2011年2月8日火曜日

増える障害児 細る教育 静岡

朝日新聞 
知的障害や肢体不自由のほか、学習障害(LD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの発達障害……。少子化に歯止めがかかる兆しがみられない中、障害児教育を受ける児童生徒数は年々増加の一途をたどっている。受け皿となる県内の特別支援学校からは、「施設が手狭で教育の質を保てない」と悲鳴が上がり始めた。予備の部屋があるのは「まだましなケース」。すぐ向かいの部屋では教室に11人がやっと入り、あふれた4人は廊下で作業をしていた。授業自体廊下ですることも珍しくない。厨房(ちゅうぼう)施設も限界を超えていて給食を人数分そろえられず、高等部の教職員は弁当持参だ。一方、現場からは「教員養成が追いつかない」という指摘もある。特別支援学校では、障害児教育の幅広い知識や技術を有する「特別支援学校教諭免許状」を持っていなくても、通常の教員免許を持っていれば指導することが可能だ。実際、県内の教員の3割は免許状を持っていない。

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