富山新聞
富大大学院医学薬学研究部(薬学)の新田淳美教授らの研究グループは3日までに、精 神・神経疾患の発症に特定のタンパク質が作用していることを、動物実験で突き止めた。 マウスでこのタンパク質を増やすと、うつ病や自閉症と同様の症状を示した。このタンパク質の濃度を利用した診断法を確立すれば、患者自身が自覚しにくく、専門医も限られる 「心の病」の早期発見、治療につながることが期待される。研究グループはヒトやマウスが持つ、あるタンパク質の遺伝子を特定し、「シャチ」の名称で米国立生物工学情報センターに登録した。マウスでこの遺伝子を操作し、タンパク質の量を増やす実験を行ったところ、マウスはほかの個体に近づかずに積み木のそばに寄ったり、水に入れても短時間で落ち着くなど、自閉症、うつ病などと同じような状態になった。
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