2010年11月27日土曜日

知的障害で「供述立証困難」大阪地検が起訴取り消し

日本経済新聞 
今年1月に現住建造物等放火などの罪で起訴した無職の男性被告(29)=大阪府泉佐野市=について、大阪地検は26日、「供述調書の信用性を立証するのは困難」として起訴を取り消したと発表した。男性は障害者手帳を持っており、弁護人によると知的障害があるという。有罪の立証が困難であることを理由に起訴を取り消すのは異例。大阪地裁堺支部は同日付で公訴を棄却した。男性の供述以外に有罪を立証するための客観的証拠はないという。起訴した同地検堺支部は同日、男性を釈放し、検事が男性に面会して10カ月以上拘置を続けたことを謝罪した。弁護人の高見秀一弁護士は「障害のために、男性は強圧的な言葉に反論できず応じてしまう傾向がある。男性は事件と無関係で、間違った起訴だった」と批判した。

荒井弁護士によると、捜査員は男性が取り調べで否認すると「遊びじゃないんだ」と怒鳴り、放火を認めた調書に署名すると「今日は100点」などとほめたという。

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