2011年4月1日金曜日

「情」に守られ通所者無事 住民が避難手助け 宮城

河北新報 
東日本大震災で壊滅的な被害を受けた仙台市若林区荒浜地区に、通所者全員が無事だった授産施設がある。和菓子や和紙を製造する「まどか荒浜」。施設は津波にのみ込まれたが、地区住民にも助けられ、安全な場所に避難することができた。地震発生から間もなく、職員10人が送迎バス3台と自家用車で通所者を近くの七郷小に避難させた。しかし、既に避難者であふれていたため、さらに約400メートル離れた七郷中体育館まで移動しなければならなかった。職員によると、体育館に移る際、複数の住民が通所者の車いすを押したり、おぶって運んだりするのを手伝ってくれた。停電で真っ暗な夜間は、不安がる通所者を気遣って声をかける住民もいたという。

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