2011年5月31日火曜日

絵カード:重複障害でも理解 意思伝達に使えるように、教諭が指導方法考案 宮崎

毎日新聞 
言葉で意思疎通できない障害者が使う「絵カード」は、全国の特別支援学校で使用されているが、宮崎県立清武(きよたけ)せいりゅう支援学校(97人、瀬川健治校長)教諭の松田昭憲さん(54)=4月から県立みやざき中央支援学校勤務=は、パソコン画面に触れるタッチモニターを使って絵カードの使い方を理解させる指導方法を考案し、重複障害者の意思伝達に成果を上げている。「何とかコミュニケーションを」と、松田さんは07年から宮崎大学の夜間大学院に通い、安東末広教授(臨床心理学)と研究を進めた。触ると画面が変わるタッチモニターに着目し、パソコンを使って、画面に触れば好きなアニメが表示されるプログラムを作った。

「普通」押しつけないで 岐阜

朝日新聞 
対人関係が苦手、注意力散漫といった発達障害について理解を深める講演会が29日、岐阜市内であった。ニートや引きこもりの自立を支援するNPO法人「仕事工房ポポロ」の主催。中部学院大の別府悦子教授(障害児心理学)が、発達障害は親の子育てやしつけが原因ではなく、脳の何らかの偏りによるものだと説明。「個人の特性なので、親や教師が『普通に』を押しつけないことが大切だ」と述べた。

音楽聴いて体で表現・つくしんぼクラブがワークショップ 埼玉

東武よみうり 
言葉が遅い、落ち着きがない、身体的能力が未熟など、子どもの発達や障害に悩みを持つ親は多い。09年に結成した「つくしんぼクラブ」(山岡明子代表)は、そんな悩みを持つ越谷市内の未就学児童親子のサークルだ。定期的な活動を行わず、クリスマス会やイモ掘り、バーベキューなど季節に沿ったイベントを不定期に開催している。山岡さんは「(障害児ということで)孤立していってしまうが、みんな違ってみんないい」という。落ち込むことも、子どもの気になる行動も、同じ悩みをもつからこそ分かり合い見守れる。

障害者アート 常設の場 愛知

朝日新聞 
豊橋市南瓦町のビルの一室に、障害のある人たちの芸術作品だけを展示するカフェギャラリーができた。「作品発表の機会を増やしたい」と、市内のNPO法人が開設した。展示をきっかけに意欲を高め、新たな作品作りに挑戦している人もいるという。店名は「カフェギャラリーViVi」。2月中旬にオープンした。80平方メートルほどの店内に40席あり、ソフトドリンクや軽食を提供している。従業員は5人。そのうち4人が障害者で、調理や接客などを担当している。今後は、展示された作品を基にデザインしたTシャツを制作・販売して、作品を提供してくれた障害者に利益を還元できるようにしたいという。営業時間は午前7時〜午後4時、月曜日定休。

“放浪の天才画家”素顔に迫る 千葉県立美術館で「山下清展」開催

MSN産経ニュース
「放浪の天才画家」として知られる山下清(1922〜71)の貼り絵や油彩画、水彩画、陶器類などの作品約190点と、遺品を紹介した特別企画展「山下清展」が、県立美術館(千葉市中央区中央港)で開催されている。作品のそばには、本人のコメントなどが添えられており、山下の人柄や素顔もうかがえる内容になっている。今回、劣化や褪色が進んだ作品を後世に残そうと取り組んでいる「修復保存プロジェクト」で、当時の色彩を見事に再現した代表作「長岡の花火」なども紹介され、来場者の関心を集めている。7月10日まで。午前9時〜午後4時半。月曜休館。

2011年5月30日月曜日

節電:「県立校は冷房止めよ」 知事指示に愛知県教委困惑 愛知

毎日新聞 
夏場の節電を陣頭指揮する大村秀章・愛知県知事が県立学校での冷房の停止を指示したことに対し、県教委が困惑している。県立高校に設置されたエアコンのほとんどは、公費ではなくPTAの寄付金などで設置され、電気代もPTAなどが負担しているのが実態。大村知事は、「照明がなくてもノートは取れる、と思わんわけでもない」と自らの学生時代をふり返り、「学校は(冷房などを)全部切ったれ」とはっぱをかけた。県教委によると、県立高149校のうち、県の支出で教室に冷房が設置されているのは2校のみ。90校では県の財源不足にしびれを切らし、各校のPTAが寄付金を集めて07年から順次冷房を設置している。特別支援学校にも冷房があるが、体温調節ができない生徒もおり、いずれも冷房の停止は難しいという。

講演会:「特性理解し、支援工夫を」 発達障害の専門家が訴え 愛媛

毎日新聞 
発達障害のある子供たちの支援について考える講演会が28日、松山市の愛媛大であった。発達障害専門の「よこはま発達クリニック」(横浜市)院長で、福島大大学院教授の内山登紀夫さんが、障害の特徴などを解説。「『特別扱いはしない』という接し方では、子供を追いつめる」として、特性を理解し、支援を工夫する必要があると訴えた。発達障害の子供を持つ県内の保護者でつくる「ダンボクラブ」が主催。学校や幼稚園などの教育関係者や、保護者など約250人が聴き入った。多数派と異なる考え方や振る舞い方に共感することの大切さを訴え、支援の目的も、多数派に近づけることではなく、子供や家族の苦痛を減らすことだと話した。

自閉症のアマ画家、酒井さんが絵画贈る きそ子供センターに 長野

信濃毎日新聞 
諏訪市在住で自閉症のアマチュア画家酒井慶二郎さん(21)が28日、木曽郡木曽町新開の児童デイサービス施設「きそ子供センター」を両親と共に訪れ、50号の大きさの絵画を贈った。酒井さんの作品を見たセンター職員の要望を受け、酒井さんがセンターを利用する子どもたちや訪れる人たちのために描き上げた。贈られた作品は、黄色の下地に赤や白などのバラの花を描いたアクリル画。贈呈式で、酒井さんは照れくさそうに「優しい気持ちで描きました」と話した。センター長の古瀬雄二さん(56)は「子ども一人一人に個性があるように、描かれたバラの一つ一つが輝いていて素晴らしい」と喜んでいた。

絵画「地球」:エコテーマに 障害者グループ、半年かけて制作 姫路で除幕式 兵庫

毎日新聞 
エコをテーマに障害者の美術愛好家グループ「あいアイ」(埼玉県川越市)が描いた絵画「地球」(縦100センチ、横80センチ)の除幕式が28日、姫路市延末のロックシティ姫路ショッピングセンターであった。大きな地球を中心に、鳥や飛行機、虹などが描かれている。メンバー36人が油絵の具とフェルトペンを駆使し、半年近くかけて共同制作した。6月6日から2階専門店スペースで午前10時〜午後9時に常設展示される。

障害者の店 よってこ 佐賀

朝日新聞 
佐賀市の中心市街地活性化のため、中央大通り沿いにある「よってこ十間堀(じゅっけんぼり)」が4月から始めたランチが、「安くて栄養がある」と人気を集めている。「よってこ十間堀」は、NPO法人「たすけあい佐賀」(西田京子代表)の運営で、2009年11月にオープンした。スタッフに知的障害者を積極的に雇っている。店の売りは「500円ランチ」。魚か肉の2種類から選べる。野菜たっぷりの小鉢が付き、ご飯のおかわりも自由とあって、会社員や女性に人気だ。こんにゃくや豆腐が入ったヘルシーなカレー(500円)もある。ただ単価が低く、「給与を払えば、黒字にはならない」。「多くの人に来店してもらい、障害者の雇用を支えて欲しい」と意気込む。午前10時〜午後10時。日曜定休。

障害者とお年寄りが農業、子育て支援 江別「風の音」オープン 北海道

北海道新聞 
障害者とお年寄り、地域の子どもたちが交流できる共生型施設「風の音(ね)」(西野幌92)が今月中旬オープンした。札幌市のNPO法人スマイルリンク(田頭美奈子理事長)の運営。障害者を職員として雇い、隣接する農地でお年寄りと一緒に農作業するほか、冬場は託児所も開設、地域の子育ての手助けをする。計画では夏場は、障害者2人と農業経験があるお年寄りを雇い、隣接する約1・5ヘクタールの農地で野菜を栽培。収穫物は市内野菜直売所で販売する。託児所開設は12月〜3月。兼業農家から冬期間の営業を望む声に応えた。同保育所を運営する市社会福祉協議会は「保育の受け皿は不足しており、本当にありがたい」と話す。

2011年5月29日日曜日

職業訓練:障害者の就職促進、介護ヘルパー養成始まる 新潟

毎日新聞 
障害者が介護ヘルパーの資格取得を目指す職業訓練が27日、社会福祉法人「愛宕福祉会」(新潟市北区松潟)で始まった。障害者の就労環境が依然厳しい中、資格を持つことで介護分野での就職を促進するのが狙いで、県内では初めて。「障害があっても働ける職域が広げたい」と関係者は期待を込める。この日始まったコースは、20〜50代の男女8人が受講する。身体障害が3人、知的障害4人、精神障害1人。開講式とオリエンテーションの後、さっそく授業が始まった。8月23日までの3カ月間で、介護ヘルパー2級の資格取得を目指す。県から講習を受託した「愛宕福祉会」によると、通常は130時間の講習時間を300時間に拡大。講習内容を反復する追加指導の時間などを設け、サポート体制を強化した。

障害児の親が手作りパンの店 北海道

北海道新聞 
知的障害児者の親たちでつくるNPO法人・津別町手をつなぐ育成会が運営する手作りパンの店「クレシェ」が26日、町一条通の民家1階にオープンした。民家を改装し1階にパン工房と喫茶コーナー、2階に同法人の事務所などを設置した。この日は津別産の小麦や豆などを使った17種類、約400個のパンを障害者一人を含む計5人のスタッフで焼き、閉店前に完売する人気となった。毎週木・金・土の午前11時〜午後3時。

東北の障害者製作物品を関西で販売 奈良

朝日新聞 
東日本大震災の被災地で障害者支援を続けてきた関西の福祉団体が、被災地の施設で障害者が作った物品の販売を関西で始める。消費が十分に戻らない被災地では、思うように売れないため、販売支援で元気づけようと企画された。施設の多くは日常に戻りつつあるが、障害者が作り、施設の運営費や障害者の賃金に充ててきた物品の売り上げは落ち込んだまま。物品が売れるかどうかは、障害者の励みや生きがいにも直結するため、販売に協力することにした。岩手県と福島県の施設からは25日、手作りの織物や、ストラップなどの雑貨、ジャムやクッキーなど段ボールで約40箱分が同連絡会に到着。28日には、東大阪市の障害者施設「クリエイティブハウスパンジー」が開く催しで販売される。6月5日に精華町である「町ふれあいまつり」でも出品される。

2011年5月28日土曜日

【16歳長女監禁死】そろばん段位取得へ母が過度の期待 塾を当日早退

MSN産経ニュース 
岡山県内の高等支援学校1年の長女(16)が母親に浴室に監禁され死亡した事件で、岡山市内のそろばん塾に通う長女が今年1月、珠算検定1級に合格し、母親の清原陽子容疑者(37)=逮捕監禁致死容疑で逮捕、同市北区=がさらに段位を取らせようとしていたことが27日、わかった。長女は事件当日、母親に無断で塾を早退しており、事件のきっかけになった可能性もあるとみられる。塾関係者によると、発達障害などがある長女の麗さんは、小学3年だった平成15年に入塾。週3日、約1時間の教室に通い、清原容疑者が車で送迎していた。

親権停止:改正民法成立 「もっと前からあれば」 施設関係者、前進と評価

毎日新聞 
虐待する父母から子供を守る手段とされながら、長年、行政による救済にほとんど用いられてこなかった民法の親権喪失制度。これを見直す改正民法が27日成立した。虐待する親と子に長年向き合ってきた施設の現場からは、歓迎と共に課題を指摘する声も上がる。現場は施設に保護した子の親による強引な引き取りや、身元保証といった「保護後の課題」、親子の再生支援の必要性を長年訴えてきた。より本質的には、親権停止の間に親にカウンセリングを受けさせるなどして虐待を改めてもらい、改善すれば親権を回復させ、親子の「やり直し」を目指す活用が期待される。それには「親子を支援できる力量をもたないと制度を生かせない」

「希望、やっと見えた」 はまなす学園、近く仮設住宅建設 岩手

MSN産経ニュース 
東日本大震災にともなう津波で施設が全壊し、入所者らが避難生活を送る岩手県山田町の知的障害者更生施設「はまなす学園」のグループホーム型仮設住宅の建設が決まった。近く着工し、7月中に完成する予定。職員らは「復興への一歩。やっと希望が見えた」と安堵(あんど)の表情を見せている。仮設住宅は同町豊間根地区に建設。1部屋2人で、20人が共同生活を送れる施設2棟に同園の40人が入所する。県内では、同園を含む障害者、高齢者の入所施設100施設以上が全、半壊や一部損壊するなどし、入所者240人以上が避難生活を余儀なくされている。

障害者が作ったクッキーなどが並ぶ店内 大阪

朝日新聞 
東日本大震災で被災した障害者たちを支援しようと、福祉事業所で作られた菓子や工芸品などを販売するプロジェクト「ミンナDEカオウヤ」の初の常設店舗が、大阪市北区の梅田スカイビル内にオープンした。店内には東北4県の事業所30施設が作ったクッキーやカレーのほか、手芸品、木工玩具など70種類が並ぶ。福祉事業所支援などに取り組む会社「インサイト」(大阪市西区)が「被災地に行かなくてもできる支援もある」と企画した。8月末まで。

作品展:知的・視覚障害者の作品、絵画や陶芸150点 愛媛

毎日新聞 
自閉症やダウン症などの知的障害者や視覚障害者による絵画や陶芸約150点を集めた作品展「ふしぎなせかい展」が、松山市南斎院町のアトリエ素心居(そしんきょ)で、開かれている。観覧無料で、29日まで。アトリエ素心居は、障害者の芸術活動を支援するため、01年に設立されたNPO法人。「ふしぎなせかい展」は設立10周年を記念して開催された。同法人の河部宏子理事長は「こうしたイベントをきっかけに、障害を持つ方と地域の方との交流が進むことを願っています」と話していた。

県産食材で菓子開発 徳島のNPO法人、工賃の上昇期待

朝日新聞 
徳島県内30の障害者授産施設がメンバーのNPO法人「とくしま障害者授産支援協議会」(徳島市)が、県内特産の鳴門金時やゆず、和三盆を使ったお菓子を開発した。協議会の商品開発は今回が初めてで、施設の収入や障害者の工賃を増やすのが狙い。28、29日に北島町で開かれるイベントで、試験的に販売する。県障害福祉課によると、県内の就労支援事業所の月額平均工賃は、05年度の約1万3500円から、09年度には約1万5900円まで上昇。「一昔前なら造花づくりなどの内職的な仕事が多かったが、近年は施設でパンやお菓子などを製造、販売するところが増えた。収入を増やす努力をすれば、工賃の上昇につながるのではないか」と同課。

