毎日新聞
「ちょっと変な人」に見られがちな成人期の発達障害者や家族向けのセミナーが19日、吉野ケ里町の国立病院機構肥前精神医療センターで開かれ、約60人が参加した。講師の辻井正次・中京大教授は「発達障害の人は他者の意図や感情、場の空気を読むのが苦手だが、学習すればできるようになる。抽象的な言葉でしかりつけず、その場に合ったやり方を具体的に教えることが大事」と訴えた。また「褒めなかったり、裏を読むことを求めたりするのが日本の文化だが、発達障害者には無理」と述べ、周囲の支援の必要性を強調した。その上で、家族に対し「支援は自分たちで求めて作るもの。待っていては駄目」と公的機関への働き掛けを促した。
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