2010年8月15日日曜日

女の気持ち・男の気持ち

毎日新聞 
親友 名古屋市・平田明子(家業手伝い・63歳)
親友のUさんが私を置いて67歳という若さで他界した。突然のことだった。同じ自閉症という子供を持っていたことから親しくなり、一緒に旅行や飲みに行った。はっきりと物を言う彼女とは子供の育て方で意見がぶつかり合うこともあったが、よき助言者であった。彼女に初めて出会ったのは36年ほど前。娘に信号の渡り方を教えていた時だ。その時、彼女も同じように自分の息子に教えていた。赤信号で一歩でも足を出せば、私は娘の尻をものさしでたたいた。彼女は私に「あなたはひどい親」だと言った。「なぜ自分の手でたたかないの? たたく痛さ、たたかれる痛さが分からないじゃないの」と、しかられたことが思い出される。

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