2010年8月25日水曜日

なにわ人模様:放課後型の障害児デイサービス開所、八木みどりさん /大阪

毎日新聞 
「障害のある子どもを放課後預かる施設がないの? じゃあ私がつくる」。豊中市で5月、放課後型支援施設「マイ児童デイサービス」を開所した。06年秋、9年間勤めた銀行を辞めた時は、障害者の就労支援を始めるつもりだった。自閉症の長男隆介さん(19)は小中学校と障害のない友と共に学び、その春、高校受験に挑戦。その体験から、言葉が出なくても社会でもまれて生きられると確信していた。先立つ親の心配も誰よりも分かる。障害を持つ青年に就職する機会や社会生活を助ける場を作るのが当初の目標だった。しかし、他の保護者や行政の担当職員と話すうちに、就労以前に療育を支える場が足りないと感じた。「外で遊べず放課後を毎日自宅で過ごし、親子ともにストレスがたまる」「障害の程度に合ったコミュニケーションや学びのこつを知りたい」「高校受験させるべきか? それとも親がこだわっているだけ?」ーー。耳に入ったのはなじみのある悩みばかり。

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