2011年6月13日月曜日

自身の障害の「世界」をアートで表現、アーティストがチャリティー展に新作 神奈川

カナロコ 
小田原市在住のアーティスト安藤ニキさん(27)は、自身の障害に向き合いながら絵を描き続けている。自閉症の一種「アスペルガー症候群」。幼いころから、頭の中に広がる「もう一つの世界」に悩まされてきた。意図しないのに恐怖映像が繰り返しフラッシュバックする。「アスペルガーの世界を表現することで、多くの人にその存在を知ってもらいたい」。そんな願いを筆に込めている。独学で油彩画に没頭した。「怖い思いをした子どもが泣くのと同じように、小さいころから私にとって絵は心を表現できるツールなんです」。描くのは決まって空想世界の人物。寂しげで陰のある男性ばかりだったのが、最近は優しい表情の赤ちゃんも登場するようになった。小田原市堀之内の「すどう美術館」で、14日から開かれる震災のチャリティー展覧会にも新作1点を出品する。

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