障害者支援活動を社会に広める 「ソーシャルスイーツプロジェクト」スタート

PRリンク 
障がい者支援を行うプレジャーサポート株式会社(本社:大阪市 代表取締役:町 孝幸)は障がい者の賃金アップにつながる社会貢献型菓子の普及を目指す「ソーシャルスイーツプロジェクト」を5月25日より開始します。当プロジェクトは福祉施設が苦手とする商品開発・販路開拓・ブランディングを請け負う事で、障害を持つ方々が製造に専念できる環境と給料の安定支給につなげる事を目的にします。約3年間をかけて150以上の施設を訪問しましたが、その中でも人に贈りたくなるようなお菓子を製造している施設は数施設しかありませんでした。これまでの活動の結果、工賃アップの課題は、商品開発や販路開拓の専門家ではない作業所がそこに時間を割かなければならないことが、商品力の低下につながり、必然的に賃金も安くなってしまうことだと考えました。

2011年5月27日金曜日

監禁死事件 長女、2月に虐待訴え 相談所「緊急性はない」 岡山

MSN産経ニュース
相談所は、学校側から長女の麗さんへの日常的な虐待があったことを知りながら、23日の会見では虐待の内容は明かさなかった。産経新聞の取材に対し、学校側から虐待の報告を受けていたことを認め、会見で明かさなかった理由について、「母親の行為だけがひとり歩きすることを懸念した」と釈明。また、「(麗さんは)逃げることも可能で、一時保護しなければいけない状況ではないと判断した」と話した。学校関係者によると、発達障害などがある麗さんは今年に入り、友人に迷惑をかけるような問題行動が繰り返し見られたため、同校教員が2月上旬に麗さんと面談。このとき、麗さんは清原容疑者から週2、3度、虐待を受けていたことを明かし、「冷水で髪を洗われた」「手足をひもで縛られた」などと、死亡させられたときと同じ虐待内容を伝え、学校側はすぐに相談所に報告した。

ADHD患者の脳の働き解明 神戸の理研など 兵庫

神戸新聞 
発達障害の一つ「注意欠陥多動性障害(ADHD)」の子どもは、健康な子どもが同じゲームをして働く脳の中央付近の部位「視床(ししょう)」と「線条体(せんじょうたい)」がほとんど働かないことを、理化学研究所分子イメージング科学研究センター(神戸市中央区)などの研究グループが突き止めた。これらの部位を観察することで客観的な診断などにつながる可能性があるといい、26日、神戸市で開かれる日本分子イメージング学会総会・学術集会で発表する。ADHDは「ドーパミン」など神経伝達物質の不足が一因とされ、情報伝達を促す薬が治療に使われているが、脳のどの部位が関わっているのかについて明確には分かっていなかった。

大学が発達障害の子ども支援 広島

中国新聞 
広島大大学院医歯薬学総合研究科の内匠(たくみ)透教授(神経科学)らが、脳科学の研究成果を基に、発達障害の子どもの支援体制構築を目指すプロジェクトを始めた。25日は広島市南区の広仁会館で、発達障害の専門家を招いて講演会を開き課題を探った。内匠教授は世界で初めてマウスの染色体に人間と同じ異常を発生させ、発達障害の一つである自閉症の再現に成功した。広島大ではこの成果などを生かして本年度から、心理学、行動科学などの各分野と連携して発達障害の研究に着手。5年間かけて発達障害の子どもたちを支援する仕組みづくりを目指す。

「美の滋賀」全国に発信 仏教/近現代/アール・ブリュット 滋賀

読売新聞 
県内にある仏教美術や近現代美術、障害者らが思いのままに表現する「アール・ブリュット」など全国に誇れる美術工芸品について、県は今年度から、全国に広く知らしめる「美の滋賀」発信事業の取り組みを始めた。専門家らで「『美の滋賀』発信懇話会」をつくるなどし、休館中の県立琵琶湖文化館(大津市)の収蔵品や、県立近代美術館(大津市)の機能、県内で活動する「アール・ブリュット」作家らの魅力などの総合的な活用法やPR方法を考える。県は「年度内に方向性をまとめたい」としている。県内では、ボーダレス・アートミュージアムNOーMA(近江八幡市)などで展示される障害者らの作品が「アール・ブリュット」として、国内外で高い評価を受けている。だが、常設館がないのが課題とされている。

2011年5月26日木曜日

行方不明の娘“思い出”をバッグに詰めて…

ZAKZAK 
岩手県山田町の山根千弓さん(34)は毎朝、家の焼け跡を通り「行ってくるからね」と心の中で唱える。手元には2カ月を過ぎても行方不明の捺星ちゃん(6)が使っていた食器などを詰め込んだバッグ。津波が来ても流されないようにいつも持ち歩いている。捺星ちゃんは5歳で自閉症と診断された。1人では着替えも会話もできない。将来の不安もあったが、これからの成長が楽しみだった。世話のかかる子だから、天国で困っていないか心配でたまらない。それでも「言葉が話せない娘を、誰かがどこかで育てているかも。どんな形でもいい、戻ってきて」と願い続けている。

しまなみ走れ!障害者銀輪T 広島

中国新聞 
NPO法人スペシャルオリンピックス日本(SON)の尾道支部は、知的障害や発達障害のある若者の自転車チームをつくった。29日、三原市本郷町の広島県立中央森林公園である自転車競技会に初出場する。11〜26歳の9人が所属する。尾道市向東町の会社員神原隆さん(53)たちコーチ3人の指導で、4月から月2、3回のペースで練習を重ねている。22日はスタートの確認や2キロ走をした。瀬戸内しまなみ海道縦断をチームの目標に掲げる。

就労支援ハーモニー 「障害者のよりどころに」 千葉公園内にオープン

千葉日報
中央区の千葉公園に休憩所「カフェ・ハーモニー」がオープンし、障害者の就労体験の場として活用され始めた。障害者がスムーズに社会に進出できるよう支援する市民団体「障害者の就労を支援する会」が運営し、軽食を提供。こういった取り組みを公共施設で展開する例は市内で初めてといい、同会は「障害者のよりどころに」と期待を込める。カフェは「障害者とその家族のよりどころに」と、市から施設を借り先月29日にオープン。就労体験の場として現在4家族が接客や調理、店周辺の清掃などに携わる。外出はできないが家での調理なら可能という人も“自宅勤務”の形で参加。コーヒーや紅茶(各200円)の茶請け用クッキーを焼いてもらい、同会が2枚10円で買い取る仕組みだ。

映画:海洋天堂

シネマトゥデイ 
『ロミオ・マスト・ダイ』などの世界的アクションスター、ジェット・リーが得意のアクションを封印して挑む父と子の感動のドラマ。自閉症の息子を持つ父と、その一人息子の愛情にあふれた日常をそっと見守る。今回初メガホンを取るのは『北京ヴァイオリン』などの脚本家、シュエ・シャオルー。中国の若手注目俳優のウェン・ジャンが、自閉症の青年という難役を見事にこなしている。絶望のふちからはい上がる父子の再生の物語に目頭が熱くなる。

寄せ植えや木工 “うまくできた” 浜名特別支援学校でものづくり体験教室 静岡

中日新聞 
ものづくりの楽しさを体験する「WAZAチャレンジ教室」が24日、湖西市の浜名特別支援学校で開かれた。県が県技能士会連合会に委託して、各地の小中学校、特別支援学校で開いている。この日は、高等部の23人が、寄せ植えと木工に挑戦した。寄せ植えは造園技能士の7人が手ほどき。生徒らは、マリーゴールドやベゴニアを円形のプランターに植えて完成させ、満足そうな笑顔を見せていた。建具関係者9人が指導した木工は、いすが課題。背もたれの形などを思い思いにデザインし、製作に取り組んだ。

再利用びん、古着、食器、小型家電も 長岡市資源物で回収 新潟

読売新聞 
長岡市は7月から、資源物として、新たに古着、食器類、小型家電、再利用可能なびんの回収を始める。分別や解体作業には知的障害者も参加するなど、雇用創出も見込んでいる。県廃棄物対策課によると、再利用可能なびんや食器まで資源物回収の対象に加える試みは珍しいといい、県内自治体では最大規模の資源回収になるとみられる。

まちかど:障害者らのバンド、ライブと日常記録 「虹の会」が来月上映会 埼玉

毎日新聞
障害者団体「虹の会」(さいたま市桜区大久保領家)は6月12日、さいたま市桜区プラザウエストで、ドキュメンタリー映画「凸凹(デコボコ)に膨らんだ風船」の完成披露上映会を開く。フリーディレクターの中村明さんが、知的障害を持つ人らでつくるバンド「スーパー猛毒ちんどん」のライブや日常生活を2年以上かけて記録した。バンドで歌を担当している同会会員の千田幸さんは「仕事が終わってから練習しています。映画はまだ見ていないので、楽しみにしています」と話している。午後7時から上映。入場料は大人1000円(18歳以下は無料)。

パナソニック 障がい者向けコミュニケーション/意思伝達装置「レッツ・チャット」新製品を発売

Techinsight japan 
パナソニック ヘルスケアは、言語および上肢に障がいをもつ方を対象とした意思伝達装置「レッツ・チャット」を発売した。「レッツ・チャット」は、文字板の点灯や音声ガイドに従ってひとつの入力スイッチを押すだけで、文章の作成・保存・呼出および表示・読み上げ・印刷が可能な意思伝達装置である。本製品により、周囲とのコミュニケーションが困難な方も、体のわずかでも動くところを使って家族や友人、ヘルパーなどに要望や意思を伝えるなど、日常のコミュニケーションを行うことができる。あらかじめよく使う用語「お願いする」とか「トイレに行かせてください」などを登録しておいて、ボタン一つで表示や読み上げができる。

2011年5月25日水曜日

16歳長女「ごめんなさい」と反省文 日常的に虐待か、岡山の監禁致死

MSN産経ニュース 
岡山県内の高等支援学校に通う長女(16)を自宅の浴室に監禁し、低体温症で死亡させた逮捕監禁致死容疑で母親の清原陽子容疑者(37)=岡山市北区=が逮捕された事件で、自宅の室内から、「ごめんなさい」「もうしません」などと何度も書かれたメモが見つかった。清原容疑者の長女の麗さんが、清原容疑者に繰り返し反省の言葉を書かされたとみられる。

岡山浴室監禁死 強制立ち入り考えなかった市

読売新聞 
市こども総合相談所は、虐待が継続的でないことや麗さんの年齢、清原容疑者との関係を考慮し、児童虐待防止法による強制立ち入りについては「考えなかった」という。ただ、このまま面談をできないのは問題と考え、清原容疑者側に、麗さんが通う高等支援学校の学校医を通した状況把握などを提案。清原容疑者はそれに応じた様子がみられ、事件直前の2月28日午後6時頃には同相談所に電話もあったが、学校医が不在だったためすぐに電話を切ったという。同相談所は「死に至る暴力は想定していなかった。今後、検証で反省すべきことは反省し、二度と起こらないようにしたい」とした。

発達障害児と家族 支える研究会発足 富山

中日新聞 
高岡市は二十三日、発達障害のある子どもと家族を地域で支えるシステムの構築を目的に、市発達障害支援ネットワーク研究会をスタートさせた。年内に報告書をまとめ、来年度から施策に反映させていく方針だ。市は、発達に課題のある子どもたちの早期発見と切れ目のない支援のためには、保育園、学校、病院など関係機関による情報共有と相互連携が欠かせないと考え、ネットワーク化した支援体制を整備することにした。発達に課題のある子どもの早期発見、早期対処に重点をおくため、調査研究の対象は乳幼児から小中学生にしている。

映画:知的障害者のプロ集団「瑞宝太鼓」の活動紹介 大阪

毎日新聞 
長崎県雲仙市の福祉サービス施設・通称「コロニー雲仙」に、知的障害を抱える人たちのプロ和太鼓集団「瑞宝太鼓」がある。メンバーの活動を追ったドキュメンタリー映画「幸せの太鼓を響かせて〜INCLUSION〜」が大阪・梅田の梅田ガーデンシネマで28日から公開される。映画ではメンバーと家族らに密着。自立を目指す姿を描くとともに、地域のあり方を問いかける。監督は小栗謙一さん。製作総指揮が細川佳代子さん。29日に舞台あいさつを予定している。

障害者のアート320点 千葉市で美術展

MSN産経ニュース 
障害を持つ人たちの総合美術展「第12回アートフレンズ展」(産経新聞社など後援)が24日、千葉市美術館市民ギャラリー(同市中央区中央)で始まった。約320点の色鮮やかで個性あふれる芸術作品が集まり、会場を訪れた人々の心を魅了している。5月29日まで。開館時間は午前10時〜午後6時(27、28日は午後8時まで)。入場無料。

2011年5月24日火曜日

娘を浴室に監禁、低体温症で死なせた容疑の母 岡山

読売新聞 
しつけと称して知的障害などのある長女(16)を裸で自宅浴室に監禁し死亡させたとして、岡山県警は23日、岡山市北区北方、無職清原陽子容疑者(37)を逮捕監禁致死の疑いで逮捕した。清原容疑者は、容疑事実について黙秘している。発表によると、清原容疑者は2月28日午後8時頃、自宅の居間で、県内の高等支援学校に通う長女の麗さんを全裸にし、ビニールひもで両手と両足首を縛った。そのうえで、翌3月1日午前1時頃までの間、浴室に監禁し死亡させた疑い。

少女にわいせつ行為 「里親」が起訴内容認める 福岡

MSN産経ニュース 
福岡県内の児童養護施設で暮らす10代の少女を自宅で「週末里親」として預かり、わいせつな行為をしたとして、児童福祉法違反(淫行させる行為)の罪に問われた同県の会社員、田平昭一被告(38)の初公判が23日、福岡地裁(深野英一裁判官)で開かれ、田平被告は「間違いない」と起訴内容を認めた。被告が昨年末から、知的障害のある少女を裸にして体を触るなどの行為をエスカレートさせ、みだらな行為を5、6回繰り返したと指摘。「家庭の温かさを教えるボランティアの立場を悪用した、極めて卑劣で悪質な犯行だ」として、懲役2年6月を求刑した。判決は6月3日。

被告人調書不採用/タクシー強盗公判 大分

朝日新聞 
女性タクシー運転手の顔を殴り売上金を奪ったなどとして強盗致傷と窃盗の罪に問われた住所不定、無職藤田定信被告(40)に対する裁判員裁判の第5回公判が20日、大分地裁であった。西崎健児裁判長は「調書の任意性は認められるが必要性がない」として、被告人の供述調書を証拠採用しない判断を示した。同被告には知的障害があり、供述調書の任意性の有無が争点のひとつ。検察側は第3回公判で、藤田被告の取り調べを一部録音・録画したDVDを放映。取り調べ調書には検察官による誘導がなく、任意性があると主張。一方で弁護側は「被告人は精神遅滞で調書の意味などを理解していない」と訴えている。

ハローワーク仲介 障害者就職 最多604件 愛媛

読売新聞
県内8か所のハローワークが仲介した2010年度の障害者就職件数は、前年度比7・9%増の604件で過去最高となったことが、愛媛労働局のまとめでわかった。特に知的障害者の就労件数は前年度比で5割増。同局は「障害者を戦力とする考えが企業に浸透し、就労の場が広がったのが大きい」とみている。障害者雇用促進法の法定雇用率(56人以上の企業で1・8%)を順守するという企業意識の高まりで、就労の場が拡大しており、求職者数も比例して増加。3か月間の試用期間を設ける「トライアル雇用」を巡っては、昨年度は9割近い企業が試用期間終了後も雇用を継続した。事業主に障害者への指導、助言の仕方をアドバイスする支援活動も行っており、雇用継続に欠かせない相互理解につながっているとしている。

