2011年4月30日土曜日

新教育の森:障害児の普通校通学 長崎県教委、支援員配置促す 福岡

毎日新聞
「地域の学校で一緒に学ばせたい」。障害がある児童を特別支援学校ではなく公立の普通校へ通わせたいと願う保護者は少なくない。一方で、普通校では付き添いを求められるケースがあり、保護者の負担となっている。長崎県教委の検討委員会は今年2月、「今後の特別支援教育の在り方」について答申をまとめ、障害児の介助などを行う「特別支援教育支援員」の配置促進を課題の一つに挙げた。障害の程度、親子の希望に合わせた受け入れ態勢が望まれている。

展示会:30人の力作ずらり 黒潮「大方誠心園」、きょうから道の駅で 高知 

毎日新聞 
黒潮町加持の知的障害者更正施設「大方誠心園」(森本孝男施設長)の入所・通所者約30人が描いた絵画や書道などの展示会「万友引力」が29日、黒潮町浮鞭の道の駅「ビオスおおがた」情報館で始まる。来月5日まで。入場無料。同施設には高齢者や自閉症、脳性まひなどの人たち約100人が作業しながら5、6年前から書道や絵画などの創作活動に取り組くんでいる。展示会はこの1年間に仕上げた作品約50点を紹介している。また、同町入野の入野の浜で行われる恒例行事「Tシャツアート展」に、昨年出品した20点も展示される。

2011年4月29日金曜日

東日本大震災:宮城の障害者作業所、販路開拓へ支援の輪 町田の連絡会が協力 東京

毎日新聞 
東日本大震災で被災した宮城県柴田町の社会福祉法人「はらから福祉会」(武田元(はじめ)理事長)が運営する8カ所の障害者の共同作業所は、震災から1カ月を経て、ようやく全面再開にこぎつけたが、新たな難題に直面している。製品の販売先が被災し、販路が確保できず、作業所で働く障害者にとっては十分な賃金が得られない状態が続いている。販路開拓に協力しようと全国各地の障害者関係団体が立ち上がった。きっかけは町田市のNPO法人「町田作業所連絡会」の天野貴彦理事長(50)が3月下旬に被災地を訪問し、以前から親交があった武田理事長から「販路開拓に力を貸してほしい」との切実な訴えを聞いたことだった。

被災地に再生PCを 津幡町の就労施設 プロジェクトに参加 石川

中日新聞 
津幡町別所の就労支援施設「ノーム」で働く自閉症の人たちが、東日本大震災の復興支援で中古パソコン(PC)を再生し、被災地の市民団体やNPOに無償で贈る事業に乗り出す。東京のNPO法人の呼び掛けに賛同した。29日に初めて取り組み、ボランティアの参加による年4回の「PC再生デー」のほか、随時、作業を進めて年間200台以上の再生を目指す。ノームによると、PC再生を手掛ける自閉症関連施設は珍しく、日ごろのパソコンクラブの活動や丁寧なマニュアル、ボランティアの指導・協力の成果という。施設長の水野成さんは「利用者の中に責任感や使命感が生まれ、皆張り切っています」と話している。

相模原市の知的障害者施設が避難手順確認の訓練、「災害弱者」の逃げ遅れ防ごう 神奈川

カナロコ 
震災時、「災害弱者」と呼ばれる障害者の逃げ遅れを防ごうと、知的障害者施設「くりのみ学園」(相模原市緑区牧野)で28日、入・通所者の安全な避難手順を確認する訓練が行われた。訓練は震度7の地震が発生し、施設内で火災が起きたと想定。約50人の入・通所者や職員らが、津久井署、津久井消防署の協力の下、険しい斜面に建つ同施設から、約100メートル離れた平地上の作業場に避難する手順を確認した。訓練を指揮した古宮忠男・津久井署長は「大きな地震が発生しても、今日のように落ち着いて避難して下さい」と講評した。小俣直志施設長は、避難時には大切なものでも取りに戻ろうとしないことなどを参加者に呼び掛けていた。

和歌山県立高の10校で10%以上 特別支援が必要な生徒 和歌山

紀伊民報 
和歌山県立高校の2割で、学習や行動に特別な支援が必要な生徒が推定で10%以上在籍することが県教委の調査で分かった。高校を対象にした調査は初めて。県教委は「特別支援教育が喫緊の課題と示された」としている。特別な支援を必要とする生徒の推定在籍率が10%以上の学校は10校で、うち全日制は6校。一方で0〜1%未満は28校で、全日制が27校を占めた。定時制・通信制は分布に幅があるが、全日制は二極化している。調査は県立高校の特別支援教育の実態と課題を把握するため、昨年度に全50校(全日制37校、定時制・通信制13校)に質問用紙を配布した。回収率100%。

新カタログ:障害者が丹精込めた手作り商品の魅力紹介 「一丁目の元気」作製 福岡

毎日新聞 
障害のある人たちが作った食品や工芸品を販売するアンテナショップ「一丁目の元気」(小倉北区京町)が新しい商品紹介カタログを作製した。丹精込めた手作り商品の魅力を伝える労作で「ぬくもりブック」と名付けている。障害を理解してもらう狙いもあり、同店は「ひとりでも多くの人に手に取ってほしい」と話している。同店は08年11月オープン。これまでもカタログはあったが、売り上げ増にはつながっていなかった。そこで、商品を作る人の思いがしっかり届く本格的なカタログ作りに挑戦。商品のラベル作りなどを手伝ってきた近くのデザイン工房「自由空間」代表の松岡忠夫さん(58)が、北九州市内の21事業所を取材して回り「あったかくて優しい」イメージで仕上げた。

親切貯金 井上貴雄 49 会社員 大阪府枚方市

産経関西 
自閉症の息子がこの春、支援学校の高等部に進学した。学校生活も残り3年。社会に出るまでにいろいろなことを体験させてやりたいと考えているので、昨年はパラセーリングに挑戦させた。最初に順番が回ってきたとき、パラシュートとジャケットを取り付けるのを嫌がった。それは初めてのことが簡単に受け入れられない自閉症の息子には、当然予想されたことだった。仕方がない、あきらめようとしたとき、カチッと取り付けることができた。するするとロープが伸びて、あっという間に空高く上がった。戻ってきた息子は笑顔になっていた。挑戦させてよかった。

障害者働くカフェ開店 佐賀

読売新聞 
高齢者福祉サービス事業や託児所運営などに取り組む佐賀市のNPO法人「たすけあい佐賀」は、同市唐人1に、障害者もスタッフで働く「まちなかカフェよってこ」を開いた。飲み物や料理の提供だけでなく、一時託児を受け付けたり、コンサートを開いたりする場所としても活用していく考えで、同法人の西田京子代表は「いろいろな人が立ち寄るスポットになれば」と期待している。カフェでは、雇用された知的障害者8人が、配膳や清掃などを受け持っている。3月に鳥栖市の知的障害者支援施設・県立九千部学園を卒園し、オープンと同時に働き始めた徳永祐太郎さん(19)は「お客さん相手の仕事は勉強になることが多い。笑顔がいいねと褒められるのでうれしい」と語る。営業は月〜土曜の各午前10時〜午後5時。

2011年4月28日木曜日

東日本大震災:発達障害児の親孤立 避難所避け届かぬ支援


はた目には分かりにくい発達障害の子どもたちとその親に、東日本大震災の被災地で行政などの支援が十分届いていない。乳児のような夜泣きなどの症状が周囲の理解を得られず、避難所でつらい思いをするケースも多い。軽度の発達障害がある長女(4)の母親(25)は「いっそ家と一緒に流された方がよかったとさえ考えた」。自宅が津波に流され、近くの公民館で避難生活を送る。夜泣きの苦情を恐れ、車中で夜を明かしたこともあった。「障害が見た目には分からず、娘が騒ぐと『しつけが悪い』と言われる」市は、大型連休中にも市内の福祉施設を高齢者や障害者が集まる「福祉避難所」に指定する予定だ。だが、排せつ介助の必要な高齢者や重度の障害児が優先され、発達障害の子どもたちが入所できる見通しは立っていない。

知的障害者バンド 被災支援ライブ 群馬

朝日新聞 
東日本大震災の被災者を支援したいと、知的障害者のエレキバンド「ネバーエンディングストーリー」が24日、下仁田町馬山の「道の駅しもにた」で支援ライブを行った。集まった募金は26日、福島県の知的障害者を受け入れている高崎市の国立施設「のぞみの園」に寄付された。バンドは、下仁田町や富岡市の作業所で楽器を習っている知的障害者たちが数年前に結成した。富岡市の「ドレミ音楽教室」の西村卓実さんが指導し、生涯学習センターなどで定期的にライブを開いている。この日のライブは、震災被災者の支援のために募金箱を置こうと企画。西村さんは新聞記事で「のぞみの園」が福島県の知的障害者67人を受け入れていることを知り、募金の寄付先を同園にした。

福島原発から避難の小学生が海でおぼれ死亡 千葉

MSN産経ニュース  
27日午前9時半ごろ、千葉県鴨川市太海の県立鴨川青年の家近くの海で、東京電力福島第1原発事故により、福島県から同施設に避難している、小学6年の久保田菜々さん(11)がおぼれているのが見つかった。連絡を受け、駆けつけた漁船が沖合約300メートルで久保田さんを発見、救助したが、間もなく死亡が確認された。県警鴨川署は久保田さんが自分で海に入っておぼれたとみて原因を調べている。同署によると、同施設には同原発の周辺市町にある知的障害者や身体障害者の施設利用者と職員計約370人が避難。久保田さんも知的障害を持っていた。

違憲訴訟 全国2例目「被後見人に選挙権を」 知的障害者の女性提訴 埼玉

東京新聞 
成年後見を受けている人(被後見人)に選挙権を認めない公職選挙法の規定は、参政権を保障した憲法に反するとして、児玉郡の知的障害のある女性(55)が二十六日、国を相手取り、選挙権があることの確認と慰謝料五万円を求め、さいたま地裁に提訴した。原告代理人によると、後見による選挙権喪失の違憲性を問う訴訟は、今年二月に東京地裁で茨城県牛久市の女性が提訴したのに続き二例目 訴状によると、女性は生まれつき知的障害があり、療育手帳では「重度」の判定を受けている。女性はほとんど投票を棄権せず、選挙権を行使してきたが、さいたま家裁熊谷支部で今年二月、女性の姉の浅見豊子さん(63)を成年後見人として後見開始が確定。公選法では後見人が付いた場合、被後見人の選挙権がなくなると規定しており、女性は今月の統一地方選挙で投票できなかった。

スマートフォンをAACツールにする「Voice4u JP」がA3 2010-11 Winter大賞を受賞

WirelessWire News 
4月25日に発表された「Android Application Award 2010-11 Winter」(日経BP社主催)で、米国・スペクトラムビジョン社の「Voice4u JP」が大賞を受賞した。Voice4u JPは、自閉症など言葉を使って自分の考えを伝えることが難しい人が、絵を使ったコミュニケーションを、iPhone、iPod Touch、iPad、Android端末を利用してできるようにするためのAAC(拡大・代替コミュニケーション)ツール。大賞を受賞した理由として、審査員の日本Androidの会会長 丸山不二夫氏は、「非常に狭いターゲットだが、逆にスマートフォンでなくては実現できないもの。切実にそれを求めている人のためのアプリであり、しかもそのニーズは実はグローバルなものである」と述べ、「多くの人に広く受けいれられる」ものを目指すのとは違う「誰かにとって、なくてはならないもの」を作る大切さをアプリ開発者に伝えたいとした。

障害者の就労支援で技能検定 広島

中国新聞  
広島県教委は本年度、特別支援学校高等部の生徒を対象にした技能検定を始める。学習意欲を高め、障害がある生徒の就労を支援する狙い。27日、実施に向けた協議会を開き、学校や企業関係者と検定の内容を話し合った。県内9校の知的障害の生徒が対象。清掃▽接客▽ワープロ▽流通・物流▽食品加工ーの5分野を設ける。11月に清掃、接客の分野で実施し、来年度以降は全5分野で複数回開く。いずれの分野もプロを認定資格指導員として派遣、教員に助言してもらう。

2011年4月27日水曜日

子育て生中継・びふぉーあふたー:最終回の巻 兵庫

毎日新聞 
この2年間のびふぉー・あふたーは、本当に実際に起こった事ばかりです。この関わりを見直す基本となっているのは、ABA(応用行動分析)と呼ばれる心理学の一つです。かなり極端な言い方をすると、『具体的に、子どもの行動の前後を観察し、その前後の対応によって子どもの行動が変わる』です。でもね、忘れてならないのは、必ず、その行動にも感情があるということです。行動だけを見てって、けっこう難しいものなんですけど、自分の関わりを見直すには良い方法かもしれません。

知的障害女性に対する強制わいせつ一転、認める 宮崎

MSN産経ニュース 
知的障害がある女性に対するわいせつ事件で、被害女性の告訴能力を否定した宮崎地裁延岡支部判決が二審で破棄されたのを受け、強制わいせつ罪などに問われた無職飯干広幸被告(61)の差し戻し審初公判が26日、宮崎地裁(中田幹人裁判長)で開かれた。飯干被告はこれまで「合意があった」と無罪を主張していたが、一転して起訴内容を認めた。検察側は「知的障害者を標的にした卑劣で悪質な犯行」として懲役2年6月を求刑。弁護側は執行猶予を求め、結審した。判決は6月21日。

待望の障害者ケアホーム誕生 宇治田原むく福祉会 京都

洛南タイムス 
社会福祉法人・宇治田原むく福祉会(小林昭次理事長)が、同町贄田船戸に建設を進めていた共同生活を行う町内初の「ケアホームむくの家・さくらの家」が完成し、23日に竣工式を開き、地域の中で安心してくらせる待望の施設完成を喜び合った。入居する利用者15人を代表して萩原照幸さんは「38年間家で生活してきました。お父さん、お母さんには、生まれた時から今日まで心配、苦労を沢山かけてきたと思います。ほんとうにありがとう」と喜びのあいさつ。保護者を代表した高野宏美家族会長は「いずれ親が亡くなった後、残された子どもたちが地域で安心して暮らせるケアホームを願い続けてきました。国、府、町の行政の温かい支援と地域の支援・協力をいただいたことに篤く感謝。素晴らしい施設の中で、障害者福祉の拠点として発展を」と、目から溢れ出しそうな涙をこらえながら挨拶。

境港産イカのバーガー 障害者事業所が開発 鳥取

山陰中央新報 
ご当地バーガーの人気上昇をにらみ、境港市岬町の障害福祉サービス事業所・まつぼっくり事業所が、境港産のスルメイカをご飯で挟んだ「夢みなとイカめしバーガー」を開発した。販売面でタッグを組む夢みなとタワー(同市竹内団地)が、29日から同タワー内で売り出す。障害者の仕事の確保や、やりがいの醸成につなげる狙い。家庭料理のイカご飯をヒントに、スルメイカをご飯に挟むことを考案。栄養士のボランティア協力を受けながら、ミンチ状にしたイカの臭みを香辛料、日本酒で消した上で、白髪ネギやしょうゆだれで味付けした。ご飯は、焼きおにぎり風にした。1個400円で販売し、5日までに500個を売る目標。6日以降は4階の喫茶店でも取り扱い、看板メニューの一つに入れる考えだ。

天然酵母パン 手作り22種類 障害者施設に店舗 福岡

西日本新聞 
大牟田市今山にある障害者が働く施設「恵愛ワークセンター」に、有機栽培の天然酵母で作ったパンを販売する「rasora(らそら)」がオープンした。ライ麦くるみパン、ライ麦カンパーニュ、イチジクパンなど22種類が並び、市役所の食堂売店などで移動販売も行っている。売上金は障害者の賃金に充てており、同センターは「将来はくつろげるスペースがある店を構え、交流の場にもしたい」としている。パンは職員4人と20〜40代の障害者3人が、天然酵母とパン粉を配合したり、こねたりして作る。材料は国産小麦と有機栽培の素材にこだわっており、値段は100〜千円程度。移動販売は車2台を使って週に数回のペースで、市役所のほか、交流施設「よらんかん」、病院、事業所などで実施。筑後市や熊本県玉名市にも出向いている。同センターの営業時間は午前10時〜午後3時。

