2011年1月31日月曜日

息子の障害悩んだ末に 殺人容疑の母、支援団体にも相談

朝日新聞 
東京都立川市で今月、4歳の長男を殺したとして殺人容疑で逮捕された母親。以前から長男の発達障害に悩んでいたことが警視庁立川署の調べで分かった。相談を受けていた友人らは「子どもがかわいそう」「周囲の見えない壁があったのかも」と悔やむ。立川市によると、隆正君は1歳半検診で発達障害と診断された。鈴木容疑者はトイレトレーニングがうまくいかない、集団生活に不安がある、と市に相談していた。「数日前から、この子は1人になったら生活できないと思うようになった」と供述しているという。

「取り押さえ死事件」支援のつどいに300人 佐賀

佐賀新聞 
知的障害者の安永健太さん=当時(25)=が警察官に取り押さえられた直後に死亡した事件で、審理中の刑事裁判の経過報告集会が30日、佐賀市文化会館で開かれた。参加した障害者福祉の関係者ら約300人を前に、弁護団らが「大勢の裁判傍聴による支援をお願いします」と呼び掛けた。県警巡査長の刑事裁判はこれまでに11回の公判が開かれ、判決が3月29日に予定されている。

環境づくりと連携鍵に 学校、家庭での支援策学ぶ 専門家招く 栃木

下野新聞 
見た目で分かりづらく理解を得にくい発達障害について支援策を学ぶ「ズバッと解決LIVE in 栃木 発達が気になる子の実践ワークショップ」が29日、宇都宮市峰町の宇都宮大で開かれた。教育現場でも特別支援教育や発達障害は浸透してきているが、実際の支援となるとまだ手探り状態なのが現状だ。ワークショップでは専門家4人を招き、学校、家庭それぞれの支援策を実践的に学んだ。

「子どもたちの感性味わって」特別指導学級25校参加し作品展開催へ 神奈川

カナロコ 
藤沢市は2月1日から、市内の小中学校特別指導学級・特別支援学校に通う子どもたちの絵画などを展示する「のびゆく子ら作品展」を開催する。障害のある子どもたちの教育に対する理解を広げる狙い。今回は市内の25校が参加。運営委員会では「日々の生活の中で培われた力や感性を味わってもらいたい」としている。会場は藤沢ルミネ(藤沢市藤沢)の藤沢市民ギャラリーで2月6日まで。開場は午前10時〜午後7時(最終日は午後5時まで)。

自閉症の息子卒業後に不安

読売新聞 
〈息子は13歳の時、知的障害を伴わない「高機能自閉症」と診断されました。短大では全寮制で農業を学び、冬休み返上で卒論を仕上げました。親バカですが、よく頑張ったと思います。でも、この障害は、人とのコミュニケーションが苦手で、相手の気持ちや状況をうまく察することが出来ません。友達とも、世界の食糧事情など、食物のことなら勢い込んで話すのに、芸能界や恋愛といったごく普通の若者が興味を抱く話題にはついていけません。外見から障害はわからないので、「性格が変」と誤解されることもあります。本人は「僕は普通の人と違っている」と、コンプレックスを抱いています〉

2011年1月30日日曜日

【解答乱麻】明星大教授・高橋史朗 発達障害を理解し連携を

MSN産経ニュース 
発達障害の子供たちの幼少期の家庭教育の重要性について指摘したところ、「発達障害は予防できない」との反論があったので、筆者の見解を明らかにしておきたい。大切なポイントは、先天的な器質障害は治らないが、環境要因が関与している一次・二次障害は環境を整えることによって症状を予防し改善できるという点だ。第2のポイントは、近年急増している、自閉症とよく似た症状をもつ子には脳の器質障害はなく、長時間のテレビやビデオの視聴をやめて、愛情のある親子関係や伝統的な子育てを取り戻すことによって、症状を予防し改善できるということだ。

講演会:「発達障害」に理解を 親たちの団体、近江八幡で 滋賀

毎日新聞 
登校や発達障害の子どもを持つ親らでつくるグループ「あんどYOU」が30日、翻訳家で高機能自閉症を持つニキ・リンコさんを迎え講演会を開く。代表の山田靖弘さん(47)は「発達障害の『は』の字も関係ない人に理解を深めてほしい」と話している。近江八幡市鷹飼町の県立男女共同参画センターで、午後1時20分開場、同1時50分開演(途中入場不可)。入場無料。ニキさんは聴覚過敏で子どもの声に弱いため、入場は中学生以上。

弁護人が裁判長へ苦言 「発達障害の少年への配慮欠く」  栃木

下野新聞 
「裁判長の質問態度に少年への配慮が欠けている」。発達障害がある少年の裁判員裁判法廷で28日、弁護側が宇都宮地裁の井上豊裁判長に苦言を呈した。弁護側は「裁判長の質問は威圧的。発達障害の理解が足りない」と指摘している。28日午前は少年の母親が証人として出廷。裁判長は少年と被害女性の証言の食い違いについて「少年が正直に話していると思うのか」などと、厳しくただす場面もあった。別の質問で、言葉に詰まった母親に向け「答えなし。それでは終わります」と尋問を打ち切った。

発達障害の子ども支援、高崎市がセンター設置 4月から 群馬

朝日新聞 
引きこもりなどの要因となる発達障害がある子どもを支援するため、高崎市は4月に「こども発達支援センター」を設置、0歳児から中学生まで通してサポートしていくことになった。県内の市町村で、子どもの成長に合わせて一貫した支援体制をとるのは初めて。高崎市はこれまで、教育、保健など関係する部署ごとに相談や指導を実施してきたが、4月の組織改革に合わせ、総合的に取り組む支援センターを新たに設けることにした。

9キロ収穫、そば打ちに挑戦 北海道

北海道新聞 
北広島市内の社会福祉法人北ひろしま福祉会が運営するデイセンターで28日、センターに通う障害者たちがそば打ち体験に挑戦した。同センターでは毎年、知的障害のある利用者たちが市内の畑でそばを栽培し、そば打ち体験を行っている。今回は昨年9月に収穫したそば粉9キロを使い、利用者やその家族合わせて約30人が体験会に参加した。

どんぐり村「どんぐり号」発進 佐賀・福岡で移動販売

佐賀新聞 
障害者の授産施設を併設している佐賀市三瀬村の観光牧場・どんぐり村が、移動販売車「どんぐり号」を導入した。新鮮な地元産の野菜や、牧場限定のオリジナル乳製品を積んで県内や福岡市内を移動販売する。どんぐり号はトラックを改装したもので、3段の棚には授産商品のパンがずらり。冷蔵庫には牛乳やヨーグルト、ミルクジャム、シュークリームなど、どんぐり村の人気商品を積んでいる。競輪やオートレース収益金の補助を受けて購入した。お披露目は、2月6日に同市の嘉瀬川河川敷で行われる「SAGAバルーンチャレンジシリーズ」会場で。

障害者働く店 版画で応援 滋賀

読売新聞 
障害者のための就労継続支援事業所「ライフまいばら」(米原市)が運営する揚げパン専門の喫茶店「ぱんげあ」(同市顔戸、高木和也店長)が28日、開店1周年を迎え、来店客や大津市の授産施設「瑞穂(みずほ)」の利用者らが作った「笑顔の大版画壁画」(縦1・4メートル、横2・7メートル)が店内の壁に飾られた。大小様々な動物や人が手刷りされ、「瑞穂」で版画を彫った藤岡佐栄子さん(24)は「店に来たみんなが元気になるような絵になるように、と思いながら彫った。楽しい絵に仕上がってうれしい」と話した。

治療以外でも使用されるリタリンのブーム スイス

swissinfo.ch 
注意欠陥・多動性障害 ( ADHD ) の治療薬リタリン ( Ritalin ) の生産は、過去10年間で約10倍 になった。近年は集中力を高めるためのドーピング剤やパーティ用のドラッグとして乱用されている。

2011年1月29日土曜日

「発達障害」サポート センター7月開設 関係機関と連携 東京

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20110128/CK2011012802000023.html
板橋区は発達に不安がある子どもとその家族をサポートする「子ども発達支援センター」を七月に開設する。二十七日発表の新年度予算案に、事業費二千百万円を計上した。発達障害に特化したセンターの開設は、二十三区では世田谷区に続き二番目となる。センターは既存の民間施設一カ所に委託して開設。臨床心理士などの発達支援コーディーネーターが保護者らの相談に応じる。その中で支援が必要なケースについては個別支援調整会議を開催。健康福祉センターや保育園、小学校、療育機関などの関係機関が情報を共有し、個別の支援計画をつくる。

パリで評価の障害者作品が“凱旋” 大津で1日から展示会 滋賀

中日新聞 
昨年3月〜1月2日まで、フランス・パリ市で12万人を動員した日本の障害者らによる作品展「アール・ブリュット・ジャポネ展」の凱旋(がいせん)展が2月1〜6日に、大津市の大津プリンスホテルで開催される。ジャポネ展に出品した800点のうち300点が紹介される。凱旋展は「パリに行った作家たち」と題し、ジャポネ展で日本側の窓口となった県社会福祉事業団が主催。長野や愛知など19都道府県の62人、県内からは18人の99点を展示。突起物に覆われた陶器や漢字を細かく敷き詰めたポスターなど、既成の芸術の枠にとらわれずに高い独創性が評価された作品が並ぶ。

感性生かして絵画と書 黒潮の福祉施設で「アートの日」 高知

朝日新聞 
黒潮町加持の知的障害者の福祉施設「大方誠心園」(森本孝男施設長)で27日、利用者が絵画と書を創作する「アートの日」があり、22〜65歳の男女15人が作品づくりに取り組んだ。「アートの日」は昨年2月から入所者と通所者のうち絵と書が好きな人を対象に始まった。同町のNPO法人砂浜美術館が毎年大型連休中に開いているTシャツアート展に昨年、同園職員の作品を含めて150点を出品したところ好評で、現在は毎月2〜3回開いている。昨年の代表作は今年用のカレンダーにして500部作った。

古新聞を再利用「エコ植木鉢」作り 障害者就労支援 静岡

静岡新聞 
沼津市内で障害者の就労支援を行うNPO「プラサーザ大泉」(大森一二三理事長)が運営する「大泉作業所」(同市東熊堂)で、利用者が、環境に配慮して古新聞を再利用した「エコ植木鉢」作りに取り組んでいる。地域へのPRとともに、さらなる販路拡大へ力を入れている。植木鉢は、利用者が持ち寄った新聞紙を手で裂き、水と一緒にかくはんして繊維を取り出した後、金型で成型する。乾燥後にろうで防水加工を施す。新聞紙3枚から1個ができ、使った人からは「軽くて持ち運びに便利」「簡単に捨てられる」と好評を得ている。

置物や絵  特別支援校作品展 広島

中国新聞 
広島市立小中学校の特別支援学級と、市立広島特別支援学校(中区)計16校の児童・生徒の作品展示会が27日、中区のアステールプラザ市民ギャラリーで始まった。風船や和紙で作ったシーサーの置物や陶芸作品、自画像など約480点が並んでいる。市内11カ所の福祉作業所も参加し、雑貨やクッキーなどを販売している。市教委などの主催で、29日まで。

ふれあいアート展:特別支援学級の児童ら、春日部で 埼玉

毎日新聞 
特別支援学級で学ぶ春日部市立小・中学校の児童と生徒による「ふれあいアート展」が27日、同市粕壁の中央公民館2階ギャラリーで始まった。作品は小学14校・28学級と中学8校・13学級、計201人の1385点。「決意と実行」「早春の花」など力強い筆運びで仕上げた書や絵画、陶芸品などのほか、自然の素材を生かした竹細工や寄せ木細工、パジャマ、浴衣など和・洋裁縫品。それぞれ学校の授業で作った作品を展示した。展覧会は30日まで。

2011年1月28日金曜日

知的障害年金:認定基準を明確化 発達障害は新設 厚労省

毎日新聞 
厚生労働省は、知的障害者の受給する障害年金の等級認定基準を見直し、明確化する方針を決めた。「基準があいまい」との指摘を受け、食事の介助の程度や会話能力などを示す。また、これまで知的障害の基準が適用されてきた発達障害の認定基準を新たに設け、コミュニケーション能力などを例示する。自閉症やアスペルガー症候群といった発達障害は、対人関係や意思疎通に難があり日常生活が不便とされ、知的障害を伴わない場合も少なくない。これまでは知的障害の基準が適用され、「障害特性を反映できない」との意見があった。専門家の意見を踏まえて、来年度に関連通知などを改正する。

日本こそ注目すべき水銀条約

nikkei BPnet 
水銀が人体に取り込まれると様々な中毒症状が現れる。また、自閉症、多動性障害、学習障害、化学物質過敏症、電磁波過敏症との関連を指摘する声もある。こうした危険性が認識されるにしたがって、先進国では水銀の人為的な利用は相当量減少してきた。それでも、石炭火力発電所、廃棄物処理施設、下水処理場、金属精錬プラントなどからは、水銀が回収される。その量はおよそ年100t。問題は、この回収量と需要量のギャップだ。実は、こうした余剰水銀は日本から発展途上国に輸出されてきた。

神戸の施設に遺作500点眠る 知的障害の芸術家 兵庫

神戸新聞 
既成の芸術にとらわれないアウトサイダー・アートの作家として国内外の美術関係者から注目され、昨年1月に亡くなった知的障害者、小幡正雄(おばた・まさお)さん=当時(66)=の500点を超える作品が宙に浮いたままになっている。段ボールをキャンバスに見立て、色鉛筆で仲良く並ぶカップルを描き続けた作品群。相続する身寄りもいないため、作品は20年以上暮らした神戸市北区の知的障害者施設で保管されたままになっており、施設長は「展覧会を開くなど多くの人の目に触れるようにしたい」と話している。

「起訴相当」と議決/07年準強姦事件 和歌山

朝日新聞 
2007年に準強姦(ごうかん)容疑で岩出署に逮捕されたあとに不起訴となった男性(57)について、和歌山検察審査会が「起訴相当」と議決し、26日公表した。議決は13日。検察審査会による強制起訴の制度が09年5月に導入されて以来、起訴相当の議決は県内初。地検が再捜査で不起訴としても、審査会が起訴議決をすれば男性は強制起訴される。議決書によると、女性には知的障害があり、性行為の社会的、倫理的意味を理解することができず、相手からの申し出を判断する意思決定能力はなかったという。また議決書は、同種事件での「検察官の処罰意識は不十分」だと指摘し、「被疑者に厳正な処罰を与えて反省を促すべきだ」と述べている。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 歩道橋付近で見た男性/2 佐賀

毎日新聞 
佐賀市で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられ急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判の第11回公判(昨年12月22日)。現場付近を徒歩で通り掛かり、歩道橋付近から目撃した男性に対し、検察役弁護士と裁判官が証人尋問を行った。

県総務事務センター:障害者10人雇用 期限付きに戸惑いも 茨城

毎日新聞 
県は、県開発公社ビル(水戸市笠原町)7階に4月から新たにオープンする「総務事務センター」(仮称)で、身体・知的障害者10人程度を雇用することを決め、募集をしている。雇用期間は最長5年の非常勤嘱託職員。不況が長引く中、障害者の雇用が厳しさを増す事態を受け、国の緊急雇用創出事業臨時特例交付金を活用した措置だ。身障者の応募は競争率約2倍となり注目されているが、障害者の就業支援担当者からは「正規職員で募集してほしい」と、さらなる安定雇用を求める声が出ている。

知的障害者ら招待して30年 ホテルのおおるりグループ 栃木

下野新聞 
那須塩原と日光の温泉地を中心にホテル経営する「おおるりグループ」(本社・日光市)が鹿沼市の知的障害者施設「希望の家」の入居者、職員たちを毎年クリスマスに招待し続け、昨年で通算30回目を迎えた。施設側は感謝状などを贈呈。毎回200人から300人を招く大規模事業で、ホテルは貸し切り状態になるという。始めたきっかけは斎藤正洋社長(64)が偶然目にした、入居者の頑張る姿だった。「入居者たちは本当に楽しみにしている」と希望の家。知的障害者を連れての旅行は、いまだに偏見にさらされることもあるが、職員と一緒に集団で行けるこの招待は伸び伸び旅と楽しめるという。斎藤さんは「今後もずっと招待事業を続けたい」と話している。

地元ヒノキでペルーの打楽器「カホン」 大紀の工房が製造販売 三重

中日新聞 
地元産のヒノキを使った木工品の製造販売を手掛ける大紀町錦の工房「K’s factory」が、ペルー発祥の打楽器カホンの製造販売を始めた。簡単な構造で手軽に演奏できるため、地元の授産施設で作業を分担してもらう予定で、福祉にも役立てるつもりだ。越仮さんのカホン作りのきっかけは、松阪市を拠点に音楽活動をしているミュージシャン垣内章伸さんが、カホンの製造を玉城町の特別支援学校に依頼しているのを昨年知ったのがきっかけ。授産施設で働いた経験もあることから興味を持ち、垣内さんに話を聞き、自分でも挑戦することにした。

2011年1月27日木曜日

全国初の発達障害生徒の支援高校 徳島県、来春開校へ

MSN産経ニュース
徳島県は平成24年4月、発達障害を持つ生徒を受け入れる特別支援学校「みなと高等学園」を小松島市に開校する。発達障害者の自立と就労支援が目的。県教委や文科省によると、発達障害の高校生を専門的に支援する学校の設置は全国初の取り組みという。県教委によると、同校には、商業ビジネス、情報デザイン、生産サービス、流通システムの4学科(定員各8人)を設ける予定。自立に向けた専門教育に加え、就業体験を積極的に取り入れ、就労支援を行う。

若者力大賞:山口もえさんら受賞 夢や希望与えた人たたえる 東京

毎日新聞 
若者に夢と希望を与え、活躍をした人をたたえる第2回「若者力大賞」の表彰式が25日、千代田区内で開かれた。障害者の支援活動を続けるタレント、山口もえさん(33)と、世界七大陸最高峰の単独登頂に挑戦中のアルピニスト、栗城史多(のぶかず)さん(28)が「若者力大賞」を受賞した。

わさおグッズで障害者の就労支援 青森

東奥日報 
つがる市森田町の社会福祉法人・健誠会が運営する就労継続支援事業所「夢工房月見野」(外崎俊春所長)は、同工房を利用する知的障害や精神障害のある人たちの工賃アップを目指し、主演映画が公開される鯵ケ沢町の人気犬「わさお」の縫いぐるみと携帯ストラップを商品化した。2月1日から、県観光物産館アスパムなどで販売される。24日から、つがる市の道の駅もりたアーストップで先行販売されている。2月1日から県内ではアスパムのほか、AーFACTORY(エーファクトリー)、青森空港、鯵ケ沢町の海の駅わんどでも販売される。

