2010年8月19日木曜日

フィンランドの教員養成に学ぶ(2)

教育家庭新聞 
今回の教員養成のあり方を探る旅で、私にとって最も大切な視察の課題は、「どのような教師の専門的力量を重視して教員養成を行っているか」という点であった。フィンランドの学校教育の成功の秘訣は、児童生徒の問題解決的な学力(いわゆるPISA型読解力)と学び方(Learning to learnと呼ばれる多様な学習方法)の育成にある。教員養成もそれに対応しているかどうかを確かめたかった。どの教育実習校においても実習担当教員が指摘していたことは、「プロフェッショナルとしての教師に求められる力量は多い。たとえ大学院まで含めた5年間の教員養成でも時間は足りない。実習生に身につけて欲しいことは、教科専門だけでなく、新たな力量形成のための好奇心や自己探究心、チャレンジ精神、問題解決力、そしてティームワーク力である」ということだった。その他、移民の子どもたちへの対応、発達障害のある子どもの教育、専門教科を超えた学び方等も重視されている。

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