2011年1月11日火曜日

つなぐ・はばたく:親と子の肖像/8 障害者や不登校児と働く「共働学舎」 北海道

毎日新聞 
「チーズ切るなら僕に残しておいてよ」「今日は何かいいことあったの?」。雪の積もる農場を歩きながら、宮嶋望さん(59)が笑顔で話しかける。大声で応える人、はにかむ人。どこにでもある日常だが、この農場が他と異なるのは、生活する約70人の若者の多くが、障害者や不登校児など、心身に問題を抱えている点だ。新得町の中心部に近い「共働学舎新得農場」。競争社会ではなく協力社会を、との理念の下、それぞれが自分ができる作業をしながら集団生活を営む。33年前、牛6頭で農場を始めた代表の望さんは、学舎を創設した父真一郎さん(88)への共感と反発、あこがれと対抗心を抱えながら、進路を模索してきた。

0 コメント:

コメントを投稿

▲ このページの先頭へ戻る