する試みが続いている。障害の特性などから、現場で戸惑うケースがあるとして採用が敬遠されがちだが、支援団体や専門家は「職場の理解やちょっとした工夫があれば十分に能力を発揮できる」と話す。佐賀市の女性が保育士として働く現場を訪ねた。宮城県のNPOここねっと発達支援センターの佐藤秀明理事長は「病院事務や行政書士、特別支援学校の先生になって活躍している人もいる」と事例を紹介。「理解者と支援者に恵まれたことが大きい。就職先を決めることだけに力を注ぐのではなく、本人のやる気を引き出す自尊心の回復にも力を入れてほしい」と提言する。

野洲の関電営業所通所施設に改修‎ 滋賀

読売新聞 
社会福祉法人「湖南会」が、野洲市小篠原の関西電力旧野洲営業所を、重度の知的障害や発達障害のある人たちの通所生活介護事業所「野風草(のふうそう)」(井上正雄所長)=写真=に改修、16日、開所式を行った。利用者らの美術、工芸作品などを展示する公開ギャラリーを設けるほか、災害時などに、知的障害や発達障害のある人が家族とともに短期間、避難生活を送れるシェルター4部屋を設けており、地域に根ざした施設を目指す。

2012年7月17日火曜日

呉分校、知的障害者受け入れ‎ 広島

中国新聞 
広島県教委は来年度、聴覚障害者が通う広島南特別支援学校呉分校(呉市阿賀中央)に、知的障害者のための小学部と中学部を開設する。知的障害者が学ぶ呉特別支援学校(同市焼山北)で生徒が増加し、教室が不足していることから拡充する。知的障害者が学ぶ呉特別支援学校の小、中学部の生徒数は85人。特別支援教育への理解が広がる中、10年前の2002年度の36人から2・4倍に増加。8教室が足りず、仮設校舎で対応している。一方、聴覚障害者を対象にした呉分校では8教室が空いているため、来年度から知的障害者のための小学部と中学部を開設。さらに敷地内に新校舎も整備し、15年度をめどに高等部の開設も計画している。

障害者職業技能競う‎ 福井

読売新聞 
障害者が日頃培った職業技能を競う第10回アビリンピック福井大会が15日、福井市林藤島町の県立福井産業技術専門学院で開かれ、県内の男女49人が清掃や木工の技術を披露した。同大会は、県や労働局などが障害者の職業能力の向上と雇用促進を図るため2003年から毎年開いている。表計算、ワードプロセッサー、喫茶サービス、木工と今年新設されたビルクリーニングの五種目がある。各競技の最優秀者は10月に長野県で開催される全国大会に出場できる。

2012年7月16日月曜日

支援学校の役割周知へ 広島‎

中国新聞 
尾道市教委は13日、発達、知的障害などがある児童生徒への指導方法に関する研修会を尾道特別支援学校(同市栗原町)で初めて開いた。教員の相談などに乗る同校の「センター機能」を周知徹底する狙い。全市立小中から担当教員49人が参加した。特別支援学校などで25年の教員歴がある同校の大坪浩恵教育相談主任(47)が講師を務めた。授業の進め方や接し方に関する悩み相談、学校訪問で実態を把握して改善点をアドバイスする自身の役割などについてスライドで説明した。同校によると、市内の小中学校からの相談や訪問依頼は2010年度の418件から11年度633件と急増しているという。

いのちのありか展:知的障害者らの美術工芸作品展 秋田‎

毎日新聞 
知的障害者らの美術・工芸作品などを展覧する「いのちのありか展−生きる力がここに!−」が14日、秋田市新屋大川町の秋田公立美術工芸短大の大学開放センター「アトリエももさだ」で始まった。観覧無料で22日まで(16日休館)。出品者の多くは福祉施設や養護学校などで制作活動を行っており、現実に名利を追わないこれらの作品は、人間の根源を表した生の芸術(アウトサイダーアート)と言われる。絵画、陶芸、刺しゅうなど県内外約35人・120点の作品を公開。展覧会は午前9時〜午後5時(入館は午後4時半まで)。22日は午後4時からシンポジウムがある。