筑紫野市の障害者バンドが慰問へ 資金確保へ演奏会 福岡

西日本新聞 
東北の人々を明るい音楽で元気づけたい。知的障害がある福岡都市圏在住の12〜21歳、7人でつくるアマチュアバンド「ピュアハート」(事務局・福岡県筑紫野市)が、キャラバン隊として被災地に笑顔を届けることを目標に、活動に取り組んでいる。来月4日、訪問資金を募るコンサートを福岡市内で催す。「お金だけでなく、音楽も一緒に届けたらどう?」。7人の姿に感激したお客さんの言葉に背中を押され、被災地に向かう旅費集めにも動きだした。特別な舞台はいらない。小さな場所で演奏して回り、聴衆にホッとした気持ちになってもらえれば。指揮を務める音楽講師の国友美枝子さん(52)は「メンバーの笑顔を持って行きたい。メロディーを聴いてもらうのではなく、みんなで一緒に楽しみたい」と話す。すぐには難しいが、来春にも義援金を携えて出発したいという。

授産施設利用者34人の陶芸展 愛媛

愛媛新聞
宇和島市和霊元町2丁目の知的障害者通所授産施設「八つ鹿工房」の利用者34人による陶芸作品展が、27日まで宇和島市役所ロビーで開かれている。 カエルの置物やメダカ鉢、同市津島町北灘の種苗会社「ベルグアース」と協力して作ったコケ玉など約500点を展示販売。多くの来庁者や職員が足を止め、作品を手に取って見入っていた。 「利用者が一生懸命作った、世界に一つしかない作品を見てほしい」とアピールしている。

障害者作品の販売へ準備進む 山口

中国新聞 
周南市久米の障害者就労支援施設「周南あけぼの園」は6月11、12の両日、障害者が作った商品の展示販売イベント「生まれる+ing」を同市徳山の市文化会館で開く。通所者たちが、出品するバッグをつくったり絵画を描いたりしている。帆布製のバッグ担当のグループ「はんぷ工房結(ゆい)」の10人と、絵画作品やカレンダー用の絵、刺しゅうなどを担当するグループ「アトリエnon」の6人。それぞれはさみや筆などを手に、真剣な表情で作品に向き合っている。初日は午前10時から午後5時まで、2日目は午前10時から午後4時まで。

地域貢献:障害者がホットな配食 高齢者向け事業、手渡しで安否確認も 福岡

毎日新聞 
福岡県須恵町の福祉施設に通所する知的障害者たちが、今年度から高齢者向けの配食サービス事業に乗り出し、地元の評判を集めている。彩り豊かな弁当箱には、有機野菜を使った健康メニューが満載。配達の際に在宅高齢者の安否確認も行うという福祉施設ならではの発想も好評で、関係者は「障害者たちの存在が地域に根付き、障害への理解につながってほしい」と期待を膨らませている。配食サービスを始めたのは、社会福祉法人「柚の木福祉会」運営の障害者施設「レストランゆずのき須恵店」に通う20〜50代の6人。「現状は赤字で、あと50食くらい増えてやっと(収支が)トントン」と苦笑しながら「弁当作りを通じてここで働く障害者と地域住民の絆が深まってほしい」と話した。

2011年5月23日月曜日

「教育の多様化を」障害児支援で知事 松本で県民と対話 長野

信濃毎日新聞 
阿部守一知事と県民が対話する県政タウンミーティングは21日、「10年後の学校を考えよう」をテーマに松本市内で開いた。現役教員や保護者ら約70人が参加。発達障害児の支援などが課題に挙がり、阿部知事は「教育の多様化が必要」との考えを示した。知事が加わったグループは、地域の教育力低下や画一的な教育制度を問題として提起した。知事も「発達障害の子どもらを学校や教育の仕組みに合わせて教えがちだ」と指摘した。解決策を話し合った後半の論議で、知事は「学校教育法が規定する『学校』だけでなく、子どもにとって大事な居場所には、行政が財政面で関わることも必要」と述べた。外部講師の起用の促進や教育行政の責任の所在を明確にすることも必要とした。

展覧会:個性豊かに「ロディ」26点 来月4日まで、HANAギャラリー 奈良

毎日新聞 
障害を持ったアーティストが、馬をモチーフにしたイタリアの乗用玩具「ロディ」をそれぞれの個性で描いた展覧会「ホワイト・ロディ・プロジェクト」が奈良市六条西3のたんぽぽの家アートセンター「HANAギャラリー」で開かれている。障害者の芸術を発信し、収入を得る仕組みを作るNPO「エイブルアート・カンパニー」(本部・奈良市)に登録しているアーティスト19人の作品26点を展示。28日午前11時〜午後3時には、ガラスに描くことができる水性マーカーで、来場者にロディを描いてもらうワークショップを開催。同日午前11時には、等身大のロディのぬいぐるみも現れる。無料。6月4日まで。

ジョブリンクAma:障害者が作った商品など“宣伝代行” HP好評 兵庫

毎日新聞 
障害者の自立支援を目的に、尼崎市内にある作業所で作った商品や販売店舗を紹介するホームページ(HP)「ジョブリンクAma」が好評だ。作っているのは社会福祉法人「福成会」(同市)の作田剛さん(49)と近藤理絵さん(35)。共に企業で営業経験があり、忙しい作業所の職員に代わり宣伝を請け負っている。2人は「今まで地域のバザーなどでしか見る機会がなかった商品を、もっと身近に感じてほしい」と話している。HPは昨年4月の開設から徐々に浸透し、ある作業所の刺し子タオルやブックカバーは、すぐに売り切れになる人気商品になった。規模の小さい作業所も多く、数の確保に課題もあるが、売り上げ増は作業所で働く利用者の工賃アップにもつながる。

ひと・しずおか:NPO法人「クープ」代表・原田英子さん 静岡

毎日新聞 
今年春、伊東市中央町のキネマ通りアーケードの商店街に焼き菓子店「クーピーズ」(Cuoopy’s)を開店した。知的障がいのある利用者を支援する特定非営利活動法人(NPO)「クープ」(CUOOP)が初めて開いた独立の店舗。クープの輪が広がることを願い、「クープの仲間たち」を意味する店名にした。伊東市生まれ。一般企業の会社勤めを知らないで結婚した。3人の子供に恵まれた。末娘がダウン症だった。本来引っ込み思案の性格が、「娘のために何とかしよう」と吹き飛んだ。

2011年5月22日日曜日

「私たちのブランド」かばん 広島

読売新聞 
様々な障害を抱えた人たちの通う、三原市宮浦の小規模作業所「ピアノピアノ」(阿部真理子代表)が、開所から10年目を迎えたのを期に、かばんのブランド「sacco(サッコ)」を創設した。阿部さんは「職人として対価を得ることが、利用者の生きがいにつながる」と手応えを感じている。12月、同市本郷町善入寺、「広島エアポートホテル」にロビーでの委託販売を引き受けてもらい、本格的な販売を始めた。4月以降は、自閉症と知的障害を抱える平本豊さん(21)の制作した10個を置いた。英国の古布を使ったかばんに色とりどりのビーズやスパンコールを縫いつけ、陰影を浮き立たせた優しい色合いが印象的で、これまでに3個が売れた。同ホテル営業企画チーフ片本勇一朗さんは「温かみが伝わるのか、作品を手に取る人は多い」と話す。

外観は京町家、障害者就労支援へカフェ 中京に開店 京都

京都新聞 
京都市中京区新町通三条上ルにこのほど、知的・精神障害者の就労支援施設として、カフェ「エクスクラメーション・ファクトリー 新町ワークス」が開店した。京町家の外観で白と緑を基調にした清潔感のある店内の雰囲気と障害のある施設利用者が作る彩り豊かなメニューで客を迎える。障害者支援に取り組む八幡市のNPO法人「エクスクラメーション・スタイル」が「障害者の仕事力を知ってもらいたい」と今年4月に開いた。店内には、対面式の横に長いテーブルだけを置き、客に障害者施設と意識させず、誰もが肩を並べて食事や会話を楽しむ空間を目指している。

2011年5月21日土曜日

東日本大震災:苦境の家族に受け皿を 福島

毎日新聞 
電車のおもちゃをしげしげ眺め、急に床に寝転がり、私の携帯電話にも手を伸ばす。福島県立相馬養護学校小学部5年で自閉症の竹澤涼君(10)の今の遊び場は、同県相馬市の「障がい児放課後ボランティア ゆうゆうクラブ」。菅野友美子さん(51)が避難所で決意し、保育士を辞めて4月11日に開設した。市内の自宅は1階が浸水したが、片付ければ住める。避難所にボランティアで通い、兄弟を亡くした子どもらを世話していて考えた。「こんな大変な時だから、障害を持つ子たちにできることはないか」。自閉症の長男(28)は原発事故の影響で群馬県の施設に避難中。世話と暮らしの両立の難しさはよく分かる。加えて震災。苦境に立つ家族を支える「受け皿」が必要だ。

被災地の障害者支援、遅れ深刻 東近江の支援員調査 滋賀

京都新聞 
東日本大震災で、障害者への支援が遅れている。滋賀県東近江市の障害者支援施設あかね支援員の井村悌規(よしのり)さん(40)は、現地で救援活動を行う団体「日本障害フォーラム(JDF)」の一員として4月に9日間、宮城県沿岸部の障害者の実情を調査した。「避難所にも行けず、半壊した家で『死にたい』と言う障害者もいた」と深刻な状況を話している。住所など障害者に関する情報の提供を各市町村に求めているが、ほとんどの自治体が「個人情報」を理由に拒否。支援の遅れを招いている、という。井村さんは「多くの障害者が自分の障害について語れず、孤立している。調査でもどの市町からも情報が得られず、避難所で『障害のある人を見かけましたか?』と尋ね歩くしかなかった」と話す。

支援の手届かず、生後4カ月の長男殺害容疑で母親逮捕 神奈川

カナロコ 
横浜市旭区で今月14日、生後間もないダウン症の長男を殺害した疑いで、母親が逮捕された。旭区は母子が出産後に入院していた病院から連絡を受け、保健師による家庭訪問などを行っていた。横浜市磯子区でダウン症児親子会「ピュアリー」を開いている中村光子さん(45)は「生まれてから(幼稚園などに入る)3歳ぐらいまでが一番つらい。周囲でケアしなければならない」「医師や看護師の態度、担当の保健師のタイプによって、母親の心理状態はかなり変わる」と話す。プライバシーの問題から、保健師が家庭の中まで立ち入れないケースもある。「支援の体制はまだ不十分。障害児の親は『いざとなったら、最後は心中』という覚悟で育てている。親たちには『一人じゃないんだよ』と伝えたい」。中村さんはそう呼び掛ける。

障害者に農作業体験を 畑を無料で提供 大分

大分合同新聞
大分市福良の農業、一ノ瀬二彦さん(63)が、豊後大野市三重町金田にある畑(借地・計約1千平方メートル)を障害者に農作業体験用として活用してもらうことにした(無料)。「障害があると、なかなか農作業をする機会に恵まれないのでは。野菜や花作りをしてみたい人は、気軽に声をかけてほしい」と、希望者を募っている。一ノ瀬さんは40年ほど前、別府市の「太陽の家」で障害者がパイプ椅子を組み立てる仕事をしている様子を見学した。1本のネジを留めるまでにかかる時間は約10分。それでもあきらめずに一生懸命作業を続ける様子に心を打たれた。以来、「障害者でも機会さえあれば何でもできる。自分もいつか、何かの機会を提供したい」と考えていたという。

相談会:障害児高校進学経験者が開くーー千葉で29日

毎日新聞 
障害のある子の公立高校進学を応援する市民団体「千葉『障害児・者』の高校進学を実現させる会」は29日、千葉市生涯学習センターで「障害児の公立高校進学相談会」を開く。講師は、元教員で「いっしょがいいな・障がいの絵本ーーやっちゃんがいく」著者の佐藤陽一さん。障害児の進学の現状と制度を分かりやすく説明した後、当事者が受験体験や入学後の様子を語る。個別、またはグループ単位で、経験者らが相談にも応じる。1989年に同会が発足して以来、これまでに96人が公立高へ入学し、現在14人が在籍している。来年は7人が受験する予定。大田友子代表は「知的障害のある子供も多数公立高へ通っている。進学に関して悩んでいる生徒や保護者も多いはず。あきらめないで相談会に参加してほしい」と話す。

2011年5月20日金曜日

被災の子に学びと安心 学習障害児向けノートや花苗送る 茨城

茨城新聞 
不登校児に学習支援を行っているつくば市二の宮のNPO法人・リヴォルヴ学校教育研究所(小野村哲理事長)が、東日本大震災の被災地の子どもたちを対象に、読み書き困難な児童の学習に役立つ英語練習帳などの学用品と花苗を送る取り組みを進めている。被災地の地域活性化と子どもの心のケアを目的に、花苗は被災地の園芸農家から購入して学校に届ける。同研究所はフリースクール「ライズ学園」を運営。発達性ディスレクシアと呼ばれる文字を正しく識別できない学習障害を持つ児童向けに、教材の企画開発や学習支援なども行っている。

障害児の絵で被災地支援 埼玉

朝日新聞 
東日本大震災で被災した障害児を支援するため、三芳町のボランティアグループが、障害を持つ子どもたちが描いた絵をデザインに使ったバッグやポストカードなどのオリジナル商品を作った。同町藤久保の藤久保公民館で21〜22日、チャリティー即売会を開き、収益は宮城県にある療育施設に贈るという。企画したのはボランティアグループ「ギフト」。グループは2001年に発足した。三芳町の特別支援学級や、所沢市の特別支援学校に通う自閉症や知的障害、ダウン症などの子どもたちと定期的に遊んだり、バスで出かけたりする活動を続けている。即売会は午前9時〜午後5時。20日から25日までは原画も展示する。

ドラマ:TBS系「生まれる。」 ダウン症児が命の重さ伝え、連続ドラマに初出演

毎日新聞 
高齢出産がテーマのTBS系の連続ドラマ「生まれる。」(毎週金曜夜10時)に、ダウン症児が、重要な役で出演する。連ドラでは初めてで、「生まれる」ことの意味を演技を通して全身で伝えている。「もっと上手にできるよ。もう1回」。横浜市であったロケに、ダウン症の高井萌生(ほうせい)君(10)=神奈川県鎌倉市=が挑んでいた。いたずら好きで、堀北真希演じるヒロインの鼻先に、ソフトクリームをつけるという場面。7回目でやっと「OK」が出た。萌生君の母由佳さん(36)は「こんなに頑張れるとは」と成長を喜んだ。萌生君は、映画やテレビの企画会社ケイプランニング(東京都)が08年5月に設立した「子どもSPクラス」に所属。クラスには、知的障害のある子どもたち80人が集まっている。

