2011年4月23日土曜日

ホームかなざわ:発達障害の先駆施設苦境に 国の基金今年度限り 滋賀

毎日新聞 
高機能自閉症など発達障害を持つ人たちの入所型訓練施設で、県社会福祉事業団が運営する「ホームかなざわ」(湖南市下田)の経営が苦境に立たされている。昨年度まで続いた県のモデル事業が終わり、国の基金でしのいだが、それも今年度限り。事業団は「全国でも珍しい先駆的な取り組み。もう少し結果を出させてほしい」と話している。同施設では当事者3〜4人が働きながら2年間共同生活し、人間関係や生活習慣を学ぶ。毎月の利用料は3万5000円前後で週数回の仕事で賄える。多くは出所後も仕事を続けているという。入所男性は「ここがなくなれば行き場所がない。親元に戻れば、何もできない自分に戻ってしまう」と表情を曇らせる。事業団の松田裕次郎指導主任(45)は「自閉症者との関係作りにはどうしても2年間は必要。何とか続ける方法を探したい」と話している。

0 コメント:

コメントを投稿

▲ このページの先頭へ戻る