2011年4月26日火曜日

障害者声なきSOS 宮城で家族の死者・不明26人に

河北新報 
東日本大震災は、日常的な支援が欠かせない障害者から、頼りとする肉親を奪った。自ら「SOS」を発することすらできない障害者の生活を、どう立て直せばいいのか。混乱の中で障害のある人たちの保護に奔走する特別支援学校や福祉施設の苦悩も深い。心身障害者の作業所などを運営する名取市の社会福祉法人「みのり会」では、サービスを利用する障害者4人の保護者が津波の犠牲になった。地震後、全員が市民体育館に避難し、それぞれ親の迎えを待ったが、4人に迎えは来なかった。職員が手分けして捜した末、いずれも保護者が津波の犠牲になったことが分かった。4人の障害の程度はさまざまで、親を亡くした事実への反応も異なるという。重度の知的障害がある女性(23)は父母、祖父母、弟が津波に流された。そのことを理解できず、時々「お父さんは?」と聞く。軽度知的障害者の小林新吾さん(39)は、唯一の肉親だった母親の葬儀で、手を合わせながら泣いた。

夢を織り上げて 大木さんの作品展が別府で 大分

大分合同新聞 
今春、宇佐支援学校高等部を卒業し、手織りの制作に励んでいる大木麻里さん(18)=宇佐市下敷田=の作品展「ようこそ絵織りの世界へー麻里の夢をかなえてー」が26日から、別府市美術館で開かれる。ダウン症の麻里さんは中等部2年のころに手織りと出合い、自身のイメージを具象化した感性豊かな絵織りで数々の賞を受賞。作品展を「社会人としての新たなスタートにしたい」としている。麻里さんの絵織りは、平織りを基本に縦糸を自在に操り、独特の色彩感覚でオリジナルの世界を表現。植山さんは「色彩の感性が素晴らしく、誰にもまねできない。これからも才能を伸ばしていきたい」と話す。作品展は5月15日まで。観覧無料。

仙台で震災後初の大規模音楽祭 6月、286団体集まる 宮城

47NEWS 
東日本大震災の被災者が主催、参加する市民イベント「とっておきの音楽祭SENDAI2011」が、6月5日に仙台市中心部で開催される。主催者によると、震災後に宮城県内で行われる大規模音楽祭は初めて。当日は、被災地の物産品も販売する予定だ。音楽祭は、ボランティア団体や障害100+ 件者らの自立を支援するNPO法人が主催。障害のある人もない人も一緒に音楽を楽しみ「心のバリアフリー」を目指そうと、2001年に始まった。参加する団体の大半は宮城県内にあり、メンバーも被災者だが「こんなときこそ被災地から元気を届けたい」との思いから開催が決まった。

2011年4月25日月曜日

『無限振子 精神科医となった自閉症者の声無き叫び』

MSN産経ニュース 
著者は女性の精神科医で、仮名を使っているが日本人である。30代半ばで、知的障害を伴わない高機能自閉症の診断を受けた。本書では苦しみ続けた彼女の生い立ちや壮絶な過去、そして再生への指向が赤裸々に綴(つづ)られている。ドナ・ウィリアムズの『自閉症だったわたしへ』(新潮文庫)を読んでいた彼女は、入院中、自分は自閉症だと確信した。そして全幅の信頼を置ける精神科の医師とセラピストのサポートのもとで、専門家から自閉症スペクトラムという診断を受け、ようやく障害と向き合うことになる。献身的な支援を続ける主治医とセラピストの解説が巻末に添えられているが、優しい眼差(まなざ)しで冷静に彼女を見つめる2人の姿勢は、こうした障害への理解を深める上で、大きな厚みをもたらしている。

就労支援、29日開所 南区に、雑貨カフェいもねこ 静岡

アットエス 
NPOドリームフィールド(大山浩司代表)は29日、障害者自立支援法に定める就労継続支援A型事業所「雑貨カフェ いもねこ」を、浜松市南区芳川町にオープンする。広汎性発達障害や精神疾患のある若者がスタッフとして働きながら自立を目指すとともに、健常、障害の区別なくだれもがゆっくりと過ごせる場を育てる。フリースクールに通う18歳以上の若者で発達障害などがある10人をスタッフとして採用し、1年間かけて市内の喫茶店で接客や調理方法の研修を積ませてきた。店では配膳や調理係として働き、仕事や接客などに慣れていく。

障害者の菓子屋さん移転開店 広島

中国新聞 
広島市南区で焼き菓子などの販売をしてきた障害者の地域活動支援センター「未来館」が25日、同区翠4丁目に移転オープンする。これを機に5月中旬から、売り上げ増が見込める広島風お好み焼きをメニューに加え、工賃アップを目指す。利用者が焼き方の練習を続けている。未来館は20代を中心に身体や知的障害のある17人が利用。以前の建物は利用者増に伴い、手狭になったため移転を決めた。営業時間は平日午前10時〜午後5時。

育つ共生の心 「万博筍」 大阪

朝日新聞 
竹林の保全と障害者の就労支援をしようと、NPO法人「野と森の遊び文化協会」(吹田市)が万博記念公園(同)の竹林で知的障害者とボランティアが収穫した「万博筍(たけのこ)」を太陽の広場前で市価より安く販売し、地域の人らに好評だ同協会は同公園内の竹林の管理を委託された2005年から間伐のために収穫したタケノコを販売し、08年からは働く場を提供するため知的障害者に収穫作業に加わってもらっている。万博筍は25日と27日の午後1〜3時にも販売される。売り場に行くには自然文化園の入園料(大人250円、小中学生70円)が必要。

チャレンジドショップ 競馬場にプレオープン 北海道

十勝毎日新聞社 
指定障害福祉サービス事業所の帯広ケア・センター(片平修所長)は23日、帯広競馬場に「チャレンジドショップKIZUNA(きずな)」をプレオープンさせた。障害者の就労訓練で社会参加の機会を広げ、年間24万7000人(昨年度)が全国から来場する場所で地元の農家・中小企業が開発した食品を売り込む。「競馬は馬と騎手の絆があるように、障害者も店を通じて社会との絆を」(片平所長)と挑戦する。店では5月から、同センターと十勝障がい者就労・生活支援センターだいち(片平センター長)の利用者らが訓練を始める。片平所長は「働く練習をすることや売り上げを工賃として提供できるように工夫したい。競馬場に来場する皆さんの理解と応援を」と語る。

2011年4月24日日曜日

東日本大震災:成年後見人の安否確認開始…被災地の家裁

毎日新聞 
東日本大震災で大きな被害を受けた宮城、岩手、福島3県の家裁が、認知症の高齢者や知的・精神障害者に代わって財産管理や介護施設への入所手続きを行う「成年後見人」の安否確認に乗り出した。後見人が死亡したり連絡が取れないような場合は、高齢者や障害者らが孤立してしまうおそれがあり、新たな後見人を選任するなどして対処するという。最高裁家庭局の担当者は「各家裁とも緊急案件と認識して調査を始めた。被災地で後見を受けられなくなっている人がいたら、裁判所に連絡してほしい」と話している。

障害者自立への道模索 岩沼「しおかぜ」仙台「つどいの家」

河北新報 
障害者の自立や地域生活の実現を理念に掲げてきた福祉事業所の多くが、東日本大震災の影響で苦しい運営を強いられている。施設の倒壊や浸水で、以前の活動が困難な状況に。それでも関係者は「障害者を家庭や入所施設に引きこもらせてはいけない」と、再起に向け奮闘している。津波に襲われた岩沼市早股地区。定員30人の障害福祉サービス事業所「しおかぜ」の農場は、泥で埋まった。土壌を徹底して改良しなければ使えないという。仙台市泉区の知的障害者通所更生施設「仙台つどいの家」は、建物の一部の天井が崩落、敷地に無数の亀裂ができるなど大きな被害を受けた。辛うじて無事だったパン工房で、利用者がパン作りに精を出す。

全身麻酔の歯科治療 知的障害者に好評 京都

京都新聞 
障害者専門の歯科診療施設「京都歯科サービスセンター中央診療所」(京都市中京区)で昨年始まった全身麻酔治療が好評だ。知的障害者の中には、治療への強い抵抗感から一般の歯科医院に通いにくい人が多く、全身麻酔は患者のストレス軽減や治療時間の短縮に効果を挙げている。ただ、受け入れ患者数が限られているため、治療前の医師面談を受けるだけでも8カ月待ちで、診療態勢の早期拡充が望まれている。

この人にとことん:ぷれジョブ新潟連絡協議会長・石畑健一さん 新潟

毎日新聞 
障害のある子どもたちによる地域での職場体験活動「ぷれジョブ」。県内では09年4月から「ぷれジョブ新潟」がスタートし、丸2年がたつ。今年2月現在、22地区で小学校高学年から養護学校高等部までの126人が、放課後や休日を利用してスーパーなどで週1回約1時間、職場体験をしている。ぷれジョブ新潟連絡協議会会長の石畑健一さん(52)に、これまでの活動と今後の課題について聞いた。ぷれジョブは地域おこしの活動でもあると思うので、ジョブサポーターなどの支援者を育てていくことが課題。大学生など学生を巻き込んでやっていければと思う。これからのことを考えると、子どもたちと一緒に成長していく同世代のメンバーがどんどん出てきてくれると、地域の中でそういう意識が育っていくことにつながると思う。

障害者施設がそば処営業へ 栃木

下野新聞 
障害者に就労の場を提供しようと、花石町の知的障害者施設「愛晃の杜」(村松栄一施設長)は25日、敷地内に飲食店「そば処愛晃庵」をオープンさせる。施設利用者が接客を行うほか、ケーキなどの調理も担当する予定。地元産のそばや米粉麺などを廉価で提供し、地元住民にも親しまれる店舗を目指す。23日には招待客を招き、記念式典を行う。自家製の十割そばや米粉麺がメインで、カレーやエビ天丼なども提供する。施設の料理人が調理を行うが、接客や食器洗いなどは施設利用者が担当する。2階には、ケーキやクッキーなどの菓子を製造するスペースを確保した。夏には施設利用者が菓子づくりを行い、店舗で提供する予定だ。営業時間は午前11時から午後4時まで。水、日曜定休。

2011年4月23日土曜日

ホームかなざわ:発達障害の先駆施設苦境に 国の基金今年度限り 滋賀

毎日新聞 
高機能自閉症など発達障害を持つ人たちの入所型訓練施設で、県社会福祉事業団が運営する「ホームかなざわ」(湖南市下田)の経営が苦境に立たされている。昨年度まで続いた県のモデル事業が終わり、国の基金でしのいだが、それも今年度限り。事業団は「全国でも珍しい先駆的な取り組み。もう少し結果を出させてほしい」と話している。同施設では当事者3〜4人が働きながら2年間共同生活し、人間関係や生活習慣を学ぶ。毎月の利用料は3万5000円前後で週数回の仕事で賄える。多くは出所後も仕事を続けているという。入所男性は「ここがなくなれば行き場所がない。親元に戻れば、何もできない自分に戻ってしまう」と表情を曇らせる。事業団の松田裕次郎指導主任(45)は「自閉症者との関係作りにはどうしても2年間は必要。何とか続ける方法を探したい」と話している。

発達障害、寄り添って NPO三重支部 成長に合わせ支援 三重

朝日新聞 
発達障害者を支援する「NPO法人アスペ・エルデの会」(名古屋市)の三重県支部「ピカリン」が、「発達障害への理解を深めてほしい」と活動している。支援者を確保し、障害者の成長に合わせたサポートを続けるのが目標だ。独自のプログラムを組んだ学習会を月1回開くほか、コミュニケーション技術を磨く練習、親の勉強会などを続けている。学習会では、それぞれの子どもに、毎回同じボランティアが寄り添う。信頼関係を築いて子どもの変化や発言に気を配り、親に様子を伝える。ピカリンでは、学習会のボランティアを募集していて、学習会に参加しながら会のセミナーなどを受講すれば、2年で初級発達障害支援員の資格が得られる。23日午後1時から、四日市市総合会館で説明会がある。

県内公立校 今春卒業生 就職先未定141人 3月末時点 長野

信濃毎日新聞 
特別支援学校高等部は、就職希望の67人のうち、3月末までに就職が決まったのは59人。卒業生全体(326人)の18・1%で、過去5年間で最も低かった。県教委特別支援教育課は「就職者の割合が少ないのは、景気低迷に加え、障害者雇用の受け皿が狭くなっているのが要因。企業と生徒をつなぐ職場実習をより充実させる」としている。

人気のワッフル増産 金沢の障害者施設 焼成機が稼働 石川

中日新聞 
障害者の就労支援などを行う金沢市十一屋町の多機能型事業所「若草福祉作業所」に中型ワッフル焼成機が導入され、稼働式が二十一日、同所で行われた。導入された機械は一台で、購入費は市の補助金が充てられ、所内のワッフル工房に設置された。工房で作られたワッフルは隣接する「喫茶オズ」で販売する。この日は関係者や地元住民らが集まり、出来たてのワッフルを試食した。今回導入された機械は、自動で生地を流し込み、一時間に二百六十枚焼くことができる。

つながる障害者 3団体80人、カヌー体験 和歌山

毎日新聞 
身体・知的障害や自閉症などの子どもたちと保護者が集まる海南たんぽぽの会(森山目久美会長)を海南東ロータリークラブ(谷脇良樹会長)が、カヌー乗艇体験会に招待した。子どもたちは涼しい海風に包まれながら遊覧を楽しんだ。両団体は10年以上前から、バーベキューや花見などで交流してきた。4年前からは、障害者支援を続ける障害者カヌー協会和歌山支部(阪口吉史支部長)の協力も得て、和歌山マリーナシティや和歌浦でカヌーを体験。好評なことから、今年は会場を和歌山市毛見の浜の宮海水浴場に移して、3団体の約80人が参加した。

2011年4月22日金曜日

ソフトバンク、「魔法のふでばこプロジェクト」参加校決定

ケータイ Watch 
ソフトバンクグループは、iPadを利用して、障害児の学習支援を行う「魔法のふでばこプロジェクト」に協力する学校を発表した。2012年3月末までの1年間、計100台のiPadが無償で貸し出され、教育に活用される。「魔法のふでばこプロジェクト」は、特別支援学校でiPadを利用する障害児学習支援の研究プロジェクト。東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野と、e-AT利用促進協会の協力で実施され、会話補助アプリ「Voice4u」など、学校ごとに求められるアプリを搭載したiPadが貸し出される。1月13日から参加校を募ったところ、全国170校から応募があった。今回は、そのうち34校の協力を得て、プロジェクトが進められることになった。

自閉症・発達障がい児・者支援 サポートブック『うぇぶサポ』の利用者が1ヶ月で100人突破

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インターネットを使ったシステム開発を専門とする有限会社奥進システム(所在地:大阪市中央区、代表:奥脇学)は、自閉症や発達障がいなど、障がいを持つ人のためのサポートブックをインターネット上で作成・保存・共有できる無料サービス『うぇぶサポ』を先月スタートさせましたが、障がい児・者の保護者を中心にその利用が広がり、1ヶ月で利用登録者数が100人を越えました。今後もTwitterやブログによる口コミで、初年度内には1,000人に達すると見込んでいます。今回、携帯するのに適したミニサイズのカードが印刷できる機能を追加、外出先などで障がいがあることを伝えやすくします。この度の災害で被災し避難所にいるような場合にも、自閉症・発達障がいなど、一見分かりにくい障がいを持っている人がそれを使うことで障がいがあることを周囲に伝えて、理解と支援を得る助けになると考えています。