「パリッとしいたけ」好評 福祉施設「レラ・もうらい」製造の菓子 北海道

北海道新聞 
市内厚田区の知的障害者向け生活介護事業所「レラ・もうらい」がつくっているお菓子、「パリッとしいたけ」が好評だ。乾燥シイタケを加工し、ポテトチップスのようなパリパリした食感で、ほんのりとした塩気がシイタケのうま味を引き立てる。大量生産品ではないが、イベント会場などではすぐに完売するという。佐藤さんは「シンプルなだけに、何カ月も試行錯誤してできた商品。量は少ないけれど、食べる人に喜んでもらえれば」と話す。パリッとしいたけは受注販売で1袋(10グラム入り)250円。

【知恵の経営】障害者雇用はエフピコに学べ

SankeiBiz
同社およびグループ会社で就業する障害者は年々増加し、現在は約240人でグループ社員の8.5%に達している。「障害者の雇用の促進等に関する法律」(障害者雇用促進法)では、常用雇用56人以上の企業には、障害者について1.8%の法定雇用率を課しているが、2009年の統計を見ると平均で1.63%、法定雇用率以下の企業が約54.5%も存在する。この実態に照らし合わせると、同社が障害者雇用に真剣に取り組んでいるかが一目瞭然である。

作品展:特別支援学級・学校生徒の多彩な2300点、一堂に 岡山

毎日新聞
倉敷市立小・中学校の特別支援学級や特別支援学校で学ぶ児童・生徒の作品展が25日、同市中央2の市立美術館で始まった。第22回「倉敷っ子なかよし作品展」で、小学校57校、中学校25校、支援学校1校の計83校1122人が手がけた約2300点を紹介。エプロンなどの手芸品や大原美術館の作品をモデルにした絵画、細かいマス目を色分けして塗りつぶして仕上げた大きな瀬戸大橋のモザイク画、ビーズや色砂で描いた作品、焼き物、ペットボトルや空き缶などの廃品を利用した立体など。美術や図工のほか、技術・家庭や理科などの授業で作られた多彩でカラフルな作品群が入場者の目を引いていた。30日まで。入場無料。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 歩道橋付近で見た男性/1 佐賀

毎日新聞
佐賀市で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員陵虐傷害罪に問われた審判の第11回公判(昨年12月22日)。現場付近を徒歩で通り掛かり、歩道橋付近から目撃した男性に対し、被告側の弁護士が証人尋問を行った。

2011年1月26日水曜日

傷害の長男虐待の疑い 母親を逮捕 静岡

MSN産経ニュース 
知的障害を持つ長男(20)の手にたばこの火を押しつけるなどしてけがを負わせたとして、静岡県警浜松東署は25日、傷害の疑いで浜松市東区笠井町、無職、新村五十美容疑者(43)を逮捕した。新村容疑者は「言うことを聞かないのでしつけの一環でやった」と容疑を認めている。調べでは、新村容疑者は昨年10月から今月にかけて、自宅で長男の左手にたばこの火を押しつけるなどしてけがを負わせた疑い。

児童扶養手当、減額へ 物価下落で5年ぶり

47NEWS 
ひとり親家庭を支給対象とする児童扶養手当が、2011年度は物価下落に伴って0・3%程度減額される見通しとなった。減額は06年度以来5年ぶり。10年の全国消費者物価指数が判明した段階で、確定する。児童扶養手当は年金と同様、法律で物価と連動する決まり。10年の全国消費者物価指数は基準となる05年の約0・3%マイナスとなる見通し。特別児童扶養手当、障害児福祉手当などほかの福祉手当も同じ比率で引き下げられる。

障害者の手作り商品を市場へ 福岡・天神で商談会

日本経済新聞 
障害者を支援する非営利組織(NPO)や福岡市などは24日、障害者が手作りした衣類や雑貨などの小売業者向け商談会を市内で開いた。一般市場への流通を促すのが目的。18の障害者施設が21種類の商品を出品。約170人が訪れ、施設側と値段などを交渉した。訪れたコンサルタント会社経営の女性(41)は「食品類は百貨店でも勝負できる」と絶賛。「商業ベースにのせるには、複数施設で連携して生産量を増やすことも必要では」と提案していた。

発達障害への理解もっと 竹原で29日、上映会と講演会 広島

中国新聞 
自閉症をテーマにした映画「ぼくはうみがみたくなりました」の上映会と講演会が29日、竹原市内である。「自閉症などの発達障害について、多くの人に理解してほしい」と中国芸南学園(同市忠海東町)が企画し、広島県が主催する。無料。上映後、県が進める発達障害児市町支援体制推進事業のディレクター水野敦之さんが「発達障害がある人への接し方や障害の概要」などについて話す。午後1時半から、中央のたけはら美術館。

障害児 放課後どう過ごすの

読売新聞 
友達と遊べず、家でテレビを見て過ごしがちな障害児の放課後を、充実したものにしようと実施されているのが放課後活動だ。事業所の形態は様々で、障害者自立支援法による「児童デイサービス」、「日中一時支援」のほか、自治体独自の補助事業もある。特別支援学校や小、中学校からマイクロバスで移動したり、保護者の送迎で施設に通う。発達訓練や集団遊び、地域交流など活動内容は様々。

日産栃木工場に「福祉の店」 授産施設の手作りパン販売  栃木

朝日新聞 
企業の社会貢献活動が広がるなかで、日産栃木工場(上三川町上蒲生)が、障害者施設やNPOなどの要望を受け止めた活動に取り組んでいる。毎月1回、工場内に「日産福祉の店」を設け、施設が作ったパンなどを販売している。「必要とされることを」と地域に根ざした内容を模索した。

子育て生中継・びふぉーあふたー:話さないの/下の巻 兵庫

毎日新聞 
母親って、子どもが「発達障害」と言われると、それまで、知らずに怒って育ててきたことを後悔して、子どもを守りに入ってしまうんですよね。「この子のしんどさをわかってやれるのは私だけ、私がこの子を守らなければ」。この気持ちが子どものできる力を伸ばせなくなってしまうこともあるんです。

成年後見制度、吉本が劇で紹介 東京

MSN産経ニュース 
認知症など判断能力が十分でない人の権利を守る成年後見制度を身近に感じてもらおうと、東京都新宿区成年後見センターは27日、同区内藤町の四谷区民ホールで、吉本興業の芸人に初めて協力を依頼して実現した劇「新春 初笑い!!笑って納得!成年後見制度」を上演する。劇では、THEフォービーズら芸人が、複雑な制度をやさしいストーリーで演じ、同時に弁護士が制度を解説する。上演時間は午後2時〜4時。無料。手話通訳あり。申し込みが必要(先着400人)。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 資料を見た鑑定医B/2 佐賀

毎日新聞 
佐賀市で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判。第11回公判(昨年12月22日)で、安永さんの司法解剖の鑑定資料を基に鑑定を行った2人目の医師に対して、検察役弁護人と裁判官が証人尋問を行った。

障害者の就労支援 ウイングルが神戸事業所 兵庫

MSN産経ニュース 
障害者の就労支援事業を展開するウイングル(仙台市)は来月1日、神戸市中央区で全国13カ所目となる事業所の活動を始める。職業訓練などを通して、障害者と地元企業との橋渡し役になることを目指す。同社は、精神、身体、知的障害者を対象とし、パソコン研修だけでなく、コミュニケーションやビジネスマナーの訓練も実施して就労を支援。就職後も企業と障害者の相談を受け、企業への定着をサポートする。事業所開設に先立って開かれたセミナーには、障害者ら5人が参加。施設長の菅井典子さん(38)は「神戸に本社を置く企業は多い。地元の障害者に企業の戦力として働くお手伝いをしたい」と話している。

2011年1月25日火曜日

発達障がいに理解を 当事者ら支援でフォーラム 沖縄

沖縄タイムス 
LD(学習障がい)やADHD(注意欠陥多動性障がい)、自閉症などの発達障がいに理解を深め、当事者やその家族への支援の在り方を探る「NHKハートフォーラム〜発達障害支援について考える〜」が、30日にうるま市石川会館大ホールで開かれる。入場無料。主催はNHK厚生文化事業団九州支局など。フォーラムに企画段階から関わってきた沖縄LD児・者親の会「はばたき」のメンバーは「発達障がいの分野で、県内外の第一線で活躍する方がそろう。当事者の家族だけでなく、多くの人に足を運んでほしい」と呼び掛けている。フォーラムは、講演とパネルディスカッションの2部構成。北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センターの田中康雄教授が講演する。フォーラムは午前10時から午後1時まで。定員は1000人。

障害者発の名産品:商品力、善意超えた

朝日新聞
障害者が働く福祉施設の商品を買ったことはありますか。大量生産ができない分、ていねいに作られていて、専門の販売店も出始めました。商品力アップに力を貸すプロも現れています。
  • 全国の福祉施設で作られた商品を販売する「にぎやかな風」
  • ネット通販サイト「美味(おい)しい社会貢献」
  • 洋菓子作りを学ぶプロジェクト「神戸スウィーツ・コンソーシアム」

分かりやすい伝達を LLブックセミナー池上彰さん講演 大阪

大阪日日新聞 
「LLブックセミナー」(知的障害・自閉症児者のための読書活動を進める会など主催)が23日、大阪市西区北堀江4丁目の市立中央図書館であり、NHKの「週刊こどもニュース」などで知られるジャーナリスト、池上彰さんが約300人を前に「わかりやすく伝えるには」と題して講演した。必要なのは「相手に対する想像力、思いやり」とし、「テクニックより大事なのは、知ってほしい、伝えるべきものを自分が持っているのかということ。熱き思いと思いやりがあれば自分なりに言葉を紡いでいくことができる」と述べた。

チャリティー映画会:障害者複合施設建設に役立てたい 神奈川

毎日新聞 
障害者をハンディの種類で区別せず、必要なサービスを提供できる複合施設を横浜市中区に整備するため、映画「自転車でいこう」(杉本信昭監督、03年)のチャリティー上映会が26日、同区の市開港記念会館で開かれる。自閉症青年の日常を描いたドキュメンタリーで、入場料収益は整備費に充てられる。計画が進む「中区3障害一体サービス提供施設(仮称)」は、知的・身体障害者が対象の「障害者地域活動ホーム」と、精神障害者の「生活支援センター」からなる複合施設。中区新山下で12年度の完成を目指している。

「甲山事件」当時の園長、荒木潔氏が死去

MSN産経ニュース 
荒木潔氏(あらき・きよし=知的障害児施設「甲山学園」元園長)23日、心不全のため死去、79歳。通夜、葬儀は近親者のみで執り行う。喪主は長男、浩(ひろし)氏。昭和49年、兵庫県西宮市の甲山学園(廃園)で園児2人が死体で見つかり、保育士の女性が殺人罪に問われた「甲山事件」の発生当時の園長。保育士の逮捕をめぐる国家賠償請求訴訟でアリバイを偽って証言したとして、偽証容疑で逮捕、起訴された。しかし平成11年、保育士の無罪に続き、自身の無罪が確定した。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 資料を見た鑑定医B/1 佐賀

毎日新聞 
佐賀市で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判。第11回公判(昨年12月22日)では、安永さんの司法解剖の鑑定資料を基に鑑定を行ったもう一人の医師が出廷し、弁護側による証人尋問が行われた。

特別支援学級児童らの力作展示、絵画や書道など530点 神奈川

カナロコ 
綾瀬市内の特別支援学級の児童らによる絵画や書道作品などを並べた展示会が、綾瀬市役所7階の市民展示ホールで開かれている。市内の小中学校に通う95人の作品約530点が並び、訪れる人を楽しませている。展示会は、図工や美術の授業などを通して製作したものを多くの人に見てもらおうと市教育委員会が、毎年催している。25日までで開場時間は午前9時〜午後4時。

シンポジウム:障害児の教育考える 「共に学ぶ」実現へ議論 大阪

毎日新聞 
障害のある子どもも、必要な支援を受けつつ地域の普通学級で学ぶことについて議論する「とよなか発/子ども・いのち 第9回インクルーシブ教育を考えるシンポジウム」(豊中市教職員組合、毎日新聞社主催)が2月5日午後1時半〜4時半、豊中市本町1の市立大池小学校体育館で開かれる。入場無料、手話通訳あり。2部構成。内閣府・障がい者制度改革推進会議担当室政策企画調査官、南舘こずえさんが「待ったなし!インクルーシブ教育」と題して講演後、南舘さんも交えて保護者や小学校教諭、障害のある人が討論する。

2011年1月24日月曜日

野球好き桃原君 堂々の選手宣誓 障がいで会話苦手 沖縄

沖縄タイムス 
「お父さん、お母さん6年間ありがとう。僕も野球6年間頑張りました」。知的障がいのため会話が少し苦手な野球少年、桃原空君(12)=仲西小6年=が、22日に浦添市内で開かれた第9回東京ヤクルトスワローズ旗争奪学童軟式野球大会で選手宣誓を務めた。友達と白球を共に追いながら、言葉遣いや人付き合いを学んできた空君。小学生最後の大会で大役を堂々と果たし、選手や観客約450人から大きな拍手を浴びた。

ボーダレス・アート展:障害者の表現力、アートに生きる 兵庫

毎日新聞 
あさご芸術の森美術館(朝来市多々良木)で22日、但馬で暮らす障害者らの作品を紹介する第1回但馬ボーダレス・アート展「がっせぇアート」が開幕した。アートを通して障害者と健常者が共に暮らす社会を目指し、昨年10月に養父市、11月に豊岡市で開催してきた巡回展。2会場で展示した絵画に新たな立体作品も加わり、約150点が並んでいる。会期は2月6日まで。入場無料。

障害者雇用 能力生かす「一工夫」 神奈川

東京新聞 
川崎市の中原市民館内にある、ふれあいショップ「いくおう中原」。一昨年四月に開店した。店員五人は、いずれも精神障害者か知的障害者だ。「彼は洗い物のスペシャリスト」「彼女は接客がとても上手」。伊豆真理子店長が、胸を張って店員の特徴を紹介する。こうしたふれあいショップは市内に六カ所あり、障害者たちの仕事の実習の場となっている。ここで三、四年間の経験を積んで、一般の会社へと巣立っていくのだ。「彼らは、学んだことは正確にきちんとできるし、手を抜かない。それが強み」と伊豆店長。複雑なことは苦手だが、簡単な手順の仕事は、覚えやすい絵でマニュアルをつくる工夫などで全員がしっかり覚えている。

障害者の就農考えよう 長野で初の研究会 長野

信濃毎日新聞 
社会福祉法人花工房福祉会(長野市)などは22日、障害者の就農を考える初の研究会を長野市内で開いた。障害者福祉に関わる行政や民間施設の関係者、農業法人代表ら計約60人が市内外から参加。就労の場を求める障害者と、人材確保を図る農業者をどうつなぐか意見を交わし、仲立ちする人材を育てる必要があるーとの指摘が多く出た。

知的障害者の「福祉の店」 豊橋・アピタ向山で 愛知

中日新聞 
知的障害者らが作った菓子などを販売する「福祉の店」(中日新聞社後援)が豊橋市向山町のアピタ向山店で開かれている。24日まで。県社会福祉協議会などの主催。豊橋、田原、蒲郡市にある8つの知的障害者の授産所で作られたクッキーやパン、藍染めの財布、木製のおもちゃなど300点が並ぶ。

成年後見と選挙権 考える集会

NHK 
知的障害や認知症など、判断力が十分でない人に代わって財産管理などを行う成年後見制度について、後見を受けると選挙権が失われる問題を考える集会が東京で開かれました。この集会は知的障害者を支援する弁護士らが開いたもので、会場の都内の大学にはおよそ200人が参加しました。集会には、後見を受けると選挙権を失うのは憲法に違反するとして、来月1日に選挙権を認めるよう初めての裁判を起こす知的障害者の女性と父親も参加しました。

発達障害児の指導、互いに考えて 岩手大で講演会 岩手

岩手日報 
岩手大教育学部などが主催する教育講演会は22日、盛岡市上田3丁目の同大で開かれ、東京成徳大大学院の中野良顕特任教授が「発達障害児の所属する通常学級の教師の指導の在り方」と題して講演した。教員や学生ら約150人が聴講した。中野特任教授は学級の児童全員が互いの感情を考え、自分や周りの人を大切にする力を身に付けるために開発したカリキュラムを紹介し、「思いやりのコミュニティーをつくることが大切だ」と強調。発達障害児のかんしゃくや自傷などの行動のメカニズムを理解することの重要性を訴えた。

発達障害にもっと理解を 沼田で講演会 群馬

東京新聞 
みなかみ町のNPO法人「こころの応援団」(千代田すみ子会長)が主催する発達障害を理解するための講演会が二十二日、沼田市保健福祉センターで開かれ、市内の保育園や幼稚園、学童保育所の関係者と市民ら計約五十人が参加した。講師は引きこもりの青少年らの自立支援活動などに取り組む藤岡市のNPO法人「ラポールの会」の理事長で、藤岡中央児童館の館長も務める田中悦二郎さん(77)。「社会性が身につきづらい子どもたち〜今、大人たちに求められていること」と題して講演した。

化学物質:子供への影響調査 13歳まで追跡 環境省

毎日新聞 
化学物質が子どもの健康に与える影響を長期間にわたって探る環境省の大規模調査(エコチル調査)が24日スタートする。親子の血液や尿、出産時にへその緒から採れる新生児のさい帯血や毛髪などを分析。子どもの中で近年急増しているアレルギーやぜんそく、自閉症などの疾患と水銀などの化学物質や生活習慣との関連を調べる。調査は全国を15地域に分け、13年までの3年間で親子10万組の参加者を募り、妊娠初期から13歳まで追跡して実施。全国約320カ所の医療施設が協力し、準備の整った地域から募集を始める。

2011年1月23日日曜日

知的障害者施設 入所待機が急増 埼玉

読売新聞 
知的障害者施設への入所を希望する県内の待機者が1日現在、878人に達し、調査開始から6年間で5倍以上に膨れ上がっていることが、入所調整などを担う県総合リハビリテーションセンター(上尾市)の調査で分かった。国はグループホーム整備を重視し、施設の定員削減を求めているが、県はこれまでの削減方針を凍結し、国に支援を要望。本人や家族の高齢化に加え、グループホームでは対処が難しい強度行動障害の増加も背景にあるといい、同センターは「現行の定員枠では限界」と訴えている。

目指せ仕事のバリアフリー 北関東の企業、共生探る

日本経済新聞  
雇用情勢に明るさがみえないなか、心身に障害を持つ人々の就職は健常者以上に厳しい状況が続いている。北関東3県の障害者雇用率は軒並み全国平均を下回るなど、障害者に対する経済界の理解は十分とはいえない。働く意欲のある障害者をいかに職場に迎え入れるか。3県の進んだ企業の取り組みを追い、健常者と共生するヒントを探る。

結婚:ふうせんバレーボールチーム「ウィズゆくはし」カップル誕生 福岡

毎日新聞 
行橋市などの障害者15人で作るふうせんバレーボールチーム「ウィズゆくはし」主将、高尾慎二さん(30)とメンバーの加奈子さん(31)=旧姓手嶋=が結婚した。チームは95年ごろ結成したが、カップル誕生は初めて。このほど市内のカフェでメンバーがささやかなパーティーを開き、2人の門出を祝った。高尾さん、加奈子さんとも軽度の知的障害があり、高尾さんは約10年前、加奈子さんは2年前にチームに入った。「一緒に練習をするうち、いつも一緒にいたいと思うようになった」と高尾さんが求婚し、昨年12月、加奈子さんの実家のある大分県中津市で新生活を始めた。

