2010年7月25日日曜日

「個性受け入れて」 和歌山で自閉症全国大会 /和歌山

毎日新聞 
脳科学者の茂木健一郎さんが17日、和歌山市小松原通1の県民文化会館で「脳科学から見た自閉症」と題して講演した。「自閉症の子どもらに“標準”を押しつけず、個性を受け入れて才能を伸ばせる社会にしよう」などと訴えた。講演では海外の著名な物理学者、哲学者、起業家らを例に挙げながら、自閉症や発達障害者らの多様な個性を紹介。茂木さんは「誰でも何かに挑戦し続ける情熱を持っている。自閉症の人らは手段や方法が分からないだけで、周囲から規格外に見えてしまう」と問題提起し、「長所の近くに短所がある。一見、規格外に思える才能を標準化する教育でつぶしてはいけない」と強調し、「脳の働きに上下はない。それぞれの個性を受け入れて伸ばせる社会にすべきだ」と締めくくった。

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