2011年7月2日土曜日

九州初の障害者条例 熊本県で成立

西日本新聞 
障害者への差別撤廃を目指す「障害のある人もない人も共に生きる熊本づくり条例」が1日、熊本県議会で全会一致で成立した。2006年に国連総会で採択された「障害者権利条約」を受けて制定された国内の条例としては九州で初めて。都道府県で4例目。条約がうたう「差別の禁止」を柱に、障害者への不利益な行為を禁止し、専門の相談員を置くなど問題解決のための仕組みを盛り込んでいる。施行は来年4月。だが「差別の定義」など今後議論を深めるべき課題も残った。国連の条約採択を受けた都道府県の条例は千葉県、北海道、岩手県で制定。ただ条約が、障害者への差別と定義する「合理的配慮の欠如」をめぐって、熊本を含む4道県の解釈が分かれている。最も厳格とされる千葉県は「合理的配慮の欠如」は差別と規定し、配慮を義務化した。他の3道県は少しずつ異なる。

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