2011年1月5日水曜日

<いてくれて ありがとう 親子物語> (3) 子育ては自分育て

読売新聞 
尚子に知的障害があるとわかったのは4歳の頃。小中と地元の学校に通ったが文章は書けず、買い物でお金の勘定もできない。焦りが募り叱責することもしばしば。中1の頃には、いじめられ、「私なんかいなくなった方がいい」と校舎の窓から飛び降りようとした。高校から特別支援学校に通わせると同じ境遇の子と触れ合える環境が良かったのか、目が輝き始めた。よく外出し、誰にでも声をかけてたくさんの友人を作った。卒業後は、クリーニング店に就職。「あほやと言われる。行きたくない」と帰ってきて漏らすと、アポなしで娘の職場を訪ね、笑顔で「こんにちは」。それを繰り返すうち、からかわれなくなった。

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