障害者と住民、共に働く場に 二ツ井めぐみ会がレストラン開設‎ 秋田

秋田魁新報 
障害者が地域住民と共に働ける場をつくろうと、社会福祉法人二ツ井めぐみ会(能代市、工藤憲理事長)が、レストラン「キッチンめぐみ」を開設した。店で皿洗いや接客に挑戦している障害者は、慣れない仕事に戸惑いながらも「やりがいがある」と充実した表情を見せている。接客しているのは会が運営する障害者通所施設「二ツ井めぐみ園」(工藤正喜園長)の利用者だ。コミュニケーションが比較的得意な10人が週2回程度、交代で店に立ち、席に着いた来店者に水を勧めたり、食後に皿を調理場へ運んだりするなど、積極的に仕事をこなしている。午前11時〜午後6時、毎週月曜定休。

2012年7月15日日曜日

小学校教諭を懲戒免職 特別支援学級の児童にいじめ行為‎ 兵庫

神戸新聞 
特別支援学級の知的障害がある男子児童にいじめ行為を繰り返したとして、神戸市教育委員会は13日、同市立渦が森小学校(同市東灘区)の男性教諭(60)を同日付で懲戒免職にした、と発表した。教諭は学校や市教委の再三の指導にもかかわらず、暴言や脅すような行為を続けていたといい、市教委は「継続性、悪質性が認められる」として最も重い処分にした。

デジタルで学ぼう:島根県安来市立赤江小/上 特別支援学級にiPad有効 ‎

毎日新聞  
読み書きが苦手な子供たちは、漢字の形が覚えられなかったり、話された言葉を書きつけることが難しかったりし、クラスの中で他の子と同じペースで身に着けることができない。島根県安来市立赤江小5年の俊輔君(仮名)もその一人だ。だが、iPad(アイパッド)のアプリケーション(アプリ)を使って練習し始めたところ、ひらがなばかりだった日記で漢字を使う割合が急増。大きな変化が表れた。

障害者らと交流の場、カフェ開設 栃木

下野新聞 
障害者や不登校の子どもたちを支援しているNPO法人「クリエイティブ・コミュニケーション・ビレッジ(CCV)」(福田由美理事長)はこのほど、千渡にカフェを開設した。障害者らが一般の人を含め交流する場を設けるのが目的で、16日にはオープン記念としてラーメンを提供するイベントを行う。カフェは「CCVロハスカフェ」と名付け、CCVの四つ目の拠点となる。障害者らが社会と関わりながら健康的で持続可能性を重視した生活(ロハス)を送ることで仲間づくりや自立を促すのが狙い。また親の憩いの場も目指す。

2012年7月14日土曜日

横浜の小学校で発達障害児がいじめ被害、学校の対応遅れ転校 神奈川‎

カナロコ 
横浜市金沢区に住んでいた市立小学校6年の発達障害の男子児童(11)が、同級生から暴行など継続的ないじめを受けていたことが12日、分かった。保護者は4月から数回、学校側にいじめ被害を訴えていたが、学校側が認めたのは5月末。被害児は6月に1週間のけがを負い、転校した。学校側は「認識が浅く、いじめに気付くのが遅れた」と釈明している。被害児の保護者や同校によると、普通学級に通学していた高機能自閉症の被害児は4月以降、同じクラスの男児3人から、学校内や下校途中に障害児を意味する「ガイジ」というあだ名で呼ばれたり、蹴るなどの暴力を振るわれたりするいじめを継続的に受けた。

発達障害、森の中で自助力育成‎ 北海道

十勝毎日新聞
帯広の市民団体「自然にいいこと、再出発。カンナ・カンナ」は、帯広の森で発達障害当事者などを対象に、「森の中のオリバ(居り場)」事業に取り組んでいる。当事者同士が自然と関わりながら支え合い、自助の力を育む活動を目指している。カンナ・カンナは、事務局の三浦潤一さん(37)が中心となり、帯広の森で森づくりを進めている。三浦さん自身も昨年7月に、広汎性発達障害と診断され、社会に病気を理解されない苦しみや職場のストレスがたまったときに、森に癒やされた経験を持つ。

2012年7月13日金曜日

発達障害児の親支援を学ぶ 埼玉

朝日新聞  
発達障害の子どもを持つ親による同じ立場の親支援「ペアレントメンター」の研修会が16日、春日部市粕壁東2丁目の春日部市民文化会館で開かれる。「ペアレントメンター」は、県とさいたま市が発達障害者の家族支援策として、養成事業をすすめている。子どもが診断を受けたばかりや、育児で悩みを持つ親に、発達障害児の親が、同じ立場で共感しながら情報提供などして支援していく。研修会は午後1時半開始。入場無料。申し込みは15日までに県自閉症協会

