カナロコ
絵画の創作活動を続けている自閉症の男性が、30年近く描きためた作品の一部を一冊の本にまとめた。横須賀市二葉の河野正典さんが40歳を迎えた今年7月に出版。40年間支えてくれた人たちにささげる感謝の画集でもある。太くはっきりとした縁取りに、鮮やかな色使い。作品はどれも力強い。乗り物や風景、教会など描く対象はさまざま。何よりも好きな自動車だけでも、これまで3千点以上描いた。「絵を褒めてもらうことで、自信になる。成長した姿を、お世話になった皆さんに報告したかった」と語る。アクリル画や水彩画が並ぶ画集は165ページの大作だ。
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