幸せのかたち:「気持ち」の物語 風を感じて/13 福岡

毎日新聞 
北九州市八幡西区で美容室を営む中村みどりさん(60)が同市若松区の知的障害者施設「ひびき学園」に月に1度、店休日を利用して入所している女性たちの髪を切りに来るようになって4年になる。1人ひとりに必ず名前で話しかける中村さんの来訪を入所者たちも心待ちにしており、昼食の時間でさえも待合用に並べられた椅子が空くことはない。「あそこに入ってらっしゃる方たちには、外からの風があんまり吹いてこないんだなあと思って、皆さんに年賀状を差し上げたんですよ。そしたらとっても喜んでくださって。私、ほんとに胸が熱くなる思いがして……。私の下手なカットでも、ちょっとでも違う風が吹いて、あそこに違う景色を生み出せたのかなあって。それがちょっとよかったかなあって」

喫茶店:障害者が接客 「会話を楽しめる場所に」 来月10日、一宮に開店 愛知

毎日新聞 
さまざまな障害をもつ人たちが社会で活動することを目指して接客にあたる軽喫茶「Cafe・KURODA」が5月10日、一宮市木曽川町黒田に開店する。出店するきそがわ福祉会「黒田ドリーム作業所」の管理責任者、田中由美子さんは「地域の人と多く接し、会話を楽しめる場所になれば」と開店を楽しみにしている。営業は月〜金曜の午前9〜午後4時。コーヒーやジュース、トーストなどを350〜480円で販売する。28日、5月2、6日の3日間(午前10〜午後3時)、プレオープンを予定している。

石井知事、教室不足の特別支援学校を視察 富山

北日本放送 
石井知事は21日、富山市の特別支援学校を訪れ、教室が不足している現状を視察しました。 石井知事が訪問したのは富山市婦中町の「しらとり支援学校」です。 全国的に特別支援学校への入学を希望する子どもたちが増えているなか、この学校の児童・生徒の数も小・中・高等部あわせて276人と10年前から100人以上増えています。 石井知事は1つの教室をカーテンで仕切って2クラスの授業を行っていたり、多目的ホールやプレイルームを教室として利用したりと教室が足りない現状を確認しました。 石井知事「やっぱりこれは早く増築をしなきゃいかんと思いました」「5年後、10年後も見通して8教室作れば大丈夫じゃないかということで対応していますが、これからも先をしっかりと見据えた対応をやっていきたいと思います」

障害者支援へ水耕栽培ハウス 広島

中国新聞 
知的障害者支援施設太田川学園を運営する社会福祉法人三矢会(広島市安佐南区)は広島県北広島町豊平地域のとよひら福祉農園に水耕栽培用のビニールハウスを新設し21日、竣工(しゅんこう)式を開いた。障害者の雇用確保と収入増につなげる構えだ。約5ヘクタールの農園の一角にハウス3棟(1棟1500平方メートル)を設け、栽培用ベッド25台を設置。暖房機や電熱発芽機などを備える。総事業費は5千万円。国の補助金を活用する。

2011年4月21日木曜日

東日本大震災:倉敷のNPO法人「たけのこ村」、被災した障害者に呼びかけ 岡山

毎日新聞 
「大震災でお父さん、お母さんがなくなられた人。ぼくたちのたけのこ村へ来てください」ーー。倉敷市玉島道口のNPO法人「たけのこ村」の藤枝一朗村長(40)は、東日本大震災に被災した知的障害者や障害児に呼びかけている。たけのこ村は公的援助に頼らず、自立を目指し、障害者3人を含む8人が共同生活している。助役として村を支える藤岡博昭さん(83)は「村長らは『助けたい』と話した。障害者としてつらい思いを知っているからだろう」と話す。藤岡さんには特殊学級の教師だったオイルショック(73年)の頃、教え子が「能率が悪い」と会社を解雇された経験がある。

スペシャルオリンピックス:夏季世界大会 岡本昇さん、本番でベストの力を 香川

毎日新聞 
知的障害や発達障害を持つ人たちの4年に一度の大会「スペシャルオリンピックス夏季世界大会」が、6月25日にギリシャのアテネで開幕する。県内からは岡本昇さん(22)=高松市屋島中町=が陸上五千メートルと三千メートルに出場する。岡本さんは発達障害で、人とコミュニケーションを取ることが難しいという。小学校の時の運動会では「最後尾を独走していた」と母景子さん(49)は笑うが、県立香川中部養護学校中等部3年の時、元担任だった日下智教諭(44)=現・県立香川東部養護学校=に誘われ、陸上を始めた。日下教諭は、体育祭の徒競走の練習で、コースを併走したり、加速場所にコーンを置いたりして、分かりやすく指導した。

授産施設、食堂運営2年目へ 評判は上々 佐賀

佐賀新聞 
佐賀市の知的障害者授産施設「かささぎの里」が運営する市役所食堂が22日、2周年を迎える。「障害がある人も一緒に働く食堂」として定着しつつある一方、採算はぎりぎりで推移。1日当たり150人まで来客数を伸ばすことが課題になっている。来客からの評判は上々。近くの会社からほぼ毎日訪れる30代女性は「支援員のフォローが温かくて雰囲気がとてもいい」、40代の男性市職員は「障害があることを感じさせないほど」と話す。賃金面も、多い人は施設で作業をしていた時と比べて約2倍の約4万円になるなど、前進。ただ食堂全体では、390円定食をはじめ低価格路線を守りつつ、年間70万円の賃料を支払うことなどから、ぎりぎりの運営。市役所前でビラ配りを行い、集客に力を入れている。

福祉事業所、本格パン店とコラボ 店頭や移動車で販売始める 広島

山陽新聞 
福山市引野町南の障害者福祉サービス事業所「ジョイ・ジョイ・ワーク引野」が、本格焼きたてパン店と手を組み、店頭や車での販売を始めた。北海道産小麦100%使用の評判の手作りパン。利用者たちは「おいしいパンを多くの人に食べてもらいたい」と張り切っている。同市引野町のパン店「パンマルシェ キュイキュイ」の金沖将一店長(36)と協力することになった。同店は2006年に開店。おいしさと品ぞろえで人気だったが、金沖さんは体調面などからパンを焼く作業と経営の両立が難しくなり、閉店も考えていたという。経営は同事業所が引き継ぎ、金沖さんはパン焼きに専念することで営業継続のめどが立ち、店内もリニューアルして15日にオープンした。

障害あるアーティストとロディがコラボー吉祥パルコで「ホワイト・ロディ・プロジェクト」 東京

吉祥寺経済新聞 
吉祥寺パルコ7階の特設会場で4月23日より、障害のあるアーティストとイタリア生まれの馬の乗用玩具「RODY(ロディ)」がコラボレーションした展示販売企画「ホワイト・ロディ・プロジェクト」が開催される。障害のあるアーティストと仕事をつなげるアートエージェンシー「エイブルアート・カンパニー」は、東京・奈良・福岡の3つのNPOが共同で運営。障害のあるアーティストの作品を企業の広告や商品デザインに使用することを仲介してきた。同プロジェクトは「真っ白なこころでアート」をテーマに、イタリアのレードラプラスティック社のキャラクター「ロディ」とコラボレーションし、自由な発想で描かれたさまざまなロディのイラストの展示や、作品から商品化されたグッズを販売する。

2011年4月20日水曜日

被災地の子供支援へ 町民有志がボランティア募集 北海道

苫小牧民報 
白老町の町民有志グループが、姉妹都市・仙台市の避難所で暮らす子供への支援ボランティアの募集を始めた。「被災した仙台の子どもたちに元気を送ろうプロジェクト」と題し、レクリエーションや炊き出しなどを計画。27日に第1陣を派遣する。ボランティアの住所、性別、年齢は問わず、有志らは「一人でも多くの方々に参加してほしい」と話している。同プロジェクト第1陣は、津波で大きな被害を受けた若林区の避難所で活動する。現地のNPOと連携し子供の遊び相手になったり、白老町内全小中学校の児童生徒から集めた激励のメッセージを、避難所に掲示する。また、白老名物「白老牛バーガー」約1000食を親子などに振る舞う予定だ。ボランティアの派遣は複数回計画しており、1回の定員は10人程度。参加費は往復のフェリー代や保険料などを含めて約2万円。寝袋など生活用品は各自で準備する。 第1陣での参加を希望する場合は、22日が締め切り。

障害者施設に4000平方メートル譲渡 高知

読売新聞 
県知的障害者育成会(南国市)が運営する多機能事業所「アオ」(四万十市古津賀)の入所者60人と職員らが17日、施設へ寄贈された四万十市川登の土地約4000平方メートルに、桜や果樹の苗木41本を記念植樹した。寄付したのは同市出身の茶道家池本悦子さん(63)(東京都杉並区)。池本さんの父が温泉施設用に取得したが、計画は約15年前に中止となり、池本さんが「憩いの場に」と譲渡した。アオの成子聡施設長は「野菜作りなどで障害者への励みに」と期待。育成会の福永康夫理事長は「敷地内にあるコテージ(7棟)も有効活用したい。土地が広く、いろんな使い方ができる」と感謝していた。

京のお店:エクスクラメーション・フーズ 京都

毎日新聞
障害者ら働くデリカテッセン
京町家を改装したおしゃれなデリカテッセン(洋風総菜店)。ビジネス街に近い裏路地に1日開店した。600円のランチ(サラダ、スープ付き)は季節で変わるタルト12種類(総菜系、デザート系各6種類)から3品を選ぶ。プラス150円で1品追加できる。夜はワインなど酒類も提供する。知的、精神障害者らクルー7人が腕を振るう就労移行支援施設で、八幡市のNPO「!ーstyle」(エクスクラメーション・スタイル)が運営する。食器、壁のタイルも彼らの手作り。統括マネジャーの吉野智和さんは「かっこよく働いている姿を見てほしい。障害者の職域を広げるきっかけになれば」と話す。午前11時〜午後10時

障害者の作品 売り場常設 福岡

朝日新聞 
福岡市西区にオープンした大型商業施設「木の葉モール橋本」に、福祉施設のアート作品やクラフトを扱うショップ「M&M slow」がオープンした。障害のある人たちの作品の常設売り場が大型商業施設にできるのは全国初という。市内6施設を含めた全国12福祉施設で作られたTシャツや藍染めのストール、靴下など、色彩豊かな70種類以上の商品が並ぶ。福岡が拠点のアパレル会社「M&Mリサイクルクローゼット」が運営し、出品する施設と商品は、障害者の創作活動を支援する工房まる(同市南区)が中心となって選んだ。

「酒を飲みたい」欲求は遺伝子によって決められていた!?

ロケットニュース24 
研究者が酒癖に関する遺伝子を見つけた。インペリアル・カレッジ・ロンドンとキングス・カレッジ・ロンドンが率いる国際研究プロジェクトの調査で、AUTS2と呼ばれる遺伝子がアルコールの消費量に影響していることが判明したのだ。AUTS2はもともと自閉症や注意欠陥・多動性障害と関連する遺伝子であることが研究でわかっていた。この遺伝子の働きはまだ解明されていないが、調査によると珍しいタイプのAUTS2遺伝子を持っている人は、よくあるタイプを持っている人と比べてアルコール消費量が5パーセント低かったのである。AUTS2は、欲求や快楽に関する刺激に反応する脳の「報酬系」において最も活発な遺伝子である。つまり、アルコールが飲みたいという欲求をこの遺伝子が制御しているかもしれないということだ。

2011年4月19日火曜日

韓国の研究陣がADHD遺伝子を発見…世界初

中央日報 
研究チームはADHD患者と正常な人の遺伝子を分析し、シナプス(神経細胞間の信号伝達を担うニューロン連接部)たんぱく質である「GIT1」の遺伝子に欠陥がある人の発病の可能性が2倍以上高いことを確認した。 GIT1たんぱく質がADHDと関係があるという事実は今回初めて明らかになった。 研究結果は英学術誌「ネイチャー・メディスン」17日付で発表された。 姜昌遠教授は「ADHDを起こす遺伝子はすでに3ー4個が明らかになっているが、これに加えてGIT1遺伝子にも欠陥があればADHD症状が表れるケースが多いことを意味する」と説明した。 研究チームはGIT1に欠陥があれば、脳の興奮を調節する鎮静機能が弱まり、過剰行動を起こすと推定している。 今回の研究結果は新しいADHD治療用たんぱく質の新薬を開発するのに寄与すると期待されている。

支える人々(5)NPO法人くもりのち晴れ スタッフ・佐藤晴さん 宮城

河北新報 
大崎市と加美町で発達障害児のデイサービスやショートステイ事業を展開しているが、私たちが預かる子どもたちは親の不安や揺らぎを敏感に感じ取っている。地震そのものよりも、地震や今後に対する『大人の不安』を感じ、不安定になっているように見える。私たちスタッフも同じように不安。でも、子どもたちと一緒にいるときは不安感を出さないように心掛け、『地震なんて大したことないよ』という顔をしている。震災で大変なときだからこそ、無理をしないで信頼できる事業所に子どもを預けてほしい。『子どもをよそに預けるのは無責任』と悩んでいる親もいるかもしれないけれど、そんなことはない。これから暮らしを立て直していく中で、子どもにかかりきりになれないときもあると思う。

障害者の就労機会や地域との交流促進へ 浜松に新福祉施設オープン 静岡

中日新聞 
社会福祉法人昴会が運営する福祉施設「大山ファーム」が17日、浜松市西区大山町にオープンした。昨年度に浜松市が始めた設置支援事業の一環で、障害者訓練施設の中に市民と交流できるスペースがあり、就労機会の増加を目指す。施設にはグループホームなどを利用する障害者約20人が通う。ビニールハウスでミニトマトの栽培をしたり、作業室で車の部品を組み立てたりする。地域交流スペースでは、地元農家と共同で朝市などを計画している。

授産施設のパン店「元気パン」、横須賀共済病院にオープン 神奈川

カナロコ 
横須賀共済病院(横須賀市米が浜通1丁目)の本館1階にこのほど、社会福祉法人「清光会」(同市武、山田千秋理事長)のパン店「元気パン」がオープンした。「おいしいパンを食べてもらおう」と、同法人が運営する知的障害者授産施設「清光園」の利用者も職員と一緒に社会復帰を目指して仕事に励んでいる。「元気パン」は厨房(ちゅうぼう)、売り場を合わせて広さ約50平方メートル。4月4日にオープンした。パン製造販売会社から取り寄せた冷凍生地を使い、厨房で作った約50種類の焼きたてパンを販売している。

2市に障害者支援施設・越谷はパン工房、八潮は軽作業など 埼玉

東武よみうり 
越谷市と八潮市に4月から新しい障害者就労訓練施設がオープンした。越谷市はパン工房を設置し、製造をはじめ、販売までをプロが障害者に指導し、パン職人育成と飲食コーナーなども設置して、地域との交流を図る。八潮市は民間企業からの軽作業などの仕事を請負い、収入アップを図る。どちらも地域の障害者が働き、自立できるように支援することが目的だ。 越谷市増林に障害者の就労支援と生活支援、地域交流の拠点施設、市障害者就労訓練施設「しらこばと」が4月1日にオープンした。同施設の目玉はパン・ケーキ工房。大手ホテルなどでパン職人として働いてきた専門家3人が指導する。八潮市は自立支援法に基づく、就労継続支援B型と生活介護サービスを実施する公設公営の障害者福祉施設「やまびこ」(同市鶴ヶ曽根403番地1ほか)を1日から開所した。