個性生かせる場所を 作業所「夢工房」開所 大分

大分合同新聞 
別府市のNPO法人ぽっぽ(槐容子理事長)は、市内南立石1区に就労継続支援B型(非雇用型)作業所「夢工房」をオープンした。障害のある人たちが、個性を生かしながら働き、生きる力を身に付ける場。地域や地元企業との交流を大切に、開かれた作業所を目指している。槐理事長は「利用者の生活の場となる寮の設立が次の目標。障害のある人が一生涯を通じて豊かに暮らせるよう支援するつながった福祉を実現したい」と話している。

岡山で自閉症児の療育セミナー

山陽新聞 
自閉症児の療育に関するセミナーが22日、岡山市北区柳町の山陽新聞社さん太ホールであり、児童精神科医の門真一郎・京都市児童福祉センター副院長が、視覚に訴えかける対話の有効性について話した。門氏は、耳からの情報を処理する能力が低いとされる自閉症の特性を踏まえ、紙に書いて伝える手法を提案。「内容をそしゃくする時間が生まれ、理解できずパニックになる状態を防げる」と述べた。

積み木1万個 社会温かに 札幌の「草の実工房もく」 北海道

北海道新聞 
札幌市内の山あいの工房で、積み木づくりが進んでいる。使い道に困る「端材」を活用し、一つ一つコツコツと手作りする。春までに1万個を作って環境保全活動を進める非政府組織(NGO)に寄贈、子供たちが積み木で元気に遊ぶイベントで活用してもらうつもりだ。社会福祉法人草の実会(札幌)が運営し、中央区盤渓にある「草の実工房もく」。知的障害22 件者14人が通い、表札や料理用木べらなどを生産している。大きな節があったり、裁断して小さくなってしまったりと、生産過程で生まれてしまう端材を有効活用して社会貢献しようと製作を決めた。

障害者栽培 デコポン原料ジュース「ロゴ」学生発表 愛知

読売新聞 
国際デザイン・アート専門学校(松山市二番町)の学生たちが、知的障害者の支援施設で栽培されるデコポンを使ったジュースのラベルや商品ロゴのデザインを依頼され、21日、同施設関係者に対する発表会を行った。施設は東温市田窪の「しげのぶ清愛園」。昨年3月から利用者が栽培したデコポンを原料に、ジュースを生産、販売している。ラベルやロゴが職員の手作りであか抜けず、同夏頃、「デザインの知識と若い感性を持った学生に頼りたい」と依頼していた。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 司法解剖した医師/2 佐賀

毎日新聞 
知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判の第10回公判(昨年12月21日)。安永さんを司法解剖した医師の証人尋問が続き、被告側弁護士が質問した。

2011年1月22日土曜日

大気汚染と自閉症に関連性 米

MediEigo 
近年,急激に増加している自閉症の発症に,車の排気ガスへの曝露が関連していることが明らかになった。カリフォルニア州の都市周辺に住む2歳から5歳の幼児に関する調査で,高速道路から309メートル以内に住む母親から生まれた子供は,そうでない子供と比べて自閉症を発症する危険性が2倍だった。この高速道路からの距離と自閉症の関連性は,子供の性別や民族,母親の年齢などの影響を除外しても変わらなかった。この結果は,交通関連の大気汚染によって生じるとされる炎症や酸化ストレスが自閉症の発症に関与するとの最近の所見と一致する。

知的障害者の身体拘束映像に批判集中、オランダ

AFPBB News 
オランダで今週、18歳の知的障害者が拘束具で壁につながれている様子がテレビ放映され、政府に批判が集中している。これを受け政府は20日、患者のケアは適切に行われていると反論した。保健・福祉・スポーツ省副大臣は記者会見で、「病状が深刻で、自身を守るために身体拘束が必要な患者もいる」と述べた。記者会見前に渦中の患者「ブランドン(Brandon)さん」を訪問した同副大臣は、「ブランドンさんと介護人に面会し、安心した」と語った。

東金の5歳園児殺害:論告求刑公判 遺族「ただ涙あふれてくる」 千葉

毎日新聞 
「ただ涙があふれてくる。知的障害があっても、なくても許せない」。東金市で08年9月、保育園児の成田幸満(ゆきまろ)ちゃん(当時5歳)が殺害された事件の論告求刑公判で、遺族は涙ながらに厳しい処罰感情を訴えた。一方、殺人などの罪に問われた勝木諒被告(23)は「今すごく後悔しています。ひたすら謝りたい」と気持ちを朗読し、謝罪の言葉を述べた。判決は3月4日に言い渡される。

奈良市役所屋上で母子が自殺騒ぎ 長男への体罰主張し「死をもって抗議」 奈良

MSN産経ニュース 
21日午後2時15分ごろ、奈良市二条大路南の同市役所から「屋上で自殺しようとしている人がいる」と110番があった。急行した奈良署員が、屋上の縁に腰掛けた同市内の母親(40)と長男(11)を発見。署員らが約1時間説得し長男を保護した。同署は母親が屋上の防護柵を乗り越え、立ち入り禁止場所に侵入したとして建造物侵入容疑で現行犯逮捕した。母親は長男の教育方針をめぐって同市教委に対し、「死をもって抗議する」などと自身のブログに書いていたため、市教委が同日夕に会見。市教委によると、母親は特別支援学級に通う長男が教師から体罰を受けたと主張していたという。

「学びたい」子供に教えられ28年 東京

MSN産経ニュース 
算数を学ぶ子供の元気な声が教室中にワンワンと響く。ダウン症の女の子に声をかけた小笠毅さん(70)はカエルの小物を見せられ、「おっ」と満面の笑みを見せた。東京都武蔵野市にある「遠山真学塾」を主宰する。算数・数学の学習がどうしても難しい子供たちが、講師と1対1で学ぶ。始めて28年になる。30人だった塾生は現在140人になった。この間、ADHD(注意欠陥・多動性障害)やアスペルガー症候群など、子供の障害を表す名称が次々と出てきた。しかし、入塾時に診断名は聞かない。「レッテル張ってもしようがない。目の前の子と学ぶだけ」だからだ。

成年後見人1500万円着服か 米原署、容疑のいとこ逮捕 滋賀

京都新聞 
認知症や知的障害のある人の財産などを管理する成年後見人の立場を悪用し、いとこの女性の預金を着服したとして、米原署などは20日、業務上横領の疑いで、滋賀県長浜市木之本町黒田、土木作業員林善博容疑者(50)を逮捕した。逮捕容疑は、2008年7月24日、岐阜県内の銀行で、精神障害のある女性(48)の定期預金を解約し、約100万円を引き出して、着服した疑い。家裁の調査では、林容疑者は、17回にわたって計1500万円を着服した疑いがあり、「息子の学費や遊興費に使った」と話している、という。同署は余罪についても調べている。

障害者雇用へ特例子会社 石川

読売新聞 
繊維機械メーカー「津田駒工業」(金沢市)は、障害者雇用を進めるため、100%出資の新子会社「ふぁみーゆツダコマ」を4月1日に設立すると発表した。厚生労働省の認可を受けた県内初の「特例子会社」となる予定で、スタート時には6人程度の障害者を雇用する計画という。ふぁみーゆ社は、津田駒工業を始めとするグループ企業や協力会社での庶務や現場での軽作業などを請け負う。資本金500万円は津田駒工業が全額出資し、会社トップには津田駒工業の役員が就く。設立時は障害者6人、健常者3人の態勢で臨み、順次、雇用人数を増やす予定という。

授産製品を都内で販売へ 岐阜市の施設、工賃アップ目指す 岐阜

岐阜新聞 
社会福祉法人いぶき福祉会が運営する知的障害者通所授産施設「いぶき」(岐阜市島新町)が4月から、都内のセレクトショップを通じて授産製品を販売する。富裕層をターゲットとしたショップで商品を販売することで、通所者の工賃やモチベーションのアップを目指す。販売する授産製品は間伐材と食肉用の豚皮を使ったデザイン、ファッション性に優れたスツール(簡易型のいす)。供給を受け、加工された材料を通所者が塗装、梱包(こんぽう)し、セレクトショップに出荷する。4月からテストマーケティングを行い、6月から本格販売する計画だ。

NHK障害者バラエティー、9割好感の秘密

読売新聞 
NHK大阪放送局制作の、障害者によるバラエティー番組「バリバラ」が注目を集めている。自らの障害をネタにする出演者の姿に「勇気がわいた」「画期的」との意見が集まる中、番組では批判の声も積極的に紹介。等身大の障害者の姿を伝えることで、真のバリアフリー(障壁のない)社会の実現につなげたい考えだ。教育テレビの福祉情報番組「きらっといきる」(毎週金曜午後8時〜同29分)の特別企画として、昨年4月から毎月最終週に放送。「きらっと〜」出演者らの「障害者だって面白いことをしたい」との声を受け、「バリアフリー社会を、バラエティーを通して考える」との思いをタイトルにした。

授産施設のパンなど販売 北広島 北海道

北海道新聞 
市はJR北広島駅隣のエルフィンパーク内に、市内の授産施設で作られたパンや手芸品などを販売する福祉ショップを開く。3月26日にプレオープンし、4月5日に全面開業を予定。市や市内の福祉関係者は「障害者への理解を深める拠点になってほしい」と期待を込めている。福祉ショップは、障害者たちが作った製品の販路拡大や、市民との触れ合いにすることが目的。開設は、上野正三市長のマニフェスト(選挙公約)の一環でもある。駅の乗降客の利用が見込めることから、エルフィンパーク内に開くことにした。これまで市内の文化団体などが作品展を開いていたギャラリー約50平方メートルを改装して利用する。

餅つき:障害者自立支援施設でーー四日市 /三重

毎日新聞 
四日市市西日野町の障害者自立支援施設「たんぽぽ」で20日、通所者たちが餅つきを楽しんだ。地域の人たちとの交流と障害者に対する理解を深めてもらおうと、08年度から開いている。同施設には、重度の知的障害を持つ19〜61歳の33人が通っている。この日は、地元のボランティア団体や県宅地建物取引業協会四日市支部など、約40人が参加した。

2011年1月21日金曜日

東金女児殺害:被告に20年求刑 弁護側は公判停止要求

毎日新聞 
千葉県東金市で08年に起きた保育園女児殺害事件で、殺人など3罪に問われた同市の無職、勝木諒被告(23)の公判が20日、千葉地裁(栃木力裁判長)で結審した。軽度の知的障害がある勝木被告の責任能力が最大の争点で、検察側は完全責任能力を主張し懲役20年を求刑、弁護側は心神耗弱を理由に「適切な刑を望む」と訴えつつ「訴訟能力がない」として公判停止を求めた。判決は3月4日。

自白調書、誘導で確認 大阪地検支部検事、知的障害者に

朝日新聞 
大阪府警に現住建造物等放火などの容疑で逮捕・送検された男性(29)に知的障害があり、物事をうまく説明できないのに、男性が取り調べで詳細な犯行状況や謝罪の言葉を述べたとする「自白調書」を大阪地検堺支部の男性検事(41)=当時=が作成していたことがわかった。朝日新聞が事件関係者を通じ、同支部が取り調べの様子を撮影・録画したDVDを分析。何度も説明に詰まる男性に対し、検事が調書の内容に沿うように事実上誘導しながら確認する場面が残されていた。

自ら築く「共同住宅」 市民やNPO、望みの形で

日本経済新聞 
障害があっても、高齢でも、住民が支え合いながら安心して暮らせる住まい。そんな共同住宅を一般の市民や特定非営利活動法人(NPO法人)が一からつくり上げる動きが少しずつ広がっている。行政や業者頼みでは本当に自分たちが望む住まいは実現しないからだ。簡単ではないが、あなたにもできるかもしれない。一般的に、高齢者や障害者も安心して暮らせる共同住宅をつくることは並大抵ではない。しかし実現した人たちもいる。その人たちに秘訣を聞くと「大切なのは仲間づくり」と口をそろえる。「最大の問題は資金だが、その面でも仲間を増やすことは調達手段の多様化につながる」

24歳高1 介護福祉士目指す 東京

読売新聞 
都立野津田高校(町田市野津田町)の福祉科に、24歳の高校1年生がいる。高校を中退し、2年前まで町田市にある知的障害者の施設で働いていた正島(しょうしま)哲矢さん。学び直しを決意させたのは、「自分の人生を変えてくれた」という障害者たちとの出会いだった。福祉に興味はなかったが、のぞいてみた施設で、知的障害者の「純真さ」に心を動かされた。仕事を始めると、「今まで経験したことがなかった」という穏やかな雰囲気を感じた。障害者たちも、少しずつ気を許して近づいてきてくれた。「半分家族のよう。自分を必要としてくれる場所に初めて出会えた」と振り返る。

絶対もうかる:先物詐欺のワナ 先物取引元役員ら逮捕 悪質手口、浮き彫り 岩手

毎日新聞 
09年4〜7月の間、約1100万円をト社に預けた洋野町の60歳代男性が投資を決意したのは、共に軽度の知的障害を抱える2人の子供のためだった。「自分が死んだ後、子供たちに苦労させたくない」と、必死に働きづめで蓄えた資金を預けた。男性を勧誘した東北第2支店の元支店長、佐藤博之容疑者(39)らは「必ずもうけさせます」と請け合ったが、ト社の破産申し立てと同時に音信不通となった。

チック症闘病、友あればこそ 佐賀

西日本新聞 
首や肩を揺する、「ン、ン」と鼻を鳴らす…。そんな動作を頻繁に見せる人、周りにいないだろうか。それは単なる癖ではなく、チック症という疾患かもしれない。その症状が重いと、病名は「トゥレット症候群」に変わり、日常生活に著しい支障をきたす。患者が社会参加していくには周囲の理解が必要だ。この病気のことをよく知ってもらおうと昨年末、佐賀市の佐賀県難病相談・支援センターで医療講演会「発達障害とトゥレット症候群」が開かれた。それに参加した患者2人の事例を紹介する。

味や質にこだわり 販路拡大へトゥギャザー 大阪

朝日新聞 
クッキーやケーキなどを作る府内を中心とした24の障害者施設が、販売先を広げようとタッグを組んだ。プロのパティシエから一緒にお菓子作りを学ぶ機会を設けたり、郵便局にカタログを置かせてもらったりしてPR活動に取り組んでいる。大阪市浪速区のNPO法人「トゥギャザー」が動いた。大阪や奈良などの施設に呼びかけ、昨年6月から11月までの計7回、市内の調理専門学校に頼んで研修を実施。各施設で実際に売っているお菓子を持ち寄り、パティシエらから改善点を学んだ。

障害者と小中学生 オーケストラと共演 北海道

北海道新聞 
障害者や子供たちがオーケストラと共演する「万人の響〜オーケストラと愛のコンサート」が2月20日、札幌コンサートホール・キタラ大ホール(中央区中島公園)で開かれる。実行委は「オーケストラとの共演という夢をかなえ、一緒に演奏会を創り上げたい」と期待している。オーケストラは札幌を中心に活動する演奏家三十数人でつくる「ノースフェスタ管弦楽団」。札幌や道北の小中学生7人と身体・知的障害者7人、がん闘病中の女性1人が出演し、ピアノでクラシックの小曲を演奏する。宮澤むじかさん(札幌)、車いすのピアニスト山崎理恵さん(旭川)のプロ奏者2人と、札幌と小樽の男声合唱団4団体も出演する。

化学物質の影響4500人の子調査 山梨

読売新聞 
山梨大は、環境省が全国10万組の親子を対象に今月からスタートさせる「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」で県内調査を担当すると18日に発表した。甲府、中央、山梨、甲州、富士吉田の5市で、今年8月以降に生まれる予定の約4500人を調べる。調査では、化学物質が子どもの成長や発達にどのような影響を与えるかを、妊娠初期から子どもが小学校を卒業するまでの13年間にわたり追跡。小児ぜんそくやアトピー性皮膚炎、自閉症などが増加傾向にある中、子どもの成長発達と生活環境との因果関係を調査解明することも目的だ。将来的に、健康へのリスクが大きい化学物質の規制などの成果が期待される。

2011年1月20日木曜日

兵庫県:「発達障害」の子供 支援の包括的計画策定へ

毎日新聞 
兵庫県は来年度、自閉症や学習障害(LD)など「発達障害」の子供について、早期発見から支援につなげる包括的計画の策定に乗り出す。発達障害を巡っては、05年施行の発達障害者支援法に基づき、地方自治体に支援態勢の整備が要請されてきたが、都道府県による計画策定は全国初という。県は、来年度策定予定の健康促進に向けた総合計画で、発達障害対策の計画を盛り込む考え。発達障害と分かった就学前の子供の支援のほか、保護者向けの定期的な相談体制の整備を検討している。専門医や民間支援団体、相談窓口などの情報のデータベース化や、支援拠点施設の開設なども検討する。

高崎市:発達障害を総合支援 4月にセンター開設ーー0歳から中学生まで 群馬

毎日新聞 
高崎市は18日、発達障害のある子どもや、発達に不安のある子どもと保護者を支援する「市こども発達支援センター」を4月に開設すると発表した。市によると、0歳児から中学生までを総合的に支援する県内初のセンターという。センターの陣容は所長をトップに保健師、保育士、教員、臨床心理士、作業療法士など9人程度を予定。主な支援策として▽専門家による相談の受け付け▽保育園・幼稚園、小中学校を巡回訪問し、発達障害児の把握や教員への助言▽幼稚園や小中学校の教員など発達障害児にかかわる人への研修▽地域のネットワーク構築ーーなどに取り組んでいくという。

19歳以上の相談5倍超 県発達障害支援センター 栃木

下野新聞 
県発達障害者支援センター「ふぉーゆう」への2009年度相談件数のうち、19歳以上の青年・成人期に関する相談が970件に上り、5年前の初年度に比べ5倍超に急増していることが、18日までのまとめで分かった。全相談件数も1526件と初めて1500件台に入った。支援体制が遅れている青年・成人期の相談が同センターに一極集中している現状が浮き彫りになる一方、発達障害者をめぐる就労支援が急務になっている。同センターは「発達障害者への就労支援が緊急の課題。当事者が何に困っているかを解決しないと就労に結びつかない。企業など周囲の環境整備も鍵」と連携の強化を訴えている。

25日から入居者募集 南牧に高齢者・障害者向け支援ハウス 長野

信濃毎日新聞 
南牧村は17日、高齢化に伴う独居老人の増加などに対応するため、同村野辺山に建設した高齢者・障害者向けの複合支援ハウス「きぼうの家」の落成式を行った。25日から3日間の日程で村民に一般公開し、入居者を募集する。村内では2010年3月末の65歳以上の独居世帯が114世帯と、1998年の倍以上に増加。「村民が住み慣れた地域で安心して自立した生活ができるように」と支援ハウスを建てた。原則として村内の65歳以上の独居か高齢者のみの世帯、身体、知的、精神障害者で身の回りのことができる人が入居できる。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 司法解剖した医師/1 佐賀

