2010年10月23日土曜日

発達障害の学生支援 (7)体験の場で「支える側」に

読売新聞 
国際文化学部2年の金咲洋輔さん(22仮名)に会った。東京の大学に進学したがうまくいかず、医療機関で注意欠陥・多動性障害(ADHD)の疑いがあると言われた。地域貢献の授業では、小学校を訪れ、発達障害の児童を教える教師のアシスタントをしている。金咲さんは「こうした体験を通して、発達障害者は支援を受けるだけでなく、逆に支援する側になってもいいと思うようになった」と話す。障害というものを意識し過ぎず、相手が「手伝って」と言った時だけ手を差しのべるくらいでちょうどいいこともある。「障害に対し過敏な社会では、告白がしづらく、支援が受けにくくなる。ありのままを認めて、もっと普通に接して」と金咲さん。森定准教授は「支援が過剰でも気づかないことがあり、彼の意見が、適正な支援を考える契機となっている」と話す。

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