2011年4月18日月曜日

福島の知的障害施設を丸ごと受け入れ 高崎・のぞみの園 群馬

朝日新聞 
避難指示圏内にある福島県富岡町の知的障害者施設の利用者らが15日、高崎市寺尾町の国立重度知的障害者総合施設「のぞみの園」で新たな生活を始めた。社会福祉法人「友愛会」系列の施設利用者67人と、職員やその家族46人。「原発が危険です。避難してください」ーー。翌朝、消防団がやってきて避難を促した。ほぼ着の身着のままでマイクロバス2台に分乗し、避難先を探した。いくつかの村を訪ねたが、どこも「いっぱいです」と断られた。「避難先探しでは『早い者勝ち』の面があった。障害者は弱い立場なのに」と寺島さん。

知的障害者ら給食袋作り寄託 被災地の子どもに 滋賀

中日新聞 
知的障害がある人が織物やクッキー作りに取り組む大津市平津の福祉作業所「れもん会社」が、東日本大震災の被災地の子どもに送る給食袋100枚を作り、募集していた市ボランティア連絡協議会に寄託した。作業所に出入りしているボランティアが、縦28センチ、横20センチのきんちゃく型の袋を作り、7センチ四方のハートマークを付けた。作業所の利用者は袋のひも通しを手伝い、手紙に「応援しています」「直接お手伝いしたい」などメッセージを書いて袋に入れた。作業所の職員は「被災地のために利用者と一緒にできることはないかと思い、製作した。利用者の思いが伝わってほしい」と話した。

「知的障害者の五輪」の選手らがバザー 一部は義援金に 熊本

朝日新聞 
知的障害のある人たちのスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス」に参加する県内の選手やコーチらが16日、熊本市中心部でチャリティーバザーを開いた。活動の広報と費用集めを目的に始まり、今回が13回目。売り上げの一部は義援金として日本赤十字社を通じて東日本大震災の被災地に送るという。今年は6〜7月にスペシャルオリンピックスの世界大会がギリシャ・アテネであり、熊本からは陸上や水泳など6種目に11人の選手が参加する。

障害者が育てたナデシコの苗、今年も配布へ 神奈川

カナロコ 
平塚市の市の花ナデシコの美しさを楽しんでー。同市高根の知的障害者支援施設「進和あさひホーム」の利用者が丹精込めて育てたナデシコの苗が今年も、29、30の両日に同市大原の総合公園で開かれる緑化まつりなどで無料配布される。同ホームを運営する社会福祉法人進和学園と施設利用者で組織する自治会などが「日ごろお世話になっている地域への恩返し」として、毎年行っている恒例行事。今年は緑化まつりの来場者向けに計800鉢を用意した。

障害者の自立 野菜栽培で 滋賀

読売新聞 
知的障害者、精神障害者が野菜を水耕栽培する県内初の施設「美輪湖(びわこ)マノーナファーム」が16日、大津市真野にオープンした。障害者に働く場を提供しようと、社会福祉法人「美輪湖の家」が、野菜を安定的に栽培、出荷できる水耕栽培に着目し、建設にこぎ着けた。関係者は「障害者の自立支援と地産地消を両立させたい」と話している。当面、サラダホウレンソウやミニチンゲンサイなど5種類を栽培し、地元のスーパーなどに出荷する。藪田喜山(きざん)施設長(66)は「障害者に働く喜びを感じてほしい。水耕栽培を通じ、田村さんが理想とした『障害者も健常者も楽しく和して暮らす』社会作りに貢献したい」と話している。

真心絶品ブランドに 佐伯「さつき園中江」 大分

大分合同新聞 
全国の障害者福祉施設で作られた製品の中から、優れたものを「真心絶品(まごころぜっぴん)」としてブランド化しているが、佐伯市中江町の「さつき園中江」(佐々木靖生管理者、45人)の菓子セット「手づくりのおもてなし」が日本財団の認定商品になった。県内では大分市坂ノ市のウィンドの「おからクッキー」に次いで2例目。「手づくりのおもてなし」は、かりんとうやカボチャやニンジンなどの野菜チップス、クッキー計10種類(各10枚入り)のセット。1500円で販売している。同園に通ってくる障害者10人を中心に、月曜日から金曜日まで作っている。

「つながる人々」 障害者や高齢者問題映画14本 東京

東京新聞 
「つながる人々」をテーマに、障害者や高齢者問題を扱ったドキュメンタリー映画十四作の上映会が二十三〜三十日、下高井戸シネマ(世田谷区松原)で開かれる。二十二日の前夜祭では、テーマにもかかわる成年後見制度を講談で紹介する企画も。前夜祭の入場料の一部は、上映期間中に行う募金とあわせて、東日本大震災の義援金として被災地に寄付する。今回は、「つながり」をテーマに据え、聖路加国際病院(中央区)の小児科医細谷亮太さんの発言記録「大丈夫」や、ダウン症のドラマーを追った「タケオ」など、新作五作を含めて上映する。三十日を除き、昼は「大丈夫」、午前と夜は日ごとに違う作品を上映する。

2011年4月17日日曜日

東日本大震災:グループホーム・ケアホーム、32施設使用不能 岩手・宮城

毎日新聞 
岩手、宮城両県にある障害者の「グループホーム」「ケアホーム」のうち、少なくとも32施設が震災で使用できないことが両県への取材でわかった。いずれも障害者が「施設」でなく地域の中で暮らすための場で、関係者は「一日も早く再開できるよう支援してほしい」と訴えている。新潟県中越地震(04年)では仮設住宅をグループホームに活用するケースがあった。ただ「日本グループホーム学会」事務局長の室津滋樹さんは「仮設住宅には障害者や高齢者向けの優先枠が設定されているが、一角にまとめてしまうと孤立を招く。仮設住宅でもコミュニティーを形成できるよう、計画的に建設していくべきだ」と指摘している。

東日本大震災:浅漬けで再起誓う 工場全壊、岩手・田野畑の障害者施設

毎日新聞 
東日本大震災では多くの障害者施設が設備や仕事を失い、苦境に立たされている。岩手県田野畑村の授産施設「ハックの家」(竹下美恵子理事長)は津波でイカ加工工場が全壊し、収入の大半を断たれた。再開のめどは立たず、職員らは経験のない農業に活路を見いだすことにした。そのきっかけは震災後、作業場に受け入れた中国人避難者が作った漬物の味だった。言葉はほとんど通じなかったが、次第に一体感が強まり、避難者も料理を振る舞うようになった。張さんらが作ったのが刻んだキュウリをニンニクやネギ、唐辛子などと混ぜた浅漬けで、「ご飯に合う」「初めての味」と大好評だった。竹下理事長が「漬物を野菜から作って売り出そう」と職員や通所者に声を掛けた。秋にはインターネットなどを通じて発売する予定だ。張さんらのレシピを基に試作品の改良を重ねている。

現場発:楽しみながら社会性 「遊育・遊びを育てる学校」あす開校 岡山

毎日新聞 
遊びを通じて学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)など軽度発達障害の子供を伸ばす取り組みを続けるNPO法人「遊育・遊びを育てる会」(北区)が17日、週末に活動する「遊育・遊びを育てる学校」を開校する。同会の津田誠一理事長(60)は「子供には農園やバーベキューなどを楽しみながら、社会性や仲間づくりを高めてほしい」と話している。同NPOの取り組みはこれまで、元小学校教諭や大学生らのボランティアとともに北区の北公民館で月2回のペースで実践し、現在は県内外から約20家族30人が参加。「遊育・遊びを育てる学校」では、公民館の活動で土台作りができた子供に共同作業を体験させることで、「自分のことを話す」「相手の話を聞く」など、社会性を高めることを目指す。活動は毎週土日、費用は1回1000円〜2000円を予定している。

西鉄 子会社・ウィルアクトが「特例子会社」認定を取得

データ・マックス 
14日、西日本鉄道(株)(本社:福岡市中央区、竹島 和幸社長、以下「西鉄」)は、1月に設立した100%子会社・西鉄ウィルアクト(株)(以下「ウィルアクト」)が、福岡中央公共職業安定所から「特例子会社」の認定を取得したと発表した。ウィルアクトは、西鉄グループが推進するCSR(企業の社会的責任)経営の一環として設立した新会社で、障がい者の社会参加と自立支援をサポートするための就業機会創出を目的としている。現在は5名の障がい者を雇用しており、西鉄グループの福利厚生関連の事務や印刷、情報処理などの業務を行なっている。

袋井特別支援学校生、夢描く 掛川で初"個展" 静岡

アットエス 
掛川市立大東図書館(同市大坂)で、県立袋井特別支援学校中学部2年の松井久悦(ひさよし)君(13)=菊川市上平川=が広告の裏に描いた絵の展示会が開かれている。この6年間に何万枚も描いた中から、母親でアマチュア絵本作家の照子さん(54)が成長の軌跡が分かる32点を選び、初の“個展”を実現させた。「お手本があるわけではなく、心が感じたそのままを伝えようとしているようです」と照子さんは解説する。「コミュニケーションが苦手だった」久悦君だが、絵を通して何かを伝えようとし、少しずつだがそれができてきたと照子さんは感じている。展示は30日まで。月曜と29日は休館。

ふれあい喫茶:接客訓練で社会参加を 障害ある人が交代で勤務 秋田

毎日新聞 
障害のある人たちが接客訓練を通じて社会参加や自立を目指す「ふれあい喫茶 くつろぎ」が16日、横手市のJR横手駅東口地区に今春完成した市交流センター「2Y(わいわい)ぷらざ」にオープンする。1階オープンスペースの一角にお目見えした喫茶コーナー(20席)は、就労支援センター「グリーン」が運営。同施設の利用者(約30人)が2人ずつ午前と午後の2交代で従事し、スタッフ3人が支える。メニューはこだわりコーヒーのエスプレッソやカフェラテなど。東日本大震災支援のパック販売もある。営業時間は午前10時から午後7時まで。

障害者サッカー 夢はもうひとつのW杯 鹿児島

朝日新聞 
県内初となる知的障害者の県代表サッカーチームが誕生した。全国大会への出場権獲得を目指し、5月15日に大分市で開かれる九州地区予選会に臨む。指導者は、鹿児島から「もうひとつのW杯」に出場する選手を育てたいと夢を描く。主なメンバーは13〜21歳の知的障害者の男性約30人。知的障害者サッカー競技九州ブロック地区予選会に出場するため、昨年11月から毎月2回ほどの練習をこなしてきた。監督を務める元ヴォルカ鹿児島の西真一さん(38)は「障害があるからと特別なことはせず、普通にほめ、普通に怒ります」と話す。作戦や指示も大抵のことは理解できるという。各県選抜チームが集まる九州地区予選会で優勝すれば、10月に開かれる全国大会に出場できる。「まずは1勝」。

【解答乱麻】明星大学教授・高橋史朗 継承したい日本の教育力

MSN産経ニュース 
埼玉県福祉部の職員が視察した大阪の橋波保育園と木島幼稚園の先駆的実践からは多くのことを学んだ。漢字教育や和太鼓などを使い言葉と音楽と体操のリズムを体験することによって子供の全人的な発達を促し、「文化力」によって子供の内面的価値を育む伝統の「創造的継承」によって、発達障害の症状が改善することを両園は立証している。こうした事業は全国で一斉に取り組むべき国家的事業である。私たちも友好団体と連携し、「発達障害・虐待防止と伝統的子育て」をテーマに全国縦断講演会を開催し、6月に予定されている沖縄県を皮切りに親学の地方議員連盟を設立し、啓発活動を全国各地で展開したい。

2011年4月16日土曜日

「俺は父ちゃんだから、泣くのは『11日』だけ」 障害を抱えた長男の死

MSN産経ニュース 
俺は父ちゃんだから。泣くのはやめよう。そう決めていた。岩手県釜石市の測量会社勤務、佐藤正則さん(55)は震災から1カ月たってようやく、亡くした長男、正樹さん(18)の思い出に浸ることができた。「ふだんは泣けないから。毎月、この日だけは兄ちゃんのことを思い出して泣くよ」 ダウン症だった正樹さんは、12歳から特別支援学校の寄宿舎に入っていた。自活する力を身に付けてほしかったから。震災後、火葬場で正樹さんだけの卒業式をした。「卒業したら、ちゃんと働きたい」。特別支援学校の校長から手渡された文集に書かれた夢。卒業証書とともに持ってきてくれた。誰かが「おめでとう」と声を掛けてくれた。それで十分だった。

横須賀総合高で自閉症啓発デー開催へ、映画上映や対応法を紹介 神奈川

カナロコ 
自閉症への理解を求める「世界自閉症啓発デー2011in横須賀」が16日、横須賀市久里浜の市立横須賀総合高校SEAホールで開かれる。東日本大震災の発生を受けて中止も検討されたが、「この時期だからこそ伝えたいことがある」と開催を決定。災害時などに混乱を起こしやすい自閉症児者への対応法なども紹介する。イベントでは、自閉症の青年が登場する映画「ぼくはうみがみたくなりました」を上映するほか、自閉症者の会社員男性(24)とその保護者が自身の成長の過程などについて語る。横須賀総合高校美術部員がポスターやチラシをデザイン。安部穂香さんら4人は、それぞれが感じる「自閉症の世界」をアクリル絵の具で表現。明るい色彩が特徴のポスターのデザインを手掛けた安部さんは、「自閉症の人と地域のつながりを表現したかった」と話した。入場無料。

子どもの心発達支援専門家対応 山梨

山梨日日新聞 
「心の問題」を抱える子どもや発達障害の人の診療などを行う「県立こころの発達総合支援センター」(本田秀夫所長)が甲府・県福祉プラザ内に設置され、14日、開所式が行われた。引きこもりやコミュニケーションがうまく取れないといった子どもらが社会適応できるよう、医療、福祉両面から総合的な支援に取り組む。同センターは、子どもメンタルクリニックと発達障害者支援センターの機能を集約し、専門医や心理士、保健師、ケースワーカーらを配置。患者の増加に対応するため、従来より5人多い18人の体制を整えた。

佐賀星生学園が開校 不登校や発達障害の41人が入学 佐賀

佐賀新聞 
不登校や発達障害がある生徒の受け皿となる高等専修学校「佐賀星生学園」が14日、佐賀市多布施に開校した。1期生は16〜22歳の41人。同じ悩みを抱える仲間と新たなスタートを切った。入学式では、加藤雅世子校長が「個性を大切に意欲や能力を引き出し、一つ一つ目標に近づけたい」とあいさつ。いじめに遭ったり、高校を中退した生徒もおり、教育支援だけでなく精神保健福祉士や養護学校で教諭経験があるスタッフが生活支援を行う。保護者の一人は「ここで自信を取り戻してほしい」と話した。

「おびんずる様」素焼き人形登場 豊後高田 大分

大分合同新聞 
高齢者が楽しいまちづくりを進める豊後高田市玉津地区の商店街に、「なで仏」として地域で親しまれている「おびんずる様」をかたどった素焼き人形が登場した。製作したのは国東市の造形作家、中野マーク周作さん(20)。「仏様とお年寄りを結ぶ仕掛けづくりで活性化を」と地域住民が依頼し、誕生した。知的障害のある周作さんは、幼い時から粘土遊びが好きで15歳で本格的に陶芸を始めた。現在、自宅に隣接する工房「ラパロマ」を拠点に活動している。「楽しく作れた。うれしい」と周作さん。おびんずる様の人形は大・千円、小600円。長円寺、玉津まちの駅「夢むすび」などで販売している。

2011年4月15日金曜日

両陛下が初めて被災地お見舞い 「怖かったでしょう」「大丈夫ですか」 千葉

MSN産経ニュース 
天皇、皇后両陛下は14日、東日本大震災で津波被害を受け13人が死亡した千葉県旭市を訪れ、避難所2カ所を見舞い、被災地を視察された。今回の震災で、両陛下が被災地に入られたのは初めて。75人が避難する飯岡保健センターもお見舞いに。自力で逃げて助かった知的障害の男性(36)に、陛下は「えらいですね。がんばってくださいね」と言葉をかけられ、皇后さまも手を握って励まされた。

