2010年8月27日金曜日

月あかり:門脇徹さん 河野英佑さん /奈良

毎日新聞 
大和高田市は、ホウレンソウや小松菜といった軟弱野菜(葉もの野菜)の県内有数の産地。ところが、就農する人たちの高齢化が進み、後継者不足に陥っている。その中で、県立高等養護学校を今春卒業した河野英佑さん(18)=同市昭和町=が、真っ黒に日焼けし汗みどろになりながら農作業に取り組んでいる。小学3年生ごろに自閉症と診断された。機械的なことは得意で2年前に珠算初段、昨年度は日本漢字能力検定3級に合格するなど努力家だ。父健一さん(48)が、大和高田市担い手確保研修制度を知り、応募したのが働くきっかけだった。4月に入社。トライアル雇用を経て7月から正社員に。生き生きと生活している息子を見て、母純江さん(48)は「本当はどうなることかと心配していた。これまでいい先生らに巡り合え、支えられてよかった」と振り返る。

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