毎日新聞 
知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判の第10回公判(昨年12月21日)。安永さんを司法解剖した医師に対し、検察役の弁護士が証人尋問した。

2011年1月19日水曜日

記者の目:知的障害者が被害者の刑事裁判=川上珠実

毎日新聞 
強制わいせつの被害を訴えた宮崎県在住の知的障害者の女性(30)について、知的障害を理由に検察官の起訴を無効と判断した判決が昨年末、福岡高裁宮崎支部で破棄された。「被害者は、供述調書と告訴状の違いを説明できない」。そんな理由で被害者の訴えを門前払いした1審のような判決がなぜ出てしまったのか。私は関係者の話を聞いて回り、障害者に対する司法の理解不足と、「司法過疎地域」の問題を強く感じた。

障害児施設元職員を書類送検=送迎車の窓に首挟まれ、男児重体 長崎

時事通信 
長崎市で昨年4月、障害児預かり施設の送迎車に乗っていた男児がパワーウインドーに首を挟まれ、意識不明の重体となった事故で、長崎県警稲佐署は18日、自動車運転過失傷害容疑で、運転していた元職員の女性(26)を長崎地検に書類送検した。送検容疑は昨年4月10日午後4時40分ごろ、同市琴海戸根町の国道で、特別支援学校2年の男児=当時(7)=を自宅に送る際、窓を開放したままパワーウインドーのロックをせずに走行。男児が操作ボタンに触れたため窓が閉まり、首を挟んで高機能脳障害を負わせた疑い。

エイムハウス、総務省のテレワークモデルシステム実証実験に参加

PR TIMES 
不動産仲介業を展開している、株式会社エイムハウス(本社所在地:東京都目黒区 代表取締役社長 園田知宏)は、総務省によるテレワークモデルシステム実証実験に参加、1月13日から開始しました。テレワーク実証実験の内容は、当社オリジナルの情報冊子の編集業務です。具体的には、障がい者の就労支援を行っているNPO法人ウィーキャン世田谷の指導のもと、テレワーカーに情報冊子<AIMHOUSE TIMES>で掲載する間取り図の制作業務を担当していただきます。データの受け渡し等のやりとりはネットワーク上で実施します。

「働きたい」思い切実 近江八幡、障害者就職面接会に100人 滋賀

京都新聞 
滋賀労働局などは「障害者就職面接会」を18日、近江八幡市の男女共同参画センターで開いた。身体・精神・知的障害者100人が「働きたい」という切実な思いを胸にメーカーや銀行など15社の面接に臨んだ。県内の障害者雇用は国の制度改善もあり、回復基調にある。だが、県内企業の障害者実雇用率は1・69%(2010年6月)と法定雇用率1・8%を依然、下回っている。面接会は20日に彦根市、2月16日に草津市でも開く。

グランプリにエム物流横浜大黒センター、障害者雇用促進へモデル企業表彰 神奈川

カナロコ 
障害者雇用に積極的な横浜市内の企業、事業所を表彰するハマライゼーション企業グランプリの本年度の表彰企業に、エム物流横浜大黒センター(鶴見区大黒ふ頭)が選ばれ、表彰式が18日、同市役所で行われた。障害者の雇用促進へ、モデル企業としてこれまでの取り組みをたたえた。ハマライゼーション企業は、「ヨコハマ・ノーマライゼーション企業」の略称で、グランプリは今回で4回目。障害者を雇用し、働きやすい職場環境づくりへの努力や工夫を行っている企業、事業所を表彰、その取り組みを市のホームページで紹介している。エム物流横浜大黒センターは2004年から障害者雇用を始め、現在、8人が物流に関連した作業を担っている。1人も退職者が出ていないという。

絵画など力作100点展示、湘南地域の障害者支援団体がアート展開催へ 神奈川

カナロコ 
湘南地域の障害者支援団体が集まるアート展「ハーモニー展」が2月25日から藤沢市藤沢の「蔵まえギャラリー」で始まる。絵画のほか、段ボールを使った立体的な造形作品など約100点を展示する。期間中には別の会場でライブイベントも行われる。アート展に参加する団体は藤沢育成会よし介工芸館、白浜養護学校、フェースOFワンダー、NPO法人さんわーくかぐや、蔵まえギャラリー、横浜国立大付属特別支援学校アート部の6団体。作品の展示は3月3日まで。

手作りミュージカル猛練習 千葉

読売新聞 
障害者を中心にした手作りミュージカルが来月26、27日に市川市で、3月6日には千葉市で上演される。本番に向けて出演者たちは熱心にけいこに励んでいる。NPO法人「いちかわ市民文化ネットワーク」の主催。2005年以降、5回上演され、「障害者が舞台経験を通じて社会参加の自信につなげる機会になっている」(事務局)。今回は公募による約60人の障害者とボランティアなど総勢約100人で上演。福祉専門学校の生徒らもボランティアで協力し、舞台美術や衣装をそろえる。公演は来月26日は午後4時から、27日は正午と午後4時から、市川市大和田の市文化会館で。3月6日は午後1時から千葉市中央区要町の市民会館大ホールで。

知的障害の18歳以上を受け入れ 島田で4月開所のケアホーム内覧会 静岡

中日新聞 
志太榛原5市2町が運営する知的障害児入所施設「駿遠学園」(島田市福用)に特例入所していた18歳以上向けに、ケアホーム「陽だまり」が、島田市島に完成した。17日に内覧会があり、関係自治体や組合議会議員らが参加、4月からの開所を歓迎した。これまで18歳以上の駿遠学園生は、児童福祉法の特例で同学園に入所していたが、障害者自立支援法の改正で、児童施設から退園が必要に。関係市町では協議の末、養護老人ホーム「金谷富士見寮」を市から借り、約1億円掛けて昨年5月から改修。住まいの場として確保した。

旧消防署、障害者就労支援施設に 福岡

西日本新聞 
福岡市や糸島市で調剤薬局を経営する「平栄」(福岡市東区名島)が、糸島市前原中央の旧糸島消防本部前原出張所の建物に、障害者の就労支援施設を今年4月に開設する準備を進めている。県障害者福祉課によると、消防署だった建物が障害者福祉施設として生まれ変わるのは県内では初めての事例という。施設は「障がい者しごと支援センター木の実」という名称で、一般就労を目指す就労移行支援と、就労が困難だが、働く意欲や能力がある人向けの就労継続支援B型の事業に取り組む。対象は知的・精神障害者で、マナー学習や作業訓練、就職先の紹介などを行う。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 資料を見た鑑定医A/2 佐賀

毎日新聞 
佐賀市で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判。第10回公判(昨年12月21日)では、安永さんの司法解剖の鑑定資料を基に鑑定を行った医師が出廷し、弁護側による証人尋問が行われた。

2011年1月18日火曜日

障害者の就労など支援 多機能型施設、4月開設へ 栃木

下野新聞
社会福祉法人「恵友会」(高根沢町・古口保理事長)は、障害者の就労支援やショートステイ、日中一時支援事業などを提供する多機能型福祉サービス施設「ひびき」を4月、下小倉町にオープンさせる。パンの製造販売などの授産作業を想定しており、古口理事長は「地域福祉の拠点施設となるように事業内容を充実させたい」としている。敷地面積約3300平方メートル、鉄骨造り1階で、延べ床面積は約900平方メートル。施設はパン工房や厨房などを備える。建設費として国と市から補助金計約1億6500万円が交付される。

発達障害 講演で理解深める 広島

中国新聞 
自閉症など発達障害への理解を深め、支援の在り方を考える講演会が16日、広島市安佐南区の区民文化センターであった。市などが主催し、保護者や教育関係者たち約520人が訪れた。児童精神科医で、京都市児童福祉センターの門真一郎副院長が講演し、「言葉を聞くだけでは理解しにくいが、視覚的な情報は処理しやすい人が多い」と自閉症の特性を説明。広島市発達障害者支援センターの大沢多美子センター長が、就労支援などの取り組みを紹介した。

障害者バンド感謝の演奏 周南で10周年記念に15曲披露 山口

読売新聞 
障害者と福祉施設の職員らでつくるバンド「楽団・みかんの花」の創立10周年記念コンサートが16日、周南市徳山社会福祉センターで開かれ、約150人のファンが演奏に聞き入った。みかんの花は障害を持つ人たちに生きがいを持ってもらおうと、2001年に結成。知的障害や聴覚障害を持つメンバー8人と、施設職員ら4人の計12人で、周南市を中心に活動している。バンド名の「みかん(MICAN)」には、ミュージック、メッセージ、ミラクルの頭文字「M」と「I CAN」から「音楽で社会にメッセージを伝え、奇跡を起こす」という思いが込められているという。

神楽面や書 児童らの力作 島根

中国新聞 
浜田市内の特別支援学級などの児童、生徒の絵画や図工作品などを集めた「ふれあい作品展」が、同市のゆめタウン浜田1階催事場で開かれている。18日まで、無料。特別支援学級がある21の小中学校と浜田養護学校の児童、生徒が制作した計約350点を展示。粘土で型を作り、石州和紙で作った神楽面や、「無限の可能性」と書かれた書道、絵画やちぎり絵など個性あふれる作品が並ぶ。

2011年1月17日月曜日

知的障害立件に難しさ 福島・4人死亡火災

河北新報 
知的障害者の刑事責任の判断について、日本司法精神医学会の会員でもある一陽会病院(福島市)の伊藤光宏院長は「事件当時の行動も大事だが、もともとの知的能力のレベルが重視される。自分のことをうまく表現できないこともあり、本人と周囲からじっくり話を聞かないと判断は難しい」と指摘する。知的障害者の親らでつくる「福島市手をつなぐ親の会」の五十嵐裕治会長は「知的障害者にとって『死』という概念を理解するのは困難を伴う。次男も家族が死んだことを認識できていないのではないか。責任能力の有無については、専門家が厳密に調べてほしい」と訴える。

県内初の「ぷれジョブすみさか」とは? 長野

須坂新聞 
障害のある児童生徒の体験活動やインターンシップ(ぷれジョブ)を県内で初めて昨年11月から開始した須坂市の墨坂中校区で7日、関係者約30人が出席して「ぷれジョブすみさか第1回定例会」を開いた。参加する小学6年生1人と4年生2人の体験の様子を本人やジョブサポーター(地域住民)、受け入れ企業・団体、保護者が報告し、地域で役割を持って活動する後押しや地域理解の深め方など話し合った。定例会は月1回、日野の改善センターで。今後、体験活動を希望する児童生徒の増加とともにジョブサポーターや受け入れ先企業・団体の不足が心配される。話し合いでは「無理せず口コミで徐々に浸透する活動でいいのでは」と提案された。

伸び伸び切り絵で表現 愛知

東海日日新聞 
安田幸大・切り絵展が、豊橋市三ノ輪町本興寺、CAFEちろる庵で開かれている。23日まで。安田幸大くんは、県立浜名特別支援学校6年生で、切り絵を得意としている。自閉症の障害がある幸大くんを「落ち着いて座っていることが出来るように」 と幼稚園に通い始めた3歳ごろから、造形教室に通うようになり、切り絵と出合った。静岡新聞社の「動物の絵」コンクールで入賞したり、切り絵寄席の林家正楽さんと出会い激励を受けるなど、自信を深める、安田くんの作品展である。

知的障害者ら個性輝く絵画展 徳島

読売新聞 
三好市池田町の知的障害者更生施設・箸蔵山荘(竹田公二施設長)利用者たちの「絵画クラブ」が、17日から同市内のヨンデンプラザ池田で作品展を開く。2009年11月以来2度目の開催に向けて、メンバーは準備に追われている。回、出品するのは25点ほど。本を参考にしたり、思い描いたりした風景画や昆虫、トラックなど約1か月かけて仕上げた個性あふれる作品ばかり 作品展は17日午後1時から21日午後3時まで。入場無料。

思い出きらきら 上手にできた 仙台で「私たちの作品展」 宮城

河北新報 
仙台市の特別支援学校と特別支援学級、施設に通う子どもたちの作品を紹介する「私たちの作品展」が、青葉区のせんだいメディアテークで開かれている。19日まで。市民有志でつくる「障害児(者)を守る日実行委員会」の主催。166校と施設が寄せた絵画や書道、紙粘土、手芸・木工などの作品約1500点が並ぶ。

2011年1月16日日曜日

「伊達直人」に団体紹介 仙台のNPO ネットに情報 宮城

河北新報 
漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」などを名乗った匿名の寄付が全国で相次ぐ中、NPOの活動を支援する「せんだい・みやぎNPOセンター」(仙台市)は14日、子どもや路上生活者などの支援に取り組む団体をホームページ(HP)で紹介する「もっと、もっと、伊達直人。プロジェクト」を始めた。スタート時はいずれも仙台市のNPO法人で、自閉症や発達障害の子どもを支援する「みやぎ発達障害サポートネット」と、路上生活者の自立を後押しする「仙台夜まわりグループ」を掲載。今後、市内の8団体を順次加えていく。

埼玉・春日部 父親が高校生の息子を絞殺

TBS News 
15日未明、埼玉県春日部市で、51歳の父親が高校生の息子の首を絞めて殺害し、逮捕されました。警察によりますと、拓さんには軽い知的障害があり、ここ数日、暴れて家の壁を壊すなどしたため、入院先を探していましたが、受け入れ先が見つからず、母親(47)は親戚の家に避難していたということです。取り調べに対し、相川容疑者は「息子の将来を悲観してやった」などと供述しているということで、警察は容疑を殺人に切り替えて調べる方針です。

レトロな土蔵、型破りアートの拠点に 9月開館目標 高知

朝日新聞 
高知市南金田の江ノ口川沿いに残るレトロな土蔵群を活用し、既成概念にとらわれない美術作品「アール・ブリュット」を展示・創作する美術館を開く計画が進んでいる。開館の目標は9月。県内の福祉や美術などの関係者でつくる開設準備委員会が案を練っている。全国10カ所にアール・ブリュットの美術館を開く構想があり、高知の計画もその一つに選ばれた。高知では県障害者美術展「スピリットアート」が約15年間開かれており、熱心に創作を続ける作家がいる下地がある。

アール・ブリュット作品を貸し出し 湖南の社会福祉法人 滋賀

中日新聞 
知的障害のある人の芸術への理解を広めようと、湖南市の社会福祉法人「オープンスペースれがーと」は、優れた独創性が評価されている「アール・ブリュット」の作品を公共機関や企業に今月から貸し出す。障害者福祉を新たなまちづくりに生かすため、湖南市は積極的に支援する。対象は「オープンスペース」で2001年から制作された1000点のうちの芸術性の高い約200点。企業の玄関ホールや応接室、ホテルのロビー、飲食店内などのインテリアとしての活用を想定している。1作品につき月額1000円で貸し出す。

茨城県、いばらきステップアップオフィスで働く知的障がい者を募集

障がい者の働く場ニュース 
茨城県が、県庁障害福祉課内にある「いばらきステップアップオフィス」で働く知的障がい者を募集しています。募集人数は1名で、応募期間は1月31日までとなっています。応募対象者は知的障がい者(療育手帳などで確認する)であり、県庁への通勤が可能でかつ地方公務員16条に該当しない方。2月11日に開催される試験は、簡単な計算、筆記と作文からなる1次試験と、面接と実技試験(宛名書きや新聞切抜きなど、職務上必要な技能を見る)からなる2次試験から成り立っています。

消臭剤作り:岡崎の通所施設「希望の家」、竹炭で 継続的な仕事期待 愛知

毎日新聞 
岡崎市欠町の福祉の村にある知的障害者通所施設「希望の家」の18〜66歳までの入所者33人が昨年末から、竹炭を使った消臭剤「竹炭の竹ちゃん」作りに取り組んでいる。地元のNPOなどから竹炭を無償提供してもらって商品化。長引く不況で継続的な仕事の受注が難しい中、継続的にできる仕事として、希望の家は期待している。「これまでの仕事は景気に左右されやすかった。仕事がなくなると、入所者の働く意欲がなくなってしまう。継続的に消臭剤作りができることは、入所者の生きがいになる。大変うれしい」と感謝している。「竹炭の竹ちゃん」は1個100円。

妥協しない絶品ラスク 栃木

読売新聞 
小山市犬塚の多機能型事業所「くわの実」が作るシュガーラスクが、全国の障害者施設で作られた商品を厳選して販売するショッピングサイト「真心絶品」で紹介され、売り上げランキング1位に躍り出た。真心絶品で紹介されたのは県内で初めて。くわの実のシュガーラスクは、さっくりとした食感と香りの良さ、手塗りによるシュガーバターの均一性などが評価されて昨年12月に取り上げられた。ラスクは1箱650円で、1月14日現在、171箱が売れたという。星野玲子施設長は「シュガーラスクの元になるイギリスパンがおいしいのと、妥協をしない作業が評価されたと思う。これからも良いものを作っていきたい」と話している。

麦の穂展:7障害者施設の利用者が作品展ーー富士吉田 山梨

毎日新聞 
富士北麓(ほくろく)地域にある七つの障害者福祉施設の利用者が制作した陶器やアクセサリー、はがき、手芸などを展示、販売する「麦の穂展」が14日、富士吉田市上吉田の県郡内地域産業振興センターで始まった。出品したのは、同市の富士桜作業所、ありんこ、同市地域福祉交流センターたんぽぽ、同ひまわり▽富士河口湖町の河口湖ハーバル工房、スイートベリーKATSUYAMA▽忍野村の富士聖ヨハネ学園の7施設。3月9日まで。開館時間午前9時〜午後5時。月曜休館。入場無料。

2011年1月15日土曜日

法人「計画白紙に」 知的障害者施設反対運動 愛媛

愛媛新聞 
松山市北部での知的障害者ケアホーム建設計画に対し、近隣住民らがのぼりや横断幕を設置して反対運動を展開している問題で、計画していた社会福祉法人「風早偕楽園」が13日までに、地元住民に「計画を白紙撤回する」と伝えていたことが分かった。 反対運動はシーサイドハイツ町内会(約100世帯、松山市久保・粟井河原)と近隣住民が展開。地区の資産価値が下がるなどの理由で、計画の白紙撤回を求めていた。渡部理事長は撤回理由について「障害者自立支援法の新サービスへの移行期限が来春に迫っており、これ以上待つことはできない」と説明。「町内会の住民は知的障害者について知らないから拒否感や不安があるのは当然。責めるつもりはない」と話した。

東金の5歳園児殺害:「暴走モード」とは? 精神科医2人の見解対立ーー公判 千葉

毎日新聞 
被告人質問で自ら述べた「暴走モード」とは、何だったのかーー。東金市で08年9月、保育園児、成田幸満ちゃん(当時5歳)が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた東金市の無職、勝木諒被告(23)の第4回公判が13日、千葉地裁(栃木力裁判長)であった。争点である訴訟能力や責任能力を巡り、検察側と弁護側の証人として出廷した2人の精神科医の見解が真っ向から対立した。

