読売新聞
更衣室、廊下、職員室まで転用…2008年文科省調査
障害児が学ぶ全国の特別支援学校で、深刻な教室不足が起きている。倉庫を教室に転用したり、1教室をカーテンで二つに仕切ったり。発達障害などで入学してくる子どもが増え続けているためとみられる。政府内では障害児教育のあり方を巡る議論が進められているのに、障害児の教育環境は悪化するばかりだ。特別支援学校の児童生徒が急増するのは、本来、一般の小中学校に入ることになっている発達障害の子どもが、支援学校に入学してきているためとみられる。茨城大学の荒川智教授(障害児教育)は、「一般の学校には障害児教育の経験、知識が十分な教師が少なく、場所を失った子どもが、特別支援学校にきている。教室増設も急務だが、小中学校の体制も見直す必要がある」と指摘している。
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