読売新聞
ここ数十年で、子どもの体に起こっている異変は、いくつも挙げられる。例えば、ダウン症や水頭症、尿道下裂など先天異常の子どもが生まれる頻度は、1970年代後半に比べ、2000〜2004年は約2倍に増えた。自閉症や注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの発達障害で医療機関を受診した子どもや、小児ぜんそくの患者は、25年前の数倍以上になった。そこで、関連が疑われたのが化学物質だ。化学物質の子どもへの悪影響には、メチル水銀による胎児性水俣病、鉛による中毒や知能指数(IQ)の低下などの例がある。現在の子どもの異変も、母親の胎内や出生後に子どもが触れる化学物質によって起こっているのではないか。調査は、この仮説の検証を目指す。エコチルは、エコロジー(生態学)とチルドレン(子どもたち)を組み合わせた造語。
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