東日本大震災:社福法人に1350万円支払い 岩手県と国

毎日新聞 
岩手県陸前高田市の社会福祉法人「愛育会」の知的障害者ケアホームが津波で流され、県が補助金の支払いを見合わせていた問題で、県は13日、国と県の補助金計1350万円を全額支払うことを決めた。愛育会によると、14日に県の担当者が「建物が流失した状態でも書類などで施設の完成を確認できるか国に照会していたが、13日に了解を得られた」と説明。今月中にも全額を支払うという。

東日本大震災:被災障害者の自己負担免除

毎日新聞 
東日本大震災で被災した障害者施設や知的障害児施設の入所者や通所者について、厚生労働省は13日、障害者自立支援法に基づく利用者負担額を全額免除し、食費や光熱費も減免することを決めた。対象になるのは、地震や津波のため、家計を支える家族が死亡・行方不明になったり、負傷した人や、自宅が全半壊した人など。同省によると、同法に基づく利用者負担の1カ月の平均額は約5000円。

被災自閉症児に理解を 募金活動、防災冊子も 沖縄

琉球新報 
災害時の自閉症の子どもたちを理解してほしいー。沖縄自閉症児者親の会まいわーるど(西岡しのぶ会長)は東日本大震災で被災した自閉症の子どもたちを支援しようとこのほど、募金活動を行った。日本自閉症協会を通して寄付する。西岡さんは、避難所で集団生活ができずに車中での生活を強いられている自閉症児とその家族について全国紙の報道で知った。被災した自閉症児と家族の力になりたいと、2日の自閉症啓発デーのイベント会場で募金箱を設置。2万8565円が集まった。また、同日行った映画上映会の入場料の一部も寄付する。

アジア美術館で「放浪の天才画家 山下清展」ー手紙やリュックも展示 福岡

博多経済新聞 
福岡アジア美術館(福岡市博多区下川端3、TEL 092-263-1100)で現在、「放浪の天才画家 山下清展」が開催されている。同展では学園生活で制作した初期の作品をはじめ、鹿児島の桜島やパリのエッフェル塔などを描いた貼り絵や水彩画、陶芸作品のほか、放浪中に書いた母宛ての手紙や日記、リュックサックなど約150点を展示している。会期中、山下清作品管理事務局代表の山下浩さんによるギャラリートーク(4月16日)、絵画修復家の岩井希久子さんによる講演会「修復家がみた天才 山下清」(同23日)も予定。講演当日、会場入り口で先着120人に整理券を配布する。開催時間は10時〜20時(入館は19時30分まで)。水曜休館。5月15日まで。

発達障害支援へ専門員 新見市、活動センターに配置 岡山

山陽新聞 
新見市は13日までに、発達障害の支援専門員1人を市障害者地域活動支援センター・ほほえみ広場にいみ(高尾)に配置した。発達障害児・者は増加傾向にあり、発達検査や相談業務を近く開始。就学、就労など幅広くサポートする。専門員は臨床心理相談員の大賀倫子さん(31)=岡山市。4月から毎週火曜日に常駐。「発達障害への正しい理解が進むよう周知を図りたい。悩みや不安を抱え込まず、気軽に相談して」と呼び掛けている。相談、検査は予約制で無料。午前9時〜午後4時。対象は1歳半以上だが、大人の相談にも応じる。

2011年4月14日木曜日

東日本大震災:岩手・陸前高田の障害者施設、建物消失 津波で補助金停止 岩手

毎日新聞 
岩手県陸前高田市の社会福祉法人「愛育会」の知的障害者ケアホームが津波で流され、県が「建物の完成が確認できない」と補助金の支払いを見合わせていることが分かった。国と県の補助金計1350万円を見込んで建設され、完成したばかりだった。法人側は「建物はできていた」と反発し、厚生労働省も県に柔軟な対応を求めている。同ホームは、障害者が必要な支援を受けながら自立した生活を送る。定員6人で、計7部屋の平屋建てが2月10日に完成し、4月1日にオープン予定だった。しかし3月11日の津波で建物は流され、コンクリートの土台だけになった。

東日本大震災 成年後見制度、大災害想定せず 現状把握など公的支援を

MSN産経ニュース 
東日本大震災で、被災地の弱者保護が大きな課題となっている。判断能力が不十分な認知症の人や障害者などを法律や生活面で見守る「成年後見制度」では、世話をしていた後見人も被災するなどして、制度が利用できなくなった被後見人が多数いるとみられる。専門家は「現状把握を急ぐなど、公的な支援が必要」と指摘する。最高裁判所は「何事も申し立てが前提となっており、裁判所から積極的に動く制度になっていない。亡くなった原因が震災なのかを把握するすべはない」とし、被災地の実態把握はできないとの見解を示す。こうした見解について、新井教授は「あまりにも官僚的。裁判所が後見人を認容しているのだから、活動できない状況に対して責任があるはずだ」と批判する。

千歳いずみ学園の開発さん 被災地の障害者支援であす岩手へ出発 北海道

苫小牧民報 
岩手県山田町で被災した障害者支援施設はまなす学園の利用者らの生活支援のため、9日から道内の福祉施設職員ら24人が順次、現地に派遣されている。千歳市内からは千歳いずみ学園の開発勲さん(34)が14日に出発し、19日まで支援活動をする。岩手県の依頼を受けた道が、道内各施設に協力を求めて行っている。10〜29日に看護師1人を含めた6人ずつ4班が交代で支援する。開発さんは第2班。現地では15〜19日の5日間支援活動に当たる。

障害児預かり生活支援 NPO、震災間もなくサービス再開 宮城

河北新報 
仙台市宮城野区のNPO法人コスモスクラブは東日本大震災後、被災した障害のある子どもたちを積極的に受け入れ、家庭の生活再建を後押しした。小学5年の長男(10)が利用する泉区のパート従業員女性(36)は「外出もままならなかったが、クラブの再開で家の片付けや買い物が安心してできた。とても助かった」と振り返った。佐藤理事長は「地震で学校が休みとなり、子どものケアで困った保護者が多かった。少しでも役に立ててうれしい」と話している。

高齢・障害者施設ごと受け入れ、原発事故避難指示地域拡大視野に計画 神奈川

カナロコ 
福島第1原発事故に伴う避難指示地域の拡大を視野に入れ、横浜市は13日、高齢者、障害者施設の入所者を職員も含め施設ごと受け入れる態勢を整えたと発表した。福島県災害対策本部に連絡しており、要請があれば1、2週間で車椅子など必要な機材などを備え、年内をめどに受け入れる。横浜市内の老人福祉センターなどで施設ごとに50人程度を受け入れる。現段階で特別養護老人ホームや介護老人保健施設も含め、120施設約500人の受け入れが可能という。また、市野島青少年研修センターでは、施設に入所している知的障害者100人程度を受け入れる。

登別の月とらいおんが宮城の福祉会の商品販売を手助け 北海道

室蘭民報 
東日本大震災で被災した施設を支援しようと、障害者就労継続支援施設「月とらいおん」(登別市幸町、辻勲施設長)は、宮城県柴田町の社会福祉法人「はらから福祉会」(武田元理事長)が扱う商品の販売を始めた。「登別から応援したい」と力を込めている。 「はらから福祉会」は宮城県を中心に授産施設(障害者就労支援施設)とグループホームを運営している。震災で水道や電気などライフラインが寸断された。月とらいおんは取引のある同会を「助けたい」と商品を販売することにした。

手作り品で被災地支援 山科の障害者施設利用者ら 京都

京都新聞 
東日本大震災の被災地に義援金を贈ろうと、京都市山科区の知的障害者通所施設「新明塾」の利用者たちが手作りの菓子や食器を販売している。12日にも左京区の商店街の露天市に参加し、青空の下で声を張り上げてお客を呼び込んでいた。お金の大切さや販売の楽しさを知ろうと同施設は今年1月から毎月1回、左京区の田中京極商店街の露天市で手作り商品の販売を始めた。谷川史朗施設長(47)は「利用者の頑張っている姿を見てもらい、被災地支援にも協力していただいて、人の輪が広がっていってほしい」と話している。次回は5月18日(雨天の場合は23日)に開催する。

「仕事が楽しい」、市が知的障害者を初採用 神奈川

カナロコ 
軽度の知的障害がある男性が、4月から小田原市の嘱託職員として働き始めた。配属先の障がい福祉課で、書類整理などの事務作業を担当している。市が知的障害者を採用したのは初めてで、同課は「雇用の課題を探り今後につなげたい」と話している。男性は市内在住の椎野貴明さん(18)。今春に卒業した特別支援学校から市に推薦があり、審査を通過した。仕事は「種類が多くて、とにかく楽しい」。数千枚に及ぶ同課利用者の個人記録を、1週間かけてあいうえお順や日付順に並び終えたばかりという。雇用期間は1年ごとの更新で、市は最長5年を想定している。同課は「事務処理能力を磨いてもらうことで、民間企業への就職を後押ししたい」と話す。

芋焼酎、自立の味わい 障害者施設の利用者、イモ栽培 福岡

朝日新聞 
県内の障害者施設の利用者らが栽培したサツマイモでつくる芋焼酎「自立」の2011年産が完成し、行橋市や北九州市など9施設で販売が始まった。昨年より5割増しの1万2千本を生産し、売り上げは障害者の作業工賃に還元される。「自立」は障害者の所得向上や社会参加を目的に、県と二つの障害者施設が08年に共同開発した。ジョイホワイトと呼ばれる焼酎用のサツマイモを施設の利用者が育て、宇美町の小林酒造本店が仕込んでいる。味はフルーティーで口当たりが良く、飲みやすいという。ラベルには、利用者が描いた似顔絵がデザインされている。720ミリリットル入りで1本1260円(税込み)。

構図と色使いに生命感 掛川で菊川の中学生・松井君が作品展 静岡

中日新聞 
新聞の折り込みチラシに描き続ける松井久悦(ひさよし)君=菊川市、袋井特別支援学校中学部2年=のイメージ豊かな作品を紹介する「日々絵楽(かいらく)」展が、掛川市立大東図書館ホールで始まり、生命感あふれる色使いと構図が注目を集めている。 松井君はアマチュア絵本作家の母照子さんの影響を受け、小さいころから絵を描き始めた。小学2年の夏に折り込み広告の裏面を使ったところ、ツルツルした感触が手首の硬さを和らげ、滑らかに描けるようになったという。中学1年では絵画部に所属、今も生き生きと制作に打ち込んでいる。30日まで。

2011年4月13日水曜日

子育て生中継・びふぉーあふたー:その昔/下の巻 /兵庫

毎日新聞 
昔、私は息子のことを心配し、学校へ行く準備からいじめっ子への対策、学校への注文をしてきました。そんな私が変わったことで、息子がどう変わったのかでしょうか。昔だったら「もう、こんなんわからへん、お母さん、教えてや。一緒にしてや」とわめいていた学校の勉強も気がつけば一人で黙々としていたり、いばらの道でもすすんでみよう、少々転んでもまた起き上がってみようと、思えるようになってきたようです。

みんなで遊んでね 宇治ころぽっくるの家 京都

洛南タイムス 
子どもの発達支援などに取り組んでいるNPO法人(特定非営利活動法人)アジール舎「ころぽっくるの家」=宇治市槇島町大幡、亀口公一会長=で9日、東日本大震災の被災地に届けるおもちゃ箱の荷出しがあり、子どもたちがトラックへの発送を手伝った。被災地の子どもたちへの手紙やビデオレターも届けることにしており、作業を手伝った子どもたちがビデオに向かって「みんなで遊んでね」と声を張り上げた。臨床発達心理士として長年にわたって子どもと向き合ってきた亀口さんが震災発生以来、気にかけているのが、震災で傷ついた子どもの心身を癒すために必要な「遊びやおもちゃ」のこと。赤ちゃんにミルクとオムツが必要なように、小さな子どもたちは「遊びとおもちゃ」を求めている。避難生活にあって子どもたちは自分が必要とする支援を求める力がない。だからこそ、我々が声なき声に応える支援をしなければーーと、避難所におもちゃを届ける活動を始めた。

福祉施設次長 入所の知的障害者に投票指示 徳島

毎日放送 
徳島県の福祉施設の次長が10日行われた統一地方選挙の期日前投票で、施設に入所している知的障害者に特定の候補への投票を指示したとして逮捕されました。公職選挙法違反の疑いで逮捕されたのは、徳島県美馬市にある社会福祉施設の次長、津川史郎容疑者(55)です。投票所の周辺を警戒していた警察官が津川容疑者の不審な動きに気付いて発覚したもので、取り調べに対して津川容疑者は容疑を認めているということです。

イオン苫小牧店に「福祉の店」、障害者の就労支援 北海道

室蘭民報 
北海道とイオン北海道が主催する「福祉の店 チャレンジドショップ」が10、11の両日、イオン苫小牧店で行われ、東胆振の福祉施設が授産製品などをPRした。 道と同社が締結している「北海道まちづくり包括連携協定」の一環。民間企業と連携した障害者の就労支援が狙いで、2日間で5店が出店した。同ショップは来年3月まで、毎月11日のイオンデー前後に2日間行われる。時間は午前10時〜午後5時。

障害者雇用率3.24%達成!【開園10周年】ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

障がい者の働く場ニュース 
2001年3月31日のグランドオープンから10周年を迎えたテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(大阪市此花区)。この事業主体である株式会社ユー・エス・ジェイ(以下:USJ)の障害者雇用率が今月1日に3.24%に達し、雇用人数は57名となった。USJでは2001年のオープン当初より障害者雇用に積極的であるが、推進しているのは雇用だけではない。現場に障害者職業生活相談員を配置したり、作業マニュアル作成や各設備の整備など、障害者が働きやすい環境づくりにも常に配慮を欠かさない。また、支援機関や各家庭との連携も密にとっており、職場と生活両面のサポート体制も万全だ。

2011年4月12日火曜日

受動喫煙が子どものADHDを引き起こす可能性が指摘される、うつ病などの精神障害も

GIGAZINE 
親が喫煙者で、タバコの副流煙を吸い込んでしまう受動喫煙の状態にさらされた子どもは、そうでない子に比べて注意欠陥多動障害(ADHD)やうつ病などの症状を訴える割合が多いことが研究によって示されました。受動喫煙にさらされた男子は、親がタバコを吸っていなかった子どもと比較して、ADHDやうつ病、不安障害を起こしている可能性が高かったそうです。およそ3000人の子どものうち、ADHDの兆候を見せたのは201人だったそうですが、実際に病院で診断されて病名を確認されたのは24人で、内訳はうつ病と診断された子どもが15人、不安障害と診断を受けた子が9人だったとのことです。

避難所の発達障害児ケア 神戸の団体など助言 兵庫

神戸新聞 
緊張やストレスが高まると、自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの発達障害がある子どもは、突然大声を上げるなどの行動を取る傾向がある。東日本大震災の被災地では、他の避難住民への気兼ねから、発達障害児の家族は避難所に入らないという報道もある。神戸市を拠点に活動する「JAM(発達に気がかりのある子をもつ親と子のサポートの会)」のメンバーも被災地の発達障害児を案じる。副代表の藤尾さおりさん(39)=同市北区=の長男タケル君(13)は自閉症。突然大声を上げたり、片時も止まらず動き回ったりする。「この子を抱えての避難所での生活など想像もできない。目を離すとどこかに行ってしまうという不安もあり、気が気でないと思う。知的や精神、身体の障害と違い、福祉の支援を十分に受けられないのではないか」と心配する。