養護学校卒 カフェ勤務 愛知

朝日新聞 
障害者のスタッフが接客をするカフェ「Ponte Cafe 匠」が11日、愛知県安城市桜井町にオープンした。ITベンチャー「アイエスエフネットハーモニー」(本社・東京)が経営し、養護学校を卒業した障害者の雇用を図るのがねらい。店員9人のうち6人が知的障害者や精神障害者で、多くは安城養護学校の卒業生だ。客が注文した通り間違いなく提供できるよう、店員はタブレット端末「iPad(アイパッド)」のパネルを操作しながら接客をする。営業時間は午前11時~午後10時。水曜定休。

多彩なパン、40種類 カフェ&ベーカリー麦の丘 岐阜

岐阜新聞 
可児市の名鉄西可児駅から住宅団地の愛岐ケ丘に向かう途中に店を構える。2006年4月にオープン。知的障害者支援施設の可茂学園(同市瀬田)の利用者が、パンを焼いたり、接客するなどしている。明るい店内では、来店した多くの人がパンを味わう。モーニングサービスは一日中で、好みのパン一つに飲み物、サラダ、ゆで卵(または茶わん蒸し)のセットで350円。イベントなどへの出張販売もあり、こちらも好評だ。責任者の加藤拓男さん(37)は「障害のある人と健常者との懸け橋になれば」と話す。

2012年7月12日木曜日

三木の知的障害者傷害:「不起訴不当」に 兵庫‎

毎日新聞 
三木市のパン製造会社で、知的障害がある男性従業員にやけどを負わせたとして、傷害容疑で書類送検された会社役員の男性が不起訴処分とされたことについて、神戸第1検察審査会は不起訴不当と議決した。議決は6月6日付。議決書などによると、会社役員は08年夏ごろ、高温に熱せられた製パン皿を被害者の腕などに押しつけてやけどを負わせたとして書類送検された。神戸区検は、被害者が会社役員を許しているとして10年1月に起訴猶予の処分にした。しかし議決書は、被害者を「中度の知的障害があり、(被害者が書いたとされる)刑事処分を望まないとの嘆願書は信ぴょう性に欠ける。意思を確かめる必要がある」とした。

知的障害者に乱暴未遂の男、懲役5年 佐賀

佐賀新聞 
知的障害のある女子生徒に乱暴しようとしたなどとして準強姦(ごうかん)未遂とわいせつ目的略取の罪に問われた多久市南多久町、無職伊川哲平被告(32)の判決公判で、佐賀地裁は10日、懲役5年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。判決理由で若宮利信裁判長は「拒絶の意思表示ができない被害者を狙った犯行で、卑劣かつ悪質」と述べた。約2年前に同種事案で有罪判決を受け、執行猶予期間中だったことも量刑に考慮した。

障害者 カフェ立ち上げ 北海道

朝日新聞 
小樽市新光2丁目の朝里市場に先月下旬、カフェがオープンした。仁木町産ブルーベリーの生ジュースが自慢の小さなお店は、知的障害者たちが店員を務める。周囲の応援もあり、順調に滑り出した。店の名前は「まるしぇ塩梅(あんばい)屋」。障害者・高齢者福祉に携わるNPO法人「おたるAtoZ」が昨春、市場近くに開設した障害者自立支援指定事業所「塩梅屋」に通う20~60歳代の男女8人が店員を務めている。高田理事長は「店でホッとしてもらえるような交流の場を目指したい」と話す。営業は午前10時半~午後3時半、土日祝日は休み。

2012年7月11日水曜日

知的障害者見守り 拒否6割 札幌市の孤立死対策 「今困ってない」 北海道

北海道新聞 
今年1月の姉妹孤立死を受け、札幌市が再発防止策として進めている知的障害者の見守り活動で、対象とした約50人の6割が訪問を拒否していることが、9日分かった。プライバシー保護を優先するとセーフティーネット(安全網)確立が進まぬ状況で、7月中に同市全域で実施する事業はスタートから課題を突きつけられた格好だ。背景には、私生活を今以上、周囲に知らせたくないとの思いもある。同市保健福祉局は「断る人が予想以上に多かったが、今後も説明を続け、見守り対象者を増やしたい」としている。

