2011年12月31日土曜日

漫画偏愛主義 発達障害の生きづらさが涙を誘う プロチチ

朝日新聞 
ひと言で言うと、育児漫画だ。しかし、育てるのはママではなく、専業パパであるという点が多くの育児漫画と違う。アスペルガー症候群の男性・直が、編集者として働く妻・花歩(かほ)との間にできた一人息子・太郎を、専業パパとして育てる日々を描いている。著者の逢坂は来年でデビュー30年。彼女の代表作「永遠の野原」「ベル・エポック」などと青春をともに過ごしてきた私にとって、彼女は常に私の一歩先をゆく、先輩のような、ちょっと見上げるような存在である。実生活でも、彼女は1男の母と聞く。これを男性誌「イブニング」に掲載してくれてありがとう。世の男性たちに、育児の大変さと、アスペルガーの生きにくさを身近に教えてくれて。逢坂でなくてはこの真実をコメディータッチで描くことはできなかっただろう。続巻が待たれる作品である。

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