2011年4月11日月曜日

「生の芸術」近代美術館に 来月15日まで 埼玉

読売新聞 
県立近代美術館(さいたま市浦和区常盤)で9日、「アール・ブリュット・ジャポネ展」(県立近代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会主催)が始まった。「アール・ブリュット」とはフランス語で「生の芸術」の意味。知的障害のある作家を中心に、63人の絵画や立体など約680点を展示。昨年春から今年初めにかけてパリでも展示され、約12万人が訪れた。5月15日まで。一般1000円、大学生と高校生は800円、中学生以下と65歳以上、障害者手帳を持っている人は無料。

障害児と高齢者が集う共生型施設「輪(わ)っふる」完成 北海道

十勝毎日新聞 
NPO法人きらりスマイル音更の会(山家=やんべ=さゆり理事長)が音更町緑陽台南区24で建設を進めていた「輪(わ)っふる」が完成した。障害者(児)の日中一時支援と、元気な高齢者が集うサロンを組み合わせた共生型施設。このほど完成式と地域住民への説明会を同所で開き、新たな福祉拠点としてスタートを切った。利用者の増加で事業所が手狭になったことと、町内会や老人クラブの活動が活発な緑陽台で、障害児(者)と地域の高齢者が互いに交流する場所をつくりたいと、国の交付金を活用し、隣接地に共生型施設を開設した。

粘土をこね住民と交流 彦根の障害者施設で陶芸教室 滋賀

中日新聞 
彦根市海瀬町の障害者施設「かいぜ寮」で9日、住民を対象にした陶芸教室が初めて開かれた。施設の登り窯が改修されたことを記念して、地元との交流を深めようと企画。日ごろから作品を制作している知的障害者らと住民の20人が参加した。23日には、窯への火入れが行われる。施設を運営する社会福祉法人「かすみ会」理事長の今井一夫さん(76)は「地域の中でこそ、障害者も人間らしい営みができる。火入れ式には、地域の方にもぜひ来てほしい」と話していた。火入れ式は午前10時から。

障害者ら動物園に無料招待 山口

中国新聞 
秋吉台サファリランド(美祢市)は6月4日、中学生以下の障害者と、家族を無料招待するドリームナイト・アット・ザ・ズーinサファリを開く。参加希望者と、ボランティアのスタッフを募集している。スタッフ募集は、車が運転できる18歳以上の人が対象で、定員20人。4月28日まで受け付け、多数の場合は抽選する。5月29日午後1時から研修がある。参加希望者は4月28日までに山口県社会福祉協議会に申し込む。定員はない。

2011年4月10日日曜日

東日本大震災:避難の障がい者、蓮舫氏に10項目の要望

毎日新聞 
蓮舫消費者担当相は9日、福島県郡山市内に開設された「JDF(日本障がい者フォーラム)被災地障がい者支援センターふくしま」を訪れ、県内で被災し、避難した障がい者や避難所などでボランティアに取り組む人たちの要望を聞いた。蓮舫消費者相は「震災や津波、福島では原発と大変な災難の中で障がいを持っている人たちが大変な思いをしている。災害弱者と言われている人たちを本格的に支援しなければならない」と述べた。

障害児に社会見学体験を 家庭教師派遣のガッツソウルカンパニー 大阪

産経関西 
知的障害や自閉症、学習障害、ダウン症児などへの家庭教師派遣を行う「ガッツソウルカンパニー」(大阪市中央区、高田成啓代表)が、今月から関西の生徒を対象に個別の社会見学会をスタートする。「団体行動が苦手な障害児にも社会体験の機会を」と願う保護者の声にこたえた試みで、関西に住む小・中学生ら約150人が心待ちにしているという。個別社会見学は、学校の勉強だけでなく、子供のレベルに合った社会勉強をさせたいという保護者の願いをベースに企画。昨年11月、首都圏の厨房(ちゅうぼう)器具やビール、ピアノの製造工場などで実験的に実施。延べ22組の生徒と家庭教師が参加した。

障害者の就職支援が好調 広島

中国新聞 
広島県北で知的障害や身体障害を持つ人の就職活動や日常生活をサポートする「備北圏域障害者総合就業・生活支援センター」(三次市十日市東)が、活動を始めて1年。18人の就職を決めるなど、障害者と地元企業との橋渡し役として成果を挙げている。昨年4月に開設。3月末現在で、製造業や販売業、飲食業など県北の企業に計18人を橋渡しした。企業実習の形で職場体験の機会も提供している。センターへの登録者数は現在58人に上る。6月には企業担当者や障害者たちを招いてフォーラムを開き、パネル討論などで障害者支援の必要性を呼び掛ける。

女の気持ち・男の気持ち 甥の握手 福岡市東区・小野美恵子

毎日新聞 
弟の次男は自閉症だが、とても明るい。会うと「おじちゃんいらっしゃい」「おばちゃんこんにちは」「あきらくんこんにちは」と一人一人に握手を求める。生後2カ月が過ぎても首が据わらずに心配した。自閉症と告げられた時の親のショックは大変なものだったろう。それでも親の愛やお兄ちゃんの優しさに支えられ、元気に素直に育ってくれた。人を決して悪く言わない。疑うことを知らない。いくつになっても純粋な心を持つ甥っ子。長身でちょっとハンサムな彼が可愛くて仕方ない。

「特別支援分教室」拡大へ 県教育庁、過密化で12年度にも 沖縄

琉球新報 
県教育庁(大城浩教育長)は「県立特別支援学校編成整備計画の基本方向」の素案を8日までにまとめ、現在県内3高校でモデル実施している「特別支援学校分教室」の実施校を拡大する方向性を示した。「分教室」は知的障がいのある生徒が特別支援学校に在籍しながら県立高校内で学ぶ取り組み。現在中部農林、南風原、久米島の3高校に設置されている。特別支援学校に通う児童・生徒はここ20年で約30%(438人)伸び、今後も高等部を中心に伸びが予想されるが、県の財政難で学校新設が難しい状況だ。一方、公立小・中・高校の児童・生徒数は20年で19%(4万8191人)減っているほか、全国でも分教室設置の動きが広がっている。

発達障害児:理解と支援を 高松で講演会 香川

毎日新聞 
コミュニケーションが苦手など、行動の一部に障害がある高機能広汎性発達障害児らの教育について学ぶ講演会が、高松市田村町の「かがわ総合リハビリテーションセンター福祉センター」で開かれた。約85人が参加、メモをとりながら熱心に耳を傾けていた。発達障害への理解を深めるために、発達障害の子どもを持つ親などが集う「県アスペ・一人立ち支援親の会『アズの会』」(吉田照子代表)が主催した。講師は、香川大教育学部特別支援教育学の坂井聡准教授が務めた。

なのはな食堂:就労支援へ、きょう開店 宮崎

毎日新聞 
都城市総合文化ホール内に、障害福祉サービス事業所なのはな村が運営するレストラン「なのはな食堂」が完成、9日から営業を始める。事業所に通所する障害者らが育てた無農薬野菜などの食材を使い、バイキング形式でランチなどを提供する。藤崎芳洋施設長(60)は「心も体も元気になるおいしいメニューを提供し、障害者の就労支援に努めたい」と話した。営業は午前11〜午後3時。野菜やジャム、漬物なども販売する。

障害者支援 工房でみそ造り 広島

中国新聞 
障害者の就労支援に取り組む福山市今津町のNPO法人「どりぃむわぁくす」が、みそとみそ風味クッキーの製造を始めた。日本財団などから助成を受け、3月末に自動発酵装置やオーブンなどを備えた工房を同町に新設した。みそを甘辛く炊いた「幸せみそ」(180グラム、400円)とみそクッキー2種類(各45グラム、100円)を製造する。みそは麦と大豆、こうじ菌で約45時間かけてこうじを作り、約1カ月間発酵させたものを使う。同法人で注文を受け付けている。

2011年4月9日土曜日

東日本大震災:知的障害者がボランティア 岩手

毎日新聞
東日本大震災で被災し、失業するなどした知的障害者らが、岩手県宮古市で津波被害を受けた商店や民家の泥かきのボランティアを続けている。宮古市周辺では既に約30人の障害者が震災の影響で解雇されたという厳しい環境の中、避難所からボランティアに出向く障害者もいる。「将来に不安はあるけど、何もしないより人のために体を動かす方が気持ちがいい」と話す。グループホームなどが流され、住まいと仕事を同時に失った人も少なくない。しかし、「何もしないと生活のリズムが崩れ、落ち込んでしまう恐れがある」と、若竹会が失業した障害者らに声をかけ、震災の約10日後から約20人が宮古市の高齢者の住宅や商店でたまった泥をかき出したり、泥をかぶった食器を洗ったりするボランティアを始めた。

東日本大震災:障害者ら再建誓う 就労3店舗失うも全員無事、徐々に復帰 宮城

毎日新聞
障害者の就労施設を運営する角田市の社会福祉法人・臥牛三敬会「虹の園」(湯村利憲理事長)は、東日本大震災による大津波で、山元町の団子店「つつみ屋山下駅前店」と、いずれもピザ屋の「ぱぴハウス2号店」(山元町)と「ぱぴハウス3号店」(多賀城市)の3店舗を失った。利用者と職員は全員無事だったが、店舗運営が軌道に乗っていただけに関係者のショックは大きい。それでも利用者らは「開店以来、住民に愛され親しまれてきた店。時間はかかるが必ず再建する」と立ち上がろうとしている。

24時間態勢、職員に疲労感 山田の障害者施設  岩手

岩手日報 
山田町船越の陸中海岸青少年の家で、町内の施設に入所していた知的障害者約50人が避難生活を送っている。他の避難者と生活区域を分けるなどの工夫で徐々に「非常時の生活」にも慣れ始めているが、24時間態勢で支える職員には疲労感も漂う。多くの障害者は避難所生活に慣れてきたが、いつもと違う生活環境にストレスも抱える。余震におびえパニック状態になる人もあり、20人弱の職員は24時間態勢で業務に当たっている。家が被災し、避難所暮らしの保護者も多く、家族が障害者を支えるまでにはまだ至っていない。県社会福祉協議会の手配でボランティアの支援を受けているが、職員の負担は大きい。「百年に一度の災害。利用者を守っていくのが使命と考え、団結して支援に当たる」と力を振り絞り、障害者をサポートしている。

日中一時支援事業所:障害児の居場所「ハヌル」 宇都宮で姉妹が設立 栃木

毎日新聞 
小中高校に通う発達障害児とダウン症児が放課後を過ごす場所として、元薬剤師の高橋佐依子さん(53)は、昨年12月、姉の澄江さん(55)と、日中一時支援事業所「コミュニティホーム・ハヌル」(宇都宮市北一の沢町)を開いた。ハヌルでは「見守り」に加えて、将来、子供たちが就労施設で働く時の生活も念頭に療育指導を行う。より専門的な療育指導ができるような施設を作ろうと、学童保育で発達障害児の指導経験のある姉の澄江さんと2人で株式会社を昨年4月に設立。住宅街にある築約50年の古い民家と土地を同11月に買い取って改修し、計約1400万円を費やした。事業所には韓国語で「空」を意味する「ハヌル」と名付けた。

名張市立病院:小児発達支援外来開設 関西医科大の小林医員が診察 三重

毎日新聞
「小児発達支援外来」が7日、名張市百合が丘西1の市立病院に開設された。同市と関西医科大(大阪府守口市)が今年1月に設置についての協定書を結んだ寄付講座の一環。この日は、関西医科大医員の小林穂高さん(36)=小児科=が、1人を診察した。同外来は完全予約制で中学生以下が対象。診察は毎週木曜日の午前中で、名張市内の小児科医か同市立病院小児科一般外来からの予約が必要だ。

「生徒急増 特別支援学校の課題」

毎日放送 
今回の特集は、障害のある子どもたちが通う「特別支援学校」についてです。障害のある子どもたちが通う先には、一般の小中学校の「通常学級」か「特別支援学級」、それに障害児だけが通う「特別支援学校」があります。それが近年、「支援学級」、「支援学校」ともに生徒が急増しているのです。特に教室が不足するなど深刻な問題となっている「特別支援学校」を取材しました。

校内に特別支援学校の分教室 県内初、姫路別所高 兵庫

神戸新聞
県立姫路特別支援学校(姫路市四郷町)の分教室が県立姫路別所高校(同市別所町)に開設され、高等部の新入生16人が11日、入学する。高校内に特別支援学校の分教室が設けられるのは県内で初めて。交流などを通じて双方の生徒に「共生の心」が育成されることを目指す。両校は約20年にわたって文化祭などの学校イベントを通じた交流がある。分教室の生徒にはコミュニケーションをとる機会が増え、別所高も支援学校生への理解が深まることを期待している。12日に生徒の対面式がある。

作品展:ダウン症の書家・金澤さん、力強い大作 富山

毎日新聞 
生まれつきダウン症の障害を持つ書家、金澤翔子さん(25)=東京都大田区=の書道展「般若心経を書く」が7日、富山市大手町の市民プラザアートギャラリーで始まった。金澤さんは5歳から書家の母泰子さんの指導で書道を始め、それ以来、自宅で毎日何時間も筆を走らせている。10歳の時からは「20歳で個展を開く」ことを目標に「般若心経」に着手。泰子さんが傍らでその意味を教えながら作品を書く二人三脚の創作活動が始まった。10日まで。入場料は500円。一部は東日本大震災被災者のために寄付する。

おうみのお店:「おいでやす長浜」  滋賀

毎日新聞 
09年4月、JR長浜駅前の平和堂長浜店5階にオープンしてから丸2年。「おかげさまで2周年」の各記念事業を展開中だ。「おいでやす長浜」は、県内の各授産施設で働く障害者らが作った「さをり織り」の編み物や浅井三姉妹の各種グッズなどを販売するふれあいショップ「みてみ」▽うどん・喫茶の「一歩」▽貸し教室の「生き活きクラブ」ーーの3店からなる。社会福祉法人・湖北会の障害者就労継続支援事業所「ワークスさかた」(米原市)から派遣された6人が平和堂の協力を得て、運営にあたっている。

障害者と共に野菜づくり誓う 広島

中国新聞 
広島県北広島町川戸地区で農業参入した生協ひろしま(廿日市市)の生産法人「ハートランドひろしま」が知的障害者10人を雇用し7日、初めての入社式を町千代田中央公民館で開いた。生協の農業参入は全国初。中国製ギョーザ中毒事件を受け、店舗や約39万人の組合員に安全な農産物を提供するとともに、障害者雇用を推進する目的で昨年7月にハートランドひろしまを設立した。遊休農地を中心に2ヘクタールを借り受け、養液栽培用を含むハウス8棟を設置した。

障害者受け入れパンの子会社 広島

中国新聞 
造船・海運業のツネイシホールディングス(福山市沼隈町)は障害者雇用を担う子会社を発足させた。地元の社会福祉法人「ゼノ少年牧場」から従業員を受け入れ、パン作りに取り組む。子会社「ツネイシチャレンジド」は資本金1千万円で1月に設立した。障害者雇用促進法に基づく特例子会社の認定を2月に受けた。従業員14人中5人が知的障害者で、ゼノから受け入れている。職場は、これまではグループ企業で経営してきた沼隈町草深のスーパー敷地内にあるスワンベーカリー沼隈店。毎日70〜80種、千個を売る人気店だ。

障害者の社会参画を支援するDSiウェア『スピーチサポートDS』

iNSIDE 
島根県松江市のNPO法人プロジェクトゆうあいとソフト会社のワコムアイティが障害者の社会参画を支援する『スピーチサポートDS』をDSiウェアで配信開始しています。『スピーチサポートDS』は手書きや文字入力などテキストでのコミュニケーションを支援するソフトです。DSダウンロードプレイで手軽に複数のプレイヤーに配布し、文字や絵での会話をすることができます。入力した文字を音声に変換する機能も持ちます。価格は500ポイント。昨年7月にパソコン向けソフトとして商品化したものをDSに移植したもので、ワコムアイティの今岡克己社長は「障害のある人をはじめ、多くの人のコミュニケーションツールとして広がれば」と話しています。