発達障害者向けコース設置へ 県がPT、15年度めど 障害者高等技術専門校 千葉

千葉日報 
障害者を対象に職業訓練を行う県立障害者高等技術専門校(千葉市緑区)に発達障害者向けのコースを設置するため、県は本年度、プロジェクトチーム(PT)を立ち上げた。発達障害への理解が進み、既存の枠組みを超えて専門的な支援が必要とされているためで、全国的にも同様のコース導入が進んでいる。県は「2015年度までに開設のめどを付けたい」としている。

障害児向けの放課後活動急増‎ 広島

中国新聞 
広島県内で、障害のある子どもを対象とした放課後等デイサービスが相次いで開設され、体操や音楽などの多様なメニューを提供している。自立促進と居場所づくりを目的にした児童福祉法改正などで、民間参入が増えていることが背景にある。県内で放課後等デイサービスを運営する事業所は6月末現在、90施設。うち改正法施行の4月以降に新たに開設されたのは25施設。乗馬や音楽、絵画を療育に取り入れるケースもある。開設時に規模などの明確な基準がなく、民間参入のハードルが低いとみられる。

2012年7月10日火曜日

特別支援学級、在籍者が過去最多 発達障害など増加続く 栃木

下野新聞 
県内公立小中学校で知的障害や自閉症など障害のある子どもを対象とした特別支援学級の在籍者数は、5月1日時点で前年同期比154人増の3174人となり、過去最多を更新したことが9日、県教委のまとめで分かった。県立特別支援学校(幼稚部・高等部含む)の在籍者も2480人で最多を更新した。発達障害の早期発見が進み、特別支援教育に対する理解度が高まったことが一つの要因とされるが、教員の専門性向上など課題への対応も求められている。

2012年7月9日月曜日

障害持つ子の社会参加 「ぷれジョブ」を学ぶ 長野

長野日報 
障害を持つ子どもが就労体験を通して社会参加する「ぷれジョブ」の学習会が7日、茅野市文化センターで開かれた。同市での導入を目指し、障害を持つ子どもや家族の支援に取り組む市民団体「RforI(アール・フォー・アイ)」(山室典子代表)が主催。2010年からぷれジョブを始めた須坂市の須坂ぷれジョブ推進会議副会長で同市日滝小学校教諭の田幸康宏さん(48)を招き、先進事例を学び、理解を深めた。

2012年7月8日日曜日

モナリザさまざま 障害持つ40人が55点‎ 岡山

読売新聞 
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」を、障害を持つアーティストらが自由に描いた「モナリザを描く2」(読売新聞岡山支局など後援)が6日、瀬戸内市牛窓町牛窓の市立美術館で始まった。29日まで。国内とイタリア、韓国などの40人が55点を出品。アトリエ海(千葉)の宮崎亮太さん(25)は、緑の衣装をまとわせ、背景に土星やロケットなどを描いた。また、辛口トークで人気のマツコ・デラックスさんに似た作品や顔のパーツを極彩色に塗り分けたものもあり、訪れた人は「モナリザってこんな風にも見えるんだ」と驚きながら、見入っていた。

強烈個性「生の芸術」 伊那でアール・ブリュット展‎ 長野

長野日報 
正規の美術教育を受けず、独自の芸術世界を切り開く作家の作品を集めた「アール・ブリュット in NAGANO展」(県など主催)が6日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。”芸術”という固定概念を覆すほど、強烈な個性があふれる作品が並んでいる。入場無料。22日まで。午前9時~午後5時。9日と17日は休館。

作品展:知的障害者14人、発想豊かに 福岡 ‎

毎日新聞 
障害福祉サービス事業所「リーシュ」(小倉南区富士見)に通う知的障害者14人の作品展「アーチストの卵展〜進化」が7〜20日、小倉北区京町1の障害者自立支援ショップ「一丁目の元気」で開かれる。会場には、貝殻をビーズのように加工して作ったタペストリー、石や流木に絵付けしたものなど自由な発想の作品が並ぶ。期間中は日曜を除き、通所者と職員が作品作りを実演。牛乳パックを再生した紙の器や木製ストラップ、写真ポストカードなど手作り商品約20種類の販売もある。

