カナロコ
横浜市港北区の障害児水泳サークルには2人の「お兄ちゃん」ボランティアがいる。渡辺裕樹さん(23)と久郷将司さん(23)。教室の卒業生で、指導の補助や幼い後輩の着替えを手伝うなど教室には欠かせぬ存在だ。子どもたちに寄り添い「できる限りのことを」と懸命に汗を流す2人。保護者らも「彼らの姿は子どもたちの目標になっていて、自立への第一歩を支えている」と、全幅の信頼を寄せる。ボランティアを勧めたのは水泳教室コーチの北川昇代さん(64)だ。指導員は女性しかおらず、付き添いの保護者も母親が中心。必然的に目が届かない所があった。男子更衣室内でうまく着替えができなくて泣いていたり、鍵を掛け忘れてしまったり。そんなトラブルがあったときに女性ばかりでは限界があった。北川さんは「彼らの能力を生かせる仕事は必ずある。毎週休まずに参加し、力仕事もいとわないので大変助かっている」と目を細める。
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