2011年4月8日金曜日

東日本大震災:避難所生活長期化、障害者に心のケアを 岩手

毎日新聞 
東日本大震災では、知的障害者らが暮らす施設も大きな被害を受け、避難所などでの不自由な生活を余儀なくされている。24時間付き添う職員自身も家族や家を失うなどの事情を抱え、疲れはピークに達している。これらの施設を支援しようと、障害者団体などが人や物資を送り、実態把握に動き出している。一方、地域で暮らす障害者の被害や避難状況の把握は遅れている。家族や家を失い、避難所に移ったものの、トラブルになるなどして適応できず、内陸部の施設に移った人は少なくとも4人。宮古市で地域の障害者の相談支援にあたる担当者は「避難所にいることができず、親族の家でも断られ、行き場のない精神障害者もいる。誰の支援も受けられず孤立した障害者が多くいるようだ。早く実態を把握しなければ」と焦りを募らせる。

被災・原発風評で障害者の職場も打撃

読売新聞 
障害者が働く就労支援施設などが東日本大震災で大きな打撃を受けており、厚生労働省は7日までに、障害者施設に対する支援策をまとめた。原発から約50キロ離れた福島県二本松市の施設「なごみ第2」。知的障害者ら10人が、県産大豆で豆腐を作っていたが、地震直後から先月24日まで、断水や停電などでほとんど製造できずに休業状態になった。同県郡山市の「共働作業所にんじん舎」は、出荷が制限されているブロッコリー、クキタチナなどの収穫を見合わせている。農家ではないため、農協から「つなぎ融資」なども受けられないという。原発から20キロ圏内の同県楢葉町にある「ふたばの里」も避難中で、豆腐などの製造を休止している。県内には約100か所の就労支援施設があるが、半数は休業や減産を強いられているとみられる。

佐賀取り押さえ死、検察官役の弁護士が控訴 佐賀

読売新聞 
佐賀市で2007年9月、知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に死亡した問題の審判で、検察官役の指定弁護士は7日、佐賀地裁が特別公務員暴行陵虐致傷罪に問われた佐賀県警の松雪大地巡査長(30)に無罪を言い渡したことを不服とし、福岡高裁に控訴した。安永さんの父、孝行さん(49)は読売新聞の取材に対し、「裁判が継続されると聞き、ひとまずほっとしている。高裁での審理がどうなるか不透明だが、推移を見守りたい」と話した。

発達障害:障害を正しく理解して 工芸作品や日常の写真紹介 徳島

毎日新聞 
「発達障害啓発週間」(2〜8日)に合わせ、発達障害を抱える子どもが作った工芸作品や、彼らの日常を撮影した写真パネルなど計20点が県庁1階県民ホールで展示されている。県発達障害者支援センターが、障害を正しく理解してもらおうと初めて企画した。作品一つ一つに保護者のメッセージも添えられ、養護学校の高等部に通い、パン作りに励む男子生徒を撮影した写真には「幼いころ、家族は絶望の中にいた。障害と向き合い16歳になった彼は、役立つことを喜びにしている。家族の希望が広がった」とつづられる。県の担当者は「発達障害への理解はまだまだ浸透していない。一度、作品を見てほしい」と話す。8日まで。無料。

須坂で県内初の市立特別支援学校が開校 長野

信濃毎日新聞 
須坂市の須坂小学校で6日、県内初の市立特別支援学校「須坂支援学校」の開校式、入学式が開かれた。昨年4月に須坂小に併設された県長野養護学校小学部(長野市)の分教室を引き継ぐ形で開校。1〜5年生10人が入学した。須坂市と、隣接する上高井郡には2009年度まで特別支援学校や分教室がなく、重度障害のある子どもは長野市や千曲市まで通学していた。須坂市は09年、市立特別支援学校の開設を決定。県教委も、準備に協力するため分教室を設置した。須坂支援学校の対象は知的障害児で、同郡小布施町、高山村の児童も受け入れる。現在は小学部のみだが、将来的に中学部も設置する考えだ。

障害者支援へパンショップ 青森

陸奥新報 
社会福祉法人抱民舎(田中弘子理事長)の障害者就労継続支援施設パンショップ「co na(コナ)」が弘前市富田にオープンした。雇用により最低賃金を保証し、障害者の自立を支援するのが目的。自家製の小麦などを使った手作り食パンを主に取り扱っており、同法人の成田春洋施設長は「社会の中でいろんなことに挑戦する自信につながる場になれば」と期待を寄せる。店内には、ハンディがある人への社会支援や職場について相談できるサポートセンターを併設。営業時間内なら、誰でも利用することができる。成田施設長は「同情ではなく、おいしさで買ってもらおうとみんなで努力している。スタッフが仕事を通じて、社会の中でいろんなものに挑戦する自信につながる場になれば」と期待を寄せる。営業時間は午前10時〜午後3時。日・月曜日は休み。

2011年4月7日木曜日

特集 発達障害って、なんだろう?

政府広報オンライン 
発達障害は、広汎性発達障害(自閉症など)、学習障害、注意欠陥多動性障害など、脳機能の発達に関係する障害です。発達障害の人たちが個々の能力を伸ばし、社会の中で自立していくためには、子どものうちからの「気づき」と「適切なサポート」、そして、発達障害に対する私たち一人一人の理解が必要です。

障害者の雇用で特例子会社設立 エクセディ 大阪

日本経済新聞 
クラッチ大手のエクセディは障害者の雇用のための特例子会社を設立し、4月1日から業務を始めた。大阪府寝屋川市の本社の隣接地に社屋を新設。本社の生産ラインで使う機械加工品の仕分けや容器の清掃をする。まず11人の作業員を正社員として新たに雇い、2012年2月をメドに25人に増やす計画だ。特例子会社「エクセディ太陽」は、エクセディ100%出資で資本金は3000万円。

市が発達障害児(者)対象、成長など個人手帳作製 山口

宇部日報 
宇部市は、発達障害児(者)への支援を推進するため、県内初となるパーソナル手帳(個別の相談・支援手帳)を作り、希望する対象者に配布する。併せてコミュニケーションボードも作り、設置店舗を増やしながら、自閉症など、言葉でのコミュニケーションが苦手な人の買い物などを支援する。パーソナル手帳は、保護者や支援機関が、発達障害児(者)の乳幼児期から成人期にわたっての様子を記入していくもの。人生の縦(ライフステージ)と横(同じ時期)に関わる情報を1冊にまとめることで、転居、就学・進学、就職など、生活環境が変化する時、保護者が最初から説明することなく、スムーズな情報伝達と支援ができる。

発達障害児一貫支援へ 下野市障がい者自立支援協議会 栃木

下野新聞 
発達障害児らの支援を目的に、市障がい者自立支援協議会はサポートファイル「かけはし」を作製、4月から配布を始めた。市社会福祉課によると、母親らが発達障害のある子どもの成長過程や支援内容をファイルに記録。医療機関や学校などに提示すれば、子どもの特性を紹介できるため、一貫した支援を受けやすくなるという。ファイルの作製は同市では初めて。ファイルは1枚A5サイズで、子ども本人の氏名や住所、家族構成のほか、生育歴や健康診断の状況なども記録できる。「幼児期」や「小学1・2・3年生」「青年期」など成長期ごとに分かれ、それぞれ生活状況なども継続的に書き込める。

発達相談センター ビデオ会議可能に 長野

信濃毎日新聞 
上田市のひとまちげんき・健康プラザうえだ内にある市発達相談センターは4日、モニター画面を通じて相手の顔を見ながらリアルタイムでやりとりできるビデオ会議システムを導入した。インターネット回線で北海道大大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センターと結び、同センター長で児童精神科医の田中康雄教授(52)から助言を得ていく。相談センターは、子どもの発達障害について、臨床発達心理士や保健師が相談に応じている。対応が難しく、支援方針を見いだしにくい場合にシステムを活用。

障害者 いきいき働く農場 茨城

朝日新聞 
つくば市のNPO法人「つくばアグリチャレンジ」が、障害者の働く場として整備した農場「ごきげんファーム」が4日、開所した。同法人理事長の五十嵐立青さん(32)と、農場長で筑波大を卒業したばかりの伊藤文弥さん(22)らスタッフ7人が準備してきた。障害者雇用と遊休地解消などのモデル構築を目指している。開所式には、つくば、土浦、石岡市などの障害者10人が出席。19〜62歳で自閉症や知的障害などがあるという。

ふれあいショップ:「ありがとう」開店 障害者自立支援へ、たつの市役所内に 兵庫

毎日新聞 
たつの市龍野町富永の市役所本庁舎1階玄関ホールに、市内の障害者施設で作られた工芸品や食品を販売する「赤とんぼふれあいショップ・ありがとう」がオープンした。当面、8施設が日替わりで出店する。障害者の自立支援が狙い。原則として平日の午前10時〜午後3時、障害者が手作りしたパンや野菜、アクセサリーを対面販売する。

ジェット・リーがノーギャラ、ノーアクションで自閉症の子の父演じる『海洋天堂』日本公開決定 音楽は久石譲

シネマトゥデイ
映画『海洋天堂』は父と息子のきずなを描き大ヒットを記録した『北京ヴァイオリン』の脚本家、シュエ・シャオルーが脚本だけでなく監督にも初挑戦。父と自閉症の子どもとのきずながテーマでノスタルジックな異国情緒が漂うチンタオを舞台に、親が子を想う気持ちを描いた、さわやかな感動が残る珠玉のドラマ。その内容のすばらしさから、本作の日本公開を強く望む自閉症の方の家族やジェット・リーのファンが「ジェット・リーの『海洋天堂』を観たい」という署名活動を行ったことも話題になっていた。映画『海洋天堂』は2011年夏に公開

2011年4月6日水曜日

障害者雇用カフェ「よってこ十間堀」 佐賀市中心商店街に開設 佐賀

西日本新聞 
知的障害者の自立をサポートしている佐賀市のNPO法人「たすけあい佐賀」(西田京子代表)は4日、カフェや託児所機能を備えた施設「地域共生ステーション よってこ十間(じゅっけん)堀」を同市唐人1丁目に開設した。スタッフの半数に当たる8人が知的障害者。障害の有無を超えた交流の場づくりを目指す。カフェのほかに、事業所や住宅を2時間3千円で清掃する「よってこクリーンサービス」、一時託児(2時間500円)を展開。週末には地元音楽家のコンサートや、歌声喫茶などのイベントを不定期で開く。西田代表は「誰もが気軽に立ち寄れる場所にしたい」と意気込んでいる。営業時間は午前10時〜午後5時。日曜定休。

発達障害の育児応援 全国Vの豊明高、事例描いた漫画完成 愛知

中日新聞 
昨年8月の「全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)」で優勝した豊明市の豊明高校イラストレーション部が、発達障害の子どもが遭遇しがちなトラブルなどを解説した漫画を制作した。障害がある子の親から聞いたエピソードや、生徒なりに考えた解決策を盛り込んだ。漫画は障害児の家族などに配っている。作品は34ページ。依頼者の母親から聞いた長男の話を基に、生徒たちが発達障害の関連書を調べるなどして書いた短編15話からなる。通学中にパニックになってしまう話やクラスで嫌がらせやいじめを受ける話、友人に突然大声で話しかけて嫌がられる話など、発達障害のある子どもが生活を送る上で直面しそうな事例を描いた。「先生、両親など信頼できる人に相談する」など解決方法も記した。

念願の障害者施設オープン 広島

中国新聞 
広島県府中町で初の多機能型障害者福祉施設「なないろ作業所」が4日、同町浜田にオープンした。町内の障害者通所施設や家族の会などでつくる社会福祉法人「福祉の郷(さと)」(米田操理事長)が開設。障害者福祉の拠点施設整備に向けた活動を始めて11年半で念願がかなった。町有地の無償貸与や補助金の交付決定を受け昨年8月に「福祉の郷」を設立。手狭だった各通所施設の機能を集約する形で整備を本格化させていた。

障害者と地域つなぐ 串間で就労支援の農産物直売所 宮崎

宮崎日日新聞
串間市のNPO法人よつ葉の会(吉野清人理事長)は、同市西方の市総合運動公園向かいに、障害者の就労支援を目的とした直売所「ショップクローバー」を今月開店した。地どれの野菜や花を並べており、同会は「地域の方との交流の場にもしたい」と話している。障害の有無にかかわらず自分らしい生き方ができる社会を目指している同会。同市天神地区で障害者自立支援法に基づく地域活動支援センター「よつ葉工房」を運営し、約15人が利用している。

コロッケ食べに来て 日向市の社会福祉法人が開業 宮崎

宮崎日日新聞
日向市の社会福祉法人・風舎が運営するコロッケ店「クロケット」が、同市比良町に6日、オープンする。障害者の就労支援事業の一つとして開業、障害者と健常者が一緒に交流できる地域の拠点としても期待される。午前11時〜午後8時、日・月曜日定休。6日は午前11時からコロッケバーガーを無料で振る舞う(限定200個)。

2011年4月5日火曜日

東日本大震災:津波被災地から ダウン症36歳長男と避難所生活 千葉

毎日新聞 
東日本大震災で被災した旭市の74歳の女性が、ダウン症の36歳の息子と避難所で暮らしている。自分の亡き後も息子が生きていけるよう、自宅をグループホームにしようと準備を進めてきた。だが、計画はあと一歩のところで津波に打ち砕かれた。「必ず私の方が先にこの世を去る。この子はどうなるのか」。女性は途方に暮れている。「住み慣れたまちを離れるのは、この子にとって人生のすべてをやり直すに等しい。精神的負担が大きすぎる。仮設住宅に入って急場をしのぎ、この子の津波の恐怖が和らぐのを待つことしかできないのです」。芳子さんの表情に、疲労の色が濃い。「せっかく助かった命だが、みなさんに助けていただかないと自力では立ち直れません」

東日本大震災:障害者向け臨時窓口、県開設へ 陸前高田など3カ所 岩手

毎日新聞 
県は5〜29日、東日本大震災の被災地にいる障害者向け臨時窓口「障がい者相談支援センター」を陸前高田市、大槌町、山田町の3カ所に開設する。福祉行政を担う市町が大きな被害を受け、被災した障害者に十分に対応できないため、開設を決めた。障害者手帳の再発行や補装具の手配、聴覚障害者への意思疎通支援、福祉サービスの受給に関する相談などを手掛ける。開設時間は午前9時半〜午後6時。

あの日その時:取り押さえ審判・証言録 番外・傍聴記者の視点 佐賀

毎日新聞 
知的障害のある佐賀市の安永健太さん(当時25歳)の取り押さえ死を巡る佐賀地裁での審判が3月29日に終わった。昨年7月に初公判が開かれてから、判決を含めた13回の公判を、第11回(鑑定医と目撃者1人の証人尋問)を除き、全て傍聴した。適正な保護であろうがなんだろうが、警察官が取った行動の直後に、安永さんは亡くなっている。県警は、通り一遍な追悼の言葉を繰り返すだけでなく、一人の男性が命を失ったその責任、自覚を持って、二度と同じような事態を招かぬよう、遺族の前でも説明できる具体的な対策を取ってほしい。そして何よりただ誠実に、詳細に、事実を明らかにしてほしい。今でも遅くはない。

交通弱者の事故ゼロ目指す、知的障害者を対象に交通安全教室 小田原

カナロコ 
知的障害者を対象とした交通安全教室が4日、小田原ドライビングスクール(小田原市蓮正寺)で開かれた。交通弱者とされる障害者の事故をなくそうという取り組みで、3回目になる。参加したのは、知的障害者施設「梅香園」の利用者22人。施設長の山下良男さん(58)によると、自力で施設に通っている人の過半数は、最寄りの小田急線蛍田駅から約700メートルの距離を歩いているという。しかし同駅前の車道は通行量が多いうえ、必ず信号機のない横断歩道を渡らなければならない。歩道の幅も十分とは言えず、山下さんは「週に一度はドキッとするような話を聞かされる」と話す。