総曲輪で10年以上営業、障害者の店が9月で閉店‎ 富山

北國新聞 
富山市総曲輪3丁目の障害者福祉の店「チャレンジドショップ」が9月末で閉店することになった。経営者の高齢化により、営業継続が困難になったのが理由。障害者が手作りした雑貨や加工食品を出品することで生きがいづくりにつながり、立地の良さからにぎわいを見せていただけに買い物客からは惜しむ声も出ている。常連客の20代ホームヘルパー女性は「手作りの温かい品ばかりだったので閉店は残念 」と惜しむ。二瓶隆照店長は「店はやむなく閉めるが、こうした場は社会に必要。販売の取り組みの輪が広がってほしい」と話した。

2012年7月7日土曜日

iPad使い授業楽しく 特別支援3校で公開‎ 沖縄

琉球新報 
障がいのある子どもたちがiPad(アイパッド)などの携帯情報端末を活用して行う授業が6月27日、県立西崎特別支援学校、県立大平特別支援学校、県立泡瀬特別支援学校の3校で公開された。携帯情報端末の導入は障がいのある児童・生徒らの学習支援と情報活用能力の向上が目的。昨年3月末に県内の特別支援学校16校に600台が導入され、授業で活用されている。

教員、発達障害の指導に悩み‎ 広島

中国新聞 
普通学級の教員の約半数が発達障害のある子どもの指導に悩んでいる―。県立広島大保健福祉学部(三原市)の山西葉子助教(作業療法学)の研究チームが三原市内の教員を対象にアンケートを実施。適切な教育をすることを規定した学校教育法改正から5年が過ぎる中、現場の実態が浮き彫りになった。広島県教委は、校内委員会の設置や保護者、専門機関との連絡役を担うコーディネーターの設置を各校に指示している。だが山西助教はアンケート結果を受け「学校内の体制が追い付いていない。具体的な対応策を示せていないことが、教員の悩みにつながっている」と指摘する。

ピアノ楽しむ姿見て ダウン症や自閉症の14人、8日に発表会‎ 京都

京都新聞 
ダウン症や自閉症がある人の演奏会が8日、京都市左京区の市国際交流会館で開かれる。14人がピアノ演奏や合奏、合唱を発表し、練習成果を披露する。指導する新藤崇代さん(39)=山科区=は「練習に努力し、音楽を楽しむ障害者の姿を見てほしい」と話す。ピアノ教室への入会を断られる知的障害者も少なくない中、新藤さんは障害者に趣味を持ってもらい、自信につなげようと訪問指導を15年間続けている。午後2時から。入場無料。

障害者施設、花ビジネス 東京

読売新聞 
東京都八王子市中野町の知的障害者入所施設「愛幸」の入所者たちが、花の栽培に取り組んでいる。6月下旬には施設近くに直売所「絆」をオープンさせ、近隣住民への販売を始めた。施設の担当者は、「汗を流している入所者たちに売り上げを還元するためにも、多くの人に買ってもらい、将来は事業化を図っていきたい」と意気込んでいる。季節ごとに品種を変え、年間で11品種の栽培を予定している。直売所では、すべて1ポット100~150円で販売する。7月はポーチュラカやマリーゴールドなどが店頭に並ぶ。湯本英夫副施設長(61)は、「いずれ販路を拡大して利益が出るようになれば、入所者たちの賃金に充てたい」と話している。

2012年7月6日金曜日

特別支援学校生 5年間で32%増‎ 岐阜

朝日新聞 
障害のある児童や生徒が通う特別支援学校の在籍者数が県内で急増している。2000年度から数は右肩上がりになっており、施設の拡充にも力が入っている。4日に開かれた県議会特別支援教育振興議員連盟の総会では、職業実習の機会増などソフト面の充実が訴えられた。県教委によると、今年度、県内19の特別支援学校に在籍する児童・生徒は2406人。ここ5年間で32・3%(年平均5・2%)増え、とくに知的障害のある高等部生徒の増加が目立つという。県教委は「増加傾向は全国的」としつつ、「保護者の姿勢の変化」を理由に挙げる。