2011年5月19日木曜日

高齢妊娠・出産(2)障害の可能性 検査で把握

読売新聞 
周産期診療部長(臨床遺伝専門医)の左合治彦さんによると、一般に赤ちゃんの2〜3%が先天的な病気や障害を持って生まれる。なかでもダウン症などの染色体の病気は、母親の年齢が高いほど多い。母親が35歳で約0・5%、38歳だと約1%、41歳だと約2%と増える。ダウン症などの特定の病気の確率は、母親の血液検査で調べる方法がある。確実な診断には、おなかから針を刺し、羊水を採取して調べる検査が必要だ。検査には、破水や出血、感染で、流産や死産する危険性が約0・5%ある。

発達障害者支援計画策定、小浜市 県内初、拠点設置や連携強化へ 福井

福井新聞
小浜市はこのほど、福井県内自治体で初となる発達障害者の支援計画を策定した。現状では相談・支援態勢が不十分であると指摘し、発達障害を理解した専門職員がいる拠点の設置や年代に応じた支援、各機関の連携強化、市民への啓発などが必要としている。18日には、策定に携わった検討委のメンバーが市役所を訪れ、松崎晃治市長に支援策を提言。市は計画に基づき、本年度から支援充実に乗り出す。

障がい相談ルーム開設 イオン出雲店 島根

MSN産経ニュース 
島根県と出雲市が、同市渡橋町のイオン出雲店内に共同設置した「障がい相談ルーム」が17日、オープンした。商業施設に同ルームが開所されるのは県内では初めて。週3日、相談支援専門員や心理士が家族らの相談に応じ、「気軽に相談を」と呼びかけている。火曜日(午前10時半〜午後3時半)は、市が委託する7事業所の相談支援専門員が交代で相談などに応じる。水、木曜日(同10時半〜同4時半)は、県が委託する東部発達障害者支援センター「ウィッシュ」の心理士が、発達相談や心理発達検査も行う。

サンファーム:知的障害者の就労を支援 余呉の新特産品販売 滋賀

毎日新聞
知的障害者の就労を支援する店「農事組合法人・サンファーム」が長浜市余呉町中之郷(なかのごう)の同市余呉支所西隣にオープンした。知的障害のある人たちが近くの加工場でジャムやジュース、果物酢などを製造。同店で自ら販売する支援施設で、今月3日の開店から「余呉の新特産品」を買い求める人たちが訪れている。「就労支援の場として定着させたい。ここで経験したことが実り、生き生きと働ける場がもっと増えれば」と話している。水曜定休。午前9時〜午後5時半。

障害者が働く「グリーンパーク」 開店3周年で新メニュー 北海道

北海道新聞 
知的障害者らが働く市内中央2のレストラン「グリーンパーク」が開店3周年を機に、道産豚肉を使った「ショウガ焼き定食」などをメニューに追加した。会社員や女性グループなど幅広い客層が訪れており、地域に親しまれるレストランを目指している。開店当初は集客に苦労したが、現在は固定客が20〜30%を占め、町内会の会合なども開かれている。同センターの岩木慎吾所長は「地元の方々に育てていただいている。スタッフも声を掛けられ、張り合いを感じている」と語る。これまでに同店で働く障害者数人が、一般企業への就職を果たした。

障害者就職:大幅増、昨年度418件決定 職員らが手厚くサポート 高知

毎日新聞 
10年度、県内のハローワークを利用した障害者の就職決定が418件と、過去最高だった09年度よりも25・5ポイント増えていたことが高知労働局のまとめで分かった。特に知的障害者113件(09年度比27ポイント増)と、身体障害者187件(同25・5ポイント増)の伸び率が高く、同局は「ハローワークと各就職支援機関との連携が強まったことで、一人一人をしっかりサポートできるようになったことが大きい」と分析している。

プロのメーク術学び満面の笑顔 秋田の養護学校生 秋田

朝日新聞 
化粧や身だしなみを学ぶ授業が秋田県内の特別支援学校高等部で行われている。おしゃれに興味はあっても方法がわからなかったり、身なりを整えることに関心が薄かったりした生徒たちが美容のプロの指導を受け、成長している。秋田市新屋栗田町の県立栗田養護学校。環境・福祉科の授業の一コマだ。「メイクアップアドバイザー」の二田脩子さん(25)の指導で洗顔から始め、メークに挑戦した。男子生徒5人は、ひげそりや髪の毛をとかす練習をした。

手作りお菓子をどうぞ、障害者が働く喫茶店がオープン 神奈川

カナロコ 
横須賀市上町2丁目の商店街に今月、知的障害者が働く喫茶店「ぬくもりカフェ なないろ」がオープンした。焼きたてのお菓子や有機栽培にこだわったコーヒーが楽しめる。現在は4人の指導員からアドバイスを受け、利用者6人が製造から販売までを担当する。指導員の中にはパティシエ経験のある女性もいる。作業室でクッキーやワッフルなどを焼き、コーヒーやジュースと一緒に出す。クッキーのほか、再生紙で作った植木鉢やふきんなども店頭販売している。クッキーは100円から。営業時間は平日午前10時から午後5時。

障害者をパティシエに 社会福祉法人、岡山などで就労支援講座

日本経済新聞
障害者の就労支援に取り組む社会福祉法人プロップ・ステーション(神戸市、竹中ナミ理事長)は日清製粉などと組んで、パティシエ(菓子職人)を目指す知的障害者らに技術指導する講座を開く。6月から11月まで神戸市、岡山市、愛知県一宮市の3都市で同時開講する。同講座は「神戸スウィーツ・コンソーシアム」。調理などの能力がありながらこうした専門職に就く機会がない人を支援する。一流のパティシエが指導するとともに、連携企業の協力を得て就労への足がかりにしてもらう狙いだ。

2011年5月18日水曜日

分け隔てない社会実現を 北海道

北海道新聞 
「『障害』児を普通学級へ・全道春のつどい」が15日、帯広市のとかちプラザで開かれた。内閣府の「障がい者制度改革推進会議」構成員の大谷恭子弁護士(東京)が講演し、障害による分け隔てのない社会の実現を訴えた。帯広の市民団体「どの子もともに普通学級へ!ともに歩む会」の主催で約70人が参加。大谷さんは今国会に上程された障害者基本法改正案のポイントを解説した。

企画展:障害福祉サービス事業所・桑の実工房、手作りグッズ紹介 福岡

毎日新聞 
障害福祉サービス事業所「桑の実工房」(八幡西区下上津役)は、制作した自信作を展示する企画展「やさしさの秘密展」を、小倉北区京町の障害者自立支援ショップ「一丁目の元気」で開いている。磨き上げたヒノキの木ベラや草木染ののれん、イラスト入りマグカップなど約300点が並ぶ。桑の実工房は、就職先が見つからない特別支援学校卒業生らの受け皿を作ろうと、桑園英俊所長が教諭を辞めて15年前に開設。28日まで。

さをり織り300点展示 ギャラリー淡窓 大分

西日本新聞 
感性の赴くまま自由に織るのが特色の「さをり織り」の仲間展が17日、日田市中央1丁目のギャラリー淡窓で始まった。同市出身で名古屋市でさをり織りの教室を開いている須藤弘子さん(58)が日田市で初めて開催。入場無料。22日まで。須藤さんによると、さをり織りは素材の糸も織り方も作者が自由に選べる。会場には、名古屋の仲間や九州のアトリエの作品など、約20人が衣類やバッグなど約300点を展示。

懐かしのクッキー復活 盛岡・福祉施設が試食会 岩手

岩手日報 
盛岡市下飯岡の障害福祉サービス事業所あすなろ園(成田甲子夫園長)は16日、長年盛岡で親しまれていたベルギークッキー「ニックナック」の復刻版発売記念試食会を開いた。ニックナックは終戦後から2005年まで同市上田の盛岡ドミニカン修道院が製造販売していたが、高齢化などの理由で製造を中止していた。同院から指導を受け、懐かしい味が復活。地域に親しまれた伝統菓子を受け継ぎ、利用者の工賃アップにもつなげる。

「将来」探る場 障害者が働く青果店 兵庫

朝日新聞 
障害のある人たちが働く青果店「えこみゅのやおや」が16日、西宮市段上町1丁目の中津浜線沿いにオープンした。宝塚市で福祉事業所を展開する「エコミュ」が運営。様々な障害で会社や学校を辞めたり、職に就くことが難しかったりする人たちの働く場となり、20代から50代の15人が接客している。品物の値段はほとんどが一つ100円。陳列にプラスチックやポリ容器といった入れ物を使わず、新聞紙や広告で手作りするなどほかの店にはない工夫を凝らす。

あすなろ学苑の「よこすかカレー味食べるらー油」、おみやげコンテストで銀賞 神奈川

カナロコ 
焼き菓子やジャムなどの製造、販売に取り組んでいる知的障害者授産施設「あすなろ学苑」(横須賀市小矢部、三浦麻矢苑長)の自主製品が、市主催の「第3回横須賀おみやげコンテスト」で銀賞に輝いた。障害者を対象にした大会での受賞経験はあるが、一般向けコンテストで入賞したのは今回が初めて。あすなろ学苑が出品したのは、エビやホタテの魚介類や野菜、スパイスを多用した調味料「よこすかカレー味食べるらー油」。完成までは試行錯誤の連続。野菜の炒め具合や火加減の調整、調味料の配合などに気を配りながら、理想の味に到達するまで30回以上作り直し、試食を繰り返した。魚介の風味とカレーのスパイスが程よく効いた味に仕上がり、ご飯や炒め物、トーストなど幅広い料理に合うという。

佐藤魁秀君が全国障害者スポーツ大会の水泳に道代表で初出場 北海道

苫小牧民報 
今年10月、山口県で開かれる第11回全国障害者スポーツ大会に、白老町竹浦の佐藤魁秀(かいしゅう)君が水泳の北海道代表として初出場する。「広汎性発達障害」を抱えながらも明るく、負けず嫌いがモットーの17歳。「自己ベストを出して優勝する」。誓った目標に迷いは無い。水泳との出合いは小学3年の時。母の理永さん(41)によると、最初は「自分は障害者だから」と、本格的に水泳を習うことをためらっていたという。だが、5年前に入会した登別スイミングスクールで、コーチの福地伸一さん(55)らが分け隔て無く指導をしてくれた。「魁秀はもともと、障害の影響でコミュニケーションが苦手。けれど、こんなに前向きで積極的な性格になれたのは、スイミングスクールのみんなが受け入れてくれたおかげ」と、理永さんは目を細める。

成年後見制度の利用促進図る/かがわネット発足 香川

四国新聞 
成年後見制度の利用促進に向け、行政や弁護士会など香川県内の関係団体でつくる「かがわ後見ネットワーク」が発足した。弁護士らによる無料相談会を毎月開くほか、講演や研修などで情報交換する。16日に高松市内で初の連絡会議を開き、高齢者施設の担当者らに事業説明を行った。県社会福祉協議会によると、2009年の高松家裁への申し立て件数は前年比35件増の259件だったが、「窓口が分からない」「手続きが煩雑」といった理由で利用が十分進んでいないという。

2011年5月17日火曜日

障害者支援 呉の情報満載 くれCVCSがHP 広島

読売新聞
呉市の福祉団体・くれCVCS実行委員会が、心身に障害を持つ人や家族らの支援情報を集めたホームページ(HP)「くれ障がい者応援サイト〜きずな〜」を開設した。市内のボランティア団体や相談窓口、ソーシャルクラブ(社会復帰訓練)の活動など、障害の種類にかかわらず様々な情報を網羅。ボランティア団体間の連携を深める狙いもあり、「支援の輪を広げるきっかけに」と活用を呼びかけている。実行委は、同市焼山東の本田紀一郎さん(70)が昨年6月、市社会福祉協議会や市福祉保健課などにも働きかけて結成。「Challenged Volunteer Collaboration Site」(障害者とボランティアがつながる場所)の頭文字からCVCSと名付けた。

自立への展望 教育支援学ぶ 宇都宮で県自閉症協会

下野新聞 
県自閉症協会(宮下陽子会長)は15日、宇都宮市のとちぎ福祉プラザで「県における発達障害児者の福祉と教育〜今後の展望」をテーマにシンポジウムを開いた。昨年12月には障害者自立支援法の対象として明記され、理解が深まりつつある発達障害に対する県内関係機関の支援状況について会員らが学んだ。県内の特別支援教育について「校内体制は整ったが、必要な指導ができているかは課題」として、教員研修の取り組みを紹介。「子どもの理解だけでなく、保護者の心情を理解する力も身につけさせたい」とした。

知的障害者が茶摘み体験 久万高原 愛媛

 
新茶の魅力を楽しもうと、松山市中野町の知的障害者支援施設「はばたき園」と「おおぞらワークス」の利用者計17人が16日、久万高原町七鳥にあるJA松山市の久万茶農園などで、茶摘みや新茶の試飲を体験した。 茶の製造販売会社「松南園」(松山市、村井重美社長)が2年前に始めた普及活動。両施設は、同社の茶葉の箱詰め作業を請け負っており、社会見学も兼ねている。

障害者の自立、就労を支援 本家かまどや氷上店 兵庫

神戸新聞 
丹波市氷上町市辺の弁当チェーン「本家かまどや氷上店」が、障害者の雇用や自立支援に力を入れている。2010年5月の改装オープンに合わせ、知的障害がある女性(22)を採用。今では従業員の3分の2に当たる6人の障害者が働く。最初に採用された女性は1年間、無遅刻、無欠勤を貫き、11年1月から念願の一人暮らしを始めた。店の売り上げも前年の2倍に伸びており、同店は近く、障害者が一般従業員に近い賃金で働ける事業所認定を兵庫県に申請する。認められれば、丹波地域では初のケースとなる。十倉さんは「苦手なことは互いにフォローし合えばいい」と話し、「この店を通過点に多くの障害者に自立に向けて自信をつけてもらいたい」と話す。

養護学校作品展:紙粘土や画用紙に夢描く 児童・生徒が作った100点展示 鹿児島

毎日新聞 
紙粘土やビーズなどさまざまな素材を使った「桜丘養護学校作品展」が、鹿児島市鴨池新町の県警本部1階ロビーで開かれている。小学部49人、中学部20人の児童・生徒が制作した約100点を展示。中学部の塩満梨恵教諭(37)は「いろいろな方々に作品展を通して、養護学校に通う子どもたちへの理解を深めてほしい」と話している。25日まで、入場無料。

音楽通じて障害理解へ  高校生らボランティア活躍 千葉

千葉日報 
障害者の音楽グループ「あひる艦隊」(進藤俊通代表)が6月5日、「第9回ふれあいジョイントコンサート」を千葉市中央区の市ハーモニープラザで開く。音楽を通じて障害がある人とない人が心をつなぎ合える仲間づくりを目指すイベントだ。本番に向けた準備作業が大詰めを迎え、ボランティアとして加わった高校生や専門学校生、大学生ら若い世代が一役買っている。「複雑な動きが増えたので間違えないようにしたい。みんなと楽しくできればいい。障害者と健常者を分けるのではなく、普通に接してほしい」と練習に励んでいた。

