2010年12月18日土曜日

東金園児殺害:訴訟能力焦点に 専門家、捜査側の問題指摘

毎日新聞 
今回の公判の特徴は、知的障害のある勝木被告の「訴訟能力」が焦点となる点だ。判決をも左右する責任能力ではなく、そもそも刑事裁判に耐えられる状態なのかが争われるのは極めて珍しい。容疑者や被告の知的障害を重視せず、公判に持ち込む捜査側の問題点を専門家は指摘する。知的障害者は、取調官の誘導に沿って供述が変わりやすい傾向があるが「今の司法制度には障害への配慮がないに等しい。捜査段階で訴訟能力を鑑定し、起訴の可否を判断することが必要だ」と指摘する。自白調書の証拠採用に同意し、起訴内容を認める方針に転じた弁護団が、訴訟能力がないことをどう立証するのか注目される。

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