下野新聞
東日本大震災で大きな被害を受けた福島県からの現地報告会「被災地の自閉症の生活を考える」(東京都自閉症協会、県自閉症協会主催)が19日、宇都宮市の宇都宮大で開かれた。福島県自閉症協会員らは物資不足や放射能汚染が深刻な状況の中、発達障害者などの「弱者」が安心できる環境づくりに試行錯誤した体験談を報告。「震災を通し、人とのつながりの素晴らしさを実感した」という。放射能問題が収束せず、不安もあるが「障害児がゆったりした空間で情緒を安定できる場を提供し続けたい」と話した。東京都自閉症協会は「障害者の余暇支援」に着目し、福島県自閉症協会に玩具などを提供した。「支援ができたのは、福島の協会が会員の状況を的確につかんでいたから。顔の見えるネットワークの大切さを痛感した」
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