障害者雇用/きめ細かい支援策が不可欠‎

河北新報 
民間企業などに義務付ける障害者の法定雇用率(全従業員に対する障害者の割合)が来年4月から引き上げられる。障害者雇用促進法の政令が先月改正され、正式に決まった。企業は現在の1.8%から2.0%になる。障害者の勤労意欲の高まりを受け、15年ぶりの引き上げである。都市部のバリアフリー化、職場でのIT機器導入など環境が整ってきたことも背景にあろう。経済状況の見通しが立たない中、企業に一層の努力を迫ることになる。行政は業務に適した人を積極的に紹介するなど、就労支援策を強く打ち出してほしい。

五輪応援5色の冷やし中華 障害者ら働く北広島のレストラン 北海道

北海道新聞 
ロンドンオリンピックで日本人選手を応援しようと、知的障害や精神障害がある人たちが働くレストラン「グリーンパーク」(中央2)は5日から、五輪の5色のトッピングを施した「オリンピック冷やし中華」(650円)をメニューに加える。レストラン側では「この中華を食べて日本を応援して」と力がこもる。1月ごろからメンバー間で話し合い、オリンピックが近づいたタイミングでの実施を目指した。五輪は7月27日~8月12日の夏の期間だけにさっぱりとした冷やし中華と決め、1カ月をかけて独自の商品を仕上げた。同メニューの提供は8月31日まで。営業時間は午前11時半~午後3時半。日曜日定休。

高次脳機能障害の平林さんが横須賀で初の個展「絵の変化を楽しんで」 神奈川

カナコロ 
14歳のころにウイルス性脳炎を発症し、後に高次脳機能障害と診断されながらも絵を描き続けている平林望さん(31)=横浜市保土ケ谷区=が、横須賀市上町の喫茶店「ぬくもりカフェ なないろ」で個展を開いている。社会とのつながりを求めて作品を生み続け11年。「作品の変化を楽しんでほしい」と呼び掛けている。横須賀での個展は今回が初めて。「新たな出会いが楽しみ」と、多くの来場を心待ちにしている。20日まで。入場無料。土日、祝日は休み。午前10時半〜午後5時(最終日は同3時まで)。

2012年7月5日木曜日

子育て手帳:松江市教委、3歳児健診時に配布へ 発達障害などの早期発見に 島根

毎日新聞 
松江市教委は、子供の年代ごとの特性や関わり方をまとめた「すくすく!子育て手帳」を2000部作製し、9月から3歳児健康診査の際に保護者に配る。昨年4月、松江市乃白町に開設した松江市発達・教育相談支援センター「エスコ」が作った。手のひらサイズ(縦約13センチ、横約9センチ)で、発達障害などを早期に見つけ、相談してもらうために作製した。エスコは、知的や発達障害、特別支援教育に関する相談を受け付け、幼児の療育支援なども担う。「集団の活動がうまくできない」などの内容の相談が、1年間に2102件寄せられた。

県:障害者対象、臨時職員を募集 宮崎‎

毎日新聞 
県は、知的障害や精神障害のある人を対象に、臨時職員を募集している。採用予定人数は2人で、応募締め切りは6日。19日に面接があり、23日に採用者を発表する。業務は、パソコンによるデータ入力や資料整理、文書の発送などの事務補助。県庁本館で8〜11月の約4カ月、平日のみ勤務する。勤務状況や本人の希望に応じ、4カ月まで延長できる。対象は、療育手帳か精神障害者保健福祉手帳の交付を受ける県内在住者で、自分で通勤し、介護者なしで業務ができる人。日額5650円で、通勤手当も距離に応じて支給する。昨年は11人が応募し、2人採用された。

着服:知的障害者施設の職員が現金 弁済し依願退職 長野‎

毎日新聞 
上田市の知的障害者施設、上田悠生寮(りんどう信濃会運営)は、男性元職員(34)が、入所者18人から預かった計70万5000円を着服していたと発表した。職員は3日までに被害金を弁済した上で依願退職した。施設によると、職員は昨年1月〜今年3月、入所者から日用品の購入のために預かった15万〜5000円を着服。職員は、私物の靴やかばんなどの購入費に充てたという。施設は昨年11月の内部監査で、職員が入所者からの預かり金で購入した際の領収書がないことが判明。施設は6月に県に報告し、県の監査を受けた。