注目!障害者のための婚活イベント「トライアングル」の新しい婚活支援の形 福岡

婚活ニュース 
婚活したい、または結婚したいけれど、障害があることで引け目を感じたり、勇気が出せない人は結構多いようです。そんな障害をもつ人に出会いの場を提供しようと、「トライアングル」では5月22日(日)に「小倉城庭園」で婚活イベントを開催します。「トライアングル」は北九州にある結婚相談所であり、結婚を目的とした情報提供やお見合いの場を企画実施する会社です。今回は、半年前に事業を始めてから、軽度の障害をもつ人からの問い合わせが多いことや、縁遠いことの悩みなどを相談されることをうけて実現したイベントだということです。

2011年5月16日月曜日

「瑞宝太鼓」10年の感謝祭 長崎市公会堂で公演 長崎

西日本新聞 
雲仙市の知的障害者によるプロの和太鼓集団「瑞宝太鼓」の結成10年を記念する公演が15日、長崎市魚の町の長崎市公会堂で行われた。瑞宝太鼓は、知的障害者職業訓練施設「長崎能力開発センター」のクラブ活動として産声を上げ、2001年にセンターの修了生たちがプロ活動を始めた。公演では昨年8月開かれた東京国際和太鼓コンテストで2位となった「漸進打波(ぜんしんだは)」など4曲を披露、観客約2千人が腹に響く力強いリズムを堪能した。

横須賀お土産コン:「あすなろ学苑」苑生、「食べるカレーラー油」で銀賞 神奈川

毎日新聞 
横須賀市の知的障害者授産施設「あすなろ学苑(がくえん)」で働く苑生が作った「食べるカレーラー油」が、同市主催の「横須賀お土産コンテスト」で銀賞を受賞した。学苑が目指すのは、障害者が社会に認められて仕事に生きがいを持てるように、「おいしくて売れる食品の開発」。これまでも他の商品が数々のコンテストで入賞し、今回も苑生と職員の熱意が実を結んだ。商品の味と品質にこだわり、障害者の能力を社会に発信して、やりがいをはぐくむ職業訓練につなげるのが学苑の方針。三浦苑長は製菓衛生師免許を、職員は調理師免許を取得し、プロのパティシエやパン職人から技術を学ぶ。顧客に飽きられないよう毎月、旬の食材を使った新作も取り入れている。

バザー:障害者と地域交流 高松の「Doやまびこ」が開く 香川

毎日新聞 
知的・身体障害者の生活介護や就労支援などをしている高松市田村町の社会福祉法人・田村やまびこ会「Doやまびこ」(中田耕次理事長)が14日、地域交流バザーを開いた。障害者と地域の人々との交流を深め、障害者の社会参加を進めようと年1回開催している。Doやまびこには現在18〜34歳の男女29人が通所している。この日は施設のうどん移動販売車が店舗になり、約400食を無料で提供。バザーでは、うどん味などがあるアイスクリーム「讃岐あいす物語」やうどんを揚げたお菓子「うどんさくさく」も販売した。

千枚田で田植え交流/岡山と小豆島の障害者ら

四国新聞 
玉野市の知的障害者更生施設「のぞみ園」の利用者が14日、小豆島を訪れ、「日本の棚田百選」の一つにも選ばれている香川県小豆島町中山の千枚田で、同町安田の就労継続支援B型事業所「あすなろの家」の利用者らと田植えを体験。さわやかな青空の下で一緒に汗を流し、交流を深めた。今回の田植え体験は小豆島町主催で、今年から取り組む「障がい46 件者農業就労体験事業」の一環として実施。同事業は、障害者の農業への就労の可能性を探るのが狙いで、実現できれば高齢化などで増える町内の耕作放棄地の解消にもつながるとしている。

特別支援学校、地域ぐるみで運動会 前橋

朝日新聞 
群馬県前橋市荒牧町の群馬大で14日、知的障害のある小学生から高校生が通う同大付属特別支援学校の「運動まつり」が開かれた。児童・生徒約50人のほか、保護者や卒業生、ボランティアが集まり、玉入れ、エイサー踊りなどを楽しんだ。松本富子校長は「こうした地域に開かれた形の運動会は珍しいと思う。知り合いが増え、人間関係を温める機会になれば」と話した。

2011年5月15日日曜日

殺人:ダウン症の生後4カ月長男殺害 母親逮捕 神奈川

毎日新聞 
生後4カ月の長男をけって殺害したとして神奈川県警旭署は14日、母親の無職、宮原有紀子容疑者(39)=横浜市旭区さちが丘=を殺人容疑で逮捕した。宮原容疑者は「育児に疲れた。一緒に死のうと思った」と話しているという。逮捕容疑は11日午後4時ごろ、自宅マンションで長男一翔(かずと)ちゃんの頭をけるなどして頭の骨を折って殺害したとしている。一翔ちゃんにはダウン症の障害があった。

「障害者千人雇用に壁」/総社市長目標 岡山

朝日新聞 
5年間で千人の障害者に仕事を提供するーー。3月議会でそんな目標を打ち上げた片岡聡一・総社市長の前に、深刻な雇用難が立ちはだかっている。市長は「失敗したら責任を取る」と意気込むが、事業主からは「厳しい」との声があがっている。市内の障害者は、約1200人(18歳〜64歳)。うち約180人は、企業や市役所、障害者自立支援法に基づく就労支援の事業所で職を得ている。市は残る約1千人について、2015年度末までに、希望者全員を市周辺の企業や事業所に就職してもらう計画だ。障害者向け事業所の職員によると、障害者の仕事を探して必死に企業を回っているが、希望者170人に対し、年間10人分がやっと。「理念としては評価したいが、就職にどれだけ結びつくのか。非常に厳しいのでは」と悲観的だった。

ネット販売で被災地支援 県が導入「きずな便」 岐阜

中日新聞 
県は13日、インターネット上のショップで買い物して、支援物資として東日本大震災の被災地に贈る「きずな便」を導入した。第1弾として、岐阜市内の障がい者授産施設が作るパンを扱う。被災地と、支援したい人を結ぶきずなとして期待をかける。第1弾のパンを販売するのは、岐阜市鷺山の障がい者授産施設「清流園」が運営する「せいりゅう楽天市場店」。人気商品のベーグル2個とバターロール4個のセット(670円)で、第1便として50セットを用意。18日正午まで注文を受け付ける。6月末まで4便、計200セットを予定している。県は他県との役割分担から主に宮城県を支援している。現地で避難所の運営を手伝う県職員が被災者の声を聞いて商品を選んだ。

エフピコ:リサイクル拠点が開所 従業員の7割が障害者 佐賀

毎日新聞  
食品トレーなどのメーカー「エフピコ」(本社・広島県福山市)のリサイクル拠点となる九州選別センターの開所式が13日、神埼市神埼町の同センターであった。同社は知的障害者を中心とする障害者の雇用に力を入れており、同センターでも従業員50人のうち7割超に当たる37人を県内の障害者(うち29人が重度)が占めている。エフピコは発泡スチロールの食品トレー製造で国内4割と高いシェアを誇り、リサイクル活動にも力を入れている。同様の選別センターが全国に点在しており、障害者の雇用率は法定の1・8%を大幅に上回る16・1%を達成している。

福島の障害児ら新たな一歩 千葉

千葉日報 
福島第1原発事故に伴い鴨川市に避難している児童生徒らの入学式・始業式が、旧市立江見中学校で行われた。鴨川市は現在、市内の県立鴨川青年の家に、福島県福祉事業協会の7施設から知的障害者を中心に272人の避難者を受け入れている。このうち同県の東洋学園児童部の児童生徒26人は、県立安房特別支援学校(森田良二校長)に転入学し青年の家で授業を受けていた。今年3月末に閉校した旧江見中学校で授業を行う準備が整ったため、新たなスタートを切ることとなった。

iPadで学習支援 ろう学校など 県教委と東大連携 佐賀

佐賀新聞 
佐賀県教委は東京大学先端科学技術研究センターと共同で、障害がある子どもの学習支援に多機能携帯端末「iPad」を活用する実践研究に取り組む。学習やコミュニケーションの向上につなげる狙いで、1年をかけて研究する。18日に県庁で、共同研究の協定書を交わす。研究は「魔法のふでばこプロジェクト」。同センターとソフトバンクグループが連携し、携帯電話を使って2009年度から5道県で取り組んだ障害児の学習支援プロジェクトを拡充した。県内は、県立ろう学校と金立特別支援学校にiPadを4台ずつ配置。会話補助アプリなど学習支援に役立つアプリを使い、コミュニケーションを取るのが難しい子どもや読み書き、肢体・聴覚に障害がある子どもたちの学習や日常生活を手助けする。

移動販売車のカレーにわくわく…障害者働くカフェが営業 愛知

朝日新聞 
障害者が働く愛知県豊橋市南瓦町の喫茶店「WAC農園カフェ」は13日、有機野菜を使ったカレーライスなどを販売する移動販売車「わくわくWAC号」の営業を始めた。平日は喫茶店前の駐車場で、土・日・祝日は豊橋市を中心に巡回し、スーパーや企業の駐車場で販売する。WAC号は最大積載量500キロの中古車を改良し、コンロや冷蔵庫を積み込んだ。カフェの障害者2人とスタッフ1人がワゴンで働く。メニューは「わくわくカレー」(400円)、「有機野菜カレー」(600円)など。

たいやきを宅配サービス 北海道

北海道新聞 
知的障害者らが働くたい焼き店「福祉ショップたいやきCoCo(ココ)」(市内4の8)が、宅配サービスを始めた。運営する施設関係者は、障害のある人がたい焼きをまちに飛び出して届けることで、「人と接する機会がさらに広がれば」と期待している。ココは、通所施設「深川デイプレイスふれあいの家」(西山進施設長)が障害者の自立支援のため、2008年秋に開設。施設職員の指導の下、7人が交代で製造や接客をしている。仁木博幸支援員は「障害を抱えていても、頑張る姿を地域の人たちに見てもらいたい」と話している。

コンサート:特別支援学校など訪問演奏先を募集 高崎のNPO 群馬

毎日新聞 
高崎市を拠点に活動するNPO法人ミュージック・フォー・チルドレン(朴敬二理事長)は、赤い羽根共同募金の配分助成を受けて実施する「特別支援学校・支援施設訪問コンサート」の開催希望団体を募集している。朴さんによると、コンサートは、知的障害や自閉症などを抱える人が対象。ハンディキャップを持つ作家の絵を音楽に合わせて投影するなど、感覚に訴える内容を目指している。障害者にとって大きな負担にならないよう訪問形式で実施する。

【解答乱麻】FR教育臨床研究所長・花輪敏男 障害特性に配慮した支えを

MSN産経ニュース 
このたびの大震災では、病人、お年寄り、子供などいわゆる弱者に対して十分な配慮をすべきだという温かい声があげられている。私は、障害のある子供たち、とりわけ発達障害など外見からは判断できない障害のある人々にも十分な配慮が必要であると考えている。発達障害のある彼らは「刺激の影響を強く受ける」という特徴があるので、我々の想像を遥(はる)かに超えた恐怖を感じ、相当混乱したことは間違いない。ダメージは深刻である。

2011年5月14日土曜日

成年後見制度 無料電話相談 被災地の実態把握も

MSN産経ニュース 
東日本大震災の被災者を対象に、判断能力が不十分な認知症の人や障害者などを法律や生活面で見守る「成年後見制度」の無料電話相談を、司法書士らで構成する公益社団法人「成年後見センター・リーガルサポート」が始めた。被災地での制度の実態把握につなげる狙いもあるという。震災で後見人が被災したり、避難で離れ離れになるなどして、制度が利用できなくなった被後見人(利用者)が多数いるとみられる。矢頭範之専務理事は「相談所などに足を運べない被災者もいるし、避難所ではプライバシーに関わる相談が難しいこともある。気軽に利用していただきたい」と説明している。

東日本大震災:関学大生が障害者支援マニュアル ボランティアに携行呼び掛け 兵庫

毎日新聞 
東日本大震災で被災した障害者への支援方法を記載したマニュアルを、関西学院大人間福祉学部2年の岸田奈美さん(19)=神戸市北区=が作成し、東北地方のボランティアセンターなどへ送った。下半身が不自由な母親(42)ら周囲の障害者を思い浮かべ、イラストを多用してわかりやすさを心掛けた。岸田さんは「被災地に入るボランティアに携行してもらい、支援の手助けになれば」と話している。マニュアルはA5判の折り畳み式。車椅子利用者、視覚・聴覚障害者から自閉症などが対象。車椅子利用者向けには、段差を上がる場合や、洋式トイレに移る場合の介助方法をイラスト付きで説明した。

障害者雇用、未達成6社公表 厚労省

時事通信 
厚生労働省は13日、障害者雇用促進法に基づく雇用義務を果たさず、勧告・指導を行っても改善を図らなかったとして、プレハブ製造・販売のナガワ(さいたま市)、労働者派遣業のキャリアビジネス(東京)など6社の社名を公表した。同法が企業に義務付ける障害者雇用率は1.8%以上だが、ナガワは10年12月末で1.00%、キャリアビジネスは0.69%だった。他の4社は、キャメル珈琲(東京、今年1月1日時点の雇用率0.13%)、ソリトンシステムズ(東京、0.23%)、KATEKYOグループ(長野市、0.62%)、アイスター(大阪市、0%)。

障害者就職、最高の5万人超=2年連続増加 厚労省

時事通信 
厚生労働省は13日、ハローワークを通じて就職した障害者が、2010年度は前年度比17.0%増の5万2931人に上り、過去最高になったと発表した。増加は2年連続で、前年度(4万5257人)を大きく上回った。就職率も39.9%となり、4年ぶりにプラスへ転じた。厚労省は「障害者の勤労意欲と企業の受け入れ態勢がともに向上したことが背景にある」としている。就職した障害者のうち、精神障害者が33.2%増(1万4555人)と大幅に伸びた。また、知的障害者は15.1%増(1万3164人)、身体障害者は9.3%増(2万4241人)。精神障害者の就職者数は初めて知的障害者を上回った。

<はたらく>障害者の最低賃金減額 雇用あっても生活改善できず

中日新聞
すべての労働者に適用されるはずの最低賃金だが、生活保護費を下回る賃金しか得られない人たちがいる。「著しく労働能力が低い」として、最低賃金を減額された障害者たちだ。減額制度は、障害者の雇用の場確保を目的に、一九五九年の法律制定時から設けられているが、近年は減額許可のケースが増加。障害者の雇用が増えても、生活の改善には必ずしもつながっていない。障害者支援機関の担当者は「雇用時に最低賃金を要求すると、就労できない恐れがある。最初から減額ありきで、障害者は給与を安くして当たり前との意識が雇用者側にある」と批判する。

障害者1000人雇用を 総社市の専門家委発足 岡山

山陽新聞 
総社市の「障がい者千人雇用委員会」が12日、発足した。同市内の企業などで障害者計千人の雇用を実現する目標時期を2015年度末と定め、検討に入った。委員会は市内外の福祉、経済分野などの専門家16人で組織。委嘱した片岡聡一市長が「専門家の知恵や力を貸してほしい」とあいさつ。会長に江草安彦旭川荘名誉理事長を選んだ後、市側が市内の障害者の就労状況などを説明した。委員は「企業側の意識を高めることが必要」「住居や食事など生活面の支援も検討を」「障害者が勤務する場合、職場との間の移動手段が課題」などと意見を述べた。