働く場広げる手作り弁当 青梅「なかま亭」 東京

朝日新聞 
梅市今寺4丁目の知的障害者通所授産施設「なかま亭」に、3棟目の作業所「第3なかま亭」が完成した。弁当の仕出しと食堂を運営する施設で、料理は「ヘルシー、安い、おいしいと三拍子そろっている」との評判でファンが増え、従来の施設が手狭になったためだ。完成した3棟目は木造2階建て。2棟目に増設する形で建てられた。食堂は40席近くあり、交流スペースで美術展や音楽会、料理教室なども開催できる。将来は障害者約40人が働けるようにする予定。

CSRの現場から 障害者雇用促進事業「ウイングル」 東京

毎日新聞 
障害者の雇用促進事業を展開する「ウイングル」(千代田区)は「世界を代表する社会変革カンパニー」を企業ビジョンとして掲げる。企業の障害者雇用の支援と障害者への職業訓練を中心に、障害者の家族支援、発達障害を持つ子どもたちへの支援事業もしている。行政の福祉サービスとの違いを明確にして、起業から5年たち、着実にビジネスモデルを作り上げている。発達障害児をもつ家族の応援サイト「ふぁみえーる」も運営している。障害についての知識や経験談を掲載して、一人で悩むことをなくすのが狙い。そこにも将来的に就職情報も提供することで新たな就労支援を目指す。

教職員の75%「発達障害は増加傾向」 宇大・本社合同の初の全県調査 栃木

下野新聞 
自閉症や学習障害などの発達障害をめぐり、下野新聞社と宇都宮大教育学部は13日までに、県内すべての保育園、幼稚園、小中学校(通常学級)、高校、大学計約1200園・校を対象に本県初の実態調査をアンケート方式で実施した。発達障害の診断を受けたり、教職員がその疑いがあると判断した児童や生徒について、回答した約7割が「増加傾向」と答えた。診断や疑いのある児童や生徒の割合が1割以上だった園・校も計104に上り、発達障害への対応が教育現場の差し迫った課題になっている現状が浮き彫りになった。

2011年1月14日金曜日

タイガー前も匿名「善意」名古屋・南の施設には20年で計2500万円 愛知

中日新聞 
同じように自分の名前を隠して施設や社会福祉協議会などに寄付を続ける人たちがいる。名古屋市南区の施設には20年にわたって毎月、寄付金が届き総額2500万円になった。南区の知的障害者の通所授産施設「ふれあい共同作業所」の銀行口座には、1990年11月から「アイ」さん名義で振り込まれている。当初20万円で、現在は1万円。その後も続き、作業所は寄付金で土地を買って増改築。作業机やテレビも新調した。親の会の矢満田佳代会長(63)は「今の作業所があるのはアイさんのおかげ」と感謝する。

ソフトバンクグループ、特別支援学校にiPadの無償貸し出しを実施

Japan Corporate News Network 
ソフトバンクグループは、本日より「iPad」を活用した障がい児の学習支援を行う事例研究プロジェクト「魔法のふでばこプロジェクト」を開始し、ご協力いただける特別支援学校を募集します。ご協力いただける学校にiPadを一定期間無償で貸し出し、実際に教育現場でご活用いただくことで、その有効性を検証し、研究成果を公開することで、障がい児の学習支援を促進していきます。

殺人:長男絞殺の疑い、35歳母逮捕 東京

毎日新聞 
4歳の長男の首を絞めて殺害したとして警視庁立川署は13日、東京都立川市高松町1、パート社員、鈴木紀子容疑者(35)を殺人容疑で逮捕した。「長男が広汎(こうはん)性発達障害と診断され、将来を悲観してやった」と容疑を認めているという。周囲の人らの説明では、鈴木容疑者は「隆正君はコミュニケーションが困難なところがある」と悩んでいた様子だったといい、事件との関連を慎重に調べている。

成年後見 選挙権求め初提訴へ

NHK 
知的障害など、判断力が十分でない人に代わって財産管理などを行う「成年後見制度」について、後見を受けると選挙権も失うのは憲法に違反するとして、48歳の知的障害の女性が、選挙権を認めるよう求める初めての訴えを近く東京地方裁判所に起こすことになりました。名児耶さんは、20年以上にわたって選挙の際は欠かさず投票し、選挙公報も読んでいたということで、投票する判断力があると主張しています。このため、後見を受けたことで選挙権が失われたのは選挙権を保障する憲法に違反するとして、選挙権を認めるよう近く東京地方裁判所に訴えを起こすことにしています。

発達障害の受験生わずか95人

中国新聞 
15、16の両日にある大学入試センター試験で、発達障害を理由に別室で受験するなどの特別措置を申請した受験生は95人にとどまった。全志願者55万8984人の0・017%。今回追加された特別措置だが、小中学生の6・3%に発達障害があるとの文部科学省試算を根拠に、専門家は措置の周知不足などを指摘している。今回加わった「発達障害」では、自閉症や学習障害(LD)など個々の特性に応じて、別室会場を用意▽試験時間を1・3倍に延長▽拡大文字の問題冊子の配布など9項目を明記した。

「訴訟能力ない」と鑑定医 女児殺害公判で弁護側証人

47NEWS  
千葉県東金市で2008年9月、保育園児の成田幸満ちゃん=当時(5)=が殺害、遺棄された事件で、殺人罪などに問われた無職勝木諒被告(23)の第4回公判が13日、千葉地裁(栃木力裁判長)で開かれ、弁護側証人として出廷した鑑定医の高岡健・岐阜大准教授は「被告に訴訟能力はない」と述べた。高岡准教授は勝木被告について「(知的障害の影響で)抽象的な概念の理解力やコミュニケーション能力に支障がある」と指摘。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 資料を見た鑑定医A/1 佐賀

毎日新聞 
佐賀市で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判。昨年12月21日の第10回公判で、安永さんの司法解剖の鑑定資料(写真など)を基に鑑定を行った医師が出廷し、検察役の弁護士が証人尋問した。

検察役 右耳部分の傷は、拳によるものかどうか言えるか。
証 人 拳で傷ができたとされたとしても矛盾しない。
検察役 拳であるということの断定は。
証 人 断定はできない。

ニューヨークの公募展に絵を出品 藤山晃代さん

神戸新聞 
色とりどりの花と小さな女の子が、独特の色彩で描かれている。水彩画「花にかこまれて」が、米国ニューヨークのギャラリー公募展で、新進芸術家100人の1人として選ばれ、作品が展示されている。神戸市垂水区で生まれ、生後間もなくダウン症と診断された。幼いころは、家の床やふすまがキャンバス代わり。色鉛筆やサインペンを手にして、思うがままに筆を走らせた。本格的に絵画を始めたのは、同市灘区の青陽東養護学校高等部に進学してから。パステルクレヨンで塗った線を指で広げて、アクリル絵の具を重ねる。モチーフにするのは花や鳥。現在は、母千枝子さん(62)が施設長を務める作業所で働きながら、毎月西宮市内の絵画教室に通っている。

障害者美術展:岡崎特命担当相が視察 滋賀

 
近江八幡市永原町のボーダレス・アートミュージアムNOーMAで16日まで、県内の福祉施設による合同美術展が開かれている。12日には岡崎トミ子・内閣府特命担当相が視察。障害者が作り出す造形の世界に見入り、「表情が豊かで面白い」と語った。NOーMAを運営する県社会福祉事業団の北岡賢剛理事長は「障害の特性があるからこそ現れる芸術があることを知ってほしい」と話している。観覧料200円。

発達障害児支援へ、フォーラム 来月5日 岡山

MSN産経ニュース 
発達障害に関する理解を促進しようーと、県教委は2月5日、県総合福祉会館(岡山市北区)で「発達障害児支援フォーラム〜発達障害のある子どもたちの就労を支えていくために」を開催する。梅永雄二・宇都宮大教授が「発達障害のある子どもたちの就労を支えるキャリア教育の充実のために」と題して講演する。午後1時〜同4時半。

長野で22日 「障がい者の就農を進める研究会」初開催 長野

信濃毎日新聞 
社会福祉法人花工房福祉会(長野市)などが、障害者の就農促進を目指している。障害者の働く場を確保するとともに、高齢化が進む農業を支える人材の養成にもつなげる考え。初の「障がい者の就農を進める研究会」を、長野市の県社会福祉総合センターで22日に開く。午後1時半からで、参加無料。申し込みは17日まで。

2011年1月13日木曜日

千葉・東金市5歳女児殺害事件公判 勝木諒被告の母親が証人として出廷、涙ながらに証言

FNN 
千葉・東金市で2008年、5歳の保育園児の女の子が殺害された事件で、殺人などの罪に問われている勝木諒被告(23)の第3回公判が開かれ、勝木被告の母親が証人として出廷し、涙ながらに法廷で証言した。勝木被告の母親は、事件について問われると、「本当に、ひたすらわたしの責任だと。息子をかばうとかということではなくて、今は、どう考えてもわたしが悪いんだって思います」と、涙ながらに証言した。12日の公判では、勝木被告の母親のほか、養護学校時代の担任など、弁護側の証人3人が出廷した。

特別支援学校の放課後預かり、6校頓挫 県の事業 兵庫

神戸新聞 
特別支援学校で放課後に在校生の知的障害児を預かる兵庫県の事業が、当初計画した7校のうち1校でしか実施できていないことが分かった。学校現場や地域事情を踏まえた準備が足りなかったことが一因。運営責任の所在などについて一部の地元自治体から反発もあり、県は予算の大半を減額補正する予定という。保護者らでつくる育成会を中心に行う2010年度の単年事業で、県は当初予算に約1800万円を計上した。11年度以降は民間事業者の参入を促すことになっていた。県障害福祉課は「事前の調査や調整が不十分だった」とし、今後の計画は未定という。

障害年金、診断書なしでも支給 神戸地裁が異例の判断

47NEWS 
20歳当時の診断書がないことを理由に、国が申請以前にさかのぼった障害基礎年金を支給しなかったのは不当として、聴覚障害のある神戸市西区の主婦(63)が不支給処分取り消しを求めた訴訟の判決で、神戸地裁は12日、原告の請求を認めて決定を取り消した。原告側の代理人弁護士によると、障害基礎年金をめぐり診断書がないのに不支給決定が覆る判決は極めて異例で、「同じような状況にある障害者にとって意義深い判断」としている。栂村明剛裁判長は判決理由で「診断書以外に障害の程度を判断する合理的な資料があれば、障害があったと認定することもできる」と指摘した。

「障害者」表記:障害、障がい、それとも障碍? 政府部会は変更見送り 山口

毎日新聞 
障害者の「害」の字を巡り、表記を模索してきた政府の作業チームは10年11月、「法令などの障害表記を新たに特定のものに決定することは困難」との見解を示した。議論の背景には、「害」は否定的なイメージが強いとして「障がい」や「障碍」を求める障害者団体などの意見がある。山口県は「障害」表記の原則を変えていないが、自治体によっては「障がい」への見直しも進んでいる。

社会と絆 内面も成長 2年目迎えた「プレジョブ」 大阪

大阪日日新聞 
大阪市西成区で子どもの生活面の支援などに取り組む教育サポート7校区連絡会が障害児らの就労体験を地域で支える活動「プレジョブ」を始め、1年余りがたった。現在、支援を受けて5人が地域の商店などで就労体験。社会との絆を強くし、情緒面での育成にもつながっているという。市立市民交流センターにしなり(長橋2丁目)の川辺康子さんは「障害のある子は“いてるけど、いてない存在”になりがち。社会に子どもが合わせるのではなく、合わせるのは社会」と話し、協力を呼び掛ける。

おすすめ!:ワークショップあさひ 長崎かすてらラスク 長崎

毎日新聞 
長崎の新たな名物「長崎かすてらラスク」。はちみつ味のカステラをスティック状に切り、サクサクとした食感になるよう2度焼きした。香ばしく、優しい甘さが癖になる。多機能型事業所「ワークショップあさひ」で働く知的・精神・身体障害のある17人が手作りしている。原材料のカステラもここで作っており、「長崎かすていら」の名で販売。国内産の小麦粉と卵を使ってしっとりと焼き上げた。ザラメの砂糖をまぶした後、昔ながらの製法に従って一晩寝かせて味をなじませる。

障害ある子もない子もみんな友達 保育NPOが20周年 大分

朝日新聞 
障害の有無にかかわらず、就学前の子どもたちを保育している大分市明磧のNPO法人「みんなの広場とんとん」(田中カヨコ理事長)が今春、創立20年を迎える。重度の障害がある子どもの預かり保育でスタートした活動は、幅を広げながら進化してきた。田中理事長は「これからも、子育てに頑張っている誰もがホッとできる広場であり続けたい」と話している。

動物・昆虫…ワイヤから生まれる命 徳島の男性作品に人気

日本経済新聞 
色とりどりのワイヤが曲がる、ねじれる、命が生まれるーー。徳島県鳴門市の河野和真さん(20)が、ワイヤを使って動物などを制作する活動を10年以上続けている。作品はすでに1万点以上。イベントでは実演も行い、人気を集めている。河野さんは自閉症でワイヤアートは小学3年生のころ、先生に勧められて始めた。幼いころから動物が好きで特に恐竜は図鑑を丸々1冊覚えてしまうほど。今では昆虫やロボットまで作れる。今後は施設などを回って実演することも検討する。河野さんは「もっと小さい子にプレゼントしたい」と目標を語った。

フロアホッケー:知的障害者の体験教室 初心者ら25人、心地よい汗 高知

毎日新聞 
知的障害者のスポーツ祭典スペシャルオリンピックスの独自競技「フロアホッケー」の体験教室がこのほど、高知市春野町内ノ谷の県立障害者スポーツセンターであった。主に初心者ら25人が参加し、指導員と一緒に心地よい汗を流した。フロアホッケーは、1チーム11〜16人で、フェルト生地で作られた直径約20センチのドーナツ形のパックをスティックで操り、相手のゴールに入れる。健常者と混成チームを作ることができるのが特徴。県内ではまだ2チームしかなく、認知度を高めようと企画された。

キラキラっとアート 佐賀市の上田さん2年連続優秀賞 佐賀

佐賀新聞 
障害のある子どもを対象にした絵画の全国コンクール「第9回キラキラっとアートコンクール」で、佐賀市神園の上田久世さん(17)=大和養護学校高等部2年=が2年連続で優秀賞に輝いた。上田さんは「ワクワクしながら一生懸命描いたお気に入りの絵ですごくうれしい」と話している。上田さんの将来の夢は画家。今月から佐賀市内の絵画教室に通い始めるなど意欲的で、「いろいろ勉強して、次はまた違う描き方、雰囲気にチャレンジしたい」と目を輝かせた。

音楽でキセキを 障害者らのバンドが結成10年 山口

朝日新聞 
周南市を拠点に活動してきた障害者らのバンド「楽団・みかんの花」が16日午後2〜5時、10周年記念コンサート「わたしたちのキセキ」を周南市速玉町の徳山社会福祉センターで開く。自分たちのペースで着実に歩んできたメンバーらは「楽しんで演奏し、お客さんにも楽しんでほしい」と大詰めの練習に励んでいる。バンドは2001年、自宅と職場などを往復するだけだった障害者の「居場所」を求めて立ち上げた。20〜40歳代の知的、聴覚障害者9人と施設職員ら4人の計13人がメンバーだ。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 被告人質問/13 佐賀

毎日新聞 
佐賀市で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判の第9回公判(昨年12月16日)。松雪被告に対する被告人質問で、被害者参加人の弁護士による尋問が続いた。

参加弁 保護する場合、精神錯乱者なのか知的障害者か区別の必要はないのか。
被 告 そういうものを区別する訓練を受けていない。

参加弁 あなたは幼稚園の人と話すような、そういう気持ちで安永さんに接しようと努めたか。
被 告 そのような問い掛けをできる状態ではなく、してない。

就学前の対応強化 発達障害 大分

大分合同新聞 
県内の市町村で、落ち着きがなかったり特定分野の理解が遅れるといった発達障害の子どもを就学前に見つけ、スムーズな入学につなげる取り組みが広がっている。法律で義務付けられていない5歳児健診を取り入れたり、市町村教委の職員らが地域の幼稚園や保育園を巡回するなど手法はさまざま。小学校に入学後、集団生活になじめない子どもが増える「小1プロブレム」が深刻化する中、各市町村とも対応策に知恵を絞っている。

子ども発達支援センター計画 31日、整備検討委発足 三重

MSN産経ニュース 
心身の発達障害を持つ子供の療育などを目的に名張市が設置を計画している「市子ども発達支援センター(仮称)」の整備検討委員会が31日に発足する。11日、市が新春の記者会見で明らかにした。市によると、委員会は医療関係者ら10人がメンバー。さらに関西医大の講師(小児科医)1人をオブザーバーとして迎える。31日には市から委嘱状が渡され、委員会が初会合を開催。委員長らを決めることになっている。

2011年1月12日水曜日

タイガーマスク運動広がる

【タイガーマスク】奈良では「せんとくんの友人」が贈り物 MSN産経ニュース
県によると、同日午前8時ごろ、奈良市の知的障害児通園施設「仔鹿園」の門そばに段ボール箱があるのを発見。ノートなど文房具約80点と一緒に「ランドセルじゃなくてすみません。伊達直人」と手書きのメモが入っていた。同県桜井市のランドセルメーカーには今月9日、現金30万円が郵送され、「ランドセルを県中央子ども家庭相談センターへ届けてください。せんとくんの友人」との手紙が入っていた。

タイガーマスク:北海道内にも贈り物 豚のぬいぐるみも 毎日新聞
プロレス漫画タイガーマスクの主人公「伊達直人」を名乗る贈り物が北海道内でも届けられた。恵庭市の「恵庭市子ども発達支援センター」では11日朝、出勤した男性職員が玄関前に段ボール箱が2箱置かれているのを発見。中には人気アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデルや豚のぬいぐるみ、アニメビデオなど計39個が入っており、「伊達直人」の署名の手紙には「子どもたち、障害を持ちながら頑張る若者たちの発達支援にお役立てくださればありがたい」と書かれていたという。

【タイガーマスク】静岡・磐田市には図書券5万円分が市長宛てに届く 静岡 MSN産経ニュース
静岡県磐田市では11日、プロレス漫画タイガーマスクの主人公「伊達直人」を名乗る人から5万円の図書券が市役所に届いた。「息子が無事、成人式を迎えたことに対する感謝の気持ち」などとかかれた手紙も添えられていた。同市では、障害のある子供たちのために使うことを決定。障害児放課後児童クラブ「キッズキャッスル」など4施設に図書券を送付する。

90歳のタイガーマスク 「中学生の伊達直人」も登場  スポーツニッポン
長崎県佐世保市の佐世保こども・女性・障害者支援センターには「中学生の伊達直人」を名乗る手紙と一緒に、童話作品集や「星の王子さま」など児童書計5冊が届いていたことが11日判明。