本物出会う場を/障害者ら「生の芸術」 滋賀

朝日新聞 
美術の専門教育を受けていない障害者らが内面の情動を表現した「アール・ブリュット」(生(き)の芸術)。作品の良さを知ってもらおうと、県内で展示の場が相次いでオープンしている。芸術としての評価が高まりながら、発表の機会が限られていた現状を少しでも変えようという狙いがある。 県庁本館の正面玄関を入った突き当たりの階段の踊り場に2日、アール・ブリュット作品を常設展示するスペースができた。その名も「ふらっと美の間」。県民に気軽に立ち寄ってもらい、作品を鑑賞してもらおうと設けられた。

障害ある人の働く場、カフェ誕生 城陽の商店街‎ 京都

京都新聞 
障害のある人たちが働く店を目指し、京都府城陽市寺田の「アクティ城陽商店街」の空き店舗を利用して準備を進めてきた喫茶店「cafeあんだんて」が、3日オープンした。開設に携わった関係者約20人が、商店街とカフェの繁盛を願った。社会福祉法人やNPO法人など7団体でつくる「城陽障害者就労促進・授産支援ネットワーク」が運営。市の委託で城陽商工会議所が取り組む商店街活性化と空き店舗対策の補助事業を活用した。当面、商工会議所や施設職員ら4人が交代でスタッフを務める。障害者を対象に接客や調理の業務指導を進め、秋ごろから本格的な就労参加を目指す。営業は午前10時~午後5時。日祝日は休み。

2012年7月4日水曜日

岩国に発達障害の療育センター完成 診察・訓練・相談など専門施設‎ 山口

中国新聞 
岩国市室の木町の市医療センター医師会病院敷地内に、療育センターの専門施設が完成し2日、診察や療育を始める。市が発達障害や身体に障害のある子どもの診察や機能訓練、保護者の相談支援の拡充を目的に建設、運営は市医師会が担う。施設は鉄筋2階、地下1階の延べ約669平方メートル。身体の運動機能を高める理学療法、コミュニケーション能力を育む言語療法などに使う部屋や相談室を備える。スタッフは、リハビリ科の医師、作業や理学などの療法士たち計16人。

障害者福祉の拠点施設オープン‎ 新潟

新潟日報 
三条市と、市内の3社会福祉法人が共同で整備を進めてきた障害者福祉の拠点施設「グッデイいきいきサポートセンター」が2日、同市柳沢に開所した。知的、精神、重度身体障害と異なる障害者支援を手掛けている3法人が機能を集約し、連携してサービスを提供する全国でもまだ珍しい取り組みだ。運営するのは「三条市手をつなぐ育成会」(知的障害)と「青空福祉会」(精神障害)、「ひめさゆり福祉会」(知的・身体障害)の3法人。

障害児支援へ、南足柄と箱根の両社協がボランティア講座初共催 神奈川‎

カナロコ 
知的障害児支援の輪を広げようと、南足柄市と箱根町の両社会福祉協議会が“タッグ”を組んだ。観光地という特性上、ボランティアの定着が進まない箱根町。課題解消に向け、経験者の声や施設見学を通してボランティアの意欲を高めようと、初めて養成講座を南足柄市社協と共催した。関係者は、地域の壁を越えて支援の輪を広げ、活動を根付かせたいとしている。

菓子12種類、国体の土産に 障害者手作り、7日から販売‎ 岐阜

岐阜新聞 
ぎふ清流国体・ぎふ清流大会の土産品として商品化までこぎ着けた障害者授産製品が2日、古田肇知事にお披露目された。クッキー、かりんとう、野菜せんべいなど菓子12種類。包装にはぎふ清流国体のマスコット・ミナモをデザインした。7日を皮切りに県内各地で販売される。菓子を生産している県内の作業所や就労支援施設のうち13施設が、既存製品をベースに県産品を混ぜ込むなど味に改良を加え、オリジナル商品を開発。作り手は知的障害者が中心で、1年がかりで準備を進めてきた。

2012年7月3日火曜日

障害児集いの場、新拠点探し難航 大山崎で取り壊し予定 京都

京都新聞 
京都府大山崎町で、保護者が自主運営している「町障害児学童を育てる会 ともだちの輪」が活動拠点にしている同町大山崎の旧庁舎別館が取り壊されることになり、保護者や支援者が頭を悩ませている。次の場所探しは難航しており、「子と親の心の支えになっているなくてはならない場所」と切実に訴えている。現在は自閉症や体が不自由などの小学3年~高校3年の6人が在籍している。春、夏、冬の長期休み期間に10~20日ほど開き、指導員やボランティアと一緒に散歩したり、昼食を食べたり、遊んで過ごしている。電車での外出や夏にはプールに行くことなどもある。しかし、町は旧庁舎一帯を売却するため、秋以降の取り壊し工事開始を決めた。夏休みの活動はできるが、冬休みからどうするかという問題が浮上した。

