2011年5月21日土曜日

東日本大震災:苦境の家族に受け皿を 福島

毎日新聞 
電車のおもちゃをしげしげ眺め、急に床に寝転がり、私の携帯電話にも手を伸ばす。福島県立相馬養護学校小学部5年で自閉症の竹澤涼君(10)の今の遊び場は、同県相馬市の「障がい児放課後ボランティア ゆうゆうクラブ」。菅野友美子さん(51)が避難所で決意し、保育士を辞めて4月11日に開設した。市内の自宅は1階が浸水したが、片付ければ住める。避難所にボランティアで通い、兄弟を亡くした子どもらを世話していて考えた。「こんな大変な時だから、障害を持つ子たちにできることはないか」。自閉症の長男(28)は原発事故の影響で群馬県の施設に避難中。世話と暮らしの両立の難しさはよく分かる。加えて震災。苦境に立つ家族を支える「受け皿」が必要だ。

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