2011年8月24日水曜日

復興への希望 詩に 岩手

読売新聞 
東日本大震災で被災した山田町の佐藤啓子さん(33)が、震災発生直後から作った詩をまとめた詩集「海をうらまない」を出版した。佐藤さんは大船渡市出身。軽度の知的障害があり、2年前から山田町の海に近い障害者施設に入所。子供の頃から文章を書くのが好きで、職員の勧めで詩作を始めた。家族や家を失った人に、少しでも希望を持ってもらおうと、「気持ち」という字を「希持ち」、「記憶」を「希憶」、「君」を「希実(きみ)」と表記。「希実の光」と題する作品では、「手と手を合わせて生きていくと、希実の光が、実になり、光となるよ。」と表現した。詩に感銘した合同出版(東京)の編集者が出版の話を持ちかけ、84編を厳選し、今月上旬に初版3000部を発売。増刷も検討されている。

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