新成人のつどい

垣根なくす一歩願い 浜松で特別支援学校などの卒業生らが成人式 静岡 中日新聞
障害のある新成人の門出を祝う「魅惑的生人四季(せいじんしき)」(中日新聞東海本社後援)が「成人の日」の10日、浜松市中区東伊場の呉竹荘であり、県立浜松特別支援学校と浜松学園の卒業生ら35人が参加した。

共に頑張った20年 障害者と家族がよろこぶ会 北海道 苫小牧民報
成人の日の10日、NPO法人苫小牧市手をつなぐ育成会主催の「2011年成人をともによろこぶ会」が苫小牧市内のホテルで開かれた。障害を持つ7人の新成人が出席し、保護者らが祝った。

夢いっぱい笑顔の人生歩もう 県手をつなぐ育成会「新成人のつどい」 奈良 奈良新聞
知的障害者を支援する「県手をつなぐ育成会」の第32回「新成人のつどい」が9日、橿原市小房町のかしはら万葉ホールで開かれた。会関係者や保護者をはじめ、来賓の荒井正吾知事、森下豊橿原市長、県関係国会議員、県会議員ら計約100人が出席し、知的障害を持つ新成人11人の門出を祝福した。

新成人、希望の誓い 夢は小児科医・教師・保育士… 京都 朝日新聞
南区では10日、障害者の「新成人のつどい」が開かれた。重い自閉症の亀山達彦さんは高校を出て作業所に通い、農作業に励む。最初は付き添いが必要だった電車にも1人で乗れるようになり、一歩ずつ克服してきた。新成人を代表して「誓いの言葉」を力強く述べた。たった一言、「ありがとう」。母の京子さん(48)は「ここまで成長してくれたことが、ただただうれしい」と見守った。

大人の仲間入り自覚 知的障害者 成人のつどい 石川 中日新聞
知的障害者の「成人のつどい」(金沢手をつなぐ親の会主催)が10日、金沢スカイホテルで開かれ、出席した新成人10人が飛躍を誓った。来賓の山野之義市長が「周囲への感謝の気持ちを忘れずに、他人を思いやれる成人になって」と祝福のメッセージを送った。

20歳の夢は 新成人1万9300人 熊本 朝日新聞
熊本市総合保健福祉センター「ウェルパルくまもと」では、障害がある新成人を対象とした式があり、約50人が家族や友人らとともに新しい門出を祝った。市社会福祉協議会の新立順子会長は「しっかりとした目標と可能性を信じ、自分のペースで心豊かに歩んでほしい」とあいさつ。新成人を代表し、熊本市の宮下遼さん(20)が、「もっと難しい仕事もできるようになり、車の免許を取って家族や友人と旅行に行くこと」を目標に、「一人ひとりの夢を大切にし、いい人生になるよう一生懸命頑張りましょう」と笑顔で語った。

新成人 門出祝う 大阪 読売新聞
大阪市東淀川区の大阪経済大のホールであった同区の式典には、新成人約1300人と一緒に知的障害のある双子の姉妹、有村江梨香さんと沙也香さん(ともに19歳)が出席。2人は初めて着たという華やかな振り袖姿で、母・美佐子さん(43)、祖母・康子さん(71)と並んで記念撮影し、門出を祝った。会場で2人は、地元小学校の養護学級に通っていた当時の同級生らから「おめでとう」と盛んに声をかけられ、「緊張したが友達と会えてうれしかった。これからもパン作りなどの仕事を頑張りたい」と話した。

コミュニティーカフェ:40カ所紹介 加藤さん、ガイド制作 富山

毎日新聞 
地域の人々の交流の場や、若者の居場所などになるコミュニティーカフェ(CC)。身近にあるCCを広く知ってもらおうと、富山市桜町の「Y’sさくらカフェ」を経営する加藤愛理子さん(55)が、県内のCCガイドを制作した。加藤さんは「身近なところに居心地のいい場所があることを伝えたい」と話している。ガイドはA5判45ページのカラー冊子で、県内約40カ所を紹介。広い民家を利用し、中高年や独居の人が集まるサロン▽子育て支援をするカフェ▽障害のある人たちが作った無農薬野菜でカレーを作る店ーーなど、さまざまな特徴があるCCを取り上げている。

弁当宅配 強みは絆 福岡市・リンゴの唄「元気」隠し味に 福岡

西日本新聞 
知的障害者らが弁当を手作りし、高齢者宅などに配達する事業所「リンゴの唄(うた)」(福岡市博多区三筑)。一日400食以上を売り上げ、年商が今春7千万円を超す見通しで、市内関係者の注目の地域ビジネスだ。高齢世帯の増加などを背景に、弁当などの宅配は大手が全国展開し、冷凍食品やファミレス業界なども参入する“激戦分野”。「リンゴの唄の弁当を食べるようになって、元気になった。(知的障害があるメンバーが)頑張って作って、届けてくれる。残さないように食べようと、嫌いだった野菜類も取るようになった。味がいい。おいしい」

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 被告人質問/12 佐賀

毎日新聞 
佐賀市で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判の第9回公判(昨年12月16日)。松雪被告に対する被告人質問で、被害者参加人の弁護士が尋問した。

障害者ら世代超えフットサル 広島

中国新聞 
知的障害者や聴覚障害者たちのフットサル大会が10日、広島市中区の広島県立総合体育館であった。同体育館を運営する県教育事業団と市障害者スポーツ協会が初めて開き、10チーム約100人が交流した。発達障害児を含む7〜55歳が参加。健常者や男女の入り交じったさまざまなチームが、予選リーグと決勝トーナメントで競った。

2011年1月11日火曜日

成人式、ハンディ支えるサポーター付き添い祝う 山口

朝日新聞 
下関市の海峡メッセ下関であった成人式。出席者約1600人の中に、知的なハンディのある新成人8人も参加した。自閉症や発達障害の人を支えるNPO法人「シンフォニーネット」(下関市)が付き添い役のボランティアを募り、出席が実現した。下関市山の田北町1丁目の飲食店従業員山田宏樹さん(20)は「中学の同級生と会えてうれしかった。緊張するかなと思ったけど、あまりしなかった」。地元の中学を卒業後、特別支援学校に通った。付き添い役の木村謙一さん(35)は「参加したくてもできない成人がいることに気づかなかった。ただ見守るだけだが、満足してもらえて本当にうれしい」。

災害時の障害者支援テーマにセミナー 2月に静岡

静岡新聞 
地震などの災害時に知的障害者や自閉症の子供が安心して避難できる体制整備などを目的にした、災害対策セミナー「障害者・自閉症児者等の災害時の支援を考える」(県社会福祉士会主催)が2月1日午後、静岡音楽館AOI(静岡市葵区)で開かれる。参加無料。知的障害者や自閉症の子供は被災しても自分の置かれた境遇を十分に理解できず、人が多く集まる避難所でパニックになることもある。普段から知的障害者と接している福祉施設の職員や家族らが「明日大規模災害が起きたときに我々はどう動くか」をテーマに集団討論を行う。定員100人。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 被告人質問/11 佐賀

毎日新聞 
佐賀市で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判の第9回公判(昨年12月16日)。松雪被告に対する被告人質問が行われ、検察役弁護士の尋問が続いた。

検察役 安永さんの司法解剖の鑑定書は。
被 告 内容は見ていない。

つなぐ・はばたく:親と子の肖像/8 障害者や不登校児と働く「共働学舎」 北海道

毎日新聞 
「チーズ切るなら僕に残しておいてよ」「今日は何かいいことあったの?」。雪の積もる農場を歩きながら、宮嶋望さん(59)が笑顔で話しかける。大声で応える人、はにかむ人。どこにでもある日常だが、この農場が他と異なるのは、生活する約70人の若者の多くが、障害者や不登校児など、心身に問題を抱えている点だ。新得町の中心部に近い「共働学舎新得農場」。競争社会ではなく協力社会を、との理念の下、それぞれが自分ができる作業をしながら集団生活を営む。33年前、牛6頭で農場を始めた代表の望さんは、学舎を創設した父真一郎さん(88)への共感と反発、あこがれと対抗心を抱えながら、進路を模索してきた。

さんさ踊りの浴衣 裂き織りに変身 盛岡の会社が発案 岩手

河北新報 
盛岡市の夏の祭典「盛岡さんさ踊り」で参加者が着た浴衣が、伝統工芸の裂き織りの作品として再利用されている。市内の住宅リフォーム業「くらし建築工房」が市の緊急雇用創出事業で障害者を雇用し、制作する。浴衣は盛岡商工会議所や地元銀行から600着を譲り受けた。緑、赤、黄、白と色はさまざま。使い古したこの浴衣を1センチ幅に裂いて機織りする。浴衣のほとんどは色あせているが、生地が柔らかく織りやすいという。浴衣を再利用した裂き織りは、「くらし建築工房」の石頭悦専務が2009年夏、中小企業家同友会の仲間と盛岡市の特別支援学校を見学したのがきっかけで考案された。

兵庫にも障害者権利条例を 三田でワークショップ 兵庫

神戸新聞 
障害者への差別を禁止する県の障害者権利条例をつくるためのワークショップが9日、三田市のまちづくり協働センターであり、当事者や支援者ら約70人が参加した。障害者による運営で、障害者にサービスを提供する「自立生活センター」の全国協議会が主催。2006年に国連で障害者の権利条約が採択され、その理念を基に千葉県や北海道、岩手県で条例が制定され、各地で機運が高まっている。グループ討論では「障害を理由にスポーツクラブの入会を断られた」「美容院で後回しにされた」などと体験を語り合った。佐藤事務局長は「体験を振り返ることで意識を高め、多くの事例を集めて条例制定への働きかけの資料にしたい」と話していた。

地元コシで米粉パンづくり 妙高に障害者就労支援施設 新潟

朝日新聞  
地元でとれるコシヒカリを使って米粉パンをつくる障害者就労支援施設「パン工房 妙高」が、妙高市小出雲に完成した。障害者が一般企業で働くための訓練の場にしようと、市が約1億4300万円をかけて整備した。米粉の地産地消や、子どもたちの食育にも生かしたいとしている。米粉パンづくりはNPO法人「ほっと妙高」(長沢芳夫理事長)が行っており、18〜50代の9人が毎週月〜金曜日に作るパンは、主に市内の小中学校15校と1保育園の給食用に使われている。

2011年1月10日月曜日

Watch!:障害者たちが野菜作りーー河南町「クボタサンベジファーム」 大阪

毎日新聞 
河南町白木の耕作放棄地で、障害者たちが野菜づくりを始めた。農業機械大手のクボタ(本社・大阪市浪速区)の特例子会社「クボタサンベジファーム」(小頭芳明社長)の試みで、広大な敷地にビニールハウスを建て、レタスや水菜、小松菜を水耕栽培する。スーパーマーケットでの販売を目指しており、社員として働く障害者らは「早く収穫して、多くの人に食べてもらいたい」と話している。ハウスや暖房機器などに1億5000万円を投じたが、現在はまだ、販路は確定していない。しかし、小頭社長(61)は「もうけたいんです。社員にとってもうけることは誇りになりますから」と語る。麻野さんは「いろんな人がここの野菜を食べてくれたら、自信になる」と話す。目指すのは5年後の黒字転換。それに、社員たちの誇りと自信を確立することだ。

障害者アート発想豊か 福岡

読売新聞 
障害者が描いた絵画などの展示会「ときめきフェスタ福岡アート展」が、福岡市・天神の複合商業施設「イムズ」で開かれている。16日まで。入場無料。市などで作る実行委員会が主催し、今年で5回目。市内の福祉作業所など7施設の14人が描いた人物、風景画など計約650点が並べられている。期間中の土、日曜日、祝日には、直筆の絵が描かれた一点もののノートやブックカバーなども販売している。会場では、障害を持つ全国の子供たちの絵画コンクールで優秀作品に選ばれた50点を集めた「第9回キラキラっとアート展」も同時開催している。

ルー大柴が語っちまうぜ!! 無料の障がい者就労シンポが横浜で 神奈川

障がい者の働く場ニュース 
横浜市健康福祉局が主催し、ATARIMAEプロジェクトが協力を、神奈川県教育委員会や横浜市経済観光局が後援をするイベント『働きたい! あなたのシンポジウム 障がい者があたりまえに働けるニッポンへ』が、1月22日にそごう横浜店9階の『新都市ホール』で開催される。そして第2部は、ATARIMAE公式サポーターNo.3であるルー大柴氏をコーディネーターとして、『ハマライゼーション企業 グランプリ受賞企業の紹介』が開催。「ハマライゼーション企業」とは、「ヨコハマ・ノーマライゼーション企業」の略称で、ここでは障がい者を積極雇用し、働きやすい環境を作っている企業や事業所を表彰し、その取り組みを広く紹介するというもの。ルー大柴氏のきっぷのいいトークも聞けそうだ。

東海村、知的障害者2人雇用 今春、嘱託で最長3年 茨城

茨城新聞 
知的障害者の就労を支援しようと、東海村は2011年度から「知的障がい者チャレンジUP雇用事業」に乗り出す。身体障害者に比べ、知的障害者の雇用が進んでいない実情を踏まえ、4月から村役場の非常勤嘱託員として知的障害者2人を最長3年間雇用する。同様の取り組みは、県内市町村で初めて。村は現在、施設や学校を通じて応募者の推薦を依頼しており、本年度内に試験を実施して採用の可否を決める

カラオケ店営業で地域と交流 篠山の小規模作業所 兵庫

神戸新聞 
身体障害者や知的障害者らが働く篠山市本郷の小規模作業所「つづみの里」(谷掛善輝代表)が、カラオケ店の営業を始めて半年を迎えた。食べ物の注文を受けたり、曲の入力を手伝ったりしながら、同店を訪れた住民らと交流。時には身の上話の聞き役にもなり、きずなを深めている。現在、地元の住民のほか、近隣市町からも1日3〜5人が来店する。高齢者が多く、歌の合間に、家族や仕事の悩み、戦時中の苦労話を打ち明けられることもある。通所者は、手拍子などで歌を盛り上げつつ、話を聞く機会も多いという。

障害のある人も楽しく読書を LLブック知って 大阪

大阪日日新聞 
障害のある人らが楽しめるように分かりやすく表記した本「LLブック」の啓発イベントが、大阪市中央区内久宝寺町2丁目のカフェ&ギャラリー「路地カフェ」で開かれている。「LL」はスウェーデン語の略で「やさしく読みやすい」の意味。LLブックは分かりやすい説明や絵記号、写真などを多用し、知的障害や自閉症などの人らにとっても親しみやすい作りになっている。日本国内でLLブックと認められる本は74タイトルと限られており、認知度はまだまだ低いという。

『さん さん さん 障害児3人 子育て奮闘記』 佐々木志穂美著

MSN産経ニュース 
広島県呉市在住の著者は幼い頃から手紙を書きまくり、やがて普通の主婦となり、出産するが、子供たちは3人とも障害を持って生まれてきた。「母から子への手紙」コンテストに応募し、大賞を受賞した著者は、作家の玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)さんから「この人は、書くことで、強く生きている」と評され、「長いのを書いてみたら」と勧められる。そして本書が生まれるが、出版社は倒産。しかし今回、縁あって文庫化が実現した。「幸せ」とは何かが、あくまでもユーモラスな筆致で綴(つづ)られている。(新潮文庫・380円)

特訓重ね心身とも成長 今夏の佐渡遠泳目指すダウン症の黎さん 新潟

MSN産経ニュース 
ダウン症の障害を持ちながら、仲間とともにリレー形式で今夏、新潟ー佐渡間往復約80キロの遠泳に挑戦する新潟市秋葉区の中学1年、石山黎(れい)さん(13)の特訓が続いている。応援を買って出た自閉症の障害を持つ同、買場悠太君(13)=新潟市秋葉区=と2人でプール練習することも。23日には練習の成果を確認しようと、生まれて初めての水泳大会にも出場する予定だ。最初は「できるはずがない」と思った周囲も「障害があるだけであきらめることが多かった。目標に向かって努力することを経験させ、いろいろな人たちと関わることができたら」=母、由美さん(40)=と賛同。黎さんを海岸に連れて行って佐渡島を見せ、「あそこまで泳ぐんだよ。どう?」と聞くと、本人から「大丈夫。みんなで泳ぐんでしょ」と明るい声が返ってきたという。

「自分らしく走る」テーマにランニング大会、障害児者ら600人が参加 神奈川

カナロコ 
知的障害児者や家族らが出場するランニング大会が9日、根岸森林公園(横浜市中区)で行われ、障害者約230人を含め、家族や学生ボランティアら約600人が参加した。「自分らしく走る」をテーマに障害者地域スポーツネットワーク「チーム・フリーバーズ」(小川和豊代表)が毎年主催し、19回目。県立藤沢養護学校教諭の小川代表が、「障害児者が安心して参加できる大会を作ろう」と始めた大会。当初の参加者は70人程度だったが、年々参加者や支援者が増えている。県立舞岡高校(横浜市戸塚区)の生徒約100人もボランティアとして伴走などを務めた。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 被告人質問/10 佐賀

毎日新聞 
佐賀市で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判の第9回公判(昨年12月16日)。松雪被告に対する被告人質問が行われ、検察役弁護士の尋問が続いた。

検察役 後ろ手で両手に手錠を掛けることも保護だと考えたか。
被 告 はい。

「障がい児にも多くの可能性」関係者が発達障がいの支援学ぶ 沖縄

八重山毎日オンライン 
石垣市は8日午後、子育て支援の一環として「みんなで学ぼう〈こどもたち〉のこころのはなし」をテーマにした発達支援講演会を市民会館中ホールで開催し、矢崎真一氏(言語聴覚士)、本村真氏(琉球大学准教授)に基調講演をしてもらった。会場は教育、保育関係者や父母らで満杯となり、発達障がいの種類や支援策について学んだ。「障がい児にも多くの可能性がある」として「障がいがあるから頑張らなくてもいいという考えは可能性は閉ざすことになる。障がいの有無にかかわらず頑張らないと可能性は広がらない」と力説し、集団生活での活動や大人になったときの姿を思い描いた支援を促した。

発達障害理解に学習会 草津で日野高教諭ら活動報告 滋賀

中日新聞 
発達障害の児童生徒を理解する学習会「発達障害の人への支援セミナーしが」が8日、草津市笠山の県立長寿社会福祉センターであり、日野高や八日市養護学校、野洲市発達支援センターの教諭や支援員が報告した。日野高の特別支援教育コーディネーターの山口比呂美教諭が「特別支援教育は特別な教育ではなく『教育の原点』ととらえている」と強調。幼児教育〜高等教育の一貫した社会的支援や、教育と福祉、医療の連携の大切さを訴えた。

障害者・健常者、気軽に語ろう 飯綱町で23日トン汁囲み 長野

信濃毎日新聞 
信濃町と飯綱町の障害者支援事業所の代表者などでつくる「北部地区障害者自立支援協議会」は23日、飯綱町民会館で「トン汁フォーラム」を開く。健常者と障害者が集まり、豚汁を味わいながら、ともに暮らしやすい地域について語り合うのが目的。フォーラムは勉強会のような形式ではなく、皆が気軽に話し合える場をつくろうと2009年に始まった。これまでも、デイサービスを利用する高齢者など多くの人が集まった。同協議会事務局のNPO法人「SUN」(飯綱町)の玉木潤一郎さん(42)は「冬の寒い時期に豚汁を囲みながら、楽しいひとときを過ごす。そこで得られた自然な声がとても大事」としている。午前11時半から。参加費無料。豚汁は300人分を用意する。