"言葉の壁"を越えたコミュニケーションを実現するVoice4u

WirelessWire News 
Voice4uは、自閉症など言語表現が難しい人々の気持ちや、考えていること、行動、必要とするものを表現できるように支援するアプリで、専門家の間ではAAC(代替コミュニケーション)と呼ばれています。アプリに登録された物や人物、事柄をタッチするだけで音声が発声し、意思を伝えてくれます。ユーザーの利用シーンに合ったアイテムを好きなだけ追加したり、既存のアイテムの編集も自由にできます。息子に"I Love You"を伝えたい。ここからVoice4uの開発は始まりました。Voice4uには、多くの専門家の方たちが参画しております。特に絵には、多くの言語療法士、特別支援学校の先生の意見が組み込まれています。

通級:増加数、伸び幅ともに過去最大 文科省

毎日新聞 
言語障害など軽度の障害があり、普通学級で指導を受ける公立校の小学生が10年度に5万6254人、中学生が同4383人と、ともに過去最多となったことが、文部科学省が13日発表した調査結果で分かった。前年度に比べ小学生が5685人(12%)増、中学生が931人(27%)増で、増加数、伸び幅も過去最大だった。障害種別の児童・生徒数の内訳は、言語障害3万1066人(51%)▽自閉症9148人(15%)▽学習障害(LD)6655人(11%)▽注意欠陥多動性障害(ADHD)5798人(10%)▽情緒障害5737人(10%)▽難聴1983人(3%)などだった。

2011年5月13日金曜日

ハートのワッペン作り復興支援 岐阜市の障害者施設利用者

岐阜新聞 
岐阜市のいぶき福祉会の障害者施設を利用する障害者たちが、東日本大震災の被災者にメッセージを届けようと、アーティスト日比野克彦さんが呼び掛ける復興支援活動「ハートマークビューイング」に参加し、ハート形のワッペン作りをしている。15日に同市北島の島小学校で開催される「第20回いぶきふれあいまつり」でも、この活動のワークショップが行われる。ハート形のワッペンは、ワークショップで作られたものと合わせ、都内のハートマークビューイング実行員会事務局に郵送し、その後被災地の避難所に届けられるという。

知的障害男性326日拘束の補償を請求 起訴取り消し「自白強要」 大阪

MSN産経ニュース 
大阪地検が現住建造物等放火などの罪に問われた知的障害のある男性(29)の起訴を取り消した問題で、男性の代理人弁護士は12日、身柄を拘束された326日間の刑事補償として約400万円を大阪地裁堺支部に請求した。堺支部は今後、地検堺支部にも意見を聞いた上で補償金を支払うかどうかや補償額を決定する。代理人弁護士によると、補償額は刑事補償法で定められた1日当たりの最高額1万2500円を基に算定。弁護士は「虚偽の自白を強いられるなど精神的苦痛が甚大だ」としている。

数字と踊るエリ 娘の自閉症をこえて 矢幡洋さん

朝日新聞 
臨床心理士の肩書を持つライターとして40冊の著書がある。その中には自閉症についての本も。けれど、小学校5年生になる一人娘が「中程度の自閉症」であることは、これまで触れてこなかった。妻も臨床心理士だが、小学校入学直前に児童精神科医に診せるまで2人は自閉症を考えなかったという。「明るいし、記憶力もいい、関心に偏りはあるけれど、それはこの子の個性なんだと思い込もうとしていた。現実が見えてなかった」しかし、そこからは違った。病弱な妻を支え、家計の柱となる本の執筆をしつつ、娘の「専属療育トレーナー」として奮闘を続けてきた。

ダウン症児が連ドラ出演 脚本家「ありのままの姿を」

朝日新聞 
知的障害のある子どもたちを芸能界に送り出そうと、タレント事務所が3年前に設けた障害児専門クラスから今春、初の連続ドラマ出演者が決まった。障害者が演じるのが当たり前になることを目指した試みの、大きな一歩になる。出演するのは、企画会社「ケイプランニング」(東京都渋谷区)が運営する知的障害児専門の「芸能部子どもSPクラス」に所属し、オーディションで選ばれたダウン症児の高井萌生(ほうせい)君(10)。20日に放送予定のTBS系「生まれる。」(毎週金曜夜10時)の第5話に、中心人物として登場する。堀北真希さんらと遊ぶダウン症の子ども役だ。

Mam:障害児持つ母、体験朗読 NPO発足、14日初公演 山梨

毎日新聞 
障害を持つ子供の母親たちが体験手記を朗読するNPO法人「Mam(マム)」が発足した。14日午前10時から、富士河口湖町勝山のさくやホールで、「もしこの子と出逢えなかったら私は大切な何かを知らずにいた」をテーマに、第1回朗読公演を開く。Mam発足の中心になったのは、自閉症の息子(20)がいる同町大石の堀内詠子さん(45)。昨年12月、同町中央公民館で、虐待を受けた子供たちの手記の朗読会が開かれ、堀内さんも出席。体の不自由な人を家族に持つ人たちが集まって実体験を手記にして朗読することを思い立った。メンバーは20人。うち約半数は健常者の子供を持つ母親だ。第1回公演では知的障害の娘(20)を持つ勝田いすずさん(42)が手記を朗読する。

鮮やか切り絵が一冊に、障害者の椎野さんが作品集を発刊 神奈川

カナロコ 
藤沢で切り絵作品の創作活動に取り組んでいる障害のある男性が作品集を発刊した。緻密で繊細、鮮やかな色使いが印象的な作品65点が盛り込まれている。共に歩んできた父の日記も載せられ、父は「健常者の家族にも、ぜひ読んでもらいたい」と話している。創作しているのは、藤沢市に住む椎野勝さん(41)。高度難聴でほとんど音が聞こえず、軽い自閉症に加え発達障害もあるという。15年間で積み重ねた作品数は65点。すべてを載せた作品集が仕上がった。

障害者プロ 瑞宝太鼓10年 15日に記念公演 長崎

西日本新聞 
雲仙市の知的障害者でつくる和太鼓集団「瑞宝太鼓」が結成10年を迎えた。就労の場が限られていた障害者に「夢を持てる場を」と走りだした瑞宝太鼓は、全国でも認められるプロ集団に成長した。団員の中には結婚し子どもを育てている人もいる。「普通の場所で普通の生活を」。瑞宝太鼓10年の歩みをたどった。知的障害者には「臨機応変さがない」「新しい場面に弱い」という見方がつきまとう。だが発足から3年もすると公演先で愛想よくあいさつし、太鼓のセッティングも自分たちでする団員たちの姿があった。「『ここまでしかできない』と支援する側が勝手に線引きし、可能性にふたをしてきたことを、あらためて思い知らされた」と福岡さんは話す。瑞宝太鼓10周年記念公演 15日(日)、長崎市魚の町の市公会堂。

福祉避難場所:臼杵市、施設と初の協定 大分

毎日新聞 
臼杵市内で知的障害者らの4施設を運営する社会福祉法人「みずほ厚生センター」は9日、市と災害時の福祉避難場所の提供に関する協定を結んだ。県内では7市町が東日本大震災前に福祉避難場所を指定しているが、臼杵市では初めて。4施設で140人以上の受け入れが可能。大塚恭弘理事長は「施設だけでは対応が難しいので、ボランティアの登録をしてもらうなど地域とのつながりを強めたい」と話している。

2011年5月12日木曜日

「手を取り合い復興を」 障害者団体が物資配布 宮城

MSN産経ニュース 
宮城県気仙沼市で障害者の社会参加を支援するNPO法人「ネットワークオレンジ」が11日、被災者向けに衣服や下着などの無料配布を行う。全国の支援者らから送られた物資で、スタッフや知的障害者たちが準備を重ねてきた。津波で市内の活動拠点2カ所が損壊したほか、家族が流されたり、家を失ったりしたスタッフもいたが、小野寺美厚代表理事(41)の自宅を拠点に、震災後まもなくサービスを再開。6月には障害者によるコミュニティーカフェも開く。

満載:子育て・おやこ編 講演 大阪

毎日新聞 
◇フォーラム「ちょっと気になる子どもたちの理解と支援」
28日(土)13時〜16時半、兵庫県尼崎市潮江1の関西国際大学尼崎キャンパス(JR尼崎駅から徒歩約5分)。発達障害とその具体的支援方法についての講演と座談会。講師は北海道大大学院の田中康雄教授、教育ジャーナリストの品川裕香さんら。参加費3000円。27日(金)までに名前、住所、電話番号を書いて、メールで申し込む。

飯伊地域小学生以上の障害者対象のサッカー教室開く 長野

南信州新聞 
主に飯田下伊那地域の小学生以上の障害者を対象にしたサッカー教室が7日、喬木村の飯田養護学校グラウンドで始まった。7月23日まで全9回の開催。サッカーを楽しみながら、交流の促進や心身の向上を図る。障害者スポーツ支援センター駒ケ根(県障害者福祉センター)が南信の各地で無料で行っており、飯伊では一昨年度の体験教室を含めて3年目となる。今期は主に発達障害の児童や生徒とその家族、精神障害者など約20人が参加する。同センターの職員が指導し、地域のサッカー経験者らがアシスタント役を務める。

障害者がおもてなし 一宮の作業所にカフェ開店 愛知

読売新聞 
障害者らが働く喫茶店「カフェ・KURODA」が、一宮市木曽川町黒田に完成し、10日オープンした。社会福祉法人「きそがわ福祉会・黒田ドリーム作業所」に通う障害者が交代で接客し、自立と地域との交流の拠点を目指す。店内は28席。メニューはコーヒーや紅茶、ジュースなど約20種類で、午前11時半まではトーストやゆで卵、サラダ、ゼリーなどが無料で付くモーニングサービスがある。作業所で製造した菓子も販売される。「カフェ・KURODA」の営業時間は、月曜から金曜までの午前9時〜午後4時。

「アートの力を福祉に」教室開くNPO設立 神奈川

朝日新聞 
ハンディがある人のアート作品を集める展覧会を5年間開いている藤沢市藤沢の「蔵まえギャラリー」で今月、障害者と健常者が一緒に学び、楽しめるアート教室を開くNPO法人「アート・ビーンズ・ファクトリー」が設立された。当面の活動の柱は週1回ずつ開く絵画教室と織物教室。ハンディがある人と健常者がともに通うことで、障害者を指導する人材の育成を図る。新潟県の限界集落に家をもつ役員がおり、山で素材を集めて草木染をする宿泊研修も計画する。NPOの名前に「ビーンズ(豆)」を入れたのは、地域にまいて、芽が出て、育つイメージから。お年寄りにアートを教えることもある宮前さんは「アートの力を福祉にとりいれ、自分らしく生きる支援をしたい」と話す。

井の頭自然文化園:障害持つ子に「夢の夜」 動物と触れ合いを 東京

毎日新聞 
井の頭自然文化園(武蔵野市・三鷹市)は障害をもつ子供とその家族を招待し、気兼ねなく楽しんでもらう「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」を6月11日に開く。大勢の人たちに参加してもらおうと土曜の閉園後、午後5時半から7時に実施する。6月は1年のうちで最も日が長い時期なので「明るいうちに楽しめるのでは」と話している。イベントの対象は「身体障害者手帳」「愛の手帳(療育手帳)」「精神障害者保健福祉手帳」を持つ人とその家族100人。

2011年5月11日水曜日

展示即売会:個性織りなす作品 授産施設・周南あけぼの園が来月11、12日 山口

毎日新聞 
周南市久米の障害者授産施設「周南あけぼの園」(前崎敏明施設長)は6月11、12日、利用者が作った約400点の製品展示即売会「生まれる+ing」を同市内で初めて開く。昨年の山口市に続き、2回目。今回は利用者が当日の運営に携わり、初登場するカフェで注文を受け、活動内容の説明なども行う。同園は、絵を描き販売する「アトリエnon」やかばん作製販売「はんぷ工房結(ゆい)」、清掃事業などを展開。知的、身体などに障害のある10〜50代の53人が通う。このほか、県内外の授産施設で作ったクッキーやうどん、ジュースなどの食品を売るカフェや園をパネルで紹介するコーナーも。展示即売会は同市公園区の市文化会館で。

就労の橋渡し 稚内 北海道

朝日新聞 
稚内市で9日、障害者就労支援事業所「ノース工房」の見学会があり、関係者や住民約50人が訪れた。障害者自立支援法に基づく福祉事業所で、障害者を直接雇用する施設は宗谷地方で初だ。一般企業への就職の橋渡しと、障害者に仕事を提供して自立を促そうと市民がNPOを立ち上げ、今月1日から運営を始めた。定員26人で障害の種別は問わない。入所すると、自分に適した作業に習熟し、発注企業に入社を目指したり、同工房と雇用契約を結んで働いたりする。

障がい者雇用を促進する特例子会社「Fsolアクト」の事業開始 東京

ZDNet Japan 
株式会社富士通システムソリューションズ(以下Fsol、本社:東京都文京区、代表取締役社長:杉本 隆治)の100%子会社である株式会社Fsolアクト(以下Fsolアクト、本社:東京都文京区、代表取締役社長:佐藤 光夫)は、「障害者の雇用の促進等に関する法律(以下、障害者雇用促進法)」に基づく「特例子会社」としてとしての認定を5月2日に取得いたしました。事業開始時には、12名の障がい者の方が活躍され、2011年度中にさらに10名程度の方の採用を予定しております。今後とも、継続的な雇用の拡大に努めます。

2011年5月10日火曜日

障害者の避難 必要な支援調査 福島

NHK 
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、緊急時避難準備区域に指定された地域に住む障害者について、福島県南相馬市は、避難の際、どのような支援が必要か本人や家族から聞き取る大規模な調査を行っています。対象になっているのはおよそ5000人で、調査員が自宅を1軒1軒訪ね、▽避難の際に必要な支援や、▽同行する介護者の人数、▽避難所で生活するときに留意することなど詳しい情報を直接本人や家族から聞いて回ります。南相馬市とともに調査を行っている団体の西澤心さんは「障害のある人たちが、いざというときに安心して避難し、避難場所で生活できるよう支援の方法を確立したい」と話しています。

ボランティアで会社に来てくれる? 宮城

日経ビジネス オンライン 
震災の翌日以降、ウイングルでは宮城野、泉の2つのオペレーションセンターを一体的に運営する非常時体制を敷き、関係する障害者の安否確認に全力を挙げることになった。全員の無事が確認できたのは、約1週間後だったという。その次に待っていたのは、「心のケア」である。震災のショックや余震への恐怖心、さらには仕事や生活の先行きへの不安感などから心のバランスを失いかけたり、体調を崩したりする障害者が相次いでいることが分かったからだ。入院した人も出た。通所できない利用者に対しては「それぞれの人が自宅でできる個別の訓練メニューを用意して、在宅で訓練を続けてもらうようにしました。『会社は機能しているから、必要以上に心配しないで』とメッセージを送ったんです」

成年後見制度:「選挙権認めて」 人権侵害訴え各地で提訴 欧州では制限緩和の動き

毎日新聞 
知的障害や認知症などで判断力が不十分な人を支援する成年後見制度で、後見人をつけると選挙で投票できなくなることへの不満が高まっている。後見人をつけた後に選挙権を失った女性が、国に選挙権の確認を求めた裁判を東京地裁で起こすなど、提訴の動きが各地に広がっている。清吉さんは後見人になる時、選挙権が失われることを知っていたが、我が子の将来を思い利用を決意した。しかし時を経るにつれ納得できない思いが膨らんできた。「選挙権を奪うのは人権侵害だ。国の人権侵害の片棒を親である自分がかついでいるのではないか」考えた末、匠さんにも説明して裁判を起こすことを決意した。記者会見で匠さんは「選挙に行きたい」とはっきり訴えた。清吉さんは「裁判を闘い抜こう」と気持ちを新たにしている。