障害者施設の製品PR、情報誌発行 売り上げ増図る‎ 秋田

秋田魁新報 
県内の障害者施設でつくる県障害福祉協議会(石川悦郎会長)は、各施設の製品や活動を紹介する情報誌「TE TO TE(てとて)」を発行した。製品をPRして売り上げを伸ばし、施設利用者の工賃(賃金)アップにつなげることが狙い。就労継続支援事業所を中心に37法人の57施設を取り上げ、さまざまな製品や製造現場の様子などをカラー写真で紹介している。

2012年7月2日月曜日

兵庫県特別支援学校サッカー 400人が熱戦 兵庫

神戸新聞 
知的障害のある選手による兵庫県特別支援学校(知的)サッカー選手権が1日、三木市のみきぼうパークひょうごであった。9度目の今大会は16団体から32チームが参加し、約400人が雨にも負けずにボールを追いかけた。同サッカー連盟の主催。11人制や8人制などを設けながら、実力ごとに三つのリーグに分かれて対戦した。

アビリンピック:自分たちの力を試す 10種目、60人競う 岡山 ‎

毎日新聞 
障害者が職業技能を競う「岡山県障害者技能競技大会」(アビリンピック岡山大会)が30日、吉備中央町吉川の国立吉備高原職業リハビリテーションセンターであった。10種目に約60人が出場し、日ごろの取り組み成果を披露した。成績優秀者は10月に長野県で開かれる全国大会に出場する。岡山障害者職業センター(北区中山下)が、障害者に対する理解や認識を深め雇用促進や地位向上を図ろうと、79年から開催している。知的障害者が対象のビルクリーニングや喫茶サービス、身体障害者らが参加した電子機器組み立てやワード・プロセッサなどが競われた。

知的障害者らカフェ開業 那須烏山の「みつわ工房」 ‎栃木

下野新聞 
月次の知的障害者通所授産施設「みつわ工房」は、野上の旧向田保育園跡を改修し、新たに「カフェ・みつわ」として営業を始めた。同施設の利用者らが作ったシフォンケーキや焼き菓子を提供、販売する。小鍋光則施設長は「障害者と地域の人との交流の場にしたい」と話している。月、火曜日にケーキや菓子などを作り、カフェ自体の営業は水、木、金曜日の午前10時30分から午後4時まで。

2012年7月1日日曜日

北播磨で初開設 知的・発達障害児向け支援事業所  兵庫

神戸新聞 
知的・発達障害のある子どもが通う児童発達支援事業所が、兵庫・北播磨で初めて加西市に開設され、運営が軌道に乗りつつある。加西、西脇、小野、加東各市の3~5歳児29人が、日常生活の基本動作を学び、集団生活への適応訓練を受けている。未就学児が対象で、定員は1日10人。子どもは週1、2回~月2回程度のペースで通う。スタッフは保育士、臨床発達心理士、社会福祉士の計5人。

「きらり」開所式 田川地区初の発達支援センター 福岡

西日本新聞 
田川地区で初となる児童発達支援センター「きらり」(樋口恵子センター長)の開所式が30日、福智町赤池の同センターであった。身体障害や知的障害などがある子どもたちを対象に、成長段階に合わせて保育士などの専門職員が療育や指導を行う通所施設。旧町立病院のリハビリセンターを改修して5月1日にオープンした。

アンテナショップ:社会「共に」生きる一歩に 障害者が物作りから接客まで 福岡

毎日新聞 
宮若市障がい者連絡協議会が、障害者の作った工芸品や野菜などを販売するアンテナショップ「共に」を、同市社会福祉センター(宮若市宮田)で運営している。接客なども障害者が担当し、関係者は「障害者の社会参加を進める一歩にしたい」と話している。協議会の松永善勝会長によると、アンテナショップは作業所や家庭から出て、社会と触れ合う機会を増やそうと5月にオープンした。営業はセンター休業日の火曜を除く午前9時〜午後4時。

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