2011年1月9日日曜日

岐阜の授産施設、存続の危機 土地、建物無償貸与が3月限り 岐阜

中日新聞 
知的障害者が通う岐阜市東改田の授産施設「すまいるはうす」が存続の危機に陥っている。これまで無償で土地と建物を貸してくれた所有者が、来年3月までに手放す意向を示したためだ。「子どもたちが通い慣れた場所を守りたい」と、保護者たちは資金集めの活動に乗り出した。松田氏側は昨年11月、保護者に今年3月までに3000万円で土地と建物を買い取るよう条件を提示した。無理な場合は第三者に売り渡すことになり、施設の存続は困難になる。妻は施設を手放す理由を「私たちも年老いた。娘は知的障害者。親としては不動産ではなく、現金としてお金を残してやりたい」と説明。松田氏が昨年7月で議員生活を引退したことから「生活が完全に東京に移り、施設に顔を出すこともできない中、慈善事業を続けていくのは困難」と話している。

「子どもの心のサポート機関」をリスト化 県、学校などに冊子配布、ネットで公開も 栃木

下野新聞 
発達障害や児童虐待、不登校などに伴う子どもの心の支援で、関係機関の連携を円滑にするため、県は「子どもの心のサポート機関一覧」を冊子(A4判、38ページ)にまとめた。県内27市町の担当部署と教育委員会のほか、官民機関の78の相談支援窓口、子どもの心の診療などを行う81医療機関を掲載した。複数の機関が関わる場合もあることから、子どもの状態について情報共有ができるよう「子どもの心のサポート連絡票」も添付した。冊子は関係機関が有効に活用できるよう全市町や小、中、高校に配布した。冊子の内容は県のホームページでもすべて公表しており、保護者など個人でも閲覧し、参考にすることができる。

感謝の心 太鼓で伝える ダウン症の保坂さん、成人式で披露 山梨

山梨日日新聞 
9日、山梨県内の多くの市町村が成人式を予定していて、昭和町では新成人有志が和太鼓演奏を披露する。ダウン症の障害がある保坂直さん(20)=同町上河東=が、これまで支えてくれた人たちに感謝の気持ちを表現しようと、新成人の自主企画に応募した。取り組みを知った中学校時代の同級生が「思い出づくりになる」と協力、太鼓の師匠も「力強く生きてほしい」という願いを込めた曲を提供してくれた。晴れの門出となる当日、保坂さんはさまざまな思いを胸に、感謝の太鼓を打ち鳴らす。現在、中央市の知的障害者通所授産施設「ル・ヴァン」でパン作りなどをしている保坂さん。高校時代から太鼓を始め、町内の和太鼓グループ「笑和太鼓」で演奏している。

等身大の障害者 映画に 舞台の三浦で16日上映

読売新聞 
三浦市などで撮影された映画「ぼくはうみがみたくなりました」が16日、同市三崎の三浦市民ホールで上映される。東京都町田市の脚本家山下久仁明(くにあき)さん(50)が、15歳で事故死した自閉症の長男大輝(ひろき)さんをモデルに書いた小説が原作。山下さんは「三浦だけでなく、県内の人に幅広く見てほしい」と話している。山下さんは「自閉症児が電車で突然大声を出したり、駅名を連呼したりしても、奇異な目で見ず、『ああ自閉症なんだな』と自然に受け入れるような社会になってほしい」と話している。上映会は16日午前10時と午後2時の2回。上映前に山下さんと、この映画が初監督作品の福田是久監督のミニトークを行う。入場料は500円。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 被告人質問/9 佐賀

毎日新聞 
佐賀市で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判の第9回公判(昨年12月16日)。松雪被告に対する被告人質問で検察役弁護士の尋問が続いた。

検察役 精神錯乱者と知的障害者の違いは。
被 告 知的障害者は知的に障害がある人、精神錯乱者は障害にかかわらず、意味不明の言動で暴れる方。

知的障害者が新成人の誓い 鹿児島市

南日本新聞 
知的障害者施設や福祉作業所を利用している新成人を祝う会が7日、鹿児島市のサンエールかごしまであった。晴れ着やスーツ姿の約60人が出席、保護者や施設職員らが見守る中、新たな一歩を踏み出した。

2011年1月8日土曜日

施設辞め、行動に変化/放火容疑の男性 福島

朝日新聞 
父親や、男性が通った施設の関係者によると、男性は軽度〜中度の知的障害があり、養護学校高等部を卒業後、福島市内の知的障害者らの就労施設に通い、段ボールを組み立てる作業などをしていた。同じ施設に亡くなった姉(29)と弟(19)も通い、元職員は「きょうだい仲が良かった。男性は姉の言うことをよく聞いていた」と振り返る。「施設の相性は行ってみないと分からない」。男性が最初に働いていた施設を運営するNPO法人理事長の五十嵐裕治さん(69)はそう話す。「相手からの目線など、ほんのささいなことでその施設と合う、合わないが決まることが多い。『合わなかった』という理由も本人ではうまく説明できなかったのではないか」と言う。

「男性を悪者にして済む話ではない」と元職員。「養護学校卒業後、知的障害者が働いたり、家族以外と交流したりできる行き場所を確保することは、本人にも家族にとっても必要だ」と指摘する。家族をサポートするため、施設内に専門的知識のある人材を配置することも提案する。

発達障害の疑い5% 兵庫県が支援策検討へ

神戸新聞 
兵庫県内の各自治体が実施した1歳6カ月児健診と3歳児健診で、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの発達障害が疑われる乳幼児が、全体の約5%に上ることが6日、県の調査で分かった。発達障害の出現率を示した調査は全国でも例が少ない。県は2011年度にも各健診の項目、内容を検証し、さらに障害の早期把握や各市町への支援ができるようにする方針だ。1歳6カ月児健診で、言葉の遅れといった精神発達面の異常が見つかったのは4463人(20・8%)。このうち、乳幼児の行動観察や母親の聞き取りから、発達障害が疑われるのは1091人(5・1%)だった。3歳児も同様の診察で、精神面の異常が見つかった2989人のうち、1207人(5・7%)が発達障害と見られた。

自閉症の妹 映画に カメラ回して自分見えた

東京新聞 
自閉症と知的障害のある妹の存在は、友人にも明かせなかった。その妹を追い続けたカメラの先に、自分の人生の輪郭が見えた。立教大学映像身体学科四年、赤崎正和さん(22)=埼玉県新座市=が卒業制作でつくったドキュメンタリー映画「ちづる」には、妹千鶴さん(20)を中心に母子三人のユーモアあふれる日常が描かれている。制作の苦悩を経て自身に向き合った赤崎さんは今春、福祉の職へと踏み出す。以前は、知的障害と自閉症の違いも分からなかった赤崎さん。映画には、久美さんが撮影を後押しした理由を話す場面がある。「だって、あんたが自閉症に興味を持ったってことでしょ。いい機会だと思って」

「ちづる」(70分)の試写会が、埼玉県新座市の立教大学新座キャンパスである。日時は11日午後4時、同7時、18日午後3時、同6時30分、19日午後6時30分の計5回。無料。

自閉症の息子と日々向き合って 神奈川

朝日新聞 
「寺内タケシとブルージーンズ」のボーカルを務めたシンガー・ソングライターのうすいまさとさん(36)=横浜市港南区=が、自閉症のわが子の成長と子育ての日々をつづった本を出版した。障害への理解や子どもの心を知ろうとする姿勢の大切さを訴えている。直人君だけでなく、次男の義人君(6)はアスペルガー症候群、長女のひとみちゃん(4)は難治性てんかんのウエスト症候群と診断された。うすいさんは「大変なこともあるが、障害があるから不幸なわけじゃない。子どもが可能性を開いていくのを見ているのは楽しい」という。昨年11月に出版した「自閉症のきみの心をさがして」(ぶどう社、1680円)には、そんな親子の軌跡が描かれている。

発達障害児の療育充実、利用増で新施設建設へ 山口

読売新聞 
山口県岩国市は来年度、発達障害を抱える子どもたちの言語訓練や心理検査を行う「療育センター」を拡充し、市医療センター医師会病院の敷地内に新たな施設を建設する。新施設は現在の建物に隣接。地上2階、地下1階、延べ床面積約600平方メートルで、訓練室や検査室など十数室を設ける。今年度は在日米軍再編交付金から約2400万円の設計費を計上。建設費も交付金を充て、2012年3月をめどに運用を始める計画だ。

シンポジウム:心身に障害ある子ども養育、里親家庭を支援 東京

毎日新聞 
心身に障害のある子どもを養育している里親家庭を支援しようと、シンポジウム「子どもが家庭で育つ権利をもとめて」が14日、港区赤坂1の日本財団で開かれる。「障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会」が主催。柏女霊峰(かしわめれいほう)・淑徳大教授が「障害のある子どもと家庭的養護」と題して基調講演する。シンポでは、全国里親会理事や厚生労働省の担当者ら7人が討議。同学会による里親へのアンケート結果も報告する。当日は10時半〜16時半。先着200人で、無料。

ご縁ありまして。:/6 日々成長、野菜も人も 埼玉

毎日新聞 
ここはNPO法人が運営する「たんぽぽ自然農園」。環境に配慮しつつ社会の課題解決のために雇用を創出するソーシャルファーム(社会的企業)の理念を実践している。農家に借りた22カ所の畑で高齢者や知的障害、精神疾患のある人たちが無農薬野菜を作り、スーパーや朝市に出荷する。森住さんは高校卒業後、兄と同じ介護福祉士を目指し専門学校に進んだ。しかし実習で、高齢者とのコミュニケーション不足を理由に単位をもらえなかった。入浴や食事の介助はできるのに、お年寄りと2人きりになると何を話せばいいか分からず、黙りこんでしまったからだ。

福祉施設の製品、福袋に アーティストがデザイン改良 宮崎

朝日新聞 
アートを活用した社会貢献事業を展開する会社「らくがきART」(神戸市)は、県内の芸術家などと協力し、福祉施設で作られる製品をよりデザイン性の高いものにすることで障害者らの工賃向上を目指す「ハロー・アーティスト事業」の第1弾として、コースターやハーブティーなどを詰め合わせた福袋を宮崎市内の小売店で販売している。「らくがきART」代表社員を務める宮崎産業経営大の三輪まどか専任講師は、「品質は元々素晴らしい製品ばかり。アーティストとのコラボレーションでどう変わるか期待してほしい」と話す。福袋は限定100個。宮崎市恒久の「キッズランド」や同市の平和台公園内「ひむか村の宝箱」などで1月中旬まで販売している。

2011年1月7日金曜日

ワクチンで自閉症はでっちあげ 英医学誌に報告

47NEWS 
麻疹、おたふくかぜ、風疹の新3種混合(MMR)ワクチンの接種と自閉症との関連性を指摘した1998年の論文は医師のでっちあげだったとの報告を、英国のジャーナリストが英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル電子版に5日発表した。ジャーナリストのブライアン・ディアー氏は今回、論文の対象となった患者の親への聞き取りや診療記録の調査を実施。接種後に自閉症の症状が出たとされる12人のうち、5人は以前から症状があり、3人は自閉症ではなかったと結論付けた。欧米では論文発表後にワクチン接種が減って、はしかが流行。今も副作用を疑う人が少なくないという。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 被告人質問/8 佐賀

毎日新聞 
07年9月に佐賀市で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判の第9回公判は昨年12月16日、佐賀地裁で開かれ、被告人質問があった。被告側弁護人に続き、検察役弁護士が尋問した。

検察役 歩道へ移動させて、なぜそこで解放しなかったか。
    押さえるから、抵抗するのではないのか。
被 告 暴れる状況から、手を放せる状態ではなかった。

障害者雇用で千葉に拠点 書類電子化など業務推進 ぐるなび

千葉日報 
飲食店情報検索サイト運営のぐるなびが設立した障害者雇用を目的とした子会社「ぐるなびサポートアソシエ」(東京、倉沢仁社長)が5日、初めての障害者雇用の拠点となる千葉事業所を千葉市中央区に開設し、“1期生”となる障害者5人が業務を開始した。親会社から請け負った書類の電子化業務やサイトの監視業務などに当たる。開設に当たっては、障害者の就労支援センターを同区で運営するウイングルが開設支援や障害者の紹介などを行った。

サロン2周年で記念メニュー 広島

中国新聞 
知的障害者が料理を提供して地域住民と触れ合う廿日市市地御前のサロン「工房ハクナマタタ」が8日、オープンから2年を迎える。記念の「ありがとうメニュー」の提供を6日に始めた。記念メニューは8日まで。かき飯、豚汁、牛丼の3種類の定食を各500円で出す。工房代表の打海由美子さん(55)は「今後も若者が社会性を養う後押しを続けたい」と話している。営業は午前11時〜午後4時。通常は土日祝日定休。

環境と福祉両面に効果 障害者施設の天ぷら油回収に協力増える 京都

両丹日日新聞 
福知山市のNPO法人「人権の会しあわせネットワーク」(阪根義秋理事長)が、燃料として再利用する使用済み食用植物油(天ぷら油)の回収を続けている。運営する障害者福祉サービス事業所「しあわせネット・勇気」の利用者たちが中心になって取り組み、開始からもうすぐ1年半を迎える。活動が徐々に知られるようになり、昨年11月ごろから協力者の輪が広がりを見せている。今後は環境に優しい地域づくりと障害者雇用の一つの形として、市民への周知を図るとともに、福祉施策での行政支援も求めていきたい考え。将来的には回収から燃料への再生産までを手掛けたいという。

「成年後見制度」笑いで解く 東京

東京新聞 
吉本興業の芸人たちが、難しい法律の手続きを、お年寄りにも分かりやすく説明するお笑い劇の制作に取り組んでいる。三年前に東京・新宿に事務所を設けてから地域貢献の活動に力を入れる吉本が、地元の社会福祉協議会(社協)とタイアップ。「成年後見制度」をテーマに、新春の新宿を笑いで包もうと、懸命にネタ合わせしている。舞台に立つのは、二十代後半の男女八人でつくる「THEフォービーズ」ら。お年寄りが知識や判断能力が不十分だったばかりに財産をだまし取られるという場面などを演じる。上演は1月27日午後2時から、四谷区民ホール(新宿区内藤町)で。入場無料。先着400人。

特別支援学級の作品展中止に 会場の都城大丸休業で 宮崎

朝日新聞 
都城市で今月下旬に計画されていた、同市と三股町の特別支援学級の児童・生徒らによる恒例の合同作品展が中止になった。会場に予定していた百貨店「都城大丸」(同市中町)を経営する大浦が3日に民事再生法の適用を申請し、同店が4日から休業したためという。作品展は21〜24日に同店8階の催事場で開催し、小中学校約50校の特別支援学級や同市の特別支援学校2校の児童・生徒らの絵画や木工品など約400点を展示する予定だった。鍋倉安範事務局長は「作品を見に行く機会に食事をしたり、ボウリングをしたり、作品展は子供たちの交流の場になっていた」と話し、「子供たちはがっかりするでしょうね」と気遣った。

「高等特別支援学校」整備へ 識者検討組織を設置 新年度に県教委 栃木

下野新聞 
発達障害などを伴う軽度の知的障害の生徒を対象に職業教育を行う「高等特別支援学校」の整備に向け、県教委は2011年度、学識経験者らによる検討組織を設置する方針を固めた。学校の設置時期、場所、規模、教育内容などについて検討を求め、12年3月までに報告書としてまとめたい考えだ。「とちぎ教育振興ビジョン」で10年前から課題とされてきた高等特別支援学校の設置に向けた動きが本格化する。関東地方で高等特別支援学校がないのは本県だけ。同校の整備を福田富一知事は公約の一つに掲げており、11年度から始まる県の次期総合計画「新とちぎ元気プラン」(仮称)案にも盛り込まれた。

新成人の記念品に授産施設の菓子 小山市が9日の式典で贈呈 栃木

下野新聞 
市は9日の成人式で、障害者授産施設で作られた菓子詰め合わせを記念品として新成人に贈る。「県内ではおそらく初めて」(市生涯学習課)という試み。施設関係者は「障害者も一生懸命働いているということを知ってもらえるいい機会」と歓迎している。支持を集めたのは、フルーツケーキなどの洋菓子詰め合わせ(500円相当)。「くわの実」(犬塚)の製品が6会場で、「えいぶるの里」(東島田)の製品が5会場で新成人に贈られる。

手作り絵馬販売、心つなぎ10年 森林保全の願いも 静岡

静岡新聞 
障害者支援や森林保全に役立てようと、浜松市のNPO「魅惑的倶楽部」(鈴木恵子代表)が市内の障害者支援事業所と連携して取り組んでいる「竜水護森・木札」の販売が、今年で10年目を迎えた。木札は、同市天竜区水窪町の間伐材を活用し、障害者が一つ一つ、丹精を込めて手作りしている。大きな節目を迎え、鈴木代表は「もっと多くの人に木札を手にしてもらいたい」と活動の継続に強い意欲を見せる。「天竜川の水を守る森が変わらぬ姿でありますように」と竜の焼き印が施された木札は直径約10センチ、厚さ約1センチ。願い事を書いて、絵馬として使われる。木札は1個300円。木札の売上金は事業所などへの工賃のほか、森林環境基金へも寄託する。

2011年1月6日木曜日

A Happy New Link!:新しい、関係。/クリエーション×福祉(1)

AFPBB News 
原色が弾む絵に力強い書、大胆な構図のグラフィックや緻密な線画ーーニューヨークでも展覧会を開くなど、アートの世界では知る人ぞ知る存在のアトリエインカーブに所属する、知的障がいをもつアーティストが生み出した作品だ。彼らの作品を一堂に集めたエキシビジョンが昨年12月、東京・丸の内の新丸ビル内で開かれた。今回のイベントの実現にあたって中心的な役割を果たしたのが、デザイン事務所・ダイヤモンドヘッズのディレクター小野光治さん。たまたまテレビで流れていたドキュメンタリー番組に映し出された彼らの作品に衝撃を受けた小野さんが、ネットで探し当てた大阪のアトリエに連絡をとり、すぐに出向いたのが2008年の春。以来20回余り通い、食事を一緒にとったり卓球で遊んだりしながら今中さんやアーティストたちと交流を温めた。

累犯障害者:再発を防ぐ教育プログラム開発 大阪で

毎日新聞 
知的障害者による犯罪や問題行動の再発を防ぐ教育プログラムを、大阪府立砂川厚生福祉センター(大阪府泉南市)が開発した。実際の行為に関係する登場人物を演じることで、本人や相手の心の動きを知り、行動の深刻さを改めて実感してもらう内容。既に支援施設で試行しており、受講した障害者に効果がみられるという。司法と福祉行政のはざまにいる「累犯障害者」に対する支援のモデルとして注目されている。

障害者介護する親 高齢化進む

NHK 
自宅で暮らす障害者の介護を担うおよそ90%は、障害者の親で、その半数が60歳以上と高齢化が進んでいることが分かりました。調査を行った福祉作業所でつくる団体は、親に頼りきった介護は限界に達していると指摘しています。全国の福祉作業所でつくる団体「きょうされん」は、去年、自宅で暮らす障害者を対象に、介護者についてのアンケート調査を行い、3300人近くから回答を得ました。藤井克徳常務理事は「親に頼りきった介護は限界に達している。ヘルパーの派遣など、公的支援の充実に取り組むべきだ」と指摘しています。

生活指導員を大幅増員へ 発達障害支援を拡充 佐賀

佐賀新聞 
佐賀市教委は新年度から、障害がある子どもの学校生活や授業をサポートする生活指導員を大幅に増やす方針を決めた。発達障害への理解が深まったことで支援が必要な子どもの把握が進み、支援拡充を求める声が保護者や学校から上がっていた。市教委学校教育課によると、現在、市立54小中学校に33人の生活指導員を配置している。増員数など具体策は今後、各校の意見を集約するなどして決める。秀島敏行市長は4日の執務始め式などで「生活指導員の大幅な増員を通して、子どもたちが集中して授業を受けられるようきめ細やかな支援をしていきたい」と、方針を明らかにした。

特別支援学校の設計着手へ 岡山

中国新聞 
岡山県教委は2011年度、倉敷市真備町箭田(やた)に新設する県立特別支援学校の設計に着手する。県南部での知的障害者特別支援学校の児童生徒の増加に対応し、教育環境を整える。14年4月の開校を目指す。通学区域を高梁、総社市、吉備中央町の全域と倉敷市北部・西部、岡山市西部とする。知的障害部門に肢体不自由部門を併設し、小中高等部を設ける。知的約230人、肢体約30人の計約260人の規模とする。設計はユニバーサルデザインを基本とし、自然エネルギー、県産の木材も積極活用するという。11年度の設計終了後、13年度までに建設工事に入る。

餅づくりで働く希望 奥州・水沢の就労支援事業所 岩手

岩手日報 
奥州市の社会福祉法人ひまわり会(後藤文子理事長)は、運営する知的障害者就労継続支援B型事業所すてっぷ(同市水沢区)で、餅の製造販売に乗り出した。不況に左右されにくい食品の仕事を通年で確保し、工賃アップを目指す。米どころの特色を打ち出そうと地元産米を使用し、商品構成や味にも工夫。利用者と職員が一丸になって販売拡大に取り組んでいる。商品名は「しあわせ餅」。県産雑穀を混ぜた丸餅やイナキビや黒豆を混ぜた餅などを作っている。「和スイーツ」として、あんやカスタードなど中身を手作りした6種類の大福も好評だ。料理研究家から助言を受けて味を改良している。

障害者スポーツの道大会 北海道

北海道新聞 
第2回スペシャルオリンピックス道冬季地区大会が2月19、20日に、名寄市内で開催される。大会は4年に1回行われる知的障害者のためのスポーツ大会で、12年2月に福島県で開催される全国大会の予選も兼ねている。大会に出る選手たちをサポートするのが名寄市立大の「スペシャルオリンピックスサークル(会員54人)」のメンバーら。選手の誘導、案内に活躍する。開催地の名寄からも子どもから大人までの選手が参加する予定。優秀な成績を出そうとトレーニングに励んでいる。

無料の障がい者雇用支援セミナー 茨城

障がい者の働く場ニュース 
茨城県の鹿嶋市が、障がい者雇用に意欲のある事業主を応援するため、無料で障がい者雇用支援セミナーを平成23年1月20日に鹿島養護学校会議室で開催する。

 障がい者雇用支援セミナー 茨城県鹿嶋市
  『障がい者雇用、関係機関が支えます!〜就労支援の現場から〜』

2011年1月5日水曜日

「父ら困らせたかった」 4人死亡火災 放火容疑の次男供述 福島

河北新報 
福島市伏拝(ふしおがみ)の会社員西沢博幸さん(56)方が12月31日に全焼し4人が死亡した火災で、現住建造物等放火容疑で逮捕された次男の無職博貴容疑者(21)が福島署の調べに「父親らを困らせたかった。家族が寝ていることは分かっていて火を付けた」などと供述していることが3日、捜査関係者への取材で分かった。一方、火災の数日前に博貴容疑者が家出していたとみられることも、福島市内のカラオケ店の話で分かった。西沢さんが12月27日ごろに来店し「家出したので、来たら連絡してほしい」と博貴容疑者の顔写真が付いた療育手帳のコピーを置いていった。手帳は知的障害者に交付されている。

<いてくれて ありがとう 親子物語> (3) 子育ては自分育て

読売新聞 
尚子に知的障害があるとわかったのは4歳の頃。小中と地元の学校に通ったが文章は書けず、買い物でお金の勘定もできない。焦りが募り叱責することもしばしば。中1の頃には、いじめられ、「私なんかいなくなった方がいい」と校舎の窓から飛び降りようとした。高校から特別支援学校に通わせると同じ境遇の子と触れ合える環境が良かったのか、目が輝き始めた。よく外出し、誰にでも声をかけてたくさんの友人を作った。卒業後は、クリーニング店に就職。「あほやと言われる。行きたくない」と帰ってきて漏らすと、アポなしで娘の職場を訪ね、笑顔で「こんにちは」。それを繰り返すうち、からかわれなくなった。

いじめ・学級崩壊「ひとごとでない」 教師7人に聞く 群馬

朝日新聞 
発達障害への配慮も必要だ。教師歴20年の中学校の男性教諭によると、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の子は集中するのが苦手だが、それを他の子供たちに理解させるのは難しい。他の生徒も騒ぎ始める。「一つの規律を作りづらい」と悩む。「ささいなことでも認めてほめる」というのは、教師歴31年の小学校の女性教諭。学級になじめず、暴れたり教室を飛び出したりする発達障害の3年生の男児がいた。皆の前で算数の問題を解いたとき、「すごいね、この解き方を『○○ちゃん方式』と名付けましょう」と黒板に書いてみせた。その後、男児は算数の学習に力を入れるように。「子供は認めてもらったという感覚が大事だと実感した」と振り返る。

校内栽培の綿で機織り 海津特別支援学校生、一部販売も 岐阜

岐阜新聞 
海津市平田町今尾の海津特別支援学校高等部で、学校内の畑で栽培した綿を使った機織り製品作りが積極的に行われている。生徒の集中力や継続性を養うほか、一部は民間の店で販売されるようになり、生徒の制作意欲を高めている。同校は「目的は集中して最後まで頑張り抜く力を付けること。量産は難しいが、生徒の自主性を大切にしたい」としている。今後は糸紡ぎにも挑戦してオリジナリティーを追求する考え。

障がい者就労支援のホームページ作成講座 埼玉

障がい者の働く場ニュース 
埼玉県のさいたま市が、市内在住の障がい者を対象に『障がい者就労向けホームページ作成講座』を開催すると発表した。期間は2月初旬から下旬にかけての全6回。これは同市による雇用支援の一環で、講座の内容は、ホームページの仕組みの理解や作成に始まり、写真の合成や表の作成など、本格的なものとなる。定員は12名で応募者多数の場合は抽選となる。

カフェ:障害者が運営 来年1月に設置 新潟

毎日新聞 
新しい長岡市役所庁舎を核に12年1月開設予定の多目的施設「アオーレ長岡」内のカフェを、市内の障害者団体が運営することになった。行政施設の中に障害者が運営するカフェができるのは県内初の試み。市によると、「ホワイエ」と呼ばれる西棟の一部をカフェスペースにして、「野いちご工房」など五つの障害者団体で構成する市障害者施設ふれあい委員会が運営する。

宗像市の障害者通所施設 みかん酒「はま姫」販売 福岡

西日本新聞 
人手不足の農家支援事業に取り組む障害者通所施設「はまゆうワークセンター宗像」(宗像市自由ケ丘南)は、通所者が収穫した宗像産のみかんを活用したリキュール酒「はま姫」を開発、販売を始めた。同センターは一昨年、高齢化や後継者不足などで収穫ができない市内のみかん農家の支援を開始。販売は地元物産館で行い、収益は農家と折半している。「はま姫」は規格外品の活用策として考案。製造は果実酒造りで実績のある宇美町の小林酒造本店が請け負った。

食で元気を:岐阜の新美味発見/3 傷んだ柿でドライフルーツ 岐阜

毎日新聞 
岐阜市則松の障害者通所施設「嘉百合(かゆり)園」では、地元特産の「富有柿」のドライフルーツ作りに取り組んでいる。障害者の自立支援につながるのはもちろん、傷んでしまって捨てるしかなかった柿を活用するため、二重に地域に貢献する試みだ。嘉百合園は09年7月に開所した。豊吉(とよし)正之施設長は「新しい施設なので、今までの授産施設には無いものを作らねば」と考えたという。そんな時、施設のある岐阜北部で生産が盛んな富有柿の一部が、少し傷んだだけで出荷できずに捨てられていることを知り、ドライフルーツ作りを思い立ったという。

2011年1月4日火曜日

障がい者、お墓掃除代行 墓石の産地、庵治町で始まる 香川

朝日新聞 
障害がある人たちの就労支援や地域活性化などに取り組む高松市庵治町のNPO法人「はじめの一歩」(滝内志保理事長)が地元の障がい者支援施設と協力し、障がい者によるお墓掃除代行サービスを12月から始めた。墓石などに使われる「庵治石」の産地でもあり、地場産業の活性化と障がい者の就労を共に行っていく取り組みだ。滝内理事長は「こつこつと作業をし、できるようになる姿を見てきた。お墓掃除でも最初は手助けが必要だが、作業に慣れたら自立できるはずだ」と期待を込める。

できた時 感動100倍 広島

読売新聞 
昨年11月、大阪市で開かれた知的障害者らのスポーツの祭典「第5回スペシャルオリンピックス(SO)日本夏季ナショナルゲーム・大阪」。ボウリングで優勝したわが子に客席からまなざしを送る父、フランクさん(50)にとって、胸元で輝くメダルよりも、感情を上手にコントロールできない発達障害のデュークさんが見せた笑顔がうれしかった。「何かを覚えるのに、人よりも何倍もの努力と時間が必要。それだけに、できた時の感動は100倍以上大きい」とフランクさん。「発達障害でもスポーツや音楽、絵画など、その子に合った何かを見つけてあげることが大切。親が子どもにどう向き合えばいいか、デュークが教えてくれた気がする」と、頂点に立った息子に拍手を送った。

のぼれ!つかめ!:やまぐちの底力/1 社会就労センター「セルプ南風」 山口

毎日新聞 
「不景気に負けないよう、味で勝負できる本格的な商品を」。宇部市神原町の社会就労センター「セルプ南風(なんぷう)」(社会福祉法人・南風荘)が、昨年10月、宇部沖で取れたワタリガニを加工した新商品「おごっそ蟹(かに)せんべい」を2年がかりで開発、販売に乗り出した。センターは知的や身体障害者が働く授産施設。新商品で、日ごと厳しくなる「不況風」を吹き飛ばす意気込みだ。

ご縁ありまして。:/2 「一緒にごはん」が温かい 東京

毎日新聞 
夕暮れ時、厨房(ちゅうぼう)からみそ汁や煮魚の懐かしいにおいが漂い始めると、食堂は少しずつにぎやかになる。知的障害の男性がお茶をいれ、体の不自由な高齢者に差し出す。傍らでマニキュアをした少女が携帯メールを打ちながら、はしを口に運ぶ。東京都福生市。在日米軍横田基地近くの住宅地にある4階建ての「ウィステリア福生」は、16歳から97歳まで約50人が共に暮らす複合福祉施設だ。2階に知的障害者、3階に高齢者、4階には虐待などで家にいられない10代後半が住む。

株式会社ウイングル、東京都から認定受ける

障がい者の働く場ニュース 
障がい者の雇用を支援する株式会社ウイングルが、障がい者雇用への取り組みが評価されたことにより、「東京都障害者雇用優良企業」として登録されました。同制度は障がい者雇用に積極的な企業を登録し、その取り組みを周知することによって、障がい者雇用の拡大を図ることを目的としています。

2011年1月3日月曜日

小中高生にデイサービス 発達障害の学習支援 広島

中国新聞 
発達障害がある小中高生に機能訓練を通じた学習支援をする児童デイサービス施設「ステップ」が1月6日、廿日市市須賀に開設される。同市には小学生対象の施設は3カ所あるが、中学生以上が通える施設は初めて。介護人材育成などを手掛ける広島市の会社が設置し、設立に関わった人たちでつくるNPO法人が2011年春にも運営を引き継ぐ。児童デイサービスは障害者自立支援法に基づく事業。利用には居住する市に申請し、審査を受ける必要がある。

広島県で障がい者雇用フォーラムが開催 広島

障がい者の働く場ニュース 
広島県が、障がい者雇用を今以上に促進するため、県内の事業所などを対象にした「障害者雇用フォーラム」を開催する。開催会場は広島市文化交流会館(広島市中区加古町3ー3)。開催日時は平成23年2月1日(火)13:00〜17:00で、参加は無料。当日は障がい者雇用に成功している企業の代表者による講演と、さまざまな立場の人が参加するパネルディスカッションを開催するほか、障がい者雇用の事例なども発表される。

発達障がい者の就労支援者向け講習会開催 大阪

障がい者の働く場ニュース 
障がい者の就労支援や福祉起業を支援する株式会社FVPが、2月3日に『発達障がい者就労支援者向け講習会【近畿ブロック】』を開催することを公表した。これは厚生労働省の「平成22年度 発達障がい者就労支援者育成事業」の一環で、全国各ブロックで開催されているもの。昨年の11月8日に行われた【南関東ブロック】や、12月20日に行われた【北海道ブロック】では申込が満員になるなど、盛況なものが続いている。当日の参加対象は、企業の経営者や担当者、就労支援機関の関係者、そして発達障がいのある人の家族など。

2011年1月2日日曜日

金沢にモデル地区構想 発達障害 市民、企業がサポート 石川

中日新聞 
発達障害の研究や支援に取り組む金沢大の研究グループが、市民や企業と連携して発達障害者の就労や自立の問題を解決する全国初の「モデル地区」設置構想を金沢市で進めている。支援環境などを体系化し、行政の“特区”指定を含め2012年秋にも実現を目指す。昨年11月に当選した金沢市の山野之義市長もマニフェストに支援を掲げており、先駆的な動きが加速しそうだ。研究グループは09年、発達障害の研究に着手。支援のあり方を体系化するモデル地区構想が浮上した。前段階として10年、市民と専門家が意見交換する「サイエンスカフェ」や「コンセンサス会議」も開いた。

「自閉症のことを知って」市内で撮影した映画上映会を開催へ 神奈川

カナロコ 
三浦市三崎の三浦市民ホールで1月16日、三浦市内で大半を撮影した映画「ぼくはうみがみたくなりました」の上映会が開かれる。当日は原作者で脚本家の山下久仁明さんが来場し、作品紹介を兼ねたミニトークショーを開催する予定。上映会を主催するNPO法人みうら映画舎は「作品の趣旨に賛同し、制作から上映まで支援している。たくさんの方に見ていただき、三浦の良さとともに障害者への理解が深まれば」と話している。午前9時半開場と午後1時半開場の2回。観覧料500円、各回420人。

募集 障害児のボランティア ディズニーランドで余暇支援 神奈川

タウンニュース 
鶴見区社会福祉協議会が現在、今年度の学齢障がい余暇支援事業の一つ、冬のバスハイクのボランティアを募集している。同事業は、障害児に長期休暇などを楽しく過ごしてもらおうと実施されているもの。今回の企画は、区内7地域ケアプラザと同会が共催。2月19日(土)、東京ディズニーランドで遊ぶ(9時〜17時を予定)。応募は高校生以上20人(多数の場合抽選)。

2011年1月1日土曜日

障害児教育「共に学ぶ」環境作りは可能か

読売新聞 
障害のある子どもが障害のない子どもと一緒に授業を受ける。そんな教室の風景を障害児教育の原則にしようという議論が、内閣府を中心に進められている。障害児と健常児が共に学ぶことを理念とする教育は、「インクルーシブ(包容する)教育」と呼ばれ、国連で採択された障害者権利条約にうたわれている。日本は2007年に署名し、現在、内閣府の「障がい者制度改革推進会議」が、批准に向けて国内法の整備を検討している。このほどまとめた意見書では、「お互いを尊重する土壌を形成する」と、その必要性を強調している。

初等中等教育の特別支援教育について論点を公開

サーチナニュース 
文部科学省中央教育審議会初等中等教育分科会特別支援教育のあり方に関する特別委員会は特別支援教育にあり方についての論点を整理し、公開した。それによると、障害のある子どもと障害のない子どもができるだけ同じ場でともに学ぶことをめざすべきとの方向性を明確にするとともに、ともに学ぶことにより「同じ社会に生きる人として、互いに理解し、助け合い、支え合って生きていくことの大切さを学ぶなど、個人の価値を尊重する態度、自他の敬愛と協力を重んじる態度を養うことが期待できる」としている。

障害乗り越えフルマラソン完走 益子・美里学園の堀江さん、笠上さん 栃木

下野新聞 
障害者支援施設「美里学園」のグループホームを利用する堀江敏久さん(30)=益子=と笠上智也さん(27)=真岡市飯貝=が、今月沖縄県で開かれた「第26回NAHAマラソン」で、初参加のフルマラソン完走を果たした。知的障害の壁を乗り越え、2人は「目標だったので本当にうれしかった」と口をそろえる。前を向き続けた頑張りと、暑さも勘案した綿密な作戦プランが2人をゴールテープに導いた。

ミュージカルに和太鼓も!! 障がい者芸術フェスタが大阪で

障がい者の働く場ニュース 
新年1月8日土曜日に、大阪府堺市にある国際障がい者交流センター(通称:ビッグ・アイ)にて、『大阪府障がい者 芸術・文化フェスタ2010』(2010年度としての取組)が開催される。これは大阪府に在住・在勤している障がい者が、体を使った日頃の芸術活動の成果を発表するというもので、その素晴らしい魅力が高く評価されているイベント。

障害者の製品カタログをデザイン 名古屋市立工芸高 愛知

中日新聞 
東区の市立工芸高校グラフィックアーツ科の3年生40人が、福祉作業施設の製品カタログのデザインを進めている。来年2月までに40人全員がデザインを完成させ、選ばれたものは製本されて4月から区役所や施設に並ぶ。高校生のデザインの完成度の高さに発注者も「選ぶことができない」とうれしい悲鳴を上げている。当初、使用するデザインは一つで、2000部を印刷する予定だったが、既に出来上がった作品が施設側からも好評だったことから、急きょ数パターン制作することに。カタログに使わなかったデザインもチラシとして使用する可能性があるという。協議会は生徒らに感謝状を贈った。

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