見る・触る・聴く障害者アート NPOが新美術館建設へ 埼玉

朝日新聞 
障害者の絵画や陶芸などの作品を展示する「あいアイ美術館」が、現所在地と同じ埼玉県川越市郭町2丁目に美術館を移転・新築する。アートを見るだけでなく、さわる、聴くなど、多様な感覚で楽しめる場をつくる。今月に着工し、来年5月のオープンを目指す。新美術館は木造2階建て延べ330平方メートルで、現美術館のほぼ2倍の広さ。作品展示室は1階で、2階との吹き抜けになっている。内壁の上部両側に半径3メートルの半円形をした大型のステンドグラス作品2点がはめ込まれ、竜などの天井画や富士山の四季を描いたふすま絵も展示する。手でさわることのできる「触る絵画」、作品をつくる際の思いなどを託した詩の朗読が流れる「語る絵画」などの障害者アートも披露される予定だ。

2011年5月9日月曜日

褒めて伸ばす子育て法、佐賀県内も広がる

佐賀新聞 
褒めて子どものやる気を引き出し、叱らないことで親の負担も軽減する子育て法が、佐賀県内で実践されている。さまざまな課題を抱える子どもたちの問題行動が改善され、子育てに悩む親も前向きになれたとの報告も。多様な子育て法がある中で、取り組みの成果が注目されている。臨床心理学に基づき豪州の大学教授が開発した「トリプルP」と呼ばれる子育て法。専門講座を受けた行政や医療、福祉関係者らが、子どもの問題行動を予防・改善するための「大げさな愛情表現」や「小さな問題行動に対する計画的無視」など、17の“コツ”を教える。

就労支援へ技能検定 広島県教委

中国新聞 
広島県教委は本年度、特別支援学校高等部の生徒を対象にした技能検定を始める。学習意欲を高め、障害がある生徒の就労を支援する狙い。27日、実施に向けた協議会を開き、学校や企業関係者と検定の内容を話し合った。県内9校の知的障害の生徒が対象。清掃▽接客▽ワープロ▽流通・物流▽食品加工ーの5分野を設ける。11月に清掃、接客の分野で実施し、来年度以降は全5分野で複数回開く。いずれの分野もプロを認定資格指導員として派遣、教員に助言してもらう。協議会には清掃会社やスーパーなど企業関係者、特別支援学校の校長らが出席。県教委特別支援教育課の山下睦子課長は「生徒が検定のハードルを乗り越え成長できる。授業改善のヒントにもなれば」と話していた。

出版:「発達障がい こんなとき、こんな対応を」特別支援学校教諭の成沢さん 岡山

毎日新聞 
岡山県内の特別支援学校で教諭として働く成沢真介さん(49)=北区=が、自らの経験をもとに発達障害を持つ子どもとの関わり方を著した本「発達障がい こんなとき、こんな対応を」(高文研)を出版した。成沢さんは「障害の特性にとらわれず一人の子どもとして向き合ってほしい」と語っている。成沢さんは特別支援学校で約15年間、発達障害のある子と関わってきた。自分の経験した場面を挙げながら、どう対応したかを文章と4コマ漫画で表現した。年かかって書き上げた本からは、成沢さんが理論にとらわれすぎず、生徒のようすを見つめて一人一人に合った対応を模索してきたことが伝わってくる。

ひと交差点:市民団体「そこつネット」代表・福島誠さん 北海道

毎日新聞 
大人の発達障害を支援するため、札幌市西区の福島誠さん(55)は月2回、09年に発足させた市民団体「そこつネット」代表として、同市中央区で市民らのための相談会を開いている。自身も発達障害の一つのADHD(注意欠陥・多動性障害)。10年に早期退職するまで勤めた札幌市内の書店では、上司に「ベテランなのに何でミスするんだ」と叱られたこともあった。用事を電子メールで自分の携帯電話に送り、うっかりしないよう工夫した。一方、客の苦情には的確に応えられた。「発達障害の人それぞれに得手不得手がある。苦手を知り、自分をコントロールすることが大切」という。

展覧会:アートで障害者自立 中京区の画廊で始まる 京都

毎日新聞 
知的障害があるアーティストの自立を支援する社会福祉施設「アトリエインカーブ」(大阪市平野区)の作家6人の作品展が7日、京都市中京区壬生高樋町にある同法人の「ギャラリーインカーブ京都」で始まった。アトリエインカーブは、理事長でクリエイティブディレクターの今中博之さんが、知的障害者のアート作品をいわゆる「障害者アート」としてではなく、現代アートとして展開し、障害者を自立させることを目的に03年に設立した。京都のギャラリーは、今中さんの実家を改装し、10年6月にオープン。開館は6月26日までの土日曜日のみ正午から午後7時まで。

茶摘み実習:特別支援生、自立に向け 長崎

毎日新聞 
敷地内に県立佐世保特別支援学校高等部分教室(美野田哲夫校長)が併設されている平戸市田平町の県立北松農業高で6日、一番茶摘みの共同実習があった。同高は各種農場施設が整備され、県教委は「自立に向けた実習ができる環境」として、北松地域の知的障害者を対象にした分教室を昨年度開設。実習に参加したのは分教室の全生徒13人を含む計約200人。生徒らは若葉が芽吹いた同高の茶畑(約3000平方メートル)で、お茶の風味を損なう成葉や枝が入らないよう気をつけながら、全員で計約50キロを手摘みした。

障害者 手作りタルト 京都

読売新聞 
障害者の就労を支援するNPO法人「エクスクラメーション・スタイル」(八幡市)が、焼き菓子タルトの専門店「エクスクラメーション・フーズ」(中京区三条新町上る)を開業した。知的障害のある人たちが厨房(ちゅうぼう)で働き、地元の野菜や果物をふんだんに使ったタルトに加え、パスタなどの軽食も提供。持ち帰りや、店内での飲食を楽しめる。同店では、日替わりで1日12種類(1個260円〜)を用意する。じっくりといためたアメ色タマネギやニンジンのタルトは、野菜の風味がぎゅっと凝縮されている。甘く煮たリンゴや洋ナシを載せたものや、新鮮なグレープフルーツを飾ったタルトもある。午前11時〜午後10時。月曜定休。

2011年5月8日日曜日

夜泣きがおさまらない赤ちゃん、ADHDのサイン?

ロケットニュース24 
泣くのは赤ちゃんの仕事である。親を悩ます夜泣きも、成長の一過程として当たり前に受け止められてきた。ところがなかなかおさまらない夜泣きは、その後現れるトラブルの予兆かも知れないという調査結果が出た。入眠障害、発作的夜泣き、離乳食期の偏食などの問題を抱える子どもたちを研究者たちが調査したところ、生後3カ月以降も夜まとめて寝ない、夜泣きが続くなどする子は、小学校に上がるまでにADHD(注意欠陥・多動性障害)、うつ病、不安障害、行動障害、攻撃的行動などの症状を呈する可能性が通常の2倍だった。子どもを持つ親の多くは、自らの子育てが本当に正しいのか毎日が自問自答の繰り返しだろう。夜泣きの対処法は悩みどころの一つだ。抱きぐせがつかないよう放っておくべきという人もいれば、泣くたびに抱きしめて安心させるべきという人もいて、結局のところ「明確な正解がないのが育児」という概念がある。

親子の時間しっかり 発達支援教室が開所 大分

大分合同新聞 
発達の遅れが疑われる乳幼児とその保護者が通園する「こども発達支援教室すもも」の開所式が7日、大分市田中町の現地であった。同施設は、未熟児として生まれた子や発達障害児(原則0〜2歳)とその保護者などが通う。みんなの広場とんとんは20年にわたり障害児保育を続け、母子分離のデイサービスなどを提供しているが、「前段階として、子どもと親がしっかり向き合う場が必要」と新施設の開所を決めた。1日の定員は10人。保護者の相談も受けながら療育に取り組む。

障害児支援:伊勢に事業所を開設 三重

毎日新聞 
NPO法人・南勢子どもの発達支援センターえがお(金子直由理事長)は6日、伊勢市神田久志本町に、障害を持つ子供たちの発達を支援する児童デイサービス事業所「えがおの木」を開設した。同法人は長年、障害を持つ子供たちを指導してきた金子さんが、障害児を支援する施設が南勢地区に少ない現状を知り、「少しでも助けになる支援の場を設けたい」と教員を辞め、準備を進めてきた。

障害者デザインの商品 「木の葉モール」で販売 福岡

読売新聞 
障害者が描いたデザインを採用したTシャツや靴下、バッジなどを専門的に販売する衣料雑貨店「M&M slow」が福岡市西区の大型商業施設「木の葉モール橋本」内にオープンし、人気を集めている。芸術への独特な感性がある一方で、それを仕事につなげる場が少ない障害者の可能性を広げる取り組みとしても期待されている。運営するのは知的や精神、身体の障害がある人の芸術活動を支援する福岡市内を中心とした全国の17の障害者施設。それぞれの施設で作ったり、アパレルメーカーと共同で展開したりしているTシャツや靴下、缶バッジ、バッグ、子供服など約100種類2200点を約25平方メートルの店内で販売する。営業は午前10時〜午後9時。

「くすのきうどん」おいしいよ 大阪

産経関西 
障害者施設「池田市立くすのき学園」(大阪府池田市五月丘)の利用者が手打ちしたうどんが新考案商品として同市内のレストランのメニューに並び、話題を呼んでいる。販売されているのは、同市城南の市立池田病院3階のレストランひらり。くすのき学園では5年前から利用者が小麦粉と塩、水のみで作る手打ちうどんを自主製品に、うどん店を運営しており、これを知った同市の倉田薫市長がレストランを経営する正弁丹吾グループの平川千人社長に協力を打診。昨年末から同グループとくすのき学園で新メニューづくりを進めていた。知名度不足で売れ行きの方は今後の課題だが、味はなかなかの評判。

2011年5月7日土曜日

学習障害に支援本 京都府総合センター 京都

京都新聞 
学習障害(LD)や読み書きに困難のある子どもへの指導の手引きとして、京都府総合教育センターが「特別支援教育ガイドブック 読める!書ける!〜すべての子どもが楽に読み書きを学ぶために」を作成した。家庭での効果的な学習法も紹介しており、同センターは「すべての教員や保護者に役立ててほしい」としている。同センターのホームページからダウンロードできる。

震災と障害者…心強い「福祉避難所」協定

読売新聞 
いまも13万人以上が避難生活を送る東日本大震災。明日は我が身と考える方も多いのではないでしょうか。福祉避難所は、被災した高齢者、障害者、妊婦が避難生活を送る避難所で、災害時に、福祉施設や一般の避難所の一角に設置されます。仙台市は事前に多くの福祉施設と福祉避難所設置の協定を結んでいたため、スムーズに開設することができました。竹田さんは、自分の住む地域ではどうだろう、と、八王子市役所の担当課に聞いたところ、「障害者のための特別支援学校など約50か所の施設と、福祉避難所設置の協定を結んでいる」との答えでした。知的障害のお子さんを持つ竹田さんもこれには一役買っていて、特別支援学校のPTA会長をしていた時に、福祉避難所の整備を市議に働きかけたそうです。

障害者作業所、授産場と統合 愛媛

愛媛新聞 
知的障害者が利用する福祉作業所と、低所得者に働く場を提供する授産場が統合した新たな福祉施設が4月、西条市でスタートを切った。県内初のスキームによる誕生。2年半余り無認可だった福祉作業所を公的支援の枠組みに入れる狙いがあった。作業所の利用者はようやく安定した環境を得て新たな一歩を踏み始めている。

2011年5月6日金曜日

民主・小沢氏、千葉に避難の障害者激励「国家の命運かけ何とかする」

MSN産経ニュース 
民主党の小沢一郎元代表は5日午後、千葉県鴨川市を訪れ、東京福島第1原発事故で周辺市町村施設から避難してきた障害者を慰問した。原発事故について「国家の命運をかけ何とかしなければならない」と強調した。障害者が「一刻も早く福島に戻りたい」と訴えると、小沢氏は「私も東北出身なので、皆さんの気持ちは痛いほどよく分かる。頑張ってほしい」と激励した。

発達障害の親子が体験記出版 広島

中国新聞 
発達障害がある広島市安佐南区の兼田絢未さん(42)=ペンネーム=が、同じ障害のある2人の息子との暮らしぶりをつづった「親子アスペルガー ちょっと脳のタイプが違います」を出版した。マンガ化も決まり、年内の刊行を目指して制作が進んでいる。兼田さん親子の障害はアスペルガー症候群。174ページの著作の前半は、兼田さんが自らの幼少期の体験を交え、障害の特徴を記す。小学生の息子2人とのやりとりも丁寧に描写している。息子の言動が理由で友だちとけんかになったとき、何が誤解を招いたのか、どうすれば回避できたのか、絵を添えた説明文を書いてみせるという。その原文も一部、収録した。合同出版で、1470円。マンガも同社が刊行する。

逗子の“逸品”販売、知的障害者の就労支援兼ねアンテナショップ開店 神奈川

カナロコ 
知的障害者がスタッフとして働く地元特産品のアンテナショップ「mai!えるしい」(逗子市桜山9丁目)が、逗子海岸近くの国道134号沿いにオープンした。「エコ」と「ヘルシー」をキーワードに、スタッフの手作りクッキーや逗子の特産品を中心とする“知られざる逸品”を販売している。逗子市内の店舗による特産品「逗子さくら産品」の一つに名を連ねる「さくらマフィン」がもやい産のため、知的障害者の就労支援施設とアンテナショップを兼ねた同店を新たにオープンした。市内にさくら産品を総合的に取り扱う店がなかったからだ。午前10時半〜午後6時半。日曜定休。

連休、僕は洗ってます 18歳、クリーニング作業没頭 岐阜

朝日新聞 
大型連休の観光客でにぎわう岐阜県高山市で、同市の中屋航汰さん(18)がその裏方を支えている。3月に県立飛騨特別支援学校の高等部を卒業し、市内のクリーニング工場で働く。ホテルなどで使うタオルや浴衣を扱い、丁寧な仕事ぶりが評価されているという。5月初め。工場内の機械に、中屋さんが洗濯済みのタオルを1枚ずつ入れてプレスしていた。同じ色のタオルを20枚ずつ束ね、メーカーごとに仕分けしていた。中屋さんは自閉症。小学校から特別支援学校を卒業するまでの12年間、一日も休まなかった。入社後も欠勤はゼロ。通算12年の「皆勤賞」はまだ続きそうだ。

