2010年5月8日土曜日

ネコのあくび:100円玉

毎日新聞 
小さな子どもを連れてパチンコ店の前を通りかかったところ、店から出てきた男がこちらをじっと見つめてきた。「がんばれよ」。男は手を握ってそう言うと去っていった。お母さんの手の中には100円玉があった。どうして男がそんなことをしたのかといえば、お母さんが障害児を連れていたからだろう。この国では<障害=かわいそう>という固定観念が社会の隅々まで行き渡っている。相手は好意でやったのかもしれないが、お母さんの腹立ちはよくわかる。「(障害児がいるのに)明るいのね」などと慰められたことがある親は多いのだ。

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