2010年12月23日木曜日

こうち2010:/上 ダウン症の16歳、高校生活この1年 高知

毎日新聞 
ダウン症の浜田志優君(16)が、高知市の太平洋学園高校通信制に入学して9カ月たった。自宅の香美市から電車で30分。当初は乗り間違えることもあったが、今は一人で通学できる。学校で受ける授業は土曜午前。他に、月曜の定時制の授業も履修し、女子生徒に交じってダンスを学ぶ。学校で楽しいことは、「全部です!」。本当は、仲良しの同級生と地元の普通高校を目指した。「障がいがある人もない人もずっと同じ場所で『ともに生きること』が一番自然な形」。受験を控えた今年1月、母恵子さん(40)が県教委に出した要望書の一部だ。3月、普通高校は不合格。唯一受かったのが同校だった。県教委が言うように、特別支援教育の方が、本人の学びに合った専門的な指導ができるのかもしれない。だが、所属するバスケットボールチームや農業体験での姿など、約1年間、志優君を取材して思う。障害の有無に関係なく、みんな“同じクラス”にいられるという選択肢も、当たり前のようにある社会であってもいい。

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