アルミ缶ふた外し簡単  障害者施設の作業応援 京都

京都新聞 
京都市南区で板金加工業を営む梅原幸男さん(64)=西京区=が、アルミ缶をリサイクルしている障害者施設のために、缶からふたを簡単に取り外せる機械を製作した。缶をつぶしやすく、中からゴミも取り出しやすくなるといい、缶24本を一度にセットし、効率化を図った新作も障害者の意欲も上げると好評だ。梅原さんは「障害のある人に楽しく働いてもらえればうれしい」と誇らしげだ。アルミ缶リサイクルに取り組む障害者施設は、缶を回収業者に売って利用者の工賃にしている。ただ、缶の中にタバコの吸い殻や飲料が残っていると回収してもらえない例もある。

シンクロで被災地元気に 熊本

読売新聞 
障害者らが水泳を楽しむ「ネオUDサークル」(熊本市)のメンバーが、京都市で8日に開かれる障害者のシンクロナイズド・スイミングの全国大会に出場する。5日まで御船町スポーツセンターで練習を公開している。メンバーは約1年前から練習に取り組んでいるが、東日本大震災を受け、「大震災で被害を受けた人たちに届けたい」と、より元気のある曲にプログラムを変更。短期間でアニメ「ワンピース」の主題歌に振りを付け、4分半の演技に挑戦する。

2011年5月5日木曜日

知的障害者ら野菜送り被災地応援 奈良から福島へ

47NEWS 
「ぼくらの野菜を食べて元気になって」。奈良県葛城市の知的障害者更生施設「柊の郷」の障害者らが4日、手塩にかけて育て、収穫した野菜を、東日本大震災に遭った福島県いわき市の保育園に送った。敷地内の畑に毎日通い、手で害虫を取り除いた「愛情たっぷり」の野菜だ。「野菜が足りない。いわき市に送ってほしい」。きっかけは同市の大倉保育園周辺でボランティア活動を続けるお笑い集団「大川興業」の大川豊総裁からの電話だった。施設理事長の足高慶宣さん(57)とは、数年来の友人。「それなら、いま収穫できる野菜は全て送ろう」と早速取り掛かった。

県内初 こども発達支援教室が7日オープン 大分

大分合同新聞 
発達に遅れが見られる乳幼児と保護者が一緒に通園する「こども発達支援教室すもも」が7日、大分市明磧にオープンする。20年にわたって障害児保育に取り組んでいるNPO法人「みんなの広場とんとん」(田中カヨコ理事長)が新事業として運営する。同法人によると、乳幼児の療育に特化したデイサービスは県内初で、「障害を受け入れ、子どもと向き合うための“親育て”の場にしたい」と話している。施設は木造平屋、約330平方メートル。保育士や作業療法士らスタッフ3人を中心に、遊びを通じた療育プログラムなどを実施。徐々に集団生活に慣れさせ、就学までの段階的な支援を展開する。

市民の保健室 元障害児施設長自費で開設 東京

読売新聞 
学校の保健室のように気軽に出入りし、心の悩みを打ち明けられる市民の癒やしの場「街の保健室R」が、町田市にあるアパートの一室に、開設された。開設者は、昨年まで10年間、近くにある障害児の学童デイサービス施設の施設長をしていた和田吉永(よしえ)さん(55)。「自閉症の娘を育てる中で、多くの人に助けられてきた。退職を機に、市民交流の場をつくり、恩返しをしたい」と、開設理由を話す。和田さんは「少しリラックスしたくなったら、ぶらりと来ておしゃべりして下さい。一日中、ボーッと過ごしてもらってもかまいません」と話す。

3年連続、全国大会へ 県障害者プラザのシンクロチーム 徳島

徳島新聞 
徳島市南矢三町2の県立障害者交流プラザのシンクロナイズドスイミング教室「レッツシンクロ」のメンバーが、8日に京都市である全国大会「第20回記念障害者シンクロナイズドスイミングフェスティバル」に出場する。同教室のメンバーが同大会に出場するのは3年連続。 出場メンバーは、知的・身体障害者10人とその保護者10人の計20人。今回の大会のため、同プラザの谷口美香コーチ(39)の指導の下、昨年5月から毎週1回の練習に打ち込んできた。大会には、国内外から21団体、313人が出場する。

心の病に特定タンパク質 富大の新田教授らマウス実験で確認 富山

富山新聞 
富大大学院医学薬学研究部(薬学)の新田淳美教授らの研究グループは3日までに、精 神・神経疾患の発症に特定のタンパク質が作用していることを、動物実験で突き止めた。 マウスでこのタンパク質を増やすと、うつ病や自閉症と同様の症状を示した。このタンパク質の濃度を利用した診断法を確立すれば、患者自身が自覚しにくく、専門医も限られる 「心の病」の早期発見、治療につながることが期待される。研究グループはヒトやマウスが持つ、あるタンパク質の遺伝子を特定し、「シャチ」の名称で米国立生物工学情報センターに登録した。マウスでこの遺伝子を操作し、タンパク質の量を増やす実験を行ったところ、マウスはほかの個体に近づかずに積み木のそばに寄ったり、水に入れても短時間で落ち着くなど、自閉症、うつ病などと同じような状態になった。

2011年5月4日水曜日

被災障害者支える障害者組織 盛岡に発足 岩手

岩手日報 
東日本大震災で被災した障害者のため、障害者自身が立ち上がった。自身も障害者である盛岡市の今川幸子さん(31)が代表となり同市に「被災地障がい者センターいわて」が発足した。阪神大震災を契機に生まれた被災地障害者支援のためのNPO法人「ゆめ風基金」(本部・大阪市)のバックアップを受け、被災障害者のニーズに即した支援を進める。同センターは盛岡市本宮1丁目3の20、光立ビルに事務所を置いた。CIL(自立生活センター)もりおかの事務局長今川さんのほか、同基金理事の八幡隆司さん(53)、全国から駆け付けたボランティアの10人体制で活動している。

東日本大震災:被災の知的障害者支援…商品を各地で販売

毎日新聞 
大阪や愛知、宮城の障害者福祉関連の企業やNPO団体など7者が、東日本大震災で被災した知的障害者らの支援に乗り出した。障害者たちが作った商品の販売ルートを被災地外で確保するプロジェクト「ミンナDEカオウヤ」だ。大阪市北区で3日に始まったチャリティーイベント(5日まで)では手始めに、食べるラー油やクッキー、木工おもちゃなどを販売。近く同区内に常設店も開く。

被災地の障害者がつくった油麩販売 志摩のNPO法人 三重

朝日新聞 
三重県志摩市阿児町のNPO法人「TEAM笑美S(えびす)」は、東日本大震災で被災した宮城県登米(とめ)市の障害者就労支援施設がつくった油麩(ふ)などの食品を、志摩市阿児町賢島の土産店「以志川」で販売している。辻村知身理事長は「息の長い支援を続けたい」と話す。NPO法人は、障害者の就労支援や地域活性化に取り組み、20年ほど前から登米市の職員と交流してきた。辻村さんは「復興が進めば、アオサを登米市で販売し、被災地とキャッチボールしながら一緒に頑張りたい」と話している。

放浪の天才画家:「山下清展」から/3 重厚な質感を醸す 福岡

毎日新聞 
清の貼り絵の才能が最初に脚光を浴びたのは、清が入園していた知的障害児養護施設「八幡学園」(千葉県市川市)の小展覧会が、1937年に早稲田大学で開催された時だった。洋画壇の巨匠・安井曾太郎ら一流の画家たちが清の貼り絵に感嘆し、安井は「不思議な天分の持ち主で、今後はどうなるか楽しみでもあり、不安でもある」と語ったという。「放浪の天才画家 山下清展」は福岡アジア美術館で5月15日まで開催中。祝日を除く水曜と5月6日休館。

色鮮やかな絵や写真 西都で通所者作品展 宮崎

宮崎日日新聞 
精神、知的障害者らが染色・機織りなどの作業に取り組む社会福祉法人石井記念友愛社・茶臼原自然芸術館(木城町)の作品展は3日、同法人敷地内の教会跡「祈りの丘空想ギャラリー」(西都市穂北)で始まった。同施設に通って作業している女性2人の絵や写真が並ぶ。31日まで。

瑞穂の知的障害者でつくる瑞宝太鼓 プロ化10年、長崎で15日記念公演 長崎

長崎新聞 
知的障害者でつくる雲仙市瑞穂町の和太鼓グループ、瑞宝太鼓(岩本友広団長)がプロになって10年。15日には長崎市公会堂で記念コンサートを開き、6月には東日本大震災の被災地を巡業する。節目のイベントやボランティア活動に向け、練習場の南高愛隣会(通称・コロニー雲仙)体育館には迫力のある和太鼓と、軽快なかねや笛の音が響いている。15日のコンサートは午後2時開演。世界的な和太鼓奏者、時勝矢一路氏作曲の「漸進打波」などを披露。

イラストや文字で円滑に コミュニケーションボード導入 大阪

大阪日日新聞 
障害者や外国人らとの言葉のやりとりがスムーズにいかない場合、イラストや文字で円滑な意思疎通を図ろうと、大阪市交通局は昨年度末、地下鉄の改札窓口などにコミュニケーションボードを導入した。実際に役立ったケースが報告される一方、どのように利用を促していくかが課題となっている。ボードはA4サイズで6枚一組。「どこへ行きたいのか」「忘れ物・落し物を探しているのか」といったよくある質問をテーマごとにまとめ、職員“謹製”のイラストと、英語や中国語など4カ国語で示す。ただ、設置場所に対して利用回数があまりにも少ないのが現状。同局担当者は「今後PRしていければ」と話す。

2011年5月3日火曜日

石巻の障害者施設支援へ 東松山の福祉団体、職員ら派遣 埼玉

朝日新聞 
埼玉県東松山市地域自立支援協議会が3〜5日、福祉団体職員と市民ボランティア計10人前後を宮城県石巻市の障害者入所施設に派遣し、東日本大震災で被災した障害者を支援する。避難所での生活が困難な障害者らのために、介護やレクリエーションを通じた心のケア、炊き出しといった支援を続ける方針だ。支援協議会は4月23、24日に仙台市と石巻市の福祉施設を現地調査し、石巻市の「ひたかみ園」を支援することにした。

発達障害児の療育施設開所 兵庫

神戸新聞 
自閉症など発達障害のある小中学生を放課後に預かり、それぞれの状態に合った療育訓練をする施設が2日、播磨町にオープンする。県の認可を受けた「児童デイサービス」が少ないため、募集後すぐに定員いっぱいに。施設を運営するNPO法人「子供たちの立場にたった保育を実践する会」は、東播地域で2カ所目の開業を目指し、準備を進めている。発達障害児療育センター「アスペ」。2階建て延べ約80平方メートルの元店舗を借りて開設する。1日の定員は10人で、スタッフが学校へ迎えに行き、帰りは自宅まで送る。学童保育のように、放課後や夏休み中の居場所となる。利用費は親の所得によって異なるが、おおむね月額4600円が上限という。伊藤さんは「障害児の親は付きっきりで、働きに出ることも難しいのが現実」と指摘。「児童のデイサービスを充実させて、親の精神的、経済的負担を少しでも軽くしたい」と話している。

障害者と一体 27曲演奏 広島

中国新聞 
障害者と健常者が一緒に音楽を楽しむ「プルズコンサート」が1日、廿日市市下平良の文化ホールさくらぴあであった。全盲のトランペット奏者やフォークバンド、マンドリングループなど、広島県内や東京で活動する14組がクラシックやポップスなど27曲を演奏した。同市の障害者施設くさのみ作業所の利用者たち20人は、うちわを使った踊りを披露。観客約300人の拍手を受けた。

障害者らがピアノコンサート  会場で募金も 兵庫

神戸新聞 
ピアノを楽しむ障害者たちが出演する「第2回夢のしらべコンサート」が1日、西宮市高松町、兵庫県立芸術文化センターで開かれた。約250人が訪れ、ショパンやモーツァルトの名曲などに聴き入った。障害者に音楽を指導するNPO法人「日本障害者ピアノ指導者研究会(IPD)」兵庫支部を母体とする支援団体「IPD兵庫ゆめ」が主催した。東日本大震災を受け、会場で募った義援金を、福島県郡山市の障害者支援団体に贈るという。

2011年5月2日月曜日

【書評】『利他のすすめ』 大山泰弘著   

MSN産経ニュース 
著者はチョーク工場の経営者。「少しでも多くの障害者に働く場所を提供したい」と社員の7割は知的障害者だ。著者は人間が生きていくうえで最も大切なのは「人の役に立つこと」だという。それを教えてくれたのは工場で働く知的障害者だった。彼らはたとえ単調な仕事であっても全身全霊で打ち込んだ。「人は働くことによって、人にほめられ、人の役に立ち、人から必要とされるからこそ、生きる喜びを感じることができるのだ」。彼らから学んだことを伝えるために本書は書かれた。

新得厚生協会、職員を宮城の障害者施設へ派遣 北海道

十勝毎日新聞社 
東日本大震災の被災地支援で、町内の社会福祉法人厚生協会(鈴木正輝理事長)のわかふじ寮と屈足わかふじ園の職員4人が、宮城県登米市の障害者支援施設などで救援活動を行う。4月29日に新得を出発。8日まで、障害者や関連施設などが困っていることを調べたり、救援物資の配送などに当たる。4人は4月29日、わかふじ寮前で、職員や施設利用者ら約60人に見送られて出発。倉科さんは「障害者が実際にどのような不便をしているかを調べ、支援が継続するよう努力したい」と話した。

被災地授産施設を支援 ヤーコン茶など販売 福井

MSN産経ニュース 
東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市の障害者授産施設「あすなろホーム」を支援するため、越前市蓬莱町にある授産施設のアンテナショップ「セルプショップえちぜん」で30日から、あすなろホームで入所者や通所者がつくっているヤーコン茶や乾燥ヤーコンなど4種類の製品の販売を始めた。県内初の授産施設のアンテナショップを運営するNPO法人県セルプ振興センター(福井市)が、県社会福祉協議会からの依頼を受けて実施した。すでに県民生協などで一時販売したが、アンテナショップで、「いつでも買えるように」と5月末までの予定で4種類(約200点)を販売することになった。乾燥ヤーコンには「つないで陸高!なじょにがすっぺ(なんとかしていこう)」などのフレーズが入った独自のシールを張り販売している。

2011年5月1日日曜日

企画「社会保障・雇用考」(6) 人を育む 島根

日本海新聞 
松江城のすぐそばにある「ごうぎんチャレンジドまつえ」(松江市北堀町、友塚博所長)には現在20人の知的障害者が勤務している。男性はスーツ、女性は制服で行員と同じ。普通の事業所と何ら変わりない。山陰合同銀行が障害者雇用のモデルケースにしようと、2007年に設立した。各支店で用いる帳票類、間伐材を利用した通帳ケースなどPR品を製作している。関連会社に委託していた業務を回すことで、障害者雇用の受け皿を創出した。雇用される障害者にとっては、給料と障害基礎年金によって家族に頼ることなく自立につなげることができる。

障害者と健常者「響演」 東京

読売新聞 
歌や踊りを通じて障害者と健常者が共生できる社会を目指すイベント「トゥゲザーズ」が29日、渋谷区代々木神園町の国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれた。東京山の手ロータリークラブが結成25周年を記念して開いたもので、会場には約360人が詰め掛けた。25周年にあたり、同クラブのメンバーが知り合いの福祉施設やボランティア団体などに声を掛け、都内外から8団体や音楽家が出演した。

▲ このページの先頭へ戻る