2011年9月23日金曜日

[論点]出生前診断で中絶倍増(3)ダウン症 正しい情報を

読売新聞 
ダウン症は長年、出生前診断で見つかった場合、中絶する理由にされてきた。だが、そもそもダウン症という診断そのものは、中絶の理由にはならないはずだ。出生前診断は当初、お腹にいるうちにダウン症の特徴を知るなど、カップルを支えるためのものという触れ込みだった。しかし現実には、産むかどうかは「女性の自己決定」という名のもとで、中絶に結びついていくという実態がこの調査結果なのではないか。出生前診断を実施する医療機関は、ダウン症に関する医学的な特性だけでなく、どうすれば育てられるのか、どのような支援制度があるのかなど多様な情報を提供してほしい。考える材料になるからだ。誰が育てても不幸な子だという説明と、教育や福祉に関する説明とともに、あなたがしっかり育てれば、とてもいい子だという情報では、全然違うから。

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