2011年5月26日木曜日

行方不明の娘“思い出”をバッグに詰めて…

ZAKZAK 
岩手県山田町の山根千弓さん(34)は毎朝、家の焼け跡を通り「行ってくるからね」と心の中で唱える。手元には2カ月を過ぎても行方不明の捺星ちゃん(6)が使っていた食器などを詰め込んだバッグ。津波が来ても流されないようにいつも持ち歩いている。捺星ちゃんは5歳で自閉症と診断された。1人では着替えも会話もできない。将来の不安もあったが、これからの成長が楽しみだった。世話のかかる子だから、天国で困っていないか心配でたまらない。それでも「言葉が話せない娘を、誰かがどこかで育てているかも。どんな形でもいい、戻ってきて」と願い続けている。

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