2011年3月27日日曜日

避難所行けず、食料も薬もない 自閉症の子持つ家庭孤立ー東日本大震災

時事通信 
「避難所に行けない。救援物資も手に入らない」。東日本大震災の被災地やその周辺で、自閉症の子を持つ家庭が孤立している。福島県南相馬市の会社員女性(40)は、福島第1原発の事故で「屋内退避」が呼び掛けられた地域に住む。中学2年の娘(14)は重度の自閉症。てんかんもある。地震後、近くに避難所ができたのは知っていたが、自閉症の子どもは環境の変化や人混みに敏感に反応し、パニックを起こすこともある。同県郡山市の主婦山口こずえさん(42)の長男(15)も自閉症だ。長男が通う特別支援学校は震災のため休校。買い物に行きたくても長男を一人にして外出できない。「障害者の避難所を決めておくなど、災害が起きる前から社会全体でシステムを作っておいてほしかった」と訴えた。

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