2011年4月17日日曜日

東日本大震災:浅漬けで再起誓う 工場全壊、岩手・田野畑の障害者施設

毎日新聞 
東日本大震災では多くの障害者施設が設備や仕事を失い、苦境に立たされている。岩手県田野畑村の授産施設「ハックの家」(竹下美恵子理事長)は津波でイカ加工工場が全壊し、収入の大半を断たれた。再開のめどは立たず、職員らは経験のない農業に活路を見いだすことにした。そのきっかけは震災後、作業場に受け入れた中国人避難者が作った漬物の味だった。言葉はほとんど通じなかったが、次第に一体感が強まり、避難者も料理を振る舞うようになった。張さんらが作ったのが刻んだキュウリをニンニクやネギ、唐辛子などと混ぜた浅漬けで、「ご飯に合う」「初めての味」と大好評だった。竹下理事長が「漬物を野菜から作って売り出そう」と職員や通所者に声を掛けた。秋にはインターネットなどを通じて発売する予定だ。張さんらのレシピを基に試作品の改良を重ねている。

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