2010年10月24日日曜日

発達障害の学生支援 (8)才能を伸ばす視点必要

読売新聞 
大学入試センター特任教授 上野一彦さんに聞く
ーー大学に進学する発達障害の学生は増えているのか。
「日本学生支援機構が全国の大学などを対象に実施する実態調査によると、2009年5月1日現在で、発達障害の診断書がある458人の学生が、174校に在籍していた。診断書がなくても、発達障害と推察されて教育上の配慮が行われている学生も699人おり、診断書のある学生の約1・5倍いた。両者を合わせると1157人で、前年より500人増えている」

ーーどの大学でも頭を悩ませているのが、就労問題だ。
「就職を有利にするため、療育手帳を取らせる大学もあると聞くが、知的発達の遅れを伴わない発達障害学生が、知的障害者に交付される療育手帳を持つのはおかしい。大卒は、決して万能なパスポートではない。自立して社会参加していくために何が必要か、大学に入る前にしっかりと考えてほしい」

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