療育支援 連携が鍵 広島

中国新聞 
福山市は2011年度、市内で発達障害児向けの施設整備を始める。当初は広島県に補助を求めたが認められず、単独で取り組む。県は市内の県立施設を移転し、発達障害者への対応を強化する。並行する市と県の事業の間に、連携のビジョンはまだ描かれていない。市は08年度以降、市内への療育施設整備を目指し、県に財政支援を要望してきた。県は理解を示す一方で、市とは別に発達障害者への対応を検討。築49年の若草園改築を検討する中で同園の診療機能拡充を決め、市の要望への「答え」とした。県東部子どもの療育を守る親の会の奥土居康子会長(45)は「私たちはただ必要に応じた支援を求めているだけだ。行政間の垣根を低くしてほしい」と、県と市をつなぐパイプの強化を願った。

不登校・発達障害の児童ら支援へ3施設を集約 栃木

下野新聞 
鹿沼市教委は、昨年度まで市内3カ所に分かれていた教育相談室と不登校児童・生徒の適応指導教室の機能を花岡町の千寿荘跡施設内に集約、20日から運用を開始する。スタッフの連携強化、情報共有化を図ることで、不登校や発達障害など支援が必要な児童・生徒の早期発見、早期対応につなげるのが狙いだ。市教委によると、こうした3機能とスタッフを1カ所に集めることで、総勢15人のスタッフ(指導主事2、教育相談専門員12、教員1)の組織的な対応が可能となり、支援が必要な児童・生徒の教育相談室から適応指導教室への移行もスムーズになるという。

発達障害児支援へ「遊育」の学校 岡山

山陽新聞 
発達障害児を支援するNPO法人「遊育・遊びを育てる会」(津田誠一理事長)は17日、岡山市適応指導教室ラポート牧山(岡山市北区中牧)で、対人関係を築くのが苦手なアスペルガー症候群の子どもらを対象にした“学校”をスタートする。毎週土、日曜日、広い施設で定期的に指導することで、子どもたちの仲間意識や社会性を育む。「遊育・遊びを育てる学校」と銘打ち開校。ボールを使ったゲームや鬼ごっこで思い切り体を動かし、楽しみながらコミュニケーション能力の向上を図るほか、音楽を演奏したり、絵を描いたりする情操教育も行う。活動時間は午前10時〜午後4時。参加する小学生までの子どもたちと、ボランティアを募っている。6日午後1時半に、きらめきプラザ(同南方)で説明会を開く。

「通園ありんこ」新築 田辺の児童デイサービス施設 和歌山

紀伊民報 
和歌山県田辺市の社会福祉法人ふたば福祉会は、同市芳養町の福祉作業所「たなかの杜」の敷地内にある児童デイサービス施設「通園ありんこ」を新築した。5日に入園式を開く。新しい施設は、木のぬくもりが感じられる建物で、子どもたちが過ごす遊戯室や指導室、6畳和室の医務・静養室などがある。また、調理室を設け、保護者の要望に応え、週3日の給食を毎日にする。木造平屋で、延べ床面積211・96平方メートル。総工費約3400万円で、競輪とオートレースの振興法人JKA、田辺市、県「紀州材需要創出事業」からの補助金を活用し、約7割を賄った。

2011年4月4日月曜日

"優しい味"食べて「あおぞら作業所」野菜の水耕栽培 大阪

産経関西 
大阪府河内長野市楠ケ丘の社会福祉法人「あおぞらの会」(奥野勲理事長)運営の知的障害者通所授産施設「あおぞら作業所」が、野菜の水耕栽培に取り組んでいる。安定した収入源となるほか、仕事を任されて明るく活発になった利用者もいる。施設側は「取引先を開拓して、もっと作付面積を増やしたい」と夢をふくらませている。「あおぞら作業所」は平成14年4月に開所し知的・精神障害者48人が利用している。野菜の水耕栽培は不況で企業からの委託業務が減ったため、新たな収入源を確保しようと始めた。

障害者と市民、交流促進の場 浜松・南区に待望の施設「ぐっと」開店 静岡

中日新聞 
社会福祉法人遠浜会が運営する福祉施設「ぐっと」が1日、浜松市南区江之島町にオープンした。2010年度に浜松市が初めて実施した設置支援事業の一環で、障害者と市民の触れ合いを促す交流場所が福祉施設に同居するのは県内では初めてという。施設には、野菜や花の直売所、障害者が作業する豆腐工場、軒花を作る工房などを設置した。絵や人形を飾れるギャラリーも併設した。交流スペースと就労支援施設を同居させることで、就労機会の増加を狙う。

障害者の就農促進へ県内有志がNPO 長野

信濃毎日新聞 
長野市や千曲市、軽井沢町などの福祉施設の代表や会社員、主婦ら12人が2日、障害者の就農を支援するNPO法人「グリーンケアーNAGANO」を設立した。障害者それぞれの個性に合った作業を割り当てられる人材の育成や、支援の輪を広げるための啓発活動などに取り組む。担い手不足に悩む農業の現場で障害者の活躍の場を広げたい考えだ。長野市川中島町今井の障害者事業所「エコーンファミリー」で設立総会を開き、定款や事業計画などを決めた。

2011年4月3日日曜日

「世界自閉症啓発デー」に当たっての文部科学大臣メッセージ

文部科学省 
平成19年12月に国連総会第3委員会において、自閉症に関する世論の関心を喚起し、早期発見・早期療養、研究を推進するためカタール国の提出した議題である「4月2日を世界自閉症啓発デーに定める決議」が採択されました。これにより、平成20年度以降、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」として祝うこととされ、すべての加盟国において、社会全体が自閉症に対する理解が進むような取組を積極的に行うよう求められています。文部科学省においても、「世界自閉症啓発デー」の趣旨を踏まえ、自閉症を含め発達障害に関する正しい理解を深めるため、教育関係者をはじめ国民の皆様にあて、別添のとおり文部科学大臣メッセージを発信いたします。

障害者苦難の避難 いわきから横浜、長野へ一時石狩にも

北海道新聞 
福島第1原発から約50キロの福島県いわき市内の社会福祉施設の障害者が石狩市に一時身を寄せるなど、県外に集団で移った。「これほど遠距離の障害者の集団避難は極めて異例」と専門家。集団避難したのは、社会福祉法人「いわき福音協会」(海野洋理事長)が運営するいわき市内のグループホームなどで暮らす知的障害者約150人。移動手段は飛行機やバス、船などで、障害者の集団行動は苦労の連続だった。同行した職員の星美枝子さん(41)は「長年、施設で暮らす障害者は健常者のように親類宅などに身を寄せることが難しい」と説明。藁谷事務局長は「避難の理由が理解できない障害者に何度も繰り返し説明しながら移動した」と振り返る。

福祉避難所40か所、高齢者・障害者ら受け入れ 

読売新聞 
東日本大震災で、被災した高齢者、障害者、妊婦らが避難生活を送る「福祉避難所」について、岩手、宮城県内を中心に、少なくとも6自治体が約40か所に開設していることが2日、分かった。家族らを含む約290人が入所、一般の避難所では支障のある災害弱者の支援拠点となっている。地震直後から、30か所の福祉避難所を順次開設した仙台市では、一般の避難所で看護師や保健師らが援護が必要と判断した人など計250人を受け入れてきた。現在、約120人が生活している。市内の宮城野障害者福祉センターに設置された福祉避難所には、認知症の高齢者、身体・知的障害を持つ人ら13人が避難。

安永さん事件報告集会 遺族「控訴して真相解明を」 佐賀

佐賀新聞 
知的障害がある安永健太さん=当時(25)が警察官に取り押さえられた直後に死亡した事件の裁判の報告集会が2日、佐賀市であった。佐賀地裁の付審判で警察官に無罪判決が出たのを受け、遺族は「控訴して真相解明してほしい」と訴えた。健太さんの父孝行さん(49)は、判決が殴打の有無を争点にして死亡との因果関係に触れていないことを挙げ、「警察を悪くできないと裁判所が真実を隠しているようで悔しい。第2、第3の事件を起こしてはいけない」と強調。事件を担当する検察官役の弁護士に控訴するよう求めた。

障害者支援NPO、菓子工房開店 商店街に活気 静岡

アットエス 
伊東市内で障害者の就労支援やグループホームを運営するNPO法人「クープ」(原田英子理事長)が3月上旬に開店した菓子工房「クーピーズ」(同市中央町)が人気を集めている。店内から漂う甘い香りと障害者たちの笑顔が、商店街を活気づけている。同市の中心街「キネマ通り」に構えた店舗には、おしゃれな木目調の看板が掲げられている。店内では同法人のスタッフとともに、2〜4人の障害者がマドレーヌやクッキー、サブレなど9種類の菓子作りや袋詰め、レジ打ちなどを行っている。一番の人気商品はマドレーヌで、オープン以来、連日売り切れというほどの人気ぶりだ。クーピーズの営業時間は午前10時〜午後5時(日、水曜定休)。

2011年4月2日土曜日

東日本大震災:温かいもので元気に すばる福祉会、あす第3陣出発 兵庫

毎日新聞 
西宮市の社会福祉法人「すばる福祉会」は、宮城県岩沼市の避難所などで炊き出し活動を行っている。既に第2陣までが現地でおにぎりやカレー、豚汁など計約4500食分を提供した。2日には第3陣が出発する。西定春理事長(63)は、「温かいものを食べると人間はほっとする。元気になってもらえればうれしい」と話す。同福祉会は、全国に先駆け、知的障害者が地域で暮らせる「グループホーム」を設けた。95年の阪神大震災では、すべてのグループホームや作業所が全半壊する被害を受けた。

自閉症啓発 ポートタワーなどライトアップ 兵庫

神戸新聞 
2日の「世界自閉症啓発デー」前夜の1日夜、神戸ポートタワー(神戸市中央区)や兵庫大仏(同市兵庫区)が青色にライトアップされた。日本では初めてだが、毎年世界各地で行われている。発達障害の子がいる母親ら10人のグループが、自閉症などへの理解を深めてもらおうと企画。東日本大震災後、避難生活を送る自閉症の子らに思いを寄せ、「避難所で適応できず、孤立することがないように」との願いも込めて実施した。

知的障害の女性を暴行容疑 グループホーム職員逮捕 神奈川

MSN産経ニュース 
神奈川県警都筑署は1日、強姦(ごうかん)の疑いで、横浜市青葉区梅が丘のグループホーム職員、河島陽一容疑者(46)を逮捕した。同署によると、「合意の上だった」と容疑を否認している。同署の調べによると、河島容疑者は3月26日夜から27日朝にかけ、勤務先の同市内の知的障害者のグループホームで夜勤中、入居者の無職女性(25)を暴行した疑いが持たれている。

小1殺害の母控訴せず懲役8年の判決確定へ 福岡

西日本新聞 
福岡市西区の小戸(おど)公園で2008年9月、小学1年の長男=当時(6)=を殺害したとして殺人罪に問われ福岡地裁で懲役8年の判決を受けた母親の富石薫被告(37)の弁護士は1日、控訴しない意向を明らかにした。2日に福岡地裁判決が確定する。3月18日の判決は、事件当時の被告の責任能力を認めた上で「強固な殺意に基づく冷酷な犯行だが、子育てが被告に集中し、発達障害だった長男の暴力や暴言に悩み、怒りを爆発させた経緯は考慮すべき」と指摘した。

パティシエが製菓指導 愛知

東海日日新聞 
知的障害者によるパン工房を営む豊橋市の社会福祉法人豊生ら・ばるか(夏目浩次代表理事)で3月31日、国内の一流パティシエによる製菓指導が行われた。5月には、パティシエが考案したパウンドケーキを発売する。障害者の賃金向上を目指す「テミルプロジェクト」の一環でこの日、指導を行ったのは、中国にも進出を果たした「シェ・シバタ」(岐阜県多治見市)の柴田武代表。商品のパッケージデザインは愛地球博のキャラクターデザインをした絵本作家・たしろちさとさんが担当する。

ヨットで初の世界 あびの会 広島

中国新聞 
障害者にヨットの楽しさを広めている広島市の市民グループ「あびの会」が今月下旬、オーストラリアである国際大会に初出場する。視覚障害のある男性や自閉症の高校生たち6人がエントリーし、広島湾で練習に打ち込んでいる。大会は4月22〜25日、パース市であるオーストラリア・アジア太平洋選手権。初心者や車いす利用者が扱いやすいよう開発された小型ヨット「アクセスディンギー」を使い、シングルやダブルスなど8部門で競う。

2011年4月1日金曜日

きょうの教:府立八幡支援学校開校1年 無理せず急がず相互理解 京都

毎日新聞 
八幡市の府立八幡支援学校が4月で開校から1年を迎える。小学部、中学部、高等部がある支援学校としては全国で初めて、高校と同じ敷地内に併設された同校。スクールパートナーである府立京都八幡高と、どのように交流を進めているのか。同じ敷地の中で、渡り廊下でつながる両校。だが、支援学校で学ぶ子供たちは、自閉症、肢体不自由、知的障害とさまざまだ。授業交流後の高校生の感想文では「最初は不安だったが、みんなの笑顔がうれしかった」といった声が多かった。一方で「人間関係が得意でない自分には苦しく泣いてしまった。でも無理せずやっていきたい」と率直につづる生徒もいる。山田校長は「違いを違いとして認めることで発展がある。急がず、主体性を大事にしながら、お互いに成長し、次のステップに進めればいい」と話している。

「情」に守られ通所者無事 住民が避難手助け 宮城

河北新報 
東日本大震災で壊滅的な被害を受けた仙台市若林区荒浜地区に、通所者全員が無事だった授産施設がある。和菓子や和紙を製造する「まどか荒浜」。施設は津波にのみ込まれたが、地区住民にも助けられ、安全な場所に避難することができた。地震発生から間もなく、職員10人が送迎バス3台と自家用車で通所者を近くの七郷小に避難させた。しかし、既に避難者であふれていたため、さらに約400メートル離れた七郷中体育館まで移動しなければならなかった。職員によると、体育館に移る際、複数の住民が通所者の車いすを押したり、おぶって運んだりするのを手伝ってくれた。停電で真っ暗な夜間は、不安がる通所者を気遣って声をかける住民もいたという。

おいでよ文化財レストラン 鳥取

読売新聞 
倉吉市魚町にある国登録有形文化財「倉吉大店会」が31日から、知的障害者らが働く洋食レストラン「白壁倶楽部(くらぶ)」に生まれ変わる。建物は明治時代の面影を残す土蔵造りで、観光名所の白壁土蔵群内にあるなど立地も良く、関係者は「レトロな雰囲気でランチやスイーツを楽しんで」と呼びかけている。1908年に旧国立第三銀行倉吉支店の店舗として建築、96年に国登録有形文化財となった。信販会社の店舗としても使われるなど、長い歴史を誇る洋風建築を有効活用しようと、同市の社会福祉法人「和(なごみ)」が所有者から借りて2月末に改修し、調理室や客席(40席)を設けた。営業は午前10時〜午後9時。水曜定休。

障害者4人、社会人の決意新た Aコープ鹿児島で入社式 鹿児島

南日本新聞 
Aコープ鹿児島(鹿児島市西別府町)は31日、知的障害6 件のある4人の入社式を開いた。家族や母校の養護学校職員が見守る中、4人は辞令を受け取り、社会人としての決意を新たにした。同社の田崎俊一郎社長は「先輩たちと協力しながら、責任を持って励んで」とあいさつ。吉元竜太さん(18)は「働くのが楽しみ。お客さんに喜んでもらえるよう頑張りたい」と話した。

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