2011年1月19日水曜日

記者の目:知的障害者が被害者の刑事裁判=川上珠実

毎日新聞 
強制わいせつの被害を訴えた宮崎県在住の知的障害者の女性(30)について、知的障害を理由に検察官の起訴を無効と判断した判決が昨年末、福岡高裁宮崎支部で破棄された。「被害者は、供述調書と告訴状の違いを説明できない」。そんな理由で被害者の訴えを門前払いした1審のような判決がなぜ出てしまったのか。私は関係者の話を聞いて回り、障害者に対する司法の理解不足と、「司法過疎地域」の問題を強く感じた。

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