2011年9月2日金曜日

幸せのかたち:「気持ち」の物語 言葉を超えて/3 福岡

毎日新聞  
失明した大分県宇佐市上時枝の佐竹一人さん(79)を、長女の辻初美さん(49)と共に毎日散歩に連れ出す孫でダウン症児のかっちゃんこと田原和馬君(16)は、すがすがしいほど天真らんまんだ。その言動を見ていると、みんなに愛されて育ってきたことがよく分かる。「でも、ほんとのこと言うと、この子が生まれて1年ぐらいは、かわいいとか好きっち全然思えんかったんですよねえ」「障害児は育てられる親を選んで生まれてくるって言うけど、そんなはずねえやん、私が育てられるはずねえやんっち思いよったん。でも最近、もしかしたらそうかもしれんっち。周りに助けてくれる人がおるけん、私んとこに生まれてきたんかなあっち。そう思うようになってね」

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