2010年12月13日月曜日

年賀状刷って32年 活版印刷機引退 三好の障害者施設 徳島

朝日新聞 
三好市池田町州津の知的障害者施設「箸蔵(はしくら)山荘」で、32年にわたり地元で注文を受けた年賀状を刷り続けた手動の活版印刷機が今年、役目を終える。昨年の故障で予備の部品が底をつき、年賀状離れの逆風もあって施設としても最後の年賀状。一枚一枚刷る印刷作業は地域の師走の風物詩で「丁寧な仕事ぶりは年賀状にぴったりだった」と惜しむ声もある。15年間、印刷機のレバーを操作してきた男性は「はがきを汚さないように刷るのが難しい。終わるのはやっぱり寂しい」。30年以上注文してきた地元の酒店主、日浦正彦さんは「きちんとした仕上がりで、少ない枚数でも注文に応じてもらえ、近所に勧めて回ったほどだ。本当に残念」と話す。最終の注文の受け付けは16日まで。

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