2010年10月5日火曜日

違いを力に - 発達障害をめぐる現場から 第2部 教育の形(1)

大阪日日新聞 
学校と親 連携密に 不可欠なチーム対応

特別支援担任の鶴賀一也教諭(31)の質問に、広汎性発達障害の山崎大悟君(6年)が元気良く答えた。大阪市港区の市立弁天小の特別支援教室で、社会性を身に付けるために取り組むソーシャルスキルトレーニング(SST)の一環。最大の支援者となったのは、母の知恵さん(42)だ。知恵さんは、大悟君が4歳前に言葉の発達に異常がある点を気に掛け、幼稚園時代に発達障害児の親の会のメンバーと知り合って情報収集。特性を受け入れ、息子の生きづらさを取り除くために試行錯誤を続けてきた。鶴賀教諭は、学級担任とともに知恵さんと連携。対応方法をすぐに相談したいときは「携帯電話に連絡する」ほどの信頼関係を築く。「言葉で気持ちを表し、自分の身を守れるように」と、コミック会話と呼ばれるSSTを提案したのも知恵さんだった。

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