2011年8月22日月曜日

被災障害者の今(下) 行政を縛る“公平”の建前

MSN産経ニュース 
「やっと、気兼ねせずに暮らせる場所に落ち着きました」。2人の弟に知的障害がある宮城県石巻市の会社員の女性(42)は、地元の社会福祉法人「石巻祥心会」が建設した障害者向けの「福祉仮設住宅」に入居でき、胸をなで下ろした。石巻祥心会では、地震で行き場がない障害者らを大勢受け入れており、石巻市に対し、一般の仮設住宅に障害者らが優先して入居できないか尋ねたが、「入居に優先順位を付けるのは市民の理解を得られない」との答えだった。同会では、運良く日本財団から資金援助を受けられたため、建設に踏み切ることができた。多くの障害者は「公平な支援は大事だが、障害者と健常者にまったく同じ対応をされては